グラス・クライン。
珍しい魔剣を探すため各地を旅していた、探索種レプラカーンの女性です。
1ヶ月ほど前に《栄誉の旅》所属の冒険者となり、魔剣の迷宮の情報を探し回っているようです。
数々の魔剣の迷宮の踏破に関わってきた過去は伊達ではなく、ブロードソード級の冒険者に匹敵する実力を持っています。

探索種レプラカーンである彼女の一家は、魔剣の迷宮を見つけては隅々まで探索し、気が済むと守護者を倒して次の迷宮を探して旅をする……というような生活をしていました。
グラスも両親とふたりの姉のもと探索の知識と戦闘術を叩き込まれ、成人する頃にはブロードソード級冒険者にも匹敵する実力を身に着けていました。
そんなある日、彼女たち家族はオーラントレック海に浮かぶ小島にて魔剣の迷宮を発見します。
いまから5年ほど前のことでした。

彼女たち家族は、入口として立っていた柱にマナを注ぎ込んで迷宮へと侵入します。
そこに待っていたのは、空間全体が火の魔力に満ちた迷宮でした。
罠や仕掛けは苛烈なものの、その規模自体はさほどでもなく、ゆっくりと歩を進めた彼らでも数日とかからずに最深部へ到達することができました。
彼女たちは戦う準備を整え、満を持して最後の扉に手をかけます。
そこに待っていたのは魔剣の守護者を名乗る人族であり、短い問答の後、激しい戦闘が始まりました。

数分後……最後に立っていたのは、グラスひとりでした。
グラス自身の実力はその守護者にははるか遠く及ばなかったものの、主に両親の攻撃により大きく消耗していたところへ会心の一撃が入り、グラスは魔剣の所持者として認められることとなりました。
ですが、グラスにはどうしてもその魔剣を自分のものだと思うことができませんでした。
守護者によると、力尽きた家族は迷宮の外へ追い出されただけのようですが……戦闘中、終始守られていたことには変わりがありません。
そもそも最後に立っていたのも、それまで相手にされていなかっただけなのです。
彼女は感情のままに、その魔剣を真っ二つに叩き折ってしまいます。
折れた魔剣は持ち主を見限ったのか、その手元を離れ……どこかへ飛んでいってしまいました。

失意のグラスが迷宮を出ると、泣きそうな顔の彼女を家族は暖かく迎えてくれました。
その手に魔剣がないことも、深く詮索されることはありませんでした。

それから家族と共に元の生活へ戻り、数年の時を過ごしていたグラスですが、その胸にはずっとそのしこりが残ったままでした。
あの時は勝負にならなかったあの守護者に、次は自分の力で勝利したい。
……当時はその魔剣の貴重さも知りませんでしたが、知った今は再び挑むのは絶望的だともわかっていました。
むしろ、あれが本物だったのか疑っているくらいです。

そして2ヶ月ほど前、買い物のために立ち寄ったマカジャハットの道端で彼女はあるものを発見します。
それは、七曜の魔剣の一振りである木星の魔杖を振るう少女でした。
少し調べてみると、その少女――ルアンシーという名前らしい――は、ハーヴェスの冒険者ギルドに所属しているようです。
彼女がいるというハーヴェスに行けば、自分が手放したあの魔剣の情報にも近づけるかもしれない。
そう考えた彼女は、家族から離れて冒険者になることにしました。

……そして、すぐに思いがけない形でその機会は得られました。
所属した冒険者ギルド「栄誉の旅」にて受けた、とある魔域の討伐依頼。
ごく小規模な魔域であり討伐はすぐに終わったのですが……近くに洞窟を見つけたグラスは、吸い込まれるようにしてその奥に足を運んでしまいます。
そこにあったのは……周りの風景にそぐわない、劣化の感じられない石柱でした
グラスは、その石柱に見覚えがあります。
そうです、彼女が5年前に挑戦し、敗北した(と彼女は思っている)あの迷宮の入口です。
思いがけずリベンジの機会を得たグラスでしたが、今回の依頼を共に受けたメンバーは明らかに彼女より実力が低く、守護者に挑んでも返り討ちにされるのが目に見えています。

そこで彼女はそのままハーヴェスへと戻り、戦力になりそうな冒険者を探すのでした。
あの日敵わなかった相手に、もう一度立ち向かうために。

グラスが一人前の戦士になった頃、ちょうど反抗期だったグラスは単身で魔剣の迷宮へ挑んだことがある。
隣り合った2つの迷宮の片方を両親が探索している間に、もう片方の迷宮へ1人で入っていったのだ。
道中の罠や仕掛けは壊して進み、立ちはだかる魔物たちもなぎ倒してグラスは最奥部まで到達した。
初めての1人での冒険だったが、思った以上にうまく行ったグラスはとても上機嫌だった。
意気揚々と最後の扉を開け放ったグラスは、そこにいた守護者に自信満々で挑みかかるのだが……ただでさえ消耗していたグラスが1人で敵うはずもなく、当然のように返り討ちにされてしまう。
すぐに追いついてきた家族の手によって助け出されるも、グラスが負けた時点で魔剣と守護者はどこかへ転移してしまっていた。
珍しくしっかりと叱られたグラスは、自分の軽率な行動を反省しつつも、あの守護者の魔物へのリベンジを固く誓うのだった……。

現在までその魔剣の迷宮(の守護者)を探し続けてはいるものの、今のところ手がかりになりそうな情報は見つかっていない。
手がかりといえば、その迷宮は全体が生気に満ちておりまるで「生きている」かのような印象を受けたことくらいだ。
その魔物は「相手の脅威度に応じて攻撃が激化する」特性があり、未熟だった当時のグラスは気を失うだけで済んだが、いま戦えばどうなるかはわからない……。
また、右手……？のような姿をしていた気がする。他にも似たようなものがあるのかもしれない。

多機能グリーンベルト::-36000
ヘビードックのマナタイト加工::-10000

・目指すべき相手と出会う話。
・世界を救うような話(おそらくレベルが11以上になってから)
・罠だらけの魔剣の迷宮で、回収した罠の素材を使ってちょっとしたものを作るような話

〈栄誉の旅〉に入ってから、初めてのまともな仕事だったわ！
魔域を潰してこいって話だったけど、現地の人はあんまり協力的じゃなかったわね。
ま、サクッと魔域を討伐してわからせてやったんだけど！

魔域自体は魔動機文明時代の遺跡がベースになってるみたいで、穢れに関する実験でもしてたみたい。
穢れがあると、守りの剣の範囲内ではあんな感じになるのね～。

リャンは商人さんが本業みたいだけど、なんで冒険者なんてやってるのかしら？
いろんな道具を貸してくれて、魔域の中での安心感が違ったわ！
使ったらちょっと高めに払えって言うけど、使わなきゃタダだしこっちには損もないからいい人よね！

華グラは優しくて落ち着いたいい人だったわ！

ロアは口数は少ないけど、斥候としても戦士としても頼れる子ね！
気が早すぎるのが玉にキズかな？

フウラはとっても楽しい子ね！
またいっしょに冒険に行きたいわ！

もっと頑張らなきゃ。

マノリアは冒険者じゃなくて、ヴァグランツの子ね。
落ち着いてるように見えるけど、余裕がないようにも見えるかも。
詳しくはわかんないけど、大事な友達が良くない魔剣を引いちゃって、魔剣全般が嫌いみたい。

ヘロスは大きな盾を振り回す、頼りになる人ね！
大事な人を守るためにって魔剣を持っていったわ。
あんな人に使ってもらえるなら、アタシも一緒に来てもらってよかったわ！

オーランも落ち着いてて、ヘロスとは違う意味で頼りになる人だったわ！
経験豊富な大人のお兄さんって感じ！

アイシャは冷静沈着な切れ者って感じだったわね。
ゴーレムを弟扱いしてたけど……何か事情があるのかな？

ナナセは魔動機術士の銃使いで、無口だけどいい子だったわね。
身長よりおっきな長銃で、すっごい威力の銃弾を放つの！

今回はギルドからの依頼で、魔域討伐のためにちょっと遠出することになったわ！
〈暁の剣〉ってギルドの人達との合同作戦だったけど、同じ〈栄誉の旅〉のロアもいたし、マノリアもヴァグランツとして途中で合流してくれたから、安心して魔域に挑めたわね。
〈暁の剣〉の2人もすごかったし、たまたま街にいたグウェンって神官もかなり頼れる子だったわ！

魔域の中は、周りと同じような山だったわね。
ヴィンセントの魔法で中を見せてもらったらなぜか土砂降りになってて長靴を買いに帰ることになったけど、事前に見えなかったらかなり足場が不安なままだったのよね。あの子には感謝しないと！
自然の防壁って感じの障害をみんなでくぐり抜けて、いちばん奥にいたのは黒いグリフォンだったわ。
みんな強かったから危なげなく倒せたけど、あれはアタシたちじゃなきゃ苦労してたかもね！

ポルタは〈暁の剣〉ってギルドの子。
最初はふわふわしてるだけかと思ったけど……動いてるところを見たら、今回の依頼に呼ばれてるのも納得だったわね。
ちょっと抜けてるところもあるみたいだけど、優しいのは良いところね！

ヴィンセントも〈暁の剣〉ってギルドの子で、年の割に落ち着いた子だったわ。ま、ルーンフォークの年齢ってよくわかんないんだけど！
奈落げい士？とかいう珍しい魔法使いで、奈落の内側を外から確認できたりして便利そうだったわ！
崖からすごい落ち方したときはちょっとヒヤッとしたけど、まあ無事でよかったわ！

マノリアは森で会ったけど、今回は元気そうで安心したわ！
ヴァグランツっていうからずっと1人なのかと思ってたけど、アタシ以外ともだいたい知り合いだったみたい(ロアだけは今日初めて会ったみたいだけど)。
この前のこと気にしてたみたいだけど……むしろ、マノリアのほうがちょっと心配だなあ。

ロアは〈栄誉の旅〉をフラフラしてたから捕まえてきたけど、実はまだギルドにはちゃんと所属してないみたい。
やっぱり気は短いけど、ちゃんと話は聞いてくれるあたり優しくていい子ね！

グウェンはたまたま現地にいたっていう、アーデニ様に使える神官さんね。
事前に魔域の脅威度を測った時にいた人たちの中で、1人だけ残って一緒に来てくれたわ！
そんなことをするだけあって実力も確かで、グウェンがいなかったらアタシたち今頃あのグリフォンにやられてたかもしれないくらい。

プリムローズって人からの依頼で、ドーデンのノーザンファングまで行って魔晶石を掘ってきたわ！
そしたら、採掘の穴場を教えてくれるかわりに、その奥で見た大きな魔晶石を取ってくるように言われたから、それもついでにやることになったわ！
中は本当に魔晶石が掘り放題で、素人のアタシたちでもボロボロ取れたくらい！
順調に奥までたどり着いて大きな魔晶石も取ってきたんだけど……どうやらそれを取ると呪いが発動するようになってたみたいで、動く壁とかアンデッドとかに追われることになっちゃった！
石を守りたいなら、取る前に言ってくれればいいのにね！
それでどうにか外に出てきたんだけど、入口は呪いのせいか崩落して閉じちゃった。
持って帰ってきた魔晶石も「そんな呪われたのは怖くて使いたくない」とか言われちゃった！
結局、依頼人にタダで渡すことになったけど……あの船に使うみたい。
なんでも、空を飛べるんだって！でも、マナが足りなすぎるから、この魔晶石が足しにならないかってことらしいわ。
もし飛べたらアタシ達のおかげなんだから、いろんなとこに乗せてってもらわなきゃね！

リャンはどうもあの船のギルド……空鯨亭ってとこを良く知ってるみたいで、大きな魔晶石をそっちに渡す話を持ち出したのもこの人ね。
相変わらず有用なアイテムをタダで貸してくれるし、いい人だから信じてみたけど……ま、あんだけ大きな船が動かせるならアタシも乗ってみたいもんね！

フロスはまだ14歳……にしてはちょっと子供っぽい気もするけど、グラスランナーだしこんなもんよね！
派手に武器を投げて敵を薙ぎ払ってくれるけど、かなり生気を吸われてるみたいで、見てて不安になるわね……。
仲間としては頼りになるけど、身体は弱そうだしアタシがしっかり前で守ってあげないと！

ナンナもグラスランナーで、最近冒険者として登録したらしいわ！アタシとおそろいね！！
本業は探偵で、吟遊詩人もやってるって感じみたい。
言うだけあって、話術も観察力もかなりのものね！
戦闘はからきしって言ってるけど、アタシは戦闘しかできないし、頼りにさせてもらいたいわ！

ボーチェはアタシと同じレプラカーンで、操霊魔法と……そういき？とかいうのが得意みたい！
この子も空鯨亭というか、プリムローズって人の事を知ってたみたいね。

今回は例の空鯨亭っていう船に乗って、ウルシラまで行ってきたわ！
せっかくあのでっかい魔晶石を持って帰ってきたけど、結局使わなかったみたい。
なんでも、フロウライトっていう珍しい種族の人がいて、そのテルルさんがマナを捻出してくれたみたい！
……まあ、そのせいで腕がヒドいことになってたけど。そこまでしてやりたかったことなのかしら。
向こうに到着して、さあ何をしようかなって思ってたらフウラが呼んでくれたから、まずはハールーンの王さまのところに行くことにしたの！
船を直す……というか強化？することになって、人を紹介されたから行ってみたんだけど、必要な素材が取れなくなってて。
川の流れが変わってるからだっていうから、それを解決しに行ったらアンデッドの群れと戦う事になったの！
当然アタシたちの敵じゃなかったんだけど、なんかハールーンの昔の偉い人たちだったみたいで、すっごく感謝されちゃった！
それで、王さまから紹介状を貰っていろんなところにいけることになったの！
ウル・ヴァ・ドゥールで面白そうな技を教えてもらったのと……そう！
一緒に戦ったサリエルって人が、武器をブーメランみたいに投げる技を使ってて……それを教えてもらったの！
結局20日くらい向こうにいたけど、楽しくて有益な日々だったわ！

サリエルは最初静かでよくわからない人だったけど、実際話してみたら優しい人だったわ！
年下かと思ってたけど……どうもそんなことないみたい？
闇狩の先輩で、武器の投げ方というか、操り方を教えてもらったの！
けっこう長いこと特訓に付き合ってもらって、なんとか真似っぽいことはできるようになったわ。
実戦で試すのが楽しみね！

グウェンはこの前も一緒になった神官さんね！
なんだか迫力が増してたけど……神罰の魔法でアンデッドを浄化してるのはかっこよかった、わ！

フウラは、実は空鯨亭の操舵手だったわ！
魔動機と心？を通わせられる珍しいティエンスで、1人で船のことが全部わかるらしいの！
船の強化……すごい壁を作るのも、フウラの提案ね！
満足行くものができたみたいでよかったわ！

ナンナも、一緒に冒険に出るのは2回目ね！
この前はほとんど坑道の中だったけど、今回はいろんな人と話したから、ナンナの話術には助けられたわ！
さすが吟遊詩人、偉い人と話すのも上手だし、難しいことを説明するのも上手で感心しちゃった！

今回は、ギルドの依頼で魔剣の迷宮に行ってきたわ！
……って言っても、探索済みのちっちゃいやつなんだけど。
さっそく迷宮に入ったんだけど……いきなり入口が崩れた上に、だんだん武具が溶けてく罠が発動しちゃったの！
マノリアとウィルに中を調べて貰いながら進んだんだけど、うんざりするほど罠だらけで。
最深部にはまだアンデッドが残ってて、倒したはいいんだけど……マノリアが、迷宮に他に何かいる気配を感じ取ったの。
それでその気配を追ってみたら、おっきなカマキリみたいな魔物がいたの！
「大鎌を携えた死神」とも「鋼の身体のドラゴン」とも言われててどんなヤツかと思ったけど……実際見てみて得心が行ったわ。
レールとかを集めてたのも、あの魔動機もどきのパーツのためだったのね。
防具を溶かしてくる上に攻撃が重くてちょっとイヤだったけど……みんなも強い冒険者たちばかりだったから、どうにかなったわ！

ウィルは妖精使いの魔法剣士ね。
お姉ちゃんがいるみたいだけど、あんまりその話はしたくないみたい。
……ナイトメアだし、家族の話されるのはそりゃ嫌か。
ちょっと反省。
……ヘロスが持っていったのとは別の、ファレグの片割れを持ってたけど、すごい威力だった。
悔しいような、嬉しいような、嫌なような、そうでもないような……微妙な気分。

マノリアには、ウルシラのお土産を渡したわ！
「もぎ取りの羽角」って道具で、華麗な回避のついでに敵の武器をもぎ取れるの！
マノリアにはぴったりだと思ったから、使ってくれると嬉しいな！

オリーヴはメリアの魔法使いで、気難しそうだったけど、最後は水遊びに付き合ってくれて嬉しかったわ！
ユーシズから来たみたいで、学校の成績は良さそう！
こんど会ったら、ユーシズについて色々教えてもらおうかな？

スフィアントは、エルフの妖精使いね。
彼女にもスフィアントって名前のお姉ちゃんがいるらしくて、行きのあいだずっと自慢話をしてたわ。
冒険者をやってるみたいだし、いつか会って一緒に戦ってみたいわね！
ウィルといっしょにファレグのところに行ってたみたいで……アイツと同じ服を持ってた。
嬉しそうでよかったわ。

ミラージからのご指名で、魔域討伐に行ってきたわ！
アタシの勇名もすでに轟き始めてるってわけね！
で、実際入ってみたら龍骸……とかいう場所の文化が濃く出てたらしくて、不思議と落ち着く雰囲気だったけど……あれも魔域の魔力かしら。いつか実際の龍骸の建物も見てみたいわね。
同じ場所でも来るたびに違う構造になってる不思議な(ってのは今更だけど)魔域で、最初に感じた広さを考えると半日くらいかかりそうだったのよね。
でも、一緒にいた麦って子が隠し道を見つけてくれて、核の場所まで一直線！
階段の番人みたいな変な蛮族を倒して、そのまま上に行ったら、案の定妙な雰囲気の魔神がいたわ！
そいつ自身も龍骸っぽい？見た目をしてて、こっちの守りを破ろうとしてくる厄介な相手だったんだけど……思った以上に素早くて、不意打ち同然で襲いかかられちゃった。
みんなの全力でかかればよ、余裕だったけど……今まで見てきたやつの中ではいちばんだったかもね。
これであとは魔域の核を割れば一件落着……と思ったんだけど、どうもこの魔域はすごく大きな魔域の一部だったらしくて、核を壊しても消えないみたい。
現世とのつながり自体はほぼ絶てるみたいだから良かったけど、あの魔域帝国とかいうやつ。いつかぜったい完全に討伐してやるんだから！

リャンはもうそろそろ顔なじみって感じね。この前アンデッドから手に入れてフロスに渡してたはずのアクセサリを着けてたからどうしたのかと思ったけど、他の知り合いから譲ってもらったらしいわ。
妙なこともあるものね。

ムギは蛮族……ミノタウロスで、どういう事情か冒険者として活動してるらしいわ。
最初は信頼していいのか迷ったけど、実際一緒に行動してみたら思った以上にちゃんといい子だったわ。
案内人の灼兎ともども龍骸から来たみたいだけど……いつか機会があったら、見に行ってもいいかも。

リベラは物静かで不思議な子だったわ。
たまに額縁を通して人とか景色を眺めてたけど、なんだったのかしら。
アタシたちと一緒に呼ばれてただけあって、実力は確かだったわね！

ツバインヒは……変なリルドラケン。
なんでもかんでも踊りながらやるのはすごかったわね、べつに罠を踏むわけでもなく……。
戦闘中にアタシより前に出ようとするのはちょっとだけムカついたけど、それ以上に、踊りながら敵の攻撃を全部捌いていくのはすごい光景だったわ。
核の番人も、正直なところコイツがいなかったらちょっと危なかったかもしれないし。
変なやつだけど、悪いやつじゃないし……頼りにはなったわね。

この時はせっかくやる気が出たのにどこのギルドにも仕事がなくて、ダメ元で巡る空鯨亭に行ってみたんだけど……これが大当たりで、魔動機文明時代の遺跡を紹介してもらえることになったの！
なんでも当時の人が試練として守護者を置いたみたいな話で、どんな厳重に守ってあるのか楽しみだったわね！
実際に行ってみたら、けっこう攻略しがいのあるダンジョンになってたわ。
いかにもって感じの謎解きと宝箱があって、魔動機の群れも蹴散らして……。
最後にいたのは変な魔動機だったわ。
見た目の割に頑丈だったそいつが守ってたのは……ものが透けて見えるゴーグルだったみたい。

灰ネズミはクロスボウ使いの斥候で、遺跡を調べるときの観察眼はさすがのものだったわ。
本人はそれしかできないみたいな言い方してたけど……戦闘でも、ここぞというときに敵の急所をしっかり射抜く腕はすごかったわね！

ロアはもう、肩を並べるのは3回目？
やっぱり頼りになるけど、今回もずっとイライラしてたわね。
笑ってるとこも見てみたいなあ。

フロスはこの前もドーデンに一緒に行った、グラスランナーの子ね！
相変わらず派手に武器をブン回してたけど……今回は、敵の攻撃で気を失うほど撃たれちゃった。
安全に行けば勝てるはずの相手だったし、止めたほうがよかったかも。
フロスに限らず、次は仲間には無理させないようにしなきゃ……。

ルルネスカは……うーん、アタシのほうがけっこう年上なのに、やたら年下扱いしてくるのよね。
怒るのもなんかなあと思ったけど……エルフだから他の種族みんな年下にでも見えるのかな？
あと、エッチな子……。

ピニョンはハイペリオン級の冒険者で、凄腕の銃使い。
腕前は申し分ないけど……仲間に誘うのは不安かも。
やたら魔動機を解体したがるのと……なんていうか、自由な人。
でも、戦いではママやパパを思い出すくらい頼りになる人だったわ！

今回は、ヘロスとオリーヴといっしょにドーデンまで行ってきたの！
前に行った時はラージャハまでかなり歩いたけど、今回は列車が通っててほとんど歩かなかったわ！
乗り心地はあんまり良くなかったけど、歩くより何倍もマシね！
なんでもジュゼニ村ってとこの領主さんが突然税を三倍にするとかで、さすがにおかしいって調査の依頼だったわ。
結局、領主さんが代々の先祖の霊に乗っ取られかけてて……その霊たちが蛮族から村を守ってもいたみたいなんだけど。
今の領主さんはすっごくデキる人で、周りの大きな国に協力してもらう約束とか、守りの剣を置いてもらう話まで取り付けてたみたい！
それで心置きなく領主さんたちの霊をぶっ飛ばして(村での噂通り、みんなすっごく強かった！)、領主さんを正気に戻すことができたわ！
領主さんの屋敷に忍び込むのも一苦労だったんだけど……そこはレイってリカントの子が協力してくれて、簡単に忍び込めたの。
一緒に来るか聞いてもイヤだって言ってたのに、最高のタイミングで衛兵たちの注意を引いてくれたし。
悪い子って言われてたけど、いい子だったわ！
麦畑がちょうど収穫の時期だったから手伝わせてもらったけど、見渡す限り真っ金色ですごい景色だった！

ヘロスはあの時ファレグを持っていったでっかいソレイユね！
一緒に麦の収穫も手伝ってくれたし、あいつなら優しい英雄になれるわ！
初代さんに引導を渡したのもヘロスで……あの魔剣、使いこなせててなによりね。

マノリアはヴァグランツだけど……ギルドの依頼で一緒になるのはもう3回目？
最初のあの迷宮を含めたら、ギルドの冒険者たちを含めてもいちばん一緒に戦ってるかも。
いつも行き倒れてるからってみんなで食料を押し付けたけど……次倒れてたら無理やりにでもギルドに連れてってやるんだから。
村で気になったから聞いてみたら、どうやら昔は故郷で兵隊さんやってたみたい。
ヴァグランツの戦い方って荒削りなイメージがあるけど……マノリアのがそうでもなかったのはそのせいなのかな？
そうそう、せっかくだからちょっと勉強してリカント語も覚えてみたわ！
これでマノリアと……ロアの言葉もわかるようになるわね！

オリーヴは、この前の砂漠で知り合ったメリアの魔法使いね！
なんとなく短命種かと思ってたけど、長命種だったみたい。
相変わらず魔法も上手いし知識もすごいし機転も効くし……なんでもできる優等生って感じ！

ルアンシーは……ファレグを見つけるきっかけになった、ベトールの持ち主ね。
なんだかずっと考え込んでるみたいだったけど、先祖さんの霊たちと戦う時はびっくりするくらい苛烈だったわ。
アンデッドに恨みでもあるのかしら。
……(ルアンシーのおかげでファレグが見つかったので)お礼を言おうかとも思ったけど、向こうからしたら何のことやらって感じだろうしなあ。

センチネル級昇格のためにウルシラで研修って話で、正直つまんなそうだと思ってたんだけど……すっごい大冒険になったわ！
この前もウルシラに一緒に行った、テルルが試験官って話で……高位の冒険者とは言ってたけど、まさか〈始まりの剣〉級の冒険者だなんてね！
向こう(ハールーン)の王さまにも直接呼ばれるほどの人だったらしいし……あとで話を聞いてみたら、邪神討伐の英雄って言われてるみたい！すごい人だったのね……。
飛空船で行ったときのワープゲートで向こうまではすぐだったんだけど、あんなに一瞬で着くなんてなんだか不思議ね～。
ハールーンの王さまも元気そうでよかったわ！
で、試験前に少し休んでからスフバールまで行く予定だったんだけど……王さまと話してるときに、町中に“奈落の魔域”が出たの！
脅威度は12くらいってことで、王さまがこれの討伐を試験の代わりにするって言ってくれたの。さっすが、話がわかるわね！
中はお城の中みたいになってて、ルセアっていう滅びた国のを模してたみたい。今思えば、それもあの魔神が来る予兆だったのかも。
核はかなり遠いからまずはお城を出ようってことで、サクッと中を調べてから外に出たんだけど、そこで魔神の群れに襲われたの。
脅威度からすると魔域の主みたいだったけど、それは簡単に倒せて、問題はその後。
グリゴーラルっていう、この脅威度の魔域に出るにはふた回り以上も強力な魔神が、魔域の核に向かってたの！
他の魔域から渡ってくる魔神で、いまのアタシたちよりかなり格上の相手だったみたい。
何回か討伐されてるけど、かなり高位の冒険者じゃないと歯が立たなかったって。
テルルが1人で止めるとか言い出してたけど、アタシたちもそれなりの冒険者なんだから！
覚悟を決めてみんなで立ち向かって……大変だったけど、なんとか討伐することができたわ！
テルルの祝福と精霊の加護のおかげで、生まれて初めてってくらい戦いやすかった！
魔域から戻ったら周りには人がいっぱいで、アタシたち英雄扱い！
｜"災禍を断つ者"《カラミティブレイカー》なんて仰々しく呼ぶ人もいて……悪い気はしなかったわね！
冒険者ランクも、センチネルの試験って話だったけど一足飛びにハイペリオン級になっちゃった！

スフィアントは、この前の枯れた迷宮で一緒になった妖精使いの子ね。
ハールーンの魔法にずいぶん興味があるみたいで……いつまであっちに居たんだろ。もしかして、まだ戻ってない……？
あの魔神に炎魔法を直撃させてたあたり、やっぱりすごい魔法使いみたい！
魔域に入る時は奈落魔法も使ってたけど、いったいどれだけの魔法が使えるんだろう？

ロアは今回もすっごく頼りになったわ！
勉強してきたリカント語も、いちおう通じてたみたいでよかった！
斥候の仕事を1人に任せちゃったけど、隠されたものも崩れかけた廊下もしっかり気付いてくれてたわ！
魔神の不意打ちも見破ってくれたし、また一緒にどこかの魔剣の迷宮にでも行ってみたいわね。

ルアンシーは……この前の神官ね。
物腰は柔らかいけど芯はしっかりしてて……敵にはびっくりするくらい苛烈な子。
前もアンデッドに対してかなり苛烈だったし、今回もあのグリゴーラルにしっかり攻撃魔法を当ててたわ！
それなりに消耗してたアタシの治癒も片手間でしっかり間に合わせてたし、まだセンチネルになってなかったのが不思議なくらい！

ハイペリオンになって最初の仕事だったけど、またすっごい魔神と戦うことになっちゃった！
ワルダっていうドレイクの子からの依頼で、最初は魔域討伐って話だったの。
閉じ込められてた人たちを助けて一件落着……と思ったら、蛮族に襲われて。
撃退したら後ろからすっごく強そうなドレイク(ワルダのママだった)が出てきて、ワルダを連れ戻しに来たんだって。
魔神将封印の生贄にするとか言ってたし、ワルダも受け入れかけてたけど……一緒にいたブラムの言ってた通り、依頼人を守るのも冒険者の努めよね！
アタシたちは魔神将が封印されてるっていう魔域を討伐することにして、行ってみたらその魔神将は魔域から出てきてた。
なかなかやるやつだったけど、みんなのおかげもあってなんとか魔界に返すことができたわ！

封印されてたとはいえ魔神将を倒したってことで、アタシたちは英雄扱い。
前もそうだったけど、感謝されるって気持ちがいいわね！
なんとなくで冒険者続けてたけど、これなら〈始まりの剣〉級もすぐかしら！
ワルダたちにもまた会いに行きたいし、こっちに来てくれたらパーティくらい開かなきゃね！

ブラムはあの船の船長さん。冒険者もだし、ギルドマスターまでやってて忙しそうね。
向こうでいろいろ面白そうな話を聞かせてもらったわ！
アタシと同じハイペリオン級って言ってたけど、先に〈始まりの剣〉級になるのはアタシなんだから！

ロジーナはブラムの奥さん……かと思ったけど、まだそういう感じじゃないみたい？
アタシとは違って、素早さで前に出ていくタイプね。

華グラと会うのは久しぶりだったわ。
ふわふわした印象だったけど、思ってた何倍も強かな子だったわ！
魔神将って聞いてたじろいだ自分が情けなく感じちゃった。

ポルタはこの前もいっしょに魔域に行った、〈暁の剣〉ってとこの子ね。
ちょっとそそっかしくてマイペースだけど、優しいいい子。
冒険者としての腕も確かなままだったわ！