滞在中の街の近くに魔域が発生したとの連絡を受け、居ても立っても居られず冒険者の皆さんと共に討伐のため件の魔域がある裏山まで赴きました。脅威度を計測したところ『9』との結果が出ました。この結果を受けて皆さん諦めムードに……。そのまま下山する運びとなりました。できることならさっさと潰したかった。

その後ハーヴェスのギルドから援軍が派遣され、私もその一向と同行することにしました。道中放浪者のマノリアさんと再会し、協力して魔域討伐へと赴きます。
内部は豪雨が降り注ぐ過酷な環境でした。その上雨の中登山することになり、運動音痴な私にとってとても大変な冒険となりました。

皆さんの活躍もあって魔域の主であるグリフォンを討伐し、街へと迫る脅威を取り除くことができました。
今回の件で改めて痛感しました。ただ待っているだけではなく自分から動かなければ、苦しむ人々を救うことはできないのだと。
明日ハーヴェスへ向かい、そこで冒険者登録をしようと思います。そうと決まったなら今日は早めに休みましょう。

おやすみなさい。

ハーヴェスには何度か立ち寄ったことがありますが、今回は特別な目的があるせいかいつもよりソワソワしてしまいました。それと久しぶりにオシャレをしてみました。変に思われてないといいのですが。

以前お聞きした〈栄誉の旅〉というギルドで冒険者登録を済ませました。その際にロジーナさん、イスティリアさんと知り合い、彼女達の冒険に同行させていただくことに。なんでも魔剣を集めている方からの依頼で、ジニアスタ近くに発生した迷宮から魔剣を回収してきてほしいのだとか。

目的地近くで何度かお会いしたマノリアさんとティダン神官のクォンさんが倒れているのを発見。どうやら食料が尽きていたようで大変辛そうでした。放浪者故色々と大変かとは思いますが、健康のため食事はきちんと摂取してもらわないと。マノリアさん用の保存食を考えておく必要があると今になって思いました。

問題の迷宮ですが、正直思い返すのも辛い光景でした。罠を踏み抜いた蛮族の死体が大量にあり……。同情するのはおかしなことだと分かってはいますが、あのような亡くなり方をしていい命は一つとしてあってはならない。そう強く思いました。

罠や魔法生物の奇襲などを乗り越え、迷宮の最奥にたどり着くと、そこには上位蛮族であるドレイクが。道中の死体は彼の部下であり、彼が強要した結果あの死体の山が築かれたのだと。
話を聞いた瞬間、私は激しい怒りを覚えました。医療に携わる身として、「全ての命を救う」と誓いを立てていました。しかし、涼しい顔をしながら命を浪費するあいつは……救うべきではないと本能が告げました。救い難い者であるのなら切除する……トリアージです。ドレイクと戦う覚悟を決め、本気で挑みました。

無事にドレイクを切除し、魔剣を回収した後依頼人の元へと赴きました。何やらロジーナさんと関わりがある方のようでしたが……。

これが私の初めての冒険となりました。至らないところもありましたが、成功を収めることができてなによりです。
そういえば冒険者になっただけで所属をどうするか考えていませんでした。明日から他のギルドを見学してみようと思います。折角だし新しくできたばかりだというギルドに行ってみようかな。

船全体がギルドになっているという不思議なギルドに行きました。観光感覚で見学していると独特なファッションに身を包んだ勇者様？に話しかけられました。なんでも毒を撒き散らす幻獣を狩り行くので同行して欲しいのだとか。
毒を撒き散らすのであれば『病原』ですね。喜んで同行することにしました。

その幻獣がいるという湿地帯は危険な動植物ばかりでハラハラしました。もっと冒険に慣れてきたらあれらを研究するのもアリかもしれないなぁと思います。

問題の幻獣ですが攻撃性の高い個体のようでした。問題なく切除はできたのですが……戦闘中皆さん不思議な動きをしていましたし、それになんだか浮かない顔をしていて……。うーんよくわかりません。危険な魔物を倒したのにどうして？

きっと駆け出しにはわからない世界なのでしょうね。もっと色々と勉強しないと。