☆暗視

暗闇ペナルティを受けない。

☆HP変換

HPを好きな値だけMPまで変換（1日1回まで）

☆Lv6強化

HP変換を補助動作／戦闘準備で行うことができる。

✘Lv11強化

HP変換を1日2回まで行うことができる。

外見

身長175cm、体重75kgくらい。硬質部位は首と左右の腕。

装備

スチパンコーデの旅装。コートの中にアビスナイフを所持(当然すぐ抜ける)。戦闘中以外はほぼ丸腰ではある。
各種着替えやアイテム等を入れた大きめのレザートランクを所持。

呼びなど

一人称「僕」　両親から「ヴィンセント」
誰かを呼ぶ時「貴方／～さん」　子猫型の小魔とはタメで話す。名前はラクタム。

口調/口癖

魔神と相対する時以外は常時敬語。
「すみません。こんな力、驚かせてしまいますよね」「大丈夫です、これも僕の役目ですから」
(魔神に)「お前はここで討滅する、必ず！」『奈落より来たりて、我が命に従え！』

目標

魔神を討滅し続けること。奈落の魔域を破壊し続けること。仲間を探すこと。
両親の遺言を理解すること。この力を有効に使ってくれる人を探すこと。

大切

年季の入った装飾付きナイフ(召異アビスナイフ)

強み

魔神召喚による加勢、召異／奈落魔法行使による攻撃・回復・デバフで臨機応変に対応。
高レベルになったら手数でダメージを与えていける。MPが潤沢(HP変換込）で自己回復も可。

弱み

召喚後の送還が常に付きまとう。本体は脆い。技能全部で金がかかる。
デーモンルーラー／アビスゲイザーであることは必ず仲間に明かすので面倒になる可能性有。

好き

仲良い人達を見ること／人と関わっている時間／フィールドワーク／知らない場所に行くこと

嫌い

人死／魔神・奈落に関わること全て
（※確固たる意志と理由で類する力を行使する人／魔神・奈落と戦っている人は除外）

複雑な感情

扉の悪魔／自分の力(両親から学んだ大事な教え／両親の命を奪った憎むべきものの力）

性格

積極的に何かに当たるわけではなく、基本ニコニコしていて話掛けた分は返事をする。
疑問に思ったことはガンガン聞いちゃうけどあんまりリアクション濃くないしボケ殺しのノンデリかも。
魔域・魔神が絡むと意欲的だがめんどくさくなる。それ以外は人当たりは良く困ってたら助ける。
計算高いとまではいかないが利用出来るものは利用して目標達成を考えるタイプ。ただし仲間の生存が最優先。
奈落の盾神イーヴ信仰ではあるが、その教えを理解しているというより両親からの教育の影響がほとんど。

穢れについて

奈落や魔神に関係してないならどうでもいい。
ナイトメア：魔神じゃないならどうでもいい。
ウィークリング：魔神じゃないならどうでもいい。

備考

自分が『召異／奈落術師』であることを説明し同意がもらえなければ同行出来ない(その場の話し方にもよる）
緊急時とかは多分別。奈落を感知するとちょっと利き手(右)が疼くらしい。
戦闘技術ばかり磨いており、探索等の経験がかなり不足している。周囲の様子を見て学習することを検討中（セージ）。
ハーヴェスについて早々に部屋を借りた。というのもギルドに宿泊すると他の人も居てラクタムが出てこれないからと召喚用の供物の置き場等も必要なため。

イメージソング
Last Stardust／Aimer

経歴ダイス

[3-1-1]目標としている人がいる（いた）
[1-5-2]まだ恋をしたことがない
[2-5]失われた場所を取り戻す

　ミラージ共和連邦近郊のとある地下洞窟で発生した魔域に取り込まれたジェネレーターより出生。
　魔域の破壊をしにきた冒険者に救出されたことからその生を繋いだ。
　
　ヴィンセントは救出してくれた冒険者の内の二人組に引き取られることになり、その二人は夫婦だった。
　「ヴィンセント」の名は夫婦二人で考え、「ヴァン＝ルビス」の姓は夫婦それぞれの姓名の一部を取って名付けられた。

　二人に保護されたヴィンセントは、その二人の庇護の下で生きていくことになった。
　ルーンフォークであるため基本的な知識は生まれ持っており、しばらくは家事と住居の維持を任されることになって平穏な日々を過ごす。
　夫婦は非常に仲がよく、ヴィンセントにもとても良くしてくれた。
　しかし夫婦は頻発する魔域の発生の対応のため、家を空けることが多かった。ある日、ヴィンセントは自分もその対応の手伝いが出来ないかを打診した。
　いかにルーンフォークとはいえ、ろくな戦闘技能も持たないヴィンセントに出来ることなどない。やんわりと断られ続ける日々であったが、ある日言い続けてくるヴィンセントに根負けした夫婦は話し合った。

　夫婦はヴィンセントに戦士のような戦闘訓練を積ませることも検討はしたが、自分たちが持つその特殊な技能を伝えるのも悪くないのではないかと考えた。そしてそれを継げるか試してみてもいいのではないかという結論に至った。
　家族への……子供との繋がりとして。
　結果、ヴィンセントは夫婦が"望まなかった"素質を見せてしまった。すなわち召異魔法における小魔との契約と行使。更には召異魔法で得た感覚が奈落魔法の適性をも引き寄せていた。
　長い思案の果てに夫婦はヴィンセントに教育を施すことを決め、任務で居ない時は魔術師ギルドに預けられ、ヴィンセントは少しずつ召異魔法と奈落魔法の知識と技術を磨いた。
　
　奈落魔法もそうだが、特に魔神を使役する召異魔法の修行は慎重に時間をかけて進んでいった。
　十年近くをかけて周りのものからの許可が降りた頃に冒険者登録をし、度々ではあるが夫婦と共に（ヴィンセントに合わせた脅威度の）魔域を攻略するようにもなった。

　ある日発生した低脅威度の魔域にヴィンセントの修行を兼ねて三人で入り、魔神を倒した所でそれは起こった。
　突如魔域が歪み、空間に穴が空き、新たな巨大な魔神が現れた。警戒態勢を取った夫婦ではあったが、一方で条件反射によりヴィンセントがアビスナイフを抜いて空を裂こうとすると、巨大な魔神の一撃で吹き飛ばされナイフも砕け散った。その一瞬で魔神の脅威を見抜いた夫婦は、使役魔神を召喚して時間を稼ぎ、その間ヴィンセントに<センド・フロム・アビス>を行使。状況を理解しきれずにいたヴィンセントに一本のアビスナイフを押し付けて魔域から放りだした。
　自分に使われた魔法が何なのかを当然奈落使いでもあるヴィンセントは理解していた。同時に自分がもう助けにいけなくなったことも。
　ミラージの冒険者ギルドへと走り、報告するとすぐ討伐隊が組まれる。しかしながら時すでに遅く、討伐隊が到着した時には魔神に嬲られたのか大量の血液と二人の体の一部だけが肉塊になって見つかり、身体の大半は発見されなかった。存命である希望など持てなかった。そんなことをしでかした魔神はまたどこかに去っていたらしく魔域の核だけが放置されていた。
　
　家主が居なくなった家で、ヴィンセントに押し付けられたアビスナイフから羽根の生えた黒猫が飛び出す。
「あ～あ、魔神使いと奈落使いが魔神にやられてど～すんだよ。しょうがねぇなぁ……なぁ、ヴィンセント。俺がお前と契約し直してやるよ」
「あいつらにはお前より長く世話になってる。お前みたいな雑魚と契約し直すのも癪だが、弟分の面倒くらいは見てやるさ。俺のことはラクタムと呼びな。俺もあいつらに名を貰った」

　自分が使っていたアビスナイフを破壊されたヴィンセントは、古めかしくも綺麗な装飾の入ったナイフを継ぎ、自分を弟分呼ばわりする扉の小魔、ラクタムと再契約を果たすことになった。
　
　しばらくしてヴィンセントが家の整理のために書斎の引き出しを調べると、ある手紙を発見した。そこにはこう記されていた。

「私達は常に命の危険がある。故に何かあった時のためにこの手紙を遺す。
　ヴィンセント。子供を作れない私達の新たな家族。出来れば争いとは縁遠くあって欲しかったが、お前の素質を眠らせておくのもまた世のためにならない。
　魔神はこの世界から滅ぼすべきだ。その力の源流を利用している私達のような矛盾した存在だからこそ、その目的は変わらない。
　何も知らぬ子に私達の思想を押し付けて良いものかとも考えたが、ヴィンセントが持つ素質を考えると最早私達の力を継ぐのは運命だったのだろう。
　しかしヴィンセントがこれからも魔神を討滅し続けるための技量を得るにはまだ長い時間がかかるはずだ。
　家に縛り付けてしまった私達が言えた事ではないかもしれないが、ヴィンセントには世の広さを知ってほしい。そして冒険者として生きるのならば沢山の人と出会い、語り合い、互いに信用出来る友達や仲間を見つけて欲しい。召異魔法と奈落魔法、忌避されてしかるべき魔法ではあるが、それを乗り越えた友や仲間が出来ればより魔神の討滅という目的に近づけるだろう。
　
　ヴィンセント。魔に飲み込まれることがないように。そして小魔の誘惑にも気を付けて。確たる自覚をもって貴方の魔法を行使なさい。魔神と奈落の力は滅ぼすべきもの。己がために、皆のために。そして世の平穏のために。
　貴方の力も自身のためだけではなく、周りの者を助けるためにこそ行使なさい。
　貴方のことはずっと見守っています」

　教わっただけの使命ではなく、己の怒りとしてヴィンセントは魔神討滅と魔域破壊の確たる決意を持ち、改めて冒険者として生きることを決めた。
　世の広さを知る、信頼できる仲間を見つける。手紙の言葉を道しるべに、まずは冒険者が集まるというハーヴェスに向けてヴィンセントは旅立った。