容姿・経歴・その他メモ

ハイネ。
身長144cm。

巨大なマナチャージクリスタルにより飛行する永久飛行船「ウラヌス号」の住人。
飛空船には数百の民が乗っており、ブルライト地方の上空を飛び続けて暮らしていた。
年に数回、補修技術のあるサンドキアへメンテナンスのために停泊する以外は空の上の生活だ。

ハイネが12歳の頃、定期メンテのために停泊していたサンドキアから、ウラヌス号にとある冒険者が乗り込んでくる。
彼はブルライト上空を飛び回る飛竜――巨大なワイバーンを追っており、それを探すため一時的にウラヌス号の力を借りたいということだった。
危険な空の旅の用心棒としても役立ってもらうため、ウラヌス号の住人たちは彼を快く受け入れた。

幼かったハイネもすぐに彼に懐き、その冒険譚をねだる日々が続いた。
冒険者としての鍛錬に興味を持ったハイネはある日からそれに付き合うようになり……いつのまにか、師匠と弟子のような関係性になっていた。
剣の刀身を握り、柄で殴りつけるという独特の戦闘法も元は彼から教わったものだ。
奈落睨士の技術とアビスナイフ(銀製ディフェンダー)も、ハイネの才能を見抜いた師匠から受け継いだものだが、ハイネ自身はその力の本来の意味をまだ理解できていない。

そんなある日、見張りの男が遠くに黒い影を発見する。
冒険者の男が見てみると……それは、間違いなく探していたワイバーンだという。
気性の荒いワイバーンは明らかにウラヌス号を襲おうとしており、飛竜から人々を守るためにも、冒険者は単身迎え撃つという。
ハイネも一緒に戦おうとするが、まだ幼い少女がそれを許されるはずもなかった。

ウラヌス号の設備も最大限に活用し、冒険者の男は懸命に戦ったが……半日にも及ぶ戦いの末、彼は力尽きてしまう。
彼の死の間際、声も出ない彼にハイネは約束する。
『あの飛竜は、絶対に私が倒しますから』
彼からの返事はなかったが、少なくとも拒絶の意志はなかったはずだ。
ハイネにはそれで十分だった。

飛竜のほうも無傷でこそないものの致命傷を与えるには至らず、ウラヌス号は襲撃を受け墜落してしまう。
地に落ちたウラヌス号だったが、頑丈な機体はほとんどの住人の命を守ってくれた。
だが……襲撃と墜落の衝撃でボロボロになったウラヌス号はそう簡単に再起動することは叶わない。
魔動機文明時代の遺産であり、修理方法もわからなければ資材だって全く足りなかった。

そして、住民たちはウラヌス号の残骸を住居として新しい生活を開始する。
その頑丈な機体は周囲の動物たちから身を守るには十分であり、機内の設備も一部は生きており生活の役には立ってくれた。

そして3年が経ち――成人したハイネは、冒険者となるためウラヌス号を離れることにする。
大人たちには「ウラヌス号を修理する方法を探すため」と言ってあり……それも嘘ではないのだが。
本当の目的は、あの巨大なワイバーンを倒して彼の仇を討つことだ。
だが、今の自分の実力はあのときの彼の足元にも及ばないだろう。ならば、まずは力を付けなければいけない。
ふたつの目的のため、ハイネはハーヴェスにて冒険者ギルドの門を叩くのだった。

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