容姿・経歴・その他メモ

ブルライト地方の辺境にある魔動機文明時代の遺跡で生まれたレプラカーンの少女。
両親はどちらも元冒険者であり、フィオナが生まれ育った遺跡は両親が冒険の中で発見したものを、探索を終えた後居住空間として改造したものだ。

幼い頃から両親の冒険譚を聞かされたり家の本棚に山のようにある冒険小説を読み耽って育ってきたため、フィオナは自然と外の世界に強い興味を抱くようになった。
今まで読んで来たものの中でも特にフィオナが興味を抱いたのは、魔動機文明時代にレグルスという探検家が書いた「夜空の旅」という冒険小説だ。

その小説は大破局の折に記録が失われたという空の向こう側、宇宙と呼ばれる空間とそこに浮かぶ星々について書かれたもので、学者兼探検家のレグルスという男が夜空に浮かぶ月に辿り着くまでの冒険が記されている。

「夜空の旅」によれば月には一切波が立つことがない静寂に支配された海や、ラクシアにおける世界最高峰の竜骨山脈よりも高い山、地上とは全く違う生物などがある恐ろしくも神秘的な世界だと書かれており、フィオナはその魅力にどうしようもなく惹き付けられた。

そうしてフィオナはいつか自分も両親のように世界を巡る大冒険をしてみたい、そして叶うならば月の大地をこの足で踏みしめてみたいと願うようになった。

将来に備えての訓練に明け暮れる日々を過ごして迎えた15歳の誕生日、晴れて立派な成人となったフィオナは生まれ育った遺跡を飛び出し、ハーヴェス王国の冒険者ギルドに駆け込んで冒険者となったのだった。

ハーヴェスで暫く経験を積んだ後大陸各地を巡る旅に出立し、キングスフォールで小神を巡る事件に手を貸したり、ハールーン魔術研究王国で星見の記録を読んだり、コルガナ地方の魔域に挑んだりと様々な冒険に身を投じてきたが、とある噂を聞きつけて再びブルライト地方へと戻って来た。

なんでも「天体望遠鏡」という夜空に浮かぶ星々を間近で観測するための魔動機がブルライト地方の何処かの遺跡に残されているらしいのだ。
いつの日か月を訪れる時のために現地のことを知っておくのはとても大事だ。
こうして魔動機文明時代に産み出された星見の術を求めて、フィオナは再び大陸最南端の地へと舞い戻って来たのだった。

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