なんか元気な踊り子のケレース、静かなエルフのアイラ、幸薄そうなユウセンセの三人と一緒に奈落の魔域の調査をした。

　道中スライムボールを投げて遊んでたら怒られたけど、まぁたまにはこういうおふざけもいいだろ。

　そんで、最後に待ってたシャドーハンターもなんとか討伐することに成功した。気楽に冒険するってのはやっぱりいいな。

　なんかやたらカッコいいアルヴァ、元気なのか死にかけなのか分からないアリシア、元気な少女ネモ、すげぇデカい人ハザン、幸が薄そうなユウセンセの五人と一緒に今回は薬草採取したいって人の護衛を行った。

　基本的にはいつも通り気楽な依頼だったんだが、ラストに控えてたやつとの戦闘は流石に骨が折れた。ガス欠寸前まで追い込まれるとは思わなかったな。

　ま、なんとか依頼をこなせたから今回も無事って事でいいだろ。まぁ、ミズカには怒られるかもしれないが...

　深緑の鈴鹿亭ってギルドに遊びに行ったら〈始まりの剣〉クラスの冒険者と手合わせする機会をもらえた。一回目は斧盛った兎人間リーヴ/仮面付けてる放浪者のリンドウェル/スプリガンの二刀流剣士モーガン/深智魔法も使えるウィザードのレイの4人と俺で戦ったが、悲惨なことにレイがアイリスの魔法効果を無力化して、リーヴ/リンド/モーガンの三人に総攻撃仕掛けられてた。その状態からリンドだけでもギリギリまで追い込めるんだからヤバかった。何とか勝利を収めて、何故か俺まで報酬をもらってしまった

　その試合で、アイリスが結構フラストレーションたまってたらしく、後から来た妖精・ゴーレム使いのフラム、仮面パーカー男のクロと一緒に二回戦をした時は、アイリスだけではなく一緒にパーティを組んでいたらしいグウィンと共に相手をしてくれた。結果は...言うまでもない気がするが一応記載しておく。まずグウィンの攻撃で仮面男が沈んだ。次に俺がうっかり前に出すぎたせいで攻撃に巻き込まれて死にかけた。最後にグウィンが俺の存在を歯牙にもかけずにフラムを叩き潰してゲームセット。俺は降参したからギリ気絶はしなかったが、まぁ蹂躙されたな。しっかりと高位の冒険者の実力を見ることが出来た。


...アイリス、冒険らしい冒険が出来るといいな。高位の冒険者もそれはそれで大変なんだなぁと、改めて思ったよ。

　ミズカと久しぶりにちゃんと話をした。最近の冒険の話をしたり、この時にミズカにできた友達の話を聞いたりした。

　この調子なら、そのうち自分で生きていくことができそうだな...と思いたかったんだが、やっぱりミズカの中で「兄さん」という存在は大きいらしい。どうにかして、前を向いて生きていけるようにさせてやらないとな。

　あ、そうそう。ミズカのサンドイッチは美味しかったし、新しい洋服もかなり似合ってた。俺には「かわいい」とかそういうのを判断できるほど詳しくないからアレだが、いつもと違った雰囲気が出てて良かったな。

　ミズカが依頼に行ってることだし、たまには酒場に行くかね...と思い向かったところ、偶然冒険者(放浪者)の2人と相席することになった。しかも全員神官、なんでだよ

　割と最近冒険者になったらしいナハト/姉のアイリスを探しているらしいアリアの二人と、飯を食べながら軽く雑談した。

　ナハトはもともと孤児院にいて、そこから冒険者になったらしい。アリアは前述のとおり、姉のアイリスを探しに里を出て｜放浪者《ヴァグランツ》として活動しているらしい。

　それから、話題の種にも困ってたことだしミズカのことについて少し話したりもした。自立・自律させてやりたい気持ちはかなりあるんだが、そのために俺が動き回ると逆効果なんじゃないかとも思ったりしてるんだよな
　って話をナハトにしたら、「その時が来るまでは支え続けてあげたら？」って返答が帰ってきた。多分実際正解ではある
　ただ、俺がこのままついてるといずれ風評被害がミズカに行く可能性もあるんだよな。その辺をどうするか...

　と、脱線した。まぁ色々楽しく話ができて楽しかったな。また会えることを願ってるよ。

　ミズカが入ったらしいしアイリスとも面識はあるし...と、依頼探すついでに深緑の鈴鹿亭に寄ってみたら、依頼を受ける人数に困ってた奴らがいたからそいつらに協力することにした。

　なんか元気なレギュラス/緑仮面の放浪者のルミッツ/最近酒場で会ったアリア/大人しいルーンフォークのホタルの4人と一緒に依頼を受けることになったんだが、道中はびっくりするくらい何もなかった。

　そんで肝心の依頼対象なんだが、エルトリアスに飛行能力を付けたエルトライザー...の、試作型が暴走していた。それだけならまぁいいんだが(良くないけど)、ふざけたことに録音がクソほどうざかった。その機能つけるくらいなら暴走治せる機能つけろよ

　まぁ無事に鎮圧することは出来たが、レギュラスがあまり振るわなかったせいかかなり静かだったのが印象に残ってる。アイツのことは気にかけてやりたいが...気にしすぎてもあのタイプはだめなんだよな。多分。

　だから今度会った時は盛大に煽ってやるくらいの気概でぶつかろうと思う。どんな顔で煽ってやろうかな...

　意味不明な恰好してるリカントのアイラ/魔技戦で一緒した以来、魔術師のレイと仮面男のリンド/なんか羽が生えてる系女子のエリーの4人と一緒に依頼を受けた。スライムが発生しすぎて対処不能になってるんだとか

　そんなメンバーで依頼の場所まで向かう道中、芸術の街を通ることになったがそこで迷子になりかけたり、ファッションショーに出ることになったりした。大まかに開放的な衣装の部門と厚着の部門に分かれてたが、俺が開放的な衣装を着ると色んな意味でマズいからな、厚着の方で出場したら案外高評価を得ることが出来て嬉しかった。

　いよいよ依頼の場所へ突入...の時、昔のことを思い出して少し寝にくかったから散歩してたらリンドに見つかった。
　あんまり隠すのもアレだと思って話したが、思ったよりリンドが乗り気になってビビったな。俺にそこまでしてもらう価値はねぇのになぁ。ま、少しでも俺の村が存在したってことが残ってれば嬉しいな。

　そんなこともあり寝不足の状態で依頼の場所へ行くと、想像の5倍くらいスライムがいた。記憶の奥底から引っ張り出したが、虹色のスライムが他のスライムを呼び込む性質を持ってるせいで今回の事態になってたんだと思う。途中死ぬほどレイがブレスを撃たれたりライラが死ぬほど囲まれてたりしてたが、なんとか全員シバくことが出来た。虹色のスライムを倒せれば後は消化試合だしな

　正直、倒した後の片付けの方が面倒だったな。スライムボール52個は多すぎるっての。にしても、疲れた。あー、今度はもうちょい楽な依頼にありつきたいもんだね

　ミズカと一緒に依頼を探してたら、ドラゴンの幼体が暴れまわってるのを沈めて欲しいっていう依頼を受けることにした。
　今回一緒に行ったのは、色々あって一緒に過ごしてるミズカ/幸が薄いユウセンセ/相変わらず元気なネモの3人と一緒に依頼に出発したんだが、道中ではユウセンセがついにぬいぐるみを買っていたことが判明したり、気難しい依頼人の機嫌を取ったり(死ぬほど嫌だったけど)、古の王族の剣を見つけてユウセンセが良い物貰ってたりしてた。こうして振り返ると大分てんやわんやしてんな。

　そんで、最後に依頼に会った通りドラゴネットが暴れてたわけだが、意外と無力化自体は早かった。
　ただ、ナップで眠らせて捕獲するのは大変だったな...気絶させた方が早かったとは思うが、うっかり殺すのも怖かったしこの方針で良かっただろ、多分。

　あと、何故か最初にミズカと俺が付き合ってると勘違いされたのは色んな意味で不服だったな。俺にそんな価値はないっての。
以上。

　━━まさかミズカをおんぶして帰ることになるとは思わなかったな。ミズカのいう「兄さん」も、こういうことしてやってたのかね。
まぁ、俺はミズカの兄にはなれないけどな。

　適当なギルドで依頼を探してたら奈落の魔域の依頼があったからそれを受けた。メンバーはそこらへんからかき集めた。
　やたら硬いグレン/久しぶりに会ったアイラ/飯食ってたアスター/なんか走り回ってたエクソンの4人と一緒に魔域へ突入した。

　魔域の中はやたら寒かった。イメージ的には氷山的な空間だったな。あんま長居したい場所でもないから、とっとと終わらせるように尽力した。道中では特に大きなイベントは無かった...というか、カバーしてくれたな、みんなが。
　なぜか全員自然環境に強かったり斥候タイプだったりしたから、俺が何もしなくても勝手に危険が取り払われて正直暇なシーンもあった位には他のメンバーが動いてた。俺の存在意義どこ....？

　戦闘は当然あったが、まぁ正直面倒だったな。特に最後。途中に戦った奴らは程々の強さだったんだが、最後の奴らは魔神だったからまぁ苦戦した。

　人を馬鹿にすることが生き甲斐のティキラに普通にそこそこ強いワフーシュ、一番は常に透明な魔神のゴードベルがいたせいでかなり時間がかかったし危ない場面もあった。

　なんとかティキラを倒せたから消化試合にできたが、アスターがいなかったらもう少しヤバかったかもな。

　とまぁ、今回も苦戦こそしたが無事に依頼を完遂した。後俺が考えないといけないことは、ミズカへのお土産とグレンとリンドの関係性について位だな。

　大変だったが、貴重な経験になった。仕事中は嫌なことも考えずに済むし、良い事だらけだな。

　あるギルドへ依頼を探しに行ったら既視感が凄いメンバーに遭遇した(7ページ参照)意外と世間って狭いのな。

　相変わらず冷静なのかテンションがバグりやすいのか分からないレイ/純粋で破壊力が物理的にすさまじい事になってるライラ/今回探索とか警戒でたぶんMVPだったリンドの3人と一緒に、奈落の魔域の攻略依頼に赴いた。

　今回入った奈落の魔域は砂漠地帯を再現していたようで、砂嵐がまぁ大変だったな。帽子が無かったら目に入ってたかもしれん。そんで、道中に何故かラグナカングが出てきた。魔域だからとはいえ、遺跡が主な生息地のラグナカングがいるのは珍しいな…と思いながら進んでいたら、案の定遺跡が出てきた。

　遺跡はそんなに広くなくて、少し進んだ先に奈落の核と、それを守る守護者が待ち構えてた。今回の守護者は「ケルベロス」と言うらしく、頭が三つあるわ胴体が邪魔だわで大分面倒な相手だったが、ライラとリンドが良い感じにラッシュで潰して、レイの魔法支援もあり無事に討伐することが出来た。

魔域の核の奥に、謎の扉があることに気付いた俺たちは少し寄り道することにした。その扉の先には宝物庫があった...んだが、残念なことに、その宝はすべて砂になって消えていった。魔域だから幻影のような感じで生成されたってことか？まだまだ魔域は謎が多いな。

何はともあれ、無事に魔域の核を破壊し依頼も達成することが出来た。依頼から帰った後、リンドにグレンとの関係性を聞いてみたんだが...まさか生き別れの兄弟だったとはな。無事に、二人とも元気な状態で再開できることを祈ってるよ。

『螺旋の灯火』で依頼を探してたら、トンチキ依頼ラインナップですごく帰りたくなった。まぁ、帰る前にその依頼の中の一つを受ける集団に捕まったんだが。

　今回唯一の友人アスター、レイの話でたまに出てきてた気がするカゼカミ、特殊な方言かなんかで喋るルメリア、ルメリアの友達っぽいリオンの４人と一緒に、暴れた魔動機の鎮圧依頼に向かった。…魔動機、暴れすぎじゃないか？

　道中では、ルメリアが味付けをミスったのかあまりおいしくない料理をつくってみんなで改善したり、面倒な依頼主の対応をしてたらリオンが普通に失言して報酬金を減らされたり、野良の冒険者の地図作りを手伝ったりした。

　それで、依頼に記されてた場所に行ったらちゃんと魔動機が暴走してた。ちゃんと暴走するってなんなんだろうな。

　接敵して最初に放った魔法がハズレで、機械相手に毒の濁流をお見舞いする変人になった。今回は全体的に俺は役立たずだったんだよな。手前にいたルドルンはルメリアが銃で一掃して残りをアスターが削ってた。なんか震えてた魔動機は後衛二人と前衛二人で壊してた。それで、エルトリアスが困ったことに俺達の方まで動いてきて大変だった。危うく気絶しかけたな。

それもなんとか倒して…俺が油断した。

　回復だけして慢心してたら、マギガーディアンの射撃がルメリアに二連続で飛んで行った。当たり所も悪く、一瞬でルメリアが気絶していた。幸いなことに意識を失う程度で済んでいたが、一歩間違えたら死んでいてもおかしくない状況だった。

　俺があの時、少しでも前に出ていれば、ルメリアが気絶することもなかった。

　今回の戦闘、俺は回復以外何もできなかった。何のために奈落の力に頼ってるのかも分からないな、これじゃ。

　俺の数少ない存在価値なんだがな、真っ当な奴を守るってのは。全く本当…めげそうだ。

　『蒼風の飛翔亭』で昼食を食べてたら、大きい声が聞こえて何があったかと思いきや、店主がリオンを勧誘してた。...どういう状況？
　巻き込まれたらめんどそうだから早めにその場を離れようとしたら、依頼のメンバーを探していたようでせっかくなので付いて行くことにした。
　ギルドに関係ない話だが、ルメリアが「エイル」と何回か呼ばれていたのだけ謎だな。コードネーム的な感じかね

　今回のメンバーは大体前回と一緒の謎に勧誘されてたリオン/その横で揺れ動いてたルメリア/ここのギルドに所属してるらしいアスターの3人と一緒に、魔域の攻略依頼を受けることになった。

　魔域の中に入ってみると、そこは城の中のような空間だった。扉も壁も椅子も、ちゃんと城のつくりをしてて逆に少し怖かったな。あの城にも、歴史があるのかね。

　そんな城っぽい魔域を探索していると、一定時間で色が変わる扉や、棘が爆発する薔薇などがあった。なかでも異質だったのは、「鍵はアビスシャード1つ」と書かれてた宝箱だな。
　実際にアビスシャードを1つ近づけてみると、そのアビスシャードは消えて、宝箱が空いた。
　宝箱の中身は、18,000Gだった。多すぎないか？と思ったしなんなら偽物論も少し疑ったが、見た感じその説も薄そうだ。

　そんなイベントがありつつも、道中でアイスマンを討伐して先に進んだ先で、奈落の番人が待ち構えていた。

　奈落の番人は「ヴェール・オブ・ダークネス」が特に厄介だった。周囲のダークトロールのハイレブナントを先に倒して、最後ヴェールを全員で攻撃することで何とか無事に依頼を達成することが出来た。



　大きい怪我がなかったとはいえ、今回も俺はあんまり役に立てなかった。悔しいな、ちょっと。