容姿・経歴・その他メモ

とある集落でアルヴの母親と人間の父親の間に産まれた女の子。当時の名前は「シルカト・クロエ」であった。ただ、母親は妊娠中の高熱による体の酷使が祟り、クロエが産まれてからわずか2日で亡くなる。父親はその間7年もの間を1人でクロエを育てていた。
7歳となったある時、父親が帰ってこなかった日があった。父親は猟師であったため、その日も獣を狩りに行っていたが、次の日になっても帰ってこなかった。こんなことは初めてだと思い、クロエはつい家を離れ森に入った。

そこを奴隷商人に攫われた。
奴隷として彼女はオークションにかけられた。世にも珍しいアルヴの女の子として。
彼女は幼いながらも察した。自分はもう自由には生きられないと。
しかし、３年が経ってもまだ自分のことを買おうという物好きな人間はいなかった。
慰みものにするにしても、奴隷にするにしても、蛮族に近いアルヴを買おうという物好きはいなかった。

転機となったのは彼女が10歳となった頃。等々物好きなやつに買われたのである。
貴族であるその購入者は彼女を養子とした。すでに後継者となっていた実子がいるにも関わらず。それに加え、新たな名をとして「ケレース・デメテール」を与えられた。
彼女は困惑した。そして一年の間に、彼女は貴族の作法や貴族としての社交界でのルール。音楽や踊り、その全てを叩き込まれた。彼女はそれに食らいつき、教え込まれたことを実践する機会を狙った。
実際、何度か家の中で披露することはあった。だが、肝心の社交界には彼女は別の意味で有名になった。彼女は白くそして顔がまったく見えない帽子を深々と被っていた。家で誰かを招く時も彼女はカーテン越しでしか会うことが叶わずまったく顔を見ることも叶わない。彼女はそんなことから社交界からは『カーテン越しの美少女』と呼ばれるようになった。そんなことが続いて5年。彼女は養父の真意が読めないまま。アルヴとして成人となった。
彼女は突然、養父から用はもうない。と言われ、放逐された。彼女はついに家を追い出されたのかと思ったのか。家出同然に家を出た。しかし、故郷を離れて8年。目隠しされて連れられたこともあって、故郷はもうどっちあるかも分からなかった。風の噂ではとある男が森の中で蛮族に襲われ死亡したとも聞いた。

彼女はもう居場所は無い。そう思って彼女は路銀稼ぎも兼ねて冒険者となった。昼間の街中を歩くにはフードを被って生活している。無用な争いや諍いを避けたかったのもあったが、社交界で名を少しばかし知られた為に変に知り合いに会っても、上手く話せないと思ったからである。

冒険者として３年何とか生き残ることにもできていた。
ちなみにその間に何となくデメテール家にも帰ってみたが、相変わらずお嬢様として迎えられてるため、親子関係はどうやら解消されてはいないらしい。


性格は優しいが意外と茶目っ気もあり、昼間はあまり目立たないようにしているが、夜になると割と活発になり、ふらっと酒場に遊びに行ったり、社交界で学んだ踊りや、自分で改良した踊りを披露したりしており、その酒場内では踊りの良さが酒場の外にも聞こえてくるため、「カーテン越しの美少女」をもじって「酒場越しの踊り子」なんて呼ばれ方もしている。
紫色の長い髪に白い肌に赤い瞳とやはり人とは思えないが、その美しさは完璧な美を表現出来る人形とも表現されるだろう。
最近フェイルという存在に一目ぼれしてしまい、髪の毛を伸ばして少し服装も新調した。自信も持てるよう特訓を続けている。

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