新たに発生した奈落の魔域の調査を依頼されたフラウは、渋々ながらもピエリス達と共に内部を調査することを決定する。魔域特有の予測不能な罠や造りに苦労するも、魔域の主たるゴーレムを破壊した彼女達は問題なく魔域の核の破壊に成功するのだった。

　"免罪代理人"ブロン・ピュールから邪教の神官の特定・捕縛を依頼されたフラウ達。途中で泥棒騒ぎを解決しつつもなんとか犯人を特定することに成功した彼女達だが、直後に彼らからの奇襲を受け不利な戦闘を行うことを強いられてしまう。終盤、ピエリスと共に気絶してしまい絶体絶命の状況となってしまうが、後衛のかカバーによってなんとか神官を捕縛することに成功する。しかし彼女の心には、仲間を守れなかったことへの自責と不甲斐なさ、そして掘り起こされてしまった心傷のみが残るのだった。

　街中に潜む不審な集団の調査を依頼されたフラウ達。途中で魔動バイクが故障しかけたり明らかにお門違いな恋愛ソングの作成を依頼されたりとある種戦闘よりも悲惨な目に遭ったりしたが、翌日早朝、ついに不審な人間──もとい、オーガの集団を発見することに成功する。無事彼等を倒し蛮族達の悪しき計画を阻止したフラウであったが、戦闘の跡地にてオーガ達の皮……もとい犠牲になってしまった人々の死体を見つけてしまう。自分たちが依頼を受けていた時点で彼等を救うことなど不可能だった、そう頭では理解できても受け止めきれない現実を見たフラウは、その拳を黙って握りしめることしかできないのであった。

　街道の中に突如現れたスライムを駆除してほしいという依頼を受けたフラウ達。蛮族ではないのかと最初は渋っていた彼女だが、仲間達に付き添う形で渋々参加することとなる。スライム特有の纏わりつく粘液に言いようのない不快さを感じつつも、フラウ達は何とかスライムの駆除に成功するのであった。

　久々にギルド〈漆烏の庭籠〉へと訪れたフラウ達。そこで不幸にも出会ってしまったのは、トンデモ狂人神官、アリダ・カルリアであった。彼女に「愛を探す旅へ！！」と半ば強制的に連れられて受ける羽目になったのは、ミノタウロス退治の依頼。シンプルかつ強力な火力と防御力を持つ彼等にフラウ達は膝を打ちそうになるも、アリダの真面目な助言と魔法によりなんとか討ち倒すことに成功する。戦いの後先程とは打って変わって再び愛への狂気を見せたアリダに、フラウは思わず素の顔でツッコミを入れかけてしまうのだった。

　〈螺旋の灯火〉にて一人休息を取っていたフラウは、蛮族が集落を襲っているという話を聞きつけ、急遽その解決のために動くこととなる。崩壊した集落とそこに斃れる無数の衛兵や冒険者達にトラウマを刺激され過呼吸になりかけるも、センサークリングをはじめとした仲間に支えられながら何とか首魁であるミノタウロスを撃破することに成功した。しかし、自分の過去と似た状況で一人犠牲となってしまった男のこと、そして彼にもまた愛すべき家族がいたことを知ったフラウがその胸に抱いてしまったものは──。

　珈琲を飲みに〈螺旋の灯火〉に訪れたフラウは、奈落の魔域の調査依頼が入っていることを見つけ、それを受けることとなる。久しく出会ったアリスや同じギルドのケレースに雰囲気が変わったかと聞かれ少し戸惑いと照れを覚えるも、彼女達はアンデッドの蔓延る魔域を難なく乗り越えていく。そして核を破壊し依頼を終わらせたフラウは、報酬金を使ってピエリスに何を買っていこうかと、微かに取り戻した感情を少し弾ませながら帰って行くのであった。

　遺跡に向かい消息不明となった冒険者達を探すよう依頼されたフラウとピエリス。たった二人きりで遺跡へと向かった彼女達は、最深部にて虫の息となった冒険者達を見つけ、そこに立ちはだかるアンデッドと戦うこととなる。神官はおろか魔法職すらもいない中で、デュラハンに喰らいつく二人。しかしその裏で息絶えていく同志達に、フラウは動揺を隠せないまま剣を振り、瀕死の状態でアンデッドを倒す。結果的に二人の冒険者を無言で帰宅させることとなってしまったフラウは、『守れなかった人ばかり数えるな』というセンサークリングの言葉を思い出し、ピエリスと共にもっと多くの人を守れるようさらに強くなることを決意し、ギルドへと戻っていくのだった。