彼女の人格形成には、彼女の両親と境遇が大きく関係してくる。彼女の生まれた地は『ザムサスカ地方』であり、魔神の手先として支配されていた冒険者であった男と、労働力にされていた女性の間に生まれた。彼女が生まれてくる時、母親は身体の内側を大きく傷付けながらも、無事に生きて彼女を出産することが出来た。しかし、娘を産む際の負傷が原因となり、労働力として使えなくなった彼女の母親は魔神の供物として帰らぬ人となった。
　残された父は「このままでは娘も遅かれ早かれ供物にされてしまう。そうでなくとも、この子は普通に暮らさせなければ妻が浮かれない」と考え、娘をザムザスカから脱出させるための計画を考え始める。その計画は「魔神から遣わされた先で魔神たちへ反逆し、その隙に娘を逃がす」という無茶苦茶な計画だったが、かつて共に冒険していた仲間の協力も得て、彼女が6歳の時、その計画は実行された。その結果、何とか魔神の手の届かない場所まで逃亡することには成功したが、父とその仲間たちは『消息不明』となった。
　両親を早くに失った彼女は、目的もなくただ「生きるため」だけに放浪していた。行く先々で「ナイトメアだから」という理由でありもしない罪を捏造されたり、不当な扱いを受け続けてきたため「ナイトメアはそういう物である」と、そういった扱いを受けいれるようになった。このような「死んでいないだけ」の生き方をして、様々な場所を練り歩いている中で、彼女は蛮族に襲われ生命の危機に瀕したことがあった。その際、ある冒険者に助けられ、その姿に『自分を逃がすために戦い続けた父』の面影を感じた。
　その経験から「父のように守ることは難しくても、傷ついた人を元気に出来るような人になりたい」と考え、冒険者として生きていくことを決めた。

　以上の経験から、彼女は基本に明るく！差別はもうそういう物だから仕方ない！としてある種の諦めと信念を胸に、冒険者として現在まで生きてきた。そのため、基本的に元気に振る舞うが、親の話や育った地の話はあまり好きではない。また、母親が死んでしまった、殺してしまったのは自分のせいだと考えており、その罪を償うために冒険者をやっている面もあるとか。


なお、シヅミ=レイという名前は本来母親の名前である。本当の名前は本人が名乗りたがらないので不明。