世界を羽ばたく元UGNエージェント、シンドロームはオルクス×バロールのクロスブリード。
立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花とは誰が言ったか、彼女を体現する言葉ともいえるほどの美貌を持つ。……が、口を開けばぽわぽわとした無邪気かつ人懐っこい様子で相手の心を破壊する。精神幼女。

・一人称はワタシ、二人称はあんた、三人称はあの人。模範的なクーデレだが、デレを見せることはめっっっっっっっったにない。というか初対面の相手には確実に見せない。
・クールな一匹狼と評されることが多い彼女だが、人付き合いが苦手なわけではない。そもそも変人個性的な人間が多いオーヴァード基準でいえばかなりの常識人であるため、任務を共にすれば周囲の評価とは大きく異なった人物であることが分かるだろう。

あんまり日の目を見なさそうなエフェクトを軸にした範囲アタッカー、【野獣本能(ビーストハート)】は《進化の大爪》とかと相性よさそう。なおクソ強《神獣撃》とかも含めて使えない模様。なんで〈RC〉軸なんですか？
《魔獣の衝撃》も中々に優秀だが、別キャラで使いたいので今回はスルー。《ブラッドスパイク》分のHP3点確保できなかったら自爆します。

以下、シナリオ『NeverDieNeverEnding』を終えての殴り書き兼裏設定

鴉城司、“スィストラ”と共に四葩がUGNを脱退した際、見計らったかのように彼女もまた、正規の手段を用いてUGNを脱退していた。
一匹狼という名の孤立を押し付けられた彼女にベタベタと粘着してきた四葩。お目付け役として行動を共にし、幾度となく振り回されるうちに、(不本意ながら)四葩のことが自分の中でも大きな存在になってしまっていたことに気が付いていた。
今のままでは良くも悪くも四葩のバカ正直な性質がUGNやらなんやらに利用されてしまうだろうと考えていた彼女は、四葩および支部長や霧谷雄吾との直談判の元、UGNからの脱退を計画していた。“スィストラ”事件(仮称)により幾分か時期が早まったものの、四葩があっさりと枷を外し地位を捨てたのは、既にそれらが想定されていたことだったという側面もあった。もっとも、普通の人間が同じ状況に置かれたところで、ああもトントン拍子で事が運ぶのかと言われれば……司と四葩の思い切りのよさ、雄吾の寛大さ、彼女の強かさと周到さが見事に噛み合った結果だろう。
余談だが、彼女は司や“スィストラ”に関してはほとんど無関心であり、四葩が彼らと居て楽しいのであれば特に問題ないだろうと考えている(ついでに、どんな相手だろうと悪影響を受ける側ではなく与える側だろうとも思っているので)。とはいえ保護者としての責任はあるので(？)四葩を通じ、主に司に関する諸々を聞いてはいる。なお司の素行のせいか、四葩の伝え方のせいか、彼女のほんの少しの嫉妬のせいか、司のことは「二股の上にロリコンとかキッショ」という評価に落ち着いてしまっている。なんか似たようなこと言ってた人がいたような。
更に余談だが、彼女に関しては完全にUGNとの縁を切ったわけではなく、裏で雄吾と個人契約を結び、四葩一行の動向に関するあらゆる詮索を行わないという条件の元、UGNイリーガルとして活動している。報酬もエージェント時代と同等とはいかないものの彼女が満足できる程度の額は受け取ることができており、加えて大部分は決定済だったとはいえ優秀なオーヴァードが一支部から同時に三人も抜けられては支部長さんやら雄吾やらも胃薬が足りないだろう、という多少の同情込みでの判断であるようだ。
押し付けられた名ではなく、真に自由を求めた一匹狼として。自分のペースで気の向くままに、彼女はこれからも生き続けるだろう。

やれやれ、限界を迎える前に……なんて考えてたワタシがバカみたい。ま、ワタシにとってのデメリットは午前4時に叩き起こされて休みを潰されたくらいだし、“あの人らしさ”を味わわされたなって感じだけど。悪くはなかったね。今後のこと？まったく愚問だけど……まあ、あえて言うなら。

以下、シナリオ『紫電飛星』を終えての殴り書き兼裏設定

今回彼女がM市での一件に介入した最大の理由は、ブレイヴハウンド隊の一員であるラピスと接触し、ある情報を手に入れるためである。詳細は省くが、ブレイヴハウンド隊にて使用されていたというある機器の情報を彼女の知り合いが欲したのだ。
正直なところ“ゴールドスター”も“トルンガルスク”もどうでもいいし、その知り合いからかなり高額の報酬を提示されていたため上からの依頼を重要視してすらいなかった(でももらえる分はもらう)。
彼女が今シナリオにあたり工作したのは次の通り。ひとつ、ラピスの情報を得るためにチルドレン時代に戦闘指導員として面識のあった玲夏に接触し“盗聴器”を仕掛けた。自分のことすら気が回らなくなっていた玲夏を懐柔することは実に容易かった。ふたつ、M市の事件に関わるべく花火大会の警備を受け、UGN側から接触しやすい状況を作った。昭治には白を切っていたが『EXジャーム大量発生事件』の件は言わずもがな泥棒の件も把握はしていた。玲夏の裏切りのみ予想できなかったことだったが無事に鎮圧も完了し、結果としてラピスからの信頼も多少なり勝ち取ることに成功したため彼女としては上々の結果に終わった。
しかしその件よりも想定外だったのは、ラピスの葛藤を四葩と重ねてしまったことだった。

ふぅ、仕事終わりのコーヒーも久し振りだね。なんとなくでN市に戻ってきたけど、この連絡先どうしようか。
しっかし色々とツッコミどころを用意したってのに、ひとつも引っ掛かってないみたいだったな。抱えてるものの把握、『Valkyrie』の存在の認知、報告する場所があることへの理解、無疵なる石との関係……こんだけ餌ばらまいて喰いつかないのは、はてさて鈍いのか、あえてスルーしたのか、気が回らなかったのか……まるであの人みたいで。これからも苦労しそうだよ。
そういやあの人も言ってたけど、ワタシの顔つきが変わったって？たしかに変人とはバカみたいに関わってたけど、いくらあの人たちとはいえ……はぁ、ホント。オーヴァード、いや、ヒトってどうしてこう面倒なのか。ここまで絆されたのは癪だけど、この喫茶店の名前みたく、ヒトたるもの一期一会の出会いを大切にしろってことなんだろうね。
花火も終わり、依頼も完璧。……けど、なんでだろうね。この連絡先を金だけで渡しちゃうの、なんか気に入らないな。たぶんあの“無疵なる石(Lapis)”があの人を打ち抜いた極光のせいだろうね。あれはホントに──