“全天に瞬く”桑染楸
プレイヤー:K.MYON
- 年齢
- 42
- 性別
- 男
- 星座
- 射手座
- 身長
- 191cm
- 体重
- 71kg
- 血液型
- O型
- ワークス
- UGNエージェントB
- カヴァー
- ブレイヴハウンド隊員
- ブリード
- クロスブリード
- シンドローム
- エンジェルハィロゥ
- ハヌマーン
- HP最大値
- 24
- 常備化ポイント
- 8
- 財産ポイント
- 6
- 行動値
- 16
- 戦闘移動
- 21
- 全力移動
- 42
経験点
- 消費
- +70
- 未使用
- 0
ライフパス
出自 | 礼節、武芸、教養。彼はあらゆる分野に才覚を示した。 | |
---|---|---|
名家の生まれ | ||
経験 | 社会に出て、己の生の在り方を見つめ直した。 | |
空白期間 | ||
邂逅 | 彼女を拾い、共に生きる。それだけで幸せだったのに。 | |
幼子 | ||
覚醒 | 侵蝕値 | あらゆる才覚を有する者が、レネゲイドに適合しない筈がなかった。 |
素体 | 16 | |
衝動 | 侵蝕値 | 黄砂、煙塵、鮮血。味わう必要のない戦場の一幕に、厭気が差してくる。 |
嫌悪 | 15 | |
侵蝕率基本値 | 31 |
能力値
肉体 | 1 | 感覚 | 7 | 精神 | 2 | 社会 | 1 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
シンドローム | 0+1 | シンドローム | 3+1 | シンドローム | 1+1 | シンドローム | 0+1 |
ワークス | ワークス | 1 | ワークス | ワークス | |||
成長 | 成長 | 2 | 成長 | 成長 | |||
その他修正 | その他修正 | その他修正 | その他修正 | ||||
白兵 | 射撃 | 1 | RC | 4 | 交渉 | ||
回避 | 知覚 | 1 | 意志 | +1=1 | 調達 | 3 | |
運転:強化外骨格 | 1 | 芸術:天文学 | 1 | 知識:機械工学 | 1 | 情報:UGN | 1 |
情報:FH | 1 |
ロイス
関係 | 名前 | 感情(Posi/Nega) | 属性 | 状態 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|
Dロイス | 神速の担い手 | 憧憬 | / | 食傷 | その光は再び天に灯り、戦場に生きる全てを浄化する。 | ||
彼方の星 | 桑染夏樹 | 慈愛 | / | 悔悟 | 何も忘れるだけが選択肢ではない、その筈だ。 | ||
輝きの主 | 重茂乙女 | 感服 | / | 不安 | 彼女の輝きは、私にとっては眩し過ぎるものだった。 | ||
― | |||||||
― | |||||||
― | |||||||
― |
エフェクト
種別 | 名称 | LV | タイミング | 技能 | 難易度 | 対象 | 射程 | 侵蝕値 | 制限 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
リザレクト | 1 | オートアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 効果参照 | ― | |
(Lv)D点HP回復、侵蝕値上昇 | |||||||||
ワーディング | 1 | オートアクション | ― | 自動成功 | シーン | 視界 | 0 | ― | |
非オーヴァードをエキストラ化 | |||||||||
コンセントレイト:ハヌマーン | 3 | メジャーアクション | シンドローム | ― | ― | ― | 2 | ― | |
組み合わせた判定のクリティカル値を-Lvする(下限値7)。(EA/p,129) | |||||||||
戦いの予感 | 3 | セットアッププロセス | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 2 | ― | |
ラウンド進行の最初のラウンドにのみ使用可能、自身の【行動値】を+[Lv×10]。シナリオ中1回まで。(EA/p,23) | |||||||||
振動球 | 1 | メジャーアクション | 〈RC〉 | 対決 | ― | 視界 | 3 | ― | |
「攻撃力:+Lv」の射撃攻撃を行う。この攻撃では対象の装甲値を無視してダメージを算出する。(EA/p,75) | |||||||||
光の手 | 1 | メジャーアクション リアクション | 〈RC〉 | ― | ― | ― | 2 | ― | |
このエフェクトを組み合わせた判定は【感覚】で判定を行える。(EA/p,24) | |||||||||
マスヴィジョン | 3 | メジャーアクション | シンドローム | 対決 | ― | ― | 4 | 100% | |
このエフェクトを組み合わせた攻撃の攻撃力+[Lv×5]。シナリオ中3回まで。(EA/p,26) | |||||||||
スターダストレイン | 3 | メジャーアクション | 〈RC〉 | 対決 | シーン(選択) | 視界 | 6 | ― | |
このエフェクトを組み合わせた射撃攻撃の対象をシーン(選択)に、射程を視界に変更する。ただし、その攻撃の攻撃力-[20-Lv×5](最大0)。シナリオ中1回まで。(EA/p,23) | |||||||||
GB:破滅の天使 | 1 | メジャーアクション | 〈RC〉 | 対決 | ― | ― | 4 | リミット | |
前提:《スターダストレイン》。《スターダストレイン》と組み合わせて使用、このエフェクトを組み合わせた攻撃は他のあらゆるエフェクトやアイテムの効果によって達成値を下げられず、失敗にもできない。また、この攻撃にはカバーリングを行えない。(EA/p,26) | |||||||||
スピードスター | 1 | セットアッププロセス | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 5 | Dロイス | |
自身が次に行う攻撃の攻撃力に+[自身の【行動値】]する。ただしこのラウンド間、自身はあらゆるリアクションが行えない。シーン中1回まで。(Dロイス/No.41) | |||||||||
七色の直感 | 1 | メジャーアクション | ― | 自動成功 | 単体 | 視界 | ― | ― | |
五感の認識を関連付け、対象の感情、および負傷など容態の変化をオーラのように読み取るエフェクト。(EA/p,27) | |||||||||
真昼の星 | 1 | メジャーアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | ― | ― | |
視覚を極限まで拡大し、真昼でも遠くの星々をみることができるような望遠鏡に近い視覚を得るエフェクト。(EA/p,27) | |||||||||
真偽感知 | 1 | メジャーアクション | ― | 自動成功 | 単体 | 視界 | 2 | ― | |
対象の声色から、発言の内容に嘘がないかを見抜くエフェクト。(EA/p,79) |
コンボ
「穹蓋に遍く」星河
- 組み合わせ
- 《スピードスター》
- タイミング
- セットアッププロセス
- 技能
- ―
- 難易度
- 自動成功
- 対象
- 自身
- 射程
- 至近
- 侵蝕値
- 5
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
穹蓋に遍く星々の如く、空を駆ける星河と為る。
「九曜を彩る」八十八星
- 組み合わせ
- 《戦いの予感》+《スピードスター》
- タイミング
- セットアッププロセス
- 技能
- ―
- 難易度
- 自動成功
- 対象
- 自身
- 射程
- 至近
- 侵蝕値
- 7
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
全天に存在する数多の星々が共鳴し、彼の心に今再びの熱を灯す。
「宙を差す」流星
- 組み合わせ
- 〈GB:『Relieve』〉+《コンセントレイト:ハヌマーン》+《振動球》+《光の手》+「ストレンジフェイズ」
- タイミング
- メジャーアクション
- 技能
- RC
- 難易度
- 対決
- 対象
- 単体
- 射程
- 視界
- 侵蝕値
- 7
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
- 100%未満
- 7+3
- 7
- 4
- 11
- 100%以上
- 7+3
- 7
- 4
- 12
- 7+3
光束の剣を射出し、障害を排除する。
「虚空を仰ぐ」連星
- 組み合わせ
- 〈GB:『Relieve』〉+《コンセントレイト:ハヌマーン》+《振動球》+《光の手》+『「穹蓋に遍く」星河』+「ストレンジフェイズ」
- タイミング
- メジャーアクション
- 技能
- RC
- 難易度
- 対決
- 対象
- 単体
- 射程
- 視界
- 侵蝕値
- 7(+5)
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
- 100%未満
- 7+3
- 7
- 4
- 27
- 100%以上
- 7+3
- 7
- 4
- 28
- 7+3
無数の光束の剣を展開し、障害を薙ぎ払う。
「早暁に駆ける」凶星
- 組み合わせ
- 〈GB:『Relieve』〉+《コンセントレイト:ハヌマーン》+《振動球》+《光の手》+《マスヴィジョン》+「ストレンジフェイズ」
- タイミング
- メジャーアクション
- 技能
- RC
- 難易度
- 対決
- 対象
- 単体
- 射程
- 視界
- 侵蝕値
- 11
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
- 100%以上
- 7+3
- 7
- 4
- 32
- 7+3
光束の剣を束ね、障害を穿つ。
「全天に瞬く」幾星霜
- 組み合わせ
- 〈GB:『Relieve』〉+《コンセントレイト:ハヌマーン》+《振動球》+《光の手》+《マスヴィジョン》+《スターダストレイン》+《破滅の天使》+『「九曜を彩る」八十八星』+「ストレンジフェイズ」
- タイミング
- メジャーアクション
- 技能
- RC
- 難易度
- 対決
- 対象
- シーン(選択)
- 射程
- 視界
- 侵蝕値
- 21(+7)
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
- 100%以上
- 7+3
- 7
- 4
- 88
- 7+3
全天に瞬く八十八の星が地上へと降り注ぎ、幾星霜の悔恨が一条の光となって一帯を浄化する。錆びついた旧き栄光の一端が、彼の障害を殲滅する一撃となって顕現する。
ヴィークル | 常備化 | 経験点 | 種別 | 技能 | 行動 | 攻撃力 | 装甲値 | 全力 移動 | 解説 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
GB:『Relieve』 | ヴィークル | なし | 0 | 10 | 10 | 42 | 鞘に納められた細身の剣と、錆びついた黄金色の籠手。二つで一つのギアスレイヴ。 裏に小さく『Liever』の文字が刻印されている。 |
一般アイテム | 常備化 | 経験点 | 種別 | 技能 | 解説 |
---|---|---|---|---|---|
思い出の一品 | 2 | その他 | 〈意志〉 | 満面の笑みを浮かべた少女が、ぎこちない笑みを作った青年の腕へと抱きついている姿が納められた写真。 〈意志〉の判定の達成値+1。(Ⅰ/p,180) | |
ストレンジフェイズ | 15 | その他 | 〈RC〉 | 「技能:〈RC〉」のエフェクトを使用した攻撃の判定のダイス+3個。(HR/p,88) |
経験点計算
能力値 | 技能 | エフェクト | アイテム | メモリー | 使用総計 | 未使用/合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
20 | 14 | 151 | 15 | 0 | 200 | 0/200 |
侵蝕率効果表
現在侵蝕率:
容姿・経歴・その他メモ
「私たちは戦い、勝ち取る。砕ける事なく……命の輝きを示すまで」
全天に瞬く星々の使者「桑染楸」。嘗ての栄光は、未来を切り拓くために。
基本情報
【好きなもの】……「ブレイヴハウンド隊員」「娘」
【嫌いなもの】……「なし」
・無気力な不惑の男性、一人称は私。二年ほど前、ある事故が原因でスレイヴハウンドへと配属された。その過去について詮索されることを過度に嫌悪しているようだ。
・数多の怪物を屠り、幾千もの戦場を渡り歩いた“閃耀の遊侠”としての過去を持つ。しかし本人はその名を快く思っていないようだ。
・話が婉曲的かつ無駄に長いすべてを諦めたような口振りであり、任務に際しても最低限の仕事しか行わない。
関係者リスト
「桑染夏樹」
薄れることのない輝きを放つ西洋剣と美しい白銀色の籠手を得物とする、元Z支部所属のUGNエージェント。約二年前に発生した事故によりエージェント業を引退している。リレイバーと親しい仲だったようだが、彼が彼女に関して語ることは何もない。
元Z支部所属のUGNエージェント、享年14歳。その優秀な成績と戦闘技術を買われ、強化外骨格ギアスレイバーのテストパイロットとして抜擢されるも、試験運用中の暴走事故により本人を含めたすべての関係者を殺害するに至った。元は棄児であったが若き頃の桑染楸により拾われ、血の繋がりはないものの家族として互いを愛していた。
“Viχtoria”「香染椿木」
放浪の旅の最中邂逅した“常勝の英雄”。互いを優秀な戦士であると認めており、共に戦場へと赴いた暁には幾度となく常勝不敗の名を欲しい儘にした。現在は道を違えているが、友人としての関係は良好。
履歴
星降る過去
私の過去、ですか。申し訳ありませんが、貴女様のお眼鏡に叶うような小話はできかねますかと。……面白くなくとも知っておきたい、ですか。承知いたしました。そこまで仰るのであれば、お話しさせていただきましょう。
閃耀の遊侠
現世に蔓延る不治の病が水面下にて広がり続けていた時より、私は剣とこの身一つで世界を渡り歩く旅人でした。悠久を生きる不死の吸血鬼、千の腕と万の瞳を持つ怪物、伝承と恐怖を喰らう認識の鳥。様々な異形と剣を交えた日々も、今となっては懐かしいものです。
……“閃耀の遊侠”、ですか。お恥ずかしながら、そう呼ばれていた時代もありましたね。その称号に値するなどと自惚れてはいませんが、私の“光”の能力に関連して語られるに至ったのでしょうか。
失礼、話が逸れました。その当時より、私には生きる理由がありませんでした。ええ、よくある若気の至りだったのでしょう。大層な目的もなく力を持ってしまい、崇高な誓いもなく剣を振るう。生きる理由がない以上に、死ぬ動機が見つからない。そんな混沌とした感情が渦巻き無為な時間を浪費していたある日、私は彼女と出会いました。
星に導かれ
この国では珍しく縁遠いことだと思われますが、彼女は所謂“棄児”でした。雨降る黄昏の森中に、枯れた声と涙を武器に必死に戦うくすんだ金色の幼子。……気がついた時には、私は彼女を抱えて拠点へと戻っていました。
当時の彼女は記憶が混濁しており、自身の名前すら憶えておらず、私のことを本物の父親であると思い込んでいるようでした。「桑染夏樹」、それが全ての始まりであり……私を蝕む存在との邂逅でした。
共に行く路
最初の数年間は本当に苦労しましたとも。世の親と呼ばれる方々はこんなにも大変な思いをして、それでも可愛い我が子の為に奮闘しているのだと、自惚れながら考えたことです。……正直なところ、剣を振るったどんな戦いよりも余程骨が折れる日々でしたね。
彼女は日を追うごとに様々なことを身に付け、その飽くなき探求心と果てなき才能を開花させていった。私を父と慕い、時に争いながらも良好な関係を保てておりました。……香染様、その愛しいものを見る眼差しを止めて頂きたい。
そして彼女の親となってから空を流れる星のように月日が流れ、天が十と数度巡った頃……突然彼女はUGNへの所属を希望しました。
崩壊の序章
言い忘れていましたが私が出会ったその時より、彼女はオーヴァードとしての力を発現しておりました。当時はこの事由が、何故愛らしい我が子を捨てたのかという疑問に対する解答に成り得るだろうと思っておりましたが……今となっては理解し難いことです。
閑話休題、正直な話、私は彼女の進路に反対しました。その理由が単なる私怨だったのか、或いは我が子かわいさだったのかは些細な問題ですが、彼女は断固として己が意志を曲げませんでした。それが成長の形なのだと気がついた時には、思わず息を呑んだものです。旅立ちを感じられて嬉しいような、悲しいような……兎も角、彼女は自らの道を歩み始めたのです。止める理由はありませんでした。
それから数年間。私はUGNイリーガルの傭兵として、彼女はUGNエージェントとして。それぞれの道を進み、共に彩り豊かな日々を過ごしていたといえるでしょう。──あの事件が起こるまでは。
星墜ちる刻
彼女から笑顔が消えていることに違和感を覚えるのに、そう時間は掛かりませんでした。数ヶ月ほど前より彼女はUGN拠点Z支部へと転属しており、そこで「GS(ギアスレイバー)」と呼ばれる強化外骨格のテストパイロットを務めていたようで、おそらくそれに関係することだろうと見当も付いておりました。
彼女の助けになるかと、話を聞こうとも考えましたが……私はまだ彼女を子ども扱いしているのかもしれないと感じ、傍観者と徹することとなりました。……それが大きな間違いだった。何故、私は彼女に手を差し伸べられなかったのか。これが悔やんでも悔やみきれない、私の選択の一つです。
その日、私はイリーガルとしての業務報告をすべくUGN拠点へと赴くこととなりました。その場所が偶々Z支部であったことは、はたして幸運だったのか不幸だったのか。私がZ支部の門を潜った──その瞬間。一帯を揺らす地響きと、それに匹敵する轟音を伴う警報が鳴り響きました。『「GS(ギアスレイバー)」の暴走』。断片的に聞き取れたその情報に、久方振りに背筋が凍り付く感覚を覚えながら、私は無我夢中に施設の奥へと走り出していました。
色褪せた剣
私の瞳に映った惨状に回視するは、彼女と出会ったあの日の出来事。意識を失っているであろう彼女が搭乗する暴走したGS(ギアスレイバー)によりテストルームは完全に崩壊し、幾重にも折り重なった他のテストパイロットであろう肉塊が辺りに散乱していました。
このまま彼女を野放しにしては、その被害が一支部に留まらないであろうことは明白でした。鮮血の沼地を掻き分け、私の愛する娘が此方へと手を伸ばしたような気がして──その日私は、他でもない自らの手で、最愛の君を殺めたのです。
その後の処理はある種の予想外を孕んではいましたが、結果として良い方向へと転がりました。原型を留めないまでに磨り潰された彼女の姿に誰も以前の面影を認めず、彼女は行方不明もとい引退処理。その場の唯一の生き残りであった私は重要参考人として尋問の後、この事件の主犯であるとされ拘束されるに至りました。
私に遺されたのは、彼女がこの世界に存在していた証拠の断片である、GS(ギアスレイバー)の一部のみ。機体名『Lie-Ver.』の残滓である剣と籠手を持ち、私は特務執行部隊スレイヴハウンドへと左遷されました。
私の剣は疾うに錆び付き、その栄光は風化しました。──娘と平穏な日々を享受できれば、それ以上は望まなかったのに。
長夜巡りて
──話は以上です。華々しい名誉も輝かしい栄光も、私には必要ないものでした。そして最後には、本当に欲しかったものだけが私の手から零れ落ちてしまいました。スレイヴハウンドの行く末も、ギアスレイヴの未来も、今の私にとってはどうでもいいことなのです。その先に彼女はいないのだから。
……ええ、その通りでございます。私は過去に囚われ、今も彼女の幻影に苛まれている。幾星霜は全天に瞬き、塵へと還りました。いつの日か私にも、決断すべき時が訪れるのでしょうか。願わくば明日へ進む夜が巡らないことを、祈りたいものですが。
心焦がす一つ星
揺れ動く感情
関係 | 名前 | 感情 | 説明 |
Dロイス | 神速の担い手 | ☐憧憬/☑嫌悪 | 華々しい名誉も輝かしい栄光も、私には必要ないものだった。本当に欲しかったものだけが、私の手から零れ落ちてしまった。 |
最愛の君 | 桑染夏樹 | ☑慈愛/☐厭気 | 彼の心に跋扈する悔恨の病巣。彼女を護る為に戦ったあの日々も、今では何の意味も持たない。 |
♠K | “ダスクオーガ” | ☐同情/☑侮蔑 | 一時の快楽に身を投げ、他者の血肉で心の穴を埋める。そんな空虚な生き方ができれば、どんなによかったことか。 |
♣J | “デスティニー” | ☐誠意/☑憐憫 | その情熱は、この部隊に存在する限り持て余すことになるだろう。 |
♢Q | “メメントモリ” | ☐親近感/☑不安 | その殺意は、時に己を見失わせるほどの危うさを秘めているものだ。 |
♡A | “トレーサーエンジェル” | ☐有為/☑隔意 | その表裏は、他者には到底度し難いと思われることだろう。 |
JOKER | ギアスレイヴ | ☑遺志/☐悔恨 | 私の新たなギアスレイヴ──名を、Relieve。最愛の君よ、どうかゆっくりと栄光の中で眠っていてくれ。 |
美しきスピカ
奴隷部隊スレイヴハウンドに関する騒動が終息し、一夜明けた夕暮れ時。ある男が自室にてワイングラスを片手に一枚の写真を眺めていた。
その昔英雄として名を馳せていた時代にて、“そういった眼差し”を向けられ、また実際に想いを伝えられたことは少なくなかった。無論、男として最低限の儀を行っていないほどに初心ではなく、そういった行為に嫌悪感を持ち合わせている訳でもなかった。
しかし、何故だろうか。夏樹を拾い、失い、あの奴隷部隊へと堕とされてから。よく行動を共にし、そしてあの地獄を崩壊させるに至った仲間たちの顔を思い浮かべる。青年と少女は二度目の人生を足並み揃えて歩き出し、淑女は英雄に並々ならぬ想いを燻らせながら日々を過ごしている。
この程度、分からない筈が無いと思っていた。無論、あの娘にも想い人(それこそよく口にしていた“先生”など)が居て、そういった関係を楽しむのだろうと考えていた。……無意識のうち、その対象から自身を外していた理由は今でも分かっていない。
彼女は純粋だ。純粋故に私のような人間を愛してしまっても、その想いを愚かだと断じることなく、正直に向き合った。その想いには応えたい。応えたいが、未だ私の中には“娘”の幻影が存在している。
彼女は言った、自分の向こうではなく、自分自身を見てほしいと。その言葉の真意と赤心は、私にとって眩し過ぎるほどに輝いていた。
「──今度こそ、別れの時か」
ワイングラスに注がれていた赤い液体を飲み干し、その流れで個人用携帯電話を操作する。相手は、嘗て幾つもの戦地を共に生き抜いた“常勝の英雄”。無駄に色恋沙汰に興味のある彼女であれば、それは酷く揶揄われるだろうが、その上で私に道を示してくれると考えて。
「……私だ、ニケ。少し相談があるんだが──」
……後日この一件を相談した結果、“彼女の想いに少しでも応えたいと思っているのであれば、プライベートで他の女性と二人っきりになることは避けなさい”と叱られることになるのは、また別の話。
セッション履歴
No. | 日付 | タイトル | 経験点 | GM | 参加者 |
---|---|---|---|---|---|
フルスクラッチ作成 | 34 | ||||
1 | 2022-11-05/06/08 | 隷属破戒のラピスアニムス | 21+15 | エラーさん | “デスティニー”/“トレーサーエンジェル”/“メメントモリ”/ラピス/“スカイゲイザー”/“リレイバー” |
嘗ての瞬いた星の名を、忘れぬように。 |