生誕～ティソーナ王国まで

ティソーナ王国より北のとある街、その娼館で生まれる。
元々アルヴ自体穢れにより敬遠されがちな種族ではあるが、彼女の母フィダーユはその中でも奇特な客の目に留まればと言う事で置かれていた。客を取れないまま収支に見合わなくなり放逐されようと言ったところである貴族の目に留まり、結果として生まれたのが彼女である。
フィダーユはその後すぐに死亡した。娘はフィダーユの名をそのまま付けられ、母の吸精係でもあった世話婆に育てられた。幼少期から娼館の者には遠巻きに扱われ、同世代の子からは露骨に排斥を受ける環境で育った為、彼女は世話婆以外に心を開くことは無かった。
彼女が11の頃、世話婆が死んだ。彼女から新しい、自身の名前である「フェイデル」、父親を捜せという言葉とその手掛かりとなるどこかの家の紋章をあしらった手鏡を貰った"フェイデル"は、娼館を出奔。そのままティソーナ王国へと旅を続けてきた。

ティソーナ王国、王都タルワールにて

当時13歳。幼いながら依頼を受けている内にとある人物とのコネクションを得る。商売相手として良好な関係を築く内、手鏡について尋ねられる。聞くと、まさにエンコミウム家(クラネの母)であることが発覚。断り切れず家族として迎え入れられることになる。
姉となるクラネとも仲良くなり暮らし始めるものの、自分が『家族』の負担となっていることに負い目を感じ、王国騎士団へと応募する。
これには家に金を入れる目的の他、王国騎士団として正式に各地に出ることにより、行方不明になったと聞かされたエンコミウム家の当主、つまりは父の手掛かりを手に入れることが出来る可能性を考えての事である。

騎士団時代～クーデター

騎士団として他の面々とも交流を深めつつ、父の情報を集めていた。といったところでクーデターが巻き起こり、『反異種族』政権となる。家族へのこれ以上の被害を恐れたフェイデルは『さようなら』という手紙を残して出奔、そのまま父探しの旅を1か月程度続けていた。

そうしたある日の事。正にそのクーデターに対する反抗軍らしきものを見つけた所で、物語は始まる。

バトルダンサー

完全に我流。
娼館で見た舞踊の動きを、出奔時に適当に持ってきた武器であるウォーハンマーに合わせて彼女なりの流儀とした。
ウォーハンマー自体の重さを利用して自身の力以上の威力を出せるように工夫しており、長年の経験も合わさってそれなりに様になっている。

フェアリーテイマー

世話婆が「せめて話し相手を増やしてやろう」とその辺の妖精を召喚して遊べるように教え込んだ。
彼女自身は妖精魔法を直接行使する事は苦手であり、専ら妖精に魔法を行使してもらいつつ殴り込みをかける形をとる。

エンハンサー

ティソーナ王国騎士団にて習得。基礎的なものしか扱えない。

＜姉＞クラネ（クラーネ・マッカレッロ・ディ・エンコミウム＝モーリャエ）

姉。突然生まれてきた関係性ではあるものの、優しさや寛容さから良く思っている。自分に対して配慮していると言う事が分かる為、そこは心苦しく思っている。
ただ金銭に関する行動は改善したほうが良いと考えている。
「姉さん、流石にそんな無茶な要求は通りませんよ」

＜王国騎士団長＞ラーヴァ・ハース

上司。騎士団に応募して入って3年ほどになるが、概ね雲の上の人という認識。とはいえ主に向こう側の性格から、一切会話したことが無いという訳ではない。表裏のない性格に見え、自分と正反対だと若干苦手になっている。
「ど、どうも…、騎士団長！？　おはようございます……」

＜王国騎士副団長＞エリカ・ヴィオラ

上司。団長よりは身近な存在ではあるもののほぼ同様の認識。お堅い性格自体は自分と似たものを感じているが、全てを真面目に捉えすぎている所は苦労しそうだなと思っている。
「王国への想いには、賛同できます」

＜軍部参謀＞シーグリッド

直属ではないが上司。上に同じく雲の上認識。こちらとしては話したこともなく、どんな性格か見当もつかない………ことはなく、彼女がめちゃくちゃナルシストであることは割と有名。
「………ものすごい………自己肯定………！」

＜RF騎士＞ヴェスパ

同僚…先輩。時折話すことはある。独特な喋り方があるものの、ルーンフォークの本能に忠実な行動は彼女にとって考えることが少なくて済み、それなりに好意的。
「訓練、よろしくお願いします」

＜王子＞エル・シード・ティソーナ

王子。雲の上どころか殿上人。一切面識はない……なかった。

＜王女＞シア・シード・ティソーナ

王女。上に同じ。政治の道具にされていることについては同情的。

＜前王＞ディアス・シード・ティソーナ

前王。異種族融和の政策は自身にとってはありがたく、尊崇の念を抱いている。

＜クーデター頭目＞テネブリス

元宮廷魔導士長。一度だけ魔法の腕前を見たことがあり、その精度には目を見張るものがあった。

＜近衛騎士団長＞シャムシール・ロウド

直属ではないが上司。面識はないが、聖伐騎士団には目を付けられないよう気を付けて行動している。

＜母＞フィダーユ

母。記憶には残っていないが、母の名を苗字として冠するくらいの想いがある。
「………」

＜世話婆＞

世話をしてくれた婆さん。フェイデルにとっては第二の母とも呼べる存在であり、その死をもって娼館に見切りを付けた。
「あのとんでもなく元気だった世話婆まで……」

＜母＞クラネの母

継母。第三の母と呼べるまでに親愛の情を注いでもらい、感謝はしてもしきれない。
「……さようなら、母さん」

シナリオフックとして『父』『娼館と世話婆』の2つを用意しているので、ご自由に
将来的にレースアップコルセット(5000,50名誉)及び
ブラッドクレイㇺの仮面(40000)を取得したい