ゆとシートⅡ for SW2.5 - ゆと工公式鯖

ルーシス - ゆとシートⅡ for SW2.5 - ゆと工公式鯖

銀輝の戦護(フラッシュガード)ルーシス

プレイヤー:ざると

「ただ護られるだけの子供じゃなくて、
自分の手で大事なものを護れる力が欲しいんだ」

種族
ドワーフ
年齢
10
性別
種族特徴
[暗視][剣の加護/炎身]
生まれ
戦士
信仰
“導きの星神”ハルーラ
ランク
ハイペリオン
穢れ
1
4
11
5
16
6
6
5
3
15
成長
36
成長
33
成長
17
成長
62
成長
54
成長
85
器用度
56
敏捷度
43
筋力
34
生命力
78
知力
62
精神力
105
増強
増強
増強
増強
2
増強
増強
器用度
9
敏捷度
7
筋力
5
生命力
13
知力
10
精神力
17
生命抵抗
27
精神抵抗
31+2=33
HP
122+32=154
MP
189+2=191
冒険者レベル
14

経験点

使用
286,500
残り
5,115
総計
291,615

技能

プリースト(ハルーラ†)
14
ドルイド
14
レンジャー
14
セージ
12
エンハンサー
11
アルケミスト
9
ファイター
7
スカウト
5

一般技能

コック(料理人)
3
ハーズマン(牧童)
3
ファーマー(農夫)
2
ウエイター(給仕)
1
ベガ(物乞い)
1

戦闘特技

  • 《かばうⅡ》
  • 《武器習熟A/スピア》
  • 《ガーディアンⅡ》
  • 《魔法拡大/数》
  • 《ダブルキャスト》
  • 《MP軽減/ドルイド》
  • 《頑強》
  • 《タフネス》
  • 《ルーンマスター》
  • 《トレジャーハント》
  • 《サバイバビリティ》
  • 《不屈》
  • 《ポーションマスター》
  • 《縮地》
  • 《鋭い目》
  • 《弱点看破》
  • 《マナセーブ》
  • 《マナ耐性》

練技

  • 【ビートルスキン】
  • 【メディテーション】
  • 【アンチボディ】
  • 【スケイルレギンス】
  • 【リカバリィ】
  • 【スフィンクスノレッジ】
  • 【ワイドウィング】
  • 【ラビットイヤー】
  • 【ファイアブレス】
  • 【トロールバイタル】
  • 【ヘルシーボディ】

賦術

  • 【バークメイル】
  • 【ヒールスプレー】
  • 【ヴォーパルウェポン】
  • 【パラライズミスト】
  • 【マナスプラウト】
  • 【アーマーラスト】
  • 【マナダウン】
  • 【バインドアビリティ】
  • 【ディスペルニードル】

判定パッケージ

スカウト技能レベル5 技巧 14
運動 12
観察 15
レンジャー技能レベル14 技巧 23
運動 21
観察 24
セージ技能レベル12 知識 22
アルケミスト技能レベル9 知識 19
魔物知識
+2=24
先制力
12
制限移動
3 m
移動力
45 m
全力移動
135 m

言語

会話読文
交易共通語
ドワーフ語
魔動機文明語
リカント語
魔神語
地方語(ブルライト)
地方語(ドーデン)
地方語(ウルシラ)
地方語(ランドール)
地方語(オーレルム)
地方語(コルガナ)
地方語(ザムサスカ)
汎用蛮族語
ソレイユ語
汎用蛮族語

魔法/賦術

魔力行使/賦術
基準値
ダメージ
上昇効果
専用
プリースト技能レベル14 神聖魔法 24 24 +0 知力+2
ドルイド技能レベル14 森羅魔法 -4=20 20 +0 知力+2
アルケミスト技能レベル9 賦術 19 知力+2
技能・特技 必筋
上限
命中力 C値 追加D
ファイター技能レベル7 34 16 12
《武器習熟A/スピア》 1
武器 用法 必筋 命中力 威力 C値 追加D 専用 備考
[魔][刃]想いを繋ぐ銀槍 1H両 28 16 38 10 +1=14 【オーダーメイド必筋&威力+3】【銀製武器】【魔法の武器+1】
[魔][刃]想いを繋ぐ銀槍 2H 28 16 48 10 +1=14 【オーダーメイド必筋&威力+3】【銀製武器】【魔法の武器+1】
宿り木の棒杖 1H 0 0 0 0 0 森羅魔法行使用の媒体
カードシューター 1H 0 0 0 0 0 賦術行使用の媒体(操りの腕輪で装備中)
技能・特技 必筋
上限
回避力 防護点
ファイター技能レベル7 34 14
防具 必筋 回避力 防護点 専用 備考
マナタイト加工のドントレシアの堅忍鎧 23 0 7 1点以上の物理ダメージを受ける毎に防護点+2。自身の手番を迎えるか0点物理ダメージを受けた時点でこの効果はリセットされる。
マナタイト加工の冠綿詰めのアステリアの守り 6 0 4 土、水・氷、炎、風属性ダメージを-3点分軽減。炎属性の1点以上の適用ダメージを受けると”冠綿詰めの”効果は消失する。
合計: すべて 14 11
装飾品 専用 効果
スマルティエのヘッドバンド(護の魔剣) HP回復効果を受けた時、MP1点回復。この効果は1日に冒険者レベル分の回数しか受けられない。「スマルティエの装飾品」として扱う。
スマルティエのアイガード 装備者が受ける純エネルギー属性の魔法ダメージ-4点。「スマルティエの装飾品」として扱う。
ラル=ヴェイネの金鎖 「装飾品:その他」部位装備枠1追加。「ラル=ヴェイネの宝飾品」として扱う。
通話のピアス(イレン) ✔MP 1日1回、10分間のみ対になったピアスを装着してる人物と距離に関係なく会話ができる。いつでも、あの人と離れていても繋がっていられる証。
スマルティエの銀鈴 「装飾品:その他」部位装備枠1追加。「スマルティエの装飾品」として扱う。
浄化の聖印 神聖魔法行使可。信仰する神に関係なく、大陸や地方を跨いでも消費MPの増加が無くなる。
背中 野伏のセービングマント(※専用化) 回避・抵抗判定失敗時に受ける魔法ダメージ-4点。背中装飾品装備枠追加+1。
ウェポンホルダー改 武器もしくは盾、用法1Hor2Hのアイテムを2つまで補助動作で収納or取り出しが可能
右手 操りの腕輪 武器と盾以外で「用法:1H」のアイテムを持たせ使用する事ができる。本来の手と併用で「用法:2H」のアイテムも使用可。この腕輪は複数装備可能で2つ使用で「用法:2H」のアイテムも持たせられる。
左手 正しき信念のリング ✔HP 精神抵抗力+2。背中を支えるだけでなく、隣に立って一緒に歩みたいから。左手親指に嵌めこまれたその指輪には、ドワーフ語で【Aber es gab nur einen wahren Helden für mich.】と刻まれている。
多機能グリーンベルト 装備者はいついかなる時でも自然環境下にいるものとして扱う。「装飾品:腰」部位装備枠1追加。ただし「ベルト」と名の付くものは追加装備できない
スマルティエの武道帯 《練技:リカバリィ》使用時にHP回復量に生命力ボーナス分プラス。「スマルティエの装飾品」として扱う
ディスプレイサー・ガジェット 「装飾品:その他」部位装備枠1追加。
ミスリルの鎧下 「毒」「病気」「精神効果」以外の物理・魔法ダメージ1点軽減。
叡智のとんがり帽子 魔物知識判定+2。
所持金
38,776 G
預金/借金
0 G / 0 G

所持品

■武具

想いを繋ぐ銀槍(シルバー・パイク・カスタム+1)
ドントレシアの堅忍鎧(マナタイトの追加装甲)[専用化]
アステリアの守り(冠綿詰めのマナタイトの追加装甲)[専用化]

■魔法媒体(装飾品含む)

浄化の聖印
宿り木の棒杖
カードシューター(操りの腕輪に装備)

■技能補助系

スカウト用ツール
薬師道具セット
魔香のパイプ

■一般装備品・消耗品

〇冒険者セット

冒険者セット(背負い袋、水袋、毛布、たいまつ×6、火口箱、ロープ10m、小型ナイフ)

〇袋類

〇キャンプ用品

使いやすい調理道具セット

〇照明器具

〇冒険用道具

〇衣類

着替えセット×07日分

〇荷役用動物

〇その他

イレ太郎の刺繍入りエプロン

■生活費・宿泊費など

〇生活費

〇宿泊費

〇食事

保存食×09日分

〇嗜好品

〇移動費用

■薬草・修理具

〇薬草

救命草×30
魔香草×30

〇ポーション

ヒーリングポーション×20
ヒーリングポーション+1×10
魔香水×28
アウェイクポーション×20
スカーレットポーション×08
デクスタリティポーション×02
アンチマジックポーション×10
熱狂の酒×09

〇薬品

気付け薬×10
眠慈の香×10
ノマリの毒消し×09
ノマリの治療薬×09

〇修理具

■冒険者技能用アイテム

〇冒険者技能用アイテム

魔晶石(4点)×62
魔晶石(5点)×00
マナチャージクリスタル(5点)
マテリアルカード(無色A)×60
マテリアルカード(無色S)×29
マテリアルカード(無色SS)×05
受益者のシンボル(ルーシス作)

〇特殊楽器

■ゴーレム作成・強化アイテム

■魔神召喚・召喚供物

■騎獣携行・再生・武装アイテム

■冒険道具類

〇非消耗品

エンサイクロペディア・オブ・デモンズ
帰還のランプ(月狼亭に設置)

〇消耗品

消魔の守護石(5点)×16
接合潤滑剤×10
月光の魔符(+1)×10
月光の魔符(+2)×10
陽光の魔符(+2)×10

■装飾品

〇頭

スマルティエのヘッドバンド(護の魔剣)
叡智のとんがり帽子
(非装備)女神のヴェール

〇顔

スマルティエのアイガード

〇耳

ラル=ヴェイネの金鎖
通話のピアス

〇首

スマルティエの銀鈴

〇背中

野伏のセービングマント[専用化]
ウェポンホルダー改

〇手

正しき信念のリング[専用化]
操りの腕輪

〇腰

多機能グリーンベルト
スマルティエの武道帯
(非装備)不撓のバックル

〇足

〇任意

ディスプレイサー・ガジェット

〇その他限定

ミスリルの鎧下

マテリアルカード

BASSS
名誉点
1234
ランク
ハイペリオン

名誉アイテム

点数
冒険者ランク700
称号「支え合い戦う者達」-25
称号「守り支える銀の意思」-50
野伏のセービングマント購入0
称号「追いかける背を護り抜く」-40
ドントレシアの堅忍鎧専用化0
野伏のセービングマント専用化0
称号「戦争を乗り越えし絆」-100
多機能グリーンベルト購入0
ダークドワーフの鍛冶師「貴重な友人」コネクション300
アイリス・ハーヴェス「顔見知り」コネクション100
正しき信念のリング専用化0
マナタイト加工のアステリアの守り専用化0
浄化の聖印専用化100
宿り木の棒杖専用化100
カードシューター専用化100
通話のピアス専用化0
称号「惨劇の傷跡の癒し手」-25
称号 「クリスマスから始まる次なるステージへ」-10
称号「神殺しの撃退者 No.4」-100
想いを繋ぐ銀槍専用化0
不名誉点
10
不名誉称号
ゴブリン級迷惑

不名誉詳細

点数
辿り着けなかった翼10

容姿・経歴・その他メモ

冒険者を目指すまで
生まれと家出

マグノア草原国にて生を授かった。
人間たちに囲まれながら育つも、自分がドワーフの両親から生まれた事を初めは何とも思っていなかった。

最初に感じた違和感は「夜」だった。
同年代の友人たちは暗くなると周囲を視る事ができなくなると言うが、自身はそんな事は無かった。昼も夜も関係なかった。
次に違いを感じたのは膂力だった。
己の持つ筋力は他の子供たちと一線を画していた。
周りにできない事が自分にできる。
ルーシスはこれを天から授かった才能(ギフト)だと思い込み、嬉々として両親に報告した。

しかい、両親は苦笑を返しながら「それはあなたがドワーフという種族である証」と言う。
ドワーフなら当たり前、特別な事でもなんでもない、そう返される。

まるで英雄になったかのように高揚していたルーシスには受け入れられる回答ではなかった。
癇癪を起こしながら、それではドワーフとは何なのか。人間との具体的な違いは何なのかを問う。
両親の口から出てきた続きの言葉に、ルーシスの幼い心は更に激昂する。

ドワーフとは山間部に街を作り、鉱物を発掘・加工して細工品や武具を精製する種族だ。
なんだそれは。
自分が、両親が暮らしているここは草原だ。山間などでは決して無い。
両親が日々の糧を得る為に行っている事は農作業だ。ドワーフの行いではないではないか。
ルーシスの心はこれらを「特別」ではなく「欠陥」と捉えてしまう。
先ほどまで自分の事を「特別な存在」だと思っていたのに、両親は「普通以下」なのだと。
自分はそんな劣等側から生まれた存在なのだと。
幼い世界観から矛盾に満ちたその解を、しかし認める事ができない。
いくつもの感情が錯綜して、気が付いたらルーシスは家を飛び出していた。
暮らしていた街を駆け、鉄道に乗り込みキングスレイ鉄鋼共和国の首都キングスフォールで降車する。

自身が過ごしていた農地とは全然違う、発展した街並。
初めて見るスィーク海(青い景色)
ぐちゃぐちゃになったルーシスの心はこの光景に一目で魅了された。

ここで過ごす事で、自分は「特別」になれるかもしれない。
いや、自分は「特別」なのだと。ここで暮らす事はその確定した未来へと進む為の道程なのだと決意を固める。

首都での暮らし

……当然の事だが、切磋に飛び出してきた上に鉄道を使って辿り着いたルーシスには手持ちの路銀など碌に残ってるわけもない。
まともに仕事に就いたことがなく、成人でもないルーシスを雇う職場などある筈もなく。
ルーシスの浅い決意は早々に砕けそうだった。

西部グロッソ駅区を根城に、神殿からの施しを受けながら日々を過ごすルーシス。
夢と希望に満たされたあの未来と、現実の自身の生活の乖離に泣きそうになる。
いつかあそこで食事をしてみたい。遠目に「スィークのもてなし」を眺めながらそんな事を考えひとかけらしかない粗末なパンを咀嚼していた。

転機となったのは、ガグホーゲン駅区とホルン駅区で行われる「食宴祭」の話を聞いてからだった。
マグノアを出てから毎日、食に関しては絶望的な落差を味わっていたルーシスにはまるでその祭りが極楽のように思えた。
徒歩で「香辛料と油の道」へと立ち入った瞬間鼻腔をくすぐる香りに感極まってしまい、思わず出てきた涙を止める事ができなかった。
それを見かねた露店の店主がサービスで売り物だった串焼きと、自身の賄い用に用意していたパンを差し出してくれた。
暫くの間この街で食べていたもの固く不味いパンとは全く違う、きちんとしたパンの味をルーシスは忘れる事は無いだろう。
食べながら、更に涙がボロボロ出てきてしまい、泣いた子供を相手にした気まずさからか店主はあやす様に適当に話を振る。
自分が料理人としてどんな人生を過ごしただとか。
串焼きに使っている羊肉の捌き方だとか。
そして、パンに使っている小麦はルーシスの故郷から仕入れていた事…だとか。

ルーシスはこの言葉で、自身がいかに幼い思考回路で歪んだ世界観を持っていたのかを朧気に理解する。
そして、ここに来て一気に両親がこの場にいない事への寂しさと故郷への帰巣感が湧いてくる。

マグノアへ帰ろう。改めてきちんと両親と話をしよう。
心に決めたルーシスはどうにかして日雇いの仕事を見つけ、帰りの運賃を貯め始める。

帰郷、そして冒険者へ

何日か経って帰郷する為の資金が確保できたルーシスは、キングスフォール最後の夜を過ごすために寝床へと戻る最中だった。
力で屈服させるには容易に見える幼いルーシス、彼の持つその金を求めて夜道から通り魔が襲い掛かろうとする。

だが、ルーシスは暗視が可能な眼と、大人の人間にも負けない強い筋力を持っていた。
マグノアの農作業と、ここでの日雇いの作業で力仕事を行っていた事もあり、他者の力を借りる事無くルーシスは通り魔を難なく撃退する事ができた。
そうして、思った。

ああ、別に「特別」じゃなくてもいいんだ。
「ただのドワーフ」ってだけでも、格好いい英雄になる事はできるんだ、と。

 
こうしてマグノアに帰郷したルーシスは両親にこっぴどく叱られ。
それでもキングスフォールの経験と自身の想い・考えを告げて。
最終的には説き伏せる事に成功する。

格好良い英雄は誰かを助ける・護る力を持つべき者がなるべきだ。
自分がそうなりたいと思って、そうなれるだけの物が僕にあるのなら
僕は、そんな事ができるようになる為に冒険者を目指すよ。
特別じゃなくていい、誰かを助けて笑顔を貰える。そんな冒険者に。
父さんと母さんがドワーフでありながら農業の道を選んだのと同じで。
僕自身がそうしたいと思った事なんだ。

しばしの時を経て、ルーシスは再度故郷を発つ。
父さん、母さん、いってきます。
へへ……今度はちゃんと言えたからね。

趣味・好物

【趣味】

・料理(月狼亭で給仕を始めてから本格的に手を出し始めた。食べてくれる人の喜ぶ顔を見る事が好き)
・釣り(ジライヤに付き添って一緒に行く機会が生まれた。ホムラやコッラルドも同伴してる事がそれなりにある)
・鍛錬(イレン、クロガネ、ジャスターと共にいる時間が心地よいと感じている)
・ジャスターの遠乗りに付き合う(吹いてくる風が気持ち良くて好き)

【好物】

・牛乳
・牛肉
・両親の手料理
・クロコの料理
・イクサラスの料理(故郷の味付けの為舌によく合う)
・ジライヤの海鮮系の料理
・ベクトゥマ食堂の羊肉の串焼き(キングスフォール44P)

経歴及び冒険に出た理由

【経歴】

・大ゲンカした事がある
・子供の頃に家出した事がある
・罪を犯したことがある

【冒険に出た理由】

・親に反発して

幕間の一時

■ルーシスの独白(イレン編)CLEAR!!

■故郷の味…?CLEAR!!

■銃器への興味CLEAR!!

■今の僕に、何ができるかCLEAR!!

■あなたが、今ここにいるという証明/Side ジライヤCLEAR!!

■あなたが、今ここにいるという証明/Side シエスタCLEAR!!

■ペアリング…?CLEAR!!

■変わり者でも、いいんだってCLEAR!!

■味見をお願いします!先生!!CLEAR!!

■気まずいデリバリーCLEAR!!

■呼ばれて嬉しい名前CLEAR!!

■お買い物に行こう!!Re:REMAKECLEAR!!

■街で見かけたあの人は
〇ルーシスが外出中にシエスタとジズの二人組が中睦まじげにしてる様子を目撃する
「シエスタさん…とっても楽しそう。良かった…」

■銃の教導REMAKE
対象:ルーシスの好感度を3以上得ている《武器カテゴリ:ガン》の「用法:1H」武器を装備しているキャラ
①ルーシスに銃器の扱いを聞かれる
②ルーシスがカードシューターを購入する
「狙いを付けられるようになりたいんですけど、ご指導お願いできますか?」

■あの時とは違う形で、貴方に想いを託しましょう
対象:イレン
①ルーシスのプリスト技能レベルが10になる。
②ルーシスとイレンが同じ戦闘に参加している。
「あなたの背中を押す事ができるようになった事…今から証明します!!」

■沢山の後悔と、積み重ねてきた研鑽と、ほんの少しの贖罪
対象:シエスタ
①シエスタに穢れが残っている。
②ルーシスのプリスト技能レベルが13になる。
「……ほんの少しだけ、あの時の胸の痛みが和らいだ気がします。
シエスタさん、改めてあの時はありがとうございました。」

■背中を預けてREMAKE
対象:イレン
〇ルーシスとイレンとの冒険者レベル差が1以内の状態で同じ戦闘に参加する。
「……あの時の約束、覚えてますか?」

■給仕のお手伝いDELETE

■神聖魔法を学ぶ会DELETE

■遠征の最中DELETE

■犯人はエミリゼオとリラDELETE

■簡易彫金DELETE

■風を切る世界DELETE

■近接訓練の時間DELETE

イメージソング
キャラクターイメージ

履歴

冒険の道程
弱さが招いた、喪失の時

【冒険者誘拐事件】

──この事件は、僕の弱さが招いた罪の証。
この先きっと忘れることの無い後悔で彩られた思い出。

街中でいきなり襲い掛かってきた蛮族にやられ、気が付いたら知らない遺跡の牢屋に閉じ込められていた。
気絶していた時間がそれなりに長かった事。
怪我の治療と状況の把握に思考を割いていた事。
だからか、拘束されていたと体感した時間はあまり長く感じていなくて、すぐに《月狼亭》の救出隊が来てくれた。

救出に来てくれた皆の、迅速で的確な対応。その姿を見て、安心してしまって。
そこが敵地にも関わらず、そうやって皆に甘えてしまったからあんなことになってしまった。

……成り行きで同行する事になったコボルドから、別行動をしていたシエスタさんが倒れたって聞いた瞬間、血の気が引いたのがわかった。
一緒にいて楽しくて、始まりの冒険からの付き合いだったとても強いお姉さん。
だからあの人は大丈夫、僕なんかよりずっと凄い人なのだからと。
そんな根拠もない考えが、崩れた瞬間だった。

エトさんと一緒にシエスタさんを助けに向かいの彼女の元へ辿り着いた時。
気絶こそしていて、蛮族の肩に担がれてはいたものの、呼吸でわずかに肩が動いていて。

間に合ったと息をついて。
エトさんと協力して蛮族の元から引き剥がして。

……助けられたんだって、また油断して。

僕の目の前で、彼女は殺された。
嫌な音が聞こえて、赤い飛沫が舞って、その身体が…動く事を止めてしまって。


……その後の事は、正直よく覚えていない。
同行していたエトさんに何かを言われてた気がするけど、気が付いたらコボルドと三人……エトさんに背負われたシエスタさんと、四人で《月狼亭》までの帰路を歩んでいた。
血の気が引いて人形みたいに真っ白な顔をしたシエスタさんは。
いつも僕に向けてくれた揶揄うような笑顔で笑いかける事も。
戦闘時に武器を構えて敵を見据えるあの凛々しい顔も。
そういった見慣れた表情になってくれる事はいつまでもなく、まるで眠ってるみたいに目を閉じたまま時間を止めてしまったかの様だった。
それがなんだか非日常の象徴に感じられて、現実感がまた薄れる。

僕らがギルドに帰還したのとほぼ同時に、別行動を取っていた救出メンバーとも合流する事ができた。
セレスティアさんと、ゼマリタさんと。
…………あれ?

ジライヤさんの姿は、どこにもなかった。


遺跡から脱出する直前に、蛮族を統べる謎の人物と邂逅した彼らは「人質」を差し出す事を要求されたらしい。
そして、セレスティアさんとゼマリタさんの二人を逃がすために、ジライヤさんはその身を買って出たそうだ。

…………それは、僕だったんじゃないか。
本来、人質として扱われるのは。
最初に蛮族に無様に捕まった僕の筈で。
そんな僕は皆に助けられて、代わりにジライヤさんが囚われたというのか。


僕を救うために、シエスタさんは死んだんだ。
僕を助けにきたから、ジライヤさんは攫われたんだ。

僕なんかの為に……ううん、僕なんかのせいで。

例えシエスタさんが生き返ったとしても。
例えジライヤさんがここに戻って来たとしても。

これは僕自身の弱さが招いた結果で。
決して消す事のできない、僕の罪だ。

果たされた約束、英雄の凱旋

【血濡れのグロリアスロード(プロローグ)】※セッション不参加

あの事件の最後に、イレンさんがシエスタさんを蘇生してくれて彼女は戻ってきてくれた。
…………イレンさんには感謝してもしきれない。
あの人が帰ってきてくれて、再び笑いかけてくれた事に。
あの冷たさを感じさせる寝顔でなくなった事に。
どれだけ安堵した事だろう。

それでも、まだ日常へと戻るには欠けた存在があった。
ジライヤさん。
僕を助けに来てくれた人の一人で。
僕を救ってくれて。
……そして、僕の代わりに蛮族を従える存在に連れ去られてしまった人。

──本当は僕自身が助けに行きたいし、本来は助けに行くべきだ。
彼がここにいないのは、僕のせいなんだから。

けれど、そもそもの発端だった僕を捕らえた蛮族のその親玉に僕が勝てない事なんて考える必要が無いくらいに自明の理で。
何もできない自分の事がどこまでも歯痒くて不甲斐なかったけど、ジライヤさんの救出はギルドの旗とも言える始まりの剣(ソードオブジェネシス)の面々に託す事となった。
僕なんかとは違う本物の『英雄』達によるメンバーで組まれた、ギルドの最高戦力を結集したといっても過言ではないチーム。
彼らにできない事なんてきっとない。そう断言できる、そういう人達だった。

……それでも。
それでも、どうしても不安が拭えなかった。
僕の時みたいに、誰かが死んだりしたりしないか。
僕の時みたいに、誰かが身代わりに連れて行かれたりしないか。
僕の時みたいなことがまた起きてしまわないか、不安で不安で胸が押し潰されそうだった。

だから、パーティーリーダーでもあったイレンさんと約束を交わした。
シエスタさんの時みたいにお礼を必ず言うから。
ジライヤさんを連れて、全員ちゃんと無事に帰ってきてくれと。
僕の時みたいにはならないでくれと。

涙で顔をぐちゃぐちゃにして、嗚咽交じりの声で叫ぶように言って。
それでも彼は僕の頭を撫でてくれて、約束をしてくれた。
そうして彼らは発っていった。

僕にできる事はあまりに少なかったけど。
せめて約束の代わりに告げられたルケミンさんの事だけはきちんとやりきろうと彼を無理やり寝かしつけて。
時折通信を担当しているシエスタさんやココさんの元へ向かって。
後は、祈るだけの時間が過ぎていった。


そうして、イレンさんは僕との約束を果たしてくれた。
誰一人欠ける事無く、ジライヤさんを救出して。
《月狼亭》に、帰ってきてくれた。

──イレンさんを含めた全員が。
その表情に、暗い影を携えて。

(しろがね)に輝く護りの誓い

【奮え無垢なる意思】

想いを託した相手は、英雄などではなく。
重荷を背負わせた相手は勇者なんかでもなく。
願いを告げた相手は、されど敗北に彩られた姿で舞い戻った。

──だけど──

ジライヤさんを連れて帰還した先輩方は、あれ以来少し変わった。
リアさんは、時折無表情で銃を見つめる時間が増え。
ジミマダイさんは、お酒を飲んでる機会が若干増えた気がする。
僕はイアさんやヴィレムさんの事は良く知らないけど、周りに聞いてみたらやっぱり普段より若干ピリピリしてるらしい。

そして、あの人も修練の時間を増やしたり武器の強化を試してみたりと前より慌ただしい時間を過ごすようになっているのが、普段絡みのない僕でも良く分かった。

──だけど、それでも──

夜、イレンさんの部屋を訪れる。
どうしてもあの人に話したい事があったからだ。
許可を貰って中に入らせて貰うと、夜遅い時間にも関わらず鍛錬を行っていた。
他愛のない話を挟みつつも、本題に入る。
……そうして話を交わして、改めて気付かされる。
この人は、普通の人族で。今を生きている人で。冒険者として名を馳せる戦士でこそあるけど。
決してお伽噺の英雄なんかじゃ、なかった。

──それでもこの人は、この人達は──

それなのに、僕は一方的な期待をした。
強引に、身勝手な約束を交わしたんだ。
自分の尻拭いを押し付けて、その上で無理な要求をしたんだと改めて思わされた。
……情けない。
この人は、自分と何も変わらないというのに。
自分と同じ、一介の冒険者で。
唯々経験の差から、遥か前に立っている普通の人だったんだ。

──前を向いて、『次』を見ていた
  今度こそ勝利を掴む為の、未来を見据えていた──

その事に漸く気付いた僕は、無敵で傲慢に強欲に身勝手に誰でも護る事ができる物語の英雄のような強さなんかではなくて。
身近な仲間たちと共に歩む事ができる、前を往く人達を後ろから支える事ができる…そんな強さが欲しいと思った。
一方的に寄りかかるだけではなく、一緒に肩を並べていたいと…そう思えたんだ。

──だから、いつまでも立ち止まって俯いて下を見ている事なんてできる筈もなく
  僕も同じ位置に並び立ちたいと思って、彼らの様になりたいと望んで──

その想いを、貫く為に。
対等の存在になる事を、対等である事を証明する為に。

──僕は、イレン・アトワイト(僕の英雄)と『約束』を交わした──

彼は僕に、勝利を掴み取る事を。
僕は彼に、弱さから逃げない事を。

今は、まだ一緒に歩く事はできないけども。
いつか、きっと──

交わした誓いを違えぬように、僕はその約束の証として一つの指輪を嵌める様になった。
その指輪が銀色に輝く度に、約束のその先に僕は進めると思うから。

イメージソング:水瀬いのり「Starry Wish

ただ護られるだけの子供ではなく。
大事な物を護れる、そんな存在になれる様に。
自分の信じる人たちと一緒に歩いていけるようになる為に。
僕は、強くなるよ。

ねぇ、イレンさん。
イレンさんの正面には、きっとジミマダイさんが立っていて貴方と相対していて。
右手にはクロガネさん、左手にはジャスターさんがいる。
僕はまだ、その輪に入る事はできないけども。
貴方が見てる位置に行く事は、まだできないけども。
それでも、貴方の後ろには僕がいます。
共に戦えなくても。並び立つことはできなくても。
きっと貴方が往く道に向かって、背中を押す事ならできると思うので。
だから、貴方は貴方自身が信じる道を進んでください。
貴方が勝利を掴んで帰って来てくれるって、僕も信じていますから。

あの人と、同じ戦場で(新人教育編)

【恒常クエスト イレンの新人教育】

これまでは、意図的に目に入れないようにしていたその依頼。
今更ながらこの依頼を受けたくて、でも「新人」と枠組みが決まってるこの依頼を請けて良い物か戸惑って。
掲示板の前で悩んでいると、シエスタさんがやってきて偶々近くに来ていたらしいイレンさんに声をかけてくれて後押しをしてくれた。

正直、緊張する。
あの人には直接告げてはいないけど、僕はあの人の隣に並び立ちたいとあの日以降ずっと考えていた。
支える、だけではなく。いつかは共に、と。
勿論、例え状況的にそうだったとしても彼との差は未だ遠いものだ。
同じ戦場に立って無様を晒さないか、内心不安だった。

そういった気持ちは、やはり表に出ていたのだろう。
蛮族との戦闘を経た後、イレンさんには遠回しに叱責をされた。

その言葉に正直鬱屈な気持ちが湧き上がってきたが、彼の言葉はそれだけでは終わらなかった。
薬草の採取を挟んだ折に、練技と賦術について質問をされた。
これらは、あの事件以来僕が僕自身の戦いでの役割を果たす為に身に着けたもので。
イレンさんはその点に関してはしっかりと評価してくれていた。

現金なもので、その後別の蛮族と邂逅して新たな戦闘となったけども。
最初の緊張などまるで嘘のように自分の動きたいように動けた。
同じ修羅場を幾度も潜ってきたシエスタさんとのコンビネーションも相まって、終盤では他の人のフォローにまで回る事ができた。

少しだけ、強くなれたと実感できた日だった。

僕は、約束を護って歩み続けられている。
それが、とても誇らしい。

前へ歩くと、支えていくと、そう誓ったからこそ

【二律相反のその先へ】

ヴァグランツで正式な《月狼亭》の冒険者ではないゼマリタさんは、時折ふらふらとギルドに訪れては依頼を請けていく。
過去に何度か同じ依頼を共にしたことがあったけど、どうにも近寄りがたい雰囲気を持っている女性だった。
笑顔でいる事は多いけど、まるで仮面の様に張り付けた笑みを浮かべている…そんな感じで。

それでも、魔域攻略で一緒だった時にはフォローを貰って。
僕が誘拐された時に、助けに来てくれた。
……その時の行動に、思うところが無いわけではなかったけど。
それでも優しい人なんだろうと、そう思っていた。

今回請けた依頼内容はタンノズの殲滅で。
ゼマリタさんは、ウィークリングのタンノズ。
それ自体に、あの人に葛藤は無いように思えた。
でも、急に一瞬だけ動きが止まったりだとか。どことなく様子がおかしかった。

そうして辿り着いた、目的地の湖。
ゼマリタさんはベルガネットさんに問われた。

──殺さずに何とかする手段はあるけど、どうしたい?──

この言葉に最初、彼女は「殺さないといけない」と言った。
……その時点で、充分な回答じゃないのか。
多分、この人はどうすればいいのかわからないだけなのだ。
だから単純で明快な言葉を告げた。楽しい事を見つけよう、と。誰かを殺す以外に生き甲斐を探そう、と。
周りの皆も彼女に声をかけて。想いを伝えて。

──そうして、彼女は俯いていた顔を上げて。
どこか、吹っ切れた感じのするこの人の笑顔は初めて見る物で。
今まで見た中で、一番輝いた表情をしていた。

僕らはその後、タンノズを「殲滅」ではなく「屈服」させる事で依頼を果たした。
……そこはかとない犠牲(フォウネルさん)がいた気がするけど


僕でも、誰かの支えになる事ができると。
ゼマリタさんの笑顔を見て、そう思えた。
これからも、前を向いて歩いて行こう。果たすべき誓いに向かって。

先を往く人たちが通った道を、僕も

【護の魔剣攻略】

──魔剣。
ギルドにも幾つか置かれている、僕ら冒険者に力を与えてくれる特別な力を宿した剣。
このラクシアには数々の魔剣が存在していて、課される試練を乗り越える事でその恩恵を賜る事ができる。
何人もの冒険者たちがこの魔剣の繰り出す試練に。創り出される迷宮の突波に。
挑戦をしては、その証として魔剣を《月狼亭》に持ち帰ってきていた。

今回僕は遂にその魔剣攻略のメンバーとしてエンゼリックさんとリアさんに呼ばれ、一緒に冒険に行く頻度の高い仲間たちと共に攻略に向かう事になった。
ジライヤさん、ゼマリタさん、セレスティアさん、エルダーさん。
成程。前にもグランゼールの迷宮に挑戦した時と同じメンバーで連携を取る事も苦労する事はあまりなさそうだった。
ジライヤさんなら上手く皆を纏める事ができるだろう……そう思っていたのに。
リアさんがパーティーリーダーとして任命したのは、彼ではなく僕だった。

……エルダーさんを除く三人は、僕が以前無様を晒して蛮族に誘拐されたことを知っている。何せ直接救出に来てくれた優しい人たちで、ジライヤさんに至っては僕の代わりに連れ去られるまでされてしまった人だ。
あの事件からそこそこの月日が経っているとはいえ、そんな僕が皆を引っ張って行く事なんてさすがに無理なのではないだろうか。

だけど、そのジライヤさんが真っ先に賛成してくれて。
ゼマリタさんも、セレスティアさんも、エルダーさんも。
僕が皆を率いる立場である事に対して、信頼を置いてくれていた。
裏方があってるから。あなたを支えるから。サポートをするから。
ジライヤさんの救出の時に、あの人に一方的に頼んだ僕と違って……皆はそんな言葉をかけてくれた。
……うん、そうだ。
気負う必要なんて何もない。僕がやるべきことは、皆が十全に働けるように動く事だ。
前衛で皆を護って攻撃に専念して貰う事と、ある意味そんなに変わらない。
自分には、自分にできる事がある。
皆の言葉もあって、僕はその任を引き受けた。

迷宮の中は、奈落の魔域とはまた別の壮大さと言うべきか、威圧感と言うべきか。
大きな…とても大きな城が居を構えて僕らを迎えていた。
それでも、僕らは先へと進んだ。
空から襲ってくる魔動機を撃退した。
城の内部でこちらを待っていた魔動機兵を破壊した。
柱の陰に隠れていた魔法生物は咄嗟にゼマリタさんが気づいてくれたおかげで早々に対処できた。
そうして、最後に試練として課された巨人を…皆の力で倒す事ができた。
試練を乗り越え僕の手に収まった魔剣には、確かに《月狼亭》に置かれているものと同じく握った手から不思議な感覚が伝わって来た。

誰一人倒れる事無く、全員で帰還する事ができた。
自分の役割に満足していると、エンゼリックさんがその魔剣の力を説明してくれる。
……この力があれば、より一層僕は僕の戦いに貢献する事ができるみたいだ。
ただ、盾の魔剣のように僕自身を守護する力があるわけではないから、使いどころには気を付けないといけないみたいだけど。
うん。これからも前に進む為に、きっとこの剣は僕の力になってくれるだろう。


魔剣の説明が終わったのとほぼ同時に、あの人が姿を表した。
仲間たちを労ってくれて。こちらに近づいてきて。
僕の事を褒めてくれて。信頼していたと言ってくれて。
──唐突に、あの人は僕の頬を撫でた。今までされたことの無い事を、された。
……いや、うん。多分向こうからすればただ褒める行為の延長だったのだろうけど。ゴツゴツした指の感触が妙に擽ったかった。
さすがに公衆の面前でのあの扱いは恥ずかしくて。頬が一瞬で紅潮したのが自分でもわかる。
思わずその手を振り払ってしまって、そのまま自室に逃げるように駆け込んでいった。そのまま布団に包まって、枕に顔を押し付けていた。
……イレンさんの、馬鹿。心配して来てくれたシエルに、疲れているからと伝えてその日は給仕の仕事を休んでしまった。頬の紅潮が収まると、今度は頬に触れた時に感じた体温を思い出してまた何故か頬が熱くなる…そんな事を繰り返しながら眠りに落ちた。

新たな魔剣の力、それは──

【ルーシスの護の魔剣使用テスト】

迷宮を攻略して持ち帰った護の魔剣。
説明を受けた時に、エンゼリックさんやイレイナさんが運用に関してとても注意が必要だと言っていて。
実際にその力…魔剣の恩恵の力を試してみたくて手の空いていたジャスターさんに模擬戦を頼んだ。
ジャスターさんは快く引き受けてくれた。

「そういう指導は多分、イレン・アトワイトの方が上手だと思うけど…」
……そうかもしれない、いつもの自分なら間違いなくあの人に頼みに行っていただろう。
それができていない事にまた罪悪感を感じて、心の中でごめんなさいと謝罪した。

広い場所に出て、模擬戦用の装置を展開。
パーティメンバー全てをかばう事を想定して案山子を立てて。
いざジャスターさんの銃撃を魔剣の力でかばってみた所。

一瞬で意識が消し飛んだ


気が付いたらジャスターさんに抱き起こされて、ホムラさんとセレスティアさんには怪我こそ無かったけど幻痛の解消になるからと回復魔法をかけてくれていた。

……うん。
無茶な結果になる事は予想出来てたけどさすがにここまでとは思っていなかった。
僕の考えはとても甘かったみたいだ。

心配をかけたことに謝罪をして。
ホムラさんとセレスティアさんは買い物に向かうらしくその場で別れ。
ジャスターさんの提案でバイクの後部に乗せて貰って、気持ちのいい風を受けながら月狼亭に帰還した。

……魔剣の力。
使いどころをきちんと見極めないといけないな。

イレイナ先生のぱーふぇくと魔剣教室

【護の魔剣講習会】

先日の僕の模擬戦での無茶な行動を収めた映像を見て。
魔剣の運用に関してジャスターさんとああでもない、こうでもないと議論をしていたら。
その場を通りがかったイレイナさんが僕らの様子を一見してその後にただ一言、
「三日後に、護の魔剣に関して講義を行います」
それだけ告げて去っていった。

──三日後。
言った通りにイレイナさんによる講習会が開かれた。
講師、生徒共にそれなりの人数で。
魔剣の力を使うにあたって色々なお話をしてくれた。

銃撃に対する防御手段。
物理攻撃と魔法攻撃のそれぞれに対する防御。
そして…味方の防御能力の把握と、そこから敵の攻撃との比較によるカバーの取捨選択。

最後に関しては僕らに問として都度どうすればいいか考えさせられて、凄く頭を悩ませた。
特大の魔法の連撃を喰らって、全員がボロボロになってる最中。
ゴーレムからの追撃を受けそうになっているエステルさんを、ヘラクレスさんはかばいに向かおうとしていた。
……それは、僕からしてみればいつも自分がしている事で。ヘラクレスさんがそうする事も当たり前だと思っていた。
だけど。

──「…!ヘラクレスは、ダメ!!」
──「ヘラクレスさん、無理してはだめ!」

…………あ。
そうか。僕が今まで強引に無茶してカバーをした事が過去に何度かあったけれども。
その時、皆にはこんな思いをさせてたのか。
横の席から上がった声が、頭の中でリフレインする。

講義はそれで終わった。
魔剣の講義内容はとても有意義で。
知識も増え、基本の運用の仕方も頭に入ったとは思う。
実戦経験が足りないから、失敗はしてしまうかもだけど。

……でも講義の内容それその物よりも。
僕にとっては、最後の最後で叫んだジャスターさんとホムラさんの言葉が一番胸にストンと落ちて。
今も頭にその言葉が強く残っている。

紆余曲折

【味見をお願いします!先生!!】

最近は、新作のレシピを思いついた時に試行錯誤して厨房の皆に試食してもらう機会が増えた。
今回作ったポトフなんかは下処理に手間暇をかけた事もあってかなりの自信作だった。(お肉の処理はホムラさんに頼んだのだけれども)
調理役の三人には絶賛して貰えて、何点か改良点こそあるものの(何せ僕のやり方だと妖精魔法が必須だった、毎回誰かに頼むわけにもいかない)正式に《月狼亭》のメニュー表に加えて貰う事になった。

美味しいって喜んでもらえるジライヤさん、イクサラスさん、マスター……クロコさん。皆の見せてくれる笑顔が嬉しくて。
………あの人にも、こんな風に喜んで貰いたいなと。
思わず口に出してしまいかけた。

イレンさんとは、もうずっとちゃんと顔を合わせられてない。
最初は向こうから声をかけられたりもしたけど、護の魔剣攻略のあの日に変な態度を取ってしまってから気まずくすぐに席を外したりなどしていた。
多分、そんな失礼な態度を取っていたからだろう。
数日で僕たちは会話すらまともにする事は無くなった。

……どうして、こうなっちゃったんだろう。
本当は嬉しかったのに。
あの人に褒められて、この上なく胸は温かくなったのに。

……ちゃんと謝って、前の関係に戻りたいと。本気でそう思っている。
けれども同時に、見切られて、嫌われて、拒絶されることが。どうしても怖い。
だから僕は今日も、彼の部屋の扉を潜ることなく自室へと戻った。


【気まずいデリバリー】

ある日、給仕の仕事を終えて自室へ戻ろうとしたところジライヤさんに呼び止められる。
料理のデリバリーを頼みたいとの事だった。

注文先は、105号室。
即座にこの人のお節介だと理解した。
あの人が自発的に厨房にデリバリーを頼んだ事は基本的に無い。
仲のいい人達と酒飲みを行う時に精々酒とつまみを人数分、それも食堂を出る時に声をかけていくくらいで普通の食事を持ってきてくれ、なんて過去に一度も無かったはずだ。

……あの人と、話すのが怖い。
拒絶されてしまわないか、すでに嫌ってはいないか。
そういった疑念が、確信に変わるかもしれないのが唯々恐怖だった。
シエルやイクサラスさんに代わりに運んで貰おうと提案するも。
シエルは最近ギルドの為に錬金術の勉強をしているらしく今日はルケミンさんの所で色々してるそうで。
イクサラスさんはソレイユ故に就寝時間が早い。僕よりも先に退出済みだ。
…………調理中でこちらには背中しか向けてないけど、確実にジライヤさんが笑っているのは間違いなかった。
選択肢を封じられた僕は諦めて105号室まで料理の入ってるであろう小鍋を持っていく事を伝えた。
意趣返しに嫌味の一つでも言ってみたが軽くいなされてしまった。
……それでもありがとう、ジライヤさん。僕の事を気にかけてくれて、機会をくれて。

……105号室の前に来たのはいいものの、やはり扉の前で足が竦む。
この扉を潜って、あの人に声をかけたとして。
どのような表情を返されるのだろうか。
怒りも、嫌悪も、無関心も。
どれだとしても向けられるのが怖い。
ひょっとしたら、イレンさんは何も気にしてないかもしれない。今まで通りに僕の名前を読んで、頭を撫でてくれるかもしれない。
そんな希望を捨てきれず、だけど現実にそうなるとはとても思えず。

──やっぱり、今夜はやめておこう。鍋の注文なんてジライヤさんのお節介に決まってるんだからこのまま戻った所であの人にはわかりはしない。

そうやって今日も逃げる事を選択して踵を返そうとしたときに、背後から声をかけられた。

……ジャスターさんだった。
この人に見られたのは不味いと考え、言葉を捲し立ててその場を去ろうとして。

──いきなり後ろからロープ上の何かで縛られた。


魔動機術(ワイヤーアンカー)を用いて僕を捕らえたジャスターさんは、かつての自分に僕が重なると、逃げたら後悔すると、そう言ってきた。
ジャスターさんが、イレンさんだけでなく僕の事も案じてくれてるのがわかる。
とても優しい声音だった。
……正直に、打ち明けた。
不の感情を向けられるのが怖いと。どんなふうに接したらいいのかわからなくなってしまったと。

それに対してジャスターさんは自身の過去の失敗を僕に教えてくれた。
ホムラさんに対して攻撃を仕掛け、気まずくなってしまった事。
長い長い時間を経て謝罪をしたら、それを受け入れられ許してもらえた事。
自分と同じ轍を踏む必要などなく、怖いのなら自分の仮面を貸すと。
そう言ってくれた。
その言葉に、ほんの少しだけ勇気が湧いて。
ジャスターさんの背中に隠れるような形ではあったものの。
一緒に、イレンさんへの部屋へと入って行った。

中に入るとイレンさんは鍛錬の途中で。
僕が入ってきたことに気づくと一声かけてきてはくれたけど、すぐにこちらから目を逸らした。
……やっぱり、変な態度を取っていたせいで嫌われたみたいだ。
一瞬で後悔して今にも部屋を出て行きたくなる。
でも、ジャスターさんが安心させてくれるかのように僕の手を握ってくれて間に入ってくれて足が出口に向かおうとするのは止まった。
その後に、料理の盛り付けをするからと距離を置かれてしまったけども。
その間、イレンさんと一対一でとても気まずい思いをしていたらイレンさんの方から話しかけてきた。
護の魔剣の迷宮踏破を褒めてくれて、それが鍛錬の成果だったのなら嬉しいと。
そんな話のきっかけを向こうがくれた事で。
鍛錬に関してのお礼と、改めての成果報告と。
……謝罪を、言う事ができた。

その後、イレンさんから出てきた言葉にはとても驚いた。
イレンさんはイレンさんで、僕との間に立ってる噂や、皆の前で子ども扱いした事を気にしていたらしい。
何より、自身がナイトメアという種族であり穢れを持つ故に僕が触れられるのを嫌がっていたと思っていたそうだ。
最後にはイレンさんの方から謝罪される始末で。
反射的にそんな事は無いと返した。
上手く言いたいことは言えなかったが、イレンさんが悪いなんてことは何一つ無くて。
だからイレンさんが謝る必要なんて全く無いんだと伝えようとするも、向こうはそれに納得できないらしく言い返そうとしてきて。
ジャスターさんが食事の準備ができたから、と間に入ってきて一旦話は中断した。
……中身は把握してなかったけど、どうやら僕が運んできたのはこの間の新作のポトフだったらしい。
おにぎりと一緒に並べられていてちょっとびっくりした。

賄いを食べてきた僕は同伴を遠慮して二人が食べている様を見ていたのだけど。
二人ともとても美味しそうに食べてくれていて、それだけで直前まで感じていた胸のもやもやが晴れていく感じだった。
今回はジライヤさんが作った物だったけれども、食べ終えた後にイレンさんが今度は僕が作ったポトフを食べたいと言ってくれて。
それなら、またこの部屋に来ていいかと改めての謝罪と共に確認した。
イレンさんは快諾してくれて、僕らの間で交わされた『約束』の為にも互いに頑張って行こうと言ってくれた。

──やっと、胸のつかえがとれた。
今後はきっと以前より頻繁にこの105号室を訪れる事になるだろう。
イレンさん、これからもよろしくお願いします。

異国防衛大戦

【帝国ルーデンベルク防衛戦】

──ルーデンベルク帝国。
ウルシラ地方に建国されてばかりの国で、人族と蛮族の共存を謳った国という事で噂程度には僕も聞いていた。

ベルガネットさんの緊急要請で、急遽編成されたチーム。
テレポートでランドール地方、ハルシカまで跳んだ僕たちを迎え入れたイレイナさんの口から述べられたのは、そのルーデンベルクが魔物の大群に襲われ危機に見舞われてるとの事だった。

あまりの数の差と、別働隊の魔物が周辺各国を同時襲撃している事もあり人族の救援が望めない。
故に、ベルガネットさんと縁のある蛮族の集落に向かい共に戦う事で窮地を乗り越えるという作戦だった。

国を跨いでの大規模な戦いに参加するのは初めてで。戦いの様は「凄まじい」の一言に尽きた。

《始まりの剣》達の本気の戦いを、初めてこの目にもした。
さながらそれは人の手で起こされる災害。
先陣を切って敵を打ち倒しながら進むイレンさんやラゴスさんは正に鬼神のようで。
足並みこそ僕らと共に在ったけど、ジミマダイさんの剣と魔法もまるで観劇の演出なんじゃないかと思うほどに派手なものだった。

魔物の別働隊は人族の国だけでなく、件の蛮族の集落をも襲っていて。
これを何とか撃退してルーデンベルクへの救援要請を取り付ける事ができた。

集団空間転移(ディメンジョン・ゲート)を通って帝国に降り立つ僕達。
既に魔物の進軍は成され、大規模な乱戦に僕達は巻き込まれる形で参戦した。

仲間とははぐれ、別軍の人族と合流して急造のチームで戦ったり。
あの人は、敵の真っ只中に向かって飛び込んでいったり。
長い……本当に、長くて色々あった戦いだったけれども。
僕達は、誰一人欠けることなく勝利を収める事が出来た。

目指すべき上はまだ遠く、追いつくまでには時間がかかりそうだけど。
彼らと共に戦えた今回の戦は、僕にとっては大きな誉れとなるだろう。

気ままな黒猫が残した爪痕


ジミマダイという、一人の冒険者が《月狼亭》を脱退して去って行った。
彼には、共に酒を交わす人たちがいた。
彼には、気にかけてくれる少女がいた。
彼には、始まりの剣(ソードオブジェネシス)と言う肩書きがあった。

──彼は、何も告げずに。
上着を脱ぐかのような気楽さでその称号を捨て。
姿を、消した。──


その事に、悲しみや憤りを感じた人物たちがいて。
その話を聞いた僕は、彼らの元へと向かった。

Side ジャスター「共に、強く」

【綻びを紡ぐドワーフの血族】

魔動機を弄っているジャスターさんは、いつもと比べて全く覇気が無く。
以前楽しそうに銃のメンテナンスをしていた時とは雲泥の差だった。

言葉がかけづらい雰囲気なのもそうだけど。
ジャスターさんは元々口数が多い方ではない。
故に、彼には言葉を交わすよりこちらの方が効果的だと思った。

──前に、護の魔剣の力を試す為に来た事のある平原。
……あの時は、凄く心配かけちゃったっけ……
今度は僕が心配して行動してる事がなんだかおかしかったけど。
ジャスターさんに声をかけながら魔導書の力を開放する。

そうして、僕はジャスターさんに『試合』を申し込む。
経緯も何も説明していない彼は当然混乱するも、少し考えた後に了承してくれた。

新しく得た力は魔力の奔流が強く制御が難しい。
まだ狙いが正確に付けられなかったり、放出する魔力量が少なかったりとで決め手にはならない。
ジミマダイさんは、もっと早く。もっと強力な攻撃を多く繰り出していた。
やっぱり、あの人は凄いのだ。
少しだけ強くなれたと実感したからこそ、改めて『上』との差が大きかったことを認識できた。

……それでも。
かつてジャスターさんの銃撃で倒れた時とは違い、僕はまだ地に足を付けて立ち続けている。

その様子を、どう見てくれたのか。
「嬉しい」と。
そう言ってくれた。

──今なら、言葉も届くかもしれない。

内容はシンプルに。
わからない事を、わからないままにしないで。
ちゃんと、「わかる」になるように話を聞いて。
その後で文句を言って、ぶん殴ってやればいい。

だから、雲の上の彼に追いつこう。
一緒に…強くなろう。

……そのまま、お互いに魔力が空になるまで試合を続けて。
魔晶石を蓄えてたっていうちょっとずるい形ではあったけども。
ジャスターさんは降参を宣言して、僕に勝ちを譲ってくれた。

負けた、と口にしたジャスターさんは。
仮面を付けてても笑顔なんだってわかるくらいに明るい声で。
だから、僕は協力を頼んだ。
ジャスターさんの他に、へこんでる人が2人いるだろうから手伝ってほしいと。
迷う事無く、彼は了承……ううん、「一緒に協力しよう」と言ってくれた。

さあ、次はあの人(ライバルさん)の元へと向かおう。
──それにしても。
ショックだったんだろう事はさすがに僕にもわかるけど。
『何』を、しているんですか?

Side クロガネ「憤りは消さずとも、切り捨てるにはまだ早く」

【傷つけられた本音の在処】

実は、彼の部屋に入るのはこれで二度目である。
一度目は、ほぼルームシェアと言っていい形であの人が同じ部屋にいて。
私物だったのか、乱雑に物が置かれていたのを覚えている。
あの時と比べたらびっくりするほど部屋は整頓されていて、それが逆に今のこの人の心中を表してるようにも感じられた。

この人はこの人で、回りくどい話は苦手だろう。
持ち込んだホットミルクを差し出して、単刀直入に本題に入る。

彼は、こちらの問いに「もういい」と拒絶の意思を表した。
……本当に『もういい』なら、そんな態度を取る筈無いのに。

ジャスターさんは、明確なゴールこそあったけど手段がわからなくて。
クロガネさんはきっと、そもそもの目先が見えなくなっているんだ。
だから、まずは本人に自覚してもらうために一つ一つ丁寧に確認をしていく。
クロガネさんは、どこに憤りを覚えているのかを。
ジミマダイさんを今までどう思っていたのかを。
……『もういい』、なんて悲しい事を言うべきではないくらいに彼の存在が大きくなっていた事を。

ジミマダイさんの事を、僕自身はよく知らない。
苦手にしていた事もあって、今までは積極的に関わりを持とうとしていなかったからだ。
それでも、イレンさんを中心にとした交流の輪に加わり始めた僕には見えるものがある。
彼は、この人達を決して蔑ろになんてしていないと。
彼らと共に在った事を、喜んでいた筈だと。
本心からそう思っている。

対話の最中、激情を表に出して興奮するクロガネさんを落ち着かせながら。
僕自身が、ジミマダイさんを見ていてそう思っている事を伝える。
僕なりの根拠と、予想される未来の形の一つを。

それを聞いて、クロガネさんは。

ふざけるなと。
許せないと。
逃げるなと。
納得できないと。

……帰ってきてと。
許したいと。
説明しろと。
一緒に戦ってくれと。

──イレンさんを、置いていくなと。

奥底に閉まっていた、本当の気持ちを打ち明けてくれた。

言いながら、整理がついたのか。
クロガネさんの顔は、涙でぐしゃぐしゃだったけど。
とてもスッキリした笑顔で。
彼の心の負担が和らいでくれたことが、僕にも嬉しかった。
心配がまた一つ減り、心の中でそう安堵する。
そして、ジャスターさんと同様にジミマダイさんを一度ぶん殴ってやろうと提案して。
手を取り合って、彼への報復を決意した。
そして、今回の件を黙っていて欲しいと言われた交換条件に「くん」付けを取りやめて貰った。…うん、悪くない。

それでは最後に、あの人(えいゆう)の元へ赴くとしよう。
いなくなった彼の、隣に立っていたあの人こそが。
きっと、一番ショックだっただろうから。
あの人の力になってあげたいと。
あの時交わした約束と、その時自身に誓った想いは。
今も変わらず僕の(ここ)にあるから。
だからといって、やっていい事と悪い事があるのでそこはキッチリ伝えさせて貰うけども。

Side イレン「分かち合いたいと、されどこれは己の物だと」

【焚べられる不屈の願い】

イレンさんの部屋に入ると、彼はベッドに仰向けに寝ていて。
僕が来た事で上体を起こし、ベッドに腰掛ける態勢で出迎えた。

大事な用があると言いつつも。
入室してそのままベッドに上り、イレンさんの背中に背中をくっつける形で腰かける。
普段やらない事に不審に感じたのか、要件を聞いてきたのでそれに答える。

──言いたい事や、口に出したい事があるのではないかと。

この一言で完全に用件は察しただろう。
ただ、イレンさんはクロガネさんと違って自身の感情の由来は理解できる人だ。
僕から聞き出すよりも、自分で話をして貰った方が整理をしやすいだろうと思った。

……イレンさんは、イレ太郎を強化した事を報告として伝えてくる。
意地っ張り。それが聞きたいわけじゃないことくらい、わかってるくせに。
存外、この人は子供らしいところが結構ある事に最近気づいた。
さっさと本題に入れと。話がしたいのはそこではないだろうと。
軌道修正をかけると、不機嫌に「知らない」と返される。
何となく、その様子が先程までのクロガネさんとダブって。似た者同士であることがおかしくなってしまった。

でも、同時に少し悲しかった。
話をしてくれない事が。
想いを分かち合えない事が。
力になれない事が。
頼りにされていない事が。

その想いを、吐露して伝える。
背中から伝わる熱が離れ、肩に手を置かれる。
イレンさんは、間違いなく僕の事を対等に見ていると。
約束を守り、英雄になる姿は必ず見せると。

……だから、離れるなと。

そうじゃない。僕がイレンさんから離れるなんて、あるわけない。
弱さを覆い隠して欲しいわけじゃない。あなたの、悲痛な顔ではなく喜ぶ顔が見たい。
一人で背負い込まないで欲しいあなたの事を支えると、この身に誓ったのだから。

イレンさんの持つ弱さときちんと向き合って。
一緒に乗り越えたい。
そう伝えて、漸くイレンさんはジミマダイさんの事を口にしてくれた。

自分に、何も言わなかった。
自分達が大事にしていた居場所を、あっさり捨てた。

──だから、執着していた事が馬鹿馬鹿しくなった。

…………きっと、それは違うと。
言葉にするのは簡単だけど。
きっとこの人は僕の否定の言葉をクロガネさん以上に認めようとしないだろう。

それでも、ジミマダイさんの事をきっと一番良く理解してるのは。
三人の中では、間違いなくイレンさんだ。
だからこそ諦めて欲しくない。
例え決別になるとしても、お互いに全てを晒してぶつけて。
その上での別れになって欲しい。
何より……やっぱり僕にはジミマダイさんがいなくなってそのまま帰ってこないなんて、思わない。
だから、僕はイレンさんの諦観を絶対に認めない。
僕の時と同じだから。
あの時はジャスターさんが仲を取り持ってくれて、今またこうやってイレンさんと一緒にいられる。
それなら今度は僕が…イレンさんとジミマダイさんの関係を繋ぎたい。断ち切らせない。

理解して欲しい。届いて欲しい。
イレンさんを抱きしめ、精一杯の気持ちを伝える。
言ったじゃないか。イレンさんは英雄になるって。約束、してくれたじゃないか。
だから、勝ってきてよ。たまたまお揃いになったその指輪に、誓ってくれたのでしょう?
ジミマダイさんと共に笑い合える未来を、取り戻してきてよ。
クロガネさんだって。ジャスターさんだって。
……僕だっている。ずっと傍にいる。
イレンさんは、一人じゃないんだから。例え他の人との離別があっても、僕だけは離れない。

果たして、その気持ちは届いてくれたのか。
部屋に入った時から無気力に話していたイレンさんの声音に、徐々に怒りが込められていく。
抱き締め返された腕に、力が籠っていく。

勝手に消えた事が許せない。
だから、どんな手を使ってでも理由を聞き出す。
絶対に逃がさない。

覇気のある声でイレンさんは言ってくれた。

良かった、元気になってくれた。
ジミマダイさんがいなくなったことで、元通りとはいかないけれど。
それでも。
ジャスターさんも、クロガネさんも、そしてイレンさんも。
ちゃんと目的を持って前を向いてくれた。
その事が嬉しくて。
また皆で笑いあって欲しくて。
……そんな光景に、今度は一緒に交じりたくて。

その為にも、ジャスターさんとの確執を先に何とかしろと説教を挟みつつ。
もう少しだけ、頑張ろうと決意を固めながら。
目の前の人の体温の心地良さをもう少し強請った。
とても、温かい。

後日談

【ジミマダイをぶちのめす回】

──予想ができてたので、正直驚きは無かった。
結局ジミマダイさんは少しばかり時を置いて、普通にギルドに顔を出しに来ていたらしい。
イレンさんに新作のから揚げの試食を頼んでいた時にクロガネさんからイレンさんに連絡がありその事を知った。
クロガネさんからの連絡って時点で既にどのようなな状況かも予想がついて。
案の定一触即発の空気を出していた関係者の姿を見て、これからどうすべきか等一目で理解した。
ジミマダイさんは、彼らの怒りや苦悩がわかっていない様で。
イレンさんは他の人と違って冷静に見えたので、急いで模擬戦用の黒い魔導書を取りに一旦その場を離れた。

……前言撤回。
戻ってきた僕のその目に映ったのは愛用の斧を構えてジミマダイさんに近づいて行く異貌化したイレンさんだった。
──全然落ち着いてなど、いなかった。
しかし、当たり前と言えば当たり前だ。
あの人は、僕の前であれだけの怒りを吐露して。
本人の前で冷静でいろと言っても無理な話だろう。
自分の浅慮を反省して、内心慌てながら二人の間に割って入る。
武器を下ろさせ、戦闘態勢を解かせ、ジミマダイさんが落ち着くのを待って。
彼自身も戦意を消したのを感じ取って、簡単に説明した。
彼らが怒り、悲しみ、憤り。
だから今あなたに武器を向けていたのだと。
その感情をぶつける為に、これが必要だろうと。
魔導書を見せながら説明する。

困惑の顔は消えずとも、目的は察して貰えたようで。
暗に自分の行いの責任でもあるからちゃんと付き合えと言う。

模擬戦自体は一方的に終わった。
クロガネさんは、最終的に僕に手を出さない様に言ったけども。
それでも3対1、勝負自体はあっさり終わった。

戦いの後、イレンさんは端的に自分がどう思っていたか告げた。
それに対してジミマダイさんはイレンさんとだけ話がしたいと返し、イレンさんはこれを了承。
僕らは先にギルドへと戻る事となった。

ギルドを去った事実は消えない。
傷ついた心の痛みが無かったことにはならない。
生まれた憤りが、早々に消えるとも限らない。

それでも。
この4人が酒を交わして笑い合って。
くだらない会話に興じて騒いでる姿を目にして。

とても、嬉しい気持ちだった。

月狼亭のクリスマス
ゼマリタとのプレゼント交換
イレンとのプレゼント交換
兄の我儘の為に、星の街へ
戦場でも、並び立ちたいと
想い出の記憶
■故郷の味…?

《月狼亭》で給仕をしているイクサラスさん。
僕と一緒でドーデン地方出身で、作る料理には故郷の味がした。
懐かしさに涙腺が一瞬熱くなったけど…だ、大丈夫だったよね…?
マスターの作ってくれるご飯もとっても美味しいけど、あのステーキを食べた時は胸の奥があったかくなった。
イクサラスさん、ありがとう。

■銃器への興味

マギテックシューター。
冒険者になってから何人か見かけてきたけど、同僚のシエスタさんが剣と両用で銃を使い始めてた事にびっくりしちゃった!
剣との使い分けの状況判断が凄いと思うし、扱う様子がとっても様になっててまるで額縁に収められた絵画みたいだった。
今度、訓練も兼ねてちょっとだけ扱わせてもらえることになった。
ふふふ、ちょっと楽しみでわくわくしちゃうな!

■ルーシスの独白(イレン編)

初めて会った時から、好感を持つことができなかったイレンさん。
周囲は彼を英雄だ!凄い冒険者だ!と囃したてていたけど、どうしても僕は同じように思う事ができなかった。
ある日、野営の最中コッラルドさんにこの想いを吐露してしまった。
よりにもよってイレンさんをあんなにキラキラした目で見てる人に言ってしまったんだ。
嫌われるかもしれない、異物を見る目で見られるかもしれない。
怖くて、怖くて。
それでもどうすればいいかわからなくなって、口に出してしまった。

──コッラルドさんは、シンプルで当たり前の答えをくれたんだ。
皆が好きな人、好きな物を別に嫌いでいてもいい。
自分だけ嫌いだからって、それで周囲との縁が切れるわけではない。
嫌いだと口に出して、それでも自分は仲間や友人と仲良くできている、と。

凄く、胸がすっとした。
ありがとうコッラルドさん。僕の話を聞いてくれて。
ありがとうコッラルドさん。僕のこの想いを認めてくれて。
イレンさんの事は今でも正直苦手だけど。
イレンさんの事を好いてる人たちとは、僕は今のまま仲良くしててもいいんだね。

■あなたが、今ここにいるという証明/Side シエスタ

あの日の温もりの感じられない肌の冷たさを、今でも思い出す。
そうして湧き上がる不安を解消したくて、思わず彼女の手を握る。
最近、日常の一コマにそんな習性が加わっていた。
何も言わない彼女に甘えて、その行動をやめる事は無かったけど。
やっぱり、向こうにも思うところはあったみたいだ。
ある日の冒険の帰りに、シエスタさんはその事に関して想いを吐露してくれた。

──やっぱり、シエスタさんはとても優しい人だった。
僕の事を想って、僕の不安を和らげるように温かい言葉をくれた。
自分が死んだのは、己の責任であって僕のせいではないと。
対等でありたいが故に、自分とジライヤさん以外にも目を向けてほしいと。

その言葉に、全部頷く事はできなかったけど。
大丈夫です、僕はあなた達だけじゃない。
あの人の事も、《月狼亭》の皆も。
一方的に護るだけではなく。
支えられるようになりたいと、思えるようになったから。

そんな想いを少しだけ告げると、彼女は一瞬きょとんとした後に。
シエスタさんは、以前の様にどこか揶揄いを含む笑顔を僕に向けてくれた。

■あなたが、今ここにいるという証明/Side ジライヤ

──夢を見て、思わず飛び起きた。
戻ってきた日常で《月狼亭》にていつもの給仕手伝いをしている。
マスターとイクサラスさんがメインで調理をして。
僕と、シエルと。
もう一人、給仕を手伝う人がいる。
……いる、筈なのに。
気が付いたら、姿が見えなくなっている。
そんな夢を見たせいで怖くなってしまって。
気が付いたら、あの人の部屋まで足が動いていた。
ノックをしたらまだ起きていて、遅い時間にも限らず僕を迎え入れてくれた。

──うん、ちゃんといる。
きっと、今目の前にいる本物の彼…ジライヤさんは消えたりしない。

いきなり来訪して急に手を握ってきた僕に驚く事もせず、ジライヤさんは優しく声を掛けてくれる。
不安な気持ちを正直に告げここに来た理由を話すと、彼は自分も同じなのだと教えてくれた。
少しだけお互いの話をして、正直な気持ちを打ち明けて。
そうする事でようやく安心できて、彼の部屋を後にした。

僕より大人の人でも、不安に思ったり後悔する事はある。
ジライヤさんも……僕と、同じだった。

■今の僕に、何ができるか


貴方と、対等な約束を。
貴方を支えて行く事ができるように、強くなるための決意の表明を。


冒険の道程「銀に輝く護りの誓い」を参照

■ペアリング…?

あの日、イレンさんとの約束─誓いを交わして。
その証として一つの指輪を購入して嵌めていたんだけれども。
どうやらイレンさんも同じことを考えて、同じことをしていたようだ。

ジャスターさんに言われて初めてその事に気付いたんだけど、その事が凄く嬉しくて顔にすごい熱が籠っていくのが自分でもよくわかった。
僕がそうであるように、イレンさんもあの日の約束を大事にしてくれてるんだと言うのがわかって胸が弾んだ。
……うん、今日は凄く気分が良いから夜にイレンさんの部屋に行くときにはいつも以上に気合を入れた力作を持って行く事にしよう。

……それにしても、指輪を嵌めてるって事に対して周りが随分騒いでたような?
色恋とかそんな事も言われたけど………そんなわけ、ないよ。

■釣りに行こうぜ!(ジライヤ隙間録)

海。
マグノアでは見る事ができず、かつてキングスレイ共和国にて見たあの青い景色。

あの頃は日々を過ごすのに必死で、最初に一度見てからは何の感慨も抱けなかったけど。
ジライヤさんが釣りに誘ってくれて海に行く事になった。
最初はコッラルドさんを誘って3人で行くつもりだったのだけど、ホムラさんを始めリラさん、キャルさん、ラゴスさんと計7人の大所帯で向かう事になった。

着いたその場所はまさに「青い海、白い雲」の定番のフレーズがピッタリだと思える程綺麗で。
なんだか今までここに来たことが無かったことを勿体なく感じてしまった。

急な人数増加で釣竿が不足してしまった事もあり、ジライヤさんとラゴスさんは釣りの代わりに潜水で素潜りして食材を調達してくる事になった。

……釣り組は全員初心者だった訳だけど。
僕やホムラさんが苦労しながらも何とか魚を釣ってる傍ら、リラさんとキャルさんは阿鼻叫喚の様子だった。
結局2人とも海に落ちてジライヤさんに助けられてた。怪我とかなくて本当に良かった…

そんなトラブルもあったけれども。
皆でこんな時を過ごせてとても楽しかった。

こうして僕にとっての青い景色は、羨望ではなく楽しい思い出に書き変わった。

■膨れ上がる感情の行き先(クロガネ隙間録)

イレンさんが、僕が使った練技や賦術に興味を持って以来。
僕には一つの日課が増えた。

前からも夜食の差し入れなんかをするようになっていたんだけど、それとは別にあの人と一緒にトレーニングをする時間ができたんだ。
柔軟から始まって基礎鍛錬なんかを行って。
その後で賦術や練技の練習に入る。

……なんだけど。
イレンさんは練習だって言ってるのに賦術に高ランクの値の張るマテリアルカードをぽんぽん使おうとするし。
今まで武器しか握ってこなかった、なんて言ってカードを握る力加減を間違えてカードを壊しかけたり。
逆にそのせいで変な持ち方をして自分の手を傷つけたり。
ちょっと目が離せない所がある。
次からは気を付ける、なんて言うけどその言葉ももう何度も聞いたものだ。正直またやるんだろうなと思いつつ、それでも彼の真剣な表情を見ていると真面目に取り組んでいる事は伝わってくるのでなんとか問題を解消してあげたいと思っている。
……ちゃんと扱えるように癖がつくまでつきっきりで練習するのが一番なのかな。

一方練技の方は僕より先にイレンさんに師事した人物がいたらしく、そっちは順調に新しい練技を獲得していく。
この間は【リカバリィ】を会得したいと言って何度か見本を見せていたら、最終的には自分の物にしていた。
やっぱりイレンさんは凄い。知らない事でもあっという間に僕と同じ場所までやってくるんだ。
……僕だって、ちゃんと追いつくんだ。負けてなんかいられない。

その後はいつものルーチンが大体終わり、後は習得した練技のおさらいを済ませてその日の鍛錬は終了……というところで。


いきなりイレンさんの部屋の扉が吹き飛んだ。


クロガネさんを先頭に幾人もの人たちが入ってきて、僕たちに何をしていたか詰問してきた。
意味が分からなくて正直に賦術と練技の鍛錬だと答えたが、どうやら彼らはイレンさんが僕に……その、れ…劣情して……そういった行為に励んでいたんだと勘違いしていたらしい。

何を言ってるんだという疑問と、それを遥かに上回る恥ずかしさでイレンさんに思わずしがみついてしまった。
顔と頭に一気に身体の熱が集中して、胸の動悸がバクバクうるさくて。
ホムラさんに【カーム】の魔法をかけて貰うまで動く事ができなかった。

……まったく!
イレンさんが僕に対して………だなんて。
…………そんな事、ない……そうだよね?

■変わり者でも、いいんだって

昼の給仕の手伝いにはまだ時間が早かったけど、早目に食堂へ入るとそこにはジャスターさんがいた。
テーブルの一画を使って銃器の整備をしていたらしい。

……………そういえば、ジャスターさん自身はナイトメアだけど。
確かこの人はドワーフから生まれたんだって聞いたことがある。
魔動機を弄る姿が『ドワーフらしくない』なんてふと思って。
その思考が昔を思い出させてつい笑いが込み上げた。

訝しげに思われたのか、ジャスターさんから声をかけられてつい昔の話をしてしまった。
幼くて、固定観念に囚われたバカなドワーフの話を。

……口を挟むことなく最後まで話を聞いてくれた彼は、語り終えた僕にこう紡いだ。

──角があって親とは違い、魔動機を弄る事が多い自分は変わり者で誰にも理解されない。
それでも、自分のやっている事は周りの誰にもできない。
だから、変わり者でいい。
自分は、自分で良かった──

……変わり者である事を、気にしないだけではなく。
個性としてそれを良しとする。
ジャスターさんの答えは、僕にはとても眩しく感じられた。

それなら、変わり者同士でその良さをお互いに認めていきたいなと思った。
「誰にも理解されない」なんてそんな寂しい言葉が、この人の口から出てくる事が無くなるその日まで。

■味見をお願いします!先生!!

冒険の道程「紆余曲折」を参照

■気まずいデリバリー

冒険の道程「紆余曲折」を参照

■温泉タイム

イレンさんとの鍛錬の後、温泉へと汗を流しに行くとそこには奇妙な光景が広がっていた。
クロガネさんがいた。これはいい。
リクロウさんとアトレンさんが《月狼亭》に立ち寄り温泉を利用していた。これもいい。
ラクシアとは別の世界から偶発的に迷い込んだ「六道鉄」という方が、帰還前に《月狼亭》で暫く過ごす事になったらしく温泉にいた。ちょっとよくわからないけどこれもまぁいい。
問題は、クロガネさんとリクロウさんと鉄さんが三人とも顔が凄くそっくりと言う事だった。

ええっと…………何だろう、これ。
…………皆はただの笑い話程度に取ってるみたいなので僕も気にしない事にした。

その後で色々あって、イレンさんとクロガネさんと背中の流し合いをした。
こういうなんでもない時間が楽しくて、今後ももっとこんな機会があればいいと思えた。

■屈辱を晴らすために(イレン隙間録)

──今日は特別な鍛錬を行う、よろしく頼む。
武装をした状態のイレンさんにそう言われる。いつもより一層覇気を増した状態で雰囲気に凄みがあった。
周囲にもそれを感じた人達はいたのだろう、気になったのか幾人かが僕らの後をついてきた。
イレンさんは付き添いと言うかついてきた人数が多かったことに一瞬驚きつつも、仮想戦闘を行うから見届けてほしいと言ってきた。

──俺が到達するべき、目標の高さを確認する

……恐らく、それはあの日のことなのだろう。
ジライヤさんの救出に向かい、《始まりの剣》の称号を持つ一同が敗北して帰ってきたあの時の。

模擬戦用の装置である黒い魔導書を開き、イレンさんの前に一つの影が対峙する。
仮想の敵対存在にも関わらず、とても強い威圧感をこの距離にいても感じる。
……これが、蛮族を従える者。
その圧迫感の中、イレンさんは敵へと向かっていく。

──自分一人で。僕らの誰もを伴うことなく、単身で。
……それは、ダメだ。
それだと、同じだよ。イレンさん。
今までの僕と。あの講習会の時の最後のヘラクレスさんと。

──「…!ヘラクレスは、ダメ!!」
──「ヘラクレスさん、無理してはだめ!」


また、あの時の声が聞こえる。
彼をこのまま行かせてはならない。一人で、進ませてはいけない。
……足は、勝手に動いた。

結局、仮想戦闘は皆が乱入した事でイレンさんの望まない形になりその場で中断。
ギルドへと帰還する事になった。
全員で、イレンさんへとお説教をしながら帰路を進む。

繰り返しになったが、深夜僕はイレンさんの部屋へ訪れ再度のお説教をした。
イレンさんはきちんと僕の言葉を受け入れてくれ、約束──誓いを守るために進んでいくと答えてくれた。
その言葉を聞いて僕は漸く安心ができたのだった。
それと同時にきちんとこの人を近くで見守らないといけないという気持ちが生まれた。あんな風に離れていくイレンさんの背中は、もう見たくない。

■パンツ一丁の酔っ払い(クロガネ隙間録)

ある日、給仕の手伝いを終え自室に戻ろうとしたところ半裸の男性が食堂に突っ伏してるのを見つける。
その人──クロガネさんは、イレンさん達とお酒を飲んだ後に度々そういう状況になってる時があった。
普段なら自室まで連れられるか、もしくはカイドロンさんが自分の部屋まで連れて行くかしているのだが、今日はそのどちらでもなかったらしい。
そのままの格好でこんな所で寝ていると風邪を引くだろうと思って声をかけるも、酔っているようで会話が成立せず。
仕方が無いので担いで僕の部屋まで運んでいった。

ベッドに座らせてお水を飲ませるとある程度酔いが醒めてきたようで、自分の部屋へ戻ろうとするも足取りはフラフラで。
きちんと歩けるか怪しかったので、無理やり大人しくベッドに寝かせた。
汗とお酒でベトベトになった肌を拭くのにお湯とタオル、部屋に戻るのにあのままの格好ではまずいだろうと浴場から貸出用のナイトウェアを拝借して、厨房に寄って蜂蜜を垂らしたホットミルクを持って部屋に戻る。
クロガネさんはまだ寝てはいなかったようなのでお湯とタオル、服を渡して着替えが終わるのを待った。

渡したホットミルクを飲みながら話をしてくれたのだけれども。
クロガネさんはどうやら僕の事をイレンさんを巡るライバルだと認識しており優しくされた事に戸惑っていたらしい。
話してくれる内容を聞く限り、成程。僕らの間でぶつかる事は確かにあるようだ。
でも、僕はイレンさんだけでなくクロガネさんとも仲良くなりたいと。その気持ちを正直に伝えると。
イレンさんの隣こそ渡す気はないけど。僕と仲良くなる分には問題無いようだった。

なんだかんだで、良くも悪くも真っ直ぐな人なのだ。
これからもよろしくお願いしますね、クロガネさん。

■行き過ぎた敬愛(クロガネ隙間録)

厨房で鍛錬をしている時、席について何かしていたクロガネさんがマスターにイレンさんへの差し入れの要望をしてきた。
行動自体はイレンさんに憧れているクロガネさんとしては何もおかしくないけど。
「鍛錬を『始めたから』」って言い方が引っかかった。
僕たちが集まってする夜の鍛錬は大雑把に決まってはいるものの、今はそうではなく単純にイレンさんがオフの時間を鍛錬に宛ててるだけなのだろう。
そこまでの細かいスケジュール把握ってできる物なのかな…?

疑問に思って一旦厨房を抜けイレンさんの部屋に向かう。
クロガネさんは丁度部屋に入るところだった。
後に続くべきか悩んでいると唐突に肩に手を置かれ背後から声をかけられた。
全く気配を感じていなかった為、驚いて大声を上げてしまった。
声を聞きつけて出てくるイレンさんとクロガネさん。
僕の後ろには声をかけてきたであろうホムラさんとラゴスさんの姿があった。
何があったかイレンさんに聞かれたので、これまでの経緯を伝える。

クロガネさんは、恥ずかしげもなくイレンさんの状態が常に確認できるように魔動機術を行使していたと告げてきた。
イレンさんも半ば呆れながら、しかしクロガネさんのやりたい様にさせているそう。
ホムラさんやラゴスさんはクロガネさんの行為に引いていたけれども。
イレンさんの戦場での行動を考えると、僕はクロガネさんに強く言う事はできなかった。
イレンさんが無茶しない様に目を向けているのは、僕も同じなのだから。

■鍛錬の助手(イレン隙間録)

その日はいつも通り、イレンさんの部屋で鍛錬をしていた。
違ったのは一点。最近イレンさんは基礎トレーニングに物足りなさを感じているらしく、運動の負荷がもっと欲しいと考えていたそうだ。
それを表に出して、どうしたものかと悩み。
──イレンさんはこっちを見てニカッと笑った。

…………要は鎧を着込んだ状態の僕を重しにする事で負荷をかける、という単純明快な案ではあったのだけれども。
その、なんていうか。向こうからは見えないだろうけど、顔が近い。
本人は至って真面目なのだろうけど、どことなくいたたまれない感じだった。イレンさん自身は何とも思わないのだろうか?
懸垂、腕立て伏せ、スクワットなど一通り終えて。
イレンさんは大変満足そうだった。
またよろしくと頼まれて、つい了承してしまったけれども、ううーん……

■その額に生えている(ジライヤ隙間録)

いつも通り厨房で調理をしていると、ホールからジライヤさんに呼ばれる。
自分が調理に入るから、少しの間客の応対をして欲しいとの事だった。(言い方に文句はあったけど)
ホールに出てきて待っていたお客さんというのは、先日の大戦で共に戦った、僕とそう年齢の変わらない人間の男の子だった。
彼の名はアーニーと言うそうで、少し前にジライヤさんと遊戯に興じた事で仲良くなったらしい。
互いに自己紹介を済ませ、ちょっとした雑談をしている間にジライヤさんは料理を持って戻ってきた。
アーニーさんに一声かけて、ジライヤさんと入れ替わりで厨房へと戻る。

…………僕自身、ジライヤさんを兄みたいに思ってるけど。
ジライヤさん、やっぱり面倒見のいい人なんだろうなと感想を抱いた。

■呼ばれて嬉しい名前

冒険者登録の時に、マスターのクロコさんに言った何気ない言葉。
結局クロコさんとセレスティアさん以外の人は僕の事を普通に呼ぶし、別にそれで全然構わなかった。

でも、ある日ゼマリタさんが呼んでくれた。
僕の事を、「ルゥくん」って。

お互いに気恥ずかしい感じになっちゃったけど。
でも、そう呼んでくれて僕はとても嬉しかった。
…………もっと、そう呼んで欲しい。

■料理教室(ゼマリタ隙間録)

ジャスターさんに伴って以前訪れた牧場。
そこで作った暗黒物質(間違ってもあれをケーキなどと呼びたくない)生成の折に、ジャスターさんとゼマリタさんの見せていた反応がとても不穏だった事もあって。
今日は料理教室を開く事になった。

作るのは、ホットケーキ。
シンプルながらも製菓の行程を覚えさせる為にはうってつけのメニューで。
ポピュラーかつ後からトッピングやソースで変化を付けることができる応用の効くものだ。

時間をかけて、ホムラさんやフラムさんの手を借りつつ。
どうにか彼らに完成品を作らせることに成功した。
…………かなり口をすっぱくして「余計なアレンジを加えるな」「レシピ通りにやれ」と言ったので、これで何とかなって欲しいと思った。

■穢れたこの身を着飾って(イレン隙間録)
■信じられない光景に(クロガネ隙間録)
■実はあの時…(ジライヤ隙間録)
■夜明けと共に(イクサラス隙間録)
■古今東西のカレーを知る・ポークカレー編(ジャスター隙間録)
■お買い物に行こう!!
ルーシスの人物評価


イレン?✡✡✡☆☆☆☆
いつか僕にとって最高の英雄になる事を約束してくれた人。
この人の隣に立つことが、今の僕の目標だ。
ジミマダイさんとの間にできた確執は、緩和はされたみたいで僕自身もそれが嬉しい事だと思えた。
この人の笑顔を、これからも見続けていたい。
シエスタ✡✡☆☆☆☆
冒険者ギルド《月狼亭》に足を踏み入れて、冒険者登録をする際に顔を合わせた同期のお姉さん。
状況に応じて双剣と銃を使い分けるとても強い人。
これからも共に冒険者として一緒に歩もうと言ってくれた。
時々人を揶揄ったりもするけれど、僕にとっては姉の様な大事な人だ。

ジライヤ✡✡☆☆☆☆
近接戦闘と、真語魔法の両方が使える魔法戦士のお兄さん。
冒険者の活動の他にも《月狼亭》で給仕の手伝いをしている。
僕にとっては兄みたいな人だ。
周りをよく見ていて時折お節介を焼いてくる。……とても優しい人だ。

ゼマリタ✡✡☆☆☆☆
僕ではわからない悩みを抱えていたみたいだけど、この間の件で少しでもその胸のつかえが取れていてくれればと思う。
正式に冒険者になってから、以前より朗らかに笑ってくれることが増えて僕も嬉しくなる。
……右手が甲殻で覆われてる為苦労していたけど、一生懸命に製菓に勤しんでいた姿が綺麗だと思った。

ジャスター✡☆☆☆☆
僕と同じでイレンさんに憧れている、バイクに乗っている魔動機術の使い手。
生まれなんかの共感もあって、少しずつ仲良くなれたと思う。
いつか、憧れの人に追いつく為に一緒に強くなろうと約束をした。
生来の器用さも相まって、製菓の作業は飲み込みが早かった。

クロガネ✡☆☆☆
イレンさんに憧れていて、あの人からも信頼されている人。二人の関係性を羨む事も結構ある。
どこまでも真っ直ぐな心根には好感が持てて。
僕の事をイレンさんを巡るライバルだと思っているそう。
なんだろう、最近は弟がいたらこんな感じなのかなって思う事が増えてきた。歳上なんだけどな…

ヘラクレス☆☆☆☆☆
自分自身が冒険者になる前に、この人に大きく憧れていた。
助けられたこともあるし、温泉でお話を交わしたこともある。
護の魔剣についての講義の時には実践役を務めていた。
僕よりも遥かに高い能力を持つヘラクレスさんでもなんでもかんでも全てを護りきる事はできない。
大事な事を、また教えて貰いました。

セレスティア☆☆☆☆
とっても周りへの気配りができるお姉さん。
何度か一緒に冒険をして、仲良くなることができて愛称で呼んでもらってる。
先日は一緒に魔剣の攻略を果たした。
あの人のサポートはいつも心強い。

ココ☆☆☆
時期を同じくして冒険者になったお姉さん。
操霊術士であることから後方支援が主な仕事だけど、指揮官としてパーティを纏めたり通信係として的確な指示を出せたりもする人。
あの日、僕は皆に大きく迷惑をかけたけど、貴女を助ける事だけはできた。
それだけは唯一誇って良い事なんだと、今では思えるようになったんだ。

クロコ☆☆☆
僕が所属してるギルド《月狼亭》のギルドマスター。
給仕関連の手伝いをするようになってからはよく料理の品評を貰ったりもしている。
この人やジライヤさん、イクサラスさん、シエルと共に厨房で団欒する一時も僕にとっては楽しい時間だ。

コッラルド☆☆☆
僕と同じで、ヘラクレスさんやイレンさんに好印象を持ってる人。
以前僕の悩みを聞いてくれて、認めてくれて。とってもいい人だ。
最近では釣りに出かけたり講義を一緒に受けたりと、冒険以外でも一緒にいる時間が増えている。

リア☆☆☆
《月狼亭》の冒険者ながら運営のフォローも行っている優しいお姉さん(歳下ではあるけど)。
おっとりしていて、正直どれだけの強さがあるのか僕にはわからないけれども。
この間の講義でジャスターさんの銃撃を真正面から受けきっていた事からもやっぱり凄い人なんだと思う。

ホムラ☆☆☆
月狼亭で一番最初に話した冒険者。
一緒に釣りに行ったり、料理の相談に乗って貰ったり。
最近はちょっとずつ仲良くなれてきた気がする。

ベルガネット☆☆☆
独特の価値観を持ってる印象はあるけど、竹を割ったような性格は好ましいと思う。
色々考えてくれた上で、ゼマリタさんに道を示してくれた。
なんだかんだ面倒見のいい人なんだなって思う。良い人だ。
……時折見せる攻撃性と言うか、強力すぎる魔法はちょっと怖いかもしれない。

イクサラス☆☆☆
《月狼亭》にて一緒に給仕をしている。
僕と同じマグノアの出身で料理談義にて共感を得たりすることが多くて、それがとても楽しい。
冒険者でもあるらしいけど……あれ、冒険に出てる所見た事あったかな…?

リサ☆☆☆
発言に色々過激な点があるけど。
ゼマリタさんやイレンさんの事を気にかけてくれているみたいで。
性根はとても優しい人なんだろうと思う。

イクサスマスク☆☆
興行活動をされてるとっても大きいお兄さん。
手もとても大きくて、頭を撫でられた事が印象に残ってる。

カイドロン☆☆
ただ、「強い」「格好良い」だけじゃない貫禄のある先輩冒険者。
新人の僕らのフォローも手厚く行ってくれるきっと普段から面倒見のいい人なんだろうな。
薬草調合もまるでお手本みたいな手付きだったし、今度時間を貰って教えてもらおうかな…?

リクロウ☆☆
クロガネさんにそっくりな放浪者。
先日温泉にて偶々再会した。
強くなったと褒めてくれてとても嬉しかった。

コイル☆☆
ちょっと慌てん坊な所はあるみたいだけど、頼りになる人。
一緒に冒険に行った時のあの星空の下、お互いに色々と話をしてみたいなぁ。

イザナ☆☆
僕に近いスタイルの戦士の人。
咄嗟の判断が僕よりも早く、見習うべき点が沢山あった。
もっと頑張らなきゃ!

エイリーク☆☆
スタイルは違えど、僕と同じ槍使いの女性。
神聖魔法も行使できるらしく、どことなく共通点が多いね。
あの人から学ぶことも、きっと多いんだろう。
前と違ってあの人は騎獣を引き連れていた。
突撃槍(ランス)を扱っていたのは何でだろうと思っていたけど、本来はああいった戦い方なんだ。

リラ☆☆
妖精使いのお姉さん。
ちょっと独特の喋り方が不思議だけど、とても仲間思いだから悪い人じゃないみたい。
釣りが苦手みたい…?

ヴィレム☆☆
温泉で見かけたり、ジライヤさんの救出メンバーに選出されたり。
あまり直接見かける機会の無かった人だけど、先日の講義で講師役の一人としてお会いした。
最後、凄く悩んでる中でも色々言葉をかけてくれた優しいお兄さんだ。

エルダー☆☆
魔神の力を宿した拳闘士さん。
前に一緒に迷宮に潜った事があったけど、今回魔剣の攻略を一緒に担う事になった。
最後の試練で敵にとどめを刺した強いお兄さんだ。

イレイナ☆☆
シエスタさんを蘇生時に、イレンさんのフォローを影ながら行っていたり。
新しい魔剣の運用について講義を開いてくれたり。
何かと僕たち冒険者の事を気にかけてくれるお姉さん。
……風の噂でこの間の講義にとんでもない費用がかかったって聞いた。大丈夫なんだろうか……?

ジミマダイ☆
行動がはちゃめちゃで。その上周りへの被害を省みないで。
それでも、イレンさんがきっと《月狼亭》で最も肩を並べる点で信頼を置いてる人なのだろう。
彼の脱退で一騒動あったけれども。
またイレンさん達と飲み交わす姿が見られて良かったと思う。

ガラクシアス☆
先日、初めて一緒に冒険に赴いた。
向かった先の牧場で、とてもショックな出来事があったけども。
この人だけは僕に近い感性を持っててくれて、いるだけでとてもありがたかった。

ダグラス☆
前線に出ながらも指揮能力が高いお兄さん。
混戦の状況下にあっても冷静に判断が取れてたのが凄いと思った。

カムイ☆
判断能力がとても高いお姉さん。
大急ぎでヘラクレスさんを呼びに行ってくれて、あの時は九死に一生を得れた。
前に突っ込むだけが戦いじゃないんだって、改めて思わされたよ。

グラトニュー☆
ちょっと交易共通語が舌足らずなレプラカーンの人。
ただ、所々言葉が不穏な気がする…

マールズ☆
操霊術師のお姉さん。
冒険者としては後輩って事にはなるんだろうけど、状況に応じての魔法の選択が敵戦に感じられた。
僕ももっと使える神聖魔法を増やせるように努力しよう。

アトレン☆
リクロウさんと一緒に行動してるヴァグランツの人。
先日温泉で再会して僕の事を褒めてくれた。
次に会う時は、今度は助け合いができるくらいに強くなれてると良いな。

ルクレッタ☆
妖精魔法を使えるお姉さん。
迷宮の罠で困ってた所を助けてくれた優しい人なんだけど、結局僕の方が失敗して心配かけちゃったみたい。
あの日、イレンさんに何か用があったみたいだけどあの騒動でうやむやになっちゃったみたい。
……絶対僕は何も悪くないけど、それでも申し訳ないなって思っちゃう。

リリーパ☆
ゴーレムを操るタビットの操霊術師。
……あれ、交易共通語喋れるよね…?

エト☆
《月狼亭》ではなく、本来は他のギルドに所属している所を出向でこちらに来ているらしい。
僕を救出に来てくれた人の一人で、共にシエスタさんを助けに向かった人だ。
なんだかシエルが懐いてる。

ルケミン☆
ジライヤさんの先輩で、盗賊ギルド所属の人。
ジライヤさんを助けるにあたって回復薬を集めたり、通信機を長時間繋いで情報を得ていたりしていたそう。
ありがとうございます。きっとあなたがいてくれたから、今ここにジライヤさんは無事でいられるんだと思います。
最近シエルからこの人の話がよく出てきている。

シエル☆
成り行きで《月狼亭》に来ることになって、今は給仕のアルバイトをしながら日々を過ごしているコボルド。
僕を誘拐した蛮族たちの仲間……の、筈なんだけど。
なんだか憎めなくてついつい世話を焼いてしまう。

アクロ(六道鉄)☆
ラクシアとは違う世界から迷い込んできて、元の世界に戻らずに《月狼亭》の給仕手伝いをしている。
ある日眼帯を付けて厨房に来たときは驚いた。
冒険者としての力をその身に宿して、戦う事が可能になったそう。
彼の想いと行動原理はわからないけども。
危ない事に巻き込まれない様に気にかけておこう。

マクラ(真倉フィン)☆
アクロさん同様違う世界からラクシアに紛れ込んで来たらしい。
アクロさんとは恋人関係にあるそうで、彼と話している時に不機嫌そうな目線を向けられたことがある。(逆もしかり)
この人も冒険者の力を宿したそうで、危険な目に遭わない様に気を配る必要があると思った。

ラゴス☆
冒険者登録の時にバタバタしてた時にちらっと見かけた気がする…
ホムラさんと仲が良いみたい。
潜水が上手みたい!採ってきてくれた貝類なんかはとっても美味しかった!

エミリゼオ☆
ルクレッタさんのお兄さんらしい。
普段の言動は周囲をリラックスさせる効果が………うん、ちょっと不真面目かもだけど。
シエスタさんに負けず劣らずの銃の使い手で格好いいお兄さんだ。
良くイレンさんに魔法をかけられてる。

フォウネル☆
近接戦闘を行う神官で、僕とはまた違う戦い方をする人。
戦場を俊敏に駆け巡って、高位の神聖魔法を行使してと。
……格好良くはあったんだけど、最後がちょっと不憫だったな…

ツルカミ☆
沈着冷静に行動ができてた人。
良くクロガネさんが話題に出してるのを聞くけど、どういう関係なんだろう?

アル☆
先日、イレンさんの部屋での騒動の中に混じってた人。
単なるリアさんの付き添いで、他の人と違って僕とイレンさんの事を変な風には考えてなかったみたい。
先日の講義で講師役を務めていた人の一人。
魔神の力を使ってヘラクレスさんやヴィレムさんをカバーしていた。

ジェラード☆
先日の講義を一緒に受けていたリルドラケンさん。
ホムラさんやセレスさんと仲が良いらしい。
僕と同じくあの魔剣を運用する検討をしているみたいで真面目に取り組んでいた。

シオン☆
ティエンスの女性で、僕と同じくヘラクレスさんを慕っているみたい。
護の魔剣の使用を検討しているらしく、講義を聞きながら時折頭を捻っていた。

ディミトリ☆
護の魔剣の講義での講師役の一人。
最後、ベルガネットさんの魔法の予想外の暴力に遭い倒れてしまったけれども。
魔符を配ったりなど事前準備に余念がない人なんだなと思った。

エステル☆
護の魔剣の講義での講師役の一人。
対物理、対魔法においてどちらも僕より高い防御力を持っており、前衛で唯一自力であの攻撃を凌いでいた。
凄い人なんだな…

ベアトリス☆
魔剣の効果その物よりも、イレイナさんの講義に興味があるらしかった少女。
自分が直接関わらないと言っても課題に対しては真剣に取り組んでいたので真面目なんだろうと思う。

アイリーン☆
先日グランゼールの迷宮に一緒に潜った。
騎獣や二体のゴーレムを自在に操って戦うとても器用な方なんだなと思った。
ルケミンさんと会話のテンポが合っている。

キリト
冒険者…ではないみたい。
一度一緒に依頼に出たけど、正直何を考えてるかわからない人かな。

ターン
無茶が大きい人。
軽装のタビットで単独前線に出たりとか、目を離すのが怖い。
でも、新たに一緒に冒険に出た時は前より危なさが減った気がする。

カナエ
シエスタさんを蘇生する時の呼びかけに参加してくれた人。
その時の言葉もあって、きっと優しい人なんだろう。
この間食堂でやけに嬉しそうにしてたけど、なんだったんだろう…?
あの夜の騒動以降も時折こっちをみてはにこやかにしている気がする…。

イア
僕はあまりよく知らない人だけど。
イレンさん達と一緒にカスロット砂漠に向かったって事は相当な実力者なんだろうと思う。

ミライ
先日食堂でイレンさんと話をしてる時に見かけた人。
クロガネさんと仲が良いのかな?

エレガンス
この間食堂で声をかけられたんだけど…
僕とイレンさんが恋仲みたいな質問をしてきた。
そ、そんな訳…ないじゃないか……

キャル
先日一緒に釣りに行った女の子。
あまりに大物をひっさげたから逆に海に落ちてジライヤさんに助けられてた。
なんというか…ああいったトラブルに慣れてそうな空気だったな…

コウ
先日温泉で見かけた人。冒険者ではないらしい。

フィン
先日温泉で見かけた人。ゼマリタさんと同じタンノズのウィークリングの様だ。

IFルート
■ピンポンパンポーン
16:00を過ぎましたが、
あなた方は、お探しの遺跡に辿り着く事すらできませんでした。
故に、この先に救いなどはございません。






それでも、見ますか?




見る(※R-15G注意)


日が暮れてから漸く辿り着いた遺跡は既にもぬけの殻で。
誘拐された少年の姿はどこにもなく、「カスロット砂漠にて待つ」と伝言のみが残されていた。

少年は英雄が来たことに歓喜する

蛮族に捕らえられて、この場所に移動してからどれだけの時間が経ったのかもう数える事すら覚束なかった。
身体の痛みはとっくに限界を超え、泣き叫んだ喉はとうに潰れ声も出せず。
碌な食事も与えられず、「ただ生かされているだけ」だった。

絶望に陥って、何故か部屋に置いてあったナイフで自殺を図った事もあった。
しかし、蛮族のドレイクカウントにリザレクションを唱えさせ蘇生を行われ。
それを従えていた全身黒フードの男にこう告げられた。

──次、自殺したら今度は蘇生はしねぇ。だが見えるか?この印が。
この印が浮かんでる時に死ぬと、お前はレブナントになるんだぜ?
精々利口になるこった──

この言葉で、記憶こそ残ってなかったものの自分が自殺を図った事と。
次は同じ行為ができないと言う事を否応なしに理解させられた。

また、自害の罰としてそれから毎日足を折られた。
己の神聖魔法で治癒を施すも、翌日にはまた同じことをされた。
それでも傷を放置して、発熱や化膿を起こしてそこから死に至る事が、レブナントになる事が恐怖だった。
故に、同じことをまた明日されるのがわかっていても治癒をやめるわけにはいかなかった。

起きて、食べて、折られて、治して、倒れて、寝て。
起きて、食べて、折られて、治して、倒れて、寝て。
起きて、食べて、折られて、治して、倒れて、寝て。
起きて、食べて、折られて、治して、倒れて、寝て。
起きて、食べて、折られて、治して、倒れて、寝て。
起きて、食べて、折られて、治して、倒れて、寝て。
起きて、食べて、折られて、治して、倒れて、寝て。
起きて、食べて、折られて、治して、倒れて、寝て。
起きて、食べて、折られて、治して、倒れて、寝て。
起きて、食べて、折られて、治して、倒れて、寝て。
起きて、食べて、折られて、治して、倒れて、寝て。
起きて、食べて、折られて、治して、倒れて、寝て。
起きて、食べて、折られて、治して、倒れて、寝て。
起きて、食べて、折られて、治して、倒れて、寝て。
起きて、食べて、折られて、治して、倒れて、寝て。
起きて、食べて、折られて、治して、倒れて、寝て。
起きて、食べて、折られて、治して、倒れて、寝て。
起きて、食べて、折られて、治して、倒れて、寝て。
起きて、食べて、折られて、治して、倒れて、寝て。
起きて、食べて、折られて、治して、倒れて、寝て。
起きて、食べて、折られて、治して、倒れて、寝て。

幾度となく繰り返してこれが習慣と化してどれだけ経ったのか。
変化は、漸く訪れた。

視界のその先には、かつて自分がいた場所の英雄の姿があった

英雄は捕らえられた少年に手を伸ばす

通信機を持たず、他の連絡手段もないルーシスの捜索は難航を極めた。
一口にカスロット砂漠と言っても、多くの遺跡が眠っている事。
そもそも遺跡にいるかすらはっきりしない事。
あまりにも手がかりは少なく、ルケミンが盗賊ギルド絡みで持っているコネを総動員する事でやっとある程度範囲を絞る事ができた。

しかし、絞れたといってもまだまだ範囲は広く。
最終的に人海戦術を取る事になったのだ。

──結果として、アタリを引いたのはイレン・アトワイトだった。
彼はその実力も相まってこの状況下で単身行動を行っていた。
指示を出された遺跡を調べていく内に、出入りのある痕跡を見つけたのだ。
遺跡の、奥へ奥へと進む内にイレンは一つの部屋に辿り着いた。

そこには、左足が折られ。
憔悴しきって完全に痩せ細った。
穢れをその身に宿し、誘拐前とは全く印象の違う少年の姿がそこにあった。

──い、いれ…さ…──

喋る事も厳しいのか、わずかに囁く声でさえ掠れて聞き取る事は難しかった。
──まず、最低限の治療を行ってそこから脱出だな──
そう判断したイレンは少年の元へと赴き、まずは骨折した足の治療をと思い屈んだ瞬間。



少年(ルーシス)は隠し持っていたナイフで、(イレン)の喉に刃を思い切り突き立てた。



部屋が、紅く染まった。

えいゆうなんて、このよにはいない

いたいのは、もういやです
くるしいのは、もういやなんです

おねがいです、もうこんなことはやめてください
いたくて、つらくて、くるしくて、こわくて
もういますぐにでもしんじゃいたい

でも、しなせてすらもらえない

どうしたら、やめてくれますか
どうすれば、もうあしをおらないでくれますか
どうして、こんなことをするんですか

……ぼくを、たすけるひとがこないから?
すぐにそのひとがくれば、こんなめにはあわなかった?
どうしてそのひとは、たすけにきてくれないのですか?
どうして、どうして、どうして、どうして?

……いうことをきけば、もうあしをおらない?
ちゃんとできれば、そとにだしてくれる?




──なにをすれば、いいんですか?──





おられてるのはあしだから、てはつかえます
ないふがあるから、ちかづいてくればきっとできます

ぼくは、じぶんのてでたすかろう
そのために、できることをしよう
ぼくをたすけてくれるひとなんて、どこにもいないのだから

もしもの話

もしも、救出部隊が蛮族を従える者(ストレーグ)が来る前に少年を救出できていれば。
捕らえられた人物が、少年でなければ。
もしくはその人物が、手がかりさえ残せれば。
連れて行かれた後に拷問を受けても、それに耐えうる事ができれば。
再度の救出部隊がもっと早く到着していれば。
捜索範囲がもっと狭く、単独行動さえなければ。


しかし、そんな「もしも」はあり得ない。
奇跡を起こせない冒険者たちの物語は、これにて終幕だ。

■煉獄の中、取り戻したもの




執筆中



セッション履歴

No. 日付 タイトル 経験点 ガメル 名誉点 成長 GM 参加者
キャラクター作成 3,000 1,200 0
1 8/24 グランゼール王国周辺パトロール 888+50 760 1 知力
たつや ココシエスタ
ココさんに怪我を治してもらったんだけど…アース・ヒールって接触する必要とかあったっけ…?
2 8/25 イクサスマスクの興行手伝い 1,920+50 2,500 15 筋力
精神
たつや ココシエスタセレスティアグラトニューゼマリタイクサラス
セレスティアさん、凄かったなぁ…僕もあんな神聖魔法が使えるようになりたい
3 8/27 カイドロンの炎熱薬剤調合 1,776 913 5 筋力
器用
たつや エイリークコイルキリトカイドロン
カイドロンさん、採取も囮もできて僕らのフォローまで完璧で「大人」って感じだったなぁ…
4 9/2 グランゼール王国周辺パトロール 1,440 1,106 10 筋力
たつや ゼマリタダグラスカムイコッラルドセレスティア
憧れのヘラクレスさんに会う事ができた、ちゃんとお話ししたかったなぁ
5 9/8 ヒーロー活動の協力要請 3,708 2,678 30 器用
筋力
生命
たつや リラマールズイザナターンゾンビマン
6 9/9 ベルガネットと魔域殲滅戦 2,844 1,755 25 生命
筋力
たつや シエスタゼマリタベルガネット
7 9/10 ジャスター、イレンへの献身 2,712 3,591 20 生命
生命
たつや エイリークコッラルドココターンジャスター
8 9/19 グランゼールの大迷宮 3,276+50 4,283 20 敏捷
敏捷
生命
たつや シエスタルクレッタセレスティアリリーパジライヤ
9 9/20-21 冒険者誘拐事件 4,370+50 10,140 40+22 筋力
敏捷
精神
器用
たつや シエスタゼマリタセレスティアジライヤエト
称号「支え合い戦う者達」
10 9/25 グランゼールの大迷宮 2,056 1,823 10 器用
筋力
たつや シエスタセレスティアエルダージライヤ
11 9/25 奮え無垢なる意思 5,000 0 0 器用
筋力
精神
精神
精神
たつや シエスタジライヤイレン
称号「守り支える銀の意思」
12 10/1 経歴評価 3,780 3,780 40 生命
筋力
敏捷
敏捷
たつや
13 10/3 イレンの新人教育 3,996+2,110 2,770+2,100+1,748 47 敏捷
敏捷
敏捷
精神
精神
たつや シエスタエミリゼオリサイレン
10/7 経歴いいねボーナス 300+300 300+300 0 筋力
14 10/7 幕間「ペアリング…?」 900+500+1,000 900+500+1,000 20 知力
器用
精神
たつや イレンクロガネジャスターミライリラカナエホムラエミリゼオエレガンス
15 10/7 隙間録「釣りに行こうぜ!」 1,000+400+500 1,000+400+500 10 生命
器用
たつや コッラルドリラキャルラゴスホムラジライヤ
ジライヤの隙間話
16 10/8 隙間録「膨れ上がる感情の行き先」 1,500+3,000 1,500+3,000+4,000 20 精神
精神
生命
敏捷
精神
たつや クロガネイレンリアアルホムラカナエエミリゼオルクレッタリサ
クロガネの隙間話
17 10/9 二律相反のその先へ 2,628+4,500 5,925+4,500+1,950 47 精神
知力
器用
筋力
精神
器用
精神
たつや ゼマリタリサツルカミフォウネルベルガネット
18 10/9 経歴評価 1,100 1,100 10 生命
たつや
19 10/10 護の魔剣攻略 3,396+1,800 3,660+1,800+2,424 45 敏捷
精神
生命
生命
知力
たつや ゼマリタセレスティアエルダージライヤ
20 10/12 ルーシスの護の魔剣使用テスト 600+300 600+300 5 知力
たつや ジャスターセレスティアホムラ
21 10/12 護の魔剣講習会 1,500+800 1,500+800 23 器用
敏捷
精神
アイラ イレイナヘラクレスベルガネットジャスターホムラセレスティアジェラードコッラルドシオンヴィレムディミトリエステルガラクシアスアルシエスタベアトリス
22 10/13 幕間「変わり者でも、いいんだって」 900+1,000 900+1,000 5 生命
敏捷
たつや ジャスター
23 10/13 幕間「味見をお願いします!先生!!」 500+400 500+400 5 器用
たつや ジライヤイクサラスクロコ
24 10/13 幕間「気まずいデリバリー」 1,500+1,000 1,500+1,000 19 精神
精神
精神
たつや イレンジャスタージライヤ
25 10/15 異世界人とご入浴 1,500+1,000 1,500+1,000 25 知力
知力
生命
たつや イレンアトレンクロガネリクロウ六道鉄フィン真倉フィンホムラジェラードエルダーコウ
26 10/16 隙間録「屈辱を晴らすために」 1,100+800 1,100+800 10 生命
器用
たつや イレンジミマダイラゴスホムラリサ
27 10/17 隙間録「屈辱を晴らすために・その後深夜」 600+500 600+500 0 敏捷
精神
たつや イレン
イレンの隙間話 称号「追いかける背を護り抜く」
28 10/20 経歴評価 1,800 1,800 25 精神
生命
たつや
29 10/20 隙間録「パンツ一丁の酔っ払い」 1,000+1,500 1,000+1,500+1,500 15 器用
器用
知力
たつや クロガネ
クロガネの隙間話
30 10/18-24 帝国ルーデンベルク防衛戦 21,110+50 74,500 100 精神
生命
精神
知力
精神
器用
生命
精神
精神
知力
精神
敏捷
敏捷
敏捷
生命
アイラ・たつや イレイナアリエルイレンベルガネットフォウネルラゴスホムラジェラードジミマダイギュステルフィンシオンリサエルダーアーニーラッド他ルーデンベルグ十傑
称号「戦争を乗り越えし絆」
31 10/26 綻びを紡ぐドワーフの血族 1,500+2,000+200 1,500+2,000 30 生命
精神
生命
知力
たつや ジャスター
ジャスターとの対話
32 10/27 傷つけられた本音の在処 1,500+2,000 1,500+2,000 30 知力
知力
生命
精神
たつや クロガネジャスター
クロガネとの対話
33 10/31 焚べられる不屈の願い 1,500+2,000 1,500+2,000 20 知力
敏捷
知力
敏捷
たつや イレン
イレンとの対話
34 11/3 隙間録「行き過ぎた敬愛」 900+800 900+800 10 生命
敏捷
たつや クロガネイレンホムララゴス
クロガネの隙間話
35 11/4 ジミマダイをぶちのめす回 1,300+1,500 1,300+1,500 20 生命
知力
生命
たつや ジミマダイイレンクロガネジャスター
おかえりなさい、ジミマダイさん
36 11/5 ルーシスの心配り 1,100+1,000 1,100+1,000+1,500 15 精神
精神
精神
たつや リアシエスタゼマリタコッラルドマクラクロガネジャスターココジライヤイクサラスアクロクロコシエル
参加者全員に受益者のシンボルを渡した
37 11/6 ジャスター、イレンへの献身 3,240+2,310 3,000+2,310+548 33 精神
敏捷
知力
生命
器用
たつや ゼマリタリサガラクシアスジャスター
38 11/7 経歴評価 4,200 4,200 34 精神
精神
精神
知力
知力
たつや
39 11/10 隙間録「鍛錬の助手」 800+800 800+800+1,000 10 精神
生命
たつや イレン
イレンの隙間話
40 11/11 隙間録「その額に生えている」 1,200+300 1,200+300+1,500 15 精神
器用
たつや ジライヤアーニー
ジライヤの隙間話
41 11/17 グランゼールの大迷宮 1,128+600 7,000+800 14 敏捷
知力
たつや ルケミンゼマリタアイリーン
42 11/17 隙間録「料理教室」 1,400+1,300 2,400+1,300+1,800 27 敏捷
精神
生命
たつや ゼマリタジャスターガラクシアスホムラアクロマクラ
ゼマリタの隙間話
43 12/6 隙間録「穢れたこの身を着飾って」 600+800 600+800+500 10 生命
生命
たつや イレンエーコジミマダイホムラリサ
イレンの隙間話
44 12/24 月狼亭クリスマス会 前日譚 5,616+2,420+50 24,250+2,420+758 117 精神
生命
生命
知力
精神
知力
精神
敏捷
たつや リサシオンベルガネットヘラクレスエト
1/3 隙間録「一日遅れのプレゼント交換」 800+1,000 800+1,000+1,500 10 器用
精神
ゼマリタ
ゼマリタとのクリスマスプレゼント交換
45 1/10 隙間録「いつでも英雄を呼べるように」 1,000+2,000 1,000+2,000+4,000 25 知力
精神
精神
たつや イレン
イレンとのクリスマスプレゼント交換
46 1/19 隙間録「信じられない光景に」 800+900 800+900+1,200 15 筋力
器用
たつや クロガネイレン
クロガネの隙間話
47 2/23 星座の街で夢を追う者 前編 4,920+3,600 17,359+3,600 36 精神
生命
器用
生命
精神
生命
精神
生命
たつや ジライヤシエスタガラクシアスエミリゼオルクレッタジェラードムスタグリードグラトニューアーニー
48 2/24・25・26 星座の街で夢を追う者 後編 6,648+3,700 45,000+3,700+3,300 113 精神
知力
知力
敏捷
知力
精神
精神
知力
知力
生命
たつや ジライヤシエスタガラクシアスエミリゼオルクレッタジェラードムスタグリードグラトニューアーニーハンスベル
49 3/19~22 血濡れのグロリアスロード 第一幕 5,621+3,630+50 39,416+3,630 132 知力
知力
知力
精神
生命
精神
精神
生命
生命
たつや イレンジライヤジミマダイリサレェーヴェ
50 3/23 隙間録「実はあの時…」 900+1,000 900+1,000+1,500 15 知力
生命
たつや ジライヤ
ジライヤの隙間話
51 4/6 隙間録「夜明けと共に」 800+900 800+1,500+900 15 筋力
器用
たつや イクサラス
イクサラスの隙間話
52 4/6 隙間録「古今東西のカレーを知る ポークカレー編」 1,000+1,300 1,000+4,000+1,300 20 生命
精神
器用
たつや ジャスター
ジャスターの隙間話
4/26 経歴いいねボーナス 300 300 0
53 5/3 幕間「お買い物に行こう!!」 1,500+2,000 1,500+2,000+8,000 25 敏捷
生命
精神
知力
たつや イレン
称号「惨劇の傷跡の癒し手」名誉点+25
54 8/21-24 隙間録「新メニュー試作会」 1,200+1,000 1,200+1,000+2,500 10 精神
知力
筋力
たつや イクサラスジライヤアクロシエル
厨房組との隙間話
55 9/16-19 隙間録「隠し子疑惑からの騒動」 1,500+900 1,500+900+8,000 15 知力
器用
生命
たつや ポルックスジライヤムメイ
ポルックス-ムメイの隙間話
56 9/21 イレンとルーシスの新人教育 6,104+4,400+100 14,900+4,400+4,375 63 知力
生命
精神
知力
器用
精神
精神
敏捷
生命
精神
たつや バティスリオラグルイレンソゴルカミナ
57 12/24 幻星の獅子流 クリスマスパーリナイ 1,200 1,200+1,200 10 器用
生命
義夜 多数
称号 「クリスマスから始まる次なるステージへ」名誉点+10
58 1/23-28 魂なき命との出会いと 終章 4,500+4,180 21,111+4,180+7,300 68 生命
精神
敏捷
生命
敏捷
器用
精神
知力
たつや リーブホムララゴスマクラエミリゼオギュステルイレンクロガネ
称号「神殺しの撃退者 No.4」名誉点+100
59 2/26 約束された死を前に 5,268+3,410+100 14,400+3,410+330 91 生命
知力
敏捷
筋力
知力
筋力
精神
生命
たつや ヴィレムラゴスフォウネルルケミン
称号:「暗殺ギルド攻略者」名誉点+30
60 11/29-5/18 英雄?保護者?それとも? 1,500+2,000 1,500+2,000+5,000 40 精神
精神
精神
知力
たつや イレンイクサラス
61 6/25-7/17 メグルのお仕事 1,400+600 1,400+600+2,000 15 敏捷
器用
たつや アンチャンイージリオキャベツジョースッポンヘイタイバレモトマリオメグルマクラアクロイクサラスジライヤヤツルギクロコケヴィンヤンゼ
62 7/17-7/20 血まみれのグロリアスロード 第二幕 6,736+3,200+50 18,000+3,200+9,470 87 器用
生命
器用
生命
器用
精神
精神
敏捷
知力
たつや イレンヴィレムリサフォウネル
63 9/6 戦の名残が残る遺跡探索 4,560+3,080 19,700+3,080+2,857 172 精神
生命
精神
知力
精神
器用
精神
たつや ラゴスリサジライヤ
64 9/29~10/1 血塗れのグロリアスロード 最終幕 4,576+3,740+100 0 0 器用
知力
敏捷
知力
精神
器用
精神
生命
たつや リサヴィレムジャスターフォウネル
65 10/11 血塗れのグロリアスロード アフタープレイ② 0 0 0 たつや ジャスター
66 12/8~12/10 グリードクエスト 「公平に異議を唱える強欲」 5,844+4,680 36,500+4,680 107 知力
精神
生命
知力
生命
精神
精神
精神
知力
生命
精神
義夜 イクサラスエミリゼオグリード
67 1/17 ギリギリ特訓ハードモード 最終調整編 6,240+1,800 23,525+1,800 33 器用
知力
生命
知力
精神
敏捷
知力
筋力
義夜 エルダーリサアーニー
68 1/19~2/12 血と悪の交響曲 第一幕 6,904+3,850 24,437+3,850+4,393 103 器用
精神
生命
知力
精神
器用
生命
精神
精神
知力
たつや ヴィレムイアリサエルダークロガネジライヤアーニー
69 3/16 血と悪の交響曲第一幕 アフタープレイ 3,100 3,100+1,760 10 知力
生命
生命
たつや ヴィレムイアリーンリサエルダーリリーパクロガネジャスタージライヤアイリスクロコイレン
取得総計 291,615 665,755 2,284 287

収支履歴

スピア::-170
スプリントアーマー::-520
ラウンドシールド::-100
聖印::-100
チョーカー::-10
ハーフマント(フード付き)::-40
手袋(革製)::-18
アームレット::-20
ロングブーツ::-25
ベルト(良デザイン)::-15
冒険者セット::-100
着替えセット::-10
保存食(1週間分)::-50
ラウンドシールド売却::50
カイトシールド::-500
薬師道具セット::-200
スプリントアーマー売却::260
カイトシールド売却::250
チェインメイル::-760
タワーシールド::-600
スピア売却::85
アールシェピース::-480
ベルト(良デザイン)売却::7
ブラックベルト::-3000
スマルティエの宗匠の腕輪::-900
スマルティエの怪力の腕輪::-900
チョーカーに聖印細工::-100
ウェポンホルダー::-1000
魔香のパイプ::-1360
アールシェピース売却::240
チェインメイル売却::380
プレートアーマー::-1200
クイックリング::-5000
アイソアーマスク::-2000
スマルティエのヘッドバンド::-6000
帰還のランプ::-2000
アルケミーキット::-200
マテリアルカード(緑)A×3::-600
スマルティエの宗匠の腕輪売却::450
スマルティエの怪力の腕輪売却::450
救命草×4売却::60
信念のリング::-5000
ウェポンホルダー売却::500
野伏のセービングマント::-9000
ウェポンホルダー改::-5000
マナチャージクリスタル(5点)::-2500
魔晶石(5点)×3::-1500
マテリアルカード(緑)A×9::-1800
マテリアルカード(金)A×3::-600
プレートアーマー売却::600
フォートレス::-8200
ラル=ヴェイネの金鎖::-7500
スマルティエの武道帯::-6000
マテリアルカード(緑)A::-400
マテリアルカード(金)A×3::-600
魔晶石(5点)×3::-1500
魔香水×2::-1200
フォートレス売却::4100
ドントレシアの堅忍鎧::-12700
宿り木の棒杖::-100
受益者のシンボル用の未加工の宿り木×9::-900
ヒーリングポーション×10::-1000
アンチマジックポーション::-3000
魔晶石(3点)×8::-2400
魔晶石(3点)×8::-2400
魔香水×3::-1800
多機能グリーンベルト::-36000
ブラックベルト売却::1500
操りの腕輪::-24800
カードシューター::-1500
アルケミーキット売却::100
不撓のバックル::-12300
スマルティエの銀鈴::-7500
受益者のシンボル用の未加工の宿り木×6::-600
ディスプレイサー・ガジェット::-5000
スマルティエのアイガード::-12000
ロングブーツ売却::12
ドントレシアの堅忍鎧売却::6350
デストロイヤー売却::7500
水飲み鳥のマスク売却::3000
アイソアーマスク売却::1000
ミスリルの鎧下::-7500
浄化の聖印::-13800
ドントレシアの堅忍鎧追加装甲処理::-5000
パイク売却::875
魔香水売却::300
シルバー・パイク・カスタム+1::-16750
祝福されしハルーラの聖印::-8000
クイックリング売却::2500
常影の腕輪::-3000
気付け薬×10::-200
魔晶石(6点)×10::-12000
眠慈の香×5::-1100
月光の魔符(+1)×10::-5000
消魔の守護石(5点)×5::-12500
救難草×5::-500
正しき信念のリング::-30000
受益者のシンボル用の未加工の宿り木×5::-500
マナタイト加工のアステリアの守り::-45000
タワーシールド売却::300
イレ太郎の刺繍入りエプロン::-30
帰還のランプ::-2000
エンサイクロペディア・オブ・デモンズ::-7000
救難草×20::-2000
叡智のとんがり帽子::-12000
魔晶石(5点)×30::-15000
スカウト用ツール::-100
ノマリの毒消し×10::-1000
ノマリの治療薬×10::-1000
眠慈の香×6::-1320
熱狂の酒×10::-9800
魔晶石(5点)×30::-15000
消魔の守護石(5点)×15::-37500
受益者のシンボル用の未加工の宿り木×3::-300
ノマリの毒消し×8::-800
ノマリの治療薬×8::-800
ヒーリングポーション×9::-900
アウェイクポーション×8::-800
熱狂の酒×3::-3940
魔香水×2::-1200
スカーレットポーション::-1400
月光の魔符(+1)::-500
保存食(7日分)::-50
受益者のシンボル用の未加工の宿り木::-100
コットンクラウンのクッション(アステリアの守り)::-6000
接合潤滑剤×10::-1600
陽光の魔符(+2)×10::-15000
月光の魔符(+2)×10::-15000
ノマリの毒消し×2::-200
ノマリの治療薬×2::-200
熱狂の酒×3::-2940
魔晶石(4点)×40::-16000
ノマリの毒消し×3::-300
ノマリの治療薬×3::-300
熱狂の酒×4::-3920
魔晶石(4点)×50::-20000
魔香水×4::-2400
スカーレットポーション::-1400
アンチマジックポーション::-3000
ノマリの毒消し×2::-200
ノマリの治療薬×2::-200
熱狂の酒×3::-2940
魔香水×6::-3600
魔晶石(4点)×40::-16000
ヒーリングポーション::-100
スカーレットポーション×2::-2800
アンチマジックポーション×2::-6000
ノマリの毒消し::-100
ノマリの治療薬::-100
熱狂の酒::-980
魔香水::-600
魔香草×2::-200
魔晶石(4点)×44::-17600
マテリアルカード(無色)SS×4::-40000

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