イレン・アトワイト
プレイヤー:たつや
俺はイレン=アトワイト。
英雄、富豪、豪傑、名声…なんでもいい、誰にも邪魔されない力が欲しい。
- 種族
- ナイトメア(人間)
- 年齢
- 120
- 性別
- 男
- 種族特徴
- [異貌][弱点/土]
- 生まれ
- 傭兵
- 信仰
- “導きの星神”ハルーラ
- ランク
- 〈始まりの剣〉★
- 穢れ
- 4
- 技
- 7
- 体
- 15
- 心
- 8
- A
- 12
- B
- 4
- C
- 5
- D
- 5
- E
- 7
- F
- 4
- 成長
- 63
- 成長
- 8
- 成長
- 82
- 成長
- 45
- 成長
- 79
- 成長
- 42
- 器用度
- 82
- 敏捷度
- 19
- 筋力
- 102
- 生命力
- 65
- 知力
- 94
- 精神力
- 54
- 増強
- 増強
- 増強
- 2
- 増強
- 1
- 増強
- 増強
- 器用度
- 13
- 敏捷度
- 3
- 筋力
- 17
- 生命力
- 11
- 知力
- 15
- 精神力
- 9
- 生命抵抗力
- 26
- 精神抵抗力
- 24+2=26
- HP
- 111+17=128
- MP
- 102+2=104
- 冒険者レベル
- 15
経験点
- 使用
- 347,000
- 残り
- 10,322
- 総計
- 357,322
技能
- コンジャラー
- 15
- レンジャー
- 15
- ファイター
- 14
- グラップラー
- 14
- ウォーリーダー
- 14
- エンハンサー
- 5
- アルケミスト
- 5
- プリースト(ハルーラ†)
- 1
一般技能
- レイバー(肉体労働者)
- 5
- プロスティチュード(男娼)
- 1
- カーペンター(大工)
- 2
戦闘特技
- 《魔力撃》
- 《武器習熟A/アックス》
- 《マルチアクション》
- 《薙ぎ払いⅡ》
- 《武器習熟S/アックス》
- 《武器の達人》
- 《魔法拡大/数》
- 《先陣の才覚》
- 《タフネス》
- 《追加攻撃》
- 《カウンター》
- 《バトルマスター》
- 《ルーンマスター》
- 《サバイバビリティ》
- 《不屈》
- 《ポーションマスター》
- 《縮地》
- 《ランアンドガン》
練技
- 【メディテーション】
- 【ビートルスキン】
- 【キャッツアイ】
- 【オウルビジョン】
- 【リカバリィ】
賦術
- 【バークメイル】
- 【ヒールスプレー】
- 【クリティカルレイ】
- 【パラライズミスト】
- 【エンサイクロペディア】
鼓咆/陣率
- 【陣率:軍師の知略】
- 【強靭なる丈陣Ⅰ】
- 【陣率:抗拒の推断Ⅰ】
- 【強靭なる丈陣Ⅱ】
- 【陣率:掃討の勝鬨】
- 【陣率:堅固なる布陣】
- 【強靭なる丈陣Ⅲ】
- 【陣率:衝戟の刪削Ⅱ】
- 【強靭なる丈陣Ⅳ】
- 【強靭なる丈陣Ⅴ:魔泉】
- 【傷痍の見立て】
- 【大いなる挑発】
- 【強靭なる丈陣Ⅴ:激生】
- 【陣率:慮外なる烈撃Ⅰ】
判定パッケージ
レンジャー技能レベル15 | 技巧 | 28 | |
---|---|---|---|
運動 | 18 | ||
観察 | 30 | ||
アルケミスト技能レベル5 | 知識 | 20 | |
ウォーリーダー技能レベル14 | 先制 | 17 | |
先制(知) | +1= | 30 |
- 魔物知識
- 0
- 先制力
- 30
- 制限移動
- 3 m
- 移動力
- 21 m
- 全力移動
- 63 m
言語
会話 | 読文 | |
---|---|---|
交易共通語 | ○ | ○ |
地方語(ブルライト語) | ○ | ○ |
魔法文明語 | ○ | ○ |
魔動機文明語 | ○ | ○ |
魔法/賦術
魔力 | 行使/賦術 基準値 | ダメージ 上昇効果 | 専用 | ||
---|---|---|---|---|---|
コンジャラー技能レベル15 | 操霊魔法 | 31 | 31 | +0 | ✔知力+2 |
プリースト技能レベル1 | 神聖魔法 | 16 | 16 | +0 | |
アルケミスト技能レベル5 | 賦術 | ― | 20 | ― |
技能・特技 | 必筋 上限 | 命中力 | C値 | 追加D | |
---|---|---|---|---|---|
ファイター技能レベル14 | 104 | 27 | ― | ― | 31 |
グラップラー技能レベル14 | 104 | 27 | ― | ― | 31 |
《武器習熟S/アックス》 | ― | ― | ― | ― | 3 |
武器 | 用法 | 必筋 | 命中力 | 威力 | C値 | 追加D | 専用 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
“鈍重な””差別の”メテオ・ダイナスト(発動体) | 2H | 43 | 28 | 100 | 10 | +3=37 | ✔ | 植物モンスターへのダメージ-2。移動力半減。 |
”唸る”レッグオブオナー | 1H# | 10 | +1=28 | 50 | 12 | +1=32 | 隠密・危険感知-4。 |
技能・特技 | 必筋 上限 | 回避力 | 防護点 |
---|---|---|---|
ファイター技能レベル14 | 104 | 17 | ― |
防具 | 必筋 | 回避力 | 防護点 | 専用 | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|---|
鎧 | “正直者の”M・ドントレシアの堅忍鎧 | 18 | 0 | 8 | ✔ | 物理ダメージを受ける度に防護点+2 |
他 | レッグオブオナー | 10 | 1 | |||
合計: すべて | 17 | 9 |
装飾品 | 専用 | 効果 | |
---|---|---|---|
頭 | 決死の鉢巻き(選択) | 捨て身カウンターが使える | |
┗ | セーフティメット(選択) | 破壊することで痛恨撃、クリティカル、運命変転を無効化。決死の鉢巻きとの選択。 | |
顔 | “盾の”不敵の仮面 | ✔HP | HP0から1以上に回復するとき、HPを追加で10回復する。 |
耳 | ラル=ヴェイネの金鎖 | ||
┗ | 通話のピアスホルダー(ルーシス・クロガネ) | 対になるピアスと1日10分通話ができる | |
┗ | 相互フォローの耳飾り・白(ジミマダイ同行時のみ) | ジミマダイが1ゾロしたら張り切る | |
首 | スマルティエの銀鈴 | ||
┗ | 奇跡の首飾り | 生死判定を一度だけ振り直せる | |
背中 | 野伏のセービングマント | 回避や抵抗失敗時、魔法ダメージ-4 | |
┗ | アルケミーキット | 賦術使用可能 | |
右手 | スマルティエの筋力増強の腕輪 | 器用+2 | |
左手 | 正しき信念のリング | ✔MP | 精神抵抗+2。誓いの証。刻印「ルーシスとの誓い」 |
腰 | 軍師徽章 | ||
足 | ディスプレイサーガジェット | ||
┗ | スマルティエの武道帯 | リカバリィの回復量に生命点Bを追加 | |
他 | カースレベリオン | 魔神に対するダメージ+3、魔神からの被ダメージ-3。 | |
┗ | グリーンベルト(非自然環境) | 常に自然環境 |
- 所持金
- 73,960 G
- 預金/借金
- 0 G / 0 G
所持品
■冒険者セット
■着替え(7日分)
■保存食(4日分)
■救命草 8個
■魔香草 18個
■マナチャージクリスタル5点分
■ヒーリングポーション 7個
■ヒーリングポーション+1 19個
■魔香水 32個
■アウェイクポーション 5個
■スカーレットポーション 7個
■アンチマジックポーション 9個
■デクスタリティポーション 7個
■ノマリの毒消し 4個
■ノマリの治療薬 4個
■熱狂の酒 9個
■月光の護符+2 4個
■月光の護符+3 8個
■15点魔晶石 0個
■5点魔晶石 12個
■1点魔晶石 1個
■ぬいぐるみS 2体
■ぬいぐるみM 1体
■受益者のシンボル(ルーシスより)
■支配の杖
■死人の耳飾り
■器用増強の腕輪
■筋力増強の腕輪
■敏捷増強の腕輪
■知力増強の腕輪
■甘え鳴きのチョーカー
■信念のリング
■祝福されたハルーラの聖印
■セーフティメット
■決死の鉢巻き
■ブラックベルト
■通話のピアスホルダー(ルーシス・クロガネ)
■サーマルマント
■不撓のバックル
■韋駄天ブーツ
■軽業のブーツ
■魔法の発動体
■酒の種 90粒
■接合潤滑剤 10個
■望遠鏡
■空間固定の棒
■ケアフルオートルーター
■頑丈なテント(6人用)
■トリガー(図書館報酬)
■“死に近い”“古傷の”デスサイズ ※自室に保管
『護るべきもののために強くなる。護るべきものは仲間』
■ランダールとの対話データが保存されたマギスフィア(小)
■イレ太郎のロゴ付エプロン ※自室に保管
マテリアルカード
B | A | S | SS | |
---|---|---|---|---|
緑 | 15 | 40 | 50 | 5 |
白 | 15 | 40 |
- 名誉点
- 2530
- ランク
- 〈始まりの剣〉★
名誉アイテム
点数 | |
---|---|
冒険者ランク | 1500 |
不敵の仮面 専用化 | 0 |
兄妹の絆 | -20 |
ハイレブナント討伐者 | -50 |
輪廻を見届けし者 | -20 |
戦場を共に歩む者達 | -10 |
神との邂逅 | -150 |
英雄の帰還 | -50 |
親愛なる友 | -100 |
狭間に生きる者たち | -50 |
黒鷲遊撃軍(シュヴァルツァアドラーヴェーア)隊員 | -25 |
戦争を乗り越えし絆 | -100 |
塔の覇者 | -20 |
祖国の誇り | -50 |
蝕みの侵略者との邂逅 | -50 |
来いよ、どこまでもクレバーに抱きしめてやる | 315 |
ゆめみるひと | -50 |
湖畔の散策者 | -70 |
神殺しの撃退者 No.4 | -100 |
- 不名誉点
- 500
- 不名誉称号
- ドレイク級人族の敵
不名誉詳細
点数 | |
---|---|
死傀の殺戮者 | 500 |
容姿・経歴・その他メモ
[経歴表]
■本から大きな影響を受けたことがある
■己に何らかの誓いを立てている(いた)
■守りの剣を手に持ったことがある
[冒険に出た理由]
■一攫千金を狙って
人間の元にナイトメアとして生まれる。出産時に母体を大きく傷つけたが、両親はイレンに惜しみない愛情を注いでくれた。
5年後、同じナイトメアの弟が生まれる。母を傷つけて生まれる弟を見て、自分もこう生まれたのだと思うと、強い自己嫌悪に陥った。しかしそれでも両親はイレンと弟を変らず愛してくれた。イレンは弟も自分も、愛することが出来た。
しかし順風満帆とは行かなかった。“穢れた忌み子”としてナイトメアの子どもは虐げられ、優しい両親も肩身の狭い思いをさせられた。弟は愛情を受けて育ったからこそ、親や自分の元を去って行った。イレンは両親を残して弟を追うことは出来ず、しかしこのままでは良くないと虐げられる原因を取り除こうとした。ナイトメアである自分を愛してくれた両親のために、ナイトメアのまま誰にも負けずに家族を幸せにしようと、心に誓った。
本の中の英雄は誰しもに尊敬され、愛され、そして強く生きていた。イレンはその英雄こそが、自らや家族を救う道だと確信した。英雄のように力強く、英雄のように統率力があり、英雄のように人に大きな影響を与える人になりたかった。そんな英雄になれば、誰に疎まれることもなくなるのだ。
やがてナイトメアという種族の特性上、両親を見送る時は来る。両親は最後まで挫けず、笑い、イレンに感謝を述べてこの世を去って行った。両親は幸せに逝けたのだろうか。幸せだった、と残した言葉は俺のために出た言葉ではなく、本心からの言葉であって欲しい。それを確かめる術はもうない、これが死別というものなのかと、イレンは複雑な感情に苛まれた。
だがこれで生きる目的を失ったわけではない。離別した弟と、最後の家族と幸せに生きる。同じナイトメアの弟はきっとどこかで生きている。必ず探しだし、再会しようと旅に出た。
道中、守りの剣のある町でその剣に触れた。いや、触れてしまった。穢れを寄せ付けないその剣は、イレンの中にある穢れを焼き、異貌化した際に大きな火傷跡が浮かび上がるようになった。それを見た町の人間に化け物と罵られたため、仮面をつけるようになった。
そして旅路の果てに、弟と再会する。弟もまた、壮絶な生き方をしてきたようだった。自分の正体を隠すためか性別を偽り、また女性としての生も歩んできたようだった。
イレンはそんな弟の全てを受け入れ、妹と共に冒険者となる。この世界でナイトメアの2人が生きて行くには、冒険者になるかダークナイトとして蛮族世界に行くしかないと思った。
人間世界では戦闘力、権力、知力、そして財力など力があれば認められる。妹とナイトメアとして生きていくために、イレンは力を求めた。自分を愛してくれた両親のためにも、残された家族の妹と共に幸せになってやるんだ。いつか心に誓ったその想いは、100年以上経っても色あせないままだった。
身体データ
190-105-9
冒険の記録
孤軍
仲間を守るための武器で、仲間を斬ったその日からイレンは仲間を捨てた。
自棄になって目的もなく彷徨いかけた頃、見かねたマスターから依頼を受ける。それがイレンを繋ぎ止める楔であり、呪縛になった。
現在は月狼亭を離れ、秘密図書館を拠点にランドール地方へ赴いている。連れ添うゴーレムを何度も失いつつも、魔物の群雄割拠地帯である山岳部でデスサイズを振るい続けていた。
何度も戻りたくなる度に、思い出す。
守りの剣に焼かれる度に自身の穢れを思い知ること。
レイの身体を斬り裂いた時のこと。
ランダール・ロウェルの遺志を裏切ったこと。
ローレライ・カピアに自身を重ねたこと。
そして。
最愛の家族が月狼亭に残ったこと。
イレンは振り返らない。省みない。立ち止まったその足はまた、屠るべき敵だけを求めて独り歩き出す。
命が喰われる、その日まで。
ーーーーーーー
悔恨
ベレトの元で独り魔晶石を採掘し、修行を積んでいたある日。
イレンの居場所を聞きつけたクロガネが、フレンとジミマダイと共にやってきた。
もはや3人が遠く感じる。だからこそ共に行ける。そう思った。
採掘を始めた直後、魔神の不意打ちを受ける。
自分たちだけでは絶対に勝てない相手。ベレトがイレンの背中へ問う。「どうして欲しい?」と。
ジミマダイの死にも。フレンの不安にも。クロガネの慟哭にも。振り返らずにイレンは答えた。「全員を逃がしてやってくれ」と。
振り返れば、もう前を向けないと。そう思ったから。
イレンを残し、ベレトも仲間も消えた。目前には魔神の群れ。
集中砲火を受けて尚立ち上がり続けたイレンは、魔神の一体を倒したイレンは、そこで気がつく。
誰もいない。誰も助けてくれない。誰も看取ってくれない。誰も…護っていない。
自分は家族を、仲間を護るために強くなりたかったはずだった。それなのに。何故今、俺は独りなんだと。
気がついた時には、既にデスサイズはその手を離れ。その悔恨ごと、無数の槍に貫かれて死亡した。
そしてその悔恨は、記憶と共に失われた。
蘇生した時にそばに居たのは、ベレトだけだった。
どう死んだかは覚えていない。きっと独りで魔晶石を採掘して、そのまま朽ち果てたんだろう。
何も変わらない。命の残機が尽きるまで、戦い続けるだけだから。
頭に触れた手の感触が。堰き止めていた感情を呼び起こす。
しばらく誰にも触れられなかった。仲間を切り捨てた自分にそれを求める資格はないと思っていた。
そんな自分にかけられた優しさの手。独りで進むことが、独りで戦うことが、独りで穢れていくことが、独りで朽ちていく自分が。怖かった。寂しかった。苦しかった。
仲間に会いたい。許されないという自責の念を押し退けて、ずっと閉じ込めていた想いが溢れ出す。怖かったんだと、子供のような震える声でベレトに告白した。ベレトはずっと、知っていた。
近く落ち着いたら、仲間の元へ帰りたい。受け入れてもらえないかもしれない。それでも独りで生き続けるのは限界だった。誰か一人でも、受け入れてくれたらと。
そう思いながら、イレンはまだ。洞窟の深部には行かずに魔晶石を採掘し続けている。
ーーーーーーーー
離別、帰還
月狼亭へ帰れぬまま、幾日が過ぎたある日。
ペンションへクロガネ、ジミマダイ、ローレライという謎の組み合わせでもって来客があった。
謝罪するジミマダイ、帰還を訴えるクロガネ、それに続いて懇願するローレライ。
怒らせたであろう、負担をかけたであろう、理不尽な圧力を与えたであろう相手が揃って、迎えに来た。1番の問題である、穢れを抑え込む手段を持って。
湧き上がる感謝が、3人と同時にベレトへも向けられた。本当にこの日が来た。この日を迎えられたのは、ベレトのお陰だった。
願いを叶えたい。それはつまりベレトとの別れ。言葉なくベレトを見れば、ベレトは全てを見透かしたような言葉で見送ってくれた。
その日の夜は、ベレトと共に過ごした。かつて頭を撫でてくれた時のように、ベレトとの触れ合いを求めた。今生の別れではなかった、また会おうと約束を交わした。
クロガネ、ジミマダイと共に、月狼亭へ。
長く独りの旅路はここに、終焉を迎え。
再び月狼亭の冒険者の一員として、イレン・アトワイトは始動するのだった。
友への依存
月狼亭への帰還後、ジミマダイと事ある毎に衝突するようになった。消し去りきれない強さへの渇望、それに伴う強さの顕示欲。言い訳の出来ないほどの敵意を本気の証としてぶつけ合い、殺し合いをすることで自分の強さを証明したかった。俺は弱くないと、証明したかった。
それは、仲間を殺した悔恨が拭いきれていないことの証左で。自らの弱さから目を背ける行為でしかなくて。もう誰にも負けない、誰も失わない、誰も傷つけない、そんな強さを得たという「結果」だけを欲しがっていた。
そんなことを繰り返していた、ある日。記憶が抜け落ちた。
目の前には、自分と相対し続けていたナイトメアの男。そしてこの記憶の喪失には、覚えがあった。
自分は、殺されてしまった。この男は、ジミマダイは、俺を殺した。
様々な感情が到来してぐちゃぐちゃになった。しかしその中で最も強かったのは。
また死んでしまった、弱さへの嘆きではなく。自分を殺して取り返しをつかなくした、相手への怒りではなく。
誰かを殺した相手に、逃げて欲しくない。自分の弱さと同じ弱さを、見せて欲しくない。殺した相手から、目を逸らして欲しくない。弱い自分を、見せられたくない。
そんな、怯えだった。
俺から、逃げないでくれ。
その怯えは、そのまま口に出た。
ジミマダイは、それの意味が分からずとも。
帰って酒を飲むぞと、自分を誘った。
逃げなかった。去らなかった。
レイを斬った自分とは、違った。
俺は、ジミマダイのように向き合えば良かったのだろう、と。今更ながらに理解した。
レイを斬った負い目に負けずに、月狼亭から離れなければ。レイと向き合い、逃げなければ、良かったのだ。
今、斬られた側になって。そして自分を斬ったジミマダイが逃げなかったことに、強い安堵を感じて。過去の自分を、省みる。
それから、イレンにとってジミマダイは好敵手であり友になった。自分から逃げない、生意気にも立ち向かってくるジミマダイを見ていれば、自分も逃げ出さない強さを忘れずにいられる。
ジミマダイとの勝負も続いていた。ジミマダイに勝てば、好敵手から逃げない自分でいられるための自信となり。ジミマダイに負ければ、その強さを示されて頼もしく見える友から勇気を貰える気がした。
生来の負けず嫌いの性格から、負ける気は微塵もないが。
自分を慕ってくれている、クロガネやジャスターのことも気にかけてくれていて。ジミマダイとはほとんど一緒にいるようになった。
形としては依存かもしれない、しかしジミマダイの強さには良い意味で触発されている。
絶対に伝えてやるつもりは無いが、これから先どこへ行こうとも肩を並べて歩いていきたいと。イレンは密かに思いながら、憎まれ口を叩き続けるのだった。
血塗れの敗走と、約束
イレンは、自分を評価したことがなかった。
自分はただの冒険者、しかもナイトメアで。
力だけが取り柄で、この力を活かして魔物をなぎ倒す。
それしか出来ない、決して優れてはいない冒険者だと思っていた。
だから普段から周りの目を気にしたり、恥ずかしくない行動をしようとは思わない。1人で魔物を喰らい続けている間にいつの間にか到達してしたソードオブジェネシスの称号も、酒を飲む時に金を気にせず遠慮なく飲めるから便利程度にしか思っていなかった(当然金は払うが)。
そんなイレンが、歴戦の仲間たちを伴って。月狼亭の冒険者であるジライヤを救出する依頼を受けた。
負けるイメージは無かった。だからルーシスが約束を求めてきた時、軽い気持ちで。本当に軽い気持ちで、それを交わした。
シエスタ蘇生の時に、ルーシスが最も強く呼びかけていたのは知っていた。だからシエスタもジライヤもルーシスのところに返して、この仲間想いの戦士を安心させてやりたかった。安心させてやるイメージしか、無かった。
敵は、強大だった。
ジミマダイよりも重く鋭い一撃を、イレイナよりも苛烈な魔法と同時に繰り出してくる。
勝てない、相対して10秒も経つ頃にはそう感じていた。
昔の自分ならば、きっとがむしゃらに突っ込み続けて。自分も仲間も、失っていたかもしれない。
敵から視線を外して周りを見る。多数の魔物に囲まれた仲間たちが、苦戦を強いられている。
その中で震えながら立っている、ジライヤ。最優先事項は、ジライヤだ。
これは、そのための依頼で。そして、約束もそのためのものだ。
バインドオペレーション。
自らの命ともなる魔力をほとんど使い切って、仲間を襲う魔物のほとんどを縛り付けた。
勝てる見込みのない自分より、攻勢の要となるジミマダイを優先的に回復。
岩の盾となるイレ太郎も、ジミマダイの方へ行かせた。
自分が負けても、皆がジライヤを連れて逃げ帰ってくれれば。それで、勝利だと。
何一つ納得できないまま、行動した。
勝利ではなく敗北だと、分かっていながら行動した。
それでももう、仲間を失うのは。
仲間を裏切るのは、耐えられなかった。
自分よりも多くの魔力が込められた魔力撃。その斧撃によって、敗れた。
次に目を覚ました時には、仲間に囲まれ、魔物に見下ろされ、ストレーグには背を向けられていた。
ジミマダイの手から、血が滴っている。仲間たちの表情が暗い。それでも、俺がこうして、起こされた。
状況を尋ねる。リアが端的に帰りましょうと、告げる。それだけでもう、状況を理解した。
自分は負けて、見逃されて。おめおめと、敗走した。
ジライヤは連れ帰ることが出来た。それだけが、救いだった。いや、その救いが、余計に、惨めだった。
情けをかけられた、これほどまでに自分が弱いということを分からされることなどない。
救助されて安心しただろうジライヤと、目を合わせられなかった。ジライヤも、分かっているのか何も言わなかった。
月狼亭に帰還して、すぐにルーシスが駆け寄ってきた。ジライヤの姿を認め、嬉しそうに、笑って。礼を告げられる。
自分の功績ではない。自分はただ負けただけだ。思わずルーシスを怒鳴りつけそうになる衝動。考えるより前に、呪われた鎧を脱いだ。
「うるせえ、俺は負けたんだ!」と。あまりにも情けない八つ当たりをしてしまいそうだった。
ルーシスは傷を見て、一瞬顔を伏せた後にすぐに治療をしてくれた。こんな幼い子に生々しい傷を見せてしまったことに、恥ずかしさと申し訳なさを感じつつも。フォローをする心的余裕はなかった。
慰めも程ほどに、沸きたつ場を尻目に。先に酒を持って行ったジミマダイの後を追って、部屋で飲んだ。
その日の酒は一番美味くなかったのに、過去にないほど深酒をした。
かつて目指した英雄と、約束
無様に敗北した日から、数日。ずっと身体を鍛えていた。
強くなるために、と思いこみ。しかしその実、ただ汗を流したかった。鍛えている間は、立ち止まっている気がしなかったから。
決められたルーチンを守っていれば、前に進めている気がしたから。
本当はわかっていた。どんなに身体を鍛えても、力をつけても、勝てない敵がいる。勝てない敵がいた。
常にあのストレーグの顔がチラつく。いつか超えるべき目標であるのに、畏怖の感情が拭えない。勝つしかないのに、竦んでしまう。それを振り払うために装備も脱がず、常に気を張って鍛え続けていた。
そんな日々の中、部屋に訪れた客人。ルーシスだった。
牛のテールスープを持って、試食にと。食べてみれば想像以上に美味しくて、ついかき込んでしまった。
うまいうまいと完食すると、ルーシスは笑う。良い奴だな、と思っていた。話があると切り出されて、何の話か心当たりがなかった。ただテールスープが美味くて気分が良かったから、軽い気持ちで先を促した。
言われたことは、ともすれば暴言とも取れるような。それでいて真摯な言葉。
見逃されて、負けて帰ってきた。負け犬のように。英雄の凱旋なんかじゃ。無欠の英雄なんかじゃない。
最初は、そりゃそうだ、としか思わなかった。
そもそも自分はナイトメアで。護るべき仲間を切って。独りで暴走して道を間違えて。穢れを増やして。それを抑えたり消したりするのに手間をかけさせて。素行の悪さを問題視されている。酒好きなただの冒険者。
自分がかつて夢見た英雄像とは、まるでかけ離れているのに。
それを、悔しいともなんとも思えなかった。
英雄になりたいなんて、いつの間にか思わなくなっていた。
ただ、たった1人の家族と、居場所であるこの月狼亭と、身の回りの仲間たち。
それさえ守れれば、万人に認められる英雄になんてなる必要が無かったから。
ただ、負け犬と呼ばれるのはシンプルに我慢ならなかった。少なくともお前よりは弱くないぞと、大人気ない対抗心を燃やしてしまう。
ルーシスが何が言いたいのかは、まだ分からなかった。だが、次に自分のことを英雄だと思っていたと聞かされて。少し合点がいった。
ああそうか、俺のことを知らなければそう見えるのか、と。
同時に、ソードオブジェネシスという称号について、軽く見すぎていたことを自覚した。
そして、ルーシスから約束の提案が。
告げられたのは、最終的な勝利。思わず、笑ってしまう。
どんな困難に見舞われても、挫けそうになっても、最後には必ず勝つ。まるで英雄のようだ、と自嘲的に。
そして、不遜に。揺るぎなく。それを交わした。
勝利のイメージが蘇る。ただの口約束のはずだった。
だが目の前の少年が望むなら。こんな、穢れを持ったナイトメアで、周りに迷惑しかかけていない自分に、英雄としての姿を望んでくれるなら。
ああ、その通りにしてやろうと。お前が託した男は間違いなく英雄だと。証明してやりたかった。証明してみせたかった。
そしてルーシスからは「お互いに」約束を交わそうと提案。一度確認すると、「対等になるってそういうことでしょう?」と。
思わず笑ってしまう。こんな俺と対等になっていいのか?俺の場所まで、落ちてくるのか?お前は俺と違って、立派に冒険者をやっているのに。
そう思って、だが表情を引き締める。
そうだな、英雄を夢見て憧れて。自分もそうありたいと、強くなりたいと、もがいた男を知っている。
その結果、どうなったのかも。
その過程で、どれほど傷つき傷つけたかも。
自分の弱さから、逃げるな。
交わす約束は考えるまでもなく、これだった。
ルーシスの言う通りだ。完全無欠の英雄なんていない。ならば強さなんてものは、水物だ。どんなに強くなっても、そこに果てなどない以上、必ず弱さも付きまとう。
強さを求める、強さに憧れるならば。必ずいつか、自分の弱さに絶望する時が来る。
その時に、俺のようにはならないように。
仲間から逃げて、自分を見失い、大事なものを失わないように。
ルーシスにはそれを、約束させたかった。
ルーシスの答えに満足した。
仲間や先輩がいる。
その言葉が欲しかった。
俺が気がつけなかったことを、ルーシスはちゃんと分かっていた。
ならば、俺はルーシスとの約束を果たさねばならない。
いつまでも敗者ではいられない。普通の冒険者でもいられない。
あのストレーグから勝利を勝ち取り、真の意味で英雄になって証明しなければならない。
俺がルーシスと、対等になるために。
その誓いを分かりやすく示すために、信念の指輪を身につけた。まだ成るには遠い、誓い。これをつけていると、背中を押される気がした。
いつか誓いを成す時に、この指輪もまたグレードアップしよう。それまではひたすらに己を鍛え抜き、精進せねばと。
イレンは思う。
あのストレーグ相手に、一人の力では戦えない。
一介の冒険者でしかない自分には、『出来ることなど限られている』。
だから、仲間の力を借りよう。
『仲間の力を、自分のものにしよう』。
俺にもルーシスのように、ルーシスのような、仲間がいるのだから。
約束のために
イレン・アトワイトの成長方針の限定解除条件(CLEAR)
イレン・アトワイトがエンハンサー並びにアルケミスト技能を習得
重ねた誓い
解放条件
隙間録:星降る夜の誓いをクリア
隙間録「乗り越えた先の誓い」へ
凄惨なる戦場を翔ける
かつて訪れたルーデンベルクからの、救援要請。夥しいほどの魔物に包囲されていると。
それを聞いて、様々な感情が去来した。しかしそれらは一度消えて、感情の代わりに思い浮かんだのは、人の顔だった。
ルーデンベルクを訪れた時に共闘した、十傑の戦士たち。
そこに住む、迫害され居場所をなくした人々。
目の前で救援を求めるイレイナの顔と、かつて本気で相対した時のイレイナの顔。
ベルガネットに集められ、共に依頼へ赴く仲間たちの顔。
そしてそれらを蹂躙せんとする、魔物たちの顔と。
一番大事な人の、顔。
単純な話だった。仇なす者は全て、屠ればいいだけの話だ。
それは今も変わっていない。
変わったのは、その動機だけ。
我武者羅に、護るものも見えずに知らずに、ただ失いたくない、向き合いたくないためだけに独り駆け抜けた頃と。
護りたい者を背負い、傷つけさせないために一人駆け抜ける今の。
イレンの違いは、そこにあった。
ルーデンベルクへのゲートが開く。この先は、戦争だ。
かつてブルーやベルゴと共に戦った、あの慈悲もない戦場だ。
思わず誰よりも早く飛び出した。思い浮かぶのは、このゲートの前に立つ仲間たちの顔と、ゲートの先に居るであろう護るべき者たちの顔だった。
戦場に降り立って、足を止めずに駆け出す。
暴走ではない。ジミマダイが、ラゴスが、ベルガネットが、イレイナが、ルーシスが、リサが、シオンが居る。彼らを護るために、そして彼らが護れるように、道を拓くのが。前線に立って、戦争への恐怖ごと薙ぎ払うのが、自分の仕事だと思った。
いつの間にか、独りになっていた。血が滾る。かつて命を糧に血を喰らった、あの栄光なきデスサイズを振るっていた頃を思い出す。躊躇も容赦もなく、ただ血を求めた過去の自分を。
それを、止めなかった。しかし闘争の中に沈んでも、常に思い浮かぶ顔は消えなかった。この身を血に染めるのは、仲間の。護りたい者のためだから。
巨大な魔物に囲まれている、冒険者たちを見つける。中には新人教育で見知った顔もいた。
成すべきことはひとつ、仇なす者を屠る。たとえ正体など分からなくてもいい。それが俺の役目だから。血を被るのは俺でいいから。
「死んでもいい」とはもう、思わない。
「生きるために」と、命懸けで戦う。
そのためなら。いくらでも血塗れになろう。
誰かのために戦えることが、喜びだから。
最後の魔物をダイナストで粉砕し、いつの間にか魔物はもう居なくなっていた。
ルーデンベルクは護られた、護り抜いた。勝利を喜ぶ仲間たちがいる。
ルーシスが手の届くところにいて、強く安堵した。ジミマダイと倒した魔物の数を確かめ合えて、勝利を実感した。
独りでは、得られないものだった。
全てを護るなんて、傲慢なことは言わない。
ただこの手の届くところにあるものを、そして自分が護りたいと思える者を護れるように。
強くなろう、強く在ろうと、イレンは改めて決意を固めたのだった。
憤怒を超えた先の決別
イレンにとって、ジミマダイの存在は本人も自覚しない部分も含めて非常に大きなものだった。ひょろくて弱そうなくせに態度はでかくて、そしてそれに見合う実力を身につけている。
そして決して逃げたりはしない、恐れ知らずの無法者。自分と近しい性質でありながら、自分を殺したことから逃げなかった者。
何より、酒を飲み交わし武器をぶつけ合い命を差し出し合った、気の置けない、親友。
帝国ルーデンベルクの大戦で勝利し、また月狼亭で過ごす日々が戻ってきた。この場所を、ここの人を護るためにまた依頼を受けようと掲示板に向かったところだった。
その時にカウンターに座っていたジャスターから、魔動機を渡される。遠くにいるジミマダイを、呼び寄せることが出来るものだと。
最初は必要性がよく分からなかった。ジミマダイは、ずっとここにいる。共に在ると、信じて疑っていなかったから。
ジミマダイが、何も言わずに月狼亭を脱退し去っていったと聞いて。まずその言葉を、疑った。
クロコに差し出された名簿を確認した時に確かに名前は消されていて、それから何故かを問うた。
遠くに行くからと、そんな理由だけをジャスターに告げたらしい。
何かを判断する前に、考える前に、ジャスターに蹴りを放っていた。
痛みに喘ぐジャスター、遮るクロガネ、佇むクロコ。
全てに怒りが沸いてくる。自分の大事なもの全てをぞんざいに放り投げられたことも、それを許したクロコとジャスターにも、伺うようにこちらを見てくるクロガネにも。
ジミマダイが居なくなったことと、それを看過した、全てに。
ジャスターが懺悔する。クロガネが憤る。そこまで言うのならば、とっ捕まえて、吐き出させてやればいい。
俺の前から消えることなど、許さん。何一つ向き合わずに全てを消して、それで許されると思っているのか。話したくないなら、奪い取ってやる。お前の抱える全てを、喰らってやる。
傲慢にそう考えていた時に、クロコが口を開く。
この月狼亭の約束された終末に縛り付けることなどできない。辞めて去ることは、責められることじゃない、と。
その言葉に、一瞬さらに憤怒が燃え上がった。そうならないために、自分がどれだけ苦悩し傷つき、そして悔やんでいるか。そして今、自分も含めた月狼亭の面々がどれだけ体を張っているか。
そこまで考えて、熱は急速に冷めた。
常温すら超えて、氷のように冷たく。
ジミマダイは、その月狼亭の運命から逃げたのだ。
理由は知らない、胸中も知らない。
知るわけはない、説明は無かった。
目の前にある、1人の名前が消えた名簿。
それだけが、ジミマダイからの説明だった。
その程度だったか。
ジミマダイにとって、この場所は。
その程度だったか。
ジミマダイという男は。
失望と諦観。侮蔑。そして無関心。
ジャスターから渡された魔動機は、呼びたい時に呼べる代物らしい。
馬鹿か?何孤高のヒーロー気取ってやがる。
お前は何も言わずに消えたくせに、こっちが会いたくなった時や助けに来て欲しい時に、「会いたい」「助けて」って呼べってか?
人を舐めるのも大概にしろよ。お前がそこまで俺を、俺たちを苔にしてるとは思わなかった。
お前がいなくても月狼亭は俺たちが守る。
無関係な、部外者をわざわざ呼ぶまでもないんだよ。
クソッタレ。
ジャスターから受け取った魔動機を、握り潰した。
それは、決別の証。二度とお前を呼ぶことは無いと、ジミマダイを自分の中から消した行為だった。
アイツのことは忘れろ、と。クロガネとジャスターにも告げて、2人を伴って月狼亭を出た。
さようならだ、ジミマダイ。
せいぜい新しい地で自由に生きろ。
お前が逃げたとしても。
俺はもう、折れない。俺はもう、独りじゃない。お前はもう、必要ない。
月狼亭は、俺が守り抜くから。
短い間だったが、楽しかったよ。ありがとう
再び憤怒を抱くまで
ジミマダイが月狼亭を脱退したと知って、しばらくして。気力ごと失われたように部屋で不貞寝していたところに、客が訪れた。
ルーシスだった。鍛錬に来たのかと上体を起こすと、ベッドに上がり背中合わせに座ってきた。体格差は十分なのに体重を預けてこないところが、らしいと思った。
この子は察しがいい。聡く、賢い。だからこそ分かる。一言目を発される前にはもう、何を憂いてここに来たのか。
その話を、あまりしたくない。いや本当はしたい。
鎧を脱いでいて良かった。鎧を着ていれば良かった。
ルーシスに聞かせる話じゃない。こんな別れは堪えられない。
帰ってもらおう。助けてくれ。
つまらない意地と燻る憤怒を、無関心という蓋をして目を逸らした。じゃないと、目の前から消えたジミマダイという男は自らの弱さの鏡写しだったから。直視に堪えうる行為では無かったから。
ルーシスに聞かせられないのは、そんな無自覚に自らの弱さから逃げていたからだった。弱さを見せないと約束した手前から、罪業感だけが引っかかっていた。
弱さを見せないと約束したから。ルーシスだけは強く在ってくれると、縋りたかった。
そんな心境が伝わっていたのだろうか。何度拒絶の言葉を伝えても、ルーシスは食い下がった。
数多の言葉が胸を刺す。
ジミマダイさんのことを信頼していたんですね
ーーーーそうだ。だからこそ、裏切られた。
『はいおしまい』で、納得できるんですか?
ーーーー納得できていれば、今こんなに憤ってない。
その意図を、汲もうとはしないんですか?
ーーーー説明されなかった、それだけでもう十分だ。
勝手に思い込んで、決めつけて。それで傷ついて、これ以上傷つきたくなくて。だから、それ以上踏み込まずに諦める。
ーーーー……もう、やめてくれ。そうだ、教えてくれ。
あの時、僕は周りの人に支えられて。きちんとイレンさんと話ができたから、今こうやって前みたいに一緒にいられて。……それが、とても嬉しいんです。
ーーーー……俺は、ジミマダイに…。弱さを、投影していただけだった。
でも。助けが欲しいなら、言って欲しい。手を差し伸べたい。力になりたい。
ーーーー……俺の弱さを…。その俺の、弱さを。
それが、『弱さから逃げない』事にも繋がるって。 僕はそう思うから。
ーーーー……押し付けただけだった。乗り越える、手助けを。
大丈夫です、イレンさんは一人じゃない。一人じゃなければ……きっとイレンさんだけでは成し得ない事だって叶えられる。
ーーーー……かつて仲間を斬った悔恨を。仲間から逃げた背信を。
だから、諦めて下を向くことよりも。前を向いて先に進む事を選んで欲しい。……だって、イレンさんは
ーーーー……向き合い乗り越えるために。真の意味で、贖うために。
僕の、英雄だから。
ーーーージミマダイから、逃げない。ジミマダイと、向き合う。
ーーーーそして、乗り越えてみせる。
自分が強く在るように、真っ直ぐに向き合ってくれるルーシスの言葉で。自分が自分の弱さを、ジミマダイに押し付けていたことを自覚する。
ずっと悔いていた。悔やみ続けていた。それを贖うために戦いに明け暮れた。それに伴ってくれたのがジミマダイだったから、仲間意識を持っていた。戦いの中に身を沈めることが安寧だった。独りじゃないことが救いだった。
そのジミマダイが去っていって、独りになって。
弱さを、去っていったジミマダイに全て押し付けて。
弱いやつ、無責任なやつ、最低なやつと、蔑んだ。
ああ、許せない。許せねえな。
そんなやつ、許せるはずがない。
でもそれでも、ルーシスは。
こんなに弱くて情けない俺を、まだ。
英雄と。呼びながら。抱き締めてくれる。
小さなその身体から発せられる体温が温かい。
不思議と穏やかな気持ちになる。
今なら託せると、背負った怒りを分かち合えると。
しかしそれを口に出して、嘲笑う。
ーーーーちげえわ。
ーーーー手前の不始末は。
ーーーー手前で。
ーーーー何より。
ーーーーこの憤怒は。
ーーーー直接ぶつけなきゃ。
ーーーー気が済まねえよ。
ジミマダイに自分の弱さを投影したまま、1度は消え掛けた憤怒の炎を燃え上がらせる。
何逃げてんだ。何も言わずに居なくなりやがって。残されたものの気持ちを考えろ。自己満足に浸ってんじゃねえ。とにかく一撃ぶち込んでやりてえ。
理不尽?知るか。【アイツ】が悪い。当然の報いだ。
そう考えながら、腕の中の存在を抱き締める。
弱い自分を強く在るよう支えてくれる、この存在。
自分を慕う、自分を好いてくれるこの少年を。
独占したい。この少年の英雄であるために。
独占したい。ルーシスが未来永劫、自分だけを支えてくれるように。
独占したい。耳が痛い。
抓られた耳に届く、ジャスターへした仕打ちを責める言葉。そうだ、自分を慕ってくれる存在は他にも。
冷静になって考えると、ああ確かに酷いことをした。
改めて謝罪することを約束して。
ルーシスは本当に、俺のことが好きだなぁと。口に出したら。
さも当然のように肯定の言葉が帰ってきて。
久しく感じたことの無い、なんだか悪いことのような満足感が込み上げる。
そのままルーシスの体温を堪能するように、全身で包み込んで抱き締め続けた。
もし、ジミマダイを受け入れて。
その上でまだ前を向けていたら。お前の英雄で居続けられたら。
独りで戦った自分を、許すことが出来たら。受け入れることが出来たら。
自分を奮起して、仲間を鼓舞する英雄として。
戦える気がするんだ。
戦場の英雄
イレン・アトワイトの成長方針限定解除条件(CLEAR)
「随分とくだらないことで悩んでいたもんだ。だがそれもまた、糧になる」
イレン・アトワイトがウォーリーダー技能を習得
乗り越えた先の誓い
ルーシスとジミマダイについて話してから、幾日か経って。部屋でルーシスと他愛のない話をしていたら、クロガネから連絡が入った。
ジミマダイが、月狼亭に来た、と。
その時の感情はなんといえばいいだろうか。思いの外、怒りの感情はそれほど湧かずに、安堵のような喜びのような、予想外の心地になった。
ルーシスと目を合わせて頷き合い、ジミマダイがいるであろう食堂へ向かう。
銃を向けるクロガネとジャスター。それから変わらない姿のジミマダイ。どちらかからは分からないが、ジミマダイが何か撃たれたような形跡がある。
元気かと、自然とその言葉が口に出た。どこに行っていたかと、行く先を案じた。こんなはずでは無かったのになと、自分の諦観めいた声が聞こえる。
だが、クロガネとジャスターがジミマダイを問い詰める。その言葉とその感情には、ああ覚えがある。自分とはまた違う形で、この2人もジミマダイには執着していた。自分とは違う形で、この2人もジミマダイには振り回されていた。心が熱を持つ感覚。気が付けば2人を押しのけて、ジミマダイの前で殺気を放っていた。
逃げたのか。逃げるのか。否定を期待して問いかけた、しかし期待通りの答えは返ってこなかった。
落胆。コレをぶつけようと、ダイナストを構える。対等にぶつけ合えるとはもう、思わなかった。ジミマダイと戦う高揚も、ジミマダイに勝ちたい渇望も、ジミマダイに負ける恐怖も、何も。
そして答えの代わりに、拒絶の言葉と向けられた剣先。その剣先からも、何も感じなかった。
終わりか。そう思った時に、割り込む小さな、しかし頼れる影。
この子の方がジミマダイよりもよっぽど強いな、そう思ったら。制止の言葉に従えた。ジミマダイには謝罪をした。弱い者虐めをして悪かったな、そんなニュアンスが伝わったのかどうか。ジミマダイは覇気を失ったように魔剣を消した。
せめて引導を渡したい。それすら拒否するならもう仕方が無い。
そんな投げやりな考えで、いつもの戦いの地へ赴く。
ジミマダイは転移して既に立っていた。ジミマダイに何も言葉もなく、ただルーシスに本を開いてもらう。
ジミマダイからも何の言葉もない。それが答えかと、妙に落ち着いて理解出来た。
戦闘開始
クロガネが真っ先に動く。クロガネの連射に堪えうる人族などいない。終わったと、思った。
先の2連射を撃ち終えたクロガネが、口を開く。その声は当然、イレンの耳にも届いた。
居なくなったジミマダイを、許していないのは。
まだまだ、ジミマダイと歩みたいから。
それを分かれよ馬鹿野郎、と。
そしてバトンを渡すように、ジャスターを転移させる。
ジャスターも既にジミマダイを見据えて、銃口を向けて、言葉を撃つ。
居なくならないでほしい、と。
ーーーーーーああ、こいつらが世話になったなぁ。
そんななんとも言えない郷愁のような感慨。
こんなにも憤慨し、諦観を覚え、向き合おうとこの場を用意したのは。
全て、ジミマダイのことが、決して小さくない存在になっていたからだと。
気付けば当然のことに、今更ながら気がついた。
それは俺たち、全員にとって紛れもなく等しい事実だった。
そして理解する。
ああ、こいつはあの時の俺だ、と。
今の、俺たちは。
俺を迎えてくれた、仲間たちだ、と。
俺は、とうの昔に。
小さくない存在になっていたんだ、と。
ジャスターの銃撃でジミマダイが倒れる。
かつて魔動機に殺されかけ、月狼亭に来てからは縋るようについてくるだけだったジャスターが今はこんなにも頼もしい。
クロガネはもう言葉にするまでもないだろう。
その2人が、こんなにも必死にジミマダイへ手を伸ばした。
なあ、ジミマダイ。お前にその意味が分かるか。
その価値が分かるか。
お前はもう、俺たちにとって“その程度の存在”じゃあなくなってたんだよ。
端的にそう告げて、きちんと理由を尋ねる。それでも尚話さないというのなら、ジミマダイにとって俺たちは“その程度の存在だった”ということだろう。
背後にいるルーシスに、たとえどんな結果になろうと向き合ってと言われたことを思い出す。背中にもたれかかる感触を思い出して、支えられたような心地になった。
ジミマダイから、自分とだけ話がしたいと告げられる。
ようやく口を割る気になったのかと、その機会を失わないためにジミマダイの要望を尊重した。
クロガネ、ジャスター、ルーシスを先に帰らせる。
途端に、妙な居心地の良さを感じた。
だらしなく姿勢を崩しながら座る。
あいつらが見ていたから大人になれていたけど。
ジミマダイと2人の時は、取り繕うものなど無い。
これもまたかけがえの無い時間だ。
ジミマダイの話が始まる。蛮族を殺す。そこに善悪の区別はない。そういう話だと理解した。
ずいぶん利口な考え方をしているんだなと、不意に感心した。同時に、こいつは人族として生きてきたんだなと僅かに距離を感じた。
人族なら、角付きと。穢れ付きと。蛮族のように罵られ恐れられ嬲られることも無かっただろうな。そんな自嘲的な言葉と同時に、褐色の少年の怒ったような顔がセットで浮かぶ。ルーシスの前では言わないようにしよう。
先を促すと、どうやらジミマダイはその思考の元、アイリスのお膝元であるこの月狼亭にいるのが耐えられなくなったようで。それ故に月狼亭を離れ、そして。
ーーーーーー遠くを見てくる
そう締めた。
思わず遠慮のない溜息と、抑えきれない乾いた笑いが漏れる。
なんだそれ。俺たち何も関係ねえじゃねえか。
なら言えよ馬鹿。いやなんだ遠くを見てくるって。お前実年齢幾つのガキだよ。あまりにも滑稽で笑えてくる。お前は俺か。
さらに重ねて告白される、罪。迫害しないやつに手をかけて、村を焼いた。すぐに自分が手にかけた者の顔が浮かぶ。一瞬の同情は、しかしすぐに霧散した。
イアも、俺も、クロガネも、ジャスターも殺すと。
急に一切の意味が分からなくなった。何を言ってるんだこいつは。憤りを通り越して呆れしか感じなかった。どうせ悪いこと言って止められたいとか思ってるんだろ。それなのに蛮族は許さんとかいう正義の味方気取り。
実年齢幾つの糞ガキだ。
孤独を気取って命を捨てるように戦い続けた俺と重なるだろ。
それで結局「連絡手段は持たせてある」の一言。それだけで伝わると思ってたのか、とあまりにも説明のない者へのことを省みない発言に心底呆れ返る。
そこだけは自分よりマシで腹立たしい。
しかし、そうか。そうなのか。
みんなにとっては今更なのかもしれないが、とても大きな気付きを得た。
なんでこんな俺にそこまで手をかけるんだと、月狼亭に帰還した時に思ったことがある。
なんのことはない。大事だったんだ。それだけだった。
ーーーーーーなあ、ジミマダイ
ーーーーーーどうやら俺たち、自分で思ってる以上に大事に思われてるようだぞ
ーーーーーーお前がそれを理解できずに、まだ訳の分からんことを言い続けるなら
ーーーーーー俺が、一足先に示してやる
ーーーーーーいつまでもカッコつけたいだけのガキじゃないんだってことをな
ここに来て、イレンは原点を思い出す。冒険者になろうと決めた、その理由。
ーーーーーー誰しもが認めるような力をもって、物語のような英雄になる
ナイトメアが人族として生きるには英雄に、蛮族として生きるにはダークナイトになるしかないと思った。
一度は受け入れてくれた蛮族と共にダークナイトとして生きることも考えたことがある。
約束を交わした少年のために英雄になろうと思っている。
いつも共に在るナイトメアたちは、そして月狼亭の冒険者たちは、こんな俺でも大事に思って受け入れてくれた。
だからこそ、思う。いや、誓う。
世界中に誇れるような、大英雄になる。
こんな身勝手で厄介者のナイトメアを、受け入れてくれた皆に応えたい。
だから俺は、穢れたナイトメアのまま大英雄になる。
月狼亭のナイトメア、角付きで穢れ持ちのイレン・アトワイトの名を世界に認めさせる。
そうすることで。俺を認めてくれた者たちに対して。
その判断は正しかったと、胸を張って言える。
今度は自分が、正しい道を示せる。
かつて交わした約束は、誓いとなって。
その信念を示すリングは、左手親指でより強く輝きを放っていた。
聖夜の苛立ち
12月25日の夜。盛大なパーティーが月狼亭にて行われ、大盛況のまま幕を閉じたその後。
イレン・アトワイトは一人。
苛立っていた。
事のきっかけは、エーコーらに誘われて街に出るようになったこと。仮面を外し、清潔な服で着飾り、あまり縁のない店で買い物をする。
仮面の戦士として名を馳せたイレンの素顔を知るものは少なく、悪人顔のナイトメアに嫌な顔をする者もいないわけではなかったが。同行した者たちの名声の前には霞んでしまうものだった。
そんな日々の中で、時折夢想することがある。
仮面を外し、イレン・アトワイトとして、英雄として、この通りを大手を振って練り歩くことを。
ルーシスに内心誓った夢を、叶えた自分の姿を。
そうして生きやすくなった後の、無限の未来を。
自分のその幼稚な妄想癖に、自嘲する。
だがその夢を嘲うわけではなかった。
いつか必ず叶える、その想いは紛れもなく本物だから。
その誓いを思い、ふと通りがかった店を見やる。自分にはまるで縁がないような、清潔で煌めいていて、それでいて上流階級の者が入るような上品な……装飾品店。
大切な人への贈り物を、と。店先の幟に書かれている。
ふと、思うところがあって入ってみた。
店内の客たちがぎょっとした顔をするのを尻目に、店内の装飾品を見て回る。純白のリング、宝石のネックレス、高級ブランドの絢爛品…それらには目もくれず、目的のものを探して、見つけた。
それに目を止めると同時に、店長らしき人物が恭しく声をかけてくる。どうやら自分がイレン・アトワイトであると気がついたらしい。その彗眼に、この店の信用の高さが伺い知れる。
店長に、目的のもの…通話のピアスを買う旨を伝えると。大切な方への贈り物ですか?良かったら相応の刻印を致しますが、と返される。
ーーーーこれはそれほど深い意味のあるものではなく、ただ1人の英雄であるという原初の願いだけは零さないようにと。実用的な思いで買うものだった。
そしてせっかくなら、海千山千の店で買うよりはこういった高級な店で買う方がいいと。ある意味始まりの剣級らしい金銭感覚で何の気なしに入ったものだった。
だから、刻印もしてもらえるならしてもらうか。せっかくだしな。そう思い、二つ返事で頼んだ。
ピアス故に複雑な文章は打てなかったので。
簡潔に。魔法文明語で。
英雄へーーーー
流石に少し気恥ずかしくなったが、たしかルーシスは魔法文明語が読めなかったはず。ただのブランド名だとでも言えばいい。
肝心なのは、ルーシスが困った時にいつでも俺に助けを呼べるように…英雄に頼れるようにすることなのだから。
包装などはよく分からないので店側に一任し、少し多めのガメルを支払って店を出る。
クリスマスの少し前の出来事だった。
せっかくだ、クリスマスのパーティーが終わったら渡そうか。
準備も当日も忙しそうだから、その労いも兼ねてな…。
そう、思って。
パーティー後にルーシスが厨房から出てくるのを待っていたら、どうやら準備に疲れて先に休んでいたらしい。
なんでも巨大ロックの調理をほとんど一手に担っていたとか。
……本来お前は、楽しむ側であるべき年齢だろう。
懐に忍ばせておいたプレゼントの行き場が無くなったことを悟り、眉を寄せる。
巨大ロックを捌くことくらいなら手伝えたのに、何も知らずに酒を煽っていた自分に苛立ちが募る。
その日はジミマダイたちと深酒をして、やむなく自室で 休んだ。
まあ、遅くなってしまってもいいか。
クリスマスとは関係の無い、実用品を贈るだけだ。
次に顔を合わせた時に持たせておこう。
そう考えながら、イレン・アトワイトはその機を伺い続けた。
それまでソワソワと落ち着きがないことに、自覚がないまま。
手放した誓いを、再び
かつてゴーストタワーで相見えた、ランダールというレブナント。彼とその仲間が、命を賭して守り続けたフレイアを保護し、そしてその遺志を継ぐようにランドールが使っていたデスサイズを譲り受け、使っていたことがある。
そのデスサイズで、魔物に操られたとはいえ仲間を斬り。深い自責の念から月狼亭を離れ、そしてエリス、フレイアと行った墓参りで、ランダールの墓にデスサイズを供える形で返し。
二度と来ることは無いと踵を返して、孤独の道を歩み始めた。
それから、本当に色々なことがあった。
離別した誓い、それを別の形で、さらに昇華させて抱くことになった今。
ランダールのデスサイズを、もう一度手にしたいと思うようになっていた。
そしてある日、ジャスターから図書館が再度開いていたと連絡が入る。フレイア、エリス、ブルーと共に依頼を受けたらしい。
それを聞いてクロガネも誘い、久しぶりに図書館へ足を運んだ。フレイアに出迎えられ、火傷の消えた顔を見せて挨拶をする。エリスやフレイアに背を向けて食事をしたこともあった、それが今やこうして躊躇いなく面を向かい合わせられるのが、誇らしかった。
かつて墓参りに出かけた時のように、屋台が並んでおり年甲斐もなく楽しんだ。
あの時とは違い今回はクロガネとジャスターがいて、新鮮さが嬉しい。
魔動機の器に入った酒を飲むジャスター、金魚すくいでくじらを掬い上げるクロガネ、くじで魔法を使うフレイア。
ひとつひとつに心から笑いながら楽しんだ。
次にフレイアの案内で向かったのは、レラジェとゼパルがいる家だった。
中に通され、なんとも手強いレラジェと居なくなったベレトについて話し合う。
その中でひとつのマギスフィアを手渡された。ジャスターに再生してもらい、中身を…ベレトからの動画メッセージを確認する。
人を殺したこと。それを悔いていること。
償いをすること。本家というところに行くこと。
そして、殺したくないから放っておいてほしいこと。
それで締められた。
放っておいて欲しいなら、わざわざ俺に宛てたメッセージに本家という言葉を残さなければいいのに。
それに、殺したくないだと?俺がいつまでもあの時のままだと思わないで貰いたいものだ。
不遜にそんなことを思いながら、ゼパルに本家とやらがある場所を聞いた。
あとは準備を整え赴くまで。罪に塗れた自分を死から救っておいて、死に向かうような償いなどさせてはやらんと、内心でやる気を滾らせた。
そしてレラジェとゼパルと別れ、ランダールの墓へ。
眺めのいい場所にある墓。こまめに掃除がされていることが伺える。
供えてあるデスサイズを見遣り、フレイアに許可を貰って墓に近付いて。
ジャスターへと向き直り、撮影されている中でランダールへ語りかけた。
死者であるランダールとの会話は、本来不可能。
禁忌に近い手段としてポゼッションがあるが、自身に憑依させれば会話は出来ない。
だが、そこに魔動機術によるホログラフィを使えば、相互にメッセージを残せる。
そう考えての行動だった。
ランダールへ、左手親指に嵌めた正しき信念のリングを見せ、英雄になるという誓いを伝え。
もし許されるならデスサイズをこの手に残して欲しいと願って、ポゼッションを行使した。
次に意識が戻った時に、デスサイズは手の中には無かった。落胆し、自嘲しかけるとクロガネとジャスターが慌ててランダールのメッセージを見せてくれる。
ーーーーかつては俺も、英雄に憧れて、フレイアを護りたかった
ーーーー俺たちを救ってくれた英雄に、感謝している
ーーーー俺たちにとっての英雄はお前だ、イレン・アトワイト。ありがとう
そんな言葉が、遺されていて。
その後はフレイアとの対話だった。
優しくて申し訳なさそうで、しかしリングを渡す動作に迷いはなく。
それが自分の姿でフレイアに渡されているものだから、なんだか気恥ずかしくて笑って誤魔化したりして。
改めて、墓前のデスサイズを手に取り、合言葉を…仲間を護るために強くなる、その宣誓をして。
天を割くように、薙ぎ払った。酷く懐かしく、それでいて今までで一番の手応えを感じた。
デスサイズは、自室に飾らせてもらうことにした。
ランダールの誓いと共にある、その証として。
さらにマギスフィアをひとつ買って、ランダールとの対話をジャスターに保存してもらった。
先の英雄、ランダール。
今度こそ彼の遺志を蔑ろにすることはないように。
過去の誓いと、現在の誓い。
心に刻んで歩み続けようと、壁にかけたデスサイズを見て思うのだった。
ところでこのランダールの告白シーンまでしっかり撮ったデータが残っているマギスフィア。何人かには見せたくなくて、部屋の中の見つかりにくい場所に隠してある。
仲間との関係
フレン
この世界でたった1人の大切な家族。フレンを護るためならなんだってする、その意思は何があっても変わらない。
リア
数少ない先輩冒険者の1人。共に命の魔剣の迷宮を攻略した。
普段は優しいが、怒らせるとマジで怖い。マジで。
あと酔わせるとマジでヤバい。マジで。
ヘラクレス
リアと同期の月狼亭最古参冒険者。何かと気が合う。
他の人とはなかなか出来ないような愚痴話や下世話な話、それから真剣な話をする気心の知れた関係。
エーコー
リアやヘラクレスと同じく先輩冒険者。
イレ太郎の生みの親で、ゴーレム生成のイロハを叩き込んでもらった。素行の悪い自分と違って常々月狼亭のために働いており、幼いながらも頭が上がらない相手。
ガッド
かつてアンデットに敗れた時、仲間を逃がすために共に死んだことがある。
その記憶は失われたが、最後まで支えてくれた相手で心から信頼している。時々見せる荒々しい一面も好感が持てた。
レイ
グランゼールの大迷宮に潜った時、レッサーヴァンパイアの魅了を受け、デスサイズで切りつけてしまった相手。その時の絶望的な感触は、二度と忘れることが出来そうにない。
しかし、向き合うことからもう逃げないと誓った。次に会う時は、真正面から言葉をかけようと思っている。
ラゴス
自分よりも身体の大きいリルドラケン。酔っ払った時や暴走した時など身体を張って止めてくれる。怒らせると怖い。
実はなぎ払い技術を覚えるのに、ラゴスを参考にしている。
ホムラ
ラゴスとよく一緒にいる。流石にリルドラケン2人相手に組み付かれると分が悪すぎる。
最近ゴーレムを作り出したらしく、イレ太郎と仲良くなってくれないか密かに機会を伺っている。
クロガネ
目の前で家族を失ったところを見てから、ずっと見守ってきた。結果、最近ちょっと危機感を覚えるくらい慕われている。
最近は逆によく助けられるようになった。信頼して背中を預けられる者の一人。
ジミマダイ
自分を殺し、そして逃げなかった。その結果、競い合う友人になった。その身のこなしには、舌を巻くものがある。だが口を開けば憎まれ口しか叩いてこないので、つい対抗心を燃やしてしまう。
冒険者をやめて、勝手に放浪者になった。しかも俺やクロガネ、ジャスターを殺すと言ってきた。自分に酔ってるようにしか見えなくて、流石に呆れ返っている。
ジャスター
かつてランドール地方で独り戦っていた時、たまたま救ったナイトメア。クロガネに負けず劣らずの信望っぷりに最初は戸惑ったが、公私共に助けられることが多くなってきた。
クロガネ、ジミマダイと4人で酒を飲む時間が日々の楽しみだったりする。
リサ
まだ新人の頃によく同行していた。最近久しぶりに会って、変わらないその姿勢に安堵している。
少し実力差が開いてしまったので、強くなってまた共に戦場に立ちたい。
グレイ
かつて守りの剣に焼かれて倒れた時に、魔石を求めて奔走してくれた相手。その時についフレンのことを頼んだ時、力強く受け入れてくれた。誠実で芯の強い男だと、信頼出来た。
仲間の命を預けるに足る相手だ。
ブルー
リルドラケンの練体戦士。強い意志を体現したかのような青い巨体が頼もしい。
まだ荒れていた頃、ブルーの助太刀に赴いた時にベルゴと共に隣に並び立ってくれたことがある。全てを置き去りにして歩んできた自分にとって、懐かしく温かい感情が呼び起こされた。
今度は自分から、横に並ばせて欲しいと思っている。
イレイナ
凄腕の魔法使い。何かと張り合ってくるが、容赦がないのでタチが悪い。
手合わせした時はその凄烈な魔法の嵐を直接浴び、改めて敬意と畏怖を覚えた。最後まで折れず闘い、負けて尚凛としたその姿を美しいとも思った。
高嶺の花すぎて嫁の貰い手がいなさそうだ。そう思ったが口にはしなかった。
ベルガネット
イレイナと非常に仲のいいアルヴ。苛烈な真語魔法銃士。
蛮族の世界で育ったらしく、その思想には共感するものがある。若いのにカリスマ性のあるその立ち振る舞いは、天性の才能によるものか。
ランダール
死してなお仲間を守り続けた、誇り高き戦士。その遺品のデスサイズを譲り受け、そして…裏切ってしまった。
ランダールの墓前で、決別を誓いデスサイズを返した。仲間のために戦う資格などないと、そう思った。
今はもう一度、二度と行くことは無いと思っていたランダールの墓参りへ行きたいと思っている。
フレイア
ランダールが護り続けた女性。その遺志を継ぐことで、自分のその英雄に近づける気がして。そしてフレイアが魅力的だったのもあり、彼女のために戦ったこともあった。
自分はランダールのようにはなれなかったことから、一度は目を背けた。その悔恨を乗り越えた今は、改めて向き合えるはずだ。
ベレト
月狼亭を離れている間、世話になった高位蛮族。命を投げ捨てるように進み、死に急ぐ自分を諭して止めてくれた。特別な感情を抱いている。
多大なる恩義を感じている。行方不明になったと聞き、強くなって捜索に向かうと決意した。
フォウネル
月狼亭の姉妹店、精霊亭の冒険者。
フレンは渡さん。
エミリゼオ
言うことなすことが一々癇に障る、ヘラヘラした男。ついでにその顔も無性に憎たらしい。
ルーデンベルクでは妹を守るために奮闘していた。その勇気が込められた目を知ったからこそ、大事な人を守り抜くための力を付けさせたい。そう、だから厳しく接するのだ。
ルーシス
冒険者の中でも相当幼いドワーフの子ども。ジライヤ救出の後から、よく部屋を訪れるようになった。賦術や練技の心得は俺よりあり、ストレーグに勝つためその技術を教導してもらった。
ルーシスと交した約束は、自らを律し支える柱となっている。ルーシスに弱さから逃げないことを約束させたからには、自らもその姿勢を貫く。そして約束通り、最後には勝つ英雄の姿を見せてやる。
そう奮起した。だが最近、それとは別にむず痒いような感情を覚えている。
隙間録
鍛錬の助手(CLEAR)
「丁度良い重さとサイズだった」(抱き心地も良さそうだな)
屈辱のトイレ掃除(反復)
〇ジミマダイとの賭けに負けてトイレ掃除をする約束をしている(現在0回)
〇月狼亭のトイレが半開きになっているところを覗き込む
ーーーーートイレからゴシゴシと力強い音が聞こえてくる
見た目によらない(CLEAR)
「はあ…コボルド吸いはたまらんな…」
屈辱を晴らすために(CLEAR)
「望む状況にはならなかったが…手応えは感じ取れたな」
勝利を手にするために
〇イレンがイレ太郎を伴って月狼亭を出ていくところについて行く
〇血塗れのグロリアスロードを完遂していない
〇冒険者レベル11以上のPC
ーーーーー静かに力を蓄えていく
星降る夜の誓い(改変)
穢れたこの身を着飾って(CLEAR)
「こういうのはどうにも慣れんが…まあ、楽しかったな…」
いつでも英雄を呼べるように(CLEAR)
「ルーシスに、喜んでもらえて…本当に良かった」
英雄?保護者?それとも?(CLEAR)
「とても楽しく、意義のある旅だった。気が引き締まる思いだ」
セッション履歴
No. | 日付 | タイトル | 経験点 | ガメル | 名誉点 | 成長 | GM | 参加者 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
キャラクター作成 | 4,0001,200 |
0
|
|
|
| | ||
1 | 3/14 | 落とし物捜索依頼 | 1,090400 |
5
| 精神 | たつや
|
| |
2 | 3/20 | ガストの群れ退治 | 1,496987 |
15
| 精神 | たつや
| ビビットガッドクラウディアイレン
| |
3 | 3/21 | 盗賊のアジトを見つけろ | 1,3641,060 |
15
| 筋力 | たつや
| ビビットガッドリサグレイイレン
| |
4 | 3/21 | 要人の視察を警護せよ | 1,6391,725 |
20
| 知力 | 知力 たつや
| ビビットフレンリサエリスラルスイレン
| |
5 | 3/21 | 物資の輸送② | 1,6392,502 |
15
| 器用 | 器用 たつや
| フレンリサエリスイレン
| |
6 | 3/21 | 街に潜む敵を見つけ出せ | 1,5072,475 |
30
| 器用 | 筋力 たつや
| フレンブルーエリスイレン
| |
7 | 3/23 | 行方不明者の捜索 | 1,7493,170 |
25+11
| 器用 | 敏捷 たつや
| イレンヘラクレスエーコー
| |
8 | 3/25 | 命の魔剣の迷宮 | 2,156210 |
62
| 筋力 | 筋力 たつや
| エーコーリアガッドエリスイレン
| |
9 | 3/30 | 幻獣討伐依頼 | 1,7052,580 |
40
| 生命 | 生命 たつや
| ヘラクレスエーコークロガネルケミンイレン
| |
10 | 4/5 | 墓参り | 650215 |
0
| 筋力 | たつや
| フレンイレン
| |
称号「兄妹の絆」獲得 | ||||||||
11 | 4/7 | 奈落の魔域攻略 | 2,541817 |
20
| 器用 | 精神 たつや
| リサゾッドイデアイレン
| |
アビスシャード×1 | ||||||||
12 | 4/10 | 牧場防衛戦 | 3,5312,559 |
53
| 生命 | 筋力 敏捷 たつや
| (PC多数につきPL名のみ)アイラヤマザキイレン
| |
13 | 4/14 | 魔剣の迷宮探索 | 2,3165,670 |
47
| 筋力 | 生命 たつや
| イアミライガッドレイイレン
| |
14 | 4/21 | 奈落の魔域攻略 | 2,6641,300 |
38
| 筋力 | 筋力 たつや
| レイリーンラゴスリサイレン
| |
アビスシャード×1 | ||||||||
15 | 4/23 | 奪われた宝石の捜索 | 2,2084,240 |
47
| 知力 | 精神 たつや
| ゾッドタルトミライルケミンイレン
| |
16 | 4/25 | ゴーストタワー攻略 | 7,86012,892 |
114
| 知力 | 知力 器用 ヤマザキ
| ブルーエリスガッドクロガネイレン
| |
17 | 4/26 | 特別依頼:古城探索 | 12,30014,115 |
100
| 器用 | 筋力 知力 ヤマザキ
| ブルーエリスフレイアクロガネイレン
| |
キーワード【ローレライ・カピア】 | ||||||||
18 | 5/5 | 奈落の魔域討伐 | 2,1703,408 |
70
| 筋力 | 筋力 たつや
| リアエリスフレンガッドヘラクレスイレン
| |
アビスシャード1個 | ||||||||
19 | 5/10 | メリア大量虐殺事件エピローグ | 0500 |
10
| 筋力 | ヤマザキ
| ヘラクレスエーコークロガネイレン
| |
20 | 5/14 | 図書館のアップデート | 2,7805,071 |
117
| 器用 | 知力 筋力 ヤマザキ
| グレイブルーリアガッドフレイアクロガネヘラクレスイレン
| |
21 | 5/28 | グランゼールの大迷宮 | 6,2409,137 |
108
| 筋力×2 | たつや
| レイガッドクロガネイレン
| |
死に近い古傷のデスサイズ放棄 | ||||||||
22 | 5/29 | ハイレブナントの墓参り | 1,0500 |
0
| 知力 | たつや
| エリスフレイアイレン
| |
称号「輪廻を見届けし者」 | ||||||||
23 | 5/30 | ローレライ・カピアという少女 | 5,40820,816 |
113
| 器用 | 器用 敏捷 知力 ヤマザキ
| ブルーエリスフレイアクロガネイレン
| |
アビスシャード3個 | ||||||||
24 | 5/31 | 魔晶石採掘クエスト | 2,45635,700 |
5
| 筋力 | 知力 知力 ヤマザキ
| イレンベレト
| |
25 | 6/2 | 魔晶石採掘クエスト | 1,2004,850 |
0
| 精神 | ヤマザキ
| フレンジミマダイクロガネイレンベレト
| |
死亡。穢れ+1、角+1 | ||||||||
26 | 6/6 | 運命の扉:ブルー編1 戦場に咲く絆 | 3,1005,000 |
40
| 筋力 | 精神 精神 アイラ
| ラゴスフレイアクロガネイレン
| |
称号「戦場を共に歩む者達」 | ||||||||
27 | 6/8 | ひとときの語らい | 1,10012,800 |
10
| 筋力 | ヤマザキ
| イレンベレト
| |
3点魔晶石2個取得 | ||||||||
28 | 6/26 | 奈落の魔域攻略・極 | 3,68016,950 |
60
| 器用 | 筋力 知力 たつや
| クロガネヘラクレスエーコーイレン
| |
アビスシャード3個 | ||||||||
29 | 7/28 | 神の試練への挑戦 | 5,74813,000 |
30
| 器用 | 筋力 生命 精神 たつや
| ジミマダイイアヴィレムリアクロガネカイドロンイレン
| |
称号「神との邂逅」 | ||||||||
30 | 8/13 | イレンの新人教育 | 2,5802,723 |
20
| 知力 | 精神 たつや
| エミリゼオアンセルカガミフラムジャスターイレン
| |
31 | 8/15 | 蓮の花 | 3,2642,000 |
| 器用 | 精神 ヤマザキ
| イレン
| |
32 | 8/16 | イレン帰還作戦 | 2,5002,880 |
| 筋力×2 | ヤマザキ
| ジミマダイローレライザキベレトクロガネイレン
| |
称号「英雄の帰還」 | ||||||||
33 | 8/18 | 神の試練への挑戦 | 6,64015,213 |
30
| 筋力 | 器用 精神×2 知力×2 たつや
| ジミマダイラゴスホムラアルアイリーンイレイナクロガネヘラクレスエーコーイレン
| |
称号「親愛なる友」 穢れ初期化&顔の火傷治癒 | ||||||||
34 | 8/22 | 異端の国と10人の王:始まりのルーデンベルク | 8,34015,000 |
50
| 器用×3 | 精神 筋力 生命 アイラ
| ジミマダイエミリゼオルクレッタラゴスホムラカナエベルガネットジャスターイレン
| |
称号「狭間に生きる者たち」 | ||||||||
35 | 9/1 | 破滅の到来、その阻止 | 6,16823,875 |
100
| 器用 | 筋力 生命 知力 精神 たつや
| クロガネヘラクレスエーコーイレン
| |
36 | 9/2 | イレンの新人教育 | 2,2682,921 |
15
| 器用 | 知力 たつや
| フィンコッラルドジミマダイエイリークウオミーカムイイレン
| |
37 | 9/5 | ランドール遠征 | 7,22414,157 |
20
| 器用×3 | 生命 知力 精神 たつや
| クロガネヘラクレスエーコーフォウネルカイドロンベルガネットルケミンイレン
| |
38 | 9/7 | 水辺に棲む悪魔 | 5,58026,705 |
40
| 知力×2 | 生命 精神 アイラ
| ジミマダイリアイレイナイレン
| |
39 | 9/23 | 血濡れのグロリアスロード プロローグ | 5,54425,220 |
30
| 筋力 | 器用×2 知力×2 たつや
| リアヴィレムイアジミマダイイレン
| |
40 | 9/25 | 奮え無垢なる意思 | 2,5000 |
0
| 知力 | 精神 たつや
| ルーシスシエスタジライヤイレン
| |
41 | 10/3 | ジミマダイ・愛の試練上映会 | 900900 |
10
| 精神 | たつや
| リラウオミーフィンジミマダイドラグニルリサシオンクロガネイレン
| |
10/3 | ルーデンベルク十傑絆支援ボーナス | 2,5002,500 |
25
| 器用 | 生命
|
| | |
称号「黒鷲遊撃軍(シュヴァルツァアドラーヴェーア)隊員」 | ||||||||
42 | 10/3 | イレンの新人教育 | 5,0966,618 |
54
| 筋力×3 | 生命 知力 たつや
| エミリゼオルーシスシエスタリサイレン
| |
10/3 | 経歴いいねボーナス | 600600 |
0
| 筋力 |
|
| | |
43 | 10/6 | 屈辱のトイレ掃除 | 2,5002,500 |
15
| 筋力 | 生命 知力 たつや
|
| |
44 | 10/7 | ペアリング…? | 1,3001,300 |
20
| 器用 | 知力 たつや
|
| |
45 | 10/8 | 月狼亭のすき焼き大会 | 2,5002,500 |
20
| 器用 | 知力×2 たつや
| シエスタイレイナヴィレムベルガネットヘラクレスイレン
| |
46 | 10/8 | 膨れあがる感情の行先 | 3,0007,000 |
20
| 器用×2 | 敏捷 たつや
| ルーシスリアアルカナエホムラエミリゼオルクレッタリサクロガネイレン
| |
47 | 10/13 | 気まずいデリバリー | 2,2006,200 |
19
| 器用×2 | 筋力 たつや
| ルーシスジライヤジャスターイレン
| |
48 | 10/15 | 異世界人とご入浴 | 2,1002,100 |
25
| 生命 | 知力×2 たつや
| 多数
| |
49 | 10/16 | 屈辱を晴らすために | 1,1001,100 |
10
| 生命 | 知力 たつや
| ホムララゴスリサジミマダイルーシスイレン
| |
50 | 10/17 | 屈辱を晴らすために・その後 | 600600 |
0
| 筋力 | たつや
| ルーシスイレン
| |
51 | 10/24 | 月精合同:帝国ルーデンベルク防衛戦 | 21,11074,500 |
100
| 精神×4 | 知力×5 器用 生命×2 筋力×2 敏捷 たつイラ
| 多数
| |
戦争を乗り越えし絆 | ||||||||
52 | 10/24 | 月狼亭・夜の王様ゲーム大会☆ | 2,3002,300 |
15
| 筋力 | 知力×2 たつや
| 多数
| |
53 | 10/31 | 焚べられる不屈の願い | 2,5002,500 |
20
| 筋力 | 精神×2 たつや
| ルーシスイレン
| |
54 | 11/3 | 行きすぎた敬愛 | 1,4001,400 |
10
| 器用 | 知力 たつや
| ルーシスホムララゴスクロガネイレン
| |
55 | 11/5 | ナイトメアたちの絆 | 2,8002,800 |
20
| 筋力×2 | 知力 たつや
| ジミマダイルーシスクロガネジャスターイレン
| |
56 | 11/10 | 鍛錬の助手 | 1,4002,400 |
10
| 器用 | 筋力 たつや
| ルーシスイレン
| |
57 | 11/18 | 正直者の呪いを君に | 3,50013,500 |
37
| 器用 | 筋力 知力×2 たつや
| ジミマダイイレン
| |
58 | 12/6 | 穢れたこの身を着飾って | 1,1001,600 |
10
| 筋力 | 生命 たつや
| ルーシスジミマダイリサホムラエーコーイレン
| |
59 | 12/25 | 月狼亭、大クリスマスパーティー | 3,0008,000 |
35
| 器用 | 筋力 知力 たつや
| 多数
| |
60 | 1/1 | 黄泉渡りエピローグ「墓参り」 | 5,0000 |
0
| 器用×2 | 生命×2 精神 ヤマザキ
| フレイアクロガネジャスターイレン
| |
61 | 1/11 | いつでも英雄を呼べるように | 2,2006,200 |
25
| 器用 | 筋力 精神 たつや
| ルーシスイレン
| |
62 | 1/17 | 深海の塔 | 8,65620,190 |
162
| 筋力×5 | 生命×2 精神 ヤマザキ
| ラゴスホムラジミマダイリュエマイレン
| |
称号「塔の覇者」 | ||||||||
63 | 1/19 | 信じられない光景に | 1,3002,500 |
10
| 生命×2 | たつや
| ルーシスクロガネイレン
| |
64 | 1/22 | 竜の唄1話 | 5,98230,125 |
136
| 器用 | 筋力 知力×2 精神×2 ヤマザキ
| クロガネジャスターヘラクレスエーコーフォウネル
| |
65 | 2/26 | 運命の扉:ブルー・ベルゴ編終章:誇りを胸に~戦友との誓い~ | 9,40836,100 |
100
| 器用 | 筋力 生命×2 知力×4 精神×2 アイラ
| ホムラジミマダイブルーベルゴイレン
| |
称号「祖国の誇り」 | ||||||||
66 | 3/22 | 血塗れのグロリアスロード 第一幕 | 9,25143,046 |
130
| 筋力×3 | 生命 知力×3 精神 たつや
| ルーシスジミマダイリサレェーヴェジライヤイレン
| |
67 | 4/2 | 本気の鍔迫り合いを | 2,2006,200 |
25
| 生命 | 知力 精神 たつや
| ジミマダイイレン
| |
68 | 4/16 | セルブスモンド | 1,30014,500 |
30
| 器用 | 知力 ヤマザキ
| ジミマダイイレン
| |
15点魔晶石3個 | ||||||||
69 | 4/17 | 罠の魔剣のダンジョン | 2,5006,000 |
20
| 筋力×2 | 生命 たつや
| ジミマダイイレン
| |
70 | 4/18 | イレンの新人教育 | 7,32617,442 |
81
| 筋力×3 | 生命×2 知力 精神 たつや
| ジェイスリーブミルドイレン
| |
71 | 4/26 | これ以外の守り方を知らない | 1,9004,900 |
0
| 生命 | 精神 たつや
| ドゥイリオイレン
| |
72 | 4/27 | これ以外の守り方を知らない その後 | 8005,800 |
0
| 知力 | たつや
| ドゥイリオユエルツクロガネイレン
| |
73 | 5/1 | 惨劇の後の修繕劇 | 2,5007,000 |
30
| 筋力×3 | たつや
| ドゥイリオユエルツイレン
| |
74 | 5/4 | お買い物に行こう! | 2,50010,500 |
25
| 敏捷 | 筋力 生命 たつや
| ルーシスイレン
| |
75 | 5/15 | イレンとユエルツの腕相撲勝負 | 1,8004,800 |
20
| 筋力×2 | たつや
| ジェイスインブリムジミマダイドゥイリオクロガネユエルツイレン
| |
76 | 5/15 | 更なる高みへ | 1,5002,700 |
10
| 生命 | 精神 たつや
| ジミマダイイレン
| |
77 | 5/29 | 神の塔へ | 10,16847,363 |
95
| 器用×4 | 生命×2 知力×4 たつや
| ドゥイリオジェフレッドユエルツハガネイザナイレン
| |
78 | 7/17 | 蝕みの邪神を抹殺せよ | 11,61265,420 |
84
| 器用×2 | 筋力 生命×3 知力×5 たつや
| ジミマダイホムラクロガネジャスターイレン
| |
称号「蝕みの侵略者との邂逅」 | ||||||||
79 | 7/20 | 見た目によらない | 1,8004,000 |
15
| 筋力 | たつや
| コウシエルイレン
| |
80 | 9/21 | イレンとルーシスの新人教育 | 10,50423,675 |
63
| 器用×3 | 筋力×3 生命×2 知力 精神 たつや
| ソゴルカミナルーシスリオラグルバティスイレン
| |
81 | 11/3 | 【幕間:夢で逢えたら】 | 3,0002,000 |
10
| 筋力×2 | 知力 精神 ヤマザキ
| ベレトイレン
| |
称号「ゆめみるひと」 | ||||||||
82 | 12/3 | 運命の扉:ディミトリ・エステル編3~過去との決別~ | 16,83065,560 |
106
| 器用×2 | 敏捷×2 筋力×3 生命×2 知力×4 精神×2 アイラ
| ディミトリエステルヘラクレスエーコークロガネイレン
| |
称号「湖畔の散策者」 | ||||||||
83 | 12/13 | 【イレンはどこへ?】 | 5,40814,700 |
42
| 器用×2 | 筋力 知力×2 たつや
| クトルスラグルススーザラシドレーイレン
| |
84 | 1/29 | 【魂なき命との出会いと 終章】 | 8,68032,591 |
67
| 器用×3 | 筋力 生命 知力×3 たつや
| ホムララゴスムスタエミリゼオルクレッタギュステルマクラルーシスリーブクロガネジャスターイレン
| |
称号『神殺しの撃退者 No.4』 | ||||||||
85 | 5/18 | 【英雄?保護者?それとも?】 | 3,3008,300 |
40
| 筋力×2 | 知力 精神 たつや
| ルーシスイクサラスイレン
| |
ルーシスよりレベレイション行使を受ける | ||||||||
86 | 8/20 | 【血塗れのグロリアスロード 第二幕】 | 9,93630,670 |
94
| 器用×4 | 筋力×2 生命 知力 精神 たつや
| ルーシスヴィレムリサフォウネルイレン
| |
87 | 10/1 | 【血塗れのグロリアスロード 最終幕】 | 00 |
0
|
| たつや
| ルーシスヴィレムリサフォウネルジャスターイレン
| |
魔斧リベレイトにて死亡。断頭される。 | ||||||||
88 | 3/16 | 【血と悪の交響曲第一幕 アフタープレイ】 | 3,1004,860 |
10
| 生命 | 知力 器用 たつや
| ルーシスヴィレムイアリーンリリーパリサエルダークロガネジライヤジャスターイレン
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蘇生、穢れ+3&吸血欲求。不名誉称号『死傀の殺戮者』‐500点 | ||||||||
取得総計 | 357,322 | 1,005,615 | 3,430 | 319 |
収支履歴
ヘビーアックス::-220
チェインメイル::-760
冒険者セット::-100
救命草×3::-90
魔香草::-100
救命草×10::-300
魔香草×10::-500
ヒーリングポーション×10::-300
アウェイクポーション×2::-200
魔法の発動体::-100
筋力増強の腕輪::-1000
仮面::-25
命の帽子::-500
ダイノジョー(売却)::-600
不敵の仮面::-4520
知力増強の腕輪::-1000
救命草10::-300
魔香草5::-500
魔香草4::-400
オークセット(魔化樫、猫目石、黒曜石、琥珀、柘榴石)::-1150
ロームセット(魔化粘土、鋼玉)::-400
フラービィゴーレムセット(魔化肉、黒曜石、鋼玉、猫目金鋲、琥珀、珊瑚、柘榴生命)::-1750
アウェイクポーション×2::-200
ドントレシアの堅忍鎧::-12700
魔香草×5::-500
フラービィゴーレムセット(魔化肉、黒曜石、鋼玉、猫目金鋲、琥珀、珊瑚、柘榴生命)::-1750
MCクリスタル::-2500
ブラスセット(魔化真鍮、紅蓮、方解石、黒曜石、孔雀石、琥珀×2、柘榴×2、縞瑪瑙×2、石火×2)::-15000
魔香草20::-2000
取得フォートレス売却::4200
魔晶石5点分×10::-5000
ブラスセット(魔化真鍮、紅蓮、方解石、黒曜石、孔雀石、琥珀×2、柘榴×2、縞瑪瑙×2、石火×2)::-15000
デスサイズ::-26100
アビス強化::-4000
カースレベリオン(掘り出し物)::-300
救命草×10::-300
ヒーリングポーション×10::-1000
魔香水×5個::-3000
デスサイズ売却::15050
ダイナスト購入::-83100
魔香草×5::-500
ダイナストアビス強化::-8000
魔香水×5個::-3000
韋駄天ブーツ::-2000
敏捷増強の腕輪::-1000
魔香水×10個::-6000
ロックセット(魔化岩、柘榴生命*、黒曜石、鋼玉*2)::-8800
ヒーリングポーション×10::-1000
ラル=ヴェイネの金鎖::-7500
奇跡の首飾り::-10000
魔香草×5::-500
奇跡の首飾り::-10000
ウェポンホルダー改::-5000
決死の鉢巻き::-2000
ダイナストイグニタイト加工::-40000
魔香水*2::-1200
器用増強の腕輪::-1000
魔香水*4 ::-2400
ヒーリングポーション×10::-300
魔香水*10 ::-6000
決死の鉢巻き::-2000
魔香草×20::-2000
ダイナストアビス強化::-12000
ブラックベルト::-3000
アビス強化::-4000
野伏のセービングマント::-9000
信念のリング::-5000
5点魔晶石×10::-5000
アルケミーキット::-100
セーフティメット::-2000
魔香水10個::-6000
決死の鉢巻き::-2000
アイアンセット(魔化鉄、黒曜石*2、鋼玉*2、琥珀*2、柘榴生命*2)::-70000
正しき信念のリング::-30000
軍師徽章::-100
特注品通話のピアス::-25000
お祭りのお酒代::-1700
金魚すくい::-100
マギスフィア(小)::-200
通話のピアスホルダー(2個)::-3000
ディスプレイサーガジェット::-5000
サーマルマント::-3500
不撓のバックル::-12300
スマルティエの武道帯::-6000
接合潤滑油 10個::-1600
スカーレットポーション3個::-4200
アンチマジックポーション::-3000
礼服::-100
着替え・保存食(7日分)::-60
ぬいぐるみS3体::-90
ぬいぐるみM::-50
死人の耳飾り(割引)::-7320
決死の鉢巻き::-2000
ぬいぐるみS3体::-90
ドントレシアをマナタイト加工::-5000
スマルティエの筋力増強の腕輪::-900
スマルティエの銀鈴::-7500
熱狂の酒10個::-9800
望遠鏡::-1000
ケアフルオートルーター::-9600
決死の鉢巻き::-2000
頑丈なテント(6人用)::-500
スカーレットポーション10個::-14000
アンチマジックポーション10個::-30000
デクスタリティポーション10個::-20000
月光の護符+2 5個::-7500
月光の護符+3 10個::-50000
イレ太郎のロゴ付エプロン::-30
魔法の発動体::-100
レッグオブオナー::-55000
レッグオブオナーアビス強化::-12000
ダイナストヘビーカスタム+3::-18000
レッグオブオナーイグ二ダイト加工::-40000
グリーンベルト::-35000
決死の鉢巻き::-2000
魔化された鉄::-20000
バトラースーツ::-24000
マテリアルカードSS無色5枚::-50000
魔香草30個::-3000
セーフティメット::-2000
ノマリの毒消し 5個::-500
ノマリの治療薬 5個::-500