ジライヤ
プレイヤー:たつや
(C)ライフワンダーズ
- 種族
- ナイトメア(人間)
- 年齢
- 21
- 性別
- 男
- 種族特徴
- [異貌][弱点/土]
- 生まれ
- 傭兵
- 信仰
- ランク
- 〈始まりの剣〉
- 穢れ
- 1
- 技
- 7
- 体
- 15
- 心
- 8
- A
- 6
- B
- 5
- C
- 5
- D
- 1
- E
- 10
- F
- 9
- 成長
- 27
- 成長
- 73
- 成長
- 21
- 成長
- 27
- 成長
- 63
- 成長
- 42
- 器用度
- 40
- 敏捷度
- 85
- 筋力
- 41
- 生命力
- 43
- 知力
- 81
- 精神力
- 59
- 増強
- 増強
- 2
- 増強
- 2
- 増強
- 3
- 増強
- 増強
- 器用度
- 6
- 敏捷度
- 14
- 筋力
- 7
- 生命力
- 7
- 知力
- 13
- 精神力
- 9
- 生命抵抗力
- 21
- 精神抵抗力
- 23+1=24
- HP
- 88+17=105
- MP
- 101+2=103
- 冒険者レベル
- 14
経験点
- 使用
- 243,000
- 残り
- 8,798
- 総計
- 251,798
技能
- ファイター
- 14
- ソーサラー
- 14
- スカウト
- 14
- ライダー
- 14
一般技能
- フィッシャーマン
- 4
- ウエイター
- 2
- コック
- 4
戦闘特技
- 《防具習熟A/金属鎧》
- 《武器習熟A/スタッフ》
- 《マルチアクション》
- 《武器習熟S/スタッフ》
- 《足さばき》
- 《防具習熟S/金属鎧》
- 《魔力撃》
- 《タフネス》
- 《バトルマスター》
- 《ルーンマスター》
- 《トレジャーハント》
- 《ファストアクション》
- 《トレジャーマスター》
- 《影走り》
騎芸
- 【攻撃阻害】
- 【チャージ】
- 【高所攻撃】
- 【タンデム】
- 【人馬一体】
- 【特殊能力解放】
- 【限界駆動】
- 【超高所攻撃】
- 【姿勢堅持】
- 【特殊能力完全解放】
- 【超攻撃阻害】
- 【スーパーチャージ】
- 【超過駆動】
- 【騎獣強化】
判定パッケージ
スカウト技能レベル14 | 技巧 | 20 | |
---|---|---|---|
運動 | +1= | 29 | |
観察 | 27 | ||
ライダー技能レベル14 | 運動 | 28 | |
知識 | 27 |
- 魔物知識
- 27
- 先制力
- 29
- 制限移動
- 10 m
- 移動力
- 89 m
- 全力移動
- 267 m
言語
会話 | 読文 | |
---|---|---|
交易共通語 | ○ | ○ |
地方語(ブルライト) | ○ | ○ |
魔法文明語 | ○ | ○ |
魔法
魔力 | 行使 基準値 | ダメージ 上昇効果 | 専用 | ||
---|---|---|---|---|---|
ソーサラー技能レベル14 | 真語魔法 | 27 | +1=28 | +0 | ✔知力+2 |
技能・特技 | 必筋 上限 | 命中力 | C値 | 追加D | |
---|---|---|---|---|---|
ファイター技能レベル14 | 43 | 20 | ― | ― | 21 |
《武器習熟S/スタッフ》 | ― | ― | ― | ― | 3 |
武器 | 用法 | 必筋 | 命中力 | 威力 | C値 | 追加D | 専用 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
“軟弱な”“古傷の”盗賊の魔棍(I・ウォーメイジ) | 2H | 17 | +3=24 | 37 | 12 | +1=25 | ✔ | 精神抵抗-1、魔法行使+1。回復効果-1、命中+1。 |
ブレードスカート | 20 | 10 | 10 | 21 | ||||
ダガー | 1H投 | 3 | 20 | 3 | 10 | 21 |
技能・特技 | 必筋 上限 | 回避力 | 防護点 |
---|---|---|---|
ファイター技能レベル14 | 43 | 28 | ― |
《防具習熟S/金属鎧》 | ― | ― | 3 |
防具 | 必筋 | 回避力 | 防護点 | 専用 | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|---|
鎧 | “足絡みの”M・パワードプレーツ(防弾6回) | 14 | 9 | ✔ | 運動判定パッケージ+1、1d6で1が出ると転倒 | |
他1 | ウォーメイジスタッフ | 1 | ||||
他2 | 多機能ブラックベルト | 1 | ||||
他3 | 競泳水着 | 水泳判定+1 | ||||
他4 | 防寒具 | |||||
合計: 鎧+他1+他2+他3 | 28 | 14 |
装飾品 | 専用 | 効果 | |
---|---|---|---|
頭 | スマルティエのヘッドバンド | HP回復効果を受けたとき、MP1点回復(冒険者レベル回数まで) | |
顔 | 味覚のピアス | ||
┗ | ナイトゴーグル(暗所で装備) | マナカートリッジⅩⅩⅠ装着(合計MP31点)。10秒の間、暗視を得る。 | |
耳 | ラル=ヴェイネの金鎖 | ||
┗ | 相互フォローの耳飾り(アーニー) | 行為判定・威力表で1ゾロした時に、ペアとなる耳飾りを装備している対象に1Rの間出目10権利を付与する。 | |
┗ | 奇跡の首飾り(アーニー非同行時) | 生死判定を一度だけやり直す。 | |
首 | スマルティエの銀鈴 | ✔HP | |
┗ | スマルティエのアイガード | 純エネルギー属性-4点 | |
背中 | “盾の”スマルティエの風切り布 | 18Rに一回起動、命中回避が1Rの間+2 | |
右手 | 正しき信念のリング | ✔MP | 精神抵抗+2 |
左手 | 敏捷増強の腕輪 | ||
腰 | 多機能ブラックベルト | 防護点+1 | |
┗ | ブレードスカート | 近接攻撃に対する回避判定で4以上上回った時、反撃する | |
足 | 軽業のブーツ | 転倒しなくなる | |
他 | スマルティエの筋力増強の腕輪 |
- 所持金
- 42,618 G
- 預金/借金
- 0 G / 0 G
所持品
■冒険者セット
■スカウトツール
■保存食(7日分)
■着替えセット(7日分)
■雪山用テント(6人用)
■救命草 14個
■魔香草 14個
■ヒーリングポーション 23個
■アウェイクポーション 3個
■スカーレットポーション 3個
■魔香水 10個
■熱狂の酒 5個
■ノマリの毒消し 0個
■ノマリの治療薬 0個
■5点魔晶石 3個
■陽光の護符+2 3個
■陽光の護符+3 3個
■月光の護符+2 1個
■月光の護符+3 8個
■消魔の守護石5点 13個
■MCクリスタル5点
■ファミリア(蛙)
■太陽のランタン(油9回分)
■罠探知の棒
■聴音の筒
■北向きの針
■望遠鏡
■迷わずのチョーク
■メッセージルージュ
■空間固定の棒
■接合潤滑剤 4個
■ネズミ玉 3個
■永久氷片 8個
■白炎玉 8個
■ポケットヒーター 19個
■通話のピアス(ルケミンとセット)
■通話のピアス(アーニーとセット)
■帰還のランプ(自室にセット)
■ハードレザー
■サングラス
■サバイバルコート
■筋力増強の腕輪
■知力増強の腕輪
■敏捷増強の指輪 5個
■知力増強の指輪 5個
■平準の指輪 3個
■見守りのサンダル
■土踏まず
■サイレントシューズ
■受益者のシンボル(ルーシスより)
■ダガー 10本
■相互フォローの耳飾り(アーニーと)
■魔動バイク収納スフィア
■グライドウィング
■可変機動外骨格専有スフィア
■食器セット(5人分)
■使いやすい調理器具セット
■よく切れるナイフ
■精霊亭のいくらたっぷり海鮮丼 2個(1戦闘だけ回避+1)
■ドゥイリオとフルーツサンドを作った時の写真
- 名誉点
- 1570
- ランク
- 〈始まりの剣〉
名誉アイテム
点数 | |
---|---|
冒険者ランク | 1000 |
支え合い戦う者達 | -25 |
ダークドワーフとのコネクション | 0 |
精鋭国防軍 | -50 |
世紀の大怪盗? | -30 |
互いに補い支え合う | -15 |
星に願いを | -50 |
惨劇からの救出者 | -30 |
時計塔の魔術師 | -50 |
栄光を手繰る者たち | -50 |
クリスマスから始まる次なるステージへ | -10 |
ダルクレムの神殿を破壊せし者 | -30 |
容姿・経歴・その他メモ
【経歴表】
■のめり込む趣味がある
■大好きな食べ物がある(あった)
■忘れられない恐怖体験をしたことがある
【冒険に出た理由】
■他に生き方がなくて
ジライヤの両親は、盗賊ギルドに所属していた情報屋の夫婦だった。生きる力、使える力さえあれば生まれなどは問われないギルドの在り方によって、ジライヤは幼少の頃からナイトメアとして迫害されることも無く育ってきた。
ただジライヤは生来の天真爛漫で目立ちたがり屋な性格から、隠密行動には向いておらず。むしろナイトメアとしての戦闘能力の高さから荒事の対処を想定して鍛えられた。
どんな場でも広く対応できるよう、真語魔法と武術を叩き込まれる。
成人して盗賊ギルドに加入した時、ルケミンというグラスランナーのアルケミストがジライヤの指導役として担当になった。しかしこの業界は目で見て盗む世界、そしてルケミンはジライヤを連れて出歩ける程暇ではなかった。
ジライヤはルケミンから置いてけぼりを食らい、盗賊ギルドにて雑用をこなす日々ばかりだった。
そんなある日、ルケミンが帰ってきてジライヤに言う。
自分にマーキングをかけて、もしその足取りを追うものがいれば案内してやれと。
ジライヤは、これは鬼ごっこのような試練だと判断してそれを受けた。それがまさか、あんなことになろうとは。
ルケミンの所属する月狼亭の冒険者たちがルケミンを探しにやってきて、案内人として同行することになった。
迫り来る遥か格上のアンデッドたち、それを薙ぎ払っていく次元の違う冒険者たち。ジライヤは弱さを見せぬよう気丈に振舞ったが、あまりの場違いさに竦み上がった。
やがてルケミンと、ルケミンが保護したがったホムラというリルドラケンを救出して、事態は収束した。
直後、ジライヤはルケミンに呼び出される。ジライヤは盗賊ギルド職員としてだけじゃなく、冒険者としてやっていくのも向いてるよ。新人研修の一環として、月狼亭に登録してみよっか。
軽い調子でそう告げられ、ジライヤは先輩が言うならと従った。ルケミンにとっては、猫の手も借りたい、藁をも掴みたい状況であり教育ではなく少しでも戦力を増やすためであった。
こうして、ジライヤは未だ状況を把握しきれぬまま。
月狼亭の冒険者として生きていくことになったのだった。
趣味と好物
ジライヤにとって生き甲斐とも言える趣味、それは料理。特に幼い頃から魚介類が大好きで、海で釣りや潜水をして採った海産物を調理して食べるのが何よりの幸せだった。
月狼亭ではマスターが料理を担っており、興味を示したジライヤが積極的に手伝いをしている。
月狼亭が食堂として忙しい日には、イクサラスと共に店先で忙しそうに駆け回る姿が目撃される。
身体データ
183-97-14
ALC 7
冒険の記録
焦燥の救出劇
冒険者としてそこそこの経験を積み、月狼亭での店番や給仕にも慣れてきた頃。クロコが丁度不在の時に、事件が起こる。
ココが月狼亭に駆け込んできて、ルーシスが街中で魔物に襲われているという。
ジライヤはそれを聞いてすぐに通信用魔動機を使いルケミンに連絡、水面下で動いていた蛮族の人攫い集団だと判明しそのアジトへ赴くよう指示を受けた。ジライヤはそれを了承、他の冒険者たちと共にルーシス救出へ向かう。
端的に言えば、ルーシスは救出出来た。それで目的は果たせたはずだった。
しかしかつてジライヤが同行した、ホムラ救出作戦。あの時月狼亭の冒険者たちは、親玉とも相対し打ち倒した。今回もそうしなければ、ルーシスのような犠牲者が出てきてしまう。ゼマリタがコボルドを叫ばせたことで後には引けず、シエスタと別れて親玉の所へ向かった。
その途中で届く、コボルドからの報告。シエスタが倒れた。エトとルーシスが戻り、ゼマリタとセレスティアと3人で再度進む。
上手くいかない。ジライヤは焦りと不安を覚えていた。
あの時のようにいかない、何が違うのかも判然としない。せめて成果を得なくては、情報を持ち帰らなくては。落ち着いて考えればそこで戻る選択肢もあったはずなのに、仲間たちも含めてジライヤはそのまま突き進んだ。
結果、親玉は倒せた。しかし敵の援軍が届く前に帰ることは出来なかった。出口まで後一歩というところで、見つかってしまう。
敵は、最高位の真語魔法を使った。次元が違いすぎる相手。その相手が、1人を生贄に見逃してやると告げてくる。何か、何かないか。出来ることを、出来ること。ただそれだけを追い立てられるように思考する。
救援も、自力突破も、逃走も、望めない状況だった。
出来ることは、すぐに見つかった。生贄になればいい。
どう考えても男で、身体が丈夫で、何より盗賊ギルドの一員として動ける自分が適任だった。
何をされるか分からない恐怖が、足を竦ませる。声を塞き止める。ゼマリタが自分を連れていけと訴えた。自分より先に。
情けなかった。この情けなさが、この事態を引き起こしてしまったと思った。盗賊ギルドの一員として、ルケミンの部下として、この体たらく。出来ることを考えてるだけで、考えてるフリをしているだけで、見えている答えから目を逸らした結果が、これだった。
そこまで思い至ってから、ようやく。斧と刃の糸で命をわかりやすく脅かされてから、ようやく。ゼマリタを止めて、自分が行くと言えた。ストレーグと名乗る敵は、それを聞いてすぐにジライヤを連れてテレポートをする。
そして転移直後に、足がもつれたフリをしてうつ伏せに転んだ。その瞬間にマフラーの中に入れておいた通信機端末のスイッチを入れる。
ジライヤの本当の戦いは、ここから始まるのだった。
囚われのジライヤ
自分が倒れ込んだのは、砂漠だった。端末からすぐに、ココの応答する声が聞こえる。こちらが何かを返す前に、服を掴まれて無理やり起こされた。
ここは、カスロット砂漠か。と、ココが何か言う前にストレーグに尋ねる。ストレーグはああ、とだけ答えてジライヤを立たせて歩き出した。
ココはそれ以上何も言わずに、通信を繋げ続けてくれた。
せめて、少しでも情報を。何を聞けば悟られずに、何を聞けば情報を得られ、何を言えば通信機に伝えられるか。
考えて考えて、せめてこの場所だけは聞き出したいと。口を開きかけたその時。
「喋るな」と。聞こえたかどうかも怪しいくらいの小さな声が、はっきりと聞こえた。ルケミンの声だった。
次いで同じ声量で、「聞こえたらふぅと溜息」。ジライヤは疲れたフリをして、それに従った。
「以降、YESでふぅ。Noもしくは答えられない時は無反応」とだけ言われ、その後は一切何も言われなくなった。
それでも、この端末の向こうに先輩がいる。それだけで、この恐ろしい状況に立ち向かえる気がした。
しばらく歩いて到達したのは、砂漠の中にある遺跡だった。地下道があり、そこに入ると奥に扉が。石造りなのか硬い感触で、音もなく歩くストレーグに対しジライヤはわざと足音を立てて歩いた。音が反響する。ルケミンからは徹底して、なんの音沙汰もない。
奥の扉を開けて中に入った時に、悲鳴をあげそうになった。筋骨隆々で達人のようなオーラを放つ魔物たちが、10体以上も並んでいる。それぞれが同じ姿勢で武器を構えることなく持ち、ジライヤを…いや、ストレーグへ敬意の視線を向けていた。
畏怖に呼吸を止めてすぐに、叫べばよかったと後悔した。そうすればルケミンに情報を伝えられた。どうにかしてこの状況を伝えられないか、少なくともイレン1人で来てはどうにもならない。どうにか、どうにか。
そう考えている間に、部屋の中央までストレーグと共に進み。ストレーグがジライヤの知らぬ言語で魔物たちに話しかけた。
それと、同時に。
「何もするな」
と。制される。
まるでこの状況が見えているかのようなタイミング。
よほど集中していなければ、成しえない。
「情報は拾う」
ストレーグが話すタイミングに合わせて。
「指示は出す」
ジライヤにしか、聞こえない声量で。
「限界が来たら」
最低限の、言葉で。
「叫べ」
逃げ道も用意された。
ストレーグの話が終わる。今度は交易共通語で、ジライヤの方を向いた。
三日だけ待つ。
もしそれまでにイレンが来なければ、お前を酷く痛め付ける。
だが安心しろ、それはすぐに終わる。
お前が素直ならば、な。
ジライヤは、何も言わなかった。
言わなくても、理解していた。
心が冷えていく。恐怖が潜んでいく。使命感が昂っていく。
ルケミンは、言わなかった。必ず助ける、と。
イレンは来ない。ルケミンが向かわせない。俺は餌だ。その身に針を通され、獲物が掛かるまでただそこにある存在。獲物が掛からなければ、掬いあげられることなどない。
それはホムラの時もそうだった。ルケミンは、そういう先輩だ。
ジライヤは、それを受け入れた。むしろそれを望んですらあった。このままお姫様のように何も出来ずに救われるなんて、真っ平御免だった。少しでもこの身に情報を引っ掛ける。例え、喰らいつかれたとしても。
そうして、3日が経った。その間ジライヤは最低限の水分だけ与えられつつも、ストレーグの従順な手下に常に見張られ続け、何も話すことは出来なかった。この通信を悟られて、切られてしまえば一巻の終わりだったから。
ストレーグがフードの下で嫌な笑いを浮かべながら、横たわるジライヤの顎を持ち上げる。
イレンはお前を捜索にも来ねえ。仲間に裏切られたか、イレンに見捨てられたか。可哀想な奴だよお前は。
そう、憐れみと蔑みを向けられて。
俺たちの仲間になるか?そうすれば痛めつけたりはしないさ。
逃げ道を、用意された。
ジライヤは、ストレーグを睨みつけた。
喋るなと言われたから、喋らない。
逃げ道など見る気もなかった。
ストレーグは満足そうににんまりと笑って、何か指示を出した。魔物の群れから1体だけ前に出て、ジライヤの前で止まり。武器を、振り下ろした。
悲鳴は堪えた。どう見ても遥か格上の魔物、その一撃を受ければ即死すらありえる。その恐怖を噛み潰して、受けた。鈍重な一撃が、触れた程度で止まった。
威力としては弱かった。打撲程度の怪我で済んだ。しかしそれは相手が極限まで手加減したから。全力を受ければ一溜りもない。
そんな一撃を、繰り返し、繰り返し受けた。
いつ殺意を込めた一撃で惨殺されるか、その恐怖を常に与えられながら何度も何度も殴られた。
ストレーグは寝返ろ、こちらにつけ、楽になるぞと、その合間に哂いながら言葉を投げかけてくる。
こうやって、冒険者を攫っては拷問を繰り返しているのか。
頭がおかしくなりそうだった。身体中が痣だらけになって、むしろ痣だけで済ませられて、いつ殺されるかも分からない。地獄のような拷問だった。
「ジライヤ」'
殴られる合間に、声がする。震えていた。
「頷いていい」
逃げ道に逃げる、許しが出た。
「叫べ」
逃げ道に逃げる、指示が出た。
「必ず助けるから」
掬い上げる、約束が届いた。
「今は敵に従え」
感情を噛み殺したような声だった。
そうか。ルケミン先輩は、ずっと見守っていてくれた。
寝ずに、情報を見逃さず、敵を討つために。
ここまで我慢して、ずっと堪えてきた。
なら、俺は。俺は。俺は…
ここでカッコつけねぇ訳には、いかねえだろ!!
ジライヤは、叫びもせず媚びもせず。ただ自分を殴る魔物を睨みつけた。
まだ何も成せていない。しかし通信だけは生きている。殺すなら殺せ、その代わり必ず対価は頂いてやる。盗賊ギルドの一員として、この身をタダで差し出してやるつもりは無かった。
ストレーグが嗤う。
無駄な抵抗を、この場所には誰も来ない。
大破局で何もかも滅んだ都市の、見捨てられた地。
抗うだけお前がすり減るだけだ。
その、言葉に。
「そこか」と。
始めて、最低限の指示と激励以外の言葉が聞こえた。
ルケミンが、捉えたことをジライヤは確信した。
ジライヤは内心ほくそ笑む。さらにこうして自分を殴らせることで、その状況から戦力情報を僅かでも届けてやる。
慣れればなんてことはない、ここまで堪えて何もされないなら自分は殺されない。
恐怖で殴られることに、ジライヤは堪え続けた。
それを察したのか、ストレーグは一旦攻撃をやめさせた。怒ってはいない、むしろ嬉しそうだった。弱ったジライヤは部屋の隅に置かれ、見張りも付けられずに放置された。
油断を、引き出した。
すぐにルケミンが、イレン他複数の冒険者を向かわせたことをジライヤに告げる。ジライヤも改めて敵の戦力状況と目的を伝える。
やり切った。何も状況は好転してはいないが、秘密は守り抜き、情報を抜き出した。
イレンたちがだだっ広い砂漠を捜索し、不意打ちを受けることも無い。
相手側の手の内もある程度情報として得た。
大きくはない功績かもしれない、それでもジライヤは、ジライヤに出来ることをやり切った。
少ししてルケミンの代わりに、シエスタの声も届いた。ルーシスもゼマリタもみんな、ここにいると。1人じゃないことが、何よりの勇気になった。
そしてジライヤは、イレンたちに救い出される。
帰還後に仲間たちに向かって、一人だったらどうなっていたか分からないと、感謝の言葉だけ伝えた。
ルケミンも軽い口調でジライヤを迎え、ジライヤがどんな仕打ちを受けたか、どんな功績を残したかは悟らせない。
盗賊ギルドの一員としての自負が、誇りが、自信が。
そしてみんなとの、ルケミンとの絆があった。
ジライヤにとってそれだけで良く、多くは語る必要がない。
まだ盗賊ギルドの一員としての、そして月狼亭の冒険者としての戦いは。
終わっていないのだから。
これが俺の生き様だから
月狼亭へ帰還後から少しの間、ジライヤは依頼や盗賊ギルドへ行かずに月狼亭で給仕の仕事をして過ごした。
クロコやルケミンは、ちゃんと休めと言ってくれた。でも何もせず休んでいる方が、あの時の恐怖を思い出してしまう。まだ新鮮なトラウマを振り払うように、イクサラスやシエル、ルーシスと忙しなく働き回っていた。
日常に馴染んできた頃、ジライヤは自主的に依頼を受けようと掲示板を眺めていた。ルーシスをはじめ他の冒険者と共に、グランゼールの大迷宮へ。さらにグランゼールへ行くと決まった瞬間にルケミンから「盗賊ギルドのおつかい」と告げられて配達を頼まれ、冒険者としても盗賊ギルドの一員としても、この日が復帰戦だった。
危なげなく、また無理せず大迷宮とおつかいを終えて、自室でルケミンへの報告書を纏めていた時。扉がノックされる。
入ってきたのは、ルーシスだった。夢見が悪くて、不安になってしまったから来たのだと。まだ小さな両手で手を、握られた。
途端に、心が揺れる。
あの時、自らの役目を悟った時に冷えて、使命感に昂った心が、今更溶けだしてきた。
「死」という恐怖から身を守るために冷気と熱で蓋をした心が、安堵を感じて震え出す。
あー、なるほど、そっか。
短く無意味な言葉を並べて、時間を稼ぐ。
弱みを見せることは、苦手だ。囚われた時もそうだった、悲鳴をあげたい時に堪えてしまう。弱さは武器だとルケミンが言っていたことを、理解はしても実行できない。
盗賊ギルド、向いてないよ。幾度となくかけられた言葉を思い出す。
それでもいい。目の前でルーシスが不安に苛まれている。
ならば自分に出来ることは、感情のままに自分の凄惨な経験を伝えてルーシスに背負わせることではなく。
仲間として、ルーシスに寄り添うことだ。
ジライヤは嘘偽りない共感の言葉を並べて吐き出し、そして最後に自分らしい快活な笑顔で蓋をした。上手く笑えてるだろうか、しかし強がる経験だけは重ねてきたからそこは自信があった。
最後にルーシスが、助けてくれた礼を述べて手を離した。
また、心が溶けて震えた。
違う。
助けられたのは俺の方だ。
ルーシスよりもずっと辛い目に遭って、でも通信だけが細い糸のように垂れ下がっていて。
その糸をルケミンが、シエスタが、ゼマリタが、そしてルーシスが、ずっと繋いでくれたから。
俺は、俺として、ここに居られる。
どんな地獄だったか、どれほど辛かったか、そこから救い出してくれてどれだけ感謝しているか。
伝えたい。話したい。聞かせたい。
その激情により、思わずルーシスに手が伸びて。縋るように、掌を向けてから。
やめた。
拷問の話など、僅かでも聞かせてやる必要は無い。
ちょっと小突かれた程度だった、そう思わせておいた方がいい。
「今回の件を誰かに聞かせても得ないからね、むしろ変に気を遣わせて効率落ちるか無駄に義憤に駆られて突進されるかだから」
なんていう、思いやりのない先輩の言葉を思い出す。
縋る手を止めて降ろして。
助けられたことに礼を言って、次の約束をして。
また快活な笑顔で蓋をする。
溢れる感情を無理やり、上から押さえつけて。
これでいい。これでルーシスもみんなも、全力を出せる。
まっすぐ強くなって、脅威を排除してくれる。
盗賊ギルドは、それを影で支える存在。
日向に出る必要はない、日陰を知られる必要はない。
やはり、盗賊ギルドは。俺に向いていない。
だがそれでも、出来ることはやり続けたい。
自分の生き様を、曲げたくない。
ルーシスが去って1人になった自室で、ジライヤはルケミンへ渡す報告書の作成を再開した。
カスロット砂漠のリベンジマッチ
あの誘拐事件から、長い時を経た。
依頼を何度も受けて、強くなって、そして月狼亭を受け継ぐ準備も整ってきた。
そんなある日、唐突に届くラージャハからの救援要請。その内容をクロコと確認して、眉をひそめた。
ーーーー蛮族の王の使者を名乗る者からの、宣戦布告
ぞわりと鳥肌がたったのは、畏怖か興奮か。
間違いなくあの男…かつて自らを攫い、拷問にかけたストレーグからのメッセージだった。
この物語の主役は、イレン・アトワイトだろう。
だが、脇役の座を譲ってやるつもりはない。
自分も行く、例え止められようとも。
自分も戦う、例え刺し違えようとも。
本心を隠すのは、得意だ。燃え上がる闘志をイレンの闘志の影に隠して、同行を申し出た。
錚々たるメンバーだった。
イレンと常に並び立つジミマダイに、月狼亭古参の1人リサ。
しかしその中に同じ時期に冒険者になってイレンに叩きあげられたレェーヴェと、誘拐事件で共に無力さを味わったルーシスがいてくれたのは、嬉しかった。
ラージャハ帝国には、予告の前日に到着した。
宿を用意してもらい、そこで皆揃って一晩を越す。
深夜。ジライヤは、そっと部屋を抜け出した。
誰にも言わなかった内心。それを抑えようとは、しなかった。
これまで歩んできた道に、自信があった。冒険者として、盗賊ギルド戦闘員として、時期月狼亭の主として。
反面、焦っていた。失敗続きだったルーシス救出作戦、無力な存在として助けられた砂漠の遺跡での戦い。もう足手まといではないことを、証明しようとしていた。
自信は焦りによって慢心になり、そして無謀な行為をさせる。
大事な相棒からもらった翼、それを使って成果を持ち帰ってやろう。
夜闇に飛び立ち、敵の動きを探って明日報告してやるんだ。
自分にしかできない、自分だからこそ出来る。
宿屋の廊下を、抜き足差し足で進んだ。
…部屋の扉を開けて顔を出したルーシスと、不意に目が合った。
やべ、と思って咄嗟にしーっと口に手を当てる。そんな誤魔化しが通用する相手ではないのに。
案の定、ニッコリ笑って手招きされ、部屋に閉じ込められた。
ーーーー単独で動いた結果が、個人の範囲で収まらないことは。
それこそ、ぼくたちがストレーグから学んだことじゃなかったんですか。
だからこそ、誰かの力に頼らねば何も出来ない自分のままじゃ…いられないんだよ…
脳裏に焼き付いた無力感と、その結果の恐ろしい拷問劇。
それを独りで抱えていたから、独りでしか払拭できないと。思い込んだ。
そうじゃないことは、これまでの冒険で学んできたはずなのに。
溜息に全てを乗せて、吐き捨てる。
もう単独行動をするつもりはなかった。
今日はもう寝る、ルーシスももう寝てくれ。そう告げて、解散を促そうとする。
その結果、交換条件をルーシスに提言される。
内容は問題ないものだったが、弱みを握られた気がして、思わず唸ってしまった。さらにその後イレンも来て、自分の隠密技術に少し自信をなくす。
ホーリークレイドルをかけられて、夜の独断専行は失敗に終わった。
その後に、イレンの元へストレーグから招待状が届いたらしかった。
功を焦る気持ちは、朝になっても収まらず。異常に強いゴブリンやフーグルが出没した情報の裏取りがしたくて、皆に提案する。
だがそれも却下され、結局は夜まで待つことに。
そして、決闘の夜。
指定された時間に、カスロット砂漠の真ん中で待つ。
砂を踏みしめる音が近づいてきて、魔物と相対した。
ライトに照らされたその敵は、たしかにゴブリンやフーグルだった。だが、明らかに雰囲気が違う。決して、格下の下級蛮族ではなかった。
ピリつく緊張感、刺すような殺気。昂ぶって浮ついていた心が、冷えていく感覚。
盗賊ギルド戦闘員、ジライヤ。いざ敵を前にした時には、己の役割を果たすために集中することが当たり前になっていた。
足場が悪い砂地の中で、ルーシスが飛行のための魔法をかけてくれる。ジミマダイが、常に自分より速く、そして苛烈に敵を薙ぎ払っていた。
やはり、同じ真語魔法戦士として次元が違う。畏怖を感じながらも、ついていく…食らいつく。その一心で、無我夢中に敵へと向かっていた。
乱戦があちこちで形成される。戦場を縦横無尽に駆け回りながら、魔法を炸裂させていた時。
リサから、一言…「ジライヤさん、あなたの活躍、期待しているわ」と、声がかけられる。
途端に…張り詰めていた何かが、解けたような気がした。
イレン・アトワイトに並ぶほどの古参冒険者、リサ。彼女から、託された期待。
漸く、漸く…今、この場でストレーグと戦う冒険者の一員に、なれた気がした。
激戦は続く。上空からの急襲、夜闇に紛れた鷹の魔物の上になる何者かが、次元の刃を降らせたらしい。
見なくても分かる。このいやらしい攻撃方法、因縁の相手…ストレーグ。事前に持ち込んだ白炎玉で、その姿を晒してみせる。
オーガ、トロール、そしてボルグの変異種も戦場に入り交じり、上空からの容赦ない攻撃が降り注ぐ中。それでも必死に抗い、戦い続けた。
地表の敵が、粗方片付く。だが大元を断たねば勝利がない。皆の疲弊も激しい。
ジミマダイが転移魔法を用い、それを支えるルーシスの飛翔魔法で、上空へ。直接ストレーグを落とすために、鷹へと向かっていった。
脅威の連撃が夜鷹を弱らせ、そこにリサの追撃の弾丸が届く。傾く夜鷹。
さく、と砂を踏みしめる。ルーシスのウイングフライヤーは、自分にまでは届かなかった。だが。
ーーーーまた、背中を支えて貰うことになりそうだ、相棒。
専用の収納スフィアから、グライドウィングを取り出し、そのまま背中に装着する。
サイレックオードで共に闘い、共に命を賭け、共に生き残った、『相棒』の翼。
今こそその翼を展開し、杖先に雷を溜める。ぐるぐるぐるぐると、充電するように回す。
下から突き上げるように、落雷を浴びせた。一撃では落ちなかった、だが溜め込んだ魔力はまだ止まらない。
加速魔法によりエンジンをかけて、再度、落雷を打ち上げる。
夜鷹が、雷撃で意識を失う。その上に乗っていたストレーグが、落ちてくる。
「ざまあみやがれ、クソ野郎!」
砂の上に落ちたストレーグに、思わずそんな言葉を吐いていた。確固たる手応え。
かつて自分を捕え蹂躙した相手に、一杯食わせてやった。達成感と高揚感が、全身を支配するようだった。
………結局、ストレーグは霊体で、撃退及び捕縛には至らなかった。
残る蛮族を片付けて、砂漠に静寂が戻る。
最大目的の達成には至らなかったが、ラージャハの防衛には成功した。有り体に言えば、勝利した。
そう、勝利した…ずっと、劣等感になっていた。ルーシスの誘拐事件、それの失態から敵に捕まり、そして救出されたこと。
今回はその雪辱を、晴らせたと言っても過言ではないほどの戦果を得た。
同じ思いを抱いていたであろうルーシスと、勝利を喜び合う。ただ、ルーシスにはもう少し想うところがあるようで。
かつてイレン・アトワイトの部屋にポトフを届けさせたことを思い出しながら、先を見ているルーシスに倣って、気持ちを再度引き締めた。
カスロット砂漠の激戦は、これにて幕を閉じた。
残るは幕引きの後…最後の、けじめをつけるだけだった。
強くなった今だからこそ
カスロット砂漠で、ストレーグに一矢報いた数日後。後を引いた高揚も落ち着いて、また日常へ戻ることが出来た頃。
ジライヤはある夜に、ルーシスの部屋をノックしていた。
月狼亭での業務も終わり、明日の仕込みも終わって、あとは就寝。そんな、遅い時間だった。
短い雑談のようなやり取りから続けるように、本題へ入る。この部屋を、訪れた理由。
勝利を、確かめたかった。実感を得たかった。共感をしたかった。
ーーーーそれだけじゃ、ない。心が、震えてしまっていた。
乗り切ったと、感じたかった。凱旋を、誇りたかった。これからも、戦い続けたかった。
ーーーーそれでも、ない。弱音を、聞いて欲しかった。
ちゃんと俺たち一員だったよな、と言って。そうだったと肯定してほしかった。
ーーーーして、欲しかったのは。あの日感じた恐怖を、聞いて欲しい。
ルーシスは、羨ましいと言う。
一人で戦えるあなたが、羨ましい、と。
…そうじゃない、そうじゃない。
一人でなんて、戦っていない。いつもいつもいつだって。
ルーシスが、ゼマリタが、ルケミンが、シエスタが、アーニーが、たくさんの仲間達が。いたから。
戦ってこられた。生きてこられた。苦しいときも辛いときも、強がって、笑っていられたんだ。
でも、今なら、いいだろうか。
かつて、ルーシスの弱音を、聞いたように。俺も、あの時いえなかった、弱音を、吐き出させてもらっても。
結論が出る前に、ルーシスに縋るように手を伸ばしていた。それを手にとってもらえれば、決壊するように溢れ出る秘めた思い。
ーーーーストレーグに、すげえ恐い拷問を受けた。何度も何度も、殴られた。
ーーーーそんな地獄から、助けられたんだ。1人じゃ堪えきれなかったけど、繋いでくれていたから。
ーーーー助けてくれて、ありがとう…。
気が付けば、ぼろぼろと涙を流してしまっていた。
自分はまだ、若造だとサイレックオードで思い知った。そんな若造に、到底1人では背負いきれない恐怖だった。それをずっとずっと、背負ってきた。
ようやく…弱さを、見せることが出来て。ジライヤは笑う。いっそ清々しい気持ちだった。
これで憂いも劣等感もなく…ルケミンに与えられた任務、ストレーグの追跡に当たることが出来そうだ。
右も左も分からないまま、ルケミンに使われ、冒険者になる前から始まった劣等感の積み重ね。
それに、ひとつの幕を引けたような気がする。
新たな使命と、責任感を持って。ジライヤはこれからも、胸を張って歩み続けるのだ。
俺が進む道は
月狼亭で受付をするようになってから、時たまあること。ジライヤの額に生えている角を見た客が、不快感を隠しもせずに帰ること。
ナイトメアは差別される。それは盗賊ギルドに入って、表も裏も色んな世界を見てきたから事象として理解していた。ナイトメアである自分もそうなるのは当たり前だし、それを補って余りあるほどに戦闘適性が高いことから苦にはしていなかった。
でも、それが自分以外に害を為すとなると話は別だった。
自分ではなく、マスターが接客していれば今の客は帰らなかっただろう。ナイトメアが料理を出す店として悪評を流されるかもしれない。そうすれば月狼亭の名に傷をつけてしまうかもしれない。
自分はいい。でも自分が大事にしているものが損なわれるのは、嫌だった。
そんな後ろめたさを、丁度その時遊びに来ていたアーニーの前で垣間見せてしまった。ルーシスと変わらない年端もいかない少年に、情けないと思いながらも。月狼亭は護らなければと、義憤に駆られたから。
自分の、穢れから、護らなければ、と。
アーニーは直接的には何も言わずに、しかし自分の得意料理を注文して。そのまま作って欲しいと暗に伝えてくれた。それが分からぬジライヤではなく、そしてその意味だってすぐに理解する。
その後、アーニーからサイレックオードでの話を少し聞いた。自分には恩人がいる。いつか恩返しをしたい。その相手は、『ナイトメア』なんだと。
それを聞いて、そしてそれを伝えてくれたアーニーの言わんとすることを考えて、ジライヤは微笑む。そして同時に、ナイトメアである自分を肯定してくれた人達が周りに溢れていることに気がつく。
厨房で一緒に働いてくれている人たち。共に冒険に出た仲間たち。そして、自分を見捨てずに世話を焼き続けてくれる、盗賊ギルドの先輩。他にも、たくさんの人に世話になっている。
何も出来ずに足を引っ張ったこともある。
任務を達成出来ずに途中で引き返したこともある。
敵に捕まり手間をかけさせたこともある。
それでも、当たり前のように受け入れてくれた、この場所を。この人達を。
護りたい。
ジライヤとして。
ナイトメアとして。
永遠に。
マスターは人間で、いつかどうしようもなく死んでしまう。その時に、安心してもらえるように。
月狼亭を、譲り受けたい。護り続けたい。
盗賊ギルドに所属することに、不満はない。ただそれしかなかった道の上を歩んできたジライヤが、始めて夢を持った。
その意思は、ジライヤの中で尊いものとなった。
そうしてから思い出す。この世界危機が顕在化してから、盗賊ギルドが度々連絡をとっている相手。ナイトメアのギルドマスターという存在が、この世界にいたことを。
盗賊ギルドで書類をひっくり返すように調べ直す。そう簡単に見つかるとは思わなかった、だから根気よく探そうと気合を入れていた。
だがそれを実行する前に、自分より幾分か小さな先輩が声をかけてきた。仕事の話でもなく、ただ何をしているのか、それを尋ねられる。
盗賊ギルドを、いつか辞めたい。それと同義の夢を今この先輩に言うのは憚られたが。隠し事ができる相手ではないし、こうして声をかけられた時点で顔に出てしまっていたのだろう。
洗いざらい、打ち明けると。
ルケミンは、サイレックオードの冒険者ギルド【星座の心臓】のマスター、ハンスベル・ラフィンのことを教えてくれた。
「ジライヤはそっちの方が向いてるよ」
その一言を添えて。
思えばこのルケミンという先輩は、ことあるごとに盗賊ギルド向いてないよと言ってきた。仕事にも慣れて、他の盗賊ギルドメンバーよりも難しい仕事をこなせるようになっても、変わらずに。
そして今、晴れやかな笑顔で告げられた言葉を聞いて、思い至る。
ああ、そうか。俺はいつも、護られていたんだ、と。
命懸けの仕事、生きていくための仕事。
中途半端は許されない、使えないやつは切り捨てられる。
盗賊ギルドにいる限り、過酷な任務を強いられる。
それに向いていない、その言葉の意味は。
早くこの危険な仕事から足を洗え、という意味だったのか。
真意は分からない。けど、それを尋ねてもまともな答えが返ってくるとも思えない。
なら、都合のいい解釈をしてしまおう。
ジライヤは内心笑い、しかし決意を固める。
マスターが引退するまでは、盗賊ギルドを絶対にやめずに。この先輩についていこう、と。
向いていないからなんだというのか。
ナイトメアだからなんだというのか。
自分の道を、そんな障害が阻むと言うなら。
真っ向から立ち向かって、乗り越えてやるまで。
どの道を歩むにしても、まずはハンスベル・ラフィンに会いに行く。
自分だけの夢を背負って、ジライヤは新たな一歩を踏み出していくのだった。
お前と俺が助け合い
イクサラスと共に月狼亭のクリスマスパーティーの仕込みに熱中していた、その裏。
サンタとしてではなく、ただジライヤとして。一人の人間の少年にとある贈り物を用意していた。
その少年が、無力感と罪悪感に苛まれているのを知っている。
明るく振舞ってはいても、その目の奥に影が見えることがある。
隠し事を強いられている、まだ未成年の子どもが。自分の夢に協力してくれている、その優しさに。
贖罪の意味もあるのだろうかと、考えることもある。
だって、自分も同じだから。
無力感と罪悪感と、その贖罪。
振り払いきれない暗いものが、追いかけてくるような感覚。
それでも、成せることはあった。
自分の夢に道を示してくれたアーニーを、奈落の魔域から助け出せた。
無事に助け出せて良かった、誰も犠牲にせずに済んだ。
こんな俺でも、誰かの力になれるんだと。
自信になった。
だから、アーニー。なあ、アーノルド。
お前が俺に、夢を追う力をくれたように。
俺がお前を、奈落の魔域から救ったように。
困った時や弱った時は、お互い助け合っていこうぜ。
失敗した時は、お互いフォローし合っていこうぜ。
そう思うだけでほら、自分が強く在れる気がするだろ。
そんな想いを込めたプレゼント。相互フォローの耳飾りを、自分だけのプレゼント袋にしまって。
みんなに配るプレゼントとはまた別の形で、届けよう。
頼りにしてるぜ、相棒。
その一言と共に。
未来へ飛翔する翼を
クリスマスから数日後、アーニーを誘い冬の海釣りに出かけた。荷物袋の中に、渡すつもりのプレゼントを忍ばせて。
自分の得意分野である海釣りの実力を見せて、その魚で美味しい料理を振る舞い、自分の価値を示してから相互フォローの耳飾りを渡す。
サプライズ好きのジライヤは、何度もその流れをシミュレーションしていた。完璧。アーニーは満面の笑みで喜んで、自分を頼りにしてくれるに違いない。
自己肯定感が満ちていく。成功のビジョンが自信に繋がる。
海に着いて、早速釣り支度をする。
高揚する気分のまま、アーニーにハンデをつけた上での勝負を持ちかけた。自分というものを誇示することに、アーニーに分かりやすく認めてもらうことに、執心していた。
結果は見事勝利、充分な量の魚も確保出来た。しかし熱中しすぎていて日が暮れかけ、しかも風上の方から暗雲が迫っていた。
すぐに片付けを済ませ、帰路につく。
しかし暗雲の足は早く、追いつかれてしまい。
大雪の中をはぐれぬよう手を繋いで進むも、視界が悪く進みにくくなってしまう。
幸運にも途中で小屋を見つけ、そこで休むことになった。
本当なら月狼亭で旨い飯を振舞ってやる予定だったのに、ままならない。一抹の苛立ちを感じながら、暖炉の湿気った薪に火をつけようと火打石を打っていたところ。アーニーが妖精魔法であっという間に着火してくれた。
釣りの時も、気配を消す魔法を施してくれた。幼いのに、状況に応じて適切な判断ができるその子が心から頼もしい。
耳飾りを贈るのも一方的に護るためじゃない、お互い支え合いたい気持ちの意思表明だ。苛立ちは暖炉の温かさに溶けたように、すぐになくなった。
まどろっこしいやり取りは、いらないな。
そう考えて、プレゼントを取りに行く。
お互いがお互いを助け合う、そういう意味のプレゼントを、白い箱に詰めて。
喜ぶ顔が見たくて、差し出した。
それまでシミュレーションしていた全てとは、比べ物にならないほどの高揚。
喜んでくれる確信があった。だからどれだけ大きなリアクションが来るか、待ち構えた。
そんなだったから、怒ったように拗ねたように、つけて欲しいと強請られた時は思わず心持ちを正した。
あ、これ下手に茶化したら洒落にならないことになるな、と。
言われるがまま、アーニーの耳に触れてピアスをつける。怖いだろうに自分に身を任せるアーニーに、なんだか心がザワついた。
小さな、子どもの耳。なるべく痛くしないよう、でも誤らないよう、慎重に穴を通していく。
やがて完了してふう、と息を吐くと。
どうですか?と尋ねられる。
どうだ?と尋ねたいのはこちらのつもりだった。
嬉しいよな?喜ぶ顔を見せて欲しい。
だから気が急いてアーニーの問いに深く考えずに、冒険に出て使ってみないと分からないだろ!と軽率に返したら
ばーか、と。呆れた口調で罵倒された。
予想外のリアクションに呆気に取られていると、アーニーが一旦離れる。戻ってきた時には、手の中に球状の物体が。
プレゼントだ、と差し出される。
途端に、心臓が跳ね上がり暴れ出す。不意打ちを食らった心地だった。
贈り物を用意して反応を楽しもうとしていたら、自ら分からされたような。
短い言葉を重ねながら気持ちの整理をつけて、何かと尋ねる。マギスフィアのようにも見えるが、魔動機の知識がない自分にはこれが何かは分からなかった。
答えが返ってくる。
これは魔動バイク収納スフィアで。
中に入っているのは、グライドウィングだと。
サイレックオードに行くに当たって、その風土や文化を知らぬまま赴くことはしない。得意ではないが、本を読んだり盗賊ギルドで情報を集めたりして、最低限の知識は詰め込んだ。
だからグライドウィングのことは知っている。必要があれば、現地でレンタルさせてもらおうと思っていた。
それが、自分専用のものとして、用意されている。
星座の心臓に赴くにあたって、これは心象がいいはずだ。
恥をかかなくて済む、胸を張っていける。
何より、サイレックオードへは夢のために行く。それを肯定し、後押しされた確固たる証左に思えて。
アーニーへの感謝と歓喜で、思考が追いつかない。
嬉しい、嬉しい、涙が出そうな程に、嬉しすぎる。
ただ、取り繕うのは得意だ。数語並べるだけの時間だけ稼げれば、冷静さを取り戻せる。
その隙は、アーニーが照れたのかそっぽを向いていたから取り繕うことができた。
熱湯を注がれたように熱が全身に染み渡るような感覚。
堪らなくなって乱暴にアーニーを撫で回す。可愛い反応を返してきたので、ほっぺを押し潰しながら執拗に感謝の言葉をぶつけ続けた。
流石に振り払われたが、魚釣りの勝負の約束で肩もみをしてもらう。ずっとずっと上機嫌のまま、喜びを噛み締めた。
雪はしんしんと降り積もり、止む気配がない。
ジライヤはその事に内心感謝し、頼れる優しい年下の相棒との時間を享受する。
俺がお前を助けて、お前が俺を助ける。
なんて心地よい関係だろう。
果てない未来を、相棒と掴んでいきたい。
お前が最期まで、幸せに笑っていられるように。
これからもよろしく頼むぜ、相棒!
星座の街で見た夢
クロコに頼んで数日の休暇を貰い、いざサイレックオードへ。意気込んでしっかり準備をして臨んだ、その当日。
自分のその出向に際し、依頼書が貼られていた。
いや、ただでさえ穴を開けるのに……その遠慮の姿勢は、有難いことに集った冒険者たちに押しつぶされることとなった。
エミリゼオ、ルクレッタ、シエスタ、ガラクシアス、ムスタ、ジェラード、グリード、グラトニュー、ルーシス…そして、アーノルド。
自分の個人的な夢のために、これほどの人達が手を貸してくれていると思うと、心強かった。特にルーシスとグラトニュー、同じ月狼亭のスタッフに同行しているのは……将来、自分が月狼亭を継ぐということを暗に認めて貰えたようで。見送りに来たアクロ、マクラ、イクサラスも気持ちよく送り出してくれて(特にマクラは妙に嬉しそうで)。
憂いなく、サイレックオードへ向かうことが出来た。
だが、早くもトラブルに見舞われる。サイレックオードどころか、ランドール地方にも入らないうちに魔物の襲撃に遭い、その凶刃にアーニーが倒れる。
死。その一文字が、頭を過った。
殺された。アーニーが。
その可能性を思うだけで、到底取り繕えないほどの憤怒に支配される。
魔力が漲って溢れて、強烈な爆発魔法となって炸裂する。アーニーを切り裂いた魔神を、粉々に打ち砕いた。
それで少しだけ我に返って周囲を見た時には、ジェラードにアーニーが起こされ、アーニーもまた、義憤に駆られたように魔神へ向かっていた。
胸に溜まった不安とともに、空気を吐き出す。生きていて良かったと、心から安堵した。
戦闘後の回復までしっかり行い、優しくない先輩ルケミンが用意してくれた(チャーター代はきっちり払わされたが)荷馬車に乗り込み、改めてサイレックオードへ。
ハルシカからサイレックオード街道へ入り、ハールーン側からサイレックへ向かう。どう行けばいいのか迷っていると、案内役としてドラック・ルドックⅢ世が声をかけてくれた。
グレートリフトに乗り、ドラックからサイレックオードについて、さらにハンスベル・ラフィンについての話を聞きながら。サイレックに入ってから少し静かなアーニーへ注意を向ける。じっと外を見ているアーニーの少し後ろに立って、同じく外を見た。
ーーーー故郷が、懐かしいのか。いや、恐らく懐かしいだけでは到底括れないような想いなのだろう。
フードを被ったアーニーの顔は見えない。頭が見えない。それでもかつて贈った、お互い助け合うための耳飾りはその耳に煌めいている。
ならば、言葉などなくとも。常に傍らにいる、それで充分だと。充分にしてやると、誰にも言わずに心に決めた。
目的地である星座の心臓がある星、ガザトオリコへ到着。アーニーがフードを被り、不安そうに手を繋いでくる。それを握り返してドラックと別れ、入れ替わりにハンスベルの秘書であるロゼリーヌが対応を引き継いだ。
星座の心臓は、月狼亭の賑やかさとは違う雰囲気に包まれていて。少し厳粛な空気の中を、ハンスベルの執務室へ案内される。途端に緊張していたら、握っていた小さな手が、握り返してくれた。
ハンスベル・ラフィン。
星座の心臓のギルドマスターにして、評議会の役員。200年以上もの間、サイレックオードを支えてきた立役者。
その人物が今、目の前に。
緊張で心臓は早鐘を打ち、喉がカラカラになる。
たどたどしい自己紹介を済ませると、ハンスベルが笑って席に着くよう促してくれた。
照れ笑いを浮かべて、席に着き。今回赴いた目的を、自分の言葉でハンスベルに伝える。ハンスベルが思案している間にロゼリーヌが差し出してくれたアイスティーで喉を潤した。
ハンスベルの言葉は、成果を焦るジライヤに染み渡るようなものだった。ハンスベルが通った道に近道など無く、目の前の問題をひとつずつ片付けて、手をかけ根を回し…200年。実際に歩んできた者の言葉だからこそ、重みが伝わる。
時間は永遠にあるんだから。その皮肉が込められた言葉に、感じるものがあった。
ーーーー大丈夫ですよ。
そう、隣から声がする。月狼亭はもう、培ったものがあるから。一人じゃないから。
200年もかかることはない。
ハンスベルの言葉の重圧が、アーニーの言葉によって解れていく。そうなれば自分に必要なものが、理解出来た気がして。
アーニーに漸く、笑みを向けることが出来た。
そうして、もうひとつ。
ハンスベルが唐突に、べ。と舌を出す。
味覚のピアスが紅い舌の上で存在感を放っていた。
種族問わず、美味い料理を食わせれば人はコロッと落ちるらしい。
それは自分にとっても得意分野で、武器にできるもので。同じ厨房スタッフのグラトニューやルーシスと笑いあって、自分も味覚のピアスをつけようと決めた。
その話の途中で、星座の心臓の冒険者が入室し、ハンスベルに何かを耳打ちする。何か起きたらしく、宿泊の手続きを頼んでそのまま対話は一旦終わった。
夕食にはハンスベルの手料理が振る舞われ、あまりの美味さに豪快に頬張る。すっかり堪能していると、会話の中で先程の耳打ちを耳聡く聞き取ったらしいエミリゼオから。
魔物の襲撃、というワードが飛び出す。
もぐもぐと口の中のものを咀嚼しながら、サイレックオードにおける魔物の襲撃の話…そしてその違和感を、アーニーから聞いた。
サイレックオードでは数年に一度あるという、南からの災厄。それも、例年とは違う異常な形で。
部外者のあなたたちが、無理に参加する必要はないと〆て、アーニーの話は終わる。
それを聞いて、思わず笑った。
気を遣って遠慮して、優しい奴。言われなくてもお節介を焼いてやること…いや、自分が世話になったハンスベルやアーニーの力になれることが。
自らが望む機会でもあったから。喜んでその案件に、首を突っ込んだ。
皆の意見も一致し、サイレックオードの南へ。
持参したグライドウィングを装着し、空へ飛び立つ。事前の話通り、南から魔物の群れが飛来してきた。
普段は飛行能力を持たないはずの蛮族に加え、かつてハーヴェス公国を襲ってきた魔法人形が混ざっている。あの時のように、魔物たちに生気を感じない。
訝しみながらも、サイレックオードを護るために迎え撃った。
いつもの地に足をつけた戦闘とは違い、高さの概念がある3次元的な戦闘が始まる。高い場所から、低い場所から、続々と魔物が襲いかかってくる。
だが、アーニーに貰ったグライドウィングで事前に練習していた甲斐があった。誰よりも縦横無尽に、戦場を飛びまわり応戦する。雷と冷気を使い分け、果敢に接近戦を仕掛け、蛮族や魔法人形を撃ち落としていった。
それぞれが全力を尽くし、魔物の撃退が成る。
アーニーが礼を告げて、みんなで労い合い、星座の心臓へ帰還した。
だがしかし、星座の心臓は出発前よりもさらに慌ただしくなっていた。ハンスベルの元へ事情を聞きに向かうと、どうやら南からの災厄よりもさらに厄介なことに…羽公ジグカーンが、サイレックオードに攻め入ると宣戦布告をしてきたらしい。
20年ほど前に、突如停戦協定を結んできた翼人族を率いるガルーダ、ジグカーン。ガルーダ族は上位蛮族であり、街に攻め入られてしまえばひとたまりも無い。それが当たり前のように分かっているからこそ、こうしてギルド内部が騒然としているのだろう。
こちらが何かを言う前に、ハンスベルが協力を要請しながら、床に手をついて頭を下げてきた。水を打ったように一瞬静まり返る
店内、続いてざわざわとハンスベルに注目が集まる。
シエスタが承諾すると、ハンスベルは不敵に笑って立ち上がる。ギルドメンバーに向かって、良く通る声で待機指示を出し、喧々諤々の騒動は一瞬にして落ち着く。
一芝居打ったのか、と舌を巻いた。これも求心力を発揮するためのひとつの手法と、ジライヤは脳内に刻み込む。
同時にハンスベルを尊敬する思いがさらに強まり、このサイレックオードのためにこの身を賭して戦いたいと思えた。
そして、次の日。
正座の心臓の前に、皆で集まる。ハンスベルの宣言は…サイレックオードを護るために、戦うしかないというものだった。
それに反旗を唱えるものは誰も居ない。誰もが静かに決意を固めて、来る戦闘を受け入れる覚悟を決めているようだった。
羽公の石ゲングンテクルを望む、名も無き石に皆が集まる。翼人族の中でも上位種、天空の王たるガルーダたちが天高く飛び立ち、サイレックオードへ向かっているのが見えた。
ジライヤは、サイレックオード防衛のためにアーニー、ルクレッタ、グリード、グラトニュー、ジェラードと共に迎え討つチームに加わった。前線を抜けて迫る魔物を、機動力を駆使して幅広く撃ち落とす役目を担う。
戦闘が始まってしばらくすると、サイレックオードからハンスベルが飛び立つのが見えた。だが低空を飛翔し、ガルーダ族へ向かって行くのではない。
追いかけるか迷っていると、一際大きく威圧的なオーラを放つガルーダ族…恐らくジグカーンが迫っていたところに、ハンスベルが接敵していた。
お互いに、言葉を交わし合いながら激しい戦闘を繰り広げている。だがどこか、全力ではない…何かを探っているような戦いぶりだと、ジライヤは感じた。
やがて、ハンスベルが書類の束を取り出し、それを燃やし尽くす。
ハンスベルが大剣を構えて突っ込もうとしたところで。
一本の矢が、ハンスベルのグライドウィングを貫き破壊した。
落下していくハンスベル。その瞬間、時が止まったかのような錯覚に陥った。
高度数千メートルのこの場所から、真っ逆さまに落ちてしまえば。
思わず手を伸ばしかけたその時、ハンスベルが雲の上に…着地した。
人族も翼人族も、一斉に矢が放たれた起点を睨みつける。そこでは魔神が計略失敗を悟り、地団駄を踏んでいた。
前線で戦う者たちよりも、いや誰よりも近くにいたのは。
自分たちだった。
「おう、見たかよお前ら!俺たちがあいつらをぶちのめすぞ!」
ーーーーその号令に。
『敵は魔神だってえ、ルクレッタあ』『無駄口を叩くのをやめなさい』
「黒幕は見つかったな…やつらを倒し、サイレックオードを護るぞ!」
ーーーー仲間たちが、応える。
南からの災厄、意思のない蛮族と魔法人形。
そして西から迫る、不戦協定を結んだはずのガルーダ族。
皆、どこか腑に落ちないところがあったのだろう。
だが、今ここに現れた第三勢力。示し合わさずとも、心がひとつになった瞬間だった。
ーーーー「敵は、魔神だ!」
ハンスベルの号令が、戦場に響く。
魔神も、強力な魔法人形を従えている。
最終決戦の火蓋が、切って落とされた。
飛行し迫る魔法人形を撃ち落とし、魔神と対峙する。だが弓を番えるその魔神は、敵わないと悟ると踵を返して逃げ出そうとした。魔神語で、何かを喚きながら。
それを聞き取ったルクレッタが、その魔神は黒幕ではないと共有する。
すかさず通話のピアスを起動し、ルケミンと通信を始めた。魔法人形を使役する存在、それに繋がる手掛かりになると思ったから。
状況を端的に伝えると
ーーーーサイレックオードにも戦乱をもたらそうとしていた、か。
それだけ、ルケミンが応じる。それで充分だった。ハーヴェス公国の次は、サイレックオード。似た事例があるなら、そこから情報を辿れる。それが、盗賊ギルドだ。
既に仲間たちが魔神に容赦ない攻勢を繰り広げているのを傍目に、一応確認した。魔神は、どうするのか?と。答えを聞く前に、魔力を練り上げながら。
ーーーーもう用無し。
冷淡に言い放ったその一言に、そうっすよねぇ!と返しながら渾身の一撃を放つ。もう遠慮なくこのにっくき魔神をぶちのめせる、憤怒のままにトドメを刺した。
マシルド。
魔神が、わざわざ交易共通語で助けを求めた相手の名前。
まだ搾り出せたか、すぐにルケミンに共有して、トドメを刺す。
あとは魔神の最後の一撃、それを凌ぎきって勝利するだけ。
その、はずだった。
魔神の身体が、異常なほどに膨れ上がる。膨大なエネルギーが、その身の中で溢れかえっているように。
素人目にもわかる、これが爆発しては尋常ではない被害が広がる。少なくとも、この至近距離で受けては。
助からないかもしれない。
おい、逃げろお前たち!
爆発するぞ!!
全力の攻撃でトドメを刺した直後で、出来ることと言えば皆にそう呼びかけることくらいだった。幸い、ジェラード以外は直ぐに動ける体勢だし、ジェラードの頑丈さなら耐えきれるだろう。
少なくとも、道中で一度危ない目にあった少年は、少しでも遠くへ、逃げて欲しい。
そう願って、視線を向けた時だった。
アーニーが、振り返る。あちらにではなく、こちらに。
どこか楽観ささえ感じる、その目がこちらを見ていた。
左手が、背後へ。土の壁が生成されていく。
魔神と自分と少年だけを残して、外の世界と分断された。
なぜ、こちらに?という疑問は。
そんなのダメだ、という否定に置き換わる。
アーニーが、消える。爆ぜる。死ぬ。潰える。終わる。
ダメだ、ダメだダメだダメだダメだ!!!
お前は、もう死ぬな!!!
無我夢中で、不安定な姿勢から魔神を蹴って、アーニーの方へ跳ぶ。我武者羅に、その小さな身体を庇うように抱き締めた。
次の瞬間。
全てを白く染めるような閃光と。
一切を破壊するような衝撃が。
背中から襲い掛かる。
身体がバラバラになると感じるほどの、強烈な爆発。
だが、意識を失う刹那。ジライヤは不思議な感覚を覚えていた。
ーーーーアーノルドが、護ってくれている。
この腕の中にいて、自分が見を呈して守っているはずの存在を、背中に感じた。
なぜそう感じたのか、その時のジライヤには分からない。
だけど。
ーーーーだけれど。
お互い支え合おうと、贈った耳飾り
そのお礼に貰ったのは
背中に生える、未来へ飛翔するための翼だったんだ
……目が覚めた時に、最初に見えたのは。
ハンスベル・ラフィンが、安堵したように笑っている光景だった。
無事だったか、その言葉を、一瞬理解出来なかった。とりあえず身体を起こすと、怒濤のように皆が声をかけてくる。
呆れる声、安堵の声、恨むような声、喜ぶ声。
遅れて理解が追いついてくる。バラバラになったと感じた身体は、五体満足で完治していた。
安堵、しかしすぐにはっとして。
隣を見る。
アーニーが、グラトニューにじゃれつかれて、口角を緩ませていた。
アーノルドよお…!
言いかけて、続く言葉は感情の噴流に飲まれた。
なんであんな無茶したんだ。死ぬところだったんだぞ。寿命が縮まった。お前だけでも逃げるべきだった。
ーーーー違う、違う…。分かってる、アーノルドがどうして、あんな行動をしたのか。分かってる…。
だって、独りは嫌だった。もしあの壁の中で、独り、自分だけ爆発に巻き込まれて死ぬかも知れないってなるのは。
もう、嫌だった。
だから……あの狭い世界の中に、一緒にいてくれて、嬉しかったんだ。
全ての言葉は、溜息になって。
ただ。
ーーーー無事で良かったなあ…
と。取り繕えていない、縋るような顔で言って、アーニーにもたれかかった。
心からの、言葉だった。本当に、無事で良かった。ただ、それだけに帰結した。
だが、いつまでも浸ってはいられない。
ハンスベルが、ジグカーンとの停戦協定の再締結に向かうそうで、その見届け人に月狼亭及び精霊亭の冒険者がいてほしいと。
勝ちとったサイレックオードの未来を、最後まで見届けたい。アーニーが疲れている様子ではあったが、それを支えて立ち上がり、ハンスベルに同行する。
羽公の石ゲングンテクルにて、ハンスベルとジグカーンが再度相まみえるのを、仲間と共に見届けた。
停戦協定の再締結は、滞りなくスムーズに終わった。
あれほど激しい攻撃を仕掛けてきたジグカーンは、すこしユーモアのある飄々としたオジサンという風で、蛮族だが親しみやすそうだと感じた。
そのジグカーンが、唐突に尋ねてきたこと。片翼の息子を知らないか、というものだった。どうやら家出のように出て行ったらしい。
すぐに月狼亭登録の冒険者を想起するが、そんな冒険者はいなかったはずだ。だが、月狼亭に訪れる冒険者は多く、また盗賊ギルドでも情報は拾えるはずだ。いつかこの手でその家出息子を届けてやれれば、ハンスベルやジグカーンに一目置かれるだろうか。そんな企みを心の隅に抱えて、思考の片隅に留めておいた。
その夜、星座の心臓で過ごす最後の夜は盛大な宴が開かれた。並べられた料理に舌鼓を打ち、勝利を祝って酒を飲み交わし、星座の心臓の冒険者と会話を交わす。
有意義で楽しい、そして達成感に溢れた祝勝会だった。アーニーが、ハンスベルと嬉しそうに対話しているのが見える。
改めてまた、無事で良かったなあと、思えた。
そして明くる日。
ハンスベルが手配してくれた飛行船で、ハーヴェス公国へ戻る。その途中で、ジライヤは皆を集めて。この旅で得た物を、語る。
一番思ったのは、やっぱり…時間だった。
自分はまだ若造で。今すぐに月狼亭を引き継ぐわけじゃない。
焦ったって、しゃーないんだ
まだまだ若造のひよっこだけど、いつかは月狼亭を背負っていくナイトメアになる
その時まで、冒険者として、月狼亭スタッフとして、盗賊ギルドの一員として
出来ること、地道に積み重ねていくぜ
実のところ、なんも変わっちゃいないかもしれねえけど
ーーーーこれからもよろしくな、みんな
長い旅路だった。
だがしかし、始まったばかりの旅路だ。
冒険者の仲間達と。
それから、並び立つ相棒と共に。
胸を張って、歩いて行くぜ。
相棒という存在
因縁の敵、ストレーグを追って幾日か。元々好戦的な蛮族らの足取りを追うのは、盗賊ギルドの力を持ってすれば難しくはなかった。
だが、その足取りを注意深く見ればその先に巧妙で残虐な罠が待ち構えていることまで発見できた。ストレーグ、嫌な相手だ。負けたくなくて、成果をあげたくて、劣りたくなくて、証明したくて。
いつの間にか…それとも最初からか、焦ってしまっていた。
ある日。いつものようにアーニーが遊びに来ていた。
自室で待たせて、仕事が終わり次第向かう。
ああ、これからすることを思うと申し訳ない気持ちでいっぱいなのに。
いつものように笑えている自分が、誇らしいけれど嫌気がする。
ーーーーいざとなったら、俺の後を継いでくれ。
相棒に告げたのは、詰まるところそういうことだった。任せて欲しいなんて言われるビジョンは浮かばなかったのに、何故かそうなる気だけはしていた。そうは、ならなかったが。
呆れ、嘆き、怒り、悲しみ。
何を伝えても、目の前の少年は納得しなかった。感情の奔流が、言葉や態度になってぶつかってくる。挙句の果てには思いっきり殴られ、そして恐ろしい脅しをかけられた。
………当たり前の話だった。
ここで納得するようなら、アーニーはサイレックオードで自分と共に壁の中になど残りはしない。
心配しなかったことなんて、ない。そう言われて、そうだよな、と鈍い自分でも理解できるほどには。アーニーの想いは、分かっていた。
でも、どうしても頭を過ぎる。
自らが受けた、凄惨な拷問。
もしもそれを、アーニーが受けることになってしまったら。
万が一そうなってしまったら、アーニーの両親にもハンスベルにも精霊亭にも、申し訳が立たないし。
何より自分が、耐え切れそうにない。
ーーーーそれは、貴方だって同じじゃないですか。
ーーーー貴方がいなくなる方が、ずっと辛いって。
逃げ場を失っていく。いや、言えることはあった。
俺とお前じゃ、立場が違う。
だがそれも、アーニーはわかっているだろう。止めない代わりに、自分もとんでもない行動をとると示してきた。
観念して、最後の希望に縋る。
そもそも周りを巻き込まない、自分たちの仕事のテリトリーだと分け隔ててきたのはルケミンという先輩なのだ。
ホムラ救出作戦の時も、ルーシス誘拐事件の時も、自分の命よりも目的を優先させてきた。それが当たり前だと思っていたし、これからもそうであろうと思っていた。
だからそう言って聞かせようと思っていたのに……ルケミンからの返事は、ジライヤの意図するものと正反対のものだった。
定かでもない情報1個に、次期月狼亭マスター候補兼始まりの剣級冒険者を向かわせると思う?
…………ごもっともだった。自分の客観的価値を示されたから、ぐぅの音も出ない。
目の前の少年は、満面の笑みで握りこんだ自分の手を締め上げてくる。迫力がすごかったし、本気で握りつぶさんとするような力に憤怒の程が窺い知れた。
盗賊ギルドの仕事って、冒険者巻き込んでもいいんだァ……
そんな今更なことに気付きを得て、そういえば過去にもずっとそうしてきたことを思い出す。だからと言ってアーニーを危険に晒すことはしたくないが……
少なくとも今、立場も後ろ盾も無くなったこの状況でそんなこと言えるはずもなく。
相棒とはなんたるか、どれほど軽くないのか、自分がどれだけ軽んじたか。
姿勢を正して、懇々と『話し合い』をすることになるのだった。
ーーーー自分が姿を消したら、月狼亭で騒ぎ立てられる。
………これからは、ちゃんと相棒に連絡して頼ろう………
贈った通話のピアスの片割れを、大事そうにしまってそう心に誓ったのだった。
突発クエスト「因縁の敵の足跡を追え」発生
ほんの少し
歯車が
噛み合わなかった
世界のお話
---------------
もしもの、ざんこくな、おはなし。
断絶
ストレーグに連れ去られ、カスロット砂漠に降り立ったジライヤ。すぐにマフラーに忍ばせた通信機のスイッチを入れる。
砂漠を歩く。遺跡へ入る。その間ずっと、チャンスを伺っていた。
情報を伝達するための隙を。
遺跡の奥には、10体以上の屈強な蛮族たち。それを見てジライヤは思わず。
「ひぁっ…!?」
短く、抑えきれなかった悲鳴をあげた。
しまったと思う反面、よし、と思う。これで危機的状況が通話の向こうにも伝わったはずだ。だがココがこれ以上何かを聞いてくるかもしれない、心配するかもしれない。
そうなって悟られる前に、状況を追加で伝えなくては。
そう思って。
「こんなに、強そうな蛮族が、沢山いるのかよ…!」
驚愕に声を漏らしたふりをして、そう口にする。焦燥は本物だ、嘘もついていない。これで円滑に、状況共有ができた。
そう思った瞬間だった。後頭部に、強烈な衝撃を受けたのは。
備えなど出来ようもない、不意の一撃。ジライヤは受身を取ることも出来ずに、床に倒れ伏す。その際にころんと、マフラーから小さな魔動機が零れ落ちた。
は……と、息を呑んだ瞬間には。
その魔動機は、ストレーグの靴裏で踏み潰されていた。
間髪入れずに、次の一撃が背中へと振り下ろされる。かは、と空気を押し出されたような声と共に、血が吐き出された。
ーーーーお前がすべきことは、ひとつだ。
降ってきた冷たい言葉。
ジライヤは蛮族たちの方へ蹴り飛ばされ、四肢を拘束された。
限界
どれほどの時間が経ったかなんて、分からない。
自分が死んだかどうかすら分からなかった。
絶え間なく続く暴力。殴打されて身体中は痛々しい色に変色し、乾いた血の上にさらに血が重なっている。い服はとうの昔に破れ布クズに成り果て。吐瀉物も糞尿も垂れ流して、自分の周りはカラフルに汚れていた。
それでも、大の字に磔られた自分には何もできることは無い。最初は意地で耐え、やがて苦痛に叫び、一時しのぎと言い聞かせ降伏の言葉を発した。
それでも、蛮族たちは暴力をやめない。どれほどか分からぬ程度意識を失って、目が覚めたら傷が癒えていたこともあった。それが治癒魔法によるものか、蘇生魔法によるものか、もはやジライヤには判別ができなかったし。
直後にはまた、新しい傷を作られることになるのだ。
酷く、寒かった。この寒さは気温によるものではなく、孤独によるものだとジライヤは理解していた。
周りを見ても、恐ろしい敵しかいない。悍ましい蛮族しかいない。なまじ仲間の顔が、頼れる先輩の顔が思い浮かぶから、余計に苦しかった。無意識に助けを欲して視線を上げて、そこに醜悪な蛮族の顔しかない…そんな繰り返しだったから。
鳩尾にトロール族の巨大な棍棒がめり込む。鈍痛、なんてものじゃない。内臓をミンチにされるような激痛に、胃の中の血溜まりを吐き出す。
足元にオーガ族の真語魔法による火球が放たれたかと思うと、爆炎が全身を包む。肌が沸騰して悲鳴をあげるために息を吸い込むと、肺の中まで焼け爛れるような苦痛を味わった。
肩、膝、鼻、脛、指、腰、足……あらゆる場所の骨を、ボルグ族に砕かれる。悲鳴が喉に溜まる血痰でごぼぉと汚い音を立てると、愉快そうに嗤われた。
その間。
仲間になれ、なんて。
一言もかけられない。
ただ目的も分からない、終わりも見えない、凄惨な拷問が、終わりを告げたのは。
ジライヤが。
丁度100度目の。
「許してください」と。
命乞いをした時だった。
救済
はらがへった。
のどがかわいた。
いたみは、なかった。
さむさは、かんじない。
あつさも、ない。
ただ、くうふくと、かわきだけが、いしきをしはいしていた。
みおぼえがある、ばしょだった。
いしだたみのみち。
このさきにつながるばしょこそか。
おれが、もとめていたばしょ。かえるばしょ。
みずのみやこの、ぼうけんしゃぎるど。
とちゅうで、はらをみたした。のどをうるおした。
もくてきちにちかづくと、あついと、かんじた。
からだのなかから、やかれるかんかく。
かえりたい。かえりたいのに、かえれない。
とほうにくれていたら、みしったひとたちが、やってきた。
うれしい。すごくすごく、うれしかった。
てをのばす。こえをだす。
ただいま。ただいま。また、いっしょに、ぼうけんに。
かれらは、ぶきをかまえた。
おれはかれらに、つめをふりおろしていた。
しんかんが、おれにいのりをささげる。
いやしのちからが、からだをやいた。
ああ、そうか。おれは。
けがれた、あんでっとになったのか。
そうりかいしたのは、おれをみおろすみんなが、ないていて…だれも、てをさしのべなかったから。
ごめんなさい。
そんなことばがきこえた。
それにかえすものを、もうおれは、もっていなかった。
しんせいまほうが、ふたたびおれをつつむ。
やかれるように、あつい。
なのに、くるしくなかった。
まるでおれのくるしみを、みんなが、もっていってくれたかのような。
あたたかい。
さいご、ほんとうに、さいご。
あたたかかった。
隙間録
釣りに行こうぜ!(CLEAR)
「ハプニングもあったけど…へへ、みんなで海に行くのは最高に楽しかったなぁ!」
実はあの時…(CLEAR)
「誰にも言えなくて苦しかった…少し気が楽になったぜ」
その額に生えている(CLEAR)
「アーニーが言ってたこと、あれは…へへ!」
真っ向から立ち向かう(CLEAR)
「叶えたい夢を見つけたからには、あとは一直線だ」
新たなる道を歩み始める(CLEAR)
「これで…サイレックオードへ行けるぜ!」
ジライヤのオリジナルシナリオキャンペーン解放!!
互いに補い支え合う(CLEAR)
「ああ…いい相棒に恵まれたなあ、俺…」
あの凄烈なる刹那の中で(CLEAR)
「独りじゃないって思わせてくれる、大事な相棒よ!」
大事な翼を直して欲しい(CLEAR)
「直ってよかった…どんな顔して会えばいいかと思ったぜ」
落ち着かない休日(CLEAR)
「急に降って湧いた休日って苦手なんだよなぁ……」
大事な人の、大事なもの(CLEAR)
「何一つ嘘はねえのに、告白みたいでめっちゃ恥ずかった…!」
セッション履歴
No. | 日付 | タイトル | 経験点 | ガメル | 名誉点 | 成長 | GM | 参加者 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
キャラクター作成 | 3,0001,200 |
0
|
|
|
| | ||
1 | 8/2 | 薬草採取 | 9361,530 |
5
| 知力 | たつや
| フラムレェーヴェアルクジライヤ
| |
救命草10個 魔香草5個 ヒーリングポーション3個 | ||||||||
2 | 8/2 | イレンの新人教育 | 1,9201,440 |
10
| 器用 | 敏捷 たつや
| フラムレェーヴェアルクイレンジライヤ
| |
3 | 8/4 | イレンの新人教育 | 2,0121,933 |
20
| 生命 | 知力 たつや
| フラムレェーヴェアルクカガミエミリゼオイレンジライヤ
| |
4 | 8/7 | ヘラクレスと行く狩猟ツアー | 2,3643,476 |
5
| 敏捷×2 | たつや
| ギュステルエミリゼオカガミエルティバーンネメシスリアヘラクレスアルクジライヤ
| |
5 | 8/8 | 盗賊ギルドの偵察業務 | 1,8242,538 |
25
| 筋力 | 知力 たつや
| ネメシスティバーンミスラレェーヴェエミリゼオルケミンジライヤ
| |
6 | 8/20 | エーコーと街周辺パトロール | 1,7401,583 |
10
| 敏捷×2 | たつや
| レェーヴェフラムエミリゼオジャスターエーコージライヤ
| |
7 | 8/28 | 盗賊ギルドの偵察業務 | 2,2802,771 |
15
| 敏捷 | 器用 たつや
| シエスタキャルジズココジライヤルケミン
| |
8 | 9/17 | 砂漠の配達依頼 | 3,1204,222 |
30
| 筋力 | 知力×2 アイラ
| ノゾミンネルシャアスラジライヤ
| |
9 | 9/19 | グランゼールの大迷宮 | 3,2764,283 |
20
| 筋力×2 | 知力 たつや
| リリーパシエスタルクレッタセレスティアルーシスジライヤ
| |
10 | 9/21 | 冒険者誘拐事件 | 4,37010,140 |
62
| 筋力×2 | 知力 精神 たつや
| ルーシスエトゼマリタセレスティアシエスタジライヤ
| |
称号「支え合い戦う者達」 | ||||||||
11 | 9/25 | グランゼールの大迷宮 | 2,0561,823 |
10
| 器用 | 精神 たつや
| ルーシスシエスタセレスティアエルダージライヤ
| |
12 | 9/25 | 奮え無垢なる意思 | 2,5000 |
0
| 敏捷 | 精神 たつや
| ルーシスシエスタイレンジライヤ
| |
13 | 10/7 | 釣りに行こうぜ! | 1,7001,700 |
10
| 器用 | 知力 たつや
| リラキャルルーシスホムララゴスコッラルドジライヤ
| |
14 | 10/10 | 護の魔剣の迷宮 | 5,1967,884 |
47
| 器用 | 敏捷 筋力 知力×2 たつや
| ルーシスゼマリタエルダーセレスティアジライヤ
| |
15 | 10/13 | 味見をお願いします!先生!! | 700700 |
5
| 敏捷 | たつや
| ルーシスクロコイクサラスジライヤ
| |
16 | 10/13 | 気まずいデリバリー | 1,8005,800 |
23
| 敏捷 | 知力 たつや
| ルーシスイレンジャスタージライヤ
| |
17 | 10/24 | アクロ案件に関するユエルツ制裁 | 1,2001,200 |
5
| 器用 | 知力 たつや
| ムスタユエルツアルジャーノンジライヤ
| |
18 | 10/29 | ハーヴェス防衛戦・救世の魔法人形たち | 9,46058,200 |
90
| 敏捷×2 | 筋力×2 知力×4 精神 たつや
|
| |
称号「精鋭国防軍」 | ||||||||
19 | 10/30 | エトオリシ第一幕 あの素晴らしい時をもう一度 | 6,1468,631 |
55
| 敏捷×3 | 生命×3 たつや
| エトゼマリタシエスタジェラードリサユエルツジライヤ
| |
20 | 11/5 | ルーシスの心配り | 1,6001,600 |
15
| 筋力 | 敏捷 たつや
|
| |
21 | 11/9 | パーティーゲームをしよう! | 2,2002,200 |
10
| 器用 | 精神×2 たつや
| アーニールクレッタエミリゼオエレガンスグラトニューホムラジライヤ
| |
22 | 11/11 | その額に生えている | 1,9003,400 |
15
| 生命 | 精神 たつや
| アーニールーシスジライヤ
| |
23 | 11/17 | 真っ向から立ち向かう | 1,5002,700 |
15
| 敏捷 | 精神 たつや
| アーニークロコジライヤ
| |
24 | 11/23 | 異界の扉:鈍色の魔域 | 5,5009,100 |
48
| 器用×2 | 敏捷 生命 精神 アイラ
| エミリゼオカナエリサヴィレムキャルジライヤ
| |
25 | 11/24 | 新たなる道を歩み始める | 2,5006,000 |
25
| 器用×2 | 敏捷 たつや
| アーニージライヤ
| |
26 | 11/27 | ジニアスタ闘技場 | 5,74022,200 |
51
| 器用 | 敏捷×2 生命 知力 たつや
| ゼマリタエミリゼオルケミンジライヤ
| |
27 | 12/15 | 盗賊ギルドの偵察業務 | 6,83021,006 |
59
| 敏捷×2 | 筋力 生命 精神×2 たつや
| リュエマフィルエトシオンルケミンジライヤ
| |
28 | 12/15 | 傷つけて、傷ついた | 1,8002,700 |
15
| 知力 | 精神 たつや
| アーニージライヤ
| |
29 | 12/18 | 運命の扉:ブルー・ベルゴ編2:在りし日の人型兵器~奴隷市場の抗争~ | 5,47225,000 |
46
| 器用 | 敏捷×2 知力×2 アイラ
| ブルーベルゴカナエルケミンジライヤ
| |
称号「世紀の大怪盗?」 | ||||||||
30 | 12/25 | 月狼亭、大クリスマスパーティー | 3,0008,000 |
35
| 敏捷 | 知力 精神 たつや
| 多数
| |
31 | 1/5 | 互いに補い支え合う | 3,5008,500 |
25
| 器用 | 筋力 知力×2 たつや
| アーニージライヤ
| |
称号「互いに補い支え合う」 | ||||||||
32 | 1/8 | 闘技場:世界を護る者 | 5003,000 |
0
| 器用 | アイラ
| カナエリュエマゼマリタリサジライヤ
| |
33 | 1/26 | 23歳男性の育児経験 | 1,2002,100 |
10
| 知力 | 精神 たつや
| アーニーツルカミジライヤ
| |
34 | 2/8 | ドキワク☆王様ゲーム! | 2,0004,000 |
15
| 生命 | 精神 たつや
| ドゥイリオリュエマリホムラカナエリサシオンユエルツココジライヤ
| |
35 | 2/11 | お姉ちゃんのシンボル配り | 1,4003,400 |
15
| 敏捷 | 生命 たつや
| スターリーリィエルエドヴェッタラスティンヘルメスイアイジライヤ
| |
36 | 2/15 | 闘技場:傭兵の絆 | 3,00012,000 |
0
| 敏捷 | 知力×3 アイラ
| ルケミンワカタンイクサラスカイドロンジライヤ
| |
37 | 2/23 | 星座の街で夢を追う者 前編 | 8,52020,959 |
41
| 敏捷×2 | 筋力 生命 知力×2 精神×2 たつや
| エミリゼオルクレッタアーニールーシスシエスタガラクシアスグリードグラトニュージェラードムスタジライヤ
| |
38 | 2/26 | 星座の街で夢を追う者 後編 | 10,34852,000 |
116
| 器用 | 敏捷×5 生命×2 知力 精神 たつや
| エミリゼオルクレッタアーニールーシスシエスタガラクシアスグリードグラトニュージェラードムスタジライヤ
| |
称号「星に願いを」 | ||||||||
39 | 3/1 | 闘技場~儚き命をはぐくむ者達~ | 6,00023,440 |
0
| 器用 | 敏捷×3 生命 知力 アイラ
| ギュステルルクレッタカイドロンイクサラスジライヤ
| |
40 | 3/2 | 大事な翼を直して欲しい | 1,6002,600 |
15
| 敏捷 | 精神 たつや
| エトジャスタージライヤ
| |
41 | 3/22 | 血塗れのグロリアスロード 第一幕 | 9,25143,046 |
126
| 敏捷×4 | 知力×2 精神×3 たつや
| ルーシスリサジミマダイレェーヴェイレンジライヤ
| |
42 | 3/23 | 実はあの時… | 1,7003,200 |
15
| 筋力 | 生命 たつや
| ルーシスジライヤ
| |
4/9 | 経歴いいねボーナス | 600600 |
0
| 知力 |
|
| | |
43 | 4/27 | 我慢の限界 | 1,2003,700 |
15
| 敏捷 | 生命 たつや
| キャトルヘルメスジライヤ
| |
44 | 5/1 | 惨劇の後の修繕劇② | 4,30014,300 |
20
| 器用 | 敏捷×2 精神×2 たつや
| マクラドゥイリオイクサラスアクロユエルツジライヤ
| |
称号「惨劇からの救出者」 | ||||||||
45 | 5/17 | 凄烈なる刹那の中で | 2,2004,700 |
20
| 敏捷 | 知力×2 たつや
| アーニージライヤ
| |
46 | 5/18 | 落ち着かない休日 | 1,5003,300 |
15
| 器用 | 知力 たつや
| アーニージライヤ
| |
47 | 6/8 | 大事にしたいからこその | 1,8004,800 |
20
| 敏捷 | 精神 たつや
| アーニージライヤ
| |
48 | 6/29 | 大事な人の、大事なもの | 2,4004,400 |
20
| 生命 | 知力×2 たつや
| アーニージライヤ
| |
49 | 7/3 | その心根は誰にも明かされず | 2,3005,800 |
25
| 敏捷×2 | 筋力 たつや
| ヴィレムルケミンヘルメスドゥルガージライヤ
| |
50 | 8/12 | 蒼の世界で君と響き合う | 2,5006,500 |
25
| 敏捷 | 生命 精神 たつや
| アーニージライヤ
| |
51 | 8/24 | 新メニュー試作会 | 1,7004,200 |
10
| 敏捷 | 精神 たつや
| ルーシスシエルアクロイクサラスジライヤ
| |
52 | 9/19 | 隠し子疑惑からの騒動 | 2,00010,000 |
15
| 敏捷 | 知力 たつや
| ルーシスムメイポルックスジライヤ
| |
53 | 9/25 | 至高のはちみつを求めて | 7,45611,531 |
80
| 器用 | 敏捷 知力×4 精神 たつや
| アーニーケヴィンガジェットヤツルギビクニジライヤ
| |
54 | 10/10 | 運命の扉:ディミトリ・エステル編2章 彷徨える幻想の亡霊 | 10,47535,000 |
73
| 器用 | 敏捷×2 生命×2 知力×3 精神×2 アイラ
| ディミトリエステルワカタンフォウネルエーコージライヤ
| |
称号「時計塔の魔術師」 | ||||||||
55 | 10/30 | 因縁の敵の足跡を追え | 12,04045,400 |
163
| 器用 | 敏捷×5 生命×2 知力×3 精神 たつや
| アーニーガラクシアスエミリゼオジェラードジライヤ
| |
称号「栄光を手繰る者たち」 | ||||||||
56 | 11/21 | 輝く一夏の思い出を | 2,2006,200 |
25
| 知力×2 | 精神 たつや
| アーニージライヤ
| |
57 | 12/24 | クリスマス限定イベント「幻星の獅子流 クリスマスパーリナイ」 | 1,2001,200 |
10
| 器用 | 知力 義夜
|
| |
称号「クリスマスから始まる次なるステージへ」 | ||||||||
58 | 2/18 | 【tea party again】 | 1,3002,800 |
10
| 筋力 | 生命 ざると
| ナイアルユエルツジライヤ
| |
59 | 7/17 | 【メグルのお仕事】 | 1,8003,800 |
15
| 器用 | 知力 たつや
| ヤンゼイージリオケヴィンルーシスマクラアンチャンマリオヘイタイジョーキャベツバレモトスッポンイクサラスアクロヤツルギジライヤ
| |
60 | 9/6 | 【戦の名残が残る遺跡探索】 | 7,64025,637 |
183
| 敏捷 | 筋力 知力×2 精神×3 たつや
| ルーシスラゴスリサジライヤ
| |
61 | 9/11 | 【天への帰郷】 | 8,41017,850 |
45
| 敏捷×3 | 筋力×2 生命 知力 精神 たつや
| ソフィアガレスマアーニーポルックスジライヤ
| |
62 | 9/25 | 【至高のトマトと深淵の縁】 | 6,2368,490 |
51
| 器用 | 敏捷×3 知力 精神 たつや
| ガジェットセオドールカフカジライヤ
| |
63 | 10/26 | 【己の力を手中に収めるために】 | 2,0005,000 |
15
| 生命 | 精神 たつや
| アーニージライヤ
| |
64 | 11/27 | お尋ね者を討伐せよ | 5,97619,475 |
65
| 器用 | 敏捷×2 知力×3 たつや
| ムスタジェラードガレスマジライヤ
| |
称号「ダルクレムの神殿を破壊せし者」 | ||||||||
65 | 2/11 | 【血と悪の交響曲 第一幕】 | 10,75432,680 |
103
| 器用 | 敏捷×2 筋力 生命 知力 精神×3 たつや
| アーニーエルダーイアルーシスリサヴィレムクロガネジライヤ
| |
66 | 3/12 | イクサラス×グリアン結婚式「神に認められし新婚夫婦」 | 2,0004,000 |
38
| 敏捷 | 生命 義夜
| グリアンエミリゼオルクレッタマクラ七姉妹らアクロクロコバティスイクサラスジライヤ
| |
67 | 3/16 | 【血と悪の交響曲第一幕 アフタープレイ】 | 3,1004,860 |
10
| 筋力 | 知力 精神 たつや
| ルーシスヴィレムリーンイアエルダーリサリリーパクロガネイレンジャスタージライヤ
| |
取得総計 | 251,798 | 689,428 | 2,230 | 253 |
収支履歴
冒険者セット::-100
スカウトツール::-100
保存食・着替えセット::-60
敏捷増強の腕輪::-1000
サバイバルコート::-180
知力増強の腕輪::-1000
筋力増強の腕輪::-1000
MCクリスタル5点::-2500
ウォーメイジスタッフカスタム::-3000
魔香草×5::-500
アウェイクポーション×3::-300
正しき信念のリング::-30000
ウォーメイジスタッフイグニタイト加工::-10000
ドントレシアの堅忍大鎧::-26400
スマルティエの風切り布::-25000
多機能ブラックベルト::-4000
スマルティエのヘッドバンド::-6000
スマルティエの銀鈴::-7500
スマルティエの筋力増強の腕輪::-1000
フォートレス売却::4100
ウォーメイジスタッフアビス強化×2::-8000
スマルティエのアイガード::-12000
ドントレシアの堅忍大鎧アビス強化::-4000
魔香草×10個::-1000
敏捷増強の腕輪::-1000
つきまとうドントレシアの堅忍大鎧売却::15200
盗賊ギルドへの情報量::-750
ブレードスカート::-4580
相互フォローの耳飾り::-12000
パワードプレーツマナタイト&防弾加工::-26000
パワードプレーツアビス強化::-8000
軽業のブーツ::-11600
敏捷増強の腕輪::-1000
月光の護符3点 3個::-15000
消魔の守護石5点 3個::-7500
5点魔晶石3個::-1500
ダガー10個::-500
荷馬車チャーター::-3000
魔香草10個::-
スカーレットポーション 3個::-4200
敏捷増強の腕輪::-1000
ラル=ヴェイネの金鎖::-7500
味覚のピアス::-2000
魔香水10個::-6000
5点魔晶石10個::-5000
奇跡の首飾り::-10000
太陽のランタン::-120
油10回分::-200
迷わずのチョーク::-1200
永久氷片 5個::-15000
白炎玉10個::-2000
月光の護符+2 2個::-3000
メッセージルージュ::-1000
陽光の護符+2 3個::-4500
陽光の護符+3 3個::-15000
消魔の守護石5点 10個::-25000
通話のピアス::-20000
アウェイクポーション3個::-300
よく切れるナイフ::-20
使いやすい調理器具セット::-50
競泳水着::-20
食器セット*5::-60
北向きの針::-1000
望遠鏡::-1000
太陽神のハンガー::-1300
永久氷片*3::-9000
空間固定の棒::-19000
月光の護符+3 5個::-25000
接合潤滑油*5::-900
ネズミ玉*3::-300
イクシードボード専有スフィア::-15000
雪山用テント(6人用)::-700
熱狂の酒 10個::-9800
ポケットヒーター 20個::-2000
精霊亭のいくらたっぷり海鮮丼3個::-300
ナイトゴーグル&マナカートリッジⅩⅩⅠ::-20200
ヒーリングポーション20個::-2000
罠探知の棒::-150
聴音の筒::-300
敏捷増強の指輪 5個::-2500
知力増強の指輪 5個::-2500
平準の指輪 3個::-1500
見守りのサンダル::-2000
土踏まず::-2800
サイレントシューズ::-5000
ノマリの毒消し 5個::-500
ノマリの治療薬 5個::-500
帰還のランプ::-2000
ハードレザー::-340
敏捷増強の腕輪::-1000
魔香水15個::-9000
アイテム代金::980+1180+1180+1180
防寒具::-100
幻星食事代::-200
イクシードボード専有スフィア売却::7500
可変機動外骨格専有スフィア::-180000