“悪魔のアザリウス”ルクレッタ・ペリアーコ
プレイヤー:ニック
- 種族
- ナイトメア(人間)
- 年齢
- 18
- 性別
- 女
- 種族特徴
- [異貌][弱点/土]
- 生まれ
- 魔神使い
- 信仰
- ランク
- 〈始まりの剣〉
- 穢れ
- 1
- 技
- 7
- 体
- 12
- 心
- 11
- A
- 9
- B
- 8
- C
- 1
- D
- 4
- E
- 10
- F
- 7
- 成長
- 21
- 成長
- 22
- 成長
- 4
- 成長
- 14
- 成長
- 30
- 成長
- 16
- 器用度
- 37
- 敏捷度
- 37
- 筋力
- 17
- 生命力
- 30
- 知力
- 51
- 精神力
- 34
- 増強
- 2
- 増強
- 増強
- 増強
- 増強
- 2
- 増強
- 器用度
- 6
- 敏捷度
- 6
- 筋力
- 2
- 生命力
- 5
- 知力
- 8
- 精神力
- 5
- 生命抵抗力
- 17
- 精神抵抗力
- 17+2=19
- HP
- 66+2=68
- MP
- 103+2=105
- 冒険者レベル
- 12
経験点
- 使用
- 107,000
- 残り
- 7,218
- 総計
- 114,218
技能
- フェアリーテイマー
- 12
- デーモンルーラー
- 11
- レンジャー
- 11
一般技能
- 貴族(ノーブル)
- 3
戦闘特技
- 《魔法拡大/数》
- 《ターゲッティング》
- 《武器習熟A/スタッフ》
- 《武器習熟S/スタッフ》
- 《鷹の目》
- 《魔力強化Ⅰ》
- 《ルーンマスター》
- 《サバイバビリティ》
- 《不屈》
- 《ポーションマスター》
練技/呪歌/騎芸/賦術
- なし
判定パッケージ
レンジャー技能レベル11 | 技巧 | 17 | |
---|---|---|---|
運動 | 17 | ||
観察 | 19 |
- 魔物知識
- 0
- 先制力
- 0
- 制限移動
- 3 m
- 移動力
- 37 m
- 全力移動
- 111 m
言語
会話 | 読文 | |
---|---|---|
交易共通語 | ○ | ○ |
魔神語 | ○ | |
魔法文明語 | ○ | |
妖精語 | ○ | |
地方語(ランドール) | ○ | ○ |
魔法
魔力 | 行使 基準値 | ダメージ 上昇効果 | 専用 | ||
---|---|---|---|---|---|
フェアリーテイマー技能レベル12 使用可能ランク15 | 妖精魔法 土光闇
| +1=22 | 22 | +0 | ✔知力+2 |
デーモンルーラー技能レベル11 | 召異魔法 | +1=20 | 20 | +0 |
技能・特技 | 必筋 上限 | 命中力 | C値 | 追加D | |
---|---|---|---|---|---|
デーモンルーラー技能レベル11 | 17 | 17 | ― | ― | ― |
《武器習熟S/スタッフ》 | ― | ― | ― | ― | 3 |
武器 | 用法 | 必筋 | 命中力 | 威力 | C値 | 追加D | 専用 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ブラックロッド(召異の微章) | 2H | 10 | +1=1 | 20 | 12 | 3 | MP-1 |
技能・特技 | 必筋 上限 | 回避力 | 防護点 |
---|---|---|---|
技能なし | 17 | 0 | ― |
防具 | 必筋 | 回避力 | 防護点 | 専用 | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|---|
鎧 | マナコートプラス | 1 | 8 | 上限8 | ||
合計: すべて | 0 | 8 |
装飾品 | 専用 | 効果 | |
---|---|---|---|
頭 | カトレアの花冠 | ||
耳 | 華美な宝石飾り(専用化) | ||
首 | 幸運のお守り | ✔MP | |
背中 | 闇の野伏のセービングマント | ||
┗ | ウェポンホルダー改 | ソーサラースタッフ(召異の微章)、リーチスタッフ(召異の微章)収納 | |
右手 | 宗匠の腕輪 | ✔HP | 器用度+2 |
左手 | 叡智の腕輪 | 知力+2 | |
腰 | グリーンベルト | ||
他 | 正しき信念のリング |
- 所持金
- 19,749 G
- 預金/借金
- G
所持品
武器
メイジスタッフ(召異の微章)
ソーサラースタッフ(召異の微章)
リーチスタッフ(召異の微章)
防具
ソフトレザー
一般装備品・消耗品
冒険者セット
着替え*7
生活費・宿泊費
保存食*7
薬草・ポーション
救命草*10
救難草*5
魔香草*20
トリートポーション
魔香水*8
スカーレットポーション*4
冒険者技能用アイテム
宝石ケース
マナチャージクリスタル(5点)
受益者のシンボル
装飾品
決死の鉢巻き
魔神召喚
黒い外套 ダルグブーリー 8
牙 テラービースト 8
人族の血液 シャバライ 9
亜龍鱗 ラグナカング 9
スーツアーマー バルーサビヨーネ 15
送還供物(1200)
送還供物(1400)
送還供物(1500)
送還供物(1800)
送還供物(20000)
その他
アビスシャード
- 名誉点
- 7
- ランク
- 〈始まりの剣〉
名誉アイテム
点数 | |
---|---|
冒険者ランク | 1000 |
狭間に生きる者達 | -50 |
絆を結ぶ者 | -20 |
黒鷲遊撃軍(シュヴァルツァアドラーヴェーア)隊員 | -25 |
エユトルゴ小隊17師団一日騎士 | -25 |
アルカナの掲示者 | -50 |
「星に願いを」 | -50 |
魔導機研究家ファンサービス | -30 |
「クリスマスから始まる次なるステージへ」 | -10 |
容姿・経歴・その他メモ
経歴
魔物に襲われたことがある
破産したことがある
大きな失敗をしたことがある
冒険に出た理由
倒したい相手がいる
ななめーかー
扉の小魔 アザリウス
特殊称号:悪魔のアザリウス
任意のタイミングでタロット使用の宣言することで効果を適応する。
(戦闘中3ラウンド戦闘準備ターンは含まれない)
戦闘特技【マナセーブ】【マナ耐性】を獲得する(重複しない)
召異魔法・妖精魔法の威力を+10する。
アザリウス召喚中ルクレッタの回避参照を常に【召異魔法技能レベル+敏捷B】で参照する。
一部魔法の効果変更、魔神・妖精召喚不可
魔神の能力に対応するバフはペルソナの達成値追加となる。(これら以外の効果は適応しない)
ペルソナ状態の時攻撃の対象になった場合自分とアザリウスは同時に攻撃を受ける。
庇う効果は自分にのみ適応しアザリウスは自身でのみ回避・精神抵抗を行う。
アザリウスの回避判定は【2d6+召異魔法技能レベル+敏捷B】で参照する。
アザリウスの精神抵抗は【ルクレッタ自身の精神抵抗】を参照する。
Q&A
Q.タロットの宣言によるペルソナの展開は補助動作で問題ないよね?
A.問題ありません
Q.展開したペルソナを30秒経過前に自身の手番でカードへ戻す事は可能?
A.不可能です、3ラウンドは外に居ます
Q.小魔のいる場所って召喚者と同じ?それとも魔神準拠?
A.召喚者と同じで部位扱いはしない
Q.単一で駒として扱う?
A.攻撃の対象に関して単一で扱います
Q.対象がエリア(空間)のバトルソングなどは乗る?
A.乗りません、小魔に乗るバフは召異魔法に関する物のみです
Q.小魔にバイオぺやセイクリッドジェイルなどのデバフはかかる?
A.かかりません、デバフとして受けるのは召異魔法に関する物のみです
Q.ペルソナ状態時異界の門は開けるの?
A.開けます、なので異界の門を開いてる状態で無いと使えない魔法も従来通り使用出来ます
Q.小魔の毒・病気・精神効果無効はそのままですか?
A.無効です、しかし術者本人は効果を受けます。
Q.小魔の防護点を上げる方法って結局何?
A.デモンズアームとミニマムアーマーの2種類のみです。
逆に自発的に防護点が下がることは特殊効果を受けない限りほぼ無いでしょう。
一部魔法の効果の変更(時間は同じ)
・デモンズアーム
術者と小魔の与える物理ダメージ+2,魔法の武器化,防護点+2
・デモンズポテンシャル
小魔の命中回避達成値+1(3回まで累積可能)
・リコマンド
小魔のダイスを1回だけ振り直す事が出来る
・イビルコントラクト
小魔の命中回避達成値+2,小魔の与えるダメージ+2
・マイティデーモン
小魔の与えるダメージ+3
・ブランチ
小魔の行動を2回行う(術者と同じ魔法を反芻する)*実質効果無し
・デモンズタックス
術者と小魔が受けたダメージを【デーモンルーラー技能レベル】分返す。
(術士と小魔が同時にダメージを受けた場合効果は同時に発生する)
1度効果が発生したらこの魔法の効果は消える
・アンチマジックバリア
術者と小魔の遠隔攻撃や『形状:射撃』の効果による魔法ダメージ【-5点】
(術士と小魔が同時にダメージを受けた場合効果は同時に発生する)
1度効果が発生したらこの魔法の効果は消える
・デモンズスプレッド
術者と小魔の指定した属性ダメージを半減する
(属性の選択は1回に1度のみ、別種類を選ぶ限り累積する)
履歴
兄、エミリゼオ・ペリアーコの経歴
ランドール地方にある、小さな領地をもつ貴族の家の三男。
長男は父の後を継ぐために勉強を怠らない努力家だった。
次男も兄を支えるために商業の道へ行き、そのための勉強を熱心に行っていた。
そんな兄に囲まれたエミリゼオは、彼も家族に似てさぞ真面目なのだろうと思われたが、彼が勤勉に行ったのは父との鹿狩りだけだった。
馬にまたがり、鹿を追いかけて銃を撃つ。
元々鹿狩りは父の趣味だった。父は兄たちも鹿狩りに誘っていたが、最期まで父に付き合うのはエミリゼオの役目になっていた。
結局のところ、ペリアーコ家の人間は真面目というよりも好きなことにのめり込む性格だったのである。
長男は領主としての勉強にのめり込み、次男は商人としての勉強にのめり込み、エミリゼオは鹿狩りにのめり込んだ。
鹿を狩り、銃を手入れして、また鹿を狩りにいく。
放蕩息子さながらの生活も、貴族の三男なら許される。彼は存分に鹿狩りにのめり込んでいった。
ある日の朝、彼はいつも通りに父と母、二人の兄と可愛い妹、6人で朝食を食べていた。
そこに使用人が、近隣の村を魔物が襲っているとの一報を伝えに来た。
父は家族や使用人の制止も聞かず、猟銃を持って飛び出していった。
次男がエミリゼオに父を追うように叫んだ。困惑して佇むしかできなかった彼は、慌てて猟銃を持ち、馬にまたがって父を追いかけた。
ペリアーコ家の領地は魔物の被害も少ない、比較的平和な土地であった。あったとしても畑を荒らされたという程度がせいぜいで、村や人が襲われる被害などほどんどなかった。だからこんな緊迫感の中で馬を走らせるのは、エミリゼオにとって初めての経験であった。
村にたどり着くと、銃声と怒号が響いていた。
父は前線に立ち村人たちに声をかけながら避難を呼びかけていた。村の男たちは怪我人や老人を抱え、女たちは子供を抱えて這う這うの体で逃げようとしていた。
エミリゼオは慌てて父の隣に並び立ち、共に銃を構えた。
撃つ。当たる。多少ひるんだ気もしたが、魔物はすぐに起き上がりこちらに近づいてきた。恐怖でかちかちと歯が鳴る。当てなければ。当てなければ殺される。父も自分も村の人も。当てなければ。当てなければ。
父に襟元を引かれながら、村人が逃げるのに合わせて後退する。じりじりと魔物たちはこちらに近づいて来ていた。
「父さんもう無理だよお! 馬に乗って! 逃げようよお!」
エミリゼオがそう泣き言を叫び始めても、父は村の人より後ろに下がろうとはしなかった。
魔物が迫り、もうダメかと思われたそのときに、冒険者たちが魔物とエミリゼオたちの前に割って入った。
その後の展開は早かった。
気付けば使用人たちが近隣の馬車を集め、怪我人を含む村の人たちを避難させていた。
冒険者たちも魔物を殲滅し、こちらのお礼もほどほどにまだ依頼は終わっていないからと魔物が現れた方へ進んでいった。
あとで兄から聞いた話であるが、新しく奈落の魔域ができていたらしい。魔物はそこから現れたのではないかという話で、冒険者たちは魔域の破壊まで行ってくれたそうだ。
村は比較的早く復興した。父とエミリゼオが最後まで持ちこたえ、村人の被害が少なかったおかげだ。それでも死人は出たし、壊された建物は少なくなかったが。
エミリゼオの心に冒険者への憧れが生まれたのは、このときであった。
彼は元から、冒険者への道を考えてはいたのだ。それは可愛らしい妹のためであった。
妹はナイトメアであった。たしかにその角で母の腹を傷つけて生まれたが、母は長男と生んだときの方が出血がひどかったのだと、生まれたばかりの妹を愛おし気に抱きながら笑っていた。
念のためと数週間前から医者を屋敷に常駐させておいたおかげもあり、母は後遺症もなく元気になった。
蛮族や魔物の被害も少ない土地であったため、他の場所に比べて穢れへの嫌悪感が少なかったのかもしれない。
妹は家族全員に溺愛されながら、すくすくと成長した。
そして貴族ゆえの教養の高さから、家族のだれもが妹の将来を憂いていた。
貴族として嫁がせることはできないだろう。家の外へ出せばナイトメアとして迫害されることも想像に難くない。長男も時期が来れば結婚する。結婚相手はナイトメアに寛容だろうか。
彼女は今この家の中でなら幸せに過ごすことができる。
だが将来、彼女が幸せに過ごすことのできる場所を、誰もが与えあぐねていた。
エミリゼオは一人で鹿狩りにいくときに、よく妹に森へ連れていってほしいとねだられていた。
彼は二つ返事で妹を馬に乗せ、共に森へ遊びに行った。
妹はそこでよく妖精と遊んでいた。エミリゼオが近づくと妖精たちは逃げてしまうこともあり、彼は目の届く場所で妹を眺めていることが多かった。
妹は、ルクレッタは妖精使いの素養がある。
ナイトメアが迫害を受けずに過ごせるのは、冒険者となるのがもっとも確実だった。
ただそんな危ない職業に付けさせたくないと、家族のだれもが考えていた。
それなら、僕が冒険者になればいい。
ルクエッタが冒険者になったときに、僕が守ってあげれるように。
ルクエッタが寂しくなったときに、僕が、そして友人たちが、彼女を迎えれあげれるように。
彼は家族に冒険者になると告げて、家を出た。
妹以外はエミリゼオの意図に気付いていたが、誰も彼を止めなかった。
ただ次男だけは、エミリゼオが出発する前日に、お前も妹も俺の商店で面倒見てやるから、危ないことはしないでもいいといってくれた。家族は優しかった。
エミリゼオは冒険が怖くなったら兄さんの面倒になると言って、家を出た。
冒険者になった後も、彼は定期的に家族へ近況を知らせる手紙を書いている。
書き出しはいつも決まっていた。
愛する家族へ。愛しい妹へ。
僕は元気にやっています。
ルクエッタ・ペリアーコの経歴
ランドール地方にある、小さな領地をもつ貴族の家の長女。
跡取りの長男と、商人への道を進んだ次男、そして冒険者になった三男の、三人の兄をもつ。
幼いころから、彼女の目の前には妖精が姿を現した。
初めて見たのは父と森へ遊びに行ったときだ。父と共に馬にまたがりながら森を散策していると、遠くにキラキラと光る美しい者たちがいた。指をさして父にあれは何かと聞いたが、父かそちらを見る頃にはそれはいなくなっていた。
父は博識で、ルクレッタが見たものは妖精かもしれないと教えてくれた。
妖精は滅多に人の前には姿を現さない。ルクレッタには妖精と友達になる才能があるのかもしれないと。
ただあれは悪戯に人を騙す性質もある。森の中で道に迷わせたりされては大変だ。決して一人では、妖精と関わってはいけないとも言い含められた。
家族は可愛い妹の才能を歓迎し、大いに彼女を褒めて甘やかせた。
可愛い可愛いルクレッタ。妖精に親しまれるなんて素晴らしい。可愛いお前を妖精も大好きなのかもしれないね。
ただ父と同じく大いに心配もして、全員と一回ずつ一人では妖精と遊ばないと約束させられた。
ただ家族の中でも三男は妹の妖精遊びに寛容で、彼女がねだれば二つ返事で森へと遊びにいかせてくれた。
三男の前でだけは、我慢することなく妖精遊びをすることができた。
そんな三男が冒険者となり家を出て、彼女は森へ出向くことができなくなってしまった。
家族は妖精遊びにのめり込むルクレッタを快く思わなかったのだ。いつか妖精に手ひどい悪戯をされるのではないかと危惧していた。もっと彼女に合った、安全な遊びに興じてほしかったのである。
ただ彼女もペリアーコ家の人間だったということだろう。趣味にのめり込み、他のものでは満足できなかった。
結局彼女は家族に内緒で森へ遊びに行ってしまう。
妖精と遊び、語らい、満足して帰ろうとなったときに、周囲から妖精たちがいなくなったのを感じた。
一匹の魔物が、遠くから彼女を見つめていた。
急いで馬に飛び乗り、泣きながら街道の方へと走らせた。
街道の手前で馬は魔物に傷つけられ、ルクレッタは勢いよく街道を転がった。
叩きつけられた体が痛む。つけられた擦り傷が痛む。
怖くて怖くて、助けてと家族を呼んだ。
それはただの偶然だった。
商人の護衛をする冒険者たちが、たまたまその街道にいて、魔物を打ち倒した。
ルクレッタや馬まで治療してくれて、商人も道中が危険かもしれないと彼女を家まで送り届けた。
馬車の中で、冒険者の一人がずっと蝙蝠の羽をもつおぞましい魔物と何かを話していた。
彼女にはそれが気味悪くて仕方なかった。
彼女を送り届けた商人に、家族はひどく感謝した。商人はぜひうちを御贔屓にと頭を下げて出ていった。
商人はそのあとも何度もペリアーコ家に足を運んだ。
魔物の備えとしてこの商品がおすすめです。うちより小麦を安く扱えるところはありません。ぜひ果物もうちからご購入を。
もともと魔物の少ない土地だ。魔物の備えなど必要はなかった。だがああいったことが合った手前、最後は押し切られるような形で購入させられていた。
娘を助けた商人に恩を感じ、食物もその商店に専属契約を行ってしまった。たしかに最初は適正な値段での取引だった。何かと理由をつけられては値段は吊り上がり、契約書の影響で他から食物を買えなくなったペリアーコ家は一気に貯蓄を切り崩した。
悲しいかな、その商人はお世辞にも善良な人間ではなかったということだ。
特に商人の悪辣さにすぐに気付けなかった次男の嘆きは凄まじく、家はどんどん暗くなっていった。
ルクレッタもこの惨状に曝されながら、ただただ自分を責めていた。
あのとき一人で森にいかなければ。家族との約束を守っていれば。こんなことには。
そんな折、商人から折り入っての頼みをされる。
とある商談に立ち会ってほしいというのだ。
ペリアーコ家の人間と交流があると、しかもその末娘を呼びだせるとなれば商人として箔がつくらしい。家から金をむしり取る男の話など聞くに堪えず断ろうとしたが、どうやら本当に大事な商談らしく、食物の値段の適正化や、魔物避けのために支払った金額の半分の返却など、喉から手が出るほどほしい契約書を差し出された。
丁度父と長男は領地の見回りに、次男は仕入れのために家を出払っていた。家族に相談しなければサインはできないと言ったが、商談は今夜だからこの場で決めてもらわなければこの契約を結ぶことはできないと、時間に制限をかけられる。
ルクレッタは無知でもなければ愚かでもなかった。それでも人の弱みに付け込むのは、相手の方が一枚も二枚も上手だったと、それだけの話だ。
ルクレッタは自分の失敗を払拭しようと契約書にサインをした。使用人に用向きと行く先を告げて、商人の馬車に乗った。
馬車の中には護衛の冒険者たちがいて、そのうちの一人はおぞましい魔物を連れたあいつだった。彼は馬車の隅で一言二言商人と話し、商人がいやらしく笑っているのが見えたが、ルクレッタにはどうすることもできないことだった。
商談は滞りなく終わった。
ルクレッタは話を聞いてもわかることはなく、ただおいしい紅茶とお菓子を上品に食べるだけだった。
帰宅すると、玄関ホールで家族全員がルクレッタの帰りを待っていた。母が泣きながら彼女を抱きしめる。父と兄たちはどういうことだと商人に詰め寄っていた。彼らはその手にルクレッタがサインした契約書を持っていた。
契約書の内容は以下のとおりである。
ペリアーコ家と商店との専属契約はこの日をもって破棄されることとする。
魔神使いとしての適性をもつルクレッタ・ペリアーコは、以下期日までに国の研究施設へ所属すること。
なお研究施設より支払われる研究協力に関する恩赦について、すべて商店に譲渡するものとする。
ルクレッタが読んだ契約書とは全く異なる条件が書かれた契約書に、ルクレッタ直筆のサインが書かれていた。
紙をすり替えたのか。魔法による偽装か。
ルクレッタからはどうしてこんなものにサインがされているのか皆目見当もつかなかった。
ただわかるのは、騙されたのだと、それだけだった。
彼女は自分の身辺を整理した。ドレスや装飾品はほとんど売りに出して、できたお金はすべて家に納めた。彼女のものが少なるなるたびに、母は嗚咽をもらして泣いていた。
最低限必要なものをカバンに詰めて、研究施設へと行くことになった。
出発するぎりぎりまで母はルクレッタと腕の中から出そうとしなかった。
迎えの馬車を前に、ルクレッタは家族一人ひとりに抱きしめられながら、その頬にキスをした。彼女は家族へ自分の浅慮を謝ったし、家族はルクレッタを守れなかったことを嘆き彼女に謝った。家族は誰もが泣いていた。涙ながらの別れとなった。
最後に彼女は、私はエミリーと同じ冒険者になるのだから、それは何も寂しいことでも不幸でもないのだと、気丈にも家族に告げた。
悩んだが、エミリゼオにはこのことは伝えないことにした。伝えても心配をかけるだけだからだ。幸いなことにこれ以上金銭を搾り取られることはないのだ。ゆっくりとだが、家は持ち直せるだろう。
研究施設で魔神と契約させられた後、彼女は兄に倣い、定期的に家族へ近況を知らせる手紙を書いている。
書き出しはいつも決まっていた。
愛する家族へ。
私は元気にやっています。
隙間録
(済)▶天敵
場所:月狼亭
導入:彼女が月狼亭に赴くと、そこには悦の魔剣の分体である、あの男の姿が…。
「ひっ!? お、お邪魔、しまし、たっ!!」
▶妖精遣いによる料理教室
場所:?
導入:ホムラに妖精魔法を用いた料理を教えてもらう。
「頑張ります!」
セッション履歴
No. | 日付 | タイトル | 経験点 | ガメル | 名誉点 | 成長 | GM | 参加者 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
キャラクター作成 | 3,0001,200 |
0
|
|
|
| | ||
1 | イクサスマスクの興行手伝い | 1,8322,000 |
15
| 生命 | 知力 たつや
| アルジャーノンイクサラスガラクシアスレェーヴェ・アウグストゥスエミリゼオ・ペリアーコ
| | |
2 | 野外講習、自然と共に生きるには | 1,0502,200 |
10
| 知力 | 敏捷 アイラ
| アルジャーノンイレイナ・グロスタールフレイム・バーヴァイオリンマイ・バーヴァイオリンエミリゼオ・ペリアーコ
| | |
救命草*10、救難草*5、魔香草*35、トリートポーション、ヒーリングポーション+1 | ||||||||
3 | ルクレッタをママみで甘やかし続ける妖精鍛錬 | 1,5601,530 |
10
| 器用 | 生命 アイラ
| ヴィレム・マルクルセレスティア・ノウェルフレイム・バーヴァイオリンマイ・バーヴァイオリン
| | |
アビスシャード | ||||||||
4 | R3.8.22 | 異端の国と10人の王:始まりのルーデンベルク | 8,34015,000 |
50
| 知力 | 敏捷 精神 知力 敏捷 敏捷 アイラ
| イレン・アトワイトカナエ・モモジャスターベルガネットホムララゴス・ヴァルドルフエミリゼオ・ペリアーコジミマダイ
| |
5 | ヘラクレスと行く狩猟ツアー | 2,0162,278 |
10
| 敏捷 | 生命 たつや
| アルクエト・B・ハルマエルダーエル・フラウキャル・キルアヘラクレス
| | |
6 | R3.8.30 | 火山の悪魔 | 3,5883,155 |
20
| 器用 | 知力 アイラ
| アクセル・ガーナジズディーンフェザー・パリスエミリゼオ・ペリアーコギュステル
| |
7 | 不和の凶兆 | 2,5202,120 |
20
| 器用 | 生命 アイラ
| アーノルド・クレッセントカガミキリトシエスタ
| | |
8 | R3.9.20 | グランゼールの大迷宮 | 3,2764,283 |
20
| 器用 | 知力 知力 たつや
| シエスタジライヤセレスティア・ノウェルリリーパルーシス
| |
9 | R3.9.26 | リーン編1 緑の収穫警護 | 3,6603,310 |
20
| 器用 | 器用 敏捷 アイラ
| アルジャーノンエルダージェラード・アーノルドセレスティア・ノウェルツルカミリーン・アリエス
| |
10 | R3.9.30 | 悦の魔剣 | 3,600938 |
| 器用 | 知力 精神 たつや
| エト・B・ハルマガラクシアスシエスタジズリサ
| |
11 | R3.10.2 | 精霊亭NPC絆支援ボーナス | 1,5001,500 |
15
| 敏捷 | 知力 アイラ
|
| |
12 | R3.10.2 | ルーデンベルク十傑絆支援ボーナス | 2,5002,500 |
25
| 知力 | 精神 アイラ
|
| |
13 | R3.10.3 | 【10月3日時点 ルクレッタ・ペリアーコ評価】 | 2,0002,000 |
20
| 生命 | 生命 精神 アイラ
|
| |
14 | R3.10.9 | 【膨れ上がる感情の行き先】 | 1,5001,500 |
20
| 知力 | 精神 たつや
| アル・ルシファーイレン・アトワイトカナエ・モモクロガネホムラリア・アギスリサルーシスエミリゼオ・ペリアーコ
| |
15 | R3.10.31 | 【クロコの休日 第二幕】 | 3,5604,200 |
51
| 生命 | 知力 精神 たつや
| アーノルド・クレッセントアリル・ノヴァマールズムスタ・グラゥル
| |
16 | R3.11.7 | 【グランゼールの大迷宮】 | 2,2502,150 |
5
| 筋力 | 生命 たつや
| イクサラスガラクシアスシオンビビットユエルツマクラ
| |
17 | R3.11.9 | 【パーティーゲームをしよう!】 | 1,2001,200 |
10
| 筋力 | 生命 たつや
| アーノルド・クレッセントエレガンス=プライドグラトニュー=ミレイアジライヤホムラエミリゼオ・ペリアーコ
| |
18 | R3.11.16 | ★キャラシ評価 | 300300 |
| 精神 | ざると
|
| |
19 | R3.11.16 | 運命の扉:グレイ・ユリア編1:暗き闇に灯火を~深夜の追い剥ぎ事件~ | 5,38811,280 |
37
| 敏捷 | 敏捷 知力 知力 精神 アイラ
| アーノルド・クレッセントエルダーグレイ・スカイハガネマールズユリア・イース
| |
20 | R3.11.21 | 【天敵】 | 1,3001,300 |
20
| 精神 | 敏捷 たつや
| エトガラクシアスメルティアノ・ヴァールノルトユエルツリサエミリゼオ・ペリアーコドゥイリオ
| |
21 | R3.11.28 | 【グランゼールの大迷宮】 | 3,8046,698 |
25
| 生命 | 敏捷 知力 たつや
| アーノルド・クレッセントエト・B・ハルマツルカミハガネジェフレッド
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22 | R4.1.31 | 運命の扉:アーノルド・ルクレッタ編:悪意を持つ導き手 | 8,05035,000 |
50
| 知力 | 知力 敏捷 知力 知力 器用 筋力 知力 アイラ
| アーノルド・クレッセントイレイナ・グロスタールエルダーツルカミジェラード・アーノルド
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23 | R4.2.4 | 【ぼくにできること 第三幕】 | 6,71220,736 |
75
| 敏捷 | 器用 器用 敏捷 器用 生命 たつや
| アーノルド・クレッセントグラトニュー=ミレイアシエスタジェラード・アーノルドシエル
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24 | R4.2.23 | 【星座の街で夢を追う者 前編】 | 8,52020,959 |
48
| 敏捷×2 | 生命 器用 知力×2 精神×2 たつや
| アーノルド・クレッセントガラクシアスグラトニュー=ミレイアグリード=フレイアジェラード・アーノルドジライヤムスタ・グラゥルルーシスエミリゼオ・ペリアーコ
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25 | R4.2.27 | 【星座の街で夢を追う者 後編】 | 10,34852,000 |
121
| 敏捷×3 | 知力×4 生命 器用×2 たつや
| アーノルド・クレッセントガラクシアスグラトニュー=ミレイアグリード=フレイアジェラード・アーノルドジライヤムスタ・グラゥルルーシスエミリゼオ・ペリアーコ
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26 | R4.3.2 | 闘技場~儚き命をはぐくむ者達~ | 6,00023,440 |
| 敏捷×2 | 精神 器用 知力 生命 アイラ
| イクサラスカイドロンジライヤギュステル
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27 | R4.3.13 | 闘技場:灰色の魔女 | 7,04419,450 |
| 器用×3 | 知力 筋力 敏捷 精神 アイラ
| イクサラスカナエ・モモジェラード・アーノルドルケミン
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28 | R4.3.21 | ★キャラシ評価 | 300300 |
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| とかげ
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29 | R4.6.6 | ★キャラシ評価 | 300300 |
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| アイラ
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30 | R4.12.25 | クリスマス限定イベント「幻星の獅子流 クリスマスパーリナイ」 | 1,2001,200 |
10
| 精神 | 器用 義夜
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決死の鉢巻き | ||||||||
31 | R5.3.28 | 【ただいまと、おかえり】 | 1,5001,500 |
10
| 器用 | 精神 知力 たつや
| アクロジャスターエミリゼオ・ペリアーコギュステルマクラ
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32 | R6.3.12 | イクサラス×グリアン結婚式「神に認められし新婚夫婦」 | 1,5001,500 |
30
| 精神 | 知力 器用 義夜
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取得総計 | 114,218 | 261,727 | 747 | 107 |
収支履歴
メイジスタッフ(召異の微章)::-110-200
妖精使いの原石::-300
宝石ケース::-100
冒険者セット::-100
着替えセット::-10
ソフトレザー::-150
妖精使いの原石::-1500
妖精使いの原石::150
ブラックロッド(召異の微章)::-22500-200
魔晶石5*3::-1500
ケバブ::-8
黒い外套::-50
送還用供物::-1400
牙::-200
送還用供物::-1200
牙::-200
送還用供物::-1200
保存食(1週間分)::-50
叡智の腕輪::-1000
魔香水*6::-600*6
人族の血液::-200
亜龍鱗::-700
送還用供物::-1800
送還用供物::-1500
グリーンベルト::-26000
マナチャージクリスタル(5点)::-500*5
マナコートプラス::-52000
カトレアの花冠::-20000
スカーレットポーション*5::-1400*5
魔香水*8::-600*8
妖精使いの原石*6::1500/2
妖精使いの原石*6::-2400
ソーサラースタッフ(召異の微章)::-22500-200
リーチスタッフ(召異の微章)::-7000-200
ウェポンホルダー改::-5000
叡智の腕輪::-1000
スーツアーマー::-2500
送還用供物::-20000
正しき信念のリング::-30000