品行方正な優等生第10学区きっての不良生徒。クラス委員のみならず1年生ながら生徒会役員を務める才媛。
その才能を買われてか第3学区へも出入りし研究の手伝いなどをしていた模様。
双子の妹鞠亜とは幼いころに死に別れており、このことが能力にも影響を与えている（後述）

8歳の時に姉妹揃って能力が発現する。たまたまオーヴァードであった幼馴染に能力コントロールの手ほどきを受けることができたため暴走には至らなかった。能力が安定していることと当時はまだ微弱なものだったため家族も比較的容易に受け入れることができたようだ。その後UGNに登録されるが実家で安定した生活を送れているためチルドレンとなることはなかった。だが鞠亜は能力を伸ばすためチルドレンの訓練所に出入りするようになる。
小学校卒業の折、鞠亜はアカデミアへの進学を希望する。アカデミアで能力を伸ばしゆくゆくはUGNエージェントとしてFHと戦うと。妹が能力にはまっていることは知っていたものの、そこまでの覚悟だとは茉莉花は思いも寄らなかった。茉莉花自身は能力を使うことも伸ばすこともほとんどせず、ましてやUGNに入ることなど考えもしなかったのである。そんな茉莉花は鞠亜の「一緒に来て欲しい」という願いにこたえることができなかった。そしてアカデミアへ進学した鞠亜はチルドレンとして大成し、任務中の事故で死亡する。死の詳細は機密ということで家族にも伝えられることはなかった。
中学卒業を控え、鞠亜の能力を受け継いだ茉莉花は家族の反対を押し切りアカデミアへの進学を決意する。鞠亜が見ていたもの、やろうとしていたことは何なのか、それを知るためにオーヴァードの世界の門を開いた。

プロジェクト・オールマイティを終了させた後、メアリーと『学習装置』を社会復帰させるため奔走している。そのため授業のほとんどをサボるようになり優等生が一転して不良生徒となってしまった。日常の素行には問題ないものの（裏木を除く）教師陣にサボりの理由を説明できないため、彼らを困惑させている。

コードネーム：｜星纏天女《アストライアー》

能力発現時に周囲の空間が星の煌めきのような光に満たされること、《ワーディング》を展開した時その範囲を星空に変えることからつけられたコードネーム。だがもう1つ由来があり、第3学区で行われる兵器開発のテスト要員をつとめることもある茉莉花だが、その査定が非常に厳しく些細なミスも見逃さない。その様を研究員たちはこう称するのだという、｜断罪の女神《アストライアー》と。

能力：特質系能力者

ツヴァイハンダ―
特質系能力
精密操作が可能な多機能マニピュレータを具現化し操作する。本来ブラックドッグ/ノイマンであった茉莉花はマニピュレータの操作は可能でも具現化はできなかった。だがモルフェウス/ノイマンであった妹鞠亜が死んだ時、彼女の魂がどういうわけか茉莉花に宿り具現化能力も使用できるようになり、同時に能力系統も特質系へと変化した。ただし能力のパワーそのものは大幅に減衰し、本来の8割程度しか発現できない。アカデミアの能力評定ではAランクとされているが、これは多機能多用途な面を評価されたもので実際はBランク未満であろうと茉莉花は評価している。なお、ノイマン能力に関してはほぼ100％発揮できているのはこれが双子の共通点だからだろうと推測されている。

戦闘スタイルは具現化したマニピュレータに同じく具現化した兵装を持たせて攻撃するという極めてオーソドックスなもの。この戦闘に関する独創性の無さは戦闘教科の教官からもたびたび指摘されており、茉莉花の戦闘への非積極性を表わしている。技能訓練系の授業はは真面目に受講するものの、能力開発系の授業はサボることもしばしば。これは茉莉花自身の（そして鞠亜の）能力と向き合おうとしないことによる。

装備、所持品など

ツヴァイハンダー
能力名であり、具現化されたマニピュレータのことでもある。生体電流と脳波コントロールによる精密動作が可能。パワーに関しても火器類を問題なく扱えることからそれなりにはある模様。ただ重火器車載兵装クラスとなると扱えない。モーフィング兵装であるためどこにでも取り付けることができるが、通常は両太ももにつけたベルトに1基ずつ装着している。

スピカ
20㎜単装速射砲。旧式兵装だが高い命中精度と信頼性、それなりの火力を持つ安定した兵器であるため茉莉花は主兵装として使用している。ボルトアクションライフル相当品。

ザヴィヤヴァ
5.56㎜3銃身回転機銃。同じく旧式だが高い信頼性とストッピングパワーが評価されている。PDW相当品。

ポリマ
多弾頭ロケット/ミサイルマルチプルランチャー。本来はロケットランチャーだが弾頭部分を切り離して誘導ミサイルとして射出することもできる。いずれも広範囲多数の敵に有効。小型ロケットランチャー/インプラントミサイル相当品。

ミネラウヴァ
12ゲージ散弾銃。近接戦闘用の兵装。設定画には存在するが本編で使用されることはなかった。ショットガン相当品。

ヴィンデミアトリックス
3基一組で運用される自走式ドローン。形状は三角錐で先端にレーザー砲を備えイオノクラフト効果で飛行する。茉莉花の脳波でコントロールされるがこれを使用中はツヴァイハンダ―の腕を1本失う。1基の出力はそれなりで撹乱程度にしか役立たないが、3基のレーザーを1点に集中することで目標の装甲を貫通する効果を有する。試作品のため命中精度はあまりよくない。小型浮遊砲相当品。

ヘゼ
40㎜電磁投射砲。茉莉花の所持兵装の中では最大の威力を誇るが、試作品ゆえの命中精度の悪さと再装填に時間がかかるのが難点。レールガン相当品。

ザニア
いわゆるレーザーブレード。茉莉花の電力量では60㎝程のレーザー刀身を形成できる。白兵戦技を持たない茉莉花にとって無用の長物でありもて余していた。最強大会に向けて戦力向上のため『学習装置』のライブラリに残った目樽恋の足技のデータをBICにインストールし、白兵戦技を会得する。短期間の付け焼刃では攻撃まではできないが蹴りによる受け流しだけは習得できた。蹴り足側のローファーにザニアを仕込むことで受け流し能力を補強する盾として使用する。

ムーサ
イオノクラフトスラスター。三角錐状のスラスター2基で構成される。モーフィング兵装のためどこにでも取り付けることができるが、通常は腰の後ろに出現させている。ツヴァイハンダ―と同じ原理のフレキシブルアームで固定されているため上下前後左右あらゆる方向に進むことができる。速度はさほどでもないが非常に機動性の高い立体機動を実現させている。

コード：まりあ
万里小路鞠亜の解析された戦闘データから作られた射撃補正プログラム。ブレイン・インプラント・チップの形で茉莉花の脳内に埋め込まれている。†エクスライフスキル相当品。

ひも
何の変哲もない毛糸の紐。元々は能力のパフォーマンスとしてマニュピレータによるあやとりを披露するため習い覚えたあやとりだが、マリちゃん相手に披露したところ大ウケしたためバイトに欠かさず持参するようにしていた。思い出の一品相当品。

〈調達〉2→3
〈情報:アカデミア〉0→1
コネ：学園通の友人、†エクスライフスキルを取得

《ハードワイヤード》を取得
《ハードワイヤード》1→4
インプラントミサイル、小型浮遊砲を取得

〈知識：医療〉0→1
〈知識：レネゲイド〉0→1
レールガンを取得

リビルド
Aランク:サポーター→Aランク:スペシャリスト
成長
《ゲットダウン》、《リフレックス：ブラックドッグ》を取得
《リフレックス：ブラックドッグ》1→2

万里小路鞠亜（まりちゃん）
●連帯感/隔意
死に別れた妹、失われた半身。その存在は能力として茉莉花の中に息づいている。
モルフェウス/ノイマンの具現化系能力者。その潜在能力は高く、現在茉莉花が使用する戦闘能力はほとんど彼女に由来する。

“マリちゃん”≒『学習装置』
●慈愛/偏愛
第3学区で出会った友人私の大切な妹たちです。

“｜万能技能《オールマイティ》”メアリー
●友情/不安
SSランク第5位の実力者。新しいお友達です。

“｜生命光輝《サクリファイス》”血原数息
●同情/憐憫
SSランク第7位の実力者。彼のSS能力を知って以来SS能力とは何らかの“呪い”のようなものではないかと考えるようになった。すべてのレネゲイドを消し去るようなことはできなくとも、自身の望まない能力を付与されているものを“治療”できないかと思い始めている。

“｜機工錬金《ダイバーシティモルド》”目樽恋
有為/●悔悟
第12学区の元Sランク生徒。本人のあずかり知らぬところで格闘技の師匠となった。『学習装置』の素体手配の件も併せて世話になっているが、これもおそらく本人は知らない。直接対決の際かなりひどいことを言ってしまったので謝りたいと思っている。ちなみに白兵戦技の“師”として彼女のデータを選んだのは茉莉花の知る中で最も美しい技の使い手だからだそう。

裏木切也
信頼/●不安
第10学区に勤める教師。基本的に良い教師だと思っているが、指宿氷月を代表に強引に推挙した結果今回の騒動を引き起こした件をいささか訝しく感じている（第1話）。侵蝕増剤の件でさらに疑惑は深まった（第2話）。血原数息と補給部隊との対決をお膳立てしてくれたことには感謝しているが、それが結果として氷月と翔のSSランクへの覚醒を促したことから結局彼の思惑通りだったのかと疑ってもいる（第3話）。『学習装置』とメアリーの解放のために協力関係となる。彼の真意を知り全幅の信頼を置くようになったが、『学習装置』問題解決の資金源を非公式トトカルチョに求める辺り根本的な社会能力に一抹の不安を隠せない模様（第4話）。信頼して、いいんですよね……?

“弁天”
●懐旧/脅威
フリーランスの拝み屋。同郷の幼馴染。覚醒したての姉妹にオーヴァードとしての基本を指導した。

指宿氷月（指宿さん）
●友情/隔意
転入生その1。まさかSSランクだったとは驚かされましたが、大切なお友達であることに変わりありません。（親愛度LV8）

穂村翔（穂村君）
●同志/不安
第10学区の誇るSSSランクにして努力の天才。苔の一念でSSランクに成れたのはよかったけど、無理はしないでほしい……。（親愛度LV8）

セラフィナ・ブラックウェル（ブラックウェルさん）
●友情/疎外感
転入生その2。補給部隊の一件で彼女の抱えていたものの一端を知ることができた。ブラックウェルさんの重荷を少しでも肩代わりしてあげられるといいな……。（親愛度LV9）