ゆとシートⅡ for DX3rd - ゆと工公式鯖

柴染柊木 - ゆとシートⅡ for DX3rd - ゆと工公式鯖

Thρmis(法廷の調律者)柴染柊木(ふしぞめ くのき)

プレイヤー:K.MYON

自由登録 基本ステージ

年齢
39
性別
星座
天秤座
身長
168cm
体重
53kg
血液型
A型
ワークス
UGN支部長A
カヴァー
裁判官
ブリード
ピュアブリード
シンドローム
オルクス
HP最大値
25
常備化ポイント
14
財産ポイント
4
行動値
7
戦闘移動
12
全力移動
24

経験点

消費
+142
未使用
0
フルスクラッチ作成

ライフパス

出自 天秤の担い手、法廷の調律者。その名に恥じぬ判決を下しましょう。
資産家
経験 出会い、別れ、出会い、別れ、そして出会う。運命は私を余程恨んでいるようです。
運命の悪戯
邂逅 三度目の出会い、三度目の過ち。これが最後です、今度の私はもう間違えません。
贖罪
覚醒 侵蝕値 より素晴らしき世界に、私は必要ないでしょう。
探求 14
衝動 侵蝕値 自らの身体で支えきれぬほどの罪を、清算する時は来るのでしょうか。
飢餓 14
侵蝕率基本値28

能力値

肉体1 感覚2 精神3 社会4
シンドローム0×2 シンドローム1×2 シンドローム1×2 シンドローム2×2
ワークス1 ワークス ワークス ワークス
成長 成長 成長1 成長
その他修正 その他修正 その他修正 その他修正
白兵1 射撃 RC4 交渉
回避1 知覚 意志+1=5 調達3
運転:群衆2 芸術:天文学1 知識:法律+1=3 情報:UGN2
知識:宗教1 情報:噂話1
知識:育児1 情報:学問1

ロイス

関係 名前 感情(Posi/Nega) 属性 状態
Dロイス 特権階級(ハイロード) No.07。自身の昇華したタイタスの効果を他人に適応できる。

メモリー

関係名前感情
一つの愛 “嘱望”-Expectance- 遺志
二つの愛 “瑞兆”-Auspicious- 慈愛

エフェクト

種別名称LVタイミング技能難易度対象射程侵蝕値制限
リザレクト 1 オートアクション 自動成功 自身 至近 効果参照
(Lv)D点HP回復、侵蝕値上昇
ワーディング 1 オートアクション 自動成功 シーン 視界 0
非オーヴァードをエキストラ化
リフレックス:オルクス 2 リアクション シンドローム 自身 至近 2
組み合わせた判定のクリティカル値を-Lvする(下限値7)。(EA/p,132)
幸運の守護 1 リアクション 〈RC〉 対決 自身 至近 1
このエフェクトを組み合わせた判定で、自身はドッジを行える。(EA/p,98)
FS:絶望の領域 5 セットアッププロセス 自動成功 シーン(選択) 視界 4 ピュア
ラウンド間、対象が行うあらゆる判定のダイスを-[Lv×2]個する。シナリオ中1回まで。(EA/p,102)
妖精の手 4 オートアクション 自動成功 単体 視界 4
対象が判定のダイスを振った直後に使用、ダイス目のひとつを10に変更する。1回の判定に1回まで、かつシナリオ中Lv回まで。(EA/p,100)
運命の切り替え 5 オートアクション 自動成功 単体 視界 3
対象がリアクションとしてドッジを行い失敗した直後に使用、自身は対象の代わりにリアクションとしてドッジを行う。これに成功すれば、対象がドッジに成功したかのように攻撃を回避する。シナリオ中Lv回まで。(EA/p,97)
FS:反転する運命 1 オートアクション 自動成功 自身 至近 4 リミット
前提:《運命の切り替え》。《運命の切り替え》と同時に使用、その《運命の切り替え》に成功した場合、本来の効果に加えてその攻撃を行ったキャラクターに命中させる(リアクション不可)。シナリオ中1回まで。(BC/p,65)
スモールワールド 5 オートアクション 自動成功 単体 視界 7 80%
対象が攻撃の判定を行った直後に使用、その判定の達成値を-[Lv×5](最低1)する。シナリオ中1回まで。(EA/p,101)
隠された世界 1 オートアクション 自動成功 単体 視界 1D10 100%
対象が行う「対象:単体」でない攻撃の判定が行われる直前に使用、その攻撃の対象を単体に変更する。その対象は改めて選択させること。シナリオ中1回まで。(RW/p,41)
地獄耳 1 メジャーアクション 自動成功 自身 至近
領域を広範囲に拡大し、その中で起きている全ての出来事を見聞きするエフェクト。(EA/p,103)
世界の注視 1 メジャーアクション 自動成功 自身 至近
空間を操ってその場にいる全員の視線を自分に集めるエフェクト。(BC/p,65)

コンボ

判例、罪と罰の星霜(Reliever)

組み合わせ
《リフレックス:オルクス》+《幸運の守護》
タイミング
リアクション
技能
RC
難易度
対決
対象
自身
射程
至近
侵蝕値
3
条件
ダイス
C値
達成値修正
攻撃力
100%未満
3
8
4
なし
100%以上
3
7
4
なし

罪を嘆く彼方の空は、側に立つ星から目を背け。曰く、光あれ。されど過去の栄光に縋るべからず。

判例、兄弟の過ち(Solitude)

組み合わせ
《妖精の手》
タイミング
オートアクション
技能
難易度
自動成功
対象
単体
射程
視界
侵蝕値
4
条件
ダイス
C値
達成値修正
攻撃力

己の力を悪と断じた独奏者は、聴衆のいない灰色の舞台で孤独を奏でた。

判例、未成年の咎(Gloriosa)

組み合わせ
《運命の切り替え》
タイミング
オートアクション
技能
難易度
自動成功
対象
単体
射程
視界
侵蝕値
3
条件
ダイス
C値
達成値修正
攻撃力

己の心と躰を別つ荒地の狐百合は、自らの想いを若気の至りとして土に還した。

判例、白痴の英雄譚(Victoria)

組み合わせ
《スモールワールド》
タイミング
オートアクション
技能
難易度
自動成功
対象
単体
射程
視界
侵蝕値
7
条件
ダイス
C値
達成値修正
攻撃力
100%未満
-20
100%以上
-25

罰を受け入れた此方の月は、過去に酔い痴れ酒を呷る。名もなき英雄よ、その身に揺るぎなき勝利を刻め。

判例、悪霊の背き(Idolatry)

組み合わせ
《絶望の領域》
タイミング
セットアッププロセス
技能
難易度
自動成功
対象
シーン(選択)
射程
視界
侵蝕値
4
条件
ダイス
C値
達成値修正
攻撃力
100%未満
-10
100%以上
-12

己の夢を追いかけた無垢な命は、亡き友の声を信じ至高の偶像を造り上げた。

判例、白夜の歪み(Aconitum)

組み合わせ
《隠された世界》
タイミング
オートアクション
技能
難易度
自動成功
対象
単体
射程
視界
侵蝕値
1D10
条件
ダイス
C値
達成値修正
攻撃力

己の定めを受容した褪せ色の空は、命枯れるその日まで淋しさを隠し通した。

希望の瑞花(Immortal Feather)

組み合わせ
《運命の切り替え》+《反転する運命》
タイミング
オートアクション
技能
難易度
自動成功
対象
自身
射程
至近
侵蝕値
7
条件
ダイス
C値
達成値修正
攻撃力

もしも(if)、その願いが叶うのならば。希望の瑞花よ、我を贄とし彼女の“翼”となれ。

武器常備化経験点種別技能命中攻撃力ガード
射程解説
判例、刑罰執行(Executioner) 3 射撃 〈射撃〉 -1 5 20m 己の苦痛に塗れた記憶に苛まれる処刑人は、人に愛されることを潔しとしなかった。
データは「パワーピストル」。(NC/p,101)
一般アイテム常備化経験点種別技能解説
コネ:研究者 1 コネ 〈情報:学問〉 〈情報:学問〉の判定のダイス+2個。(Ⅰ/p,179)
制服 0 その他 裁判時に使用する法服。胸元に刺さる色褪せた徽章に、誇りや愛着は存在しない。(Ⅰ/p,180)
思い出の一品 2 その他 〈意志〉 雪の結晶を模した白色の造花。願わくば、この花が永遠に実を結びませんように。
〈意志〉の判定の達成値+1。(Ⅰ/p,180)
六法全書 2 その他 〈知識:法律〉 ワンチャン白兵武器になるかもしれん。
〈知識:法律〉の判定の達成値+1。(Ⅰ/p,180)
情報収集チーム 2 コネ 〈情報:〉 〈情報:〉の判定を行う直前にオートアクションにて使用、その判定の達成値+2。シナリオ中3回まで。(Ⅱ/p,193)

経験点計算

能力値 技能 エフェクト アイテム メモリー 使用総計 未使用/合計
10 28 204 0 30 272 0/272
侵蝕率効果表

現在侵蝕率:

容姿・経歴・その他メモ

「法律は手段であって、目的ではないのです。では、判決を下しましょう」
冷血なる都市裁判官、柴染柊木。彼の下す判決に誤りはなく、存在した真実のみを追求する。

基本情報

【好きなもの】……「法」「正義」「裁き」
【嫌いなもの】……「罪」「悪」「運命」
・本名「ラヴィニア・ファルコーネ」。短く揃えた前髪と、感情を持たない瞳が特徴の裁判官。
・本職である裁判官の他に、あるUGN支部の支部長を勤めている。彼の下で働くエージェントからは、極端なまでに合理的な指揮を執る人物であると畏敬の念を抱いている。
彼を知る人物は、みな口を揃えて言う。曰く、彼は三年前から変わってしまった、と。
→「柴染柊木」は帰ってきた。失われた信頼を取り戻すのに、彼女ならばそう時間は掛からないだろう。

関係者リスト

「希未」

彼の背負った、一つ目の罪。己の抱いた愚かな感情に鎖をかけ、彼女に背を向けた。

「瑞希」

彼の失った、二つ目の罪。己の犯した浅はかな罪を凍結し、彼女に手を触れた。

「楢井翼」

彼の償った、三つ目の罪。己の全てを賭けて、彼女にチップを渡した。

立ち振る舞い(ロールプレイメモ/微メタ)

折り畳み

・一人称は私、二人称は貴方/貴女。誰に対しても丁寧で礼節をもった所作で接するが、そこに親しみやすさは微塵も存在せず威圧感と恐怖を与えてしまう。その相手が例え子どもであっても、その感情を制御することはできない。
・遺産を手にしてしまったが故にあらゆる感情が希薄になっている。元は自分に厳しく他人に優しい人格者であったが、今の彼は病的なまでの自己犠牲の精神が根深く存在しており、彼の思い描く理想の世界に彼自身はいない。
・彼の発する言葉は他人の感情を気にしないものばかりで、その本心が慈愛に満ちたものであっても、想いが実ることはない。可能な限り翼の心を抉って嫌われたい。

履歴

“法廷記録”
“前科二犯”
『美しい笑顔』

「すみません、ここは教会であっていますか?」
彼がそこに訪れたのは、ある種の偶然だった。表では人を裁く裁判官として、裏では人を捌くUGNの司令塔を担うエージェントとして。教会、孤児院、研究所、裁判所が所狭しと並び立つ環境にあるUGNのT市支部に勤める彼は日々の時間を仕事にのみ費やし、本人もまたその日常を悪くは思っていなかった。
その日、彼は早見天女に教会独自の“法”に関する討論を行うべく足を運んだのだが、そこには見慣れぬ人物がひとり。その女は希未と名乗り、そんな問いを投げ掛けてきた。周りに人は少なからず居たのだが、なぜ自分に、と頭の片隅に考えを巡らせつつ、彼は彼女を礼拝堂へと案内することとした。
「ありがとう。ふふ、やっぱり貴方に話しかけて良かったわ」
礼拝堂まで辿り着くと、彼女はそう言って笑った。やはり理由があったのかと思いつつ、表情筋を動かさずに彼は別れを告げた。
──実は私、人を色で判断できるのよ。貴方は優しい人だって色だったから。ふふ、内緒よ?
彼女の呼び止める声に応え振り向くと、その貌を悪戯っぽい笑みへと変えながら彼女は言った。そしてひとつ、また教会で会おうという約束を半ば一方的に取り付けて。
優しい人という色。告げた言葉がその通りの真実であるのか、或いは単なる後付けに過ぎないものか、彼には判別することができなかった。だが、しかし。私に優しいという言葉は似合わないと、彼は自嘲気味に嗤った。
冷血、冷酷、冷徹。裁判官として、エージェントとして。彼に備わった才能はなにかと問われれば、感情の制御であると答えるだろう。人と関わるに際し、最も必要で最も不要なもの、それは感情である。罪を暴くのに感情は不要であり、罪を与えるのに感情は必要である。彼は己の感情を完全に制御する術を弱冠二十歳にして身に付けていた。故に、彼は他者に感情を見せることはなく、必要がなければ無愛想な表情を以て接する。そういった人物へと為っていた。
約束してしまったものは仕方ない、そう自分に言い聞かせて。己の内に沸いた初めての感情を圧し殺しながら、彼は礼拝堂を後にした。


希未が死んだ。
そう報告を受けたのは、奇しくも彼女が教会へと訪れなくなったその翌日だった。布を取り、表情のない顔で美しいその彫像を覗き込む。死してなお、自身よりも表情のあるそれを見て、彼は静かに目を閉じた。
喜ぶ姿、怒る姿、哀しむ姿、楽しそうな姿。瞼の裏に浮かぶのは、七色に輝く彼女の美しい姿。その変化を見ることができなくなってしまったのは残念だが、仕方のないことだ。人はいつか、死に至るのだから。誰に向けた言い訳なのかもわからない感情を吐き捨て、彼は目を開けた。
……ああ、よかった。彼女は私を捨てたわけではなかったのだ、と。一瞬でも沸き上がってしまった、その“運命”に対する感情に。どうしようもなく腐りきったこの感情に、鎖をかけて。彼は冷たくなった彼女に、背を向けた。

『愛らしい笑顔』

「あの、あなたが、私の新しい……お父さん?お母さん?えっと、ど、どっちだろ……」
目の前でしどろもどろに狼狽える少女の様子を見て、彼は笑顔を作ってどちらでも構わないと応えることにした。
今思い返せば、彼女との交流は未知に溢れていた。彼は彼女の本当の親ではなく、彼と希未との間に何があったのか知る由もない。故に、彼らの間には常に大きな隔たりがあった。
彼は彼女が心を開いてくれるまで、いつまでも待つつもりだった。何日、何か月、何年……生きる明確な理由を思い描くことのできない彼にとって、待つことは苦痛ではなかった。しかし、子の心親知らず。瑞希にとってその姿は、“自らとあまり関わろうとしない大人”だった。
月は巡りて、陽はまた昇る。そんな二人の転機は、あの礼拝堂にて。その日は奇しくも、彼が一つ目の罪を背負ってから丁度九つの年が過ぎた頃。彼が記念にと手渡した白色の花束に、彼女は初めて、花の咲くような笑顔を浮かべた。
「この花はね、前のお母さんとお父さんが一緒に摘んでくれたことがあるの──」
その顔には、あの七色が色濃く受け継がれており……彼は、言葉もなく、彼女を抱き締めた。
それから、彼らは名実ともに親子としての人生を歩み始めた。悪戯っぽく笑う瑞希にちいさな幸福と“運命”を感じ、彼らは手を繋ぎ歩いて行く。
彼女の為にも本当の親にならなければいけませんね、と誓いを立てる彼の顔には。ちいさく自然な笑顔が、浮かんでいた。

『張り付けた笑顔』

瑞希が、彼の手を振り解いた。
どこで道を間違えたのか、そう思考する余地もなく彼女はヒトならざるもの(ジャーム)として暴走を始める。教会の友人はまともに会話できる状態でなく、ただ神に赦しを請うのみだ。
己の得物である巨大な質量を有する木槌(ガベル)に鎖をかけ、制御できない力を傍若無人に振り回す自らの愛した子に叩きつける。その一撃は救いに非ず、その裁きは……少女の身体を、打ち砕いた。
仕方がなかった、と言葉を零す罪人は幾度となく見てきたが。その意味を、身を以て体験することになるとは、終ぞ思うことはなかった。
その場を後にする直前、ひとつ。彼はある楽観主義者に頼みごとをした。そうしなければ、自身を見る友人の視線に耐えられそうになかったから、己の二つ目の罪に耐えられそうになかったから。
この処理に感情は必要ない。何故ならば、彼は。彼は瑞希の、本当の親ではないのだから。すべての感情を、過去に捨てて。彼は冷たくなった彼女に、手を当てた。


一度ならず二度、残酷な“運命”に切り裂かれた者。己の手には何も残らないと、“運命”を捻じ曲げるべく手にしたのは、皮肉にも破滅への“運命”を導く片道切符(遺産)だった。
彼は自らに問う。今の私を彼女たちが見れば、どう思うのだろうか。“運命”を変える力を手に入れた、手の届くすべてを守る術を手に入れた。しかし、どうして。私が、彼女たちが望んだのは。こんな“結末(うんめい)”だったのだろうか。
高名なる裁判官にしてUGN支部長、柴染柊木。感情の介入する余地のない調律のとれた天秤を手に、“運命”に弄ばれた彼は、“運命”の担い手と為る。

“判決と判例”
ED①『たとえ楽観的(Optimist)であっても、今はただ』

分岐条件A:伊織翼瑞希の好感度がともに100以上の状態でエンディングを迎える。
分岐条件B:自らの罪を清算し、未来を受け入れることができる。


生きる。

ED②『たった二人、去り行く者に捧ぐ聖歌(Hymnody)

分岐条件A:伊織翼瑞希の好感度が一方でも100未満の状態でエンディングを迎える。
分岐条件B:自らの罪を清算し、未来を受け入れることができる。


生きる。

ED③『厭世(Pessimist)ではなく、調律の護り手として』

分岐条件:自らの罪を清算し、未来を受け入れることができない。


死ぬ。

ED④『鮮紅、失楽園(Paradise Lost)の果実を食んで』

分岐条件:早見天女の好感度が0未満の状態でエンディングを迎える。


殺される。

“面前調書”

最終陳述

関係名前感情説明
Dロイス遺産継承者:海鳴の石板☑節制/☐暴食No.98。読みは「レガシー」。
-Purity-希未☑純潔/☐色欲希望の君よ、どうか安らかに。遺されてしまった瑞希のことは、私にお任せを。
-Charity-瑞希☑慈善/☐強欲神に与えられるものでなく、自らの両手で造り上げるものとして。
-Virtue-伊織翼☑人徳/☐嫉妬その裁きはあまりに慈悲深く、あまりに残酷な願いだった。
-Wrath-【選択の随身】☐忍耐/☐憤怒今はまだ、この両手の届く範囲で。
-Sloth-【神砕きの槍】☐勤勉/☐怠惰今はまだ、この両手の届く範囲で。
-Pride-【心願の円光】☐謙虚/☐傲慢今はまだ、この両手の届く範囲で。
“二通の手紙”

『突然ですが、娘ができました』
その一文から始まっている手紙を見て、思わず飲んでいた茶を吹き出してしまった。
妻と別居状態となってから早数年、元から茶目っ気のある人だということは知っていたが、突飛なことを言う人物ではないと思っていた。隣でバウムクーヘンを頬張っていた隊員に若干引かれつつ口許を拭くためのタオルを受け取り、改めて手紙に目を通すことにする。
結論としては、もう一度やり直したいという単純な内容だった。その一文に辿り着くまでに用紙のほとんどを使っている辺り、やはり変わらないなと思いもしたが。そもそも別れを切り出したのはそちら側ではないかと苦笑しつつ、ファッション誌に没頭する隊員の背を横切り、こちらも手紙を認めることにする。
言いたいことは山のようにあるが、あのオブラートという概念を知らない隊員を見習い、積年の思いを丁寧に綴っていく。
私としては、彼女が望むのであればまた共に過ごしたいとも考えている。新たな娘に関しても然したる抵抗はない(もっとも、覚悟を決める猶予くらいは欲しかったが)。だが、いくら戸籍上一切の問題がないとはいえ、見ず知らずの人物を親として認めるのには時間を要するはずだ。色々と熟考した後、少しの間彼女たち二人の時間を作ることを提案する内容を文字に起こす。
私とその娘の間にわだかまりが出来ないか、と心配そうに肩から手紙を覗きこむ隊員の疑問に、私を誰だと思っていると質問で返して便箋に封をする。私たちの物語と同じように、彼女たちの物語もまた、ようやく始まったのだと。彼女の愛らしい笑顔を思い描きながら、切手を貼った。

セッション履歴

No. 日付 タイトル 経験点 GM 参加者
フルスクラッチ作成 114
1 2023-01-21/22/23/24 地に福音が満ちずとも 28 あるてまさん 翼/透さん/天女/柊木
それぞれの為すべきことを、為すことができました。……また会いましょう、希未。

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