平坂 詠の正体は『クシナダ村』という集落でかつて信仰されて生き神として君臨していたRB『オロチ』が、自身と人間との橋渡し役として創り出した“子機”である。
　オロチの復活に伴いその姿は次第に人から外れてゆき、最終的に『死の体現者』として黄泉の女王として完成する。（その過程で、オロチと同じく宇宙を内包しているかのようなカラーリングに変質した）
（実際のところ、そのオロチもまた外なる神(アザトース)の召喚の媒介にと利用された被害者だったため、一概にオロチが悲劇の原因と言うわけではない）
　なお、この事件の決着の中で「ダディ」と慕っていた養父を喪うも、すべてに決着をつけたことで冤罪は雪がれ自由の身となる。（もっとも他に居場所が無いため相変わらず自室は地下収容施設である温室なのだが）

坂巻 弾　●P誠意/N食傷→　幸福感/恐怖→　尽力/恐怖→　幸福感/疎外感

「サカマキ」
　鳴山市支部の仲間かつ、恋人。
　3年前、オーヴァードにも関わらずまるで普通の人間のように真っ当に生きる彼に一目ぼれした事が、詠が人間らしい挙動をするようになった切欠と言える。
　ただし、相手の人間性を愛しているからこそ「人間ではない」自分はいつか彼の手を離さないといけないとも思っている。

星野 悠真　●P友情/N劣等感

「ホシノ」
　鳴山市支部の仲間かつ、信頼できる友人。
　自分とは全く考え方も世界観も異なると理解した上で、互いを尊重し（尊重した上で否定するところはしっかり声をかけ）ている間柄。
　だいぶ年上だったのには驚いているが、まあ友達だからもうそういうの気にしなくていいよね？　それはそれとしていじるけど。

アルフレッド・J・コードウェル：　P執着/●N隔意→　好奇心/不安

「コードウェル博士」
　公式NPC。十年前、故郷で確かに出会っているはずの人物。
　かつての事件の真実がわかった今でもそれが本人だったのかは定かではないが、現在も彼の使者を名乗るFHエージェントから名指しでFHへ勧誘されている。

那岐 五鞘　●P尽力/N隔意　→純愛/隔意　→遺志/隔意

「ダディ」
　シナリオNPC。自分をかの集落か連れ出した養父。すべての原因でもあり、すべての始まりと自分の人生のすべてだった。
　彼が詠を育てていたのはいつか自分の娘を蘇生しようと利用するためだったが、それでも二人は確かに『親子』だった。

死　P連帯感/●N恐怖

　わたしと『死』は、切り離せない。

色季　●P連帯感/N不安

「色季」
　シナリオNPC。親機であるオロチの千切れた首。ヒトになった今も、彼に対しては母親のように接しがち。

八鳥羽 千也　●P連帯感/N任意（罪悪感）

「千也」
　シナリオNPC。自分の素体になった女性の弟。一時は彼の為に死のうと決意していたが、今は共に生きる事を望んでいる。

仁平 義隆　●P信頼/N脅威

「にひらちゃん」
　シナリオNPC。所属支部の支部長。正確には彼の苗字は「にへい」なのだが、ずっとこう呼んでいる。養父の、親友。

　すべての始まり。

　桐生嚆矢というパシリを得た。

　七夕以降、意識的に周りと距離を置くようになりダディに対しても「帰ってきて」といった内容のメールを送らなくなった。

　永見昴の事件の中で、仲間達に耳のことを知られる。また、事件後体調を崩すことが増える。

　“プロジェクター”の事件の日から彼女と桐生嚆矢の管理担当が、靖川しのぶ女史の殉職により緒方レミ女史に変わる。また、隔離施設もより深層へと変更。部屋もカウンセラーの意向でまるで植物園のような装いに変えられた。（なお、植物の世話は嚆矢の担当らしい）
　上記事件の中でかねてより想いを寄せていた坂巻弾に告白するも、彼の返事をきちんと聞く前に平坂の方が諦めてしまい、以来セクション変更もあり一切会わなくなってしまう。

共通HO：謎の少女

　遊園地で“失くしもの”ことDロイスを取り戻す。その直後、坂巻弾から告白の返事を受ける。

　坂巻弾と自身との関係が『恋人』なんだと一歩遅れで自覚して二人の関係が漸く安定するかと思えば、マリオ・サルヴァトーレの登場や養父である那岐イサヤから知らされた己の使命に、坂巻や星野との距離感に迷いが生まれ始める。

シナリオロイス：マリオ・サルヴァトーレ　推奨感情：P有意/N不信感

キミは誰よりも早く、それに気づいた。星野悠真が、消えたのだ。桐生嚆矢と白銀明日香と共に調査を始めるキミの前に、その男はまた現れる。消えた星野の行先には心当たりがないが、攫った犯人には心当たりがあると語る彼と、キミは共同戦線をはることにした。
「こちらも、天原君の行方を探していてね。bene、お互い探し人が見つかるまでは停戦といこう」

　ラストにて自身についている罪が嘘だった事を敵から知らされた動揺と、天原蜜罪のエフェクトによりFH側へと連れ攫われる。

シナリオロイス：八鳥羽　千也　推奨感情：P有意/N隔意

キミには、大切な養父から言い渡されている使命がある。『悪いな、詠。俺の目的の為に……死んでくれ』と、そう語った養父の目は真剣そのもので、キミは確かに納得していた。それが、今この状態は何だ。キミはFHの天原　蜜罪の罠に見事に嵌り、敵の手の内に在る。急いでここから脱出し、千也と合流し……本来の使命に戻らなくては。
「安心してくださいってお姫(ひぃ)さま。弾よりもスマートにサクッと助けてやりますから。」

　坂巻弾と喧嘩したり星野悠真のカミングアウトを受けたり八鳥羽千也と那岐イサヤの目的を知ったり色々して心がくしゃくしゃになったりもしたが、坂巻・星野の真摯な言葉や変わらない態度に「死にたくない」「もっと生きて、二人と共にいたい」と漸く自分の願いを口にする。

シナリオロイス：天原蜜罪　推奨感情：任意/任意

　黄泉平坂の娘たちの物語は終わった。存在しなかった罪は今度こそ許され、彼女は自由を手に入れた。
　しかし、あまりに多くの命と別れたことの罪悪感はまだ消えない。自分で自分がまだ、赦せない。

通過メンバー

・PC1：坂巻 弾

　デートの最後で海を見に行く。まだ、自分は自由にはなれないと思い知る。

　人生の様々なタイミングで、《ヨモツヘグリ》で救った人々と心通わす交流を得る。
　この出会いも、きっとお互いの明日を作るロイスになると信じ、「さよなら」を繰り返す。

通過メンバー

・PC1：能上紗英
・PC3：小豆屋言理
・PC4：新島宝

　養父の代理として、事件に関わる。そこで、かつて《ヨモツヘグリ》で命を救った能上紗英と再会する。
　また、彼女から『恋人つなぎ』なるものを教わり、EDでエールを贈られる。

通過メンバー

・PC1：坂巻 弾

　兄　貴　分(ばかなおとな)達のはからいで、坂巻弾と温泉街にやってきた。蕎麦屋で有名(らしい)某FHエージェントを初めて見る。

通過メンバー

（某所名物、大人数入り乱れ卓につき割愛）

　とある町で起こった事件を解決。その中で、絶対的敵対存在と出逢う。

通過メンバー

・PC1：日ノ寺 はかり

　愛と記憶の物語りに触れる。冤罪が晴れて初の事件は、女の子ふたりでの秘密の冒険(リトル・ジャーニー)。

通過メンバー

（某所名物、大人数入り乱れ卓につき割愛）

　坂巻弾と共に、UGN主催のお菓子作りイベントに参加しその中で事件解決に奔走する人々のお手伝いをちょっとする。
　彼には「未成年の子供の死のつぎはぎが故に、おそらく自分は成人(おとな)になれない」懸念がある事は、……結局言えなかった。

通過メンバー

・PC1：坂巻 弾
・PC3：星野 悠真

　どうか、善良でやさしい人達に優しい世界になりますように。そう叫んだ彼女の願いを護るのもまた、UGNの仕事かなって。