キャラクター設定

名前

ムジナ・ニーガン

珍しいタヌキのリカント。
一地方にあるリカントの里の名前から、ニーガンを名乗っている。

経歴

1.かつては名のある冒険者であり、旅先で守りの剣を見つけ、手にしたことがあった。
2.昔、伴侶だった妻が魔法使いだった。今はもういない。
3.基本的にすべての種族を好むが、レプラカーンが好みらしい。小さくて手にやすいとかなんとか。

容姿等

齢110にもなる、高齢なタヌキのリカントだが
ぱっと見は老人には見えず、若々しさを保っている。
それが魔術や幻術によるものか、かつての冒険で得た何かしらの力か
はたまた単に若作りなだけかは謎に満ちている。

性格

世話焼きの好々爺にして、若干手の早いすけべ爺さん。
じじい口調であり、おとぼけた人物に見えるが
実際はきっちり意識も認識も持っているため、"狸寝入り"と呼ばれている。
厳しいことを言ったりもするが、なんやかんやで後輩冒険者たちのことを常に気にかけており
結構人情に厚い一面もある。あとは、若い女（男でも可）に弱い。

好きなもの

かつての冒険譚を語ること
後輩たちの冒険譚を聞くこと
夜遊び（こちらは現役）
そして若人に夜遊びを始めとした良い悪い遊び全般を教える事
毛づくろい

嫌いなもの

何もしないでいること
無茶をする若者たち
頭ごなしに否定する大人たち（彼から見たら大抵は年下になるのだが）
注射
尻尾に悪戯されること

趣味

娼館めぐり
武器のお手入れ

背景等

タヌキのリカントにして、元一線級の冒険者。
現在は、後輩冒険者たちの育成をしつつ、自身も冒険に繰り出す元気なおじいちゃん。

出身はセブレイ森林共和国の出だが、若いころに出奔。
幾つもの冒険を経て、ブルライト地方までたどり着く。
当時、同じパーティーメンバーだった魔法使いと婚約し、それからも冒険に満ちた生活を行っていた。
今から40年ほど前に新しくできた"グランゼール王国"に移り住んでからも
妻と共に剣をとり、冒険に繰り出していたらしい。

しかし、時の流れは残酷で、寿命が先に尽きてしまった妻は他界。
一人となったムジナは、妻と共に培ってきた冒険の技量を
若い世代に伝えるために、後輩たちの育成にあたるのだった。

……というのは建前で、実際はいまだに冒険から離れられずにいるだけだったりするのだが。

これまでの積み重ねた経験と、妙に老獪な手練手管で
迷宮の探索（とグランゼールの娼館の案内）はばっちりであり、
若手冒険者たちからはそれなりに信頼されている好々爺である。

もともとは、もっと高位の技量を持っていた冒険者だが
一線を退いてからは技も鈍り、全盛期ほどの力は持っていない。
再び刀を握り、一線に立つことでその力を取り戻すだろう。

▼#3_sideB-1「森に潜む影」にて追記

亡くなった奥さん

名前は「セン」、人間の女性で妖精魔法の使い手だった。
輝くような金の髪をもち、笑顔がまぶしい、快活な人だったという。
今から数十年ほど前に天寿を全うし、その生涯を終えた。
駆け出しのころからのパーティーメンバーであり、その後結婚。
結婚後も冒険を続け、グランゼールに移住してからも精力的に冒険を続けていた。
高齢になってからは冒険の頻度は少なくなりつつも、ムジナとともに冒険者ギルドに赴き
新人たちの教導にあたっていた。

単純な年齢ではムジナの方が年上だったが、リカント年齢に直すとセンの方が年上であり
いつもムジナが尻にしかれていたという。
怒ると妖精魔法を連打してくるらしく、よく尻尾を燃やされたり氷漬けにされたりしていたようで
それ以来、ムジナは尻尾に何かされるのを極端に嫌がるようになる。

ただ、そんなところも含めてセンのことを愛しており
亡くなってから数十年たった今でも、その気持ちが変わることはないらしい。
なお、女癖が悪いのは当時から変わってないらしい。

他PCへの印象

白衣の看護師(ホワイトエンジェル)：アミール・ハウライト

おっほー！！　アミールちゃぁん、相変わらず今日も素敵な看護師(エンジェル)っぷりじゃのぉ。
まさに通り名通りの白衣の天使(ホワイトエンジェル)じゃのぉ、白衣がまぶしい……！
わしもアミールちゃんにつきっきりで癒してもらいた……え、なんじゃて採血？　まぁまぁ落ち着くのじゃ！！

最初見たときはのぉ、正直ちょっと……いやだいぶ不安じゃったんじゃて。
なんじゃ、腕のいい神官がおるときいて、ちょっと冷やかしてみようと思ったらあれじゃもん、
なんもないところで躓いて噴水にドボン！　じゃもんなぁ……先行き不安じゃったわ。
でものぉ、ちゃぁんとみてみればアミールちゃんは周りはみとらんでも"人"のことはよう見とるし、
だれでも、どんなもんでも救いの手を差し伸べとる、いい子じゃからのぉ。
無理せずに己の力量で救える範囲のものを救う、というのもできるようでなかなかできんことじゃ。
皆、若いうちは無理をする。若さは強みでもあるが、時としてそれは牙を剥くこともある。
アミールちゃんならきっと大丈夫じゃろう。人を救うことにおいての真摯さは、誰よりも強いと感じるわい。

……まぁ、それを打ち消すレベルのドジっ子なのは否めんがのぉ、ほっほほ！！

それに駆け出したちの間でも、アミールちゃんのことはよぉく話に出とるぞ、
なんでも『癒されたい神官No1』『夜を共にしたい神官No1』『看取られたい神官No1』あ、わしも投票したわこれ。
というわけで、わしのことも癒して────ちょっとまって！その注射器はなんじゃ！？

糸遊(いとゆふ)：アケビ・ラクネア

うむ、ラクネア道場の神童、糸遊(いとゆふ)のアケビちゃんじゃの、もちろん知っとるぞ。
御父上と兄上も壮健かの？　近頃は御父上と随分手合わせしておらなんだが、
そりゃ腕のいい剣士でのぉ、まさに蜘蛛の如き……おっといかんいかん、昔話じゃったの。

実はわし、幼いころのアケビちゃんと出会っとるんよ。まぁ生まれて間もなきころの話、覚えておらんじゃろうが。
まさに玉のように可愛い男児(おのこ)でのぉ！　最初は女児(めのこ)かと思って、
『将来はえらい別嬪になるぞ！』と言ったらお主の父上に怒られてのぉ！　
いやぁ、わしとしたことが男女を見間違えるとは、失敗じゃったわ！　ほっほほ！！
しかしまぁ、その後重い病に罹り、お主の父上と母上がそれを治すため、大層心を砕いたこと、聞き及んでおる。
お主の父上とは縁故があったのでな、幾つか力を貸したのじゃが……面目もない、大した力にはならんかった。

しかし、そんなことを知ってか知らずか、めきめきと力をつけ、とうとう病まで倒しよった！
流石神童じゃて、何やらわしを"憧れ"と言うておるそうじゃが、わしなど100年かけてようやくこの程度、
アケビちゃんならもうすでに、わしを超えておるさ！　はっはは！

おっと、しかし"剣の腕"は確かにわしを超えて居るやもしれんが、こっちの"剣"の方はまだまだダガー級じゃのぉ……
安心せい！　このわしがしっかり駆け出しに見合った店と嬢を紹介してやろうぞ、とりあえず男か女かどっちが─────

復讐の熾天使(セラフヴェンジェル)：リヴィンシア・レイランド

天空より降誕する七つの熾天使、此れなるが司るは"復讐"の福音なり。祖にミリッツァ神の加護と慈愛を賜る
その名は復讐の熾天使(セラフヴェンジェル)────リヴィンシア・レイランド

え、レイランドの姓なのにこういう前口上はいらんのか？　それはリヴィちゃんのお姉ちゃんの話？
前にアリシアちゃんと会った時は、お主の二つ名をこんな感じで言っておったのでてっきり……

お主のことは、ミリッツァ神殿からも聞いておるよ。わしもグランゼールの古株じゃからの、いろいろと耳に挟んでの。
初めてあったころ、蛮族の掃討依頼で一緒に仕事をしたこと、あったじゃろ。
確かにリヴィちゃんの回復魔法はうまくはない。他の駆け出したちと比べても、効果量は少ないじゃろう。
じゃがの、同時にリヴィちゃんは他の神官にない力を持っておるのも事実じゃ。
弱者をただ癒すだけが神官の道、というわけでもあるまい。
それに、かのミリッツァ神とて、最初から誰かを癒すことに長けていた、とも思えん。

幾つもの戦いを越え、蛮族であった彼女の中に、確かに何か変わったものがあったんじゃろう。
……まぁ何が言いたいかというと、"焦らず""ゆっくり"歩いていけばよい。
幸か不幸か、時はリヴィちゃんの味方じゃからの、わしのように生い先短い訳でもあるまい？

亀の甲より年の功っとな、10年程度じゃが人生の先輩からのアドバイスじゃ。肩ひじ張らず生きてみてはどうかの？
それともう一個。リヴィちゃん好みのいーい娼館、教えることもできるがの、どうじゃ？　
安心せい、顧客の情報と性癖に関してはわしは口が堅いぞォ？　かっはっは！！！

呪い叶える魔女(マレウス・マリトーヴァ)：エレイン・アウグリオ

エレインちゃーん！　今日もいつものを買いに来たぞい！
いやー、ここで普段から買ってるあれの、ほんとよく効くわい。一体原材料に何を使って……
え、知らない方がいい？　そ、そう？

もともとエレインちゃんもグランゼールの生まれではないのじゃよね。
もう何十年も昔じゃが、まだわしも若く、ブルライトに来たばかりのころじゃったか、
ユーシズ魔導公国に訪れたとき、まさに魔術に愛されたと言われるほどの才女が現れたと聞いてのぉ、
酒場に流れてくる噂ぐらいでしか知らんかったのじゃが、マジックアイテムの作成に長けた
若い魔女がうまれたとかなんとか……当時わしと仲間たちは冒険の真っただ中での
それほど力のある魔女ならばと、マジックアイテムの作成を持ち掛けてみようかと思っておったのじゃが
まだまだ駆け出しのころ、金もなく見送ったのじゃよなぁ……

それからまた何十年もあと、グランゼールでエレインちゃんの姿とお店を見たときは驚いたもんじゃ。
いやーまさか……あんなにも別嬪さんじゃったとは！　あの時無理にでも知り合っておくべきじゃったなぁ、
おしいことしたもんじゃ……おぉ、若かりし頃のわしぃ。

まぁそれ以来、定期的にエレインちゃんのお店に行っては道具を買ったり薬を買ったりで
いまじゃ常連客になってしもたんじゃが。そのつながりで、ちょいちょい薬草集めや
依頼も共にするようになったのぉ。何分、一緒にいって手伝うと、次回割引が付くのが美味しくての！やめられん！
最近じゃリヴィちゃんやアミールちゃん、アケビちゃんもお店でばったり会うようになったからの
なんというか、集会所みたいになってしもたの。ははは！

あ、そうだった。普段買ってくあの薬の、めっちゃよく効くんじゃがちと効きすぎてのぉ……
もう丸一晩わしの剣が始まりの剣(ソード・オブ・ジェネシス)になるのは良いんじゃが、翌日がもう動けんくて
効果をもうちょっと落として、耐久戦寄りのグレートソードぐらいにじゃの……

メモ

ムジナ・ニーガン
ムジナは「貉」から、意味はそのままタヌキ。
ニーガンは、「二つ岩」から。「二つ岩→二岩→に・がん→ニーガン」
元ネタは、佐渡島の化け狸、「段三郎狸（または段三郎貉）」から。

ムジナの冒険録

かつての冒険を書き記した冒険手帳。
今は亡き仲間も、今を共にする仲間もこの冒険手帳の中で生き続けている。
これまでのすべての冒険を残しているのか、幾つもの手帳を自室に保管している。

sideB-4「恋の病」

『今回の冒険はとある女の子たちの恋物語……
　女の子同士の恋、よいではないか。
　好きになるのに理由はいらぬ、理由がいるのは嫌いになる時だけでいいんじゃ。
　じゃが、どうもその女の子たちの陰に、陰謀が渦巻いておるようで
　恋物語が陰謀話に様変わり。
　結局、陰に潜んでおったのはムルシエラゴの上位種じゃったのじゃが
　はて、一体だれの差し金でこんな蛮族が……、それとも単なる偶然か……？』

アミール

うーむ、アミールちゃん的には女の子同士もアリなんじゃろか。
同じく神官の誰かさんが熱烈な感情を抱いておるようじゃが
果たしてその実は実るかのぉ？

アケビ

ほっほ、アケちゃんはまず異性と懇ろな仲になったほうがええのぉ。
年頃じゃし、一人や二人、気になる子もおるじゃろうし
いやしかし、アミールちゃんは競合相手が多いし強いのじゃ。頑張るのじゃて。

リヴィンシア

やはりシアちゃんもアミールちゃんのことがのぉ。
そういう気があるのは気が付いとったが、そうかアミールちゃんかぁ。
案外脈がない訳でもなし、これは面白くなりそうじゃて。

エレイン

むーん、ふと思ったのじゃが毎回こんな感じで相談に乗って居ったのかの？
そのうち真面目に冒険者ギルドにクレームか討伐依頼でもきそうじゃて。
そういえば、エレインちゃんもそれなりのお年頃のはずなんじゃが……そういう相手はおるんかの？

セッション履歴

第八話(3回目)