ゆとシートⅡ for SW2.5 - ゆと工公式鯖

シャオ・フーヤオ - ゆとシートⅡ for SW2.5 - ゆと工公式鯖

シャオ・フーヤオ

プレイヤー:とたけ

ほな、冒険に参りましょか? 

種族
エルフ
年齢
14
性別
不明(女)
種族特徴
[暗視][剣の加護/優しき水]
生まれ
妖精使い
信仰
なし
ランク
フランベルジュ
穢れ
0
10
2
14
8
11
1
9
9
3
成長
0
成長
1
成長
3
成長
10
成長
14
成長
2
器用度
18
敏捷度
22
筋力
6
生命力
21
知力
37
精神力
19
増強
増強
増強
増強
増強
2
増強
器用度
3
敏捷度
3
筋力
1
生命力
3
知力
6
精神力
3
生命抵抗
11
精神抵抗
11
HP
45+2=47
MP
64+2=66
冒険者レベル
8

経験点

使用
35,000
残り
1,570
総計
36,570

技能

フェアリーテイマー
8
セージ
6
ドルイド
4
コンジャラー
3
アルケミスト
3

一般技能

占い師
4
薬剤師
3
娼婦/男娼
3

戦闘特技

  • 《ターゲッティング》
  • 《魔法拡大/数》
  • 《鷹の目》
  • 《マリオネット》
  • 《鋭い目》

賦術

  • 【ヒールスプレー】
  • 【バークメイル】
  • 【パラライズミスト】

判定パッケージ

セージ技能レベル6 知識 12
アルケミスト技能レベル3 知識 9
魔物知識
+1=13
先制力
0
制限移動
3 m
移動力
22 m
全力移動
66 m

言語

会話読文
交易共通語
エルフ語
妖精語
魔導機文明語
魔神語
リカント語
汎用蛮族語
魔法文明語
ドラゴン語
妖魔語

魔法/賦術

魔力行使/賦術
基準値
ダメージ
上昇効果
専用
コンジャラー技能レベル3 操霊魔法 9 9 +0
フェアリーテイマー技能レベル8
使用可能ランク8
妖精魔法
14 14 +0 知力+2
ドルイド技能レベル4 森羅魔法 10 10 +0
アルケミスト技能レベル3 賦術 9
武器 用法 必筋 命中力 威力 C値 追加D 専用 備考
メイジスタッフ 2H 1 +1=1 11 12 0 防護点+1、魔法の触媒、《宿り木》加工
技能・特技 必筋
上限
回避力 防護点
技能なし 6 0
防具 必筋 回避力 防護点 専用 備考
クロースアーマー 1 2
1
合計: すべて 0 3
装飾品 専用 効果
とんがり帽子 魔物知識判定に+1
宝石の首飾り ✔MP 【宝石ケース】同等。小さな宝石が組み込まれた首飾り。
背中 セービングマント ✔HP 回避・精神・生命抵抗失敗時の魔法ダメージを-4する
右手 叡智の腕輪 知力+2、破壊することで+14
アルケミーキット 《賦術》の使用に必要。
所持金
17,727 G
預金/借金
0 G / 0 G

所持品

消耗品(戦闘用)

3点魔晶石:1
5点魔晶石:9

救命草:5
魔香草:5

アウェイクポーション:1 

陽光の魔符:2
月光の魔符:2

消耗品(非戦闘用)

冒険者キット
ランタン
油*3
ロープ*50m
小型ハンマー
フック*3
小型ナイフ
手鏡
着替えセット(1週間分)
下着*3
テント(5人用)
毛布*3
化粧品セット
保存食(1週間分)


受益者のシンボル(スズカ、ゼニス、シフ、ディーン、シャオ)5つ
→それぞれに渡してある

マテリアルカード

BASSS
1416
名誉点
188
ランク
フランベルジュ

名誉アイテム

点数
冒険者ランク300
冒険者ランク調整-300
宝石専用化100
華美なる宝石飾り20
装飾品専用化(HP)50
装飾品専用化(MP)50

キャラクター設定

名前

シャオ・フーヤオ

経歴

1.引きこもったことがある2.裏切られたことがある3.始まりの剣を求めている(いた)[理由]家族を全て失ったので

1.家族を失い、一人で過ごしていた時期があった。
2.何人もの人に裏切られて生きてきた。
3.すべてをやり直すためか、それとも新たに作り直すためか。今もなお求めている。

[理由]
悪人に騙され、家族を失った。それ以来、一人で各地を転々としながら生きている。

容姿等

身長:149㎝体重:45㎏年齢:14
髪色:金と白瞳:肌:

金色の髪に白い髪が混ざった、独特な髪色のエルフ。
肌は薄く、白金の髪を後ろで結っており、顔立ちは中性的。
普段はニコニコと笑っているため、糸目のように見え、瞳の色は見えないことが多い。
身長は比較的低く、名前の由来も「小さい」を示す
生まれ故郷の言葉から来ているらしい。

性格

飄々とした性格。
のらりくらりと言葉を変え、態度を変える様は道化に見えなくもない。
常に笑顔を張り付けて、独特な言葉遣いで相手の心を知ろうとする。
実際はとても警戒心が強く、常に自分の真意を悟られないように気を配る、臆病者である。

好きなもの

裏表のないもの、ひと
妖精たち(裏表がないから)
お金

嫌いなもの

真意を隠そうとする人
偽善や慰め

趣味

古今東西に伝わる占い

背景等

ブルライト地方、ファーベルト平原の南部の生まれ。
エルフたちの住む里から少し離れたところに、父母、弟と一緒に住んでいた。
もともとは野草を摘み、一族秘伝の薬から一般に広く活用されるような薬を作って生計を立てる家であり
シャオ自身も、家族と一緒に静かに暮らしていた。

あるとき、里の外部の者に不老長寿となる薬を創る一族がいる、という根も葉もない“嘘”を流され
その薬を求めたもの達が押し掛けた。そのことで里からも疎まれ、里から出るしかなかった家族は
小さな子ども二人を連れて、一路ハヴェスへと向かうものの、その途中で両親と弟は非業の死を遂げる。

秘伝の薬の情報を狙った何者かの仕業か、それとも単なる悲運だったのかはわからずじまいだが
たった一人、生き残ってしまったシャオは生き抜くために、様々な土地を転々としつつ
旅の薬剤師や、露店で人々を占う占い師、時には自身の身体を売りつつも
今もなお、その真相を知ろうと旅を続けている。

なお、独特な方言(というか喋り方)は自身の生まれや育ちを隠蔽する目的で使っているらしいが
うさん臭さ100%である。

sideA-7「忍び寄る手」追記

本来の目的は、自身の両親。そして、最愛の弟を殺したものを見つけ、殺害することである。
恥辱に耐え、泥をすすり、それでもなお生き続けるのは、復讐心のみであり
殺害に関与したものを見つけ、抹殺することが生きるための糧となっている。

かつて、両親が死に、弟が死んだとき誰も助けてくれなかった世界そのものを憎んでおり
そして、正義を語るものを軽蔑し、侮蔑し、憎悪している。

それはひとえに、何故あの時助けてくれなかったのかという感情もあるが
その存在に憧れや、望みや、希望をかすかながらも抱いており、愛憎入り混じった感情を持っているため。

なによりも、あの時自分が正義のヒーローになることをやめ、何もできず、ただ傍観するしかできなかったことが
強く自身を傷つけ、自身を嫌う大きな要因の一つとなっている。

ななきゃんメンバーたち

ゼニス・パルフォーレ

こんな大きなタビット、ウチ始めて見ますわぁ……
なんや随分“イケメン”やないの。ウチの知っとるタビットとはえらいちゃいますなぁ。
ベッドの中でくるまる、小さなウサギや思うてましたけど、きょーびのタビットはこないなものなんかいなぁ……?

やけど、おつむがええ人ちゅうのんは怖いどすなぁ……あの賢しいおつむの中で、何考えてるのかわからへんどす
まぁ、短い付き合いでも長い付き合いでも、これからはよろしゅうお願いしますなぁ、ゼニスはん。

シフ・スターク

あらぁ、えらい怖そうなお嬢はんやないの。そのおでこの角、あんさんナイトメアどすなぁ。
なんやお嬢はんとは、どっかウチとおんなじ匂いを感じますわぁ。それともウチの思い違いやろか?
ただ、あんさんは腕っぷしで生き抜いてきたんねぇ、そこだけはウチとちゃうみたいやわ。

お嬢はんのこと、ウチは気に入っとるんよ。その裏も表もあらへん性格、実にウチ好みどすえ。
────似た者同士、仲良うしまひょ。なぁ、シフはん?

ディーン・クリスタ

あらぁ、随分おぼこいお坊ちゃんやと思たら、騎士様目指してるほんまもんのお坊ちゃんどすえ。
やぁうぶなところがかいらしいわぁ、あんさんなら“夜のお相手”、いつでも歓迎やわぁ。
そやけどその、まっすぐな瞳。みてるとやっぱねぇ……虐めとうなってきますわぁ。

ふふ……冗談どすえ。もちろん、騎士見習い様を怒らせたりなんてしまへんわ。
その剣と鎧、存分に頼らせてもらいますから、よろしゅうおたのみもうしまなぁ、ディーンはん。

スズカ・マルティーニ

へぇ、主なしのルーンフォークのお嬢はんですかいなぁ、なんや苦労人っぽい空気感じますなぁ。
まぁあんさんの性格みてれば、何とのぉ察しはつきますけど。そんなんはうちも好かんやあらしまへんでなぁ。
でもまぁ、なんや難儀な性格拗らしてはるみたいで。ふふ、ウチが言えた義理やないけども。

そいえば、ルーンフォークは妖精が見えへんらしぃおすなぁ……これ、悪戯には最適ちゃいますか?
おもろいお嬢はん見つけてもうたわぁ、ふふ、仲良うしましょうなぁ、スズカはん?

メモ

今回はだいぶ拗らせた煽り京都弁キャラ。でも京都弁よくわかんないからそれっぽい言葉になってるよ!
キャラクターのイメージはキツネ。
シャオ・フーヤオは中国語で、シャオは「小さい」、フーヤオは「狐妖」の意味。

シャオの大福帳

つらつらと細かな字で書かれたそれは、シャオがつけている「大福帳」────つまりは商売に使う帳簿だ。
誰にどこで、なにを貸してなにを借りたか。
金だけでなく、人に紐付く弱みに欠点、そして思ったことを徒然なるままに書き記しているようだ。

……意外と字は丸っこい。

───────────────────────────────────────────────────

sideA-10「侵食する魔域」

『あの奇妙な奈落の魔域が、再び現れた。
 それも複数。
 どうも一つは自然消滅し、そしてもう一つは「他の冒険者」によって解決されたと聞かされた。
 今回私たちは、再び現れた奈落の魔域に潜入し、そしてその中身を見た。
 魔域内の法則は捻じ曲げられ、死んだものがよみがえっていたのだ。

 法則を書き換える。
 
 ディーンの持つ魔剣「アストライア」にはその力があり、
 奈落の魔域も、法則を捻じ曲げることによってその異常な内部を創り出していた。

 もし、私にその力があれば。
 私は再び、弟と、父と、母とに出会えることができる……?

 そして、奈落の魔域を攻略できたのは、私たちだけではない。
 おそらく、奈落の魔域を攻略したという冒険者たちも「法則」を書き換える魔剣か、
 それに準ずる何かを持っているに違いない。

 できることなら……私も、もういちど────』

 [日記はここで途切れている]

スズカ

恋バナ? ディーンと夜中に話してたから??

[妖精魔法を詠唱する音]

……めちゃ腹立つ勘違いされてるみたいねぇ、ウチ。
一応いっとくさかい、あの時の話しは間違いなく恋バナから最も遠い会話やで?
夢見る年ごろっちゅうか、まぁ一番このメンバーの中で人間らしい感情もっとるっちゅうか……

ちゅうかスズカ外面はええんやから、その気になれば男の一人や二人すぐできるやろ。
料理もおいしいし、結婚したら立派な奥さんに……え? そういうのじゃない?

そもそもなぁ、あんた。ウチが冒険者なる前に何しとったか忘れとるやろ。
多分あんたの求めとるような話は、悪いけどウチにはできへんし、できるような立場でもないんよ。
まぁ、男も女も、夜の間は関係あらへんし……そういう話ならいくらでもしてあげようか、スズカ?

ゼニス

信者のことを“病魔”ね……まぁ確かにわからんでもないけど。
盲目的に何かを信じて、その何かの為に命すらすてて、確かにあれが広まってく様は
一種の病原菌みたいに見えなくもないなぁ。
でもな、心が弱い奴、体が弱い奴、何かに追い詰められた奴が
そういう大きなものに寄り縋るっちゅうんのも、ウチはなんとなくわかるんよ。
だれだって、なんだって見渡す目と、聞きとおす耳と、理解して納得できる頭があれば
そんなこと、愚かな行為で危険極まりないってわかるんやろけどね。

いうて、信者たちの肩もつわけちゃうけど……そういう奴もおるってことは理解してほしいんや。
だれだって、あんたみたいに理解できるわけでもないし、シフみたいに強くもないんやで。

人は理解できひんものは、何だって怖い。ウチも、あいつらも、あんたの深淵まで理解はできてへんのや。


……それはそうと、なぁあんたもウチとディーンが夜起きてたの知ってた口か?
なんで皆知ってんねや……あんたら寝とったやろ!?

シフ

シフが前に行ってた、うちとディーンが似とるっちゅうやつ。
確かに、ウチもアイツも正義と悪、救うものと切り捨てるもの、この天秤を動かすことができひんってとこは
にとったのかもしれへん。でも、ディーンの奴、なんちゅうんやろ……
この前、カイと戦ったあの時から、何か少し変わってきたような気がして……

もしかしたら、あの時、あの場所から一歩も動きだせてへんのはウチだけなんやろか。
こんなとき、シフ、あんたなら「動かない奴は死ぬだけだ」とか言うんかもしれへんね。
結局、あんたのいう強さを、ウチはまだ手に入れられてへん、っちゅうことか。
……力、か。

それはそうとして、あんた、あの夜ちゃんと寝とったよね?


寝てた……よね?

ディーン

なんやろな……あんた、前から少し……変わったんか?
前は、あんたとあったばっかの時は、なんていうかこう、もっと
絶対的に悪とされるものは切り捨てる、みたいな
正義と、冷徹。無感情に処断する、みたいなもんを感じてたんやけど
今は、そこに少しだけやさしさと言うか……あんたの感情が存在する気がする。

ウチの勘違いかもしれへんけど……もしあんたが変わってきたのだとしたら
あんたは一体、何で変わることができたんや?
あんたはそのうち、自分の背負う正義を棄てる日が来るかもしれんし
自分の背負う正義に押しつぶされるかもしれんし
最期までそれを背負い続けるかもしれん。
どうなるのか、ウチにはわからへんけど……あんたは最後まで己の道を貫きや。

……最後の最後で、手のひらから一滴の水を零さんようにね。

sideA-9「閉ざされた魔域」

『誰も出ることも、入ることもできない、奇妙な奈落の魔域。
 “拒絶”と金文字の書かれた謎めいたその内部への調査に、ウチらは赴いた。
 魔域の前での、ちょっとした交流と、魔域の中に隠されていた(?)謎めいた空間。
 どうしてヴィオレッタによく似た少女がいたのか?
 あの部屋に飾られた絵の、狐のリカント、桜色の花のメリア、金と白の髪のエルフは一体……
 特に、エルフは……私によく似ていた。
 もしかしたら、血縁者をさしていたのか、それとも私自身をさしているのか。
 
 拒絶の魔域は攻略したけど……なんだろう、この言い表せない不安な気持ちは。』

スズカ

やっぱり貴方は強い人だ。
貴方は、自分自身を特別でないと言っていたけど
自分の道を自分で選んで、歩んでいけるのは
やっぱり特別な能力なんだと、私は思う。

なら問いただしにいかない? と言ってくれたこと、うれしかった。

でも、もし私が私の道を選んで
それをあの人が許さないと断罪するようなときがあれば……
やっぱり、私はそれを止めてほしくない。ごめんね、スズカ。

ゼニス

男たちは何を話していたのかしら?
ゼニスとディーン、二人っきりで話す機会なんてないだろうから
何を話すのか、ちょっと興味あるけど……うぅん
知ってしまったらなんとなく後悔しそう。

そういえば、あのでっかい綿毛が
ゼニスのことを兎だと思って捕食(?)しようとしていたけど
やっぱり敵からもそう思われるものなのかな……

じゃあやっぱり、シンボルの兎は正しかったんやね!

シフ

相変わらず、何もかも見通してきたかのような物言い。
前なら癇に障ってたけど、なんでだろう
今日、あの夜だけは素直に聞き入れられた気がする。
やっぱりどこか、獣臭いというか
人間離れした発想で、ちょっと驚いたのだけど……

私の本質は、ディーンに近いって言葉。
すぐに受け入れられたのは、心のどこかでそう思っている部分があったからなのかもしれない。

……もし私が、自分で天秤を動かせるようになったその時
本当に、シフに感謝の言葉を伝えなきゃね。
今はまだ、ありがとうは言わないよ。

ディーン

シフに言われて、スズカに聞いてもらって
何となく、あんたのこと、わかってきた気がする。
シフの言ってた、私とあんたが似てるって話は
なんだろう……どこか、腑に落ちる部分があった。

ディーンがどうなのかはわからないけど
私も結局、私の力で天秤を傾けられない。
そこには、正義とか、倫理とか、常識みたいな要因が絡んで
それが天秤を傾けてる。そこに私の意思は、ねじ込めない。

……それでも、私は
やっぱりそれらを否定して、私の復讐を成し遂げたいと思う気持ちがある。
きっとどこかで、あんたとはぶつかる時がまた来るから、だからその時は……

sideA-11「銀の星が導く先は」

『今回は街に潜んでるらしい奈落教残党の掃討……なんやけど
 どういうわけか、“壁”から遣いがきてなぁ、しかもそいつがドレイクっちゅうんやから驚きましたわぁ。
 まぁ驚くこといいいだしたら、その後であった魔神の男の子も驚いたんやけど
 あの子はあの子でなにものなんやろ……あの子も誰かの遣いみたいな感じやったけど
 一体、今この街に、ウチらに何が起こってるん?

 スラムに潜んでいたあの家族。
 子どもを守るために奔走したあの両親と、どろどろに魔神化した子ども……
 そしてジェリクという名の子どもの叫びが、今もまだ耳に残っている。

 『姉ちゃんは……俺が守る!』

 嫌な思い出が体を突き刺す。
 私は、あの子供に一体何ができた?
────どうすることもできなかった
そして私は、何をしようとした?
────私はあれを、敵として葬ろうとした

どうして嫌なことは連続して続くのだろう……
 それに、あの金髪のルーンフォーク
 なぜだろう、どこかで見たような……?

スズカ

魔神化してもうた子どものこと、意外とあっさり食い下がったなぁ。
スズカのことや、もっと粘るかと思ってたんやけど……
私は、あんたにそういう面を、もしかしたら期待しとったんか……?

それはそうと、あの金髪のルーンフォークに会った時の喜びようったら
やっぱり同じ種族に会えると嬉しいもんなんかなぁ。
"特別"言われたんがよっぽどうれしかったみたいやけども
そんなんなくても、あんたは元から特別(変わり者)やん!

そ、それに……料理の腕はいいしね!

ゼニス

あんたは真実を探さずにはいられん性質みたいやねぇ、ゼニスらしいっちゃらしいけども
あれは親切心ちゅうよりも、単純に知りたかっただけに思えたけど
でもまぁ、結果いいほうに転がってったさかい、まぁ問題なしかねぇ

子どもらの扱いをどうするかと思ったけども、案外ちゃんとしたところに預けれれてよかったわぁ
さすがに、あんな小さな子らまで手にかけるのは……

……しかし、あの子たち見てて思たんやけども、ゼニスもあんな風に
激情に流されることってあるんやろか?

んー……ちょっと見てみたい、かも。

シフ

シフがまさかあんな行動に出るなんてねぇ。
てっきり鉄拳殲滅するかと思たけども、意外な一面やったわ!
一応、シフも人……ってことかいね?

まぁ単にやさしさだけで助けた、とも思えへんけど
そういう一面、意外と嫌いやないで。
まーもーちょっと愛嬌あったほうが子どもうけええと思うけどね!

って言ったら「愛嬌? なんだそれは、食えるのか」って言われそうやけども
子どもには案外優しい(?)んかもねぇ。

ディーン

……なんやあの一件以来、シフにしたりゼニスにしたり
ウチがディーンに気を許したか、なんや想いでもあるみたいに思われてるみたいやけど…

ウチがあんたの隣におるんわ、単にディーンの装甲が一番厚くて
かつ、正義マンよろしく誰彼構わずかばおうと動いてくれるっちゅう打算があるからで
別に好きでおるわけちゃうで?

結局、ディーンはあの子らを皆斬れたんやろか?
イコに止められたはしたものの、最初ディーンは本気で斬り殺す気みたいやったし……

もしうちらが居らんかったら、ディーン、あんたはどんな道を選んだんやろか?

sideA-10「選ばれし者」

『今日はホンマ緊張したわぁ……グランゼール王国の王宮に招かれるなんて。
 冒険者の国言うても、相手は王族で会う事なんてないと思ってたんやけど、
 まさか褒章を直に貰うことになるなんて……き、緊張しすぎてウチおかしくなってへんかったかな?

 それと、うちらもどうやらパーティーとして認められたみたいで、
 【アージュ・ノヴァ】っちゅうパーティー名をつけてもらったんや。
 ギルドマスター曰く、「銀色の新星」っちゅう意味らしいんやけど
 銀色、か。 あいつの髪の色も銀色やったなぁ、そいえば。

 んで、王宮から帰ろうかとおもっとったら、なんや知らん女の子が突然現れてなぁ
 ディーンの奴に抱き着きおうてなぁ、なんや話聞いてみたら迷宮の主である魔剣そのものみたいなこと言い始めて
 どうやらディーンを魔剣の主と見込んで、迷宮への道を教えに来たらしい。
 んで、なんやかんやあって迷宮に挑んで、その魔剣を見つけたわけやけども
 調和と創造の魔剣って……こいつはもしかしたら……?

スズカ

何となく、過去についての話を振ってみたんやけども
悪いこと聞いてまったかなぁ……?
なんや、前の主にひどい扱いを受けたみたいで、逃げ出した言うてたけども
スズカにもそんな悩み事があったなんてなぁ。

スズカが最初、家政婦扱いされてたのすごく嫌がってたんは
自分自身じゃなくて、家政婦として見られていたこと、
それ以上に、前の主みたいに自分の付属品や物として見られたんが嫌やったんやなぁ。

辛いこと思い出させたかも……今度会った時に、ちゃんと謝っとこう。

ゼニス

ゼニスは最初会った時から、庶民というか、平民とは違う雰囲気を感じ取ったけど
やっぱりお金持ちの家に生まれてたんねぇ。
でも、妾の子言うてたし……もしかしたら、冷遇とか、されてたのかもしれへん。
退屈凌ぎに冒険者になったっていうてたのも、その環境から抜け出るため……とか?
考えすぎやろか。

しかし、あの立ち振る舞いから察するに、相当な大金持ちか貴族様ぐらいのお家やったんやろなぁ。
こんなこと言ったら怒られるかもしれへんけど、恵まれた環境だったんかもね。
あの時は踏み込めへんかったけども、今度テーブルマナーとか、ちゃんと教えてもらおかな。

シフ

シフの過去は、何となく想像ついてまったなぁ。やっぱりゼニスとはえらい正反対な生い立ちらしい。
ただその日を生きるのに精いっぱいで、だから過去について聞いたとき
「ただ生きてた」なんて返答が帰ってきたんやろかね。

それにしても、ウチのこと喋ってへんのに、なんでウチの過去の一端を知っとるんやろか。
ウチの目を見ればわかる言うてたけど、ウチってそんな濁った眼、しとるんかな。
でもまぁ、シフの言う通りかもしれへん。ウチも生きるためには何でもしてきた、
それに、望んだことの為ならば、何だってする。

真っ暗な闇の底に居続けたら、目も濁る。
じゃあ光の中に生きてる奴の目は……

ディーン

まさか魔剣に見初められて、主になるなんてねぇ。
夢の中で出会ったいうてたけど、人の夢にまで干渉できる魔剣やなんて、一体どんな上物の魔剣なんやろか?

それはそうと、ウチの目的「黒髪黒目のナイトメア」について聞いたとき
アイツ、かなり驚いた顔しとったな。聞いてみたら、お父さんは黒髪黒目のナイトメア言うてたけど。
……まさか、あいつのお父さんが、あの悪魔の言うてたナイトメアなんやろか……?

ウチの過去を塗り替えた、あの原因の一端を、あいつのお父さんが関与してるかもしれへん。
もしかしたら、あいつ自身も何か知ってるのかも……
魔剣に選ばれるような奴や、何か関連してることがあっても不思議ではないし
アイツのこと……もっと知らなアカン。

ディーン・クリスタ。アイツは一体何者なんや……?

sideA-9「嘆きの女神」

『待ちに待った婚姻の祭りの日、いっつもにぎやかな街やけども、今日はいっとうにぎやかにみえるねぇ。
 王様たちの結婚に合わせて、なんやぎょーさん出店が出たり、ひとの出入りも多なって
 本当に楽しかった……楽しかったのになぁ。

 何事もおこらなよかったんに、気が付けば火の海。
 町は燃え、魔神達が湧きだして、無辜の人々を殺して回る。
 無残に、躊躇も迷いもなく、戦う兵士、慌てる商人、逃げていく家族が……
 
 いやや────もう見たくない、目を背けたい、ここから逃げ出したい。
 昔を、“あの時”のことを思い出したくない───!
 それでも私は、冒険者として、力を行使するものとして、なにより復讐するものとして。
 絶望と苦痛にゆがみながら死んでいく人々の中を歩いて、それで、それで───
 怪物と、出会ってしまった。

 自らの願いを、たった一つの願いをかなえるために、人を棄てて怪物になったカイという少年。
 彼はただ、“会いたかった”だけだといった。ただそれだけ、いや、彼にとっては全てだったその一つを叶えるため
 この狂乱の宴を催したのだ。
 
 人はこれを“狂気”と呼ぶのかもしれない。
 でも、私にはこれが何よりも純粋な“願い”に映った。
 だって、これを否定してしまったら、私は私も否定しなくちゃいけなくなる。
 自らの願いの為に、全てをかなぐり捨てた怪物は、カイだけではないのだから。
 だから、私はカイのことを理解し、肯定し、受け入れなければならない義務がある。

 でも彼はこれを否定した。
 あの中で、唯一彼だけが選べた行動。
 怪物に堕ちてしまった少年の、その元の素顔を知ったうえで彼は天秤に乗せたのだ。
 怪物に堕ちた少年と、それ以外の人々を。
 
 そうして、その正義の英雄は怪物を斬った。
 天秤の傾きを、自らの信仰を、全を救うため、個を犠牲として。
 きっと彼は、その天秤に知り合いが乗っていたとしても、自分が天秤に乗せられたとしても
 躊躇いなく斬り捨てるだろう。

 それが私にとって、痛く、悍ましく、恐ろしく、怖い。
 あの日私が求め、焦がれ、願い、渇望したその正義とは、きっと人の顔をした怪物に違いない。

 きっと私もまた、怪物になるだろう。
 そして、正義の名の元に、私は正義の怪物に殺される。
 
 ディーン・クリスタ────私は貴方が恐ろしい。

スズカ

カイとヴィオのこと、なんや言いたいことがありそうな感じやったなぁ?
それとも、ウチとディーンのことやろか。
ほんまに……ホンマにあんたは、“いい人”やで。
すくなくとも、ウチが今まで知り合った人間の中で、一番まともやろなぁ。

あんたは目の前に怪物が現れたらどうするやろか。
きっと、いろいろ考えて、考え抜いて、最後まで希望に縋ってくれるんかなぁ。
だとしたら、あんたは……

それはそうと、帰ったらちゃんと傷口見せてぇな。
折角の綺麗な手やのに、傷つけたらもったいないわぁ。
今度はちゃぁんと、うちにもりんご飴、頂戴な?

シフ

獣のあんたが、ウチを担いでくれるなんて意外やねぇ。
正直、あんたのことつかみかねてたけど、今回ので余計わからんくなってもうたわ。
世界は世界で動き、自然も獣もあるがままに生きる。
徹底的な無干渉って言ってもええのかもしれへん、そんなあんたが、手ぇ貸すっちゅうんは
どういう心境の変化やろか?

そういえば、ウチが怪物にも、獣にもなれへん言うてたねぇ。
ウチには無駄なもんが多すぎやって。
でも、どうなんやろか。カイは確かに、何も持ってへんかった。あるのはただ純粋な願いのみ。
ウチはそこまで純粋ちゃうけど……

余計なもん沢山ぶら下げて、悪意にまみれた怪物がもし生まれるんやとしたら
────そっちの方が怖ないやろか?

ゼニス

ゼニスのめから、ウチとディーンの問答はどう映っとったんやろねぇ。
カイのことについても、合理的な判断下しとったけど
それは街の人がどうとか、やなくて、もっと利己的な判断基準があったんちゃうかねぇ。

でも、あんたもまぁまぁ、人を見る目がなさそうやなぁ
ウチみたいな不良債権抱え込んでもうて、お気の毒様。
あんたの心の内も、ウチにはてんでわからへんけども
あんたからみて、ウチにはまだ価値がありまっか?
……まあ、もう価値なしと思ったら、二束三文でもええから売り出してぇな。
恨んだりせぇへんで、まだ価値が残っとるうちに斬り捨ててな。

無価値に捨てられるん寄りは、ずーっとましやさかい。
その時がきましたら、よろしゅう頼んますわ。

ディーン

カイが望みをかなえるために堕ちた怪物っていうんなら
あんたは正義を貫くために堕ちた怪物やなぁ。
自身の定めた天秤に、あんたは情け容赦なく人を載せて、捌く。
あんたの天秤は、今のところは正しいみたいやけど、いつさび付くか。

あんたは誰もを救いたいという。でも、天秤の傾かなかった方を切り捨てる。
あんたは世界の半分しか救えへん。

あんたは崇高な正義と信念をもって人を天秤に載せ、裁く。
だったら、あんたは好きな人も、特別な人も、大切な人も作れない。
作ったらあかん。だってそれは、天秤の重りを狂わせてまうから。

それがあんたの背負うべき、正義の罪と罰や。
たとえそうだとわかってても、あんたはあんたの正義を貫くんやろなぁ。
でも、あんたの正義には、守りたいものには、守りたいものの実体験がない。
からっぽの、空虚な、がらんどうの身体に剣をもった正義の騎士さまや。

それが……それが、私には恐ろしい。

私があの時求めていた正義の英雄が、誰も愛せず、守れないものなら。
私はそんな正義はいらない。

────たとえ滅びが待っていたとして、私は怪物への道を歩むわ。ディーン。

メモ

刺しました。ごめんなさい。
ディーン君とは激しくやりあいました。
ぶっしゅぶっしゅ刺してしまったので、今後は刺し返されるのも厭いません。むしろ刺して!
ディーン君へは、「人の皮を被った正義の怪物」と認識し始め、完全に国交断絶状態になりつつあります。
対して、スズカには「貴重な気の許せそうな友人」として認識し始め
シフは「人の外の倫理観で生きる獣」として、自身とシフの立ち位置を再確認した感じ?
ゼニスは難しいですが「腕の立つ同僚だが、信頼は……」とちょっと不安定気味。

2章プロローグで、各キャラのことを全然知ってないことに気が付かされたので(今更)
今後はタイミングを見計らって過去を吸収していく予定。

sideA-7「忍び寄る手」

『グランゼール王国に潜む、奈落教の手。
 どうやらそいつらは、女神さまとやらを降臨させるため、街のいたるところに
 魔神召喚用の魔法陣を敷いとるらしい。難儀なことやねぇ。
 今回、うちらはマリアさんを通じて、国からの依頼っちゅうことで、その魔法陣を破壊しに街中歩いたわけやねぇ。
 あちこち破壊してまわって、最後の一か所やと思たら、どうやら黒幕のお出ましや。

 まさか、あんときの素手で内臓つかんで出てきた、狐のリカントの子やと思わんかったわ…
 《カイ》っちゅう子で、なんや教団の教祖? みたいな位置らしく、どうも大量殺人による魔神の降臨を目論んどるらしい。
 
 ……はっきり言って、興味もないわ。何人、何百人、何千人死のうが、うちには“もう”関係あらへん。
 ディーンあたりは悩んどったけど、何も迷うことはない。
 
 私は、私のなすべきことを果たすだけだ。

 と、ところで……カイって子、あの子男の子やったん!? 嘘やろ…女の子かと思っとたわ。紛らわしい子もおるんやねぇ……

スズカ

あー……もう悪いこと言わんから、シフにご飯食べさすのやめときぃて。
どれだけうまいもん食っても、美味しいの意味を理解せぇへんのやったら、食材むだやでぇ。
あぁ、でもまっずい料理つくってシフに食わせたらどうなるんかは気になるわ。やるなら今度手伝ったるさかい。

ディーンへの質問、あれはちぃとばっか意地悪が過ぎますなぁ。
『……貴方が死ぬことで、これから先救われるはずだった、何百人の命が失われるとしても?』
────これは阿漕がすぎますなぁ、質問に見えた誘導なんちゃうか?
あんたはこの質問通して、「簡単に命を棄てるな」ってなことを言いたかったんやろけど、
あんたにそんな、誰かのための犠牲になるっちゅうん選択肢を奪い取る権利があるんか?
その問いを投げるなら、あんたはディーンにとっての何なのか。明確に示す必要があるんちゃうかねぇ。

・・・・・・あんたは優しい、それは間違いないわぁ。でも同時に、5人のなかで一番強欲なんちゃうかねぇ。スズカはん?

ゼニス

ふわふわタビットさんは、マダムたちにも大人気かぁ。
いわれてみれば、この前の週刊誌にゼニスとディーンの記事が乗っ取りましたなぁ。
あんたら二人なら、冒険者なんて危険な仕事やらんでも食っていけそやねぇ。でも、嫌がりそうやけども。

あんたはあの時、口挟まずずーっと見てたねぇ。
いろいろと言いたげな目ぇしてたけど、時折あんたの目が輝くことに、あんた自身は気づいてはるかねぇ?
そのとき、あんたは何をどうしたらどうなるのか、観察するような目でこっちを見てるんやで。
まるで子どもみたいな……いや、学者が研究結果を目で追うような。そんな目線や。
そん時のあんたは……怖いわ。あんたに対して感じてた恐怖は、こんなところが原点かもしれへん。

あんたの目には、ウチらはどう見えてんやろ?
ただの同業者か、それとも背中を預けてもえぇ仲間か、それとも……

シフ

あんた、いくら何でも下げられるお皿にくっついて手づかみでご飯はやめぇや。
周りのやつ、あんたのこと見ておどろいとったで? まぁ、あんたはそんなこと気にせェへんかもしれんけど。
でも、ここは昔あんたがおったみたいなスラムとはちゃう。場所には場所の礼儀っちゅうもんがあるやろ?

突然なにを話し始めたかと思たら、なんやの善と悪の話かいな。
それに……あんたも大概、意地の悪い質問するねぇ

100人の中から20人を殺して80人を救う。
残った80人の内から50人救うために30人殺す。
残った50人の内から30人救うために20人殺す。

……最後には、救った人間よりも、殺した人間の方が多い。正義の天秤があべこべになる。

最大多数の最大幸福を願った結果が、最大多数の最大不幸になるなんて、ホンマ。悪魔のような事実の話やわぁ。

それに、あんた最後に私にもこう問うたねぇ。
『大勢を救うために少数を切り捨てるんだろ?
 お前の家族が切り捨てられても、お前は良いと言わなきゃおかしいな』

ふふ、ウチはねぇ。そんなあべこべな正義の天秤があることを否定したりはせぇへん。
世界が残酷なまでに、冷徹なそのルールに従って動いとる側面はもう知っとるさかいなぁ。

だからウチは、もうただの『数』に善だの悪だのを見出したりはせぇへん。
……ウチはねぇ、たったひとつの目的のためにすべてを犠牲にしてもええ思っとるんよ。もう、今はね。

ディーン

よっ色男! マダムキラーディーンやね。
ゼニスと一緒にモデルデビューでもしたらええんちゃうやろか、ええ稼ぎになりまっせ。
ウチもそのおこぼれにあずかれればうれしいからねぇ、その気になったらいつでも言ってええんよ。

……あんたはいつもそうやよね、誰かのために自分を犠牲にする。
見てて痛々しいほどに。結局他の誰かが救われても、あんた自身は救われへん。
そのうえ、「全を救うために、個を切り捨てる」あんたはそれが間違ってないもんやと、本気で信じとる。
最終的に、その悪魔みたいな天秤に、あんた自身が載せられる段になって、初めてそれに気が付いたみたいやけど……

結局のところ、正義だの悪だのなんてのは、ただの数字で言い表せるもんちゃうんやろなぁ。

でも、厳然たる事実として、残酷な世界のルールは正義の天秤を傾かせる。
1を救うために10を殺すことはない。
要らないものから順に、危険なものから順に、集団にとってリスクのあるものから順に切り捨てられる。
でも大きな数字であればあるほど、他の人間も、それに自分もそのことに気が付かへん。
自身が天秤に乗せられて、初めて気が付く。

それでも……それでも、あんたは自身のルールに従って、自分を切り捨てた。
ホンマ、どうしようもない正義の人なんやね。ディーンは。

それを見てると、どうしようもなく、許せぇへんのよ。
そんな正義の天秤で切り捨てられるヤツも、正義の天秤を傾かせる奴も、正義の天秤で守られた奴もっ……

どうして、なんで今になって、あんたみたいなやつと出会っちゃったんだろう。
これもなにも、神様が私に与えた天罰なのかな……

メモ

ド級の爆弾が投下されたことによって、深くに埋められた地雷に誘爆しました。先に謝っておきます、ごめんなさい。
それぞれの立ち位置、スタンス、そして関係が決定づいた感じでしょうか。
各PCに対する関係と、自身の立ち位置を明記しておきましょう。

立ち位置:
悪 おそらく、ディーンくんと最も激しく対立する。
「全を生かすために個を切り捨てる」システムがあることは理解していますが、
それゆえに、数字上の大きさに善悪を見出さないものへとたどり着きました。やばそうですね。大丈夫かこいつ?
ただ、ディーンの「自分自身が切り捨ての対象」になっても自分を切り捨てられる「完全な正義の人」という面には
強く尊敬と、憧れと、希望を抱いているのだと思います。表面には出さないでしょうが……

なお、もし5人の内3人を救って2人を殺す。みたいな質問が来た場合は、全員救わないを選択します。
なぜなら、救っても救わなくても辛いから。結局誰も救われず、そして自分自身、そんな選択肢を選ぶ権利がないと確信しているからです。

各PCとの関係
スズカ:
基本的には友好的な関係を維持しようとするでしょう。
ただ、「自身の命を切り捨てるな」という発言には思うところがあるようです。
なおディーン君の考えに同調して、正論をぶちかまして来たら同じように対立スタンスを取ることでしょう。
もし中立路線を取り続けるなら少しずつ歩み寄る世界もあるかもしれませんが、シナリオがそれを許さない気もします。

ゼニス:
基本的には友好的、というか対等な目線を維持しようとするでしょう。
良くも悪くも、現状はいい仕事仲間といった関係を望んでいるようです。
もちろん、これ以上対立関係を増やしたくないというのも大きいですが……
あとは、シフとは異なる観察者のポジションで、シフにはない利害関係、人の目線からの協力なアドバイザーと考えているようです。

シフ:
本当は中立を保ちたいけど、あまりにも踏み込んでくるため、子ども心の反抗心でやや対立中。
相手にその気はないことは分かっていますが、地雷原を疾走してくるので脅威に感じています。
表面上は強硬に対立しますが、もし突き崩されたらそのまま崩壊することでしょう。もろいね。
一度崩れると反抗心が消え失せるため(多分)その後は有効な関係を結ぶための構築を始めると思われます。

ディーン:
一番大きな対立関係。地雷原に燃料タンクを抱えてキャンプファイヤーしに来たようなもの。よく燃えます。
これまではボヤで済んでいたところが、ここからは爆発現場となることでしょう。というかそう仕向けます。
彼が完全な正義の人を貫くことに、強い苛立ちと共に、強いあこがれも持っている、面倒な関係になりつつあり
そのことでも、シャオ自身のスタンスに抵触するだけでも爆発するでしょう。
もし一度全て焼け落ちて、地雷がなくなれば新しい関係を0から結ぶようになることでしょう。

sideA-5「大迷宮」

『大迷宮、とうとうやってきたねぇ!
 グランゼールの名物にして、この国に眠る最大の謎。そして、そびえたつ金のなる木や!
 ……なんでこんなテンション高いんやろ?
 まま、ええわ。ともかく、今回もあいつらと一緒に依頼受けて大迷宮へと挑戦したっちゅうわけですなぁ。
 なんや、流れ流れてあいつらとも仕事を組むようになってきてもうたねぇ。
 ほんとはウチ、冒険者志望っちゅうわけやなかったんやけど……
 食い扶持は稼がなかんし、ええ商売見つかるまではご一緒させてもらいましょかねぇ。
 それに、ディーンには2500G貸しとるしなぁ。ちゃぁんと投資に見合っただけのモンは貰っときませんと。
 
 しっかし、迷宮の中に街までつくるなんて偉い豪勢やねぇ。
 その迷宮街までのルートも、魔剣の影響で固定ルートにでけへんみたいやし
 まぁ、そういう不確定な要素をはらんでるから、冒険者っちゅうんが求められてるんやろけど
 ようこんなとこ住もうとおもはりましたなぁ。
 なんぼ儲かるっちゅうても、命あっての物種さかい。
 ……死者は何も語ってくれへん。ウチはどんなことしてでも生き残らなかんからねぇ。

 それにしても、あのヴィオレッタっちゅうん子は何者やろか。
 癒し手としてはまぁ、働けそうやったけど戦いにむいとる用には見えへんし、
 それにあの、カイっちゅう……女の子? あれ、男の子??
 ぱっと見で男か女かわからん奴っちゅうんもおるんやねぇ。困りましたわあ。
 あぁそうそう、カイっちゅう奴もなんや不思議な奴やったし。出会い頭に内蔵て。
 それにオーレリアも相変わらず水に流されとったしなぁ。

 流れ流れて、エルフの川流れー……いや、ウチのは趣味ちゃうよ? まぁ好きやけども。

スズカ

よしよし、イコちゃんええこやねぇ!
人型じゃなくて、獣型もちゃんと言うこと聞いて。
あの大蛇との戦いじゃどうなることかと思ったけど、スズカもイコも
獅子奮迅の働きやったもんなぁ。

そういやルーンフォークは妖精見えへんやったね。
スズカも妖精魔法覚えれればいろいろ悪戯もできたんけどなぁ、もったいないわぁ。
まぁスズカが妖精見えるようになったら、ウチが悪戯でけへんようになってまうから
覚えてもらっちゃこまるんやけどねえ。

……そうやね、まぁいつか、気が向いたら妖精見せたるさかい。
有料でな!

ゼニス

タビットの川流れ~~……ホンマ水に濡れると形変わるなぁ。
案外、水ん中も悪くないやろ?
ちゅうことで、今後は水場見つけたらスズカと一緒に沈めたるさかい
よろしゅうな、ゼニスはん?

……なんや勘違いされとるかもしれへんけども、
確かにウチは金にはがめついし、ゼニスが思っとるみたいに人のことは信じとらへんけどもや
死者から遺品はぎ取ったり、わざわざ誰かを貶めたりなんて真似はせぇへんから
その点は安心しぃや。……まぁ、ちょっと阿漕な商売したりはするけども。

それと、今んとこはあんたらとしばらく一緒に行動共にする気やから
そう警戒して縛り付けんでもええんやで? いつか消えてしまうかもしれへんけどもねぇ。

シフ

ちょっと前までは、あんたもウチも似た者同士
薄暗い闇の底から這い出てきた住人やとおもっとたけど
あんた……やっぱウチとは違うわ。

あんたは他の誰とも違う。スズカとも、ゼニスとも、ディーンとも当然違う。
人の中にいるのに、あんたはどこか違うとこから見てる気がする。
群れの中にいても、あんたは一人だけ……

あんた、一体何者なんや?
シフからウチのこと、どう見えてんねや?
一体あんたに、ウチの何がわかるってんねやっ!

……はぁ。こんなこと思ってもしゃあなしやな。
まぁ、今度寝てる隙があったら落書きでも仕掛けたろかいねぇ……

ディーン

相も変わらず人助けに奔走してはりましたねぇ。
でも、ちょっと前なら後先考えず突き進むところ、
一歩立ち止まって考えるぐらいはするようになったみたい。
それでもあんたは、誰でも救ってくれるんやろねえ。

……蛇に喰われた奴。正直ウチはもう全滅しとるん思とったん。
だから、はっきり言って無駄骨や思ってたんけども
ディーンが動いたおかげで、結果として二人は救われたんよね。
誰彼構わず救いたがる奴。あんたみたいなやつがおったら……

あ、そうそう貸してたお金おおきにねぇ!
ちゃぁんと返してもろたし、用入りならまた声をかけてぇな?

メモ

冒険を何度か繰り返し、徐々に感情やスタンスが固まってきたっぽい?

・スズカ →等身大の少女。良くも悪くも“いい人”として認識している。
      友好的な感情を抱きつつあり、もし何か困りごとがあれば、ある程度力を貸したいと思っている。
・ゼニス →ビジネスパートナー。その立ち振る舞いや考え方、冒険者の仕事をする上では信頼している。
      友人というよりかは、仕事の同僚。という方が近いかもしれない。
・シフ  →謎めいた隣人。時折核心をついた発言をしてくるため、初期より警戒心が上昇している。
      自分と属性が似つつ、でも決定的に何かが違うことを理解しつつある。
・ディーン→苛立たしいヒーロー。その在り方を表面上否定しつつも、心の奥ではかつて猛烈に求めていた。
      ただ、過去に現れず、今になって現れたことにもどかしさというか、苛立ちのようなものを覚える。

スズカ、ゼニスとは比較的良好。シフ、ディーンとはやや対立気味な立ち位置に。
シフは警戒心というより、過去の自分を言い当てられることを恐れ、
ディーンには憧れと苛立ち、「こんな人物が過去いてくれたら」と愛憎入り混じったような微妙な感情。

光に寄せるか闇に寄せるかはシナリオの展開みつつ考え中……

sideA-4「幸運の双子像」

『グランゼールたどり着いて休む暇なくすぐお仕事。冒険者っちゅうんもせわしないですなぁ?
 正直、この街のことほとんど知らんさかい、お勉強にはちょうどええ機会でしたわ。
 立ち並ぶ露店、行きかう人々、活気のある商人たちを縫うようにしてあっちへ行ったりこっちへ行ったり……
 お屋敷のご主人はんは成金さんなんやろねぇ、豪勢なおうちやったわぁ。
 いなくなってもうた双子の象が、まさかセンティアンっちゅう種族やったとは思いまへんでしたけど
 めずらしいもん見れておもろかったわぁ。冒険者もわるないねぇ。

 スラムのあの匂い、あの空気はまぁ見たことない訳ちゃいますけども
 どこ行っても変わらんもんなんやなぁ。
 疑心と暗鬼、喰うか食われるかの弱肉の世界が、日常のすぐとなりにあるんはいつ見てもおもろいですわぁ。
 まぁなんにせよ、あの双子の石像ちゃんが壊されず攫われずに見つかったんは行幸でしたなぁ。

 一寸先は奈落。石像然りスラム然り、意外なものが身近に転がってるもんやねェ

スズカ

ゴーレムかわええなぁ。意外と人情味あってウチすきやで?
すぐにお金せびるとことか、ええ趣味してるやん気にいりましたわ。
商人はんとの会話では……審査を設けるあたらしい基準に賛同してはりましたな。
なんとなくやけど、スズカは“信用”に価値を見出してるんかねぇ。
確かに審査があって、承認を受けてれば箔はつきますなぁ。信用も増すってもんや。

でも、その信用はお金で買えてまうんちゃいまっか?
信用の根底が揺らいだら、スズカは一体何に価値を見出しはるんやろねぇ。

それと、水ん中で支えてて思たんやけど────案外重いんやなぁ。
美味しいごはん作りもええけど、つまみ食いはし過ぎたらあかんでぇ?

ゼニス

さすがゼニス、依頼の受諾から失くし物の探索までそつなくこなしはるわぁ。
なんや良いように依頼に巻き込まれてる気がせぇへんでもないけど……
ウチも行くあてもないし、もうしばらくはご厄介になりましょかねぇ。

そいや、あんさんはあの商人はんの話。審査を設けない自由経済に肩入れしとったねぇ。
“人の清濁併せ呑む”かぁ。よくも悪くも切磋琢磨。もしかしたら、あんさんは人の“善性”っちゅうんを信じとるん?
自由にやるっちゅうんは、良い人ばっかならええやろねぇ。でも悪い人っちゅうんも多いさかい。
特に、利益が絡んだ時に善性っちゅうんは本性を現すもんや……あんたも清濁に呑まれんようにねぇ。

ところで、博識のゼニスもスラムに入るんは初めてやったみたいねぇ。
あんさんみたいなボンボンは狙われやすいで気ぃつけなはれや。まぁ、余計な心配かもしれへんけども。

シフ

さすがにシフはスラム歩きなれてますなぁ。
臆することなく、どうどうとした風格やで。あの世界は弱い奴から消えてくさかいなぁ。
逃げ込んできた兄ちゃんからも、追いかけてきた奴らからも金とる手際の良さは見習いたいもんや。

商人の話。あんさんはただ成すがまま、あるがままに受け止めてはったねぇ。
どちらも選ばず、あんたはただ“選ぶ側”として答えをだしてはったけども
あんな答えがすっと出てくるってことは、あんたはいつだって力のある、強者の立場で見とるんかもしれへんね。
────誰だって選べるほどに力をもっとれば、困ることないですもんなぁ?

……それと。あんた、もうちょっと落ち着いて食べたらどうや?
昔の環境ならいざ知らず、ここでの食事は逃げたりせぇへんからねぇ。

ディーン

ふふ、さすがにもうシフと戦い方で衝突することもなくなってきたんかねぇ。
同じ鉄火場切り抜けて、少しずつやけど息があってきたさかいなぁ。ええことやないの。
あんたらおると、ウチも安心して後ろでさぼ……魔法使えるさかい。ええことええこと。

あんたは商人の話、規律のある市場に賛成しとったねぇ。
なんとなくあんたはこっち選びそうとは思っとったけど、案の定やねぇ。
でもウチあんたのそういうとこ、好きやで?
皆あんたみたいに、わかりやすい“純粋な人”やったらええのにねぇ……

でも、あんたみたいなええ人は、スラムみたいなとこじゃ長生きできひんよ。
────あのごみ溜めみたいなとこじゃ、まともな奴から消えてくさかいなぁ。

メモ

商人の話を聞いて、それぞれの色がでて面白かった……
シャオ目線だと
秩序・善のスズカ
混沌・善のゼニス
混沌・中立のシフ
秩序・善のディーンって感じに映っているようです。
シャオとしては「ある程度の規制があるから、規制で弾かれた者に価値が付与される」と考えているので
Bの規制派に賛成をしています。もちろん、「秩序・悪」の立ち位置。
光があるから闇も際経つ……心のどこかで、まだ光を求めているからこそ
光と闇が混ざり合った世界にはあまり立ち入りたがらないのかもしれませんね。

sideA-2「迷宮王国」

『なんやかんやあった道中も、ようやくグランゼールに辿りつきましたわぁ。
 これでこの、面白おかしい連中ともおさらばかと思たら、なんや魔物が現れて……
 ささっと騒ぎに乗じて逃げたろかと思とったら、ゼニスはんに捕まってしもたわぁ。

 面倒ごとは嫌やねんけど、まぁ乗りかかった船やし。ちょうど賞金もでるゆう話でしたし、
 ディーンはんの影にでも隠れて賞金にありつこ思たら落盤事故やなんて……ほんまついてへんわぁ!

 落ちた先は魔剣のつくりはった迷宮みたいで、あっちこっち歩き回ったら
 これまたでっかいナメクジには襲われるわ、ぬとぬとの粘液まみれになるわでもう堪忍してぇ……
 
 なんや、この迷宮の魔剣かと思とったら"キッチンの魔剣"とかいいはる、ふざけたナイフは出てくるわ
 なんでか知らへんけど、みんなでご飯作ることになったり、意志持つ魔剣っちゅうのはこんな変なのばっかなのかねぇ。
 まぁおままごとに付き合う気分で料理の手伝いしてもうたけど、さすがスズカはんは手慣れとるねぇ。
 やっぱもともとはどこかの主人の下で働いとったんやろか? いい腕してはりますわぁ。
 シフはんも釜戸の面倒見てくれましたしなぁ。まぁ、めっちゃ燃え上がってご飯はえらいことになってましたけども。
 でもシフはんあのスープ、ぺろっと平らげてましたなぁ。おなかに入れば何でもええんやろかねぇ。

 その後、洞窟の出口やっと見つけた思たら、こんどはナメクジの親玉出てきて襲われて……
 ここはナメクジの迷宮やったんかねぇ?
 でも、どうやらナメクジの親玉が呑みこんどった魔剣が影響してるのかもしれへんねぇ。

 ま、なんにせよこの迷宮からも無事抜け出せたし、ウチとしては迷宮踏破のお土産もいくつかもらえてよかったけど。
 うっかり流れに飲まれて冒険者登用までしてもうたなぁ……
 とりあえず、当面の寝床には困らへんし、適当に冒険者稼業齧るんもわるないかもねぇ。

 ────迷宮王国(グランゼール)。ウチの探し人はどこかにおるんやろかねぇ。

スズカ

さすがルーンフォーク。あいや、こういう言い方は失礼やったねぇ。
さすがスズカは、手先が器用やねぇ。料理しとる姿みとるだけで、お料理上手なのがわかりますわぁ。
もともとはどこかのお屋敷勤めやったんやろか?
まぁ、深くは聞かんけども、たったあれだけの食材でよくもまぁスープ作ろう思いましたわぁ。
結果は……うん。ウチはちょうどおなかいっぱいやったで、一口だけ頂きました。ごちそうさまぁ。
ていうか、ウチがシフはん焚きつけたんが原因の一つやねんけどな。かんにんやで!

ふと、こういう食事も久しぶりやと思い出しましたわぁ。
あったかいスープで、食卓をみんなで囲んでね。うん……

それはそうとて、ウチが水場におる時にスパーク撃つんは絶対やめてな。絶対やで。ホンマに!

ゼニス

街で騒動起きたとき、そろっと抜け出したろ思たらさっと手ぇ掴まれてしもたわぁ。
ホンマにタビットゆうんは鋭いですなぁ。これが第六感ってやつなんやろか?
相変わらず立ち振る舞いが今回も優雅で、いったいどこの坊ちゃんなんやろなぁ……
言葉の端々を聞いた感じ、どうもそれなりに金持ちのボンっちゅう感じやけども
ああいう手合い特有の、ねちっこい感じをゼニスはんからは感じんのよねぇ。
ホンマに変わった人やわぁ。

洞窟から抜け出した後も、しれっと冒険者登用に話し進められて
ウチも抜け出す隙があらへんかったわぁ。やっぱり、何考えてはるかわかりませんなぁ。

……それと、イカサマのことについて。ウチ絶対に忘れへんからね! 同じ手は何度も通用させまへんので、そのつもりで!

シフ

あいかわらず口数すくない人やわぁ。でも裏表なくて分かりやすいんわええことですわ。
街中で魔物出たときも、まっさきに動きはりましたなぁ。さすがに鋭いわぁ。
普段はあんまりお喋りな方やないけども、戦いのときになると血が騒ぐんかねぇ?
ディーンはんとは仲がいいのか悪いのか……息ぴったりとは言えへんけど、探り合いって感じかねぇ。
ごはんの時は、あのスープ……いや、美味しかったんよ?うん。あのスープぺろっと平らげてしもて。
しかもえらいお替りしはりますわぁ。おなかに入れば何でもええんやろねぇ。

シフはんとは同じ空気を感じ取ったけども、スラム育ちなんやろか?
お腹がへって、なんでもえぇから口にしたくなるその気持ち、わかりますわぁ。

ところで……あのナメクジのねとねと、投げつけてきたのウチ忘れてへんからねぇ。忘れんからねぇ……

ディーン

魔物が出たとき、案の定真っ先に走っていきましたなぁ。
ウチとしては好都合、そのまま全部殲滅してもろてもよかったんですけどなぁ……まさかゼニスはんに見つかるとは。
相変わらず、誰かを守るために猪突猛進でかわええですなぁ。
シフはんとは仲がいいのか悪いのか……まぁお互い探り合いっちゅう感じかねぇ。
戦ってる最中聞こえてもうたけど、もともとは軍人さんやったんねぇ……道理で、なるほどなぁ。
でも結構無茶な突撃するんは堪忍してほしいわぁ。血ぃ見るのはあんまり好きやないんよねぇ。

そういえば、ディーンはんもスープはしっかり平らげてましたなぁ。
あんまり食に頓着せぇへん人なんかねぇ? 料理人泣かせですわぁ。

ちょっと気になるんやけども……あの、スパークの感電事故はもうええんかねぇ? めっちゃ痛そうやったけども……

メモ

2度の冒険を経て、ちょっとメンバーに興味を持ち始めた様子。
過去に深入りする気はないみたいだけど、表層からじっくり見極めていくみたい。

料理する姿に感心しつつ、若干の恐怖感を刻み込まれたスズカ。
いつも先手を読まれている気がして、ちょっと警戒しているゼニス。
うっすらと過去の背景が見えてきて、やや興味を持ち始めたシフ。
軍人経験ありというとこで警戒されつつ、ちょっと心配してるディーン。

一緒に釜の飯を食べた仲、という効果か、ちょっとずつあゆみ寄り始めたかな?

sideA-1「旅は道連れ」

『グランゼールを目指して馬車に乗ったはええけども、気がついたらなんや、大所帯になってもうたなぁ。
 世間知らずの騎士見習いに、主人のおらへんルーンフォーク。
 育ちの悪いナイトメアに、いっとう背の高いタビット……ふふ、ええやんええやん、面白いわぁ。
 成り行き流れに流されて、面白半分でついて行けば、まぁ冒険者の真似事までしてしもた。
 まぁじい様は殺されてしもたみたいやけど、一人救えてええんやないの?
 ついでにお金ももらえればウチとしては万々歳やしねぇ。
 蛮族とは初めてやりあったんやけども、正直血なまぐさいのは苦手やねぇ……
 まぁでも、前に立つのが好きな人がぎょーさんおるさかい、しばらく戦いでは困らへんねぇ。
 ……そいえば、あの川に流されたオーレリアっちゅうエルフの人。大丈夫かねぇ。
 同族やし、まぁ水の中なら大丈夫やろうけど。

 さてさて、ドタバタした旅の始まりになってもうたけども、
 目指す先は冒険者の国、グランゼール。まずはそこまでいかへんとねぇ。 

 旅は道連れ、────でも世の中、情けだけじゃ生きていけへんよ

スズカ

まぁ変わりもんのルーンフォークとは思とったけど、ここまで変わり者とはねぇ。
ちょーっと褒めただけで、すぐに喜んじゃってまぁ……素直なのはええけども、素直すぎへんか?
操霊魔術の使い手で、器用に回復・攻撃切り替えて戦うんは凄い思うけども、
とつぜん敵に殴り込む威勢の良さには驚きましたわぁ。

表も裏もなくわかりやすい子やねぇ、というよりかは、それを抑える術を知らんちゅうタイプかねぇ?
魔術の腕は器用やのに、皮肉なもんですなぁ。
まぁでも、表裏ないんはウチ好きやで? わかりやすいっちゅうのは大切なことでやで。

……元気で明るいのはええねんけど、もうちょい静かにしてほしいわぁ

ゼニス

賢しいタビットやとは思とたけども、まぁホンマに掴みどころのないお人やねぇ。
ふわふわ可愛いタビットさん、なーんて。腹の中では何考えてるのかわからへん。
ウチが苦手なタイプやねぇ。まぁそれも、グランゼールに着くまでの我慢やけども。

そいえば、真語魔法の使い手みたいやねぇ。スズカに続いて二人目の魔術の使い手なんて珍しゅうこともありますわぁ。
みたところ、まだ覚えたてなのか息が上がってたみたいやけど……まぁそれはウチも同じやね。
ゼニスはんは、他の人たちと違う感じがするわぁ。何ちゅうんかな、『真ん中』みたいな感じやろか。
まぁ、忘れんようにメモっとくさかい。何か気づいたことがあれば、また追記しておきますかいね……

おっと。「ゼニス 貸金500G」と……。ふふ、ちゃぁんと取り立てますからねぇ。

シフ

流浪のナイトメア。なんや暗いねぇ、あんまり喋らへん子かいな。
なんて思っとったら、なんや戦いのときは流ちょうに喋りはるやないの。
ディーンはんと一緒に、まぁ叩いたり叩きのめされたりしとったみたいやけども、
あの前衛二人は、息が合ってるのか合ってないのか……まぁ、ウチには関係ないんやけども。

拳一つで蛮族とやりあう、なかなかにやんちゃな子みたいやけど、
なんやろねぇ……あんたはどこか、ウチと似たものを感じるわぁ。
どこまでも真っ暗な、新月の夜みたいなその眼。……あんさんもいろいろ見てきたんかねぇ?

まぁ、袖振り合うも多少の縁。何かあればお話しぐらいはしましょかねぇ。

ディーン

豪勢な鎧に身を包んだ、騎士見習い様。あらあら、ご立派やねぇ。
困ったひとを見かけたら、真っ先に駆けつけて救おうとするなんて、まぁえらい子やないの。
おまけに誠実の塊みたいな性格で、まさかタダで人救おなんていいだすなんて、思いもよりませへんでしたわ。
将来はおおものやねぇ、ふふ。いや今でもすでに大物かねぇ?

蛮族との戦いじゃぁ頼もしいけど……あんさん、ぼろっぼろやで? 血だらけやないの。
剣と盾を振るうのはええけども、一体そうまでして、何を守りたいんかねぇ……
まぁ、何を守りたいのか胡乱な騎士サマも可愛げがあってええけどもねぇ。

ただまぁ、なんやろねぇ。ウチ、あんたのことは……

メモ

序盤ということもあり、まだだいぶ距離感ありありの様子。
→スズカは見てる分には、まっすぐで面白いけどお近づきにはなりたくない"少女"。
→ゼニスは何を考えているのかよくわからない、警戒すべきもふもふな"策士"。
→シフはどこか自分と立ち位置が似ている、すこしは理解できそうな無口な"戦士"。
→ディーンは自分とは相反する、まったく共感できない胡乱な"騎士様"。
『グランゼールに行くまでの間なら、一緒にいるのも面白そやねぇ』……と思っている感じ。
ここから仲間意識を持たせるために、ぐいぐい近づく予定です。アタックを仕掛けるぞ!

セッション履歴

No. 日付 タイトル 経験点 ガメル 名誉点 成長 GM 参加者
キャラクター作成 3,000 1,200 0
1 2020/06/13 sideA-1「旅は道連れ」 2,040 1,010 17 精神
GM七葉 PLじゃっく/PCゼニスPLはやみ/PCシフPLベーゼン/PCスズカPLたけしん/PCディーン
スカウト1→セージ1へと移動
2 2020/06/27 sideA-2「迷宮王国」 2,210 2,416 45 生命
GM七葉 PLじゃっく/PCゼニスPLはやみ/PCシフPLベーゼン/PCスズカPLたけしん/PCディーン
3 2020/07/25 sideA-4「幸運の双子像」 3,290 2,725 0 知力×2
生命
GM七葉 PLじゃっく/PCゼニスPLはやみ/PCシフPLベーゼン/PCスズカPLたけしん/PCディーン
冒険者レベル5解禁
4 2020/08/01 sideA-5「大迷宮」 2,980 3,468 57 筋力
生命
知力
GM七葉 PLじゃっく/PCゼニスPLはやみ/PCシフPLベーゼン/PCスズカPLたけしん/PCディーン
冒険者ランク《レイピア》級に昇格
5 2020/08/29 sideA-7「忍び寄る手」 2,750 3,740 70 生命×2
知力×1
GM七葉 PLじゃっく/PCゼニスPLはやみ/PCシフPLベーゼン/PCスズカPLたけしん/PCディーン
アビスシャード10個(PT獲得)
6 2020/09/12 sideA-9「嘆きの女神」 5,660 8,340 77 生命×2
精神
知力×3
GM七葉 PLじゃっく/PCゼニスPLはやみ/PCシフPLベーゼン/PCスズカPLたけしん/PCディーン
アビスシャード14個(PT獲得)
7 2020/10/03 sideA-10「選ばれし者」 3,780 5,600 37 知力×2
敏捷×1
GM七葉 PLじゃっく/PCゼニスPLはやみ/PCシフPLベーゼン/PCスズカPLたけしん/PCディーン
8 2020/10/24 sideA-11「銀の星が導く先は」 3,500 6,420 47 筋力
生命
知力
GM七葉 PLじゃっく/PCゼニスPLはやみ/PCシフPLベーゼン/PCスズカPLたけしん/PCディーン
9 201114 sideA-9「閉ざされた魔域」 3,790 7,748 21 生命×2
知力×2
GM七葉 PLじゃっく/PCゼニスPLはやみ/PCシフPLベーゼン/PCスズカPLたけしん/PCディーン
冒険者ランク《フランベルジュ》級に昇格
10 201128 sideA-10「侵食する魔域」 3,570 8,384 37 筋力
知力×2
GM七葉 PLじゃっく/PCゼニスPLはやみ/PCシフPLベーゼン/PCスズカPLたけしん/PCディーン
取得総計 36,570 408 30

第九話終了後

消耗品

アルケミストカードA::-200*5
5点魔晶石::-500*5

第八話終了後

装備

宿り木の棒加工::-100
受益者のシンボル::-100*5

消耗品

ランタン::-40
油::-20*3
ロープ::-50
小型ハンマー::-10
フック::-10*3
小型ナイフ::-20
手鏡::-50
着替えセット::-10
下着::-9
テント::-300
毛布::-40*3
化粧品セット::-100
保存食::-50

第七話終了後

消耗品

アルケミストカードA::-200*6
5点魔晶石::-500*6
叡智の腕輪::-1000

ゼニス

お金を貸した::-1000

第六話終了後

消耗品

アルケミストカードA::-200*4
5点魔晶石::-500*2

陽光の魔符::-500*2
月光の魔符::-500*2

装備品

メイジスタッフ::-110
セービングマント::-8000

第五話終了後

5点魔晶石::-500*3
アルケミストカードA::-200*6

魔香草::-100*5
救命草::-30*5

装飾品

とんがりぼうし::-3000

その他

ディーンからお金を返してもらった::2500

第四話終了後

装飾品

アルケミストカードA::-200*4

その他

ディーンにお金を貸した::-2500

第二話終了後

消耗品

アルケミカードB::-20*6
5点魔晶石::-500*2

第一話終了後

消耗品

アルケミカードB::-20*6
知力の指輪::-500
魔香草::-100*2

その他

ゼニスにお金を貸した::-50
ディーン君にスカウトツールを譲渡

初期作成

武器

防具

クロースアーマー::-15

装飾品

宝石の首飾り::-10
宝石ケース::-100
宝石(Lv1-2:6個入り)::-300
アルケミーキット::-200

消耗品(戦闘用)

アルケミストカードB::-20*10
アウェイクポーション::-100

消耗品(非戦闘用)

冒険者キット::-100
スカウトツール::-100

チャットパレット