ゆとシートⅡ for SW2.5 - ゆと工公式鯖

フルシダ・イーヴストン - ゆとシートⅡ for SW2.5 - ゆと工公式鯖

フルシダ・イーヴストン

プレイヤー:ふくたけ

種族
ウィークリング(ガルーダ)
年齢
19歳
性別
種族特徴
[蛮族の身体][未熟な翼][切り裂く風]
生まれ
軽戦士
信仰
なし
ランク
穢れ
2
9
8
6
8
10
3
10
7
10
成長
0
成長
0
成長
0
成長
0
成長
0
成長
0
器用度
17
敏捷度
22
筋力
11
生命力
18
知力
13
精神力
16
増強
増強
増強
1
増強
増強
増強
器用度
2
敏捷度
3
筋力
2
生命力
3
知力
2
精神力
2
生命抵抗
5
精神抵抗
4
HP
24
MP
16
冒険者レベル
2

経験点

使用
3,000
残り
0
総計
3,000

技能

フェンサー
2
ライダー
2

一般技能

テイマー(調教師)
4
レザーワーカー(皮革職人)
2

戦闘特技

  • 《かいくぐり》

騎芸

  • 【遠隔指示】
  • 【騎獣強化】

判定パッケージ

ライダー技能レベル2 運動 5
知識 4
魔物知識
4
先制力
0
制限移動
3 m
移動力
22 m
全力移動
66 m

言語

会話読文
交易共通語
汎用蛮族語
技能・特技 必筋
上限
命中力 C値 追加D
フェンサー技能レベル2 6 4 -1 4
武器 用法 必筋 命中力 威力 C値 追加D 専用 備考
〈エペ〉[刃] 1H 6 4 6 9 4 90G
技能・特技 必筋
上限
回避力 防護点
フェンサー技能レベル2 6 5
防具 必筋 回避力 防護点 専用 備考
〈クロースアーマー〉 1 0 2 15G
〈バックラー〉 1 1 0 60G
合計:フェンサー/すべての防具・効果 6 2
装飾品 専用 効果
右手 〈剛力の指輪〉 500G 筋力+1、壊すと一度だけ+13。
所持金
35 G
預金/借金

所持品

【消耗品】

〈アウェイクポーション〉×1

神聖魔法【アウェイクン】と同様の効果。

【技能用アイテム】

〈冒険者セット〉×1

 水袋、毛布、ロープ10m、小型ナイフ、火口箱、たいまつ6本。

〈ダウレスの騎獣契約証〉×1

 ライダーズギルドから、ダウレスを借りている証。騎獣に張り付けると、彫像化して持ち運べる。主動作で解除できる。

名誉点
0
ランク

名誉アイテム

点数

容姿・経歴・その他メモ

【容姿】

 緑髪の若いウィークリング。軽い革鎧と、剣盾で武装している。背中から左右非対称で歪な翼が生えており、身体の所々には羽毛が生えている。170cmほどの身長で、痩せながらも少し筋肉質な体形。

【騎獣:ドン(ダウレス)

 ライダーズギルドにて貸与されている老体のダウレス。可愛らしく人懐っこいので、適当に連れている。本当は合皮の材料にするはずだった。

【種族:ウィークリング(ガルーダ)】

【種族概要】

 蛮族から稀に産まれる、穢れの少ない個体。蛮族でありながら人族に近く、その性により蛮族社会では劣等種とされる。多くのウィークリングは群れに殺さるか、適応できずに成人せずに死亡するが、稀に生き残った個体は存在する。

【種族特徴】

[蛮族の身体]
 能力値のいずれかが「+3」点される。ガルーダの場合は、敏捷度が「+3」点される。また、弱点を持ち、戦闘準備段階で「冒険者レベル+知力B」を基準値とした弱点看破判定を行い、失敗した場合は弱点が適応される。ガルーダの弱点は「衝撃ダメージ+3」である。

[未熟な翼]
 背中に小さな羽が生えており、落下ダメージを「ー20」点する。飛行は行えない。

[切り裂く風]
 未熟な翼で空気を切り裂く風を作り出す。主動作で風属性の魔法ダメージを「対象:1体」に与える。「威力10+冒険者レベル+生命力ボーナス」「C値:10」「抵抗:半減」「射程/形状:2(30m)/起点指定」効果を与えるには、「相手の精神抵抗力」と自身の「冒険者レベル+生命力ボーナス」で抵抗判定を行い、成功しなければならない。使用者が能動側である。また、使用にはMPを4点消費する。

【経歴、性格、思考】
【経歴】
蛮族経歴表
出目経歴
5-3人族に恋をした
1-1人族に拾われた
2-4戦場に置き去りにされた
冒険に出た理由
4ー6家族をすべて失ったので

 力を絶対とする蛮族社会に産まれ、その身体は脆弱だった。醜く小さな翼と、弱く歪んだ精神性。それは蛮族社会に於いて、圧倒的弱者だった。だから豪雨の戦いの最中に棄てられ、置き去りにされた。その結果にそれが死んでも生き残っていても、蛮族の両親は何も感じなかっただろう。幼くして雨後の戦場に孤独となったそれは、一人の人族に拾われた。

 それの醜悪な翼に触れ、その幼子を拾った彼女は、人間の冒険者だった。彼女はその劣等種にフルシダと名付け、守り育てた。親のように案じ、友のように遊び、敵のように競う。その関係性は、フルシダには筆舌に尽くしがたい、今までに経験したことのないものだった。そして、自らが他者に愛情を抱く事も、初めての事だった。

 しかし、彼女の肉体は病に侵されていた。フルシダに隠しながらも、彼女の肉体は朽ち果てていき、いずれ指先すら動かせぬほど弱ってしまった。その病は誰も治すことが出来なかった。そのために、彼女は諦め、気まぐれで戦場に捨てられたウィークリングを拾ったのだろう。彼女は、その生涯の最後にフルシダへ言葉を告げ、闘病の果てにこの世を去った。

 フルシダは現在、彼女の意志を継ぐために冒険者となった。最終的な目的は何も決めていないが、なぜ彼女が人を助け、自分を拾ったのか、それが知りたい。そのためには、彼女と同じことをすれば分かるかもしれないと思い、人助けを積極的に行っている。

【性格】

 活発で明瞭。明るく振る舞い、軽率な行動を取る。何に対しても真摯でなく、親切心や同情は感じていなくとも、人助けはする。

暴力(肯定)/理不尽(否定)
故あるならば恨みつらみは許される。正当な理由があれば暴力は看過される。大切なのは、その動機である。ただし、理不尽に事を起こすことは決してあってはならない。選択の余地を与えず、無理矢理に己の欲望に従わせるなど、人の所業ではない。

矜持:願いを断らない
自分の中の決め事で、これを破ってしまえばきっと蛮族と同類だ。

執着:逃げない
 理不尽と戦う方法は、正面から向き合う事だ。堂々と、虎視耽々と見つけ合い、正面からその問題と向き合って解決することが大切だ。

【思考】

 行動の根源とすべきは知的好奇心である。あの角を曲がれば何が見える、次のページを捲れば何が待つ、人を殺せば何が起きる、その疑問のどれもが好奇心によって想起されるものだ。だからこそ、行動とは本心に従い衝動的であるべきだ。他者への影響を鑑みて己を抑制するなど、何の得も、意味もない行いだ。益して人道に沿っているか、道徳的であるかなどと考え、自分の欲望を抑えて節制する事は、自身を弱者へと貶める無意味な事だ。己の欲望に従い、我が儘に生きる事、それが何より大切である。

 人は、他者の為であるべきだ。互いに手を取り合い、助け合うべきだ。しかしながら、己と他者の間にある差異を無理にすり合わせる必要はない。世界には他者が巨万とおり、その全てが理解し合えるはずもない。衝突、競争、対立、攻防、人々は互いにこれらの関係を築き合って、価値観を定めていくべきだ。つまり正々堂々と殴り合い、互いの価値観を押し付け合うことで初めて人は協和を得るのだろう。ただし、一方的に価値観を押し付けるのではなく、互いに傷付け合うことが大切である。それを誤ってはならない。

 人は何故、人を助けるのか。弱肉強食、それが自然の摂理であり、真理である筈だ。互いに傷付け合う事、それが本来の我々である筈なのだ。しかし人は手を取り合い、弱者の淘汰を悪だとして行わない。大罪とされる人の欲望は、人が本来抱えている生存本能である筈だ。人は己が欲求を節制し、欲に溺れる事を悪とする。それは酷く歪な事であり、愚かしいことだ。大徳に生きなければ社会から排斥されるから、その恐れから人道に沿うのならば、その恐怖さえ自然の性質だと知るべきだ。力によって圧制し、権力によって淘汰し、恐怖によって抑制する。それが自然の摂理である。では、何故、人を助けるのだろう。服従と隷属が人々の本性であるなら、なぜ世界に優しさや愛情が存在しているのか。

 強さへの偏執は理解できる。力強く敵を圧する力も、巧みに翻弄する力も、全て羨ましい。だが、たかが美しさのために実の娘の顔を傷付け、剰え第二の剣に与する事など、到底理解できない。もしかしたら、それは子心のようなものなのだろうか。蛮族は強く聡い子ほど親に愛され、優遇される。あの者も、誰かに愛されたくて、誰かから見て欲しくて、あのような惑溺に陥ったのだろうか。

 人族と蛮族、その両端を隔てるのは魂の穢れではなく、思考の差異である。人は他を思い、友を憂う。しかし、蛮族はどうか。彼らは敵であるか、もしくは己よりも弱くあるか、その価値観でしか他者を見ない。それこそが彼らの性質であり、彼らを蛮族足らしめているのだろう。では、思考は人族、肉体は蛮族であるなら、その者はどちらの存在なのだろう。蛮族性がその者の価値観を基に形成されるものだとしたら、蛮族であろうと優しければ人族なのだ。善人であろうとするならば、その者は既に善性を持っているのだ。だから、一欠片だけ、一瞬だけでも他者を尊ぶことが出来れば、あの蛮族も救えたのかもしれない。善人のみしか手を差し伸べられないなんて、酷く理不尽な話じゃないか。己が彼女に認められたように、誰だって、ただ生きていて良いはずなのに。

 憐れだと貶す者は居ない。異常だと諭す者も居ない。しかし、誰だって不安になるものだ。自分は合っているのか、正しい行いなのかと、自らの正当性を自らが断言できなくなる事がある。それは仕方の無い事だ。きっとその思考が自らの自信を挽回させる切っ掛けなのだろうと、割り切っている。では、そう出来ない者もいるのだろうか。きっと、自らを自らが傷付け続け、己を鑑みる事自体が自罰的な思考になってしまうのだろう。不安が自らを縛り続ける恒久的な連鎖の渦。それは考え得る限り、最も恐ろしい痛みだろう。他者の助けが無ければ自罰的思考の災禍から抜け出すことが出来ない者がいる。彼らを救うには、心の痛みを取り除くには、何をすべきなのだろうか。

【パーソナリティ】
【基本情報】
誕生日
2月19日ごろの、冬氷から花草が芽吹く時期。
身長
169cm
体重
47kg
血液型
不明
利腕
両手
家族
蛮族の父と母、拾われた人族の女性。
出身
ティガット山脈付近
所属
冒険者ギルド〈星空の赤龍亭〉
【精神性】
性格
活動的かつ暴力的。
考え方
出来るだけ、愛しい者たちの為に。
信念
人を助け、助力の意味を知る事。
弱点
価値基準が人道から乖離している事。
心の強さ
批判非難、罵詈雑言、他者からの害意とは悉く正面から殴り合う。
心の弱さ
浅はかであり、感情的である事。
【好み】
好物
戦い、正面突破、人族の食事、優しさ。
嫌物
理不尽、押し付け、逃走、自虐。
好きな色
鋼色、銅色、黄色。
好きなタイプ
柔軟な人、争わない人、年上。
趣味
皮を鞣す、革服を編む、動物を愛でる。
特技
左右の翼で別々の動き方が出来る。
日課
革鎧と剣盾の研磨、騎獣の手入れ、拾ってくれた人を思い返す事。
今一番欲しい物
一つに絞れない。
【その他メモ】
【名に関するメモ】

 フルシダの本名は「ダン」である。この名前は両親が付けたものでも、群れの蛮族が付けたものでもない。漠然と、呼ぶ際に不便だったため、「不用品」の意味が込められた単語で呼ばれていただけである。

 彼の名前の「フルシダ」は、〝風と雨の女神〟フルシルから捩ったもの。雨後の晴天で邂逅した彼は、嵐の後に来る豊穣であったのだと信じながら、彼の中にある霹靂と晴天の二面性を見出し、それを表すために彼を拾った人族は変化や成長を司るフルシル神の名の一部を、祝福として与えた。

 「イーヴストン」の苗字は、拾われた人族のもので、彼女の死後に名乗り始めた。〝奈落の盾神〟イーヴから捩ったものである。魔神との因縁が深く、その知識に長けた彼女の家系は、その異界へと飲まれぬようにイーヴ神の名を借りて、イーヴストンと名乗った。

【拾った人族に関するメモ】

 フルシダを拾った彼女は、フルシダよりも年上だった。彼女と自分が同等であるように見て欲しかったので、フルシダは少し年齢を偽り、成人していると騙った。その真偽を彼女が見破っていたかは不明だが、フルシダは嘘をついたことを、少し後悔している。現在のフルシダの実年齢は16歳である。

 彼女が患った病とは、冒険の過程で感染したものであり、過去もこの病によって大勢が病死したと伝わっている。魔動機文明時代には治療法が確立していたものの、現在ではその治療法は廃れ、不治病と化しているため、その病の被害者は少なくない。

 彼女とは、いつくもの約束を誓い合った。人を傷つけない事、嘘を吐かない事、食事に礼儀を持つ事、他者を鑑みる事、強弱で物事を見ない事、動植物を愛でる事、不満を口に出す事、どちらかが死んでも蘇生しない事、片割れになっても後を追わず生きる事。現在、フルシダにとって数多の誓約は生きる指針となり、彼女との思い出となり、行動を縛る呪いとなった。

履歴

【交友関係】
【同室(三号車):ルオン・タナトライル

 医務室が交代制となったことで、ルオンなどの医療員にも自室が設けられる次第となった。そこで、依頼への同行が多く、監視が必要であるフルシダとの同室が勧められた。ただし、フルシダ自身は途轍もなく反対し拒否したが、医務室にいる時間が多くあるルオンは、殆ど自室におらず、実質フルシダの一人部屋に出来る為、渋々、承諾した。

 フルシダにとって彼は、不信や欺瞞を多く抱き、長慮の末に最悪な決断をする愚か者との印象。また、フルシダに対し執着心があることも理解しているが、その上で、それが対処すべき問題点だと感じている。救いや手助けが特に必要な重病人ならば、フルシダには助ける以外の選択肢は存在しない。

【友人:パルシー・ハスミー

 隣室である。また、パルシーが料理や菓子を持ち込み、フルシダの部屋へ遊びに来ることもままある。彼女に対し特別な感情はないが、彼女から感じられる憧憬や羨望の眼差しは、フルシダにとっては初体験であるため、少し薄気味悪さを感じている。しかし、料理は有難く頂いている。

【初対面:エスティーナ・ミシェリア・ジブリール

 殆ど知らない知人。蛮族討伐作戦にて同行し、後衛と前衛として協力した。また、魔物が潜む遺跡にて、共に少女の救出にも関与している。蛮族討伐の際、ダストが瀕死に陥った時、彼女が激情の暴走を見せていたため、フルシダは強者であるかと探っている。そして、それを確かめる機会も伺っている。

【知人:ダスト・スフィリ

 二回ほど依頼を共にした知人。ディアボロ討伐作戦の際に、重傷を負っていたことが印象的。また、誰に対しても物腰柔らかに接し、料理が上手いので、いつか食べ物をくれないかなと思っている。珍しい種族であるため、どんな生態なのか、どんな事が出来るのかも知りたいところだ。

【初対面:マリア

 ギルドメンバー。一度パーティーを組んだ経験がある。その際、穏やかな空気を纏いながら、怒りや悲しみを微かに漂わせる雰囲気の人格に、正しく人族性を持った存在だと思った。優しく協和を目指しながら、仲間意識が強い。彼女の人間的な精神性に対し、興味や関心を持っているが、手助けの必要はないと感じている。

【知人:フィリップ・ユーティア

 多くの依頼に同行したパーティーメンバー。潔く、誠実な性格との印象。だが、同時に手が早く、暴力的な制止を頻繁にする野蛮人との印象も持っている。また、戦術も似通っており、穢れを宿している事も共通点であるため、印象強い。アスターと同室なようで、彼ら二人は仲が良いらしい。それに、くれるパンも美味い。悪い奴ではない。

【赤龍冒険譚 第1.5話 『彩雲の道標』】
【概略(※シナリオのネタバレアリ!)】

 昨日に蛮族の襲撃を受けた冒険者ギルド〈星空の赤龍亭〉は、次なる襲撃に備え「フルシダ」を含む5人に列車の護衛を命じた。また、車両への襲撃が起きた際にその迎撃も行うように指示されている。その指示を受けたのは、「アガペ・アンサス」「ヌーベル」「フィリップ・ユーテリア」「ダスト・スフィリ」「フルシダ・イーヴストン」の5名に加え、サブギルドマスターの「ルオン・タナトライル」も回復役として投入された。

 列車の北上中、彼らは車窓から警戒しつつ戦闘の用意をする。その際、何人かの冒険者は列車を狙う不穏な視線に勘付いた。その視線は蛮族のものであり、列車が環状線の待機線に停車した隙を狙って襲撃を仕掛けてきた。襲撃を行ったのは、雑魚を引き連れたゴブリンシャーマンであり、列車目的地の村落を襲撃した後であった。

 また、ゴブリンシャーマンは村落から攫った少女、「ニコル」を担いでおり、ダルクレム神の生贄とすると冒険者たちに叫ぶ。しかし、彼らはゴブリンシャーマンへ反撃の隙も与えぬほどの攻勢を見せ、多少の負傷者はあったものの、死亡者は出なかった。冒険者達はニコルの回復処置を済ませ、本来の目的地であった北西の村落へと列車を進ませるのだった。

【参加プレイヤー様】
【『女神の毒滴』】
【概略(※ネタバレアリ!)】

 明朝、赤龍亭の冒険者たちは依頼の枯渇に憂いていた。何か良い依頼はないものかとフルシダが思っていると、役人と貴族と思しき高価な服を纏った少女がギルドに迷い込んだように、訝しげな表情で現れた。また、その少女の顔面には、火傷跡のような傷跡が生々しく見え、それが彼女の美しさを阻害していた。この二人の話を聞けば、この火傷跡はとある化粧水を使った際に、付いてしまったもののようだった。だが、この化粧水自体は町に広く使われているものでありながら、この少女のような症状は誰にも見られていないらしい。この件で役場に調査を願ったのだが、大して原因を究明できず、困り果てた末に冒険者ギルドを尋ねたのだと告げる。

 フルシダたちは、この依頼を受けることにした。その際、少女の経歴を詳しく知ることが出来た。彼女は故ある貴族の生まれであり、今は死別した生まれの母がかつて暮らしていた屋敷にて、父の再婚相手である義母と、使用人たちと暮らしているらしい。そして、義母は半年前から美貌に偏執するようになったらしく、特に美しい依頼人の少女に嫉妬した可能性も考えられた。また、件の化粧水を少女に与えたのは、義理の母であるとも知らされる。この情報を元に、フルシダらは義母が少女の美しさに嫉妬し、その顔面を傷付けることで美貌を失わせようと画策したと推測。義母、カルテ夫人を真犯人と暫定して、フルシダたちはその確保に向かう。

 夜の屋敷では、カルテ夫人がバルコニーにてうら若き青年と密談をしている様子が見えた。妙に若々しい義母が青年に問う。「ねぇ、この街で最も美しいのは誰?」青年は妖艶に微笑みながら答える。「少し前までシェリルお嬢様でしたが、今、街で最も美しいのは貴方様でございます」その回答に不満があったのか、夫人は顔を顰め、青年に詰める。「あんな子の話なんてしないで。折角あんな顔にさせたのに」「ふふ、申し訳ありません」その会話から示唆できるように、カルテ夫人は依頼人のシェリルの義母でありながら、その美しさに嫉妬し、化粧水に強酸を混ぜ込むことで美貌を取り戻そうとした。また、そのように唆した青年は、第二の剣に配列する神の聖印を持っていたことから、美貌にひどく執着する教義を持った神を信仰している邪教神官だと分かった。そして、青年の背中から蝙蝠のような夜闇の黒い翼が現れたかと思うと、青年は自らを蛮族だと名乗った。

 ならば後は、冒険者らしい仕事をこなすだけだ。フルシダらは剣を構え、杖を掲げ、拳を握りしめた。かの仇敵は、平穏な親子に毒を与え、醜悪な感情へと貶めた。その所業を許すことは出来ない。仲間の神官が放った魔法により、青年は身動きを封じられ、その隙に味方の前衛が猛襲した。その攻撃を避ける事もままならず、青年だった蛮族は、悔しげな表情を浮かべながら、憎ましげに此方を眺め、その場に頽れて気絶する。そして、それはフルシダらの仕事が決着したことを表していた。あとは、街の守衛たちが義母を捉え、第二の剣に与した罪の償いとして、処刑された。冒険者たちは依頼を達成したとして、ギルドより報酬を支払われた。そして、ギルドにシェリルが訪れ、今回の依頼を達成してくれた事へ感謝を述べ、彼らは別れの挨拶を済ませた。しかし、その後に少女シェリルは、穢れた貴族の末裔として没落し、行方が分からなくなった。フルシダは、自らが救った人間がこのような惨状に陥った事に行き場のない感情を抱えながら、彼女自身はとても優しく、慈しみ深い人物であるため、いつかその高潔な精神が報われることを願った。

【参加プレイヤー様】
【入手アイテム】

シナリオ中で入手

果実×1
見送りの際に、シェリルから譲り受けた。フルシダの自室にて種を植え、栽培している。
【赤龍冒険譚 第2.5話 『暗闇の傘』】
【シナリオ概略(※シナリオネタバレアリ!)】

 北上の列車に揺られ、冒険者たちは作戦を練る。今回は、蛮族の位置も状況も把握しているため、事前に万全の準備を整えて作戦に赴く。まず、マコルとニコルの姉妹の出身である村落には、確実にケパラウラほどの実力の蛮族が定在している。そのため、今回はフルシダを含む裏手部隊と、別動隊であるキルドマスターを含めた正面部隊の二手に分かれ、村落の奪還を目指す。正面と裏手に人材を分散させ、確実な討伐成功を狙うための作戦だ。今回の作戦、その成否が蛮族の侵攻を防ぐ分水嶺となるだろう。

 列車から下車し、件の村落へと向かうと、汎用蛮族語で何やら怒号が聞こえる。戦力を与えたのに何故勝てないのかだとか、直接出向くだとか叫んでいるのは、若いディアボロカデットだ。奴は苛立ちながら立ち上がると、その歩を進めようとする。その歩みを、冒険者の一人が止める。正面戦闘、それが最も有効だ。激しい攻防の末、冒険者たちは勝利する。また、一人の死者も出さずに、ディアボロ級の蛮族をこの程度の冒険者が討伐することは凄い功績だ。

 まさに奇跡と言えよう。冒険者達の一人は、それを神のご加護だと言い、別の一人は自身の実力によるものだと言い、また別の一人は時の運がもたらした勝利だと言った。きっと、どれ一つ、誰一人とも欠けてはならない勝負だったのだろう。戦闘の後、フルシダは身もだえするほどの勝利の味とは別に、激しい虚しさを憶えた。この愚かな蛮族一体を貶し、殺した所で、こいつが殺した者、奪った物は何一つ帰ってはこないのだ。その事実に、フルシダは理不尽さを憶え、行き場のない、言いようのない感情を持った。

【参加プレイヤー様】
【入手アイテム】

シナリオ中で入手

依頼書
冒険者各位に与えられた物で、村落の奪還を目的とした依頼書。ディアボロカデットを討伐した証として、自室の壁に貼っている。
【星界の祈り『Eveil Malice』】
【概略(※ネタバレアリ!)】

 期間は一日、しかし報酬は相場の二倍ほど。これほど良い話は無いと、フルシダは意気込んで依頼を受けた。以来は簡単な遺跡調査だったが、内部は面妖怪奇な様であり、元来の魔動機文明時代の遺跡とは程ほどかけ離れた内装だった。まず、向かった遺跡には蛮族ではなく、魔物が潜んでいた。穢れがあるのか、蛮族と敵対しているのか、その詳細は不明だが、一般的に認知されてきた類の害敵らしい。また、その討伐も依頼内容に含まれているので、フルシダらはその魔物を少し苦戦しながらも倒し、先へ進んだ。

 すると、遺跡の最奥にはルーンフォークのジェネレーターに眠る人間の少女がいた。少女は、我々が辿り着くと時を同じくして培養液から倒れ出て、一瞬の覚醒の後に昏睡してしまう。ひとまずは安全な場所へ運び、仲間の一人が看病している間に、別動隊が遺跡の内部を調査するも、ジェネレーターが置かれた空間より先は崩壊が激しく勧めそうもない。仕方なく我々は少女を連れてギルドへ帰り、治療を施した。

 少女は目覚めると、我々から遺跡の情報をある程度告げられた。また、遺跡内部に残存していた少女へ宛てられたメモを手渡すと、少女は途端に泣き崩れ、自らの役割をぽつぽつと語り始めた。彼女、シンシアは遺跡の更に奥、深部に眠る邪神を封印するために置かれた〝蓋〟のような役割を持っていたが、自らが目覚めた事でその効果は瓦解してしまったのだと言う。我々はその真実に混乱困惑しながらも、少女の生活の保護と、報酬の受け取りを済ませるのだった。

【参加プレイヤー様】
【入手アイテム】

シナリオ中で入手

〈巧みの指輪〉×1
同行した冒険者から譲り受けた物。器用度+1、壊すと一度だけ+13。

報酬金で購入

〈騎獣縮小の札Ⅰ〉×1
レベル3以下の騎獣を彫像化する。補助動作で解除でき、消費する。
〈騎獣用革鎧〉
「分類:動物、幻獣」の騎獣に装備でき、防護点+1。
〈疾風の腕輪〉
〈剛力の指輪〉
売却(250G)
【『○○しないと出られないシャロウアビス』】

【自キャラ:フルシダ・イーヴストン(3レベル)

【シナリオ概略(※ネタバレアリ!)】

 魔動機列車にて、普段のように過ごしているが、魔域の処理の依頼が舞い込む。しかし、その時点で依頼に対応できる人員がルオンとフルシダのみだったため、仕方なく二人でその処理に向かった。

 魔域内部では、壁も床も白く単調な部屋が続き、部屋ごとに指令が書かれたメモが置かれていた。一つ目の部屋では、「手料理を振る舞わないと出られない」と書かれていた。部屋内部はキッチンのような内装であり、一通りの食材と調理器具が用意されていた。ルオンが肉を焼き、フルシダがそれを食べる事で条件をクリアし、その部屋は突破した。次の部屋は「耳かきをしないと出られない部屋」だった。苦渋の決断の末、ルオンがフルシダに耳かきを行い、なんとか部屋を突破できた。更なる部屋は、「手錠竹刀と出られない部屋」だった。この部屋では、渋るルオンに無理矢理フルシダが手錠を掛け、部屋を突破した。

 次の部屋では、魔域の番人であるアナザービーストが待ち構えていた。この戦闘では、新たに森羅魔法を習得したルオンがフルシダと騎獣に効力を与え、更に精霊の力によって敵を穿った。その隙にフルシダが一撃を与え、騎獣が止めを刺した。番人を倒し、アビスコアを破壊することで、魔域からの脱出を果たしたのだった。

【参加プレイヤー様】
【入手アイテム】

シナリオ内

特になし
【星界の祈り第一話『空模様』】

セッション履歴

No. 日付 タイトル 経験点 ガメル 名誉点 成長 GM 参加者
キャラクター作成 3,000 1,200 0
能力値作成履歴#344786-3
1 8月16日 赤龍冒険譚 第1.5話 『彩雲の道標』 0 0 0 朝霧さん アガペ(うぶき)さんヌベール(リオン)さんフィリップ(秋雨)さんダスト(駄作)さん
姉(マコル)を蛮族の襲撃によって失った妹(ニコル)を救い出した。
2 8月22日 『女神の毒滴』 0 0 0 朝霧さん パルシー(ハスターの刺身)さんマリア(アガワヒロ)さんフィリップ(秋雨)さん
事件の真犯人である義母(カルテ)と邪教神官を捕らえ、少女(シェリル)の依頼を達成した。
3 8月23日 赤龍冒険譚 第2.5話 『暗闇の傘』 0 0 0 朝霧さん リロイ(葉霧)さんフィリップ(秋雨)さんダスト・スフィリ(駄作)さんパルシー・ハスミ(ハスターの刺し身)さんエスティーナ・ミシェリア・ジブリール(因幡)さん
村の襲撃を手引きしたディアボロカデットを討伐し、依頼を達成した。また、蛮族の襲撃の目的が、魔動機文明時代のアーティファクトであると分かった。
4 8月12日 星界の祈り『Eveil Malice』 0 0 0 因幡さん ネリア・ローレン(アガワヒロ)さんサラニア(晩飯)さんセンズ(病垂)さんミユレア(マダラン)さん
経験点:1370 ガメル:1660 名誉点:20 成長:筋力 遺跡に眠る封印を担っていた少女(シンシア)を救い出したが、更なる厄災が蘇る可能性がある。
5 8月25日 『○○しないと出られないシャロウアビス』 0 0 0 秋雨さん ルオン・タナトライル(朝霧)さん
特定の行動を協力して行わないと出られない魔域に迷い込み、無事に脱出した。
取得総計 3,000 1,200 0 0

収支履歴

【装備品】

〈エペ〉::-90
〈バックラー〉::-60
〈クロースアーマー〉::-15

【装飾品】

〈剛力の指輪〉::-500

【技能用アイテム】

〈冒険者セット〉::-100
〈ダウレスの騎獣契約証〉::-300

【消耗品】

〈アウェイクポーション〉×1::-100

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