UGN･某市支部にて行われた人体実験『申し子計画』により生み出されたデザイナーズベイビーの一人。歩以外にもこの計画によって生み出されたチルドレンはいたが、その殆どは死亡したか、実験体(ロストナンバー)になったかの二択である。
UGN研究班"アールラボ"でさえ余りにも非人道的な実験内容から非難されることを恐れ実行に踏み切れなかった(しかし実験内容自体は非常に興味深いものであったので事実上の黙認をしていた)実験だったが、遂に成功例が出てしまったということで黙認できなくなった。当事者である歩はまだ子供であり、何を言いふらすか分かったものじゃない。おまけに、今後の戦力候補としては手放したくもない…そうだ、記憶処理を施してしまえば万事解決じゃないか。

かくして、歩は物心つくまでの記憶の一切が欠如している。また、実験成功者(レネゲイドの申し子)ということで、過度な期待と重圧を受けることになる。何故こんな目に遭うのか、原因を自覚できないことが余計にストレスを与え、精神的に追い詰められていった。

不安定なメンタルが続いたが、幼少期故の柔軟性か、はたまた申し子(セレクティッド)故か、衝動に任せレネゲイドが暴走することはなかった。どうせレネゲイドが安定しているのならばと、小学生になる頃には既にN市支部所属のUGNチルドレンとして活動するようになる。その為潜入とは言え学校生活を送ることができ、一般常識や社交性をそれなりに身に着けている。何より、友達が出来た。辛い現実から逃げる場所が出来た。この世界の真実こそ吐露できなかったが、それでも心の安らぎを与えてくれる学校は、自分にとって何よりも大切な居場所になった。この時から、何があってもクラスメイトは護るという意思を持つようになる。

N市公立高校への入学(潜入)と同時に、N市のUGN支部長にも任命される。理由は、何故かこの学園周辺でオーヴァードの目撃情報や事件が絶えないかららしい。八重樫若菜(やえがし・わかな)と出会ったのも高校からである。皆の期待に応えてみせる彼女を見て、自分も変わらなくてはと決意する。その副産物が現在の女装癖ではあるのだが…生まれつきの中性的な容姿と完璧な理想体型の維持により、非常に悔しいが似合っている。

度重なるFH及びその他組織によるN市侵攻、その度に支部員と共に前線で戦い続けてきた。
マスターハーミット率いる“ハッチェリーセル”の侵攻と、“賢者の石”を巡る戦い。その渦中に身を置き続けた結果、歩のレネゲイドは重篤な汚染を受け、変質してしまった。結果、申し子とまで言わしめたキュマイラシンドロームのエフェクト群の殆どを失い、ブリードも三種混合種になってしまった。あらゆるシンドロームによる影響を受けた為か原初のウロボロスシンドロームを、またハッチェリーセルの面々のレネゲイドに汚染されオルクスシンドロームまで発症したのだ。
ただし、失ったものこそ大きいが、それはイコールで弱体化とはならない。“賢者の石”が間近にあり続けた為か、特性を一部引き継いだ得物を獲得しているし、新たに発現したシンドロームによりもたらされたエフェクト群も非常に相性が良い。

とは言え以前のように無茶をし辛くなったことは事実であり、現在はUGN･N市支部長を降任し一支部員として活動している。これは本人の希望もあるが、別の者を支部長に就けさせることで、歩がN市外に出向きやすくする(検査の為に日本支部へ出頭させる等)ことが目的でもある。
支部長という重責から解放され、今の所は一チルドレンとしての日常を謳歌しているが……今尚ハッチェリーセル掃討時に支部を率いた者としての肩書は残っており、何かと支部員から頼られることも多く──その度に面倒事に介入する羽目になっている。

“特呪遺物(ダムドレガシー)”。省略して呪物と呼ばれる場合もある。
一見木製にも見えるノコギリ鉈。某アクションRPGに登場する初期装備の1つに酷似しているが、アレとは違い刀身部分は布で完全に覆われてしまっている。これはEXレネゲイドに感染した聖骸布(ウィンドスカーフ)であり、後述の理由により発生している高濃度のレネゲイドウィルスを周囲に漏らさない為の措置なのだが、結果として“斬る”特性を失っている。運用方法は棍棒とそう大差ない。

元は歩自身が《一角鬼》により素手に形成していた角であり、レネゲイド汚染によるブリード変質時に消滅しなくなったので得物として再利用したもの。無理矢理削り出して形を整えているが、それでも異常な程の大きさと質量を誇り、キュマイラシンドロームの膂力が無ければ持ち上げることさえ不可能。また、様々なEXレネゲイドに感染しており、似た影響を受けている神結歩以外に扱えると判定された者はいない。その歩でさえ、無闇に使用すればジャーム化は免れないとされるのが現状だ。
ハッチェリーセルの面々と彌永真が宿す“賢者の石”の影響を強く受けており、重篤なレネゲイド汚染と引き換えに、不完全ながらも“賢者の石”と同じ特性を受け継いでいる──つまり、高濃度のレネゲイドウィルスが刀身に溶け込んでおり、レネゲイド能力を爆発的に上昇させる術を獲得している。ただし、常にその権能を解放していれば使用者と周囲の被害は計り知れないため、普段は聖骸布を巻き抑えている。

エフェクト

キュマイラ

《獣の力》……EA-P58
《鋭敏感覚》……EA-P63

モルフェウス

《カスタマイズ》……EA-P82
《剣精の手》……HR-P81

オルクス

《縮地》……EA-P98
《バックスタブ》……EA-P102

サラマンダー

《先陣の火》……EA-P107

ウロボロス

《原初の赤》……EA-P122
《原初の黄》……EA-P122

一般エフェクト

《リザレクト》……EA-P129
《ワーディング》……EA-P129
《コンセントレイト》……EA-P129

アイテム

コネ

“コネ:情報収集チーム”……IA-P40

一般アイテム

“ウェポンケース”……IA-P42

カスタマイズ(武器)

“ネームド”……IA-P49
“エンチャント”……IA-P49

カスタマイズ(防具)

“ヤングカジュアル”……IA-P50

ユニークアイテム:一般アイテム

“デモンズシード”……IA-P64
“ウィンドスカーフ”……IA-P64

ユニークアイテム:キュマイラ

“マスエフェクト”……IA-P80

エンブレムアイテム:UGNチルドレン

“特異体(イレギュラーブリード)”……IA-P135

エンブレムアイテム:UGN共通

“リサーチャーズジャケット”……IA-P142
“ダイドウェポン”……IA-P145

リレーションアイテム

“N高目安箱”……IA-P209

“黒鉄の風”森田健司

仮にもやべーもん持ってる学生フリーランスとか、UGNの理念からして保護しない理由が無いし監視しない理由も無いしで、霧谷さんからの命令経由で彼の身辺警護を暫く引き受けてきたんじゃないかなぁと勝手に想像。そうなると二人で事件解決に当たった案件は決して少なくないだろうし、生真面目な性格してても交友はできるだろうということで関係性には相棒と書いてみたり。

“一閃の鷲獅子”彌永真

元部下。今は階級的にはほぼ対等？まぁでも先輩なのは変わりないから当時と大して変化はなさそう。
実力も人柄も信頼してるけど、ド天然なのはあるから不安に思ってる部分は少なからずある。立科沙紀関係は後方腕組保護者面してる。

“リヴァイアサン”霧谷雄吾

上司。頭が上がらない相手だけど、関係性は親子に近い気がしま(実際に家族ではないので彼の丁寧語は消えないけれども)。
健司くんの監視及び保護役は霧谷さんが命じてそうな印象。どう考えてもやべーもん持ってるし()

八重樫若菜

親友。ブラザー呼びは流石に無いけど、マイベストフレンドくらいは言うかもしれない、歩が。リレーションアイテム的に若菜から歩に対する信頼も厚そう？
高校の修学旅行って高2のイメージ強いから、若菜も来てる筈。なので、若菜の班の一人として修学旅行に同行する形にはなりそう。何ならしれっと生徒会の一人ってことになってるかもしれない。
若菜も世話焼きだしPC①の班と鉢合わせる機会は自然と多そう。一緒に行動してる説まである。

舞方穂乃香

「PC①と仲がいい」から念の為プロファイリングはしてありそう。とは言え多分交友関係はほぼないと思われ。お互い同級生として顔と名前を知ってる程度？

有坂ユウヤ

流石にPC②視点でもほぼ知らないんじゃないかなぁ……仮に紹介されても「ほえー」ぐらいで終わりそう。

「“ダイドウェポン”使いたいなぁ」はずっとあったんですが、PC全員C値5で取り敢えず殴ってくるの怖くない？？

ディープフロント全3話通してずっと八重樫若菜をSロイスに指定し続けてきた猛者なので(？)、本セッションでも八重樫若菜が登場するor登場の余地がある場合は会話したり、一緒の班で行動できると嬉しいですね。