複合思考インプラント計画『天啓』プロトタイプ、『饕餮の枷』の試験運用担当者…でうｓ。
コールサインは"附鏈條(フーリャンティヤォ)"で、本部所属、ブリッツで活動してます。
中国支部管轄内でのFH研究所襲撃の際に発見されたとかで、それ以来はしつこくバイタルチェックとか検査をされてましたー。
…UGNは検体データ以上のものが欲しいのも本音でしょ？

『饕餮の枷』は他の『天啓』の思想と方向性が違って、無意識下の本能的な部分にアクセントを加えるんですって。
レネゲイドの放出、抑制を意識的でなく、握るときに指を曲げるように、物を受け止めるときに体重を後ろに寄せるように、自然の動作としてレネゲイドを扱う。そういうものらしいです。
一方でコントロール解放時に事故が起きるといけないので、そのための強力なリミットフィルタリングとおまけに外部的な枷まで付けられちゃってます。首の奴、お風呂に入る時くらいしか外せないんですよ？

元々のものと思っていたんですけど、やたらに力を強く振れるのは彼らの影響もあるらしくって。『天啓』の被検なんかを受けたのもこれのせいだったり。不便この上なくって。
どうも、安定性やらを度外視して放出力の高いエフェクト使用者を作ろうとでもしたみたいですね。今に思えばジャームにでもしようってのかーって。
…？嫌悪感って？そりゃFHはちょっと嫌いですけど。

ワタシの知ってるチーム･ブリッツは、各々訳アリのチルドレンが割り当てられてるチームです。
昔は別のなんかがあったとかも言われてますけど。
今は各試験運用データの収集と、派遣先各支部での事案解決が主任務です。みんな変わったもの持ってるから。
顔を合わせた事のない人もいるけど、ワタシの事を待ってくれてた人もいるので。
また会いたいなぁ。

ワタシの場合、キュマイラ分類のそれらしい事をあまりしないんですよね。一緒に戦った人は｢獣を見た｣なんて言いますけど、それってちょっと酷くないですか？
スネークブレードの分離延伸機能にしっかりとパワーを伝えて、指の先のようにしなりも扱って敵を討つ。結構レアで繊細だと思うんだけどなぁ…
あ、でも｢瞬間的に殺気が強くなる｣っていうのは間違ってないと思いますよ。『饕餮の枷』のリミットカット、無意識的に行うもので、ワタシが準備する事でもないんですよね。

研究所の襲撃で保護されて、そのままオーヴァードだったからチルドレンに…って事だけど、両親も身元こそ分かれど今はどうなってるかわからないし。今はUGNがワタシの居場所です。
でもアレかな。もうちょっとブリッツの人たちと話したいし、暮らしたい。ちょっと欲張りかな？

あんまり他の人たちと関わることは多くないけど。歌とか好きですよ。前には龍人族の唄とかも聞いて、教えてもらったりとかもして。色んな事に思いを馳せられるのが心地いいんです。
そういう事を共有したり、分かち合ったりもすれば、一体感も感じれるんです。

｢日本で集結するまで会った事は無かったけど、良い子で良かったわ。ただ、直感的な所があるから理解してあげるのはちょっと大変かもしれない。どこまでも澄んでいるような、そんな印象ね｣ - "勝利の鐘"
｢初めて会ったのは本部在留中だったか。四肢に拘束具、首にも首輪。真っ白な収容房。正直見てらんなかった。ウチに配属されて大正解なんじゃないか？そういう境遇の奴ばっかりだしな｣ - "Z-03"
｢初めて会った時に『見抜かれた！』って感触があったの、この子が初めてだったんだよね～。きっと私が感じてる親近感は間違ってないハズだよ｣ - "深秘の徒花"
｢恐ろしい直感力の持ち主だ。掴み所がないというか…その目で何を見てるのか、私も興味がある。レネゲイドがどうとかじゃ説明がつかない所に、この子の真の才覚があると思っていますよ｣ - "LK-03'"