二年前。友人であるベディヴィアと帰路についていた夜、不穏な気配を感じ取る
そこにいたのは男性だ。そしてその足元には、既に事切れた何者かの肉体が転がっていた

何があった、状況を理解しようとする思考をよそに男性はこちらを見つめ、間合いを詰める
その凶刃が自分を穿とうとするその直前――ベディヴィアが間に入りその一閃を正面から受けた

気が動転するアルトゥルに対し、男性は何かつぶやき、うかがう
その瞬間、得体の知れない何かが自分の内側を巡り……そして、“力"が目覚めた

熱を手繰る力、声に力を乗せる力、空間に干渉をする力

後日
……ベディヴィアの経過を見舞いに来たその日、彼は組織と邂逅することとなる

ヌル・バックハウス　Null・Backhaus　「ヌル」

性別：女性　年齢：19歳　身長：163cm
大学の同窓にしてUGNエージェントの先輩にあたる女性。自分にお守りを押し付けてきた張本人でもある
セキュリティ無視した不法侵入を決めては人の家に入り浸るその奔放さに辟易する一方で自由な姿には内心羨望を抱いている

ペンドラゴ家　Pendrago Family

ドイツに本家を有し、世界にいくつかの企業を展開している名家
医療や製薬が中心だが、近年飲食関連やレジャーへの投資もしており、社交の場にも積極的に参加している
異国へ進出する場合は現地に住むことでその国の本当の需要を知るという慣習があり、アルトゥルらはそういう経緯で日本へ移住している

ここ10年くらい前からは周囲が“忌み子”と呼ぶような子供達を引き取り、教育する慈善事業も展開しているとか

アルスール・ペンドラゴ　Arthur・Pendrago　「ご先祖様」

性別：男性　年齢：肖像にあるのは20代後半　身長：不明（※高身長とは伝えられている）
ペンドラゴ家の始まりとされる人物。さる国から流れ着いた金髪紅目をした人物として肖像に描かれている
家系で語り継がれている英雄譚はわかる人がそれを聞くと「この人オーヴァードだったんじゃないか？」となるエピソードがちらほらある

クローダス・ペンドラゴ　Claudas・Pendrago　「お爺様」

性別：男性　年齢：82歳　身長：178cm（※これでも年取って縮んだ方）
ドイツに構えられたペンドラゴ本家の頭目。アルトゥルの父方の祖父にあたる
茶目っ気のある人当たりのいいお爺さんだが、経営の手腕は今なお確かで、何なら割と冷徹な仕事ぶりをしている

ユーサー・ペンドラゴ　Uther・Pendrago　「父上」

性別：男性　年齢：49歳　身長：181cm
アルトゥルの父。日本に構えた企業の頭目として活動中
銀髪蒼目の二人から金髪紅目のアルトゥルが生まれた時は驚いたが、アルスールの再来と祝福し、特別視（神聖視？）している

イグレイン・ペンドラゴ　Igraine・Pendrago　「母上」

性別：女性　年齢：47歳　身長：173cm
アルトゥルの母。専業主婦で料理の腕は確か
ペンドラゴ家からアルスールの話を聞いていたのでアルトゥルが生まれた時は普通に祝福しているし、神の子のように神聖視している

モルガナ・ペンドラゴ　Morgana・Pendrago　「モルガナ兄上」

性別：男性　年齢：28歳　身長：180cm
アルトゥルの上の兄にしてペンドラゴ家の跡取り。現在は日本の企業の上層として活動中
甘いマスクに優れた手腕もあって、社交の場では女性人気も高い様子。アルトゥルに関しては不義の子供疑惑をかけている

ライエンス・ペンドラゴ　Rience・Pendrago　「ライエンス兄上」

性別：男性　年齢：23歳　身長：186cm
アルトゥルの下の兄。跡取りであるモルガナの補佐兼護衛役を担っているということもあって武に精通している
モルガナとは系統が違うが彼も整った顔立ちをしているため社交の場での女性人気はそこそこある。アルトゥルへの特別視に強い疑念を抱いている

ベディヴィア　Bedivere　「ベディヴィア、ベディ」

性別：男性　年齢：22歳　身長：183cm
アルトゥルの幼少時代から一緒にいる青年。生まれは孤児だがペンドラゴ家に拾われアルトゥルの傍仕えとして過ごしていた
アルトゥルからしたらもう一人の兄貴（分）であり、かけがえのない親友である。彼との会話に対しては比較的口調が砕けた感じになる
二年前の事件後から現在に至るまで入院生活中。傷は回復の傾向にあるが割と後遺症があったりする様子

喫茶『フォンブルメンタル』　Cafe 『von Blumenthal』

アルトゥルがUGN関係の呼び出しに対する周囲へのカモフラージュとして所属している喫茶店
実際のところUGNから紹介はされているため、店そのものはUGNと関係はある
コーヒーや紅茶、それらに合うように作られた料理が好評なのだが、あまりにもひっそりしすぎて知る人ぞ知る名店みたいなことになっている
ちなみにアルトゥルはホールに立つ時もあるし厨房に立つ時もある。メインがどちらとかそういうのはない

トレーラー

狂った不死鳥は世界を焼く焔となり
近づく全てを薪として燃え盛る

ささやかな約束は炎にまかれ灰と消えゆく

別たれたものは混ざり合い
業火の中、星は再び輝きだす

ダブルクロス the 3rd Edition 『re:birth Ankaa』

――かくして賽は投げられた

HO2

ワークス／カヴァー：UGN関係者／指定なし
シナリオロイス：“火鳥（ザウラク）”　推奨感情：指定なし／敵愾心or不安　→　庇護／不安

あなたは仕事もない休日、ふとした興味で訪れたショッピングモールで所在なさげにたたずむ迷子らしき少女を保護することとなる。
迷子の少女と共に彼女の探し物を探していると唐突に彼女の動きが止まり、一瞬の後にあたり一面が激しい炎に包まれる
業火の向こうに立つ少女はあなたに一言詫びると自らを“火鳥(ザウラク)”と称し、すべてを燃やすのだと宣言した

アルトゥル視点での参加PC雑感

HO1：暁星雛（＠バニラ）　「暁星」

UGNチルドレンと呼ばれる人達の一人。その身丈を見た時「最近の若い子は成長が著しいなぁ」と感心した
かつて入院生活を繰り返していたということから自分もかつて病床に伏せていたことがあったことから親近感があるものの、彼女のような若い世代も戦力にされることには憐れみというか憤りというかがある様子

HO3：神奈夜見（＠ウォーカー）　「神奈」

同じUGNのエージェントであり、同じ大学に通う学友にして彼の弁当のおかずをつつく人物の一人
彼女から重たい感情を向けられているがその感情に気付いている様子はない

HO4：亞久留王（＠barusa）　「天魔卿」

初めて見たレネゲイトビーイング。自分よりも身長があるから「でかいなぁ」と思ってるし、自分が見上げる側になるのはかなり久しぶりなので新鮮な気持ちでもある
背景聞く限り夢物語もいい所だけど、それ言ったら自分の力も大概夢物語だからそっとしてる。事実は小説よりも奇なり

HO5：眉月ひひる（＠とうふバーグ）　「眉月卿」

UGN本部から出向した支部長、ということは彼からしたら上司にあたるのだろうか。表向きの専門店にはバイト先の喫茶店がお世話になっている
その年齢で支部長とかすごいなぁと思う一方で、UGNの深刻な人手不足に一抹の不安を抱いている。大丈夫？　ちゃんと睡眠取れてるか？？　まともな食事にありつけてるか？？？