エルサリア・ノーレン。通称：占い手(フォーチュン)☆エルエル。エルフの集落にて生を受け、自然と共に育った。
少女時代の彼女は専ら、妖精と語らうか、木工細工を手遊ぶか、あるいは集落の中心の書庫にこもって本を読み漁るかだった。
そしてそんなひなびた書庫の奥、埃を被った一冊の本を手にしたとき、彼女の運命は大きく変わることとなる。
そこに描かれていたのは、世界の地下の地下、奥深くの底の底。色とりどりの花々と、金色に輝く楼閣。

成人した彼女は、そんな世界のどこかにあるかもしれない／どこにもないかもしれない楽園を目指し、冒険者を志した。
……まあ、そんな壮大な願いを手にしたところで、旅立った当初は右も左も分からず、なけなしの所持金も尽き行き倒れてしまうのである。
そして彼女が目を覚ますと、そこには人間の青年がいた。「ウォルター」と名乗る彼に助けられ、それからは彼の紹介するギルドにて、世話になることとなった。
依頼を終えるたびに会う彼と、たくさん語らい。少しずつ、しかし確実に彼女は、彼に惹かれていった。
そしてある日、彼女はウォルターに告白した。彼は喜んでそれを受け入れ、結婚に当たっての資金を用意してほしいと彼女に頼むのであった。
愚直に所持金から資金を用意し、ウォルターに預けて。……当然のごとく、彼は失踪した。後の話では、彼は結婚詐欺師だったとか。

荒ぶる彼女は、当面の暮らしを安定させるために、依頼という依頼を受け、副業として占い師を始めてみた。
生来の観察眼のおかげか、あるいはたまたま巡りが良かったのか。占い師としては「知る人ぞ知る」地位を得ることとなった。
最近は木工細工をお守りとして売りつけているが、森羅導師としての良心が咎めるためか、こちらはあまり儲かっていない様子。

基本的にダウナーな性格だが、占いの際にはかなりハイになる。
基本的に他人を疑わないが、さすがに金が絡むと結構疑り深くなる。
自分を裏切ったウォルターに対しては、あんな仕打ちを受けてもまだ未練があるようで、「ウォルター」という名前に近い名前を聞くだけで泣きそうになる。
寝つきが悪いのか、夜遅くまで酒を飲んだり、煙草を吸ったり。結局うまく寝付けないからか、隈が目立っている様子。

占いの手法としては、コールドリーディングがメインで、それから手相を見たり、質問への回答時間を計ってみたり。
オリジナルの占いとして、テーブルの上に矢を12本ばら撒いて、重なり方と矢の向きから現在・過去・未来の在り方を当てる、というようなことをやっている。（これが結構当たるらしい）

彼女が寝酒をするのは、不安から目を逸らすためである。そもそもエルフの特性上、あまり酒には酔えない。
彼女にとっての不安とは、『未来が分からない』ことである。彼女は占い師であって、預言者ではなかった。
だからこそ、彼女は過去に縋ったのである。きっと分かっていた、彼――ウォルターと再び会えたとして、元の鞘に収まれるはずがないと。

けれど、いやだからこそ、この旅を通じて彼女は一つの答えを得た。
未来なんて、誰にも分からない。けれど、誰だってよりよい未来には辿り着ける。……そのために、手探りでも進み続ける。
こうして、彼女の不安はほんの少しだけ解消された。もう彼女は寝室を酒瓶で散らかすことはないだろう。
……とはいえ、酒もタバコもそこそこ趣味のため、適度に飲み続けることに変わりはないだろうが。

ちなみに、彼女が身に着けていた〈幸運のお守り〉は、かつてウォルターが彼女にプレゼントしたものである。
彼との未練と共に、彼女はそれを手放してしまった。

我々が観光――もとい調査を進める最中、ここ数日になって名前が上がるようになった謎の占い師『占い手(フォーチュン)☆エルエル』。
取材班はその人物に接触することとなったが、目的の場所を見れば、そこにはおびただしいほどの行列が。
直接の取材は断念し、その中の数人はリピーターとのことで、聞き込みを行った。

マリカ・マルディーニ（人間・女性・37歳）：
「エルエルの占いは、よく当たるのよ！　最初は正直疑っていたけど、その日の夕食の客席の予約が一つ足りないって言われて、お店に問い合わせたら本当にその通りで！
それからは、これからの運勢とか、人間関係とか、いろいろ相談したらどれもこれも見事に解決！　矢の占いも画期的よね、それはそれとしてお守りは買わないけど！」

アレグロ・ビアンコ（タビット・女性・13歳）：
「先週ぐらいに、彼の様子がおかしくて。そこでエルエルに相談してみたら、明日の晩を待っていて、と。半信半疑で翌日の晩を迎えたら、ディナーの席でプロポーズされたんです！
それからほかにも、友人付き合いのうえで気を付けるべき人物だとか、あとそれから……とにかくどれもこれもうまい具合に当たって！　でもお守りの売り付け方は下手だと思います」

W.B.（匿名希望）（人間・男性・32歳）：
「男が占いを受けるなんて女々しい？　余計なことを言ってくれるなよ、彼女の占いは素晴らしいんだ。きっと彼女こそ、オレの女神に違いない！
けれど……彼女に近付くたびに、心が苦しくなるんだ。何か忘れているような気がして……今回はその、それを占ってもらおうと思って（ここで本日の受付終了となる）あっ……」

よく当たる、ということで熱狂的なファンと思しき人物も見られた。我々は改めて直接の取材を計画するため、翌朝、宿泊先と思しき宿まで突撃した。
しかし残念なことに、彼女は既にオルフィードを後にしたとのことで、行き先についても知らないとのことだった。
『占い手(フォーチュン)☆エルエル』。彼女の正体はいったい何者なのか？　我々は再び彼女と接触できる機会を祈ることとした。

ウォルター・ブライトフェザー。元・結婚詐欺師である。元・結婚詐欺師、である。
20の時に初めて成功させてからは、1年に一人のペースで相手を騙しては、結婚資金を巻き上げていたとか。

実は、エルサリアを騙しながら、彼女に本気で恋焦がれていた。しかし結局騙すことになってしまった。
結局、心を改め彼女の元へ戻ろうとしたところを、かつて騙してきた女性たちによってたかってボコられてしまった。
そして彼は――記憶を失ってしまったのである。覚えていたのは自分の名前ばかりで、宛てもなく彼は彷徨う。

だが、彼はある一人の人物の足跡を追った。それこそが『占い手☆エルエル』。
彼女に会えば、きっと自分が何を成し、何を失ったか。すべてが思い出せるはずだと確信しつつ、彼女を追う。
……しかし、互いに明確に接触することができないまま、彼女はアストレアに旅立った。

何もかもが、遅すぎたのである。きっとこの男は、一生彼女の影を追い、そのまま暗い場所に落ちていく――。

エルサリアが占い師を副業として選んだのは、決してきっかけがなかったわけではなかった。
当然ながら彼女は、森羅魔法と妖精魔法を独学で学んでいたわけではない。彼女には幼い頃、一人の師がいた。
彼女の師は異大陸より訪れ、集落の成り立ちに森羅魔法と妖精魔法、そして『センドウ』によって貢献したとされる。
彼は森羅魔法と妖精魔法を、学びを求める人々に快く教えた。が、『センドウ』については頼まれる度、首を横に振った。

幼いエルサリアは、実に好奇心が旺盛であった。だから、『センドウ』について教えてと、日毎に師に頼み込むのである。
そう、日毎に、である。ほかの魔法の教示の度にも、余暇の合間にも、なんなら食事中、就寝前……。
そうして、繰り返した数すら定かでない頃、根負けしたのか、彼はエルサリアに『センドウ』の手ほどきを行った。
がしかし、悲しいかな。エルサリアには、幸運を授ける才もなければ、未来を視る才もなかった。
それを先に理解したのは、どちらだったか。……結局、その日を境に彼女は『センドウ』から身を引いたのである。

そしてエルサリアが成人を迎えたとき、彼女は『夢想の地』を目指し集落を飛び出した。
突然であったけれど、集落の人々はどこか納得していたから、強く引き留めるものはいなかった。……彼女の師を除き。
彼女の師は、エルサリアの行く手を阻んだ。行くべきではない、灰と黒に追いつかれる、と彼は口にした。
「先生の言うことはよく分からないけれど。灰も黒も追いつけやしないわ、だって私の未来は色彩に満ちているもの」
エルサリアは、師に背を向け、旅立った。……その言葉を耳にした彼の表情を、見ることはなく。

【エオストレの揺り篭】
所持品：「復活」「再生」を象徴する卵の形をした春を祝福するお守り。PCたちがそれぞれ自分で作った。
複数所持していても効果は重複しない。PCが出目で6.6を出した最初の一回、自動的に経験点を+50点得る。

・ハーパル・アークライト（PL：みつるさん／GMを兼ねる）
初対面での印象としては、正直なんだか胡散臭いというか、軽薄さを感じていた。曰く、《キツネ》。
だが、共に旅を続ける中で彼の背景と信念を知り、『少なくとも最悪な裏切り方はしない』と信用できるようになった。
そこそこ歳が近いこともあって、博打の腕はともかく、商才には少しばかり嫉妬している様子。

・ゲレオン（PL：あめふりさん）
初めの頃は、その武人気質に内心気圧されていたが、特に悪印象はなかった。曰く、《クマ》。
共に旅を続け、文字通り剛毅朴訥とした性格面を理解したことで、かなり信頼するようになっている。
彼のグレンダールの炎については、木々を燃すものとして畏れながらも、その暖かさを敬っている。

・シグルド・リーヴァ（PL：Higeriderさん）
清廉潔白、純粋無垢。良くも悪くも、この国での冒険に最後まで着いて来れるだろうかと疑問視していた。曰く、《シカ》。
しかしそこはそれ。旅を続ける中で、彼女の心身共に溢るる、見張るほどの強健さに認識を改めることとなった。
宿では同室することも多いため、寝酒寝煙草については正直申し訳なく思っている。やめるつもりはない。

・ロジャー・スミス（PL：ねこさん）
曰く、《ウサギ》。見たままであるし、ハッキリ言ってこれまで見てきたタビットと同じような者と侮っていた。
だが、その聡明さ、鋭敏さ、そして臆病ゆえの深慮。そのどれもが今までのそれらと違うことを思い知らされ、深く信用している。
……『もし、彼がタビットでなかったなら』と、思う時があったとか、なかったとか。

・ブラッド（PL：キラタさん）
言葉通り血の気が多いこともあり、戦士としてはともかく、一人の人物としては少し遠慮気味だった。曰く、《スイギュウ》。
その考えは彼の一本筋の通った言動によって、改まっている。相変わらず血の気の多さには呆れることこそあれ、精神的に避けたりはしない様子。
彼女が一人っ子だったこともあり、『弟が居たらこんな感じだろうか』と思うこともあるらしい。

大久野しぐれ - 今日 1:39
x3 2d+2d+1d+2d+2d+2d #1
(2D6+2D6+1D6+2D6+2D6+2D6) ＞ 7[2,5]+9[4,5]+2[2]+12[6,6]+5[1,4]+9[4,5] ＞ 44

#2
(2D6+2D6+1D6+2D6+2D6+2D6) ＞ 8[3,5]+7[2,5]+5[5]+8[6,2]+5[2,3]+6[4,2] ＞ 39

#3
(2D6+2D6+1D6+2D6+2D6+2D6) ＞ 10[5,5]+7[6,1]+5[5]+8[3,5]+9[6,3]+9[5,4] ＞ 48

→3回目を採用

大久野しぐれ - 今日 21:06
x3 3d6 #1
(3D6) ＞ 16[6,6,4] ＞ 16

#2
(3D6) ＞ 11[3,2,6] ＞ 11

#3
(3D6) ＞ 10[2,2,6] ＞ 10

→空腹のあまり失神したことがある、本から大きな影響を受けたことがある、大失恋したことがある

大久野しぐれ - 今日 21:06
2d6 (2D6) ＞ 5[2,3] ＞ 5

→目指すべき場所がある

大久野しぐれ - 今日 1:39
ABT 残33 アビスカース表(65) ＞ 「つきまとう」　携行時　この武具が気がつけば身の回りにある。この武具以外での命中力判定、魔法行使判定（武器）、回避力判定（鎧、盾）に-4のペナルティ修正を受ける。

大久野しぐれ - 今日 11:24
ABT 残42 アビスカース表(13) ＞ 「優しき」　装備時　敵に同情してしまう。敵対するキャラクターを対象にする場合、対象のHPが1点以上減少しているなら命中力判定、魔法行使判定に-2のペナルティ修正を受ける。

概要：生命抵抗時、生命力+2
効果：この強化を行った武具を装備している者は、生命抵抗力判定を行う際、自身の生命力を+2した値を用いて生命力ボーナスを算出することができます。

概要：精神抵抗時、精神力+2
効果：この強化を行った武具を装備している者は、精神抵抗力判定を行う際、自身の精神力を+2した値を用いて精神力ボーナスを算出することができます。

概要：最大MP+「装備者の精神ボーナス」点
効果：この強化を行った武具を装備している者は、自身の最大MPが「装備者の精神ボーナス」点だけ増加します（装備することで最大MPは増加しますが、回復することはありません）。
このスキルはグラスランナーには効果を表しません。

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【一般技能リビルド】
【PC名】エルサリア・ノーレン
【PL名】大久野しぐれ

【リビルド前一般技能】
占い師(7+1(報酬))
木工職人(5+1(報酬))
商人(1)
　→計:13(+2)

【リビルド後一般技能】
占い師(7+1(報酬))
木工職人(6+1(報酬))
調香師(6)
商人(1)
　→計:20(+2)

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■【無天のアストレア】剱の国エンシス～第一章「冥府の灯火」リザルト


参加者【エルサリア、ゲレオン、シグルド、ブラッド、ロジャー、ハーパル(GMPC)】
成長【11回［総計28回］】
経験点【20000+(ピンゾロ*50)点［総計50000+α点］】
報酬【44000+6700G［下限80000G+報酬］】
名誉点【350点［総計700点］】
アビスシャード【5個［総計12個］】
備考【※全額補填】【次章レベルキャップ：9→解放】
　　【あなたたちは、凍える冥府で命の灯火を掲げる】

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■【無天のアストレア】剱の国エンシス～第二章「聖刻の継承者」リザルト

参加者【エルサリア、ゲレオン、シグルド、ブラッド、ロジャー、ハーパル(GMPC)】
成長【6回［総計34回］】
経験点【15000+(ピンゾロ*50)点［総計65000+α点］】
報酬【40000+9005G［下限120000G+報酬］】
名誉点200点［総計900点］】
アビスシャード【3個［総計15個］】
オリジナルアイテム①【エオストレの揺り篭】所持品：「復活」「再生」を象徴する卵の形をした春を祝福するお守り。PCたちがそれぞれ自分で作った。複数所持していても効果は重複しない。PCが出目で6.6を出した最初の一回、自動的に経験点を+50点得る。
備考【※全額補填】【次章レベルキャップ：10→解放】
　　【失われた叡智の一端を、偽られた歴史の断片を、その身に刻んで歩み続ける】

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■【無天のアストレア】剱の国エンシス～第三章「生れ継ぐ因果」リザルト

参加者【エルサリア、ゲレオン、シグルド、ブラッド、ロジャー、ハーパル(GMPC)】
成長【10回［総計44回］】
経験点【20000+(ピンゾロ*50)点［総計85000+α点］】
報酬【40000+11805G［下限160000G+報酬］】
名誉点【400点［総計1300点］】
アビスシャード【6個［総計21個］】
備考【※全額補填】【次章レベルキャップ：11→解放】
　　【地底の剱は指し示す──因果の果てに燻り続けた、動乱の幕開けを】

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■【無天のアストレア】秤の国ランクス：剱の国エンシス～第四章「死線」リザルト

参加者【エルサリア、ゲレオン、シグルド、ブラッド、ロジャー、ハーパル(GMPC)】
成長【21回［総計65回］】
経験点【50000+(ピンゾロ*50)点［総計135000+α点］】
報酬【110000+23387G［下限270000G+報酬］】
名誉【900点［総計2200点］】
アビスシャード【18個［総計39個］】
オリジナルアイテム【オボルス鉱石2+1=3個】
称号【獄炎に抗う者(20名誉点、任意取得)】
備考【※全額補填】【次章レベルキャップ：13→解放】
　　【“正義”を為すための“剱”は、ここに】

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■【無天のアストレア】秤の国ランクス：剱の国エンシス～第五章「簒奪の玉座」リザルト

参加者【エルサリア、ゲレオン、シグルド、ブラッド、ロジャー、ハーパル(GMPC)】
成長【12回［総計77回］】
経験点【30000+(ピンゾロ*50)点［総計165000+α点］】
報酬【80000+16338G［下限350000G+報酬］】
名誉【600点［総計2800点］】
アビスシャード【9個［総計48個］】
オリジナルアイテム【オボルス鉱石2個】
備考【※全額補填】【次章レベルキャップ：14→解放】
　　【贖う者に枷を、抗う者に死を。玉座の影で骸は嗤う】

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■【無天のアストレア】剱の国エンシス～第六章「君がための正義」リザルト

参加者【エルサリア、ゲレオン、シグルド、ブラッド、ロジャー、ハーパル(GMPC)】
成長【13回［総計90回］】
経験点【35000+(ピンゾロ*50)点［総計200000+α点］】
報酬【100000+ 30570G［下限450000G+報酬］】
名誉【700点［総計3500点］】
アビスシャード【9個［総計57個］】
オリジナルアイテム【オボルス鉱石3個】
備考【※全額補填】【次章レベルキャップ：15A→解放】
　　【今度こそ、ともに行こう。君という灯火が導いた未来へ】

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