【リン流戦場舞踊剣】
(ランドール地方)- 入門条件
- 50名誉点、防具習熟/非金属A、敏捷度24以上
ランドール地方にある城砦都市フォルトフォールで〈大破局〉の時に活躍した英雄リン(リカント/女)が興した流派です。
魔動機文明時代後期、ランドール地方各地を旅芸人として渡り歩いたリンは立ち寄った城砦都市フォルトフォールにて〈大破局〉が発生し、義勇軍として参戦しました。
そこで見たのは圧倒的な蛮族の強さと、魔動機が暴走して混乱に陥る民衆でした。この酷い状況の中、騎士団や義勇軍は追い詰められ、疲弊していきました。
いつ終わるか分からないこの戦いを鑑みて、継戦能力を重視した戦い方をするべきと考えた彼女は蛮族の攻撃を耐える為、敢えて戦舞士に向かない革鎧を改造して防御を高め、旅で得た舞の知見を基に独自の戦い方を編み出しました。それこそがこの流派の始まりと言われています。
戸惑う仲間を勢い付かせる為、単身で敵陣に乗り込み、敵を倒すなどした魅せる彼女の戦いは仲間を勇気づけ、民衆を奮い立たせました。それと同時に真似をしようとした者は須らく返り討ちにあった為、愚者の戦い方だとも揶揄されました。
しかし、結果として彼女の活躍により、城砦都市フォルトフォールは凡そ10日以上の籠城戦を繰り広げ、シュヴード王国からの応援まで耐え抜き、陥落を免れました。
その後、彼女はフォルトフォールを終生の地として、〈大破局〉で生み出した技を伝え、最期は弟子たちによって看取られました。今もなおその苛烈なる剣は細々と次世代へと受け継がれています。
流派装備
流派独特の装飾品〈アームシルト〉〈アンクルシルト〉に加えて、開祖であるリンが使っていた装備の模造品である〈レーダードレス〉、〈シュヴェーアト〉を製作販売しています。
名称 | 知名度 | カテゴリ | 価格 | 概要 |
---|---|---|---|---|
アームシルト | 10 | 装飾品:手 | 1,000 +20名誉点 | 防護点+1。代わりに「用法:1H」の武器・盾・アイテムしか装備できなくなる。 |
アンクルシルト | 10 | 装飾品:足 | 1,500 +20名誉点 | 防護点+1。代わりに敏捷度-2。 |
レーザードレス | 13 | 〈非金属鎧〉A | 3,200 +50名誉点 | リン流戦場舞踊剣の達人は、回避力にボーナス修正を得る。 |
シュヴェーアト | 14 | 〈ソード〉S | 5,000 +100名誉点 | 壊れやすく扱いが難解。1回目の近接攻撃の際、対象の回避力を-1する。 |
秘伝
いずれも戦舞士向けの秘伝となりますが、開祖であるリンは魔法舞士だった為、一部の秘伝は軽装の魔法戦士や魔法使いも習得できます。また、流派秘伝の効果にあるクリティカル値-1の下限は一律「6」として扱われます。
ただし、いずれも地に足をつけることを前提としている為、飛行や騎乗等で地に足をつけていない者は全ての流派秘伝を使用できません。
△《起にて機先を制す》
- 必要名誉点
- 30
- タイプ
- 独自宣言型
- 前提
- 《ファストアクション》
- 限定条件
- 近接武器
- 使用
- バトルダンサー技能
- 適用
- 1回の武器攻撃
- リスク
- 対象を戦闘不能にできなければ戦闘中、器用・敏捷・筋力を-6する。
- 概要
- 次の1回の武器攻撃のダメージに+4、C値-1。対象を倒せなかった場合、戦闘中能力低下。
- 効果
大地を砕く程踏み締める事で戦いの開始と共に加速して近づき、敵を一撃で倒すことで機先を完全に制することを目的とした特攻術です。倒すことに失敗すると途端に疲労が使用者を襲う諸刃の剣です。
第一戦闘準備でのみ宣言ができ、その後に先制を奪っており尚且つ、最初に行動しなければ例外なくこの秘伝は効果を発揮しません。また、対象が「1」点でもダメージを受けていた場合も効果を発揮しません。
この流派秘伝は、次の自身の手番の最初の近接攻撃終了時まで例外的に持続し、その手番内に他の宣言特技や秘伝を宣言した場合、最初の一撃目に自動的に付与されます。ただしこの効果は、《薙ぎ払い》や《乱撃》のような複数の対象を取れるものや、《マルチアクション》等複数の行動を同時に行うもの以外となります。
次の1回の武器攻撃のダメージに+4、クリティカル値を-1します。対象を戦闘不能にすれば味方陣営の陣気に+1(本人がウォーリーダーの場合+2)しますが、戦闘不能にできなければ、その戦闘の間、使用者の器用度・敏捷度・筋力の値が「-6」されます。
上記のペナルティは《二刀流》などの連続攻撃や、《ファストアクション》などで得た追加主動作、賦術〈ポイズンニードル〉など補助動作でダメージを与える事で対象を倒したとしても例外なく受けます。
△《守りにて活路を見出す》
- 必要名誉点
- 30
- タイプ
- 独自宣言型
- 前提
- 《舞流し》
- 限定条件
- 〈アームシルト〉
- 使用
- バトルダンサー技能
- 適用
- 1回のダメージ適用時
- リスク
- 10秒の間、移動不可・回避力-2
- 概要
- ラウンドの間、回避力に-2、防護点に+2。近接攻撃を弾いた場合に反撃を行う。
- 効果
地を踏み締めて、敵の攻撃に備え、敵の弱い攻撃を弾いて体制を崩したところに強烈な反撃を与えます。
この秘伝を宣言した場合、例外なく移動が行えなくなります。既に移動している場合、この秘伝は宣言できません。また10秒の間、自身の回避力判定に「-2」のペナルティ修正を受け、代わりに防護点に「+2」の修正を得ます。
10秒の間、自身が受けた適用ダメージが「0」点以下の場合、即座に対象に対して1回のダメージ算出を行います。この時、クリティカル値を「-1」してダメージ算出を行います。
上記効果は宣言持続中1回のみ発生します。
《舞踊にて魔を生み出す》
- 必要名誉点
- 30
- タイプ
- 《マルチアクション》変化型
- 前提
- -
- 限定条件
- -
- 使用
- -
- 適用
- 次の1回の魔法と近接攻撃
- リスク
- 10秒の間、移動不可、回避力-1。
- 概要
- 次に使用する魔法の魔力+1。次の1回の近接攻撃ダメージに-4。
- 効果
禹歩と呼ばれる特異なステップに魔法のルーティーンを加えることで次の魔法の効果を高めます。反面、その動作は近接攻撃には向いていない為、近接攻撃の威力が減衰します。
この秘伝を宣言した場合、例外なく移動が行えなくなります。既に移動している場合、この秘伝は宣言できません。また10秒の間、自身の回避力判定に「-1」のペナルティ修正を受けます。
使用者は《マルチアクション》と同様に1手番で1回ずつ近接攻撃と魔法行使が行えますが、近接攻撃で与えるダメージが「-4」点される代わりに、使用する次の1回の魔法の魔力を「+1」します。
近接攻撃、魔法行使どちらが先でもこれらの効果は問題なく適用されます。
《殿にて真価を覚す》
- 必要名誉点
- 100
- タイプ
- 主動作型
- 前提
- 《起にて機先制す》《守りにて活路を見出す》《舞踊にて魔を生み出す》
- 限定条件
- 戦士技能レベル9以上
- 使用
- -
- 適用
- 効果参照
- リスク
- 6時間以上の強制睡眠
- 概要
- 乱戦に自身だけの時、全能力値に+6。
- 効果
殿を務める際、覚悟と生存本能によって飛躍的に自身の能力を高める奥義です。ただし、その負荷によって緊張が切れた途端に使用者は6時間の睡眠を取り始めます。
乱戦エリア内に味方陣営のキャラクターがいない場合の時のみ使用できます。下記の解除条件が満たされるまで全能力値に「+6」されます。更に使用時に対象1体を指定して、相手に纏わりつくように動く事により乱戦離脱が行えないようにします。この乱戦離脱不可効果は魔法やアイテムを使用しても無効化されません。ただし、この効果が解除された場合、即座に6時間の睡眠を取り始めます。この効果は例外なく解除できず、6時間経つまで使用者は眠り続けます。
解除条件は以下の通りです。
・乱戦エリアに自身以外の味方陣営キャラクターが参加した。
・味方陣営のキャラクターから何らかの効果を受けた。
・乱戦が解除された。
・戦闘不能あるいは死亡した。