実家は鉄鋼関係の加工品を作るちっちゃな工場です。昔からちょくちょく親を手伝ってはいたんですけど、工場を継ぐのは兄ちゃん達の方になっていて。親に「お前も大人になったら手堅い職を持てるようになった方がいい」って言われたから、地元の訓練所に入ってました。私としてはあまりそういう所には行きたくなかったんですけど…え？他に行きたいところがあったのか？いや、それは別に…
えーと、とにかく！最初は後衛希望だったんです、やっぱり殴りあい斬りあいって怖いじゃないですか？だから弓か銃でも撃つつもりだったのに…どうしても上手くできなくて、結局前衛に回されちゃいました。はぁ。
そしたら当時の教官から「お前はポテンシャルが無いわけじゃない。正面から攻めるのが厳しいなら軽戦士辺りでもやってみたらどうだ？殴り合いは他人に任せて、お前はヒット＆アウェイに専念できるぞ」って言われて。それならできるかも！って思ったんですよ。
…まあ、あんまり正確な説明じゃないですね。今はそんな楽な役割じゃないって分かるんですけど。教官もどうにか適役を見つけたかったんじゃないかなあ。私としても、落ちこぼれとか言われて退学になったらどうしようっていうのがありました。うちって結構貧乏なので…
ギステルド高等士官学院に入学したのも、奨学金が出るからです。それにかなり名の通った学校だから就職にも有利だろうって親が。どうにか入れて良かったです。でも他の新入生って絶対エリートばっかりですよね！？あ～、今から気が重い…

任務をいくつかこなしてたら、お金にもちょっと余裕が出てきたので、ちょっと奮発しちゃおう…と街に出てみたんです。
そしたら知らないおじさんに呼び止められて、問答無用って感じでこの彫刻？を押し付けられちゃって…

でもお金取られなかったし、彫刻自体に害はなさそうだったので部屋に置いてました。
そしたらある日…犬が、いきなり出てきました…

「オイそこの間抜け面の女　てめえがオレのBuddyになんのか？」
「やっと出られたと思ったらよりによってこんなアホ面とかオレもついてねーなー」
「まあ仕方ねえ…これからはオレの崇高な目的のために働いてもらうんでな。とりあえず魔神どもを適当に呼んでこい」

…自分でもなんでこんなことになってるのか分からないんですけど、とにかくそれは「扉の小魔」ってものらしく、わたしは「魔神使い」になっちゃったみたいです。
もうこの犬？がすごくこう…うるさいっていうか迷惑…い、痛い！引っかかないでぐださい！

あ～いった…はぁ、ふだん特務科の皆についていけてるかどうかも怪しいのに、そのうえ「魔神使い」なんて…やっていける気がしないなぁ…

本当はA組にもC組にもデモルラがいることに気づいた中の人が自分もやりたくなっただけです

サングラスのようなもの（盗品）を装着した犬。全体的にもっちりした見た目。所謂ブサカワ。

口が悪く、謎の単語（スラング）を多用する。ガサツで乱暴だがcrue(ダチ)と認めた者には寛容。
戦闘中はテンションが高くなり、他の者にもそれを要求する。戦闘以外ではパウリに暴言を吐いたりしている。

あらゆる魔神を顕現させ、血と臓物に塗れた阿鼻叫喚の特大ライブを開くこと。
ライブといっても具体的なプランは何もないが、とりあえず魔神を大勢暴れさせればいいと思っている。
現在はとりあえず他の小魔に対して宣伝勧誘をしているところ。

今の言動は遥か昔に出会ったとある女性を面白がって真似ることから始めたらしい。あくまでただの真似であり、使用する固有名詞の意味は理解していない。魔神による大虐殺をより盛り上げるためのアプローチとして雰囲気で使っているだけである。

とにかく魔神を顕現させることこそ正義だと思っていた（ので魔神召喚する気配のないパウリに怒っていた）が、ベリクと彼の小魔アリヤに諭され（？）、暴力をもたらす方法として魔神召喚だけに拘る必要は必ずしも無い、と考えなおす。
パウリ本人にも破壊の一端を担う力があるのかもしれないと見直しつつある。なお当の彼女は何も知らない。

最初はどうなることかと思いましたけど、ラムネアさん、ルーチェさん、ツバキさん、テオドールさんとクリスさん、あと先生たち、皆さんとてもいい人で安心しました。
実力試験の方は…皆さんのおかげで、なんとかうまくいきました。はぁ、私、やっぱり前衛向いてないんじゃ…
ｱｯ、あとですね、夜に食べたお肉がほんっっっっとうに美味しかったんです！！！あんなの初めて食べました！！！任務がうまくいけば、これからもああいうのが食べられるんですかね？？