観光地としても有名であったとある離島、古くからそこを治めてきた家に生まれ育つも、島全体を巻き込んだレネゲイド事件によって島は封鎖、オーヴァードに覚醒したムラクモは、腹違いの兄と彼に扮したRBの両名と共にUGNに引き取られ、チルドレンとしては遅まきながらも訓練を積んでいる。
兄との関係は未だに良好とは言えず、素直に接することが出来ない状態にある。そう教えられてきたとはいえ今まで冷遇して来た相手とどう接すればいいのか、ちゃんと家族としてやり直せるのか、そんな不安が心を冷たく凍てつかせ続けている。

ムラクモに発言したオーヴァードとしての能力。一見すると冷気を放ち周囲の熱を奪っているように見えるそれは、厳密にはウロボロスの吸収能力による、あらゆるエネルギーに対する無条件の無力化に近い現象であり、それはムラクモ自身にも理解出来ていない。そして、能力のコントロールは難航を窮めており、適合した遺産《空鏡》の力を借りることでしか実現出来ていない。