容姿・経歴・その他メモ

「今日日レネゲイドと呼ばれるものが、其の名すら持たなかった時代」

「私たちは自由であり、如何なるものにも縛られず」

「そして何者にも必要とされていなかった」

概要

ゼノスの中核たる二十四体のレネゲイドビーイング、その七番目に連なる存在。
“植物”、“吸血種”、そして“弓”の概念から生まれた、とても旧いレネゲイドビーイング。

古くから世界各地の戦場に現れては戦士として活動してきた、歴史に残る弓使いの幾つかは彼本人とも言われる。
レネゲイド解放以前から幾度となくFH（とその前身組織）と交戦し、FH・UGNともにゼノス屈指の武闘派エージェントとして警戒されている。

のはずだが、現在の彼は身長的にも戦力的にもかなり縮んだ姿となっている。

性格

古風、武人肌、愚直、寂しがり。
本能として「強くありたい」「技術を高めたい」という性質があり、それ故に戦いを求める。
ただし弱者は糧にならないので相手にしない、ゼノス入り以前に戦った相手も大抵は強力なオーヴァードであったという。
今の主人である都築京香もその性質を熟知していたので、ゼノスでの任務時も主にマスターエージェントや本部エージェントにぶつける特記戦力として使われていた。
意外と面倒見はいいので、ゼノスでの新人勧誘や教育も任せられている。

人間からの迫害も何度も受け、人間との別れも何度も経験しているが、それでも彼は人間社会にいたがる。

能力

シンプルな血液操作能力、そして遺産でもあり本体そのものでもある大弓を得物とする。
長年の鍛練により弓術と呼べるものは大体習得しているが、特にブラム=ストーカー能力での正確な速射が得意。
「巨大な弓で巨大な矢を幾度と放つ、相手が死ぬ其の時まで。
　戦い方は様々と試したが、此が一番強い」

また彼個人の特殊能力として、適合する素体に自身を切り刻み血を大量に与えることで、新たなEXレネゲイド、もしくはレネゲイドビーイングを作り出すことができる。
生み出された個体は彼の能力を大なり小なり受け継ぐ、一部の「命中力を高める射撃武器」の遺産は彼の株分けで生まれたという。
「レーヴァンダイン」は彼個人の銘でもあり、彼の枝葉の姓でもある。

ただし株分けには彼基準でも相当量の血液が必要かつ、血に適合できる素体も大変希少であるためそうポンポン作れるものではない。
特に現在の弱体化した状態では血の量が足りないため、当分は殖やせない、らしい。

関係

長く生きてきたので縁も多い、旧そうなやつ大体知り合い。

・都築京香
今の主人、ゼノス結成以前から付き合いはあった。
当時ゼノスの主要メンバーを探していた彼女と何らかを賭けて決闘し、敗北。
以降は彼女の部下となり、ゼノス中核の七番目としてゼノスに下った。
「今は彼女の下に着いてはいるが、何れ再び挑むだろう、其の時に備えて……血を溜めていたが」

・レーヴァンダインの枝葉たち
自身を切り刻み、血を分けて作った子供たち。
大抵は明確な自我を持たないEXレネゲイドだが、たまに自我を獲得したレネゲイドビーイングになる。
レネゲイドビーイングができたなら生き方も教えるが、大抵適当に育った辺りで放り出す。
そうして独り立ちした子供たちは未だに生きてたり、どこかでのたれ死んだり、UGNで使われたり、ゼノスで働いたり、FHで暴れたりしている。
「長く使われた武器、曰く付きの材料、そういった物に血を注ぐことで、只の道具に私の姓を与えられる。
　大抵の場合は自我は無いか希薄になるが、稀に人間のような自我を持つ者もできる、そう生まれた以上は生き方ぐらいは教えるが。
　……素体としての人間？ 好き好んで子供にしようとは思わないな」

・アリアス・ペンドラゴン
祖先の王の方とはかつて面識があった、というより当時騎士として仕えていた。
N市に滞在しているのも、彼の王の子孫で彼の剣の使い手に興味があったから、かもしれない。
「彼の聖剣も、漸く新たな使い手を得たか」

・辻
様々な戦場を渡り歩いてきたので、プリーストの祝福も何度か受けたことがある。
支部長の方とはN市に引っ越してきたときに挨拶した程度。
「他者の助けに頼るのは性に合わんが、彼の組織の理念には何度も助けられたことも事実」

・ダンドゥラック
普通に顔見知り、彼もしくは彼女の軽薄な態度はあまり好きではない。
「我々の時間は無限に在り、鍛練も怠惰も幾らでも貪れるが、あいつは遊びが多すぎるな」

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