ゆとシートⅡ for DX3rd - ゆと工公式鯖

カミーユ・ド・モンフォコン - ゆとシートⅡ for DX3rd - ゆと工公式鯖

晦冥なる断罪者ムッシュ・ド・サン・ムルトカミーユ・ド・モンフォコン

プレイヤー:OziTaso

貴公が我をヴィランと呼ぶか。
ならば正義を掲げ、断罪してみせよ。
敗れた瞬間、貴公は自らの正義を喪う罪人となろう」

年齢
28歳
性別
男性
星座
天秤座
身長
185cm
体重
78kg
血液型
O型
ワークス
ヒーローC
カヴァー
ヴィラン
ブリード
クロスブリード
シンドローム
モルフェウス
ウロボロス
HP最大値
27
常備化ポイント
4
財産ポイント
4
行動値
9
戦闘移動
14
全力移動
28

経験点

消費
+237
未使用
28
フルスクラッチ作成

ライフパス

出自 「我はサン・ムルト公国にて“断罪”を司る一族に生まれ、法と畏怖を両翼に持つ死刑執行人であった。 今なおあの職責を誇りとし、祖国の秤を胸中に掲げて刃を振るっている」
献身
経験 「英雄として救いを掲げ、偽善に塗れた光景を幾度も見た。……その度に正義の名が穢れる音を聞いた。 ゆえに己が無敗を宿命と定め、虚飾を刈る試練として今も歩むのみだ」
裏切られた
邂逅 「“白亜の騎士シュヴァリエ・ド・ラ・カリテ”ジェラール・ド・ラ・ロシュ――─救済の美名で黄金を貪るその背を見た刹那、真の正義は己が鍛えねば得られぬと悟った。 今も彼は我が試金石、いずれ刃でその偽善を白日の下に晒すと誓っている」
殺意
覚醒 侵蝕値 「黒曜の刃も影狼も、覚悟無き悪を瞬時に断つため天が貸したる道具に過ぎぬ。 この力を誇らず、ただ一太刀で裁きを終える責務として受け止めている」
命令 15
衝動 侵蝕値  ───断罪の飢えが骨の髄まで燃え上がり、偽善の匂いに身も剣も震える。 されどこの獣を意志で鎖し得てこそ我が正義。暴走すら刃を研ぐ砥石と成す。
破壊 16
/変異暴走  「世壊の指輪」を取得したキャラクターに適用される変異暴走。 アージエフェクトを取得している場合、衝動を参照する通常の変異暴走の効果は適用せず、「変異暴走:絶唱」の効果のみを適用するものとする。 通常の暴走の効果に加え、以下の効果を適用する。 あなたは可能な限り《絶唱》を使用しなければならない。 タイタスの昇華によって得られる効果を「《絶唱》の使用回数を1回分回復する」と「BS:暴走を解除する」の2つに上書きする。また、BS:暴走 を受けている間、BS:暴走はタイタスの昇華以外の手段で解除できないものとする。 あなたはエフェクトを使用した直後にタイタスの昇華を行う。複数のエフェクトを組み合わせている場合、昇華するタイタスは1つのみとする。タイタス化しているロイスがない場合、ロイス1つを即座にタイタスにし、タイタスの昇華を行う。
その他の修正4《原初の紫:妖精の手》+4
侵蝕率基本値35

能力値

肉体2 感覚3 精神3 社会1
シンドローム1+1 シンドローム2+1 シンドローム0+2 シンドローム1+0
ワークス ワークス ワークス1 ワークス
成長 成長 成長 成長
その他修正 その他修正 その他修正 その他修正
白兵6 射撃 RC1 交渉
回避 知覚 意志1 調達1
知識:オカルト2 情報:ヒーロー1

ロイス

関係 名前 感情(Posi/Nega) 属性 状態
Dロイス 遺産継承者レガシーいのりの造花ぞうか  このDロイスを取得した際に、あなたは『IA』P118~P121に掲載されている遺産継承者専用アイテムからひとつ選び、取得する。このDロイスは「遺産継承者:栄光と勝利の剣」というように記述し、アイテムごとに別のDロイスとして扱うこと。 このDロイスで取得したアイテムは常備化されているものとして扱う。このDロイスによって取得したアイテムは、あなた以外に使用、または装備できないし、所持していてもその効果を受けることはできない。 GMはシナリオに合わせてオリジナルの遺産継承者専用アイテムをデザインしてもよい。
宿敵 白亜の騎士シュヴァリエ・ド・ラ・カリテ”ジェラール・ド・ラ・ロシュ 親近感 侮蔑  サン・ムルト公国第二騎士団に名を連ね、白亜の鎧と剣盾でヒーローを演じつつ寄附と名声を利潤に換える騎士。 その偽善を目の当たりにしたカミーユが「覚悟なき善を断罪する」理念へ転じる契機となった。
指導者 みずうみ女王じょおう”モルガン 尽力 不信感  自称、伝説の妖女モルガン・ル・フェイその人である美少女ドラゴン。異界からの来報時に、この世界での在り方を導かれた。その使命が歪んでも、きっかけを与えてくれた彼女には感謝している。

メモリー

関係名前感情
同志 ゆき女王じょおう風巻白真しまき・はくま 侮蔑  ノーマルを嫌悪し氷像と化すヴィラン。信念を持たず、その能力チカラを振りかざす様をして「偽善者の次に処するべき存在」のひとつとしているが、現在は目的を共にする同志である。
同志 灰虹アフターグロウ虹丸硝摩にじまる・しょうま 連帯感  元ヴィジランテであり、現在のヒーロー社会を変えようとするヴィラン。社会的強者であるヒーローに臆さず立ち向かうその姿を尊敬し、連帯感を抱いている。
同志 愛視アイズ・オン・ミー鴉宮からすみや・エイリ 恐怖  他人の精神を操作することに長けた研究者のヴィラン。現在でこそ行動を共にしているが、他人の信念すらもねじ曲げるその行ないには眉を顰め、脅威と見做している。

エフェクト

種別名称LVタイミング技能難易度対象射程侵蝕値制限
絶唱ぜっしょう 1 イニシアチブ 自身 至近 10 100%
 あなたは即座にBS:暴走を受ける。あなたが次に行うメインプロセスの間、すべてのエフェクトのLVを+2する。このときエフェクトの最大LVを超えることができる。また、即座にメインプロセスを行う。この効果はシナリオ中、初めてこのエフェクトを使用したときのみ適用する(エフェクト等の手段で使用回数を増やした場合はこの効果を適用しない)。このエフェクトは1シナリオに1回まで使用することができる。
リザレクト 1 オートアクション 自動成功 自身 至近 効果参照
 みずからの受けた損傷を回復するエフェクト。 重圧を受けていても使用可能。あなたが戦闘不能になった時か、シーンの終了時に使用する。あなたは戦闘不能を回復し、HPを(LV)D点回復する。回復したHPと同じだけ、あなたの侵蝕率が上昇する。このエフェクトは侵蝕率100%以上では使用できない。/『EA』P129
ワーディング 1 オートアクション 自動成功 シーン 視界 0
 特殊な物質を空中に散布し、一般人を無力化するエフェクト。 いつでも使用できる。シーンに登場している非オーヴァードのキャラクターは全員エキストラとなる。逆に登場しているオーヴァードは使用されたことが自動的に分かるものとする。このエフェクトの効果は、シーン中持続する。/『EA』P129
コンセントレイト:ウロボロス 2 メジャーアクション シンドローム 2
 集中力を発揮するエフェクト。 組み合わせた判定のクリティカル値を-LVする(下限値7)。取得時に自分の取得しているシンドロームからひとつを選び、《コンセントレイト:サラマンダー》のように記述して、シンドロームごとに別エフェクトとして扱う。また、このエフェクトは選択したシンドロームのエフェクトとして扱うこと。/『EA』P129
インフィニティウェポン 3 マイナーアクション 自動成功 自身 至近 2
 物質を変換して、白兵専用の武器を制作するエフェクト。その形状はあなたの思いのままである。 そのシーンの間、武器を作成し、装備する。/『IA』P106経験点修正:-10点]
カスタマイズ 3 メジャーアクション 〈白兵〉〈射撃〉 対決 武器 2
 武器を最も攻撃に適した形に変えるエフェクト。あなたの手に馴染むように武器が変形する。それは世界でひとつだけのあなた専用の武器だ。 このエフェクトを組み合わせた判定のダイスを+LV個する。/『EA』P82
ジャイアントウェポン 1 マイナーアクション 自動成功 自身 至近 2
 巨人の扱うがごとき巨大な武器を作るエフェクト。 あなたが組み合わせて使用する《インフィニティウェポン》《ハンドレッドガンズ》で作成する武器の攻撃力に+5する。ただし、作成する武器は「この武器を装備している間、他の武器は装備できない」という解説が加わる。/『HR』P81
ソウルドウェポン 6 マイナーアクション 自動成功 自身 至近 4 100%
 錬成した武器に文字通り魂を込めて真の力を発揮させるエフェクト。 《インフィニティウェポン》か《ハンドレッドガンズ》で作成した武器をひとつ選択する。そのシーンの間、その武器の攻撃力を+[LV×4]し、その武器はあなたのエフェクトの効果で破壊されなくなる。このエフェクトは1シナリオに1回まで使用できる。/『UA』P37
デトネイトモード 1 オートアクション 自動成功 自身 至近 3 破壊、120%
 衝動を武器に侵蝕させ、強力な破壊力を得るエフェクト。 あなたが行なう攻撃の直前に使用する。その攻撃に使用する武器ひとつの攻撃力を2倍にする。ただし、あなたはこのメインプロセス終了後、HPを5点失い、攻撃に使用した武器は破壊される。このエフェクトは1シナリオにLV回まで使用できる。/『RU』P25
剣聖けんせい 1 オートアクション 自動成功 自身 至近 2 リミット
 前提条件:《カスタマイズ》。あなたが《カスタマイズ》を組み合わせた武器攻撃の判定のダイスを振った直後に使用する。判定のダイス目のひとつを10に変更する。このエフェクトはあなたが判定を行なっている最中にも使用できる。このエフェクトは1回の判定につき1回まで使用でき、1シナリオに[LV+1]回まで使用できる。/『HR』P81
迷彩マント 1 メジャーアクション 自動成功 自身 至近
 壁や周囲の地形の一部にまぎれて隠れるエフェクト。あなたはカメレオンのように周辺の環境に擬態しながら行動することができる。ただし、激しく動くと擬態が追いつかずにバレてしまう。また、この効果に同意する別のキャラクターを隠すこともできる。GMは必要と感じたなら〈知覚〉判定を行なわせてもよい。/『UA』P37
原初げんしょあお 1 効果参照 効果参照 効果参照 効果参照 効果参照 効果参照
 あなたは「タイミング:マイナーアクション」のエフェクトひとつを選択し、取得する。取得したエフェクトの侵蝕値は+1される。ただし、「制限:」以外のエフェクト、およびエネミーエフェクトは取得できず、使用回数制限のあるエフェクトを取得した場合、侵蝕率基本値を+3する。『EA』P16も参照すること。/『EA』P122
原初げんしょあおあか重刃じゅうじん 3 マイナーアクション 自動成功 自身 至近 5+1
 大量の血液を武器に塗り重ねて質量を増加させるエフェクト。取り回しは難しくなるが、破壊力は大幅に増加する。 使用時に所持している武器ひとつを選択し、LV以下の任意のHPを消費する。そのシーンの間、選択した武器の攻撃力に+[消費したHP×4]する。またその武器は両手持ちとなる。/『UA』P33
原初げんしょむらさき 1 効果参照 効果参照 効果参照 効果参照 効果参照 効果参照
 あなたは「タイミング:オートアクション」か「タイミング:イニシアチブプロセス」のエフェクトひとつを選択し、取得する。取得したエフェクトの侵蝕値は+1される。ただし、「制限:」以外のエフェクト、およびエネミーエフェクトは取得できず、このエフェクトを取得した場合、侵蝕率基本値を+4する。『EA』P16も参照すること。/『EA』P122
原初げんしょむらさき妖精ようせい 2 オートアクション 自動成功 単体 視界 4+1
 対象の行動を助けるように、領域を変化させるエフェクト。 対象が判定のダイスを振った直後に使用する。対象の判定のダイス目のひとつを10に変更する。このエフェクトは対象が判定を行なっている最中にも使用できる。このエフェクトは1回の判定につき1回まで使用でき、1シナリオにLV回まで使用できる。/『EA』P100
無形むぎょうかげ 1 メジャーアクション 効果参照 4
 影を独立した生物のように行動させ、力をふるうエフェクト。 あらゆる判定と組み合わせられる。このエフェクトを組み合わせた判定は【精神】で判定を行なえる。このエフェクトは1ラウンドに1回まで使用できる。/『EA』P124
原初げんしょしろ 1 効果参照 効果参照 効果参照 効果参照 効果参照 効果参照 80%
 「タイミング:常時」およびエネミーエフェクト以外の「制限:」か「制限:80%」のエフェクトひとつを選択し、取得する。取得したエフェクトの侵蝕値は+2される。使用回数制限のあるエフェクトを取得した場合、侵蝕率基本値を+3する。また、この効果で取得したエフェクトは「制限:80%」となる。『EA』P16も参照すること/『EA』P125
原初げんしょしろ:オーバーロード 1 オートアクション 自動成功 自身 至近 3+2 80%
 武器に因子を埋め込み、性能の限界を突破させるエフェクト。 あなたが行なう攻撃の命中判定の直前に使用する。その攻撃の攻撃力に+[使用している武器ひとつの攻撃力]する。ただし、このエフェクトを使用したメインプロセス終了時に選択した武器は破壊される。/『EA』P101
原初げんしょくろ 1 効果参照 効果参照 効果参照 効果参照 効果参照 効果参照 100%
 「タイミング:常時」およびエネミーエフェクト以外の「制限:」か「制限:100%」のエフェクトひとつを選択し、取得する。取得したエフェクトの侵蝕値は+2される。使用回数制限のあるエフェクトを取得した場合、侵蝕率基本値を+3する。また、この効果で取得したエフェクトは「制限:100%」となる。『EA』P16も参照すること/『EA』P125
原初げんしょくろ:ポルターガイスト 1 マイナーアクション 自動成功 自身 至近 4+2 100%
 電磁力により、武器を遠隔操作するエフェクト。 所持している武器をひとつ選択する。そのシーンの間、あなたが行なう攻撃の攻撃力を+[選択した武器の攻撃力]する。ただし、選択した武器は破壊される。/『EA』P42
傍らの影法師 1 メジャーアクション 効果参照 自身 至近
 自分の影を立体化させ、人間や動物の姿に変えて付き従わせるエフェクト。影はエキストラとして扱い、外見は自由に決定できるが、会話などはできない。元の平面的な影に戻すにはオートアクションを使用する。影であることを隠蔽する場合は、それを見破ろうとする観察者の〈知覚〉とあなたの〈RC〉での対決を行なうこと。/『EA』127
同化侵蝕どうかしんしょく(Villains Dawn) 1 メジャーアクション 〈RC〉 対決 単体 至近 10 160%
 他人の体を乗っ取るエフェクト。 あなたは対象の体を乗っ取り、自由に動かしエフェクトも自在に操ることができるようになる。対象の意識がどうなるかはGMが決定すること。効果が持続する間、あなたはエキストラとなり常に対象と同じエンゲージに移動する。このエフェクトの処理に関しては『UA』P71を参照すること。/『UA』P80

コンボ

祈剣は形を得たりグロリア・エッジ

組み合わせ
《インフィニティウェポン》LV3+《ジャイアントウェポン》LV1+《原初の青:赫き重刃》LV3
タイミング
マイナーアクション
技能
難易度
自動成功
対象
自身
射程
至近
侵蝕値
10
条件
ダイス
C値
達成値修正
攻撃力

 少女たちの祈りを帯びた造花が、血と意志を重ねて、赫き断罪の剣へと姿を変える。
 使用時に[3+{ElvB}]以下の任意のHPを消費する。そのシーンの間、武器を作成し、その武器の攻撃力に+[消費したHP×4]する。またその武器は両手持ちとなる。

祈りは砕けぬクラウン・サンクティティ

組み合わせ
《インフィニティウェポン》LV3+《ジャイアントウェポン》LV1+《原初の青:赫き重刃》LV3+《ソウルドウェポン》LV6+《原初の黒:ポルターガイスト》LV1
タイミング
マイナーアクション
技能
難易度
自動成功
対象
自身
射程
至近
侵蝕値
20
条件
ダイス
C値
達成値修正
攻撃力
100%

 使用時に[3+{ElvB}]以下の任意のHPを消費する。そのシーンの間、武器を作成する。その武器の攻撃力に+[消費したHP×4+24+4*{ElvB}]し、あなたのエフェクトの効果で破壊されなくなる。またその武器は両手持ちとなる。さらに、あなたが行なう攻撃の攻撃力を+[選択した武器の攻撃力]する。この効果は1シナリオに1回まで使用できる。

影より訪う者ドミナス・ウンブラ

組み合わせ
《コンセントレイト:ウロボロス》LV2+《無形の影》LV1
タイミング
メジャーアクション
技能
難易度
対象
単体
射程
10m
侵蝕値
6
条件
ダイス
C値
達成値修正
攻撃力
3+4
8-{ElvB}

 あらゆる判定と組み合わせられる。この効果は1ラウンドに1回まで使用できる。

愚王は死する運命チェックメイト

組み合わせ
《コンセントレイト:ウロボロス》LV2+《無形の影》LV1+《カスタマイズ》LV3
タイミング
メジャーアクション
技能
白兵
難易度
対決
対象
単体
射程
10m
侵蝕値
8
条件
ダイス
C値
達成値修正
攻撃力
3+7+{ElvB}
8-{ElvB}
6

 この効果は1ラウンドに1回まで使用できる。

陽は祈りの冠となりてソル・ディアデム

組み合わせ
《デトネイトモード》LV1+《原初の白:オーバーロード》LV1+“インフィニティコロナ”
タイミング
オートアクション
技能
難易度
自動成功
対象
自身
射程
至近
侵蝕値
8
条件
ダイス
C値
達成値修正
攻撃力
120%

 あなたが行なう攻撃の命中判定の直前に使用する。その攻撃に使用する武器ひとつの攻撃力を2倍にし、その攻撃の攻撃力に+[使用している武器ひとつの攻撃力×2]する。ただし、あなたはこのメインプロセス終了後、HPを5点失う。この効果は1シナリオに1回まで使用できる。

武器常備化経験点種別技能命中攻撃力ガード
射程解説
女王の意志ヴォロンテ・ドゥ・ラ・レーヌ 白兵 〈白兵〉 0 24+3*{ElvB} 3 至近  元データ:《インフィニティウェポン》
/『IA』P106
ネームド:《インフィニティウェポン》 カスタマイズ(武器)  カスタマイズした武器がユニークな名前を持つことを表わすカスタマイズデータ。
 通常、自分が使っているアイテムの名称は、あなたが自由に決定してよいものだ。このカスタマイズアイテムはそのアイテムの名前が他の人間にも知られていることを示す。
 たとえば、日本刀における“虎徹”や“村正”のように有名な銘かもしれないし、“髭切丸”のようにアイテムの逸話にちなむものでもかまわない。
/『IA』P49
防具常備化経験点種別行動ドッジ装甲値解説
いのりの造花ぞうか 防具 0 0 8  数多の少女の祈りを力に変えてきた石のバラ。祈りとともに戦闘用の衣装と武具に姿を変える。
 取得時に《インフィニティウェポン》(『IA』P106)か《ハンドレッドガンズ》(『IA』P106)を3レベルで取得する。このエフェクトの取得に経験点は必要ない。
 契約者は絶望を許されず、バックトラックでジャーム化する代わりに死亡し、この遺産の一部となる。
/『IA』P119
一般アイテム常備化経験点種別技能解説
デモンズシード:ソウルドウェポン 3 一般  レネゲイドウィルスを変質させる謎の種子状の物質。その由来は不明だがエフェクトの力を高める作用がある。
 取得時にあなたが取得しているエフェクトひとつを選択する。選択したエフェクトの最大レベルに+1する。ただし、そのエフェクトの侵蝕値に+1する。「タイミング:常時」のエフェクトは代わりにあなたの侵蝕率基本値に+2する。このアイテムは最大でひとつしか常備化できない。
/『IA』P64
リーサルシャイン 10 一般  レネゲイドウィルスを特定の攻撃傾向に変質させる因子。発現すると、感染者の体には陽光のような波紋が浮かぶ。
 あなたが使用する「武器を作成し、装備する」か「素手のデータを以下のように変更する」と書かれたエフェクトで作成された武器、ないしは変更された素手の攻撃力に+3する。“サイドリール”、“ストレンジフェイズ”と同時に取得できない。
/『IA』P65
インフィニティコロナ 25 一般  突然変異を遂げた“リーサルシャイン”因子。発現者に浮かぶ陽光の波紋は王冠のごとく輝く。
 取得には“リーサルシャイン”が必要。あなたが行なう白兵攻撃の直前に使用する。その攻撃の攻撃力に+[使用している武器ひとつの攻撃力]する。この効果は1シナリオに1回使用可能。
/『IA』P67
ヒーローズクロス 0 その他  あなたが政府に登録した正規のヒーローであることを表わす登録証である十字架。侵蝕率の上昇したレネゲイドウィルスの鎮静作用がある。
 このアイテムを所持している場合、バックトラックのダイスを振る前にあなたの侵蝕率を10点減少させることができる。この効果は1シナリオに1回まで使用できる。
/『IA』P52
パワーソース:ビサイド 20 その他  あなたがその身に強力型レネゲイドビーイングの共生者を宿し、その共生者を通じてエフェクトを使用する特殊なオーヴァードであることを表わす。共生者はあなたの意識と同化していて、あなたの意に従って行動する。
 あなたが行なうエフェクトを組み合わせた判定のダイスを+4個する。また、エフェクトを組み合わせた攻撃の射程を+10mする。射程が至近の場合、「射程:10m」に変更される。他の“パワーソース:~”と一緒に取得できない。
/『RW』P54
世壊せかい指輪ゆびわいのりの造花ぞうか その他  あなたは取得している遺産継承者専用アイテム、神殺す刃専用アイテムの中から1つを選択する。選択したアイテムが武器である場合はその武器を装備している間、選択したアイテムが武器ではない場合は所持している間に《絶唱》を使用することができる。

経験点計算

能力値 技能 エフェクト アイテム メモリー 使用総計 未使用/合計
0 12 224 58 45 339 28/367
侵蝕率効果表

現在侵蝕率:

設定

第七条 執行は「迅速・無痛・一点」を原則とし、過剰な見世物性を排除する。
第八条 被執行者が望む最終発言および形見分けに合理的範囲で応じ、最後の尊厳を保持する。

─────『サン・ムルト公国刑律大全』第六巻「死刑執行人規約」第三章「執行の作法」

プロフィール
誕生日10月10日
好物上質な赤ワイン、炙りたてのローストビーフ
嫌物薄っぺらい賞賛、口先だけの正義
弱点無垢な子供の笑顔
趣味革装丁の古書の手入れ
特技チェスの終盤読み切り、静物画の素描
一人称我/私(通常時)
二人称貴公/罪人/貴方(通常時)
道徳的アライメント秩序にして中立
概要

「死は罰に非ず。救済にして、平等な終焉。我はただ、それをもたらす手段にすぎぬ。」

 カミーユ・ド・モンフォコンは、異世界サン・ムルト公国において“晦冥なる断罪者ムッシュ・ド・サン・ムルト”の二つ名で畏怖され、気高さと恐怖の両面で民を震え上がらせた死刑執行人である。異界転移の後、“湖の女王”モルガンの導きを受け、「無辜を守り悪を討つヒーロー」として剣を振るい始めるが、その道中で名誉欲や打算で善を装う者の醜悪を幾度も目撃した結果、正義を標榜するヒーローこそ刈らねばならぬ偽善者だと認識を改めるに至る。以来、自らをヒーローと称したまま「偽善者狩りのヴィラン」へと堕ち、覚悟なき者を摘み取ることこそが真なる正義であると断言している。にもかかわらず、真に覚悟を抱くヴィランや、罪なき一般人には意外なほど寛容であり、必要とあらば共闘や救出すら行う。

容姿、外見

 銀糸を撫でつけたようになめらかな白銀の髪は肩でそっと波打ち、冷ややかな蒼の瞳は常に理性と責務を映す。
 普段の服装は、黒を基調としたカソック風のロングコートをベースにしており、簡素ながら縫製は極めて上質。前合わせは金属製の隠しボタンで留められ、襟元は立ち上がるように形作られている。胸元から肩にかけては、細かい刺繍の施されたストラ(聖職者用の帯状の布)を常に着用している。全体として、厳粛かつ威厳を感じさせる宗教的な気配を纏っている。顔には主張しすぎないツーポイントの眼鏡をかけており、その繊細な金属フレームは、堅苦しさを排しながらも知性と礼節を印象づける。
 掌には革装丁の古書が離れることなく携えられている。古書の頁は使い込まれた茶色に染まり、そこへ指先が触れるたび、微かに香るのは沈香と乾いたインクの匂い。立ち居振る舞いは礼節と静謐そのもの、声は冬の朝靄のごとく低く澄み、笑みは滅多に浮かばない。

 胸元には花弁を象った石製の“祈りの造花”が揺れる。やがて彼が「いまひとたび、死の恩寵をこの手に――」と祈詞を小声で唱えると、造花は深紅の光を帯び、黒き欠片へと砕け散る。その欠片は瞬時に彼の身へ吸い寄せられ、陰影を呑み込む漆黒の鎧を編み上げる。かすかな歯鳴りののち、掌には黒曜石を削り出した処刑剣が現前する。見る者の視界がわずかに滲むほどの鋭利さを備えたその刃は、“女王の意志ヴォロンテ・ドゥ・ラ・レーヌ”と呼ばれ、真紅の脈動が刀身の中心を脈打つ。
 漆黒の甲冑は影のように身へ溶け込み、紅いラインストーンが薄明かりを吸っては脈動する。鎧の胸部には造花の痕跡が深く刻まれ、肩飾りは剣と花弁を模した意匠で彩られる。断罪の瞬間、黒曜の剣は罪を測る天秤のごとく静かに掲げられ、斬撃が振り下ろされた刹那、刃の軌跡だけが深紅の残光を描き、見る者は自らが既に断罪されたかの錯覚に囚われる。

 こうして、神父めいた静穏なる姿は、“晦冥なる断罪者ムッシュ・ド・サン・ムルト”としての威容へと転じる。祈りとともに立ち現れる漆黒の騎士、その刃は罪ある者を無痛で断ち、罪なき者へは決して触れぬ——その矜持とともに。

性格、人物像

 沈着冷静で、言葉の端々に理性と節制を感じさせる人物。他者との会話においても一貫して丁寧な物腰を崩さず、挑発や侮辱にも動じることはない。誰に対しても一定の敬意を払い、その姿勢は礼儀というより、万人を等しく「断罪の天秤」に乗せるという信念に根ざしている。
 彼は「罪」を絶対的な悪と捉えてはおらず、それがどのような理由で、どのような覚悟と意志をもって為されたものかを重く見る。一方で、「覚悟なき善意」「安易な正義」を最も嫌悪しており、それらは“偽善”として断罪の対象となる。ヒーローという立場にいながら、彼がヴィラン然とした立ち位置をとるのは、まさにこの価値観ゆえである。
 戦いにおいては無慈悲で容赦なく、対象が「覚悟を持って罪を犯した者」であるならば、いかなる懇願にも耳を貸さず断罪を下す。ただし、己の信条にそぐわぬ殺戮や感情的な報復には決して手を染めず、その刃はあくまで秩序と祈りに裏打ちされたものとして振るわれる。
 孤独を厭わず、対人関係は狭く深い。特に、罪を自覚し、それでもなお人の世に在ろうとする者には、不器用ながらも寄り添おうとする一面を見せることもある。彼にとって大切なのは、善悪ではなく「意志と責任」である。
 その内面は、断罪者としての厳しさと、信徒としての慈悲が常にせめぎ合っており、どちらか一方に傾けば自壊しかねないという緊張感を孕んでいる。彼は己自身を「祈りの形」として定め、誰よりも静かに、しかし確かに、世界と他者を見つめ続けている。

能力、技術

「祈ろう。“いまひとたび、死の恩寵をこの手に”――痛みが瞬きで終わることを。」

 彼はモルフェウスとウロボロス、ふたつの異なるシンドロームの力を内包する雑種クロスブリードのオーヴァードである。ひとつは物質を構築し、意志や祈りといった概念を形として結晶化する力。もうひとつは、他者の力や影を取り込み、己の中で再解釈して振るう力。ふたつの力は彼の祈りによって結び合わされ、“断罪”という一つの意味を持った形として現れる。
 彼は祈りの中で物質の因子を読み取り、構築と破壊の狭間にある“意志”を武器として打ち立てる。黒曜石のように暗く光る処刑剣“女王の意志ヴォロンテ・ドゥ・ラ・レーヌ”はその象徴であり、ただ斬るためではなく、「断を下す」ために振るわれる。それは刃であると同時に、一篇の答えである。
 また、彼は影に宿る気配を掬い取り、それを己の分身として具現化する術を有している。祈りの中で呼び出された影法師は彼の動きに追随し、あるいは先行し、敵の死角から刃を突き立てる。それは彼自身の影にして、彼の意志に呼応するもうひとつの「存在」である。
 さらに彼の技の根幹には、異なる性質の力を祈りの形式によって編み上げ、ひとつの象徴へと昇華する能力がある。その働きは複雑でありながらも静かで、まるで精緻なステンドグラスを一枚ずつ組み上げるように、力と意味が交差してゆく。
 彼の戦いは、戦術や力技ではなく、形を与えられた意志そのものである。祈りが物質を動かし、影が意志に従い、すべてが「断罪」という形式に収束する。暴威でも激情でもない、慎みと理に裏打ちされた力――それこそが、彼の“技術”である。

経歴、過去

 かつて彼が生まれたのは、『サン・ムルト公国』という小国。そこは信仰と儀礼によって律された秩序の地であり、モンフォコン家は代々、国家権力の名のもとに“断罪”を執行する特権を持つ家系であった。一族は命を奪う者でありながら、その行いを「祈り」として昇華する独自の信条を貫いていた。苦しみを与えず、感情を交えず、ただ静かにその命を終わらせる――それが彼らに課された義務であり、誇りであった。
 カミーユは幼少より、処刑人としての形式、倫理、技術、そして礼儀作法を叩き込まれて育った。彼の中に備わった“物質に意志を宿す力”と、“他者の術理を自身のものとして再構築する力”は、祈りによって磨かれる特異な技術体系として捉えられていた。
それはこの世界で『モルフェウス』と『ウロボロス』に該当する能力であるが、彼にとっては神意を体現するための“技芸”でしかなかった。

 転機は突如として訪れる。断罪の儀を終えたその日、世界が崩れ、彼は一人この現代日本へと転移する。あらゆる価値観が異なるこの地で、彼の力は『レネゲイドウィルスによる覚醒』と解釈され、彼自身も『オーヴァード』として認識されるようになる。
 その混乱の中、彼に救いの手を差し伸べたのが、“湖の女王”モルガンであった。神秘的な存在であった彼女は、カミーユの内にある信念と力を見極め、こう語った――「ならば、この世界における『ヒーロー』とは、汝に相応しき役割であろう」と。モルガンの導きにより、彼は『ヒーロー』として歩み始める。己の信条を曲げることなく、この世界で祈りを形にするための道として、力ある者の責を引き受けようとしたのである。
 しかし、現実は理想を許さなかった。『ヒーロー』という肩書のもとに集う者たちは、力を持ちながら責任を持たず、善意を口にしながら覚悟を欠いた者ばかりだった。その中に、かつての友――“白亜の騎士”ジェラール・ド・ラ・ロシュの姿を見つけたとき、カミーユはすべてを確信する。
 ジェラールは、あの世界で共に剣を振るった同志だった。だがこの世界において、彼は『正義』の名のもとに、強者の理を振りかざしていた。覚悟も祈りも伴わない、力の誇示。それはカミーユにとって、断罪の対象となるに十分だった。
 こうして彼は、己の意志で『ヒーロー』の座を退いた。今や彼は『ヴィラン』と呼ばれている者のひとりである。だがその在り方は、かつての祈りを裏切るものではない。むしろそれは、この世界においてもなお、自らの祈りを貫くための選択であった。

 覚悟なき善を許さぬこと。力なき悪を嘆かぬこと。そして、意志と責任を問うこと――それが彼の断罪であり、彼の信仰である。

その他
運用

◇ミドル
メジャー:コンボ『影より訪う者』あらゆる判定に使用可能、ラウンド1回。
         7DX(8-{ElvB}) コンボ『影より訪う者』判定
◇戦闘
セットアップ:なし
イニシアチブ:《絶唱》ElvB+2、即時行動(シナリオ1回)。BS:暴走被付与、シナリオ1回。
マイナー:コンボ『祈剣は形を得たり』HP-(3+{ElvB})、攻撃力28+7*{ElvB}の武器作成。
     コンボ『祈りは砕けぬ』HP-(3+{ElvB})、攻撃力48+11*{ElvB}の不壊武器作成、攻撃力+[選択した武器の攻撃力]。制限100%、シナリオ1回。
メジャー:コンボ『影は血を嗤う』ラウンド1回。
     コンボ『愚王は死する運命』対象:シーン(選択)、射程:視界。HP20点ロス、シナリオ1回。
         (3+6+{ElvB})DX(8-{ElvB})+5 コンボ『影は血を嗤う』『愚王は死する運命』判定
オート:コンボ『陽は祈りの冠となりて』武器攻撃力倍加、攻撃力+[使用している武器ひとつの攻撃力×2]。HP5点ロス、制限120%、シナリオ1回。
    《原初の紫:妖精の手》判定後付けクリティカル化
◇最大攻撃力計算表
侵蝕率100%以上+《絶唱》({ElvB}=3)→{武器の攻撃力}=81
5*{武器の攻撃力}…コンボ『祈りは砕けぬ』+コンボ『陽は祈りの冠となりて』
=567

成長予定

本文

モチーフ、イメージソングなど

シャルル=アンリ・サンソン
ステイン(僕のヒーローアカデミア)
イケメン仮面アマイマスク(ワンパンマン)
和田たけあき『アスタ・ラ・ビスタ!』
- それでいいんだよ それでこそヒーローさ 愛されて死んでいけ
大槻ケンヂと絶望少女達『人として軸がぶれている』
- あぁ、わかったぜふるえてるそのわけ 誰からも支えられてないからさ
CLAN QUEEN『チェックメイト』
- 終わらない旅を

因縁の相手“白亜の騎士シュヴァリエ・ド・ラ・カリテ”ジェラール・ド・ラ・ロシュ

神に選ばれし光の騎士ル・シュヴァリエ・ド・ルミエールは、乱れきった国に降臨し、剣と裁きで人々を救済する。
彼の裁きに涙を流す者は多く、道を正された民は彼に跪き、崇めた。
だが、ただ一人、罪なき者をも断罪された娘が叫ぶ――「その光は、誰を照らしているのですか?」
騎士は答えぬ。ただ微笑み、剣を掲げた。
それはまさしく、光に呑まれた者の物語。
赦しなき救済、選ばれなき者の絶望、
そして――光の中にしか見えなかった、果てしなき暗黒の記録である。

─────劇作品『白炎の檻ラ・ケージ・ド・リュミエール』あらすじ

プロフィール
性別男性
年齢32歳
誕生日2月14日
星座水瓶座
身長183cm
体重76kg
血液型A型
好物熟成ブルーチーズと貴腐ワイン
嫌物質素倹約の奨励、匿名の慈善
弱点自身の虚栄を暴く確たる証拠
趣味慈善舞踏会の設営、書簡の蒐集と装飾
特技貴族間の寄付金回転術、華麗な社交辞令
一人称
二人称君/下衆(対ヴィラン)
道徳的アライメント秩序にして悪
概要

「君は、まだ理解していないのか? 救済とは、私の手によって完遂されるものだ!」

 “白亜の騎士シュヴァリエ・ド・ラ・カリテ”の異名で知られるジェラール・ド・ラ・ロシュは、かつてサン・ムルト公国に仕えた第二騎士団の所属騎士である。その卓越した剣技と、騎士道・信仰・慈愛を重んじる姿勢によって、民衆からは『救済の騎士』として崇められ、多くの者から敬意を集めていた。
 「カリテ(Charité)」が意味するのは「慈愛」。彼自身もその名に恥じぬ理想を語り、常に正義を盾に掲げ、人々を導く者として振る舞っていた。しかしその『正義』は、他者の意志や責任を顧みぬ独善であり、慈愛はあくまで『見返りを得られる範囲でのみ』施される選別的なものであった。
 転移後の現代世界において、ジェラールは瞬く間に『ヒーロー』として迎え入れられた。だが彼の行動は、あくまで名誉・利益・評価を前提としたものであり、その実、弱者に寄り添うことも、泥にまみれることも決して選ばなかった。己の正義に従わぬ者を見れば、「救う価値がない」と切り捨て、被害を生むと知っていても「法的な手続きに従った」として責任を負わず、必要以上の介入を避けて実績だけを積み重ねてゆく――そうした姿は、表向きの“白亜の騎士”とは裏腹に、冷酷で計算高い利潤主義者そのものであった。

 カミーユ・ド・モンフォコンにとって、ジェラールはかつての戦友であり、信じた理想の象徴でもあった。だが今やその姿は、最も深く失望した「覚悟なき善意」の体現であり、断罪の刃を向けるに足る存在となった。現在もなお、ジェラールは白亜の装束に身を包み、『平和と秩序』の名のもとに剣を振るい続けている。その正義に迷いはなく、信仰は揺らがない。――だが、だからこそ、その背にあるものは最も醜い。

容姿、外見

 金糸を思わせる長髪は常に美しく整えられ、陽光を受けるたびに神々しいまでの輝きを放つ。瞳は蒼く澄み、その奥には一切の疑念を持たぬ信念の炎が宿っている。微笑みひとつすら計算され尽くしており、その表情は鏡に映る自分自身の姿に向けられることが多い。
 身を包むのは、汚れや傷一つ見当たらない純白の騎士鎧。磨き上げられたその表面は、まるで陽の加護を受けた聖なる装束のように燦然と光を反射し、直視する者に威圧と崇拝の念を同時に植えつける。胸元には金で縁取られた紋章が刻まれており、それは彼自身が語る『正義』の象徴にほかならない。
 戦場においては、背後に光の輪が浮かび、空気は熱を帯びる。まるで神の審判を地に下す天使のように、彼は現れ、断罪を宣告する。その姿には一切の迷いがなく、まなざしの中には「自分こそが最も正しく、最も美しい」という確信だけが揺るぎなく据えられている。その容貌は確かに絵画の中の聖人にも似ている。だが、そこに映るのは信仰ではなく、『信仰されるべき存在』であるという、彼自身の信念である。

性格、人物像

 ジェラール・ド・ラ・ロシュは、絶対的な信念を持つ男である。その言動のすべては“正義”“慈愛”“騎士道”といった美徳に裏打ちされており、他者の前では決して怒りを露わにせず、常に穏やかで品位ある態度を崩さない。
 しかし、その内面に宿るのは――「自分こそが正しい」という、揺るぎなき確信である。彼にとって“正義”とは疑うものではなく、“信じ抜くことが義務である教義”に等しい。ゆえに、その正義に反する行為や思想は、たとえどれほどに苦しみの果てに選ばれたものであろうと、決して容赦されることはない。

 彼は、善行を重ねる一方で、自らが救うと見なした者以外には一切の手を差し伸べない。明確な善悪の線引きを己の価値観のみで定め、それにそぐわぬ者を「救う価値のない存在」として切り捨てる。その残酷さに無自覚であるわけではない――が、彼にとっての正義とは、「必要な犠牲」を伴ってこそ成り立つものなのだ。
 また、彼は己の行動が世間に与える影響をよく理解しており、自らを“象徴”として演出することに長けている。立ち居振る舞いは常に優雅で隙がなく、鏡を見る機会があればその姿勢すら確認するほどの自己陶酔ぶりを見せる。
 その在り方は、まさに神の代理人を自認する者であり――他者を見下しているのではなく、“正義に従わぬ者”が勝手に低みに堕ちているだけだという、傲慢にも似た信仰を抱いている。

 彼にとって、「断罪」とは“救済からの除外”であり、「慈愛」とは“価値ある者への褒賞”である。そこに迷いはなく、悔いもない。ただ静かに、確信とともに剣を振るうのみである。

能力、技術

「諸君、よく見ておくがいい。これは赦しの劇ではない。栄光と断罪の――美しき演目だ!」

 光を操るエンジェルハィロゥと、炎を統べるサラマンダー――ふたつのシンドロームを宿す雑種クロスブリードのオーヴァードである。その力は、“神の代理”たる自認に裏打ちされた、選別と裁定のための技である。
 彼は敵味方を問わず「救済に値するかどうか」をその場で判断し、相応しき者にのみ慈悲を与え、それ以外には容赦ない破滅の光を浴びせる 彼の周囲には常に淡い光輪が浮かび、その中心から放たれる光線は、裁定の剣として罪人を射抜く。光の軌道は精密かつ美しく、まるで予め定められた運命をなぞるかのように標的に届く。

 一方、彼の放つ白炎は「浄化」と呼ぶにはあまりに苛烈であり、敵の姿かたちを焼き払うだけでなく、抵抗という概念そのものを否定するように拡がる。それは破壊のための炎ではなく、「拒絶された者を世界から削除する」という意志の火であり、ジェラールの断罪の最終的帰結である。
 戦術としては、光による精密な制圧と、炎による象徴的な粛清を使い分ける構成であり、どちらも演出性が高く、彼の“存在そのものが威光である”という印象を強く残す。

 力に感情はなく、怒りも迷いも存在しない。ただ静かに、正しき者へは微笑みを、退廃した者へは光と炎を与える――それが、ジェラール・ド・ラ・ロシュという存在の“技術”である。

経歴、過去

 ジェラール・ド・ラ・ロシュは、かつてサン・ムルト公国に仕える第二騎士団の一員であった。貴族階級の出身でありながら、実戦にも精通し、その実力と高潔な振る舞いによって、騎士団内外から高い信望を集めていた。民草からは「白亜の騎士」と称され、その姿はまさに絵画から抜け出したような『理想の救済者』として語られていた。
 だがその実、ジェラールの信じる『正義』は、極めて選別的なものであった。彼は常に「誰を救うべきか」「誰を見捨てるべきか」を自らの価値基準によって一方的に定め、救済とは「ふさわしい者だけが受けられる恩寵」だと考えていた。その判断は時に冷酷で、時に正論めいていただけに、周囲も容易には否定できなかった。
 断罪人カミーユ・ド・モンフォコンとは、当時から異なる職能ながら幾度となく共に任に就いた戦友であった。カミーユの「覚悟ある者にこそ救いを」「断罪は慈悲である」という姿勢に、ジェラールは表向きには共感しながらも、どこかで「情に傾きすぎている」と冷ややかに捉えていた。

 やがて訪れた、世界の転移。ジェラールは現代日本に現れ、レネゲイドウィルスによってオーヴァードとしての力を宿したと解釈される。光と炎の神威を得た彼は、迷うことなく『ヒーロー』としての道を歩み出した。
 そしてその新たな世界でも、彼はかつてと同じように『救う価値のある者』を選び、正義の名のもとに剣を振るい続けている。その背には、名誉と栄光。その歩みには、称賛と拍手。だが、その剣が切り捨てた数多の者たちの声は、どこにも届かない。
 ジェラールにとって、カミーユの『断罪』は過ちであり、『祈り』は情緒に過ぎない。対するカミーユにとって、ジェラールの『正義』は偽善であり、『救済』は私利である。かつて並び立ったふたりの騎士は、今や正義と断罪、白と黒とに別れ、それぞれの『赦しなき道』を歩んでいる。

ハンドアウト履歴

キャンペーンシナリオ「Villains Dawn」

PC3:零落 用ハンドアウト
 君はかつてヒーローであったが、ヒーローであることの限界を感じた、ジャーム化の危険性を知った、ヴィランの在り方に魅入られたなどの理由からヒーローをやめた。今の君はヒーローが守る世界を壊すことを望むヴィランとなった。
 ※固定ロイスとしてヴィランとなる切っ掛けになった人物・組織・出来事を設定すること。

第一話「カーテンコールはきこえない」

シナリオロイス:“オークニーの夜雨”モルゴース
 断罪の刃を振るった雨の夜、モルゴースと名乗る人物が現れた。モルゴースは、あなたにヒーローの道を示した“湖の女王”モルガンの姉妹を名乗り、今のあなたの状況を案じて助言をしに来たという。助言の中でモルゴースは“指輪”を手渡し、近々行われる“復興祭”に参加しろという。
「理想とする正義の道をこの先も歩もうと思うのなら、指輪がその資格があるか裁定を下す──」
 予言めいた言葉を残し、モルゴースの姿は雨の中に消えていくのだった。

成長

・経験点配布(+46)
・《混色の氾濫》LV1→LV0(+25)
・《世界を喰らうもの》LV1→LV0(+15)
・《原初の赤:瞬速の刃》LV1→0(+15)

・〈白兵〉LV5→LV6(-2)
・〈調達〉LV1→LV3(-4)
・メモリー「“灰虹”虹丸硝摩」取得(-15)
・《ジャイアントウェポン》LV0→LV1(-15)
・《カスタマイズ》LV0→LV3(-25)
・《剣聖の手》LV0→LV1(-15)
・《原初の緑:竜鱗》LV0→LV3(-25)

第二話「消えゆくヒーロー」

シナリオロイス:パラディン 推奨感情:有為/隔意
 一夜を明かすため、朽ちた教会を訪れたあなたは、復興祭以降多発するヴィランによるテロの被害者たちの姿を目にする。
 復興祭で振るった断罪の刃――それが生み出した現実を前に、モルゴースはあなたの正義が正しいのかと問いかける。
 あなたの答えを聞き遂げたモルゴースは、次なる導きとして、歪んだ正義の象徴であるパラディンと対峙すべきだと告げる。

成長

・経験点配布(+37)
・〈調達〉LV3→LV1(+4)
・《原初の緑:竜鱗》LV3→LV0(+25)

・メモリー「“雪の女王”風巻白真」取得(-15)
・メモリー「“愛視”鴉宮エイリ」取得(-15)
・「デモンズシード」取得(-3)
・《ソウルドウェポン》LV5→LV6(-5)

セッション履歴

No. 日付 タイトル 経験点 GM 参加者
フルスクラッチ作成 154
1 2025/10/12 Villains Dawn「カーテンコールはきこえない」 46 トシヒサ まりもLemoOziTaso
2 2025/11/09 Villains Dawn「消えゆくヒーロー」 37 トシヒサ まりもLemoOziTaso

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