君の記憶には異常がある。それは、最近感じるようになった既知感。そして、過去の記憶の一部が抜け落ちているという感覚だ。
思い出そうとしても、思い出すことが出来ない。唯一思い出せるのは、夢の中で見た誰かだけだ。
君はその誰かの事を大事に思っていた。そして、その人と何か約束をした。
思い出すことはできない。それでも、その人と交わした約束を果たすために、君は教師として生徒達と接していく。
「シッテムの箱」
現状君しか扱うことのできない未知のシステムを保有したタブレット。
現状連邦生徒会長と同等の権限を有している他、喋るOSの「ブラン」がいること以外何もわからない。
だが、これは君の命より大事なものだと君は感じている。絶対に手放すわけにはいかないと。
「大人のカード」
君の所有するカードは以下の効果を保有する
・財産点ポイント+10
・交渉相手に定めた相手には、どんな技能にもかかわらず〈交渉〉に変更することが可能
・自身の〈交渉〉判定を自動的に成功にさせる。ただし、この効果を使用する度に、貴方のロイスの最大所持数が-1個されて行く

「都市伝説」 開示条件:任意
あれから数日が経過した。
浪花 百合の事も一度落ち着いて一息つけると思っていたが、この学園島は忙しく、君の元へいくつもの仕事が舞い込んできた。
様々な種類があったが、君はその中でいくつか気になるものを発見する。
それは、学園島に伝わる都市伝説についてだった。
白石が言うには、学園島に流れている都市伝説が実体化し、生徒に被害が出ているという話だ。
これがどういう原理なのかはわからない。公表しようにも噂が実体化している以上その噂をより広めかねない為、公表できずにいた。
生徒会も対処をしようとしているが難航しているらしい。
「シャーレ」にはこの都市伝説が実体化する現象について調査してほしいとのことだった。
2話追加分
「空木の調査結果」開示条件:シナリオ進行により開示
空木の調査によって、この学園島で発生している噂の多くが現実に現れ始めている事を聞く。
現在確認できている中でも数十件の事件が発生しており、その中でも特に多いのがオーヴァードが眠りから覚めなくなる現象だ。
既に十数名もの生徒が眠りについており、現在そのほとんどが学園島にある「脳科学研究科」の管理する研究棟で保護されているようだ。
その話で出てきた「天音 芹亜」に関してだが、やはり一年前に死亡しているようで彼女のレネゲイドが確認できるはずがない。だが、確認できたということは死体を利用されているのかあるいは…。
また、「天音 芹亜」の死亡現場には如月 凪が居合わせており、病院に連れて行ったのも如月 凪だったという。

「天音 芹亜」 開示条件:シナリオ進行により開示
天音 芹亜は1年前に何者かの襲撃を受けて死亡した。
容疑者は不明。だが、現場に残された証拠から犯人は殺害ではなく、無力化か回収が目的だったようだ。
しかし、天音 芹亜は死亡してしまった。

原因は彼女の能力に起因する。
通常のオーヴァードであれば、ましてやSランクとなればたとえ致命傷を負ったとしても死ぬことはない。
だが、彼女の能力は人の精神に干渉する能力だ。
そして、その能力は夢を媒介にしなければ発動できない。
その為、起きている間の彼女はCランクのオーヴァードとほとんど変わりはない。
だから、防ぐ手段も撃退する手段も持ち合わせておらず、彼女は死んでしまったのだろう。

彼女が狙われてしまった原因は二つ。
一つ目は「エデン条約」を掲げた張本人であること。
二つ目は夢を媒介に人の精神に干渉する能力を持っているため、それを利用されれば反対派にとっては一番の障害になりえるからだろう。

それなのに、彼女のレネゲイドは半年前に活性化し、今もなお彼女のレネゲイドは増幅し、拡散し続けている。
原因は不明。死んでしまっている彼女がどうやって能力を使用しているのか…させられているのかはわからない。
だが、現在学園島ではやっている「眠り病」の原因は彼女で間違いないだろう。

「契約について」 開示条件:シナリオ進行

貴方の持つ「大人のカード」その効力は交渉や契約ごとに強い影響力を発揮することが出来る。
すなわち、その力を使うことで遺産との契約を書き換え、その契約を破棄することができるかもしれない。
だが、相手は遺産であり現在強力な力を保有している。
二人を助けられる確証はない。今よりももっと最悪な状況になるかもしれない。

「契約の楔≪ミスラ≫」
君の所有するカードは以下の効果を保有する
・財産点ポイント+10
・交渉相手に定めた相手には、どんな技能にもかかわらず〈交渉〉に変更することが可能
・自身の〈交渉〉判定を自動的に成功にさせる。ただし、この効果を使用する度に、貴方のロイスの最大所持数が-1個されて行く。
この遺産は3年前に発生した望咲市の事件の影響でインフィニティーコードに触れ、進化した遺産。
その効果は対象を強制的に交渉の場に立たせ、その交渉を成立させる。
この交渉対象は契約がかかわるものであればどんなものでも干渉できる。
だが、その効果は強力な反面デメリットも存在する。
それは、契約者は自身の持つ価値のある何かを対価にしなければならないというもの。