とあるオーヴァードについて

「葬儀屋」とは、個ではなく群である。
組織の裏切り者を葬り、ジャームとなった同胞を弔う影の集団である。
彼らは何を想い、行動するのか…敵への「復讐」か組織への「奉仕」か。

「葬儀屋」について　とあるUGNエージェントより

詳細

経歴

幼少期に妹をFHの集団に目の前で殺され、復讐心によってオーヴァードとして覚醒した過去を持つ。
UGNに保護されてからは、その能力を評価され、UGNへの協力を霧谷から頼まれる。以来、UGNに協力するようになった。
UGNからの依頼は多種多様あったが、ほとんどが戦闘依頼であり、相手はFHが多かった。
始めはFHへの復讐心から進んで多くの敵を倒していたが、次第にジャームとなった沢山の味方を殺す依頼も多くなった。
「奴らは敵だ」「ジャームは市民を傷つける」そう言い聞かせ、目の前の「敵」を葬った。

次第にどこからか「葬儀屋」などという二つ名が付き、支部長の地位にまで上り詰めた。
今はひっそりと日常を過ごしており、新人やオーヴァード被害にあった市民（UGNチルドレン）などの教育係をしている。

戦友について

"｜鎮魂歌を紡ぎし者《レクイエム・テナー》" ｜柊 瑞樹《ひいらぎ みずき》

「葬儀屋」としての名が広まり始めた時から、一緒に行動するようになった女性UGNエージェント
年齢は29歳であり、年齢的にも経験的にも御堂の後輩になる。
いつも明るく、微笑んでいることが多くチームの雰囲気を和やかにしてくれるような存在だが、時折笑顔の中に哀しみを見せていた。

彼女もまた幼少期に両親をジャーム化したFHエージェントに殺され、能力発現後にUGNにスカウトされていた。

FHへの復讐心を原動力に活動していた御堂とは異なり、彼女は「自分がこの力で救える命があるのであれば助けたい」という奉仕心を原動力に活動していたので、初めのうちは衝突などがあったが、次第と互いに背中を預けられるほどに信用するようになった。

シンドロームはハヌマーン・オルクスのクロスブリードで、周囲に旋律のような高音波をぶつけて敵を倒す戦術を取っていたので、この様な二つ名となった。
この二つ名について本人曰く「鎮魂歌…あまり自分から名乗るような二つ名？ではないとは思いますね。ですが、私の力で倒された敵が、少しでも安らかに逝けたなら良いですね」とコメントしていた。

境遇も似ていたからかお互いは共に相手の良き理解者として一緒に行動することが多くなり、一緒にいる時間は御堂にとっても柊にとっても幸福な時間と言えた。

しかし、とある事件が起きた際に御堂を守る為に力を使いすぎた彼女は次第に精神を蝕まれ、ジャーム化してしまう。
「葬儀屋」として、ジャーム化した柊を殺す依頼を与えられた御堂は、初めのうちはそれを拒んでいたが、柊の遺言と他のエージェントに攻撃され鳴き叫ぶ柊の姿を見て、直接手を下した。

何度も行ってきた弔い…「同胞殺し」。その中でも最も御堂の心に傷跡を残した出来事だった。
あの日の事を、御堂は忘れず、今でも後輩や新人を教育するときは失う哀しみが大きくならないように接している。

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