東京近郊N市にある孤児院で暮らしている女の子。
3歳の時に両親が事故で亡くなってからは引き取ってもらえる親戚もおらず孤児院にて面倒を見てもらうことになった。
両親のことはほとんど覚えていないため孤児院の子たちが家族のようなもので日々楽しく暮らしていた。
中学に入学した時にボランティアで孤児院に訪れることが多かった彼方奏音という少女と仲良くなった。
ふたりで出かけた時にたまたまやっていた路上ライブに二人して目を奪われてからは音楽をやりたいという気持ちに目覚め二人で一緒に活動することになる。自分がギター、ボーカルが奏音。最初は下手だったが一生懸命やるうちに少しづづ上達して聴く人々達も笑顔を見せてくれるようになった。
音楽は気持ちをストレートに伝えることができる。そのことを確信した二人は配信なども行って活動を細々としていた。
順風満帆。一緒の高校に行ってそこでも音楽をしようと約束をした。そのまま日常を2人は探していくはずだったが中学3年のクリスマスに運命が変わってしまった。
とあるチャリティーイベントのステージにてFHによるαトランスを用いたテロが行われたのだ。楽しいはずのステージは阿鼻叫喚の地獄と化した。
幸いな事にUGNの介入もあり事件自体は収束した。
奏音と響歌の心に傷を残した以外は。
この事件による影響で響歌は完全にオーヴァードへと覚醒し、奏音は後遺症で失語症になった。
後ほどUGNから聞かされた話によると響歌は無自覚的なオーヴァードでありその能力に価値を見出したFHによる襲撃が事件の真相だった。
つまりは自分のせいでステージはめちゃくちゃになり、親友の夢も閉ざした。
また自分が近くにいることで奏音やお世話になってる人たちに迷惑をかけるかもしれない。そう思って悩んでいる時にUGNよりアカデミアの話を聞かされ、自分の力のコントロール、ひいては皆から離れるために入学を決意した。
奏音には真実を言えておらず逃げるように決断したことが心の奥に棘のように残っている。
この事件により心に影を落としているがそれでも2人の音楽を始めた理由である『音楽は人を幸せにできる』を実行する為に表面上明るく振舞っている。

【能力:感情伝播】

彼女のオーヴァードとしての能力は音楽の旋律を通して自身の感情を相手に共有すること。またこの感情共有は周囲にも伝播していく。
使い方によっては危険な能力のためFHに狙われることになった。
感情を共有し、それが伝播して行くということは、恐怖の感情を植え付けパニックを引き起こすことも、絶望の感情を与え自死に追い込むことも可能ということである。
オーヴァードには衝動の暴走という問題がついて回るが彼女の能力を用いれば感情を大きく揺さぶることが可能である。そのためジャーム化を引き起こす可能性も高い。
この危険性を公表するのは危険と考えアカデミアでの能力評価はCランクである。

【パーソナルデータ（キー）】

［一人称］私
［二人称］キミ、苗字+君、苗字+さん、苗字+先輩、苗字+先生
［性格］どこか一歩引いたところから物事を観察するタイプ。かといって物静かというわけではない。友人たちと混ざって何かやるのは好きだが引っ張って行くというよりは補助などのサポートがすき。
［好きなもの］奏音、孤児院の皆、音楽
［嫌いなもの］自分、FH