ゆとシートⅡ for DX3rd - ゆと工公式鯖

露晴 ツグミ - ゆとシートⅡ for DX3rd - ゆと工公式鯖

悪縁を破壊せし者イーヴルデストロイヤー露晴 ツグミツユハラ ツグミ

プレイヤー:トコリウト

…俺は兄さんに助けられたから。
  俺も誰かの力になって助けたいんだ。

年齢
17
性別
星座
射手座
身長
173
体重
平均
血液型
ワークス
何でも屋
カヴァー
高校生
ブリード
クロスブリード
シンドローム
キュマイラ
ハヌマーン
HP最大値
41
常備化ポイント
6
財産ポイント
3
行動値
3
戦闘移動
8
全力移動
16

経験点

消費
+126
未使用
0
フルスクラッチ作成

ライフパス

出自 両親は海外出張でいない。だから、ずっとばあちゃんと共に過ごしてる。
義理の両親
経験 いつものように余計な事に首を突っ込み、一度は死にかけた。
死と再生
邂逅 何かを忘れているような気がする。けど、忘れるのなら必要のない記憶なのかもしれない。
忘却
覚醒 侵蝕値
無知 15
衝動 侵蝕値 自分が誰かを壊す前に…自分を先に…。
自傷 16
侵蝕率基本値31

能力値

肉体10 感覚1 精神1 社会2
シンドローム3+1 シンドローム0+1 シンドローム0+1 シンドローム1+1
ワークス1 ワークス ワークス ワークス
成長5 成長 成長 成長
その他修正 その他修正 その他修正 その他修正
白兵7 射撃 RC 交渉
回避1 知覚1 意志 調達1
情報:噂話3

ロイス

関係 名前 感情(Posi/Nega) 属性 状態
Dロイス 対抗種カウンターレネゲイド 攻撃の対象がオーヴァート(ジャーム含む)場合、ダメロル+2D10。あなたはメイプロ終了時HP−3(複数体攻撃でも)。効果によりHPが0以下になっても可。常に効果を適用。
シナリオ 伏見 煉(ふしみ れん) 友情 不安 大切な親友、のはず…。
義理の両親 義理の親 誠意 不安 ばあちゃん。幼い頃から、親の代わりにと面倒を見てくれている。けど、話は余りしたくない。
日常 尊敬 不安 普通が知りたかった。当たり前が知りたかった。正しいが何か知りたかった。

エフェクト

種別名称LVタイミング技能難易度対象射程侵蝕値制限
リザレクト 1 オートアクション 自動成功 自身 至近 効果参照
(LV)D点HP回復、侵蝕値上昇
ワーディング 1 オートアクション 自動成功 シーン 視界 0
非オーヴァードをエキストラ化
ターゲットロック3 3 セットアッププロセス 自動成功 単体 視界 3
シーン中、対象に攻撃。攻撃力+[Lv*3]。「対象:範囲」対象以外のキャラクターを含める場合適用不可。
攻性変色3 3 セットアッププロセス 自動成功 単体 視界 3 リミット
《ターゲットロック》必須。《ターゲットロック》で上昇する攻撃力+[Lv*5]バドステ暴走を受ける。
破壊の爪10 1 マイナーアクション 自動成功 自身 至近 3
素手の白兵武器を作製。アイテム欄詳細。
完全獣化3 3 マイナーアクション 自動成功 自身 至近 6
【肉体】判定D+[lv+2]素手意外のアイテム、装備使用不可。
ライトスピード 1 マイナーアクション 自動成功 自身 至近 5 100%
メイプロでメジャー2回。判定発生の場合、別途処理。そのメジャー判定C値+1。1シナリオ1回。
神獣撃3 3 メジャーアクション 〈白兵〉 対決 単体 武器 2 80%
《完全獣化》効果中のみ使用。攻撃の攻撃力+[Lv+2]D。メイプロ終了時、《完全獣化》効果解除。
コンセントレイト:ハヌマーン3 3 メジャーアクション シンドローム 2
クリティカル値を-LV(下限値7)
ベーシックリサーチ 1 メジャーアクション 〈情報:〉 1
全ての〈情報:〉に組み合わせ可。組み合わせた判定D+[Lv+1]
一閃1 1 メジャーアクション 〈白兵〉 対決 武器 2
全力移動を行なった白兵攻撃。攻撃の成否関係なく移動は行われる。離脱不可。
獣の直感 1 メジャーアクション 自動成功 自身 至近
鋭敏な知覚によって、気温や湿度の変化。地磁気や海流の変化などを読み取り、天候や地震などを予測する。〈知覚〉による判定。
眠れる遺伝子 1 常時 自動成功 自身 至近
常に動物の姿で日常を過ごす。動物の姿になれるだけで、機能は備わらない。見抜く場合〈知覚〉同士の対決。
軽功 1 常時 自動成功 自身 至近
垂直のビルの壁面や水面であろうと走り抜けられる。

コンボ

武器常備化経験点種別技能命中攻撃力ガード
射程解説
破壊の爪 白兵 〈白兵〉 0 +[Lv+8] 1 至近 あなたの腕を鋭い鉤爪へと変化。
一般アイテム常備化経験点種別技能解説
携帯電話 0 その他 連絡用携帯電話。
能力訓練:社会 3 その他 解説参照 能力値の判定直前に使用。判定の達成値を+1。1シーン1回まで。自身使用のみ。

経験点計算

能力値 技能 エフェクト アイテム メモリー 使用総計 未使用/合計
50 15 191 0 0 256 0/256
侵蝕率効果表

現在侵蝕率:

容姿・経歴・その他メモ

▼シナリオネタバレ有り▼

シナリオ【Judge my self】第二話 通過中


■トレーラー

日常というのは、こんなにも得難いものだったろうか。
普通であるというのは、こんなにも稀有なことだったろうか。
在りし日を思い返せば返すほど、それは自分にとって遠い、フィクションの世界に感じてしまう。
ただ生きていたかった。まだ見たことのないもの、出会ったことのない人に逢ってみたかった。
それが許されないことであっても、望まれないことであったとしても。
「いつか終わる幸せを願う事は、愚かなことだと思いますか」

ダブルクロス The 3rd Edition「Judge Myself」より
第二話「I want to, You want to」

ダブルクロス――それは、裏切り者達が紡ぐ絆の物語。

PC①ハンドアウト
ロイス:伏見 煉 P 友情/ N 任意
いつも通りの登校時刻、いつも通りの通学路、君達の非日常をまるで無視して日常は回る。ただ一つ、そこにいるはずの一人の親友がいないことだけを残して。
君達にとって非日常的な日常はつつがなく過ぎていき、あの時と同じ帰り道。君に声をかけたのは、大切な親友だった。

▶︎ストーリー

▼シナリオネタバレ無し▼

セリフ集

「…俺は露晴ツグミ。好きに呼んでくれ。」
「…ヒロ兄みたいになりたいんだ。俺は誰かを傷つける事しかできなかったから。」
「…どうした?迷子にでもなったか?…そうか、1人で怖かったろ。少し待ってろ、すぐ会えるからな。」
「前々からふとしたら殴りたくなる殴っている時があった。それも、そうしている事に気づくのはいつも殴った後なんだ。」
「俺はきっと…。いや、何でも」

性格

寡黙、優しい、お節介、怖がり

説明

寡黙でもの静かな青年。
友人の前では喋っている事も多い。
密かにヒーロー(ヒロ兄)に憧れており、
周辺の公園を回ったりしてパトロール紛いのことをしている。
交番の人(ヒロ兄)とは顔馴染み。人助けや迷子などで自分でどうにもならない時はお願いしている。

いじめられている子が居れば、睨みつけ間に割って無言の圧で止めたり、
困っている老人が居れば手を差し伸べ手助けをしていたりする。

表情が少し緩む程に犬が好き。散歩中の犬を目で追ってしまう。
猫は苦手。助けようとし、嫌われ引っ掻かれた事がある。
家にいる猫からも嫌われている。

戦隊モノには詳しくない。子供に対してのみ言う「ヒーローだから」はヒロ兄の受け売り。
護身術をヒロ兄から軽く教わっていて、その後はほぼ独学で強盗等を数回ねじ伏せた事がある。

ヒロ兄に相手が手を出すまでは待つ。を律儀に守っていたりするのだが…?

「壊される前に…壊さなきゃ」

誕生日は11月23日

▶好きなもの
義理のおばあちゃん、子供、ふわふわなどうぶつ。

▶嫌いなもの
自分自身、苦いもの、猫(嫌われてる為)、他者

過去

両親は幼い頃から共働きで海外にいる為、義理のばあちゃんの家で育ってきた。

幼い頃から気に食わない事があると手が出てしまう。
そのせいで、ばあちゃんを傷つける事になり、それ以来、他者と関わる事を避けるようになった。

いつものように家出をしていると、いじめらている子が目に入り憂さ晴らしにと割り込んだ。
相手は上級生で、まぁボコボコにされ、そこを自主パトロール中のヒロ兄(現警察官)に助けられた。

それからというもの、夜遅くまで共に過ごしてくれ家まで送ってくれる日々を送り。
憧れを抱くようになった。

忘れられた記憶(⚠️微グロ、虐待描写あり)

俺には仲のいい幼馴染いた。
友達になったきっかけは、いじめられがちだった彼女を助けた事だった。

当時から俺は、虐められていたりするのを見過ごせず、乱入しては喧嘩していた。
お話し合いで解決しよう。そう何度も言われたが、俺は伝え方も何で殴ったのかもわからなかった。
その頃からずっと自分の事を話す事は大の苦手だった。

だから、友達という友達も出来ずただ一人、すみで過ごす事が多かった。
その結果目をつけられ、ちょっかいや喧嘩を散々ふっかけられた。
だから、全部ぶん殴り返した。ずっと一人だった。

けど、そんなぼっちだった俺に友人が出来た。

声をかけてきたのは「助けてくれたから。」だとか。
助けるつもりは全くなかった。ただ気に食わないから殴った。
そう彼女に伝えたが、それでももっとお話したいと言われた。

その時は楽しかったと思う。

彼女は前々から、所々を傷を負っていたりアザがあったりした。
本人が言うには、ドジっ子だから転んで怪我をしたのだとか。

その時は余り気にとめていなかった。

が、学校で会うたびに増えて行くキズとアザ。
彼女が隠れて虐められているのかと疑って、様子を見ていたものの
俺がぶん殴った時以来そんな事は無いようだった。

ドジっ子だから。そういう彼女の様子を眺めていても、
多少そんな所もなくは無いぐらいで、あそこまで負うものでも無い気がする。

そんな事を考えていると、ふと彼女が学校へと来なくなった。風邪らしい。
数日で彼女は戻ってくる。静かなのは少し間だけ。
そう思っていたのだが、彼女は1週間経っても学校には来なかった。

それから数日後、久々に彼女が学校に姿を現す。
俺は彼女声をかけた。が、彼女の様子はあからさまにおかしかった。
何処か空を眺める様子で、返事も薄かった。

どうすればいいかわからなかった。

彼女に話があると言われ、公園で話した。話は引っ越しするということだった。
唯一の友人である彼女がいなくなってしまう。また一人になってしまう。

そんな考えをよそに、彼女は話を続ける。
引っ越す前にと今までの事を話してくれた。
キズやアザの事。一人親で家庭が大変だって事。
だから「良い子」になって頑張らないといけない事。
全てを話してくれた。

それを聞いた俺は「話してくる」
そういって、彼女を置いて彼女の家へと向かった。

無くなるのは嫌だった。
彼女を殴るのも許せなかった。

だから、俺が話してどうにかしようとそう思った。
お願いしようと思った。そう思っていたのに…。

彼女の親はもはや人間では無かった。

薄気味悪い笑みを浮かべた親。俺を家に招き入れられれば、すぐに鍵をかけられる。

「○○のお友達?よくきたね、お茶をどうぞ。」

そう言われて、出されたお茶は余りにも濁っている。
飲むのを渋っていると「飲め」そう低い声で言われる。

その圧に俺はそっと、コップを持つが痺れを切らしたのかバンッとテーブルを叩き、金切り声を上げながら
「出されたお茶も飲めないの?私がいけないから?なに?何なの貴方。お友達?本当に?」
ぐしゃぐしゃな髪をさらにぐしゃぐしゃにして、散らかったテーブルの上を勢いのままひっくり返す。

「貴方も私に何か言いたいわけ?そうなんでしょ!?あの子が何か言ったの?!」
言葉は尚もエスカレートして行く。俺は必死に声を出そうとして。伝えようとして。
口を開いた時だった。

パシンッ。

はたかれた。あぁ、この人は殴って話せない人だ。そう思った僕は恐怖で、その場から逃げ出そうとする。
が、髪を掴まれ引き戻されてしまった。親の目は血ばしり、そこに友達も何も無い事だけはわかった。

床に押さえつけられる。手には刃がズタズタになったカッターが握られている。

「あの子にこんな悪いお友だちがいたなんて…私が私がどうにかしなきゃ…」

そういって、冷たい刃が肌に押し当てられる。殺される。そう思った。
だから、必死に抵抗した。噛みついて、引っ掻いて、蹴って殴って。
でも、大人の力には到底及ばない。痛い痛い痛い怖い怖い怖い。

もう無我夢中だった。傷が増えるたび、恐怖はまさっていく。

そして、上から何かが降ってきた。

酷く鈍い音共に何かが割れる。それと同時に親は倒れ動かなくなった。

死んだ。

赤黒い水たまりが広がっていく。

殺した。

俺が殺した。

目の前の光景に動揺していると、パタパタとかけてくる音が聞こえてくる。
「お母さん…?」
俺は振り返る、彼女だった。
「何で…?どうして…?」
何も言えなかった。
「何で殺したの…?私、言ったよね…?お母さんは悪く無いって…」
「ねぇ…!!何か言ってよ!!答えてよ!!」
その声にビクッと肩を振るわせる。
「ツグミなら、わかってくれるって思ってたのに…話して聞いてくれるだけでよかったのに!!」
「もう良い…ツグミは聞いてくれないんでしょ。話す気も聞く気もないなら出てって…」
「今すぐ出てってよ!!」

それから後の記憶は霞んでいる。色々聞かれた気もするし、何も話せなかった気がする。
ただ、それ以来、彼女とは会っていないし、自分の両親とも話さなくなった。

そして、何も無かった事にした。

交友関係

▶︎ばあちゃん
両親が海外出張で不在の為、その間をずっと預かってもらっている。面倒見がよく優しい。

▶︎交番の人『ヒロ兄』
過去に公園で助けてくれた。事情を聞き共に過ごしてくれた人物。困っている人をほっとけない性格。
知り合った当時はまだ警察官になる前だった。今は警察官となり交番にて勤務している。男性。
「だって、ヒーローだから」が口癖。

コンボ名

【|《》】
中火力

【|《》】
最大火力二連攻撃

キーワード

ヒーロー、無口

通過シナリオ

通過中2025/11/【Judge my self】キャンペーン GM:ひえんさん

履歴

▼シナリオネタバレ有り▼(時系列順)

【Judge my self】第一話

第一話『Past days, Beautiful days』2025/11/02
GM:ひえんさん「灰山 塵」「伏見 煉」
PL:PC2かわせみさん「日野彩夢”人形ドール”」、PC3まっきぃさん「広末すぐみ”煌くシャドウ&ライト”」、PC4ひえんさん「龍ヶ崎紅音”赤と青を繋ぎし竜エレメンタルプリミティブ・ドラゴン”」

■トレーラー
人には誰しも言えないことがある。
それは親しければ親しいほど、大切であればあるほど伝えられないことでもある。
これを言ってしまったら、これが受け入れてもらえなかったら、明日も同じように笑えるかわからない。
親しく、大切な相手であればあるほど人は臆病になる。
絆は絆(ほだ)しとなり、その身を少しずつ縛ってゆく。
「だって、生きる世界が違うなら仕方ないじゃないか」

ダブルクロス The 3rd Edition
キャンペーンシナリオ「Judge Myself」より
第一話「Past days, Beautiful days」

ダブルクロス――それは、裏切り者達が紡ぐ絆の物語

(シナリオ作者は冷麺さん。上記トレーラー、HO、漫画は作者のシナリオについているデータを使用)

PC①ハンドアウト

カヴァー/ワークス 高校生/任意(未覚醒)
ロイス:伏見 煉(ふしみ れん) P:友情/N:任意
君は、光が丘高校に通う高校生だ。君には高校入学来の親友が二人いる。
PC②と伏見煉だ。
彼らといつも通り話しながら下校する途中、一人の青年に偶然出会ったことから君の運命は少しずつ動き出す。
未覚醒。覚醒は「無知」で固定となる。Dロイス所持可だが、実験体等は設定上困難なのでGMと相談すること。
必ず攻撃ができる構成を推奨する。

リバースハンドアウト

カヴァー/ワークス 高校生/任意(未覚醒) 
シナリオロイス:自分自身 P 任意/ N 不安
君は、最近自分の身に起きている変化に気付いている。
それはどう考えても現実的でなく、夢物語のようなもので、親友の二人にすら相談できていない。
だってまさか、自分が人間じゃないかもしれないなんて世迷言を言ったら、彼らがどんな顔をするか分かった物じゃないから。

キャラクター解釈
ストーリー

いつも通り何も変わらない毎日を送る。数少ない親友2人と共にこれからもずっと。
そう思っていた。

そんな日々は突如として終わりを告げる。

放課後いつも通り俺達はショッピングモールへと足を運んだ。
何もせず帰るのは味気ない。学生なら尚の事だろう。
だからこうして集まって、一緒に食べながら駄弁る。

この時間が俺は好きだった。ここで駄弁りながら食べる飯は美味しかった。

気づけば窓の外は夕暮れ時。名残り惜しい気もするが、帰るのもまた日常だ。
いつもの帰路を駄弁りながら歩いていく。

そしていつものように2人よりも先に別れて、周辺を見て回ってから帰る。

そう、そんな日常を今日も過ごす。その筈だった。

ふとパタパタと足音が聞こえ、この夕暮れ時の中、雷が突如として落ちる。
俺は咄嗟に腕で目を覆った。

「?!」

目の前の超常現象に何が起こったのかと確認する間もなく、こちらへと青年が向かってくる姿が見えた。
彼は俺を見るなり、目を丸くし、軽く取り乱す様子を見せつつ「しょうがない」そう言って

彼は何かをした。

周囲の音が一斉にピタリと止んだ。まるで、時間が止まってしまったかのような。
正確には周囲の人の気配が消えた。呆気に取られていると、彼は俺の姿を見て再び目を丸くする。

「え、なんで起きてるの?あーもう、君、後ろに下がってて」

わけもわからない状況に言われるがまま、後ろへと下がる。
すぐに現れたのはゲームから飛び出してきたんじゃないかといわんばかりの化け物で。
目の前の状況に混乱している間もなく。

俺の意識は何かに引っ張られた。

[殺される前に殺す]

ただ、その衝動のまま足を踏み出し、彼らに噛みついた。

鉄臭い味と匂いがする。

目の前の何かが、ただ何も無くなるまで。
引きちぎって、壊して壊して…。

ふと声が聞こえた。それは聞き慣れた声だった。匂いも。

俺はくわえたものをぶん投げる。自分に何が起きたのかはわからない。
ただ、親友がここにいるという事だけはわかった。

「友人を護ってください」

見知らぬ女性がそう言う。その言葉を聞き、考える事もなく、ぐちゃぐちゃな脳内を全て投げ出す。
視線の先には、複数のバケモノと不適な笑みを浮かべる人がいた。俺は構える。

そうこうしているうちに、一匹一匹と敵はいなくなっていく。
非現実的な状況にいまだ読めていない。が、俺よりも先に彼らは慣れたように行動する。
コレが何なのかわかっていないのはどうやら俺だけらしい。

少しすれば敵は片付き、気がつけば敵の長であろう者も姿を消していた。
ーーーーーーー
状況説明と治療の為、言われるがまま彼らの元へとついていく。

そこで聞かされた話は信じがたいものばかりで。でも、何処か自分でも納得がいくものだった。
鏡に映った自分が一瞬別の何かに。腕に鱗が浮いたり。ここ最近での事に心当たりはあった。

俺は人間じゃない。

彼らの説明と先程までの状況がそれをすべて物語っている。

その後、ひと段落ついたのか協力を持ちかけられた。
「すぐに答えは出さなくても良い」と。そう、ここの支部長であろう彼女は言う。

俺は……。
ーーーーーーーー
あれから協力して情報を集め、3人で再び駄弁る事に。
いつもの様にどうでも良い話を。というわけにも今回ばかりはいかなかった。

沈黙。

そんな沈黙を最初に破ったのはあやめだった。

煉が偽名であったこと。あやめがUGNの元で生きて、そうしてきたこと。俺が以前から能力らしいものがあったこと。

それからは、お互いそれぞれの想いを述べる。二人はまだ悩んでいる様な、諦めているようなそんな様子で。

俺は二人の組織や事情はよくわからない。少なくとも俺はそんな世界では蚊帳の外。
でも、それでも二人は俺の親友で。二人がダメならと、何かできないかと回らない頭をまわす。
けど、出てくる事はぶん殴る事ばかりで…。とても歯痒かった。
途切れてしまいそうな二人をどうにか繋げていたかった。

俺はこれからも二人の親友でありたい。これからも、この先もずっと。
欠けちゃいけない。その為ならいくらでも。
ーーーーーーーー
再び彼らが現れた。
少なくとも今はここにいる全員の共通の敵。

ーーーーーーーー
倒した手応えはあった。殴る感触も。相手の息遣いも。
そう倒した、その筈だった。だが、リローデッドは再び立ち上がり。

何かをした。

去り際のリローデッドの不適な笑みが、嫌な予感を呼ぶ。
ふと煉が唸る。どう考えても様子がおかしい。次第に表情が青ざめていき。
そんな煉にあやめは声をかけ、近づく。

一瞬だった。

炎が舞い上がり俺達と煉の間を分断する。
「違う、近づくな!」そう叫ぶ煉の声は酷く震え、金切り声を上げる。
その声音には恐怖が込められていた。

彼らの狙いの一つは煉である。

そんな事はわかっていた筈。はずなのに。戦闘で身を挺して守ってくれた煉。
その後に俺は殴りにいく。後手でしか無かった。俺は前になんかいない。

前になんか立っていない。ずっと親友の背に立っていた。
親友を護りたいとか、やっと隣に立てたとか。そんなもの全部まやかしでしかない。
俺は何もわかってない。わかった気になっていただけ。

なんだったら、オーヴァートは中々死なないなんて話をさっき聞いたばかりだ。
倒した後に拘束するとかいくらでも手はあったのでは?そんな考えが過ぎる。

…みんな話してくれて、話した事を認めてくれて。全部わかった気になっていた。
本当は何も聞いてなかったんだ。

「どこに行くって決まってるでしょ。煉の所だよ」

みんなに話す灰山の声が聞こえる。

「俺も連れていってくれ」

このまま何もしないのが怖い。

「でも君こっちの事は知らないでしょー?だから、こっちは任せて」

頼むから。

「その言葉信じても良いんだな?」

ー「何も聞こうとしないくせに。話す気もないなら出てって。」

何処か遠くで、幼い子の声が聞こえた気がする。

⇨二話へ続く

ポイント振り分け

40P 肉体+2、白兵+4、噂話+1

【Judge my self】第二話

『I want to, You want to』2025/11/09

■トレーラー
日常というのは、こんなにも得難いものだったろうか。
普通であるというのは、こんなにも稀有なことだったろうか。
在りし日を思い返せば返すほど、それは自分にとって遠い、フィクションの世界に感じてしまう。
ただ生きていたかった。まだ見たことのないもの、出会ったことのない人に逢ってみたかった。
それが許されないことであっても、望まれないことであったとしても。
「いつか終わる幸せを願う事は、愚かなことだと思いますか」

ダブルクロス The 3rd Edition「Judge Myself」より
第二話「I want to, You want to」

ダブルクロス――それは、裏切り者達が紡ぐ絆の物語。

PC①ハンドアウト

ロイス:伏見 煉 P 友情/ N 任意
いつも通りの登校時刻、いつも通りの通学路、君達の非日常をまるで無視して日常は回る。ただ一つ、そこにいるはずの一人の親友がいないことだけを残して。
君達にとって非日常的な日常はつつがなく過ぎていき、あの時と同じ帰り道。君に声をかけたのは、大切な親友だった。

ストーリー
エンディング

セッション履歴

No. 日付 タイトル 経験点 GM 参加者
フルスクラッチ作成 86
1 2025/11/02 【Judge my self】第一話 40 ひえんさん かわせみさんまっきぃさん
2 準備中 【Judge my self】第二話 40 ひえんさん かわせみさんまっきぃさん

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