プロフィール

「祈っても、神は答えない。どれだけ嘆こうが、自らで炎を灯すしかない。」

カラーコード

#DA523A

略歴

彼女は呪われた血筋の忌み子である。
その血筋は代々通常の人間とは異なる異能を持っていた。
呪われた一族に生まれたものは、体のどこかには必ず痛々しい火傷跡を持って生まれる。
彼女もそれに違わず、額には焼け爛れた痕があった。

彼女の住むその地は、現代とは逆行したような因習が未だ守られる土地だった。
その血のものは、代々神として祀られていた。
尊ばれているのではない。いわゆる御霊信仰である。
能力の暴走を抑える目的だったのか、火傷跡の忌み子の呪いを鎮めるために、出生直後から村はずれの隔離された神殿に祭り上げられるのだ。
例に違わず、彼女もその人生のほとんどを神殿で過ごし、村の平穏を保っていた。
0歳からここまで、おおよそ25年間。呪いは現れず、殺さず生かさず、これからも日常は続いていく。
…………はずだった。

その日、呪いは姿を現した。
今まで制御できていたはずの能力が彼女に牙をむいた。
それは怪物であった。
彼女の中で二十数年間息をひそめていた怪物が、目を覚ましたのだ。
その｜怪物《ばけもの》と目が合った瞬間、彼女の意識はそれのものとなった。
見ているしかできなかった。
蹂躙されていく村人を、炎に溺れていく村を。

そして、気が付けば。
そこにはかつて神と崇められた｜忌み子《ばけもの》がポツリと立っているだけだった。

小話

祖先がサラマンダーのピュアだった。
今となってはもう伝わっていないが、その祖先が"それ"を犯したことにより、その血は呪われるものとなった。

UGN支部長になった経緯

村で起こした騒動によって、UGNに保護された彼女は、その身に秘めた怪物をふたたび眠らせるため、ある『処置』を受けた。
それは、彼女の身体を幼いままに閉じ込めるといったものだ。
UGNの研究者たちはその怪物について、彼女の身体の成長に合わせて強大になると分析した。
それに基づき、彼女の身体を幼くすれば怪物を弱体化させられるという寸法である。
それにより、完全に元通りとはいかなかったものの、制御可能という状態までもっていくことができた。
しかし、時間がたてばまた成長してしまうため、定期的に処置をする必要があり、また彼女の能力も強大だったため、監視下に置くという意味も込めて、UGN支部長に任命された。

履歴

セッション履歴