家は平安の頃から超常に関わって来た、拝みさん等の霊能者家系。生まれつきのオーヴァードであり、UGN設立前から家で行っていた「超常現象対策」の仕事を行ってきた経験豊富なエージェント。

家がUGNと協力関係となってからは、現場エージェントへの手解きをしつつ、怪しい場所へ自ら率先して出ていくようになった。経験がある方が違和感に気がつきやすいし、まずこっちがやって見せなきゃ誰も着いてこないってものでしょ？とのこと

そして活動を続けるうちに、自然と周囲を見極め、危うい人員はそれとなく外し…という事を重ねているうちにローザと知り合い、彼女の協力者として活動するように。

普段はその器用な能力で他支部の手伝いをしつつ、密かにUGNを監視し、行き過ぎれば取り締まる。時に憎まれ役や汚れ役も担い、組織全体の利益となるように動く。全てはより良い未来を目指すために…

常に明るく、気安い態度で周りに接する。というより明るくいようと『努めて』いる。完全に嘘、というわけではないが、ニッコリ笑顔の裏側で相手が敵であった場合の攻略方法とか、万が一の備えとかについて考えていたり、ということもあるタイプ。

元々物心ついたころから実家の仕事をしていたため、多くの人と接した経験がある。そのために人の欲・業・愛憎等多くの営みを見てきた。勿論美しいものもあったが、それが穢れるも壊れるも堕ちるも簡単であることを悟っている。そのため「人を信じながら疑う」ということを常に行うようになる。

だからこそ、家やUGNの理念や行動を尊いものだと思うと同時に、それが曲がっていないかを常に疑うような性格に育った。本人もこれは自覚済みで、だからこそ魔統書に適合したんじゃないか、と感じている。それは天沢の暗部であり、後の世のために自ら汚れ役を買って出た人々の想いの結晶であるので。

理想だけではうまくいかない。されど、理想を嘲笑えば朽ち堕ちる。ならば朽ちぬように剪定することもまた必然。剪定された草花に憎まれようと、それでもその先に美しいものが咲くのだと…未来の子供たちに美しいものを見せることができるなら。

これはきっと、私が見つけた、私だけの道。天沢の直系として…ただ一人の、子供たちを想う大人としての、私ができること、だから

魔統書と契約した術師であり、呪いを扱う現代の呪術師兼呪具使い。力の属性は陰に寄っており、どこか禍々しく見えることも。

普段から封印状態の術具・呪具を携帯しており、それらに含まれた呪いを相手に押し付けることができる。戦闘時は魔統書の持つ呪いの力に合わせてそれらの力を抽出。濃厚な呪いを雨のように降らせて、戦場全体を呪う。状況に合わせて呪具の種類を変えたりするので、かなりの状況に対応できる。

また、様々な術を使いこなし、使い魔による調査や分析等も可能。大体の状況に対応ができる、マルチ型のエージェント。…そのため、ついでのように調査依頼やら何やらと任務を多く振られることも多い。有能って辛いわね～世知辛い～

見た目は古びた和綴じの本。封印の札やらが貼られていたり、ちょっと一部赤黒くなってたりとどう見ても禍々しい。
その中身は古今東西のありとあらゆる呪いが載った、呪いについての専門書。噂では神話の時代の呪い…イザナギ・イザナミの岩問答におけるイザナミの【千の青人草】…なども載っていると言われている。

本来は天沢家で行った解呪の記録書であった。が、時代が進むにつれ呪いが複雑化し、それに対応するために呪いの研究が行われ。次第に呪いを貯め込み、あまたを害する魔書と化した。天沢家は一部が代表してその呪いを研究。自らも呪われる危険性を背負いながら、呪いに対抗するために呪いを学び始める。毒には毒を、呪いには呪いを…けれど、深淵には吞まれぬように。そうして、この魔書は引き継がれてきた。

この魔書を手にしたものは、強靭な理性と、清濁併せ吞む度量。それでも消えぬ良識を持つことを求められる。そうでなければ魔書の呪いに呑まれ、魔書の1ページへと取り込まれてしまう。穢れに身を浸しながらも清廉であれ…矛盾にあふれたこの魔書を御すことは一筋縄ではいかないのだ。

シングインザレイン、妖精の手、ウインドライダー、灰色の脳細胞、幸運の守護