―――"勝利"とは、我が身の｜責務《すべて》を果たすこと。

概要

UGNロンドン支部出身の本部エージェント。面影島事件を解決へ導き、若干16歳という若さで本部エージェントへ推薦された。
現在は管理部警備課ガーディアンズの所属となっており、特にヨシュア・ランカスターの直下として動くことが多い。
圧倒的な強者であり、その在り方こそまさに英雄。常人には影すら踏めない、異常者である。
生 12/24

酒の強さ 1d100 > 3　← 炭酸で酔える
寄ったらすまし顔してダル絡みしてきそう。あと泣き上戸になる。

戦闘力評価

継戦火力：★★★★★　SSランク
瞬間火力：★★★★★　SSランク
生存能力：★★★★☆　Sランク
支援能力：★★★★☆　Sランク
特殊能力：★★★★★　SSランク
総合評価：　　　　　　SSランク（エージェント最高位）

彼女の真髄は“｜ある特殊なシンドローム《ウロボロス》”による多彩な手札と、天性の即興性による戦術規模での柔軟性にある。
また、｜対抗種《カウンターレネゲイド》に感染していることで他者のレネゲイドを喰らいながら破壊・分析・模倣を一手に行うことができる。
逆に言えば、直接的な瞬間火力には乏しい。その欠点を補ったのが、かつて任務にて助力を得たフィン・ブースロイドの発明品である。継続的に火力を出すことに関しては未だ課題が残るものの、一時的に大きな破壊力を得ることが可能になった。

追記：変容

面影島での任務を経て、戦闘力面で急成長を見せている。特に、《戦神の祝福》を習得したことで瞬間的な火力はロンドン支部においても指折りのレベルまで到達している。その代償か、戦闘中の異常な侵蝕率増加に苛まれている。一時、強力なジャームに匹敵する侵蝕率を示したことから、既に衝動に飲まれつつある可能性が示唆される。

追記：覚醒

自身の本質を理解したことで、自身に宿るレネゲイドの特性を最大まで引き出すことが可能となった。
思想が強固に変貌し、手段を選ばなくなっていく様子はまさにジャーム化直前のオーヴァードである。

能力：｜精密操作《Eclipse》

身体・陰影精密操作能力。ルーナ・エクリプスの第1の能力。
彼女の戦闘力の根幹をなす能力であり、武人としての強さを決定づけている。非常に高い精度で自身の肉体を操ることができ、急所を精密に狙った攻撃や回避、果ては攻撃の妨害やレネゲイドの分解も可能。影も単独で操作可能であり、意表をついた攻撃などもできる、応用力に富んだ力。

能力：｜解析《Saros》

レネゲイド因子解析能力。ルーナ・エクリプスの第2の能力。
自身が取り込んだレネゲイド因子を解析し、模倣したり、特攻効果を持つ因子を生成する能力。いわゆる｜対抗種《カウンターレネゲイド》に分類され、この能力により、あらゆる敵へのメタ対処が可能となっている。彼女の戦術の柔軟性を支える能力であり、精密操作と複合して非常に高い適応力を誇る。

能力：｜無限の覚醒《Exeligmos》

能力改変・改竄能力。ルーナ・エクリプスの第3の能力。
自らが"勝利"に至るための必要条件を満たすよう自動で肉体を最適化する能力であり、ルーナ・エクリプスを決戦兵器たらしめる最大の要因。発動条件が非常に緩く、本人が勝利を希求する限り、生死に関係なく無限に発動し続けるため、正面戦闘において文字通りの無敵を誇る。
参考資料１："覚醒"の仕様とバグについて

能力：｜疑似永久機関《Trinity》

エントロピー反転・停滞・促進能力。ルーナ・エクリプスの第4の能力。
元来1つでも強力なエントロピー操作能力を3つ複合した常識外れの能力。結論から述べると、無からエネルギーを生成することができる。科学的な説明は３段階に分けて可能ではあるが、その原理は不明であり本人すら感覚で扱うとのこと。そのため、実際にエントロピー操作能力に類するのかすら不明である。
（進化したゾディアックウェポン全般に言えることだが）再現性がなく、独自の規則性を持っていると考察される。
参考資料２：："三相女神の月歴剣"と擬似永久機関について

人物像

高位の貴族の生まれにして、UGNチルドレンとして危険な任務を数多くこなしてきたことから、強いエリート意識を持つ。自身の戦闘力が（世界的には）特筆すべきものではないことを理解しており、他者の協力を求めることは厭わない。その反面、協力者にも一定以上の人格と実力を求めるため、他のチルドレンからは敬遠されることが多い。

好きなもの：公正な人物、実力のある人物、紅茶、パンケーキ（はちみつ多め）
嫌いなもの：不真面目な人物、ヨーグルト

追記：覚醒

面影島での任務の終盤、自らのレネゲイドの性質･･････すなわちルーナ・エクリプスという個人の本質を理解する。
彼女の本質とは絶対的な『責任感』。任されたすべてをその身に背負い、燃え尽き、灰となるまで進むことを止められない光の奴隷である。己の｜責務《すべて》を果たすためならば、あらゆる非道・殺戮すらも厭うことはもはやない。

なぜなら、彼女にとっての公正とは、｜誰か《みんな》の死を、涙をひとつ逃さず我が身と成すこと。
彼女にとっての正義とは、一度掲げたその｜信念《こたえ》を、灰となり果てるまで貫くこと。
彼女にとっての"勝利"とは、その身に宿した｜責務《すべて》を果たすことであるゆえ。

人間関係

▶"｜Imperial《インペリアル》"｜Elise《エリーゼ》・｜Barcelona《バルセロナ》（PL:りーふ）
同じ侯爵位であり、元UGNロンドンの支部長ということもあり、公私で親交がある。
エージェントとしての高い実力と公正な人格を評価し、尊敬する人物のひとりとして名前を挙げることもある。

▶"｜Nova《ノーヴァ》"｜Stella《ステラ》･｜Eclipse《エクリプス》
エクリプス家分家の子。血縁関係としては従姉にあたるが、実質ルーナが姉のような立場にある。
将来的には主従関係となる予定であり、関係性は良好。戦闘面での連携も熟達しており、本部エージェントとしての任務の際、ソーラーと共に支援チームに組み込むこともある。

▶"｜Cosmos《コスモス》"｜Solar《ソーラー》･｜Barcelona《バルセロナ》
バルセロナ家の三女にしてエリーゼの妹。未だ幼いが、貴族としての自覚を持つ。
UGNロンドン所属であり、任務の際はステラとチームを組むことが多い。また、類まれなる支援能力を評価しており、ルーナの任務に同行することもある。

▶フィン・ブースロイド（公式）
かつてとある任務で助力を貰い、結果的に大きなレネゲイド災害を防止することができた。
また、彼に貰ったガジェットはそれ以降の任務において何度も窮地を切り拓いてきたため、強い恩義を感じている。

▶小鳥遊 小夜（ハートレスメモリー）

「･･････任せて」

絞り出した言葉は貴族としての理性か、エリートとしての責任か、友人としての苦悩か。

▶六白 霧人（ハートレスメモリー）

「いい夢を」

▶エレイン・ランカスター（公式）
現UGNロンドン支部長。どちらかといえば一方的に知っている程度の関係性。
特別な親交があるわけではないが、年齢も近いのに支部長として敏腕を振るう彼女のことを尊敬している。

▶ヨシュア・ランカスター（公式）
現在の直属の上官。

コードネームについて

サロス周期とは、月・地球・太陽の位置関係が相対的に等しくなる周期のこと。およそ18年。
サロス周期毎に同じような条件下の月食・日食が起こることで知られる。つまり、サロス周期とは天文現象がある程度の精度でループしていることの証左である。

なお、サロス周期3回分をまとめてエクセリグモスという。より精度の高い周期性を表す際は、こちらが用いられることもある。

Exeligmos《三相女神の月歴剣》について

ゾディアックウェポンのひとつ、｜Harvest《月光の剣》がルーナ・エクリプスのレネゲイドに順応したことで新生した剣。
元来宿した星は『公正』を意味する天秤であったが、彼女が自らの本質を自覚したことにより、新たな性質を帯びている。

即ちそれは、ギリシア神話になぞらえた｜三相女神《トリニティ》の力。
新月を掌る幼き処女神セレネの権能は、周囲の影を喰らい尽くす。夜を蝕むあらゆる邪悪を、自らの｜"後悔"《かこ》へと封じ込め、世界を光で照らす力。
半月を掌る清廉な女神アルテミスの力によって、喰らった影を｜光《きぼう》の薪と転化する。逆境においてその効率は最大化され、無限の力と光を齎す。
満月を掌る美の化身、ペルセフォネがもたらすのは、ただただ暴力的な殺戮。燃える｜光《きぼう》を活力とし、爆発的な出力と共に、月の権能は完成する。

これら３つの複合能力に、ルーナ・エクリプス本人の『身体・影を精密に操作する能力』が合致したことで、圧倒的な戦闘巧者が創世した。

EBE1A9

｜愚者の黄金《デミクリスタル》について

ルーナ・エクリプスが、ゾディアックウェポンをより高精度で扱うために生み出した異形器官。
鳴島現のもつ｜賢者の石《レネゲイドクリスタル》の性質を、ウロボロスが解析し、エグザイルが形成した模倣品。《異世界の因子》の究極的な活用であり、しかしそれは、完全な模倣には至っていない。
なぜなら、彼女は光の奴隷。必要なのは他人と力を合わせる心ではなく、他者の願いを力へと換える精神力であるがため。彼の煌めく水晶は絆に呼応し未来を拓くが、彼女が宿す黄金は威厳をもって究極の個へと至るもの。

｜愚者の黄金《デミクリスタル》の中心となるものは、思い出と化した"後悔"の念。セレネの力で喰らった影を封じ込め、急速に｜光《きぼう》へと昇華させる永久機関。結果的にはゾディアックウェポンの制御だけではなく、対抗種の力と共に、破壊・分析・模倣のさらなる強化へと一役買っている。

余談①　各PCへの印象（最終話）

▶ 鳴島 現
"赫醒"以来、守るべき一般人から戦友へと認識を改めた。
未だ頼りない男ではあるが、何よりも純粋なその心根に触れ、この男なりに貫くもののあるものだと感じ入る。
一撃の火力には変わらない信頼を置いているが、いい意味で"光"に寄り過ぎない存在だと思っている。それはつまり、自らのように光へ堕ちることがないようにという祈りでもあり、そういう意味では、未だ庇護対象として見ているのかもしれない。

賢者の石の出力故に、圧倒的に叶わない局面は存在している。
だが、闘ったとしても負ける気は毛頭ない。彼が運命に"選ばれた者"であるのならば、彼女は運命を"選んだ者"。
大切な一人を背に戦う彼と、数多くの涙を背負う彼女では、闘う理由も、意味もまるで違う。どちらが尊いとか、正しいとか、そういうことではなく―――ただ在り方として、"勝つ"ことを選ぶ。

▶ 明石 要
戦友の一人。肩を並べて戦えば心強いが、癖のある戦い方からして正面から敵対はしたくない。
適応力も高く、単純な出力と安定性だけではなく戦闘技巧も高いものと評価している。
友人としてその冷静さを尊敬する部分もある。精神面に関してはかくありたいとは思いつつ、自らの勝利への執着を鑑みれば、そうはならない、なれないことも理解している。
然るべき強者。だが、当然―――負ける気はない。

▶ 我妻 桐華
守るべき一般人。だが、同時に脅威へと立ち向かう心強き味方でもある。
一本筋が通っているようで簡単に揺らぎうるその精神性は、やはり人が人たる証左だろう。もしも桐華が揺らがぬ強固な精神を手に入れたなら、その時はもはや一般人とは認めない。反面、特化した支援・妨害能力は自らの持ちえない部分でもあるため、極力見方でいてほしいという気持ちもある。
職業人としては図りあぐねていたものの、《記憶探索者》の力を見て探偵職として素晴らしい人材だと認識する。
人として眩しくもあり、正直なところを言えば人を支えるその在り方を、羨ましく思わないわけではないが――。

▶ 月光 千影（集合知）
隠れた強者、破壊力特化。
覇気のなさ欺瞞となっているが、実行力の高さを評価している。思いのほか精神性も強く、悪は悪と断じるような姿をもって、自らに近しいものがあるのだろうと感じている。等しく全体の奉仕者であるが故に、共感こそすれど、しかし同時に通じ合うこともなさそうだと断じている。
単純な戦闘力で言えば、正直どちらが上ともつかないほどではあるが、やはり負ける気はない。

余談②　キャラクターデザインとモチーフ

３話時点

イラスト：タマヲさん（←激推し）

モチーフは「月」「月食」「光」「ブラッドムーン」。
概ね月に類する言葉だが、ニュアンスとしては天文現象としての月が強い。そのため、サロス周期そのものがコードネームであったり、コンボ名でも月の満ち欠け、夜更けと夜明けなど「周期的に繰り返す」科学的な現象を比喩している。
神話的な側面でとらえた月は、しばしば絶対的な美や永遠の繁栄をもたらすものとして描かれる。ルーナはそういった伝統・伝説的な側面を軽視する傾向にあるため、科学面でのアプローチが強く出ている。

天文学的に見た月が周期的であるように、キャラクターとして全体的に浮き沈みがあり、あまり安定した挙動を示さない。
しかし、その浮き沈みすらもサロスという括りで見れば周期的なものであり・・・結局は、プラスとマイナスを絶え間なく繰り返しどこへも至らない、そんな様子を示している。
貴族としての理性、UGNチルドレンとしての責任、人間としての感情。それら自らの人生一切を、優秀な駒としての枠に収めたがる無意識。決して掟破りに至らない性質は、彼女の短所であると同時に、長所でもある。

最終話

決して掟破りに至らないはずの彼女は、"勝利"の果てを知ることでその運命から解脱した。
新生したモチーフは「栄光」、「勝利」、「責務」、そして「月の女神」。

果てなき円環、周期性を示すサロスは、さらなる精密性を持ったエクセリグモスとして覚醒した。しかし、それは断じてプラスとマイナスを繰り返すだけの周回ではない。月の衰退と隆盛が織り成す｜三重奏《トリニティ》を完全に掌握した彼女にとって、周期はもはや、回り昇華する螺旋階段と化したのだ。

エグザイル、その性質は「無限の覚醒」。
"勝利"の栄光を手にするまで、あるいはその身灰となり果てるまで――立ち止まることは禁じられた。
故に、前へと進むのだ。光へ、希望へ、"勝利"へと。
ならば汝、光の奴隷よ。自らの肉体程度、自在に操れずしてなんとする？
そのための"｜愚者の黄金《デミクリスタル》"、そのための我が命。

ウロボロス、その性質は「影の捕食」。
深く暗い"後悔"の過去を、世界の影と共に自らの体内へ封印する。｜我が身、太陽とならず《天使の環など掲げず》とも、影を払えば、ほら。
世界はこんなにも光に満ちているのだから。
故に、夜天曇らす影を喰らう。喰らった影を薪とし、新たな希望を創世するために。
そのための"｜Exeligmos《月歴剣》"、そのための我が魂。

無限の覚醒を繰り返す円環。
影を光へ昇華する永久機関。
２つのシンドロームが織りなす二重螺旋こそ、彼女に刻まれた｜本質《DNA》なれば。

余談③　懺悔

ワンコンボ侵蝕４０。
虚戦神は人類の夢や。目指せ侵蝕２００％！

覚醒の致命的な代償として、生きて帰ってこれるか怪しくなった。
誰だよ愚者の黄金積んだやつ。ほぼジャームじゃんこれ。

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Luna･Eclipse

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