小さい時から母のマジックを間近で見てきたため、すぐにマジシャンに興味を持った。回数は少なかったがアシスタントとして母と一緒のステージに立って、マジック道具の持ち運びを手伝っていた。

父は母やアシスタント、幸也の安全に気を付けながらマジック道具の設計、作成をしており細かい使用感や耐久性などのテストを繰り返して道具を提供している。父は母の仕事の手伝いのほうが設計士の仕事より真剣にやっているのでは？

小学校時代には既に将来はマジシャンだと決めておりそのための修行方法やマジックの研究をしていた。
「マジックのコツは、相手を観察することから始まる。」

母の教えを守って修行したらある程度人に見せられるようにはなったが、一流のマジシャンである母にはまだまだ届きそうにない。

今に至るまでも、母に勝てないことに凄さを感じるとともにコンプレックスも感じている。
「いつになったら、お母さんより凄いパフォーマンスができるかな…。」

明るく穏やか。ストイックな部分もある。母の教えもあるのかよく人間観察をして人の視線や表情を研究している。

(追記)
尊敬していた先輩のように振る舞うようになった。
根本的な部分は変わっていないが楽観的になり、ヒーロー活動を積極的にするようになった。

尊敬できる人、いつも無茶ばっかりする人、どこまでも楽観的な人、そして大好きだった人。
「良い夢を、夢先輩。」

あなたから託されたものは僕が受け継ぎます。
メモリは全て僕が回収して、起きてしまった悲劇を完全に終幕に導くことが僕の役割です。

復讐なんて考えてません。言いましたよね？

ショーの最後はスタンディングオベーションですよ。