飄々としながら大雑把、風のごとく素早く動いて相手も味方もかく乱させる。
片手にはニーチェが書いた「ツァラトゥストラはかく語り」。
しかし彼は別にニーチェを信奉していない。彼なりの言葉で独自解釈をしてどこか捻った言葉に変換している。
つまりは、適当に生きている人間なのだ。

判断が早く即断即決、その過程を省略しがち。


好きな食べ物はカロリーメイト。手軽に栄養が取れる点が好みらしい。
好きな場所は大きな木の幹の上。よくそこで休みを取っているらしい。

オーヴァード適正が高かったために、レネゲイドの訓練に苦心している人の気持ちや、普通の人の気持ちをちょっと理解し損ねている部分があり、自分的にはわかりやすいように教えるように悩んだり頑張ったりしているつもりである。
いわゆる天才型。
一度レオに無茶をされてから、より速度を求めるようになった。
できるだけ最高速度で、誰よりも早く物事を解決する。
そのため自分が必要なこと、不必要なことを切り分ける効率さを求め、自分が必要なことは「自身が最速でやるので頼らない」ようになった。自分がやる必要ないことは簡単に人に投げる。

その最高効率に、自身の生還・無事は入っていない。
すべては幼馴染や友人たちが平穏無事に過ごすため。誰かに気づかれる前にことを終わらせることを目標にしている。

エデンでの事件を経て、大事な友人やバディと出会う。これからも彼はそのためにその身を費やす。
すべては最高の未来を創るため。

能力測定

過去

物心ついた頃からとあるUGNの孤児院におり、チルドレンとして育った。レネゲイドの適性が高く、おかげで優秀だと言われたが、他の子供たちと折り合いが悪く、孤立しがちだった。
そのためよく本を読んでいた。伝記物が好きで人の行動原理を学ぼうとしていた。
人間はこう思う、ならばこう言い返したり、こう行動すれば良いと頭に叩き込み、それらを実行して世渡りしてきたのである。
そのため本の言葉を引用しがち。
そのため自身の中身は空っぽだと感じ、バレないように大仰に振る舞うことが多くなった。
それらで人付き合いに疲れて逃げることもしばしば。意外と繊細な心の持ち主だったりする。

レオポルドと共にRラボの検診に参加した結果、閉じ込められた。レオポルドと共に過去を振り返りながら、途中でレオポルドが「コピー」であることを知る。しかし、コピーだろうが彼を「レオポルドに変わりない」と受け入れる。
存在証明を下したあと、存在が保たれず消えていくコピーを見送り、起きたオリジナルのレオポルドには何事もなかったと笑った。全ての記憶は彼の中。

睦島新汰の保護という依頼を受け、N市に赴いた。たぶんエデンで子供たちへ教育していた実績を買われた。新汰に対しては基本的に優しく接している。
新汰がオーヴァードであることに気づいたときは、刺激しないように接していた。
キャプテンジョーカーが新汰の従者であると気づいたあと、”新汰の”キャプテンジョーカーを彼に渡した。
ドクタートラジェディに操られていたキャプテンジョーカーを撃破し、真キャプテンジョーカーを見届けた後、新汰と共に日常へ戻っていった。彼の未来を、育てるために。

N市になにかと縁があり任務に訪れているUGNエージェント。
今回はなんと、高校生に潜入だ！
もう年的には高校を卒業したのでちょっと心中複雑だったりする。

現在はN市で睦島新太という少年の面倒を見ていたりする。(UA時空では解消しているかもが、施設にはよく訪れている)

N市高校での潜伏中、奇妙な噂を聞いた奏士は、どちらかと言うと懐疑的だった。
理想の自分、とはいったいなんなのか。
……自身が今理想に近いのに、その場合はどう映ってしまうのか。
少しだけ興味があった。

しかしやはりそれは幻影であった。
「自分の最大の敵は自分自身。だが人はそれに負けるほど弱くはない！」