登録名：阿久津 彩音《あくつ あやね》
コードネーム：暗がりに繋ぐ《タービッドシスティ》
性別：女性
出身：日本
誕生日：12/10
身長：164cm
体重：57kg
血液型：A型
所属：UGN/古物蒐集會(ダイナソー)
ブリード：クロスブリード
シンドローム1：オルクス
シンドローム2：バロール
シンドローム3：―――――
特記事項：遺産《信仰の火》契約者

・戦闘適性：D
・命令順守：A
・継戦能力：C++
・陣頭指揮：B+
・社会適性：A
・RC技術：D
・衝動耐性：B
・特異能力：B

『古物蒐集會(ダイナソー)』に所属するオーヴァードの1人。
古物蒐集會の事務総括を担っており、組織内のほぼすべてがどこかしらで彼女を通している。
元からの弱視に加え、遺産の代償により右目の視力がほぼ失われており、左目も矯正具が無いと日常生活もままならない程。
視力によるハンデをイージーエフェクトで補っているため戦闘や日常生活は行えているが、どんどん失われていく視界は心を蝕んでいる。
望まぬ遺産との契約、その経緯や代償による追い討ちによって心を病んでいた時に箱守に示された『代償を補える遺産』あるいは『遺産の契約を破棄する手段』の可能性に縋り、古物蒐集會に籍を置いている。
それが本当に事態の解決になるのか。遺産から解放された先に待つ真の絶望からは目を逸らして。

対象にダメージを与える通常弾と対象を縛る特殊弾の二種類の弾を使い分けるスタイルで戦う。
通常弾は取り立てて強力な威力という訳では無いが、それでも並のオーヴァードとは比べ物にならない威力を持つ。
しかし、何より恐ろしいのは彼女の魔眼を組み込んだ特殊弾だ。
その弾丸を打ち込まれた者は実時間と体感時間が乖離し始める。続いて、神経の命令伝達に無数の遅延が発生するようになり、思うように体がうごかせなくなる。
レネゲイドのバグを引き起こしているだけなので、調律さえ出来れば立て直すことは出来る。だが蝕む特殊弾はその度に何度でも打ち込まれることだろう。
対象のレネゲイドを蝕み犯すその弾丸は、対象がどれほど強力な力を持っていても抗うことは出来ない。

彼女は比較的最近までオーヴァードですら無かった。
夫と一人息子の3人家族で暮らす、ごく普通の人間だったのだ。
だが、ある日彼女の帰りが遅くなったある日のこと。彼女の家に押し入った強盗が夫と息子を刺し殺し、家を漁っている場面に出くわしてしまった。
そして、その際の強い怒り、憎悪、殺意、絶望、そう言った負の感情によって励起したレネゲイドによってオーヴァードに覚醒した。
同時にどこからか現れた拳銃サイズのマスケット銃……《信仰の火》を手に取り契約者となった。
そのまま強盗を撃ち殺した彼女は心身喪失状態となって数日間座り込んでいた所を箱守紡に発見され、保護された。
その後、世界の裏側についての真実を聞かされ、同時に遺産の代償を知り、自死しようとするほどに追い詰められたが、遺産がもったいないと思った箱守に遺産には未だ謎が多く、君の望む物もあるかもしれないと唆(さと)され、踏みとどまり古物蒐集會のメンバーとなった。

UGN遺物探索局に所属する遺産回収部隊。それが《古物蒐集會(ダイナソー)》である。
表向きの役割は遺物探索局が発見した遺産を他勢力に先んじて回収するための武闘派回収部隊とされている。
だが、その実は『遺産収集者(レガシーコレクター)：箱守(はこもり) 紡(つむぎ)』が集めた遺産継承者達および箱守本人を監視、管理および利用するための専用部隊である。
そのため、人事権は箱守紡に全権が委ねられており、彼女が気に入った(に目を付けられた)人員で構成されている。
結果としてメンバー全てが遺産継承者で構成された特殊な部隊となっている。

拳銃サイズのマスケット銃。金細工があしらわれているが、くすみ切っている。
「こんなもの……私は、望んでいなかった。ただ、家族と平穏に暮らしたかった。この力のおかげで2人の仇を取れた事だけは、感謝してるわ」