種としてのパワー、自然への適応、野生で生きていくうえで人間は脆いということを知っており、表には出さないが、Aオーヴァードへの劣等感がある。
が、そのおかげでライオンだけでなくライオン以外の動物へのリスペクトも自然と身についており、食事の際の『いただきます』の心すら誰に言われるでもなく感じていた。
エデン創設からは、群れの仲間だけではなく、ハキムを始めとするほかのAオーヴァードやUGN職員との会話からメキメキと知識をつけ、人間は脆いが文明を築くほどの知性と器用さがあることを知る。
そこからは、人間としての強さを含めキングに認めてもらい、次の“エデンの王(キング)”になることを最終目標としている。

風呂は嫌い、衣服も窮屈、空が見えないと不安になる、基本的に生肉を食べると怒られるetc……人間社会が与えるストレスが多い。
しかし知的好奇心が擽られることは多く、知りたいことは無限に湧いてくる。許可を得たうえでUGNの研究室で気が済むまで調べものをすることもある。
人間を知ること、そしてオーヴァードを知ること、それはブランにとっては自分を知ることにもなり、それは彼女の力になる。

自身の体から脊椎を思わせるような形状の肢体を触手のように生やす事ができ、組み合わせて新たな四肢や部位とすることができる。
また、即時に結晶化させることができる特殊な体液を体内で生成し、攻撃に転用させることもある。
《骨の剣》:両肩口から生やした肢体を組み合わせ、両腕をライオンの骨格を思わせるような形状へと変形させる。
《異形の転身》:しっぽのように腰から伸ばした大きな肢体を支柱のように使い、自身の体を前方へ投げる。
《サポートデバイス》:顎周りから口を覆うマスクの様に、ライオンの牙を思わせるような部位を作り出す。
《クリスタライズ》:特殊な体液を滲ませ、攻撃した相手の部位を結晶化し砕く。
《ヒュドラの怒り》:首筋、脊椎からいくつもの肢体を伸ばし体の各部位へと繋ぐ。反射での処理を増やし無理やり反応速度を上げる。