・幼い頃に両親が離婚したため、母の雨崎澪（あまさき・みお）と二人で暮らしていた。澪は看護師をしている。
・イガルドさんと血契を交わした際に父の乾忠弘（いぬい・ただひろ）に関する記憶を失い、彼を認識出来なくなっている。
・母一人子一人で育ったためか家事は一通りこなす。意外と綺麗好き。
・母の影響で、バイトをしながら看護系の専門学校に通っていたが、イガルドさんと血盟になってSIDに所属することになったため、バイトはやめている。専学は休学中。
・中学、高校と剣道部に所属していた。多分二段くらい。戦闘は素人なので、空いた時間にSIDで訓練とか受けるようにしている。
・使用武器は刀。初戦時はイガルドさんが血で作ってくれた刀を使用したが、以降は志衛の形見の刀を渡されて使用している。

・父方の乾家は陰陽師(土御門家)の家系で、「お館様」と呼ぶ吸血鬼と血盟を組むことで力を得、牙狩りを家業としている。
その中でイガルドさんの属する吸血鬼の一族と対立するようになるが、昭和初期に「お館様」と契って当主になる予定だった志衛がイガルドさんに捕らわれた後、彼と血盟となったために一族から破門されている。
・「お館様」の正体は業血鬼。乾家の先祖の血盟相手だった吸血鬼がパートナーを失って業血鬼と化し、乾家の者を血僕として従えながら隠れ蓑として牙狩りを続けている。
「お館様」はパートナーだった青年に固執しており、乾家の跡継ぎが彼と同じ25歳になる度に自身の血僕に加えていたが、かつてのパートナーによく似ていた志衛が寸前でイガルドさんの血盟になってしまったため、イガルドさんを恨んでいる。
・イガルドさんの一族は坤家といい、目立たないように現在表向きには土屋姓を名乗っている。
乾家を牛耳る「お館様」に対抗するために、かつてその血盟だった青年の姉が吸血鬼となって興し、能力のある者を血族として引き入れながら勢力を保ってきた。
尚、敵対する乾家の志衛と血盟になった時点で、イガルドさんも坤家から追放されている。
・現代において、当主の忠弘の息子として生まれた凌もまた志衛と瓜二つだったために「お館様」に狙われていたが、それを知った澪は凌がまだ幼いうちに離婚し、凌を連れて乾家を出た。
・「お館様」は凌が25歳になるまではと放置していたが、澪が自身に関わるある物（詳細未定）を持ち出したために澪を襲撃する。
だがその時に澪を助けようとした凌とイガルドさんが血盟を組んでしまったため、志衛に続いて凌もイガルドさんに奪われる形になる。
・牙狩りの家系に生まれたが、上記の経緯で幼い頃に乾家を離れ、また澪が敢えて何も教えずに育てたため、凌は吸血鬼や血盟、業血鬼については何も知らずに育った。

・乾家の「お館様」と呼ばれる業血鬼が澪を襲撃した際、母を助けようとした凌を止めたのが居合わせたイガルドさんだった。
凌の容姿がかつてのパートナーだった志衛とそっくりであることに気付いたイガルドさんが、澪を助ける力を得るためと称して凌に血契を結ぶよう誘導したため、成り行きで彼の血盟になってしまう。
・出会った当時は吸血鬼に対する恐怖感が強く、イガルドさんの背に出ている痕印は獣（狼）だったが、行動を共にする内に恐怖感は薄れて今は羽根（黒い鳥の翼）に変わった。凌の痕印は首に黒い蝶。
・イガルドさんとの約束は「『kneel』と言われたら膝を付く」というもの。血契を結ぶ際に深く考える余裕が無く、うっかり了承してしまった。
イガルドさんの方は理由があって凌の行動を縛る約束を課したらしいが、凌は彼の真意を知らないので、下僕扱いしたいだけだろうと思っている。
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