容姿・経歴・その他メモ

出身はエリンディル大陸西方。それなりの腕と交渉術を身につけた元上流階級であるこの青年は本名をリンリという。育った環境の反動か女性的な口調でハキハキと喋り、また派手好きで青の地毛を真っ赤に染めあげていることも相まって非常に明るい印象を受ける。が、その手癖は世間一般的には悪い部類であるとされる。故郷の影響から狩猟の神ケルノスを信仰し、現在はグランフェルデン大神殿に身を置いている。
かつて起きたキルディア共和国の内乱を若くして鎮め、その功績により富と名声を得る。それも束の間、内乱を引き起こした過激派シャーマン組織「ジャマナヤツァーブチクラス」に目を付けられ、婚約者だった権力者の娘を呪詛で殺されてしまう。謀略に嵌まった彼は殺しの罪を被せられ、得たもの全てを簒奪されたあげくに追放を言い渡されたのだった（これで済んだのは先の功績による最大限の温情があったからである）。
やり返すほどの力はなく、さりとてここで自死を選ぶほど自暴自棄にもなれない彼が次に取った行動は、金稼ぎであった。金の強さを知っていたからこそ、再び顔を上げる気になれたのである。
兎にも角にも安定した収入が無ければ何も始まらないのでグランフェルデンへ赴き、神官へと転身。神殿から支援を受けられると聞いていたが、蓋を開けてみれば下手な冒険者よりも苛烈で多忙、本気で生き残る術を身につけねば収入どころの話ではないと必死に研鑽を重ねていくうち、援助の申し立てや根回しなどを行う余裕は今の立場には無いと断念。断腸の思いである。
それから暫くして、ようやく心身共に聖職者然としてきたころ。何か良い稼ぎはないものか、と暇を縫っては下町の酒場に足蹴く通う彼の姿がそこにあった。行動に移した以上は絶対に当初の見込みよりもデカく稼いでやる、そんな貪欲な心が彼を突き動かしていた。そろそろ酒場の常連と顔見知りになったかというところで、周囲の注目を集める機会に恵まれる。すると昔取った杵柄だと披露したダンスは大いに受け、味を占めた彼はこれを副業にすると即決。しがない聖職者から一転、下町の人気者へと躍り出た。
たんまり稼いだ帰り道、久しぶりに温まった懐に酔い痴れながら、この立場を今度こそ守って見せると心に誓ったのだった。神殿にはバレた。翌々週のことである。
後日罰として、神聖騎士団候補生の体で先遣隊に放り込まれることとなった──と本人は思い込んでいるが、実際はキルディア共和国の内乱を鎮めた功績が認められ召集されただけであった。つまりグランフェルデン大神殿には素性もバレている。

履歴

マリア・フォン・ソネット （ねぎま）
同じグランフェルデン大神殿所属の真面目な神官。副業がバレた元凶。一緒に仕事をしたことは無いものの、アルカードである彼女の噂はよく耳に入ってくるため認知はしている。酒場の金稼ぎを目撃していたマリアはそれを神殿が認可しているものだと勘違いし、上司に世間話のついでに漏らしてしまうのだった。

アルマイト・ツァルマティオ （景津）
酒浸りで娯楽大好きな神官。早朝一番に神への祈りを捧げる信仰心と、日が傾く前から酒をあおるだらしなさを併せ持つ。招集後、馴染みの酒場で意気投合した悪友。

ゴヴァンバ・ノンノ （だいまお）
騎士団候補生として召集されるまで村にいたネヴァーフ。よく「飯は食ったか？」と聞いてくる。酒場で踊っていたところに旨い飯を食わされ意気投合した。

ギルド：見境なき騎士団(ｲﾝｳﾞｨｽｸﾘﾐﾈｲﾄ･ﾅｲﾂ)
https://charasheet.vampire-blood.net/5310557

セッション履歴

収支履歴