地球によく似た、しかしどこかディストピアな異界からエリンへ“転生（リジェネ―ト）”した“人工妖精（フェアリー・オートマトン）”。「人類生存のために生み出された最初の希望」であり、“人工妖精”の初号機。宇宙生命体との激しい戦争を経験しており氷原探索での外敵はだいたい似たものだと思っている。

　元居た世界で、惑星探索のためのワープ装置を使用した際に、装置がエラーを起こし、エリンディル北方の地下遺跡へと不時着。単独でを南下し、プリムスに辿り着く。技術者たちにワープボットを診せ修理を依頼するも、未知の構造をしており、必要な部品や技術が足りないため、修理が完了するまで開拓団に参加することとなる。

　ニンゲン（“神の子”の六種族）・エクスマキナ・フェイに対しては非常に友好的。ドラゴネットや妖魔種族に対しては、知人から味方と教えられるまでは問答無用で外敵と判断し、襲い掛かる。何度かトラブルを起こしたため、一通りの団員を教えられ、頻度は減ったが、襲い掛かれた数名には恐れられている。
　根本は善良な性格だが“殲滅”や“解放”といった物騒な事柄が好きで、非常に活動的で休むことが嫌い。暇になると訓練相手を探し、最近では誰かからもらった知恵の輪を気に入って、室内でも多少は大人しくできるようになった。

　宇宙外生命体から侵略により、元居た惑星は未曽有の危機にさらされていた。人類（モルガンから見てヒューリンと大差ない種族）は、異世界からやって来た妖精（エリンでいうフェアリーによく似た存在）を研究し、“人工妖精”を誕生させ、彼女たちを戦わせることで大部分の人口を失いながらも生存圏を手に入れた。

異界の人類が造り出した“人造生物（ホムンクルス）”。モルガンの他に数体の姉妹が存在し、それぞれコンセプトが異なる。
モルガンのコンセプトは“解放（ブレイクアウト）”であり、人類を当時の外敵であった宇宙外生命体から守り、対象を殲滅することが目的。その役目を終えてからは英雄として称えられていたが、惑星の環境変異や資源枯渇の問題から自分と同じ成り立ちの“姉妹”と共に人類が生存可能な惑星探索に赴こうとしたが、装置のエラーにより、エリンへと遭難した。

こちらの世界に転移するさい、エリンの環境に適応するため“転生（リジェネイト）”という機能を用い、転生先の周囲の環境から身体形成に必要な物質を取り込んだ。選ばれた座標に遇ったのは竜の遺体であり、そこから元の姿に近い人間の少女に似た身体が造られた。
　“転生”は動物の身体でなくても可能であり、最悪は草の1本からでも実行可能だが、四肢の一部が無かったり不完全な場合が多い。その点、“竜の王”ファーヴニルの血を引く竜種はあらゆる種族の特徴を持つとされるため、身体のスペックは非常に高い。