設定・その他メモ

父、母、妹の4人家族、だった。
今ではボロアパートに一人、いや、こいつと二人。

守れなかった可愛い妹。

あのクソ女に連れ去られた妹――あかねは、生きているんだろうか。




・伸びっぱなしの長髪
・藪にらみの目付き
・素っ気ない口調
・炎や雷を纏わせて攻撃する。

履歴

あれは、忘れもしない。
妹の誕生日。――15回目の誕生日だ。
バイトでためた、妹が欲しがってたものを引き取りに、バイト帰りにコンビニに立ち寄った。
母はとっておきの料理を家で作り、父はケーキを買ってきたとかで、仕事を定時に終えてもう帰っているらしい。

そう、幸せな光景が待っている筈だった。


玄関先で声をかける。――ただいま。それに対する答えはなかった。
嫌な予感がしてリビングに入ると、そこは血の海。――テーブルは血にまみれ、物言わぬ肉塊となった父と母。
妹の姿はどこにも無く――。

気が付くと、妹の友達。唯一の招待客である柊木望夢が俺の事を揺さぶっていた。
鉛のように重く、真綿のようにスカスカな頭で告解の如く告げられた言葉。
――僕の姉が、貴方の両親を殺し、妹を連れ去ったと。
それを聞いた俺は我を忘れて、こいつを殴り罵ったのだと思う。正直、よく覚えてねえ。
あれから俺は壊れて、妹を取り戻し、仇を討つための復讐者と成り果てた。

――そんな顔で俺を見るな、労わるな、頼むから――哭くな。
この悪夢が終れば、そうしたら……。

痕印変化　憎しみ （剣）→ 安心感（月）

半月刀を思わせる形状に変化している。

こいつへの憎しみがなくなったわけではない
あの時の恨み辛みがなくなったわけでない
でも、ただ、ひたすらにこちらを心配する表情を見ていると、自分は生きているのだと安心、してしまう。
こいつの飯でもいいか、とも。

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