「あのね、起きて、起きて！私が絶対守るから！」

始まりは、祖父が次の実験に、封印しているある吸血鬼を使おうとしている話を偶然聞いてしまったことだった。
前々から自分たちの行う吸血鬼に対する扱いに疑問に思っていた天乃は、「守らなきゃ！」と思い立ち、祖父よりも先に封印を開け、保護するために行動に出ることに。
封印の解除自体は成功したが、その行動が親にバレて大喧嘩をしてしまう。
この時、「吸血鬼と人間は対等で手を取り合うべき」という信念を確立させる。
この出来事の結果、家を出る(追い出される)ことになり、現在までリリアと共に過ごすことに繋がっている。

冷たくて悲しかった夜、でも温かくて嬉しかった夜の話

家を出てからは様々な吸血鬼や人間と触れ合い、手を差し伸べたりもしてきたが、ある時ある吸血鬼から初めての裏切りを経験し、手酷い怪我を負う。
死に体になっていた所、帰ってこずに心配して探しにきたリリアに血契を結ぶことを持ちかけられる。
それだけは、そう思っていた時、
「目の前で大怪我されて他人のふりできるほど、ボク大人じゃないよ」
その言葉と共に、リリアは傷を重ねてくれていた。
天乃もまた、これに抵抗できるほど大人ではなかった。いや正確には、対等を謳う信念が、吸血鬼からの初めての施しを断れなかった。
こうして、ある夜一組の血盟が生まれることとなる――

外見:長めの髪に灰寄りの髪色。金の瞳で左目の下に泣きぼくろ。身長は160くらい。

趣味・特技:散歩が好き。自覚してないが何気に音感が良く、歌が上手い。ただし致命的に絵が下手。

好きなもの:リリアちゃん、人間、吸血鬼、カレー、百合の花

嫌いなもの:誰かを傷つける人、めちゃくちゃ甘いもの(虫歯の原因になるから)、コーヒー

お兄ちゃんと喧嘩した日。リリアちゃんには捕まらせちゃったり、私達の兄妹喧嘩に付き合ってもらったりで、ごめんなさいとありがとうがいっぱいの日だった。
お兄ちゃんの日記を見た時、変わってしまったお兄ちゃんを見た時、とっても心が苦しかった。私のせいでお兄ちゃんがって思うと、いっぱい悲しくなった。でも、リリアちゃんが隣にいてくれたから、見守ってくれたから、私はお兄ちゃんと喧嘩することができたんだ。
リリアちゃんを捕まらせて、お兄ちゃんを助けてあげれなくて……私の手では大事なもの守れないのかなって思った。でも、お兄ちゃんが『自分を信じて進むんだ』って最後に残してくれたの。リリアちゃんも、長い時間がかかっても隣にいてくれるって言ってくれた。
私はまだ諦めない。業血鬼を戻す夢も、人間と吸血鬼が対等になれる理想も諦めない。困ってる人も助け続けるよ。

お兄ちゃん　ごめんなさい、ありがとう

リリアちゃんと学園祭しながら色々あった月。リリアちゃんが転校生になっちゃった！
皆でバタバタしながらした準備も、学園祭当日も楽しかった。三年目のはずなのに、一番楽しかったのはどうしてだろう。
でも、リリアちゃんをもやもやさせて困らせちゃったな。困らせないようにしたいのに、いつも私の力が足りない。それは反省しないと。あと自分を大事に！反省！(無理に付け足した跡がある)
一緒にいる、離れないって約束も守れるように頑張らないと。

それにしても、リリアちゃん転校生やり直しちゃったけど、朝起きれるのかな……？

リリアちゃんとお城探索した日。吸血鬼さんのお城初めて行った！
今日はお城のことも、リリアちゃんの知らないこともいっぱい知れて良かったな。メモ帳がいっぱいになっちゃった。
お土産も持って帰ってきたよ。魔術本は新しい知識が色々書いていて面白かったし、コップは多分たまに血を飲む時に使えるかも。
それに今日はリリアちゃんが研究を一緒にやってくれるって言ってくれて嬉しかった。リリアちゃんの力と知恵があれば、きっと大丈夫。不可能を可能にする魔法だって見つけられるはず。
結果を出せたら、今度こそ認めてくれるのかな。もう出来損ないじゃないんだよって分かってもらえるかな。
(何かを消した跡が残っている)

もう一つ、リリアちゃんがぽこぽこお花を咲かせてたの凄かった！またどこかでやってくれないかな？

ゲームセンターに遊びに行ったら、業血鬼さんに連れて行かれちゃって色々あった日。
リリアちゃんからかぼちゃ頭さんのぬいぐるみをもらったの！嬉しかったし、ちゃんと大事にするね。
連れて行かれちゃってからは色々あったけど……助けに来てくれたリリアちゃんがかっこよかった！オークションでも頑張って競り落としてくれて嬉しかったな。
私がもっとしっかりして、離れないから大丈夫って言えるようになりたいな。寂しい思いをさせちゃうのは、少なくしていかないと。

そう言えば、さっきリリアちゃんが何か作業をしてるのを見たんだった。顔が真っ青になってたし、何してたのか明日聞いてみようかな。

リリアちゃんと見に行ったプラネタリウムで凄いことに巻き込まれちゃった。
宝石になった所は痛かったけど、リリアちゃんにいっぱい助けてもらった。
もっと頼って頼られるようになれるように、私も頑張らなくちゃ。
でもどうして、あの時私何も返せなかったんだろう。リリアちゃんの血に頼ることが、どうしてあんなに恐ろしく思ったんだろう？
(何かを消した跡が残っている)

ちなみに、病院を抜け出したからSIDのリーダーさんからリリアちゃんに電話があったみたい。ごめんね！