1.生まれ変わるのなら何がいい？それはなぜ？

生まれ変わってもまた"ブレイザ"で居たいね。まだまだ生まれ変わりを考えるほど何もしてない。
でも、シューターの"ブレイザ"とか、グラップラーの"ブレイザ"、神官の"ブレイザ"も悪くないな？

2,能力値に現れない、貴方の短所は？

そんなもんこのわたしにあるっけか？って言ってたら皆からいろいろ教えて貰えたぜ。
発言や行動がいろいろ唐突すぎるとか、色気のカケラもねえ身体してるとか、
うるさすぎるとか、デリカシーが足りないとか、あとは何だったっけ！？（３人の元へ走っていく）

3,かつて体験した、不思議な出来事は？

やっぱ"きになるドワーフ"だな。長い白髪の鎧着たドワーフについていくと、絶対すげー事が起こる。
あいつ小さい時から年に一度は見かけてるけど絶対見失うんだ。話したこともないんだぜ。
今思えば、ジュリアに初めて会った時も、"きになるドワーフ"が森の中を歩いていた･･･気がする。

･･･あとはそうだな、これはかつてって程じゃない、つい最近だけど。『あいつらとの出会い』だぜ。

4,今でも忘れられない幸せな思い出は？

初めて酒飲んだ時。初めて武器を振るった時。初めてそれを当てた時。
ああ、私は初めて何かを成し遂げたり、手に入れたりした瞬間が特に大好きなんだよ。
ジュリアに初めて会った時も最高だったな。半分･･･いや、2割くらい、ここで死ぬかなって思ったけど、あの時はさ･･（長話

でも、今は思い出をこうやって語りはしても、思い出に浸る事ってあんまりねーな。なんてったって"現在"が最高だからな。

5,かつて失った/いつか失うだろうと予感しているものは？

ないね。失った後にまた必要になったら取り返せばいいんだからな。
取り返しのつかないもの？そりゃ失うかどうかなんてのは考えるだけ無駄だ。
ウジウジしたいなら失ってからでいいし、なんとか取り返しをつけるんだよ。必死になって、代わりを見つけるんだぜ。

6,ずっと集めている/築き上げてきた物とは？

自分。物じゃねえって？まあいいや。
わたしは自身の才能の上に努力をひたすらに続けてわたしを築き上げてきたんだぜ。

7,人生とは◯◯だ

ああ、人生とは闘争だって言いたいところだけど。わたしにとって闘争ってある意味通過点なんだよな。
闘争の渦中にあるその果てを探して、何が見えるか知りたい、何かを得たいってだけでさ･･･（長話）

あ～、でも、やっぱわたしの人生ってのは･･･『闘争』だ！

8,貴方の特徴的な外見と、それについて貴方が思っていることは？

職業柄っつーと大袈裟だけど、傷が多いな。特に右足のコレ。すげーだろ？（前日譚参照）
あとは②の短所の時に行ったけど、色気のカケラもない体してるぜ。ドワーフの女だからな。
わたしはその中でもかなり小さくてよ～。でも思ったよりモテたぜ。おっと、こっから先はオフレコな。

9,心から信じる/守りたいものは？

信じるものはまず自分。あとは信じる自分が信じてもいいって思ったものだいたい全部！
守りたいもの、な。わたしの仲間だ･･･ほんのちょっとだけ照れくさいな。あと、その居場所だな。

10,かつて手に入れた/いつか手に入れると決めているものは？

最近手に入ったから忘れる所だった。
わたしの世界に着いてこれる親友･･･戦友？が欲しかったんだよ。

11,ずっと手放せないものは？

昔っから、って話なら武器。
これからずっと手放せない、と思っているものはこの指輪だ。

12,この世で最も恐ろしいものは？

随分難しい質問だな。何かを恐ろしいと思って生きることねーからなぁ･･･。
うーん、月並みだけど、自分が「忘れ去られる」のって身の毛がよだつよな。死ぬんじゃあなくてさ。
お前の存在は無意味でした、ってありありと見せつけられるのはきっと恐ろしいぜ。
･･･ふん、そうだよ、あのクソッタレに指輪を叩き割られた時こんなことを思ったんだよ。悪いかよ。

13,未来の自分に残したい言葉は？

う～～～ん。思い浮かばねーなあ。
何言っても「当然だな」「何を言ってんだ過去のわたしは」って言われそうな気がするな～。

14,かつて犯した最大の罪は？

つみぃ･･･？って言われてもなぁ･･･？
ひいじーちゃんのマカジャハット土産の宝石菓子を隠れて全部食っちまったこととか、
ララミと遠泳に出る時お互いの身体に丈夫なロープを結び合ったせいで殺しかけたこととかか？

15_前世は？

前世ねぇ、なんだろな。考えたことなかった。別になんでもいいんだけど･･･。
イグニスの剣の小神だったりしねーかな！？蹂躙の･････ああ、悪い悪い、ジョーダン。
わたしはさ、前世がアレだったから影響を受けてコレだ、って話ピンと来ないんだよな。
だってわたしはブレイザじゃん。前世はアリとかノミだったかもしれねーけどな？って話だぜ。
というわけでわたしの前世はクマがいいな！え？そういう話じゃない？

16_この世で最も尊敬するものは？

私みたいなやつにそういうこと聞くか？
わたしが及ばない何かを持ってる奴はだいたい皆尊敬してるよ。

17_能力値に現れない、貴方の長所は？

どう見たってたくさんあるだろ！！
まずドワーフの女ってだけで（以下の文章は省略されました。）

18_かつて行った思い出の/いつか行くと決めている場所は？

姉貴に連れられて行った女性客用の娼館
いつか行ったことがない場所なんて無いと言えるようになりたいな。
どこへでも行きたい。どこへでも行ってみせると決めてるぜ。

19_かつて成した偉大なことは？

大した事やってないけどな･･･そうだなぁ。
わたしはララミを外に連れ出したのはすげーことだと思ってんだよ。
あの箱入りお嬢様が今では有数の戦友だぜ？いやぁ、慧眼だな！苦労した甲斐があったぜ！
そんなのはさて置き。まあこれからマジで偉大なことやっていくからよ、見てな。

20_心の中の親友/ライバルは？

たくさんいるなぁ！そうだな･･･その中で一番は決められないけど、一番になりうるヤツと言えば、
ララミ、オーランド、アリオル、リーン、ガーチェス先輩、カルラ、リルル･･･と勿論めいとジュリアとエアルだ。

21_君にとって冒険者とは？

フツーに職業のひとつ？だいぶ変わった生き方だけどな。
力を真っ当に振るうことができる。力の使い道としてはわたしにピッタリだ。

22(5-2nd),かつて失った/いつか失うだろうと予感しているものは？

わたしは、わたしたちを誰にも失わせないし、失わせることなんてできっこないと思っていた。
誰かに殺されたり奪われたり、なんてな。返り討ちにしてやるさ、そんな連中じゃない。

けど、わたしたちが、わたしたちを失わせる。そうなったら、その時にどうすればいい？

23_誰にも理解されないこだわりは？

ええ～～･･･たくさんあると言えばたくさんあるし、無いっちゃ無いな･･･。
そうだなあ。グラム爺に改造してもらった武器はわりと誰にもわかってもらえないな。
この武器めちゃくちゃ重い割にわたしは手が小さいからな、まず持ち手が──（以下延々と続く

24_過去の自分に送りたい言葉は？

お前は意外と運がいいぞ。さあ、これからも好きにやれ。

25_この世で最も共感できるものは？

よくあるけどさ、最も、かよ･･･。なんだろうな～。
やっぱ、美味い飯を美味そうに食ってる奴の表情かな。
･･･そういうのじゃないって？じゃあ、欠伸。え、これも違う？

26(13-2nd),未来の自分に残したい言葉は？

アンダルシアで勉強し直したことを、手紙として残しておく。未来の、わたしへ。

27,座右の銘は？

自分用の標語とか格言はたくさんあるんだけど、最近の座右の銘はこないだ自分への手紙に書いたこれだ。
"己の覇道を、大義名分として、口実として、善性を失い切ってはいけない。"

28.良い冒険とは？

本人が納得していれば少なくとも悪い冒険じゃあないだろう。
逆に言えば巻き込まれて、惰性で、納得せずに続ける冒険は良くないだろうな。
そして一番大事なのは冒険者という生き方を楽しんで冒険できていること。退屈の対局に居ることさ。

29,この世界は◯◯だ

無限に続く物語。みんなの舞台。どう表現したっていいんだけど･･･
最高の玩具箱ってのはどうだ？
このブレイザ様はちょっと特製過ぎるが、わたしもその中の玩具のひとつだ。
玩具が玩具で遊んじゃいけねーって誰が決めた？
そう、世界は"最高の玩具箱"なんだぜ。

昔、わたしは人生とは闘争だ、と言った記憶がある。
これは「闘争を通じてわたしの人生は豊かになる」という意味だ。
玩具箱だって、玩具同士が豊かにするのさ。
ブレイザという玩具の表現方法が闘争なんだ。

我ながらとんでもない啖呵を切ったもんだな。けど、あれで自分の在り方を確信したぜ。感謝したいくらいだよ。


もう、なんであんな生物に傾倒してんだとか、そういう野暮はもう無しだ。

絶対に止めてやる。あんな中身のなくなった生ける屍でこの世を埋め尽くされてたまるか。

もう顧みない。

ジュリア

わたしが中心の夢だとぜっっったいジュリアが出てくるのにさぁ～～～
ジュリアが中心の夢にわたしがだいたい出てこないのちょっっっとだけ妬けるよなぁ～～～。ほんのちょっとな！

めい

めいは･･･『ダメージ受けてもすぐ立ち直るようになった』のかな。
元々そのへんちょっとわたしと似てた気がするし。わりと似た者同士だぜ。

エアル

幸せだったら今の俺はいない？辛気臭えって！
けどそれが強さってやつだな。神官ってそういう奴の方が迷える子羊に響くこと言えそうだよな。

今日からわたしも神様だ！！（およそ20秒で終了）


ヴォイドとヘラはどこいった？
正直、ヘラは恩人だし星砕きの剣持ちだし、あんまり敵って意識はなかった。
雰囲気がおむすびの連中と大差ないっていうか。
あいつらなんでカオナシの計画にあんなのめり込んじまったんだか。
理由とかじゃなくて･･･ままならねーんだなあってこと。


そして･･･神の力に直接触れた。イズマイアの力だ。
明らかに今までと違う力が私の中に流れ込んだ。
終わりの獣が触れることは許されないってツラしてたけど何ともなかった。

その最中でもイーヴはイヤな顔しないで力を貸してくれたけどな。
イヤな顔してるかわかるのかって？魔法を使う時なんとなくわかるだろ？


正直これまでのいざこざで始まりの剣ってヤツに良い印象があんまりない。
剣のいざこざに巻き込まれないままで居たい。もうきっと叶わないんだろうな～。

ジュリア

そういえば、初めて始まりの獣とガチンコやったな。天狼はめいがどうにかしちまったもんな。
今日という日は、わたしの道のここまで来たかあって実感がめちゃくちゃ湧いてきたぜ。

めい

ワガママでイバラの道を突き進むのがめいだもんな！
すげーと思うよ。普通ワガママなら全部楽な道に行くもん。頑張れよ領主サマ！

エアル

きっとエアルという存在で居る道の長さはエアルが一番長いんだろう。死なないし。
この生まれも悪くない、ってたしか言ってたよな。それが良いと思うぜ。

国を率いるってこんな気分なんだろうな。気分は国軍元帥さ。うん...気分だけな。


見知った顔がこんなところで、こんなに沢山。
思ったよりわたしらの人脈？っつーの？そういうのが広かったみたいだ。

ハーヴェスを放棄すると聞いていたから、都市そのものを身代わりにした電撃作戦を仕掛けるつもりだった。
それすら随分と仲間たちに助けられた。

･･･いいね。こういうの。わたしが残した･･･いや、残す事ができた足跡を感じる。

ジュリア

アレクシスとの縁もついに終わっちまったなあ。ちょっと早かったかな。
全部終わったらレーゼルドーンまで行ってあいつの親族に挨拶に行かねえか？酒、持ってさ。

めい

カイナシティの復興の調子は順調だって聞いてるぜ。
夜明けの誰かをマスターにした宿を作ろうぜ、って言おうと思ったんだけど･･･ああ、誰も向いてねえなあ。

エアル

エアルは当然カイナシティ領主の婿なんだけど、その後なんかするか？
カイナシティの主な信仰のコントロールも思いのままだぜ、と思ったけどそういう神じゃなかったな。

#33_旧き英雄と、新たなる英雄　後編

武人"ぶじん"、兵"つわもの"、武士"もののふ"、こういう言葉は、マスターにゃ似合わないな。


マスターもなんつーか心が弱っちいのかなぁ！
本人には言わなかったんだけど、あんなことされちまうとさ、
「僕が命を張ってるんだからやめてあげてよ」って言ってるように感じるぜ。
ここは私の命で穏便に済ませてください、ってやつだ。
大抵心の底では脅迫として有効だと思っている奴が使う手だぜ。
マスターがそうだとは言わないけど。むしろ死に急いでるように見えるし。
世話になったからなんだかんだ言って救っちゃうし。
いやだってウルルとかギルドのヒヨコどもにガルフさん殺しちゃった！って言いにくいじゃん。
言えるけどその後絶対あれじゃん。

しっかしそんなんダメダメ！強い奴には責があるんだ。死んだらその責が零れ落ちるんだぜ。
まあ、灰だかなんだか背負いすぎて、その責が重すぎたのかもしれないけどさ。
考えすぎなんだって。こんな一言で済ませられることじゃあないんだろうけど。
でも考えすぎなんだって。

ジュリア

自分が強くない？自分が強いかわからない？
あっ･･･これ"強さ"のものさしが自分の中に存在してないやつだ。
まああの里に居たらそうか。

めい

どんどん領主サマしてきてるじゃん！いいねぇ！
そして今回もスルドイのが1発入ったな。けど、しっかり頑丈になってる！
野伏の修行はまだまだ続くぜ！めいがマスターすれば夜明けのレンジャーズだ。

エアル

すっかり肩を並べられるようになっちまったなぁ。
ところでわたしの神サマの盾はどうよ！すげーだろ！
めいが避けて、わたしが立ってて、エアルに盾、ジュリアは狩人。完璧な布陣！

#33_旧き英雄と、新たなる英雄　前編

武人"ぶじん"、兵"つわもの"、武士"もののふ"、いろんな言葉があるけど、あいつのことさ。


カッコイイよなぁ。
確かによくよく考えたらさ。自分の意志はどこいったんだとか、
祭りの前座扱いで死んでいいのかとか、そういう話はなくもないけどさ。
超カッコイイからそんなのはどうでもいいんだよな。

あまりにも武人としての在り方を貫き通されるが故に。
ララミなんかと違って、トドメに抵抗は全くない。
最後はどちらかの死で終わるということが、とてつもなく自然だ。
そしてこの終止符を打つことに、寂しさと同時に高揚感を持っているわたし自身、
ああ、わたしの遠い先祖にイグニスに連なるものの意志があるんだ、と自覚する。

戦友という語彙しかわたしの中にはないけれど。
今までの"戦友"と、少し･･･だいぶ？違うところに、あいつは並んだぜ。


そしてわたしは、良いモノの共有ってのは推し進めるべきだと思うから、
グラム爺にあの魔剣を預けるぜ。

アトラース、これはお前への侮辱なんかじゃない。
なんか、これだけは、とても、解ってほしい。あいつは解ってくれるかな。
皆わたしの世界を進化させてくれる、わたしの戦友だ。

ジュリア

やっぱりああいう奴との闘いってのはすっごくいいな。アレキシスと次に会うのも楽しみだ。
ジュリアもこっち側だよな。･･･だよな？

めい

超スルドイ太刀筋がキマった～！腕の1本くらいもってかれてもおかしくはなかったぜ。
まあ、なんつーか、偶然とかいう言葉を使う実力じゃあないんだけど偶然レベルではあったがな。

エアル

凱旋するまではなーんか闇エアルだったし、思ったより戦に生きてはいないんだな。
けど、戦場に立ってる最中の方がなんだかんだ生き生きしてるよ。何百メートルも向こうの相手に神の力を届けたり。

#32_終わりの始まり

マスターが言ってたのは、こういう事か。

こうも大規模な戦争が起こるとどうあっても手が回らない。
そして今日のエアルを見てたら、マスターが言ってたことがよくわかる。

救えなかったものを数え始めたらそれは沈み始めているぞってことだ。
わたしはわたしが救った分しか気にならないから別にいいんだけど。
"善人"は、そこんとこ大変だろうな。

とはいえわたしも沈む英雄になる素質はあるんだろう。
救った分が気になるってことは救いたがる気持ちがまだまだあるってことだから。
死ぬものは死ぬのが摂理だって、隣に居る相棒みたいな悟りはまだまだ開けないっつーか！
それでも、おかしくはないさ。そういうのもあるんだな、って感じ。
どうせ一般市民から見たらわたしらは似た者同士だぜ。

ジュリア

アレキシスと闘ってからというもの、最近闘う蛮族たちにあそこまで覇気を感じないっていうか、
道に立ってやがるから退かしただけって気分なんだ。　ジュリアは最初からわりとこんな気持ちで戦っていたのか？

めい

結婚報告にえらく手間取っちまったな！おっと、こりゃさすがにちょっとばかし口が滑ったかな。
でも墓前で報告するよりは余程いいだろ。いいと思うんだけど。

エアル

死んでいたはずの人をまるで生き返すように蘇生するじゃん。すげーな！･･けどさ。
エアル、お前なんで親父さんの動かなくなった体とか、記憶が飛んでることとか聞いて泣くんだよ？

#31_白き大鯨

力と知恵、それから勇気。見せつけてやったぜ！わたしの知恵も見せつけたな！メモしただけだけど。

なんだか海賊王になった気分だな！すすめーっ！我々の船よ！あ、失礼しました、ごめんて！



エアルが「人形遊び」と言っていたな。
いやあ･･･ありゃ本当に人形遊びだ。
最初の頃はまだ、人の悪癖とか汚い部分が認められなくてあんなんなっちまった野郎なんだなって思っていた。
けど今は･･･なんなんだろうな。大きな人形遊びをするスペースが欲しいから、邪魔な生き物を消します！
あいつらが、そう言ってるように見えてきた。えらく不気味で、そして我儘だな。

どちらにせよぶっ飛ばしてやろうって思っている事には変わりは無いんだが。

ジュリア

鯨はほったらかしにされてただけあって偉く話の通じる奴だったなあ。
それに、アトランティカから何かを聞いた様子だったよな。始まりの獣ネットワークみたいなのがあるんだ。

めい

何をどう攻撃するかって鯨の問いはこっちの夫婦にゃ謎かけでもなんでもなかったな。
さてさて、これから忙しくなりそうだ。

エアル

鯨が戦火を鎮めたら、次にあいつらはどんな手段を使ってくると思う？
ちゃんと、守れるか？

#30_夜明けの英雄たち

ついに顔見せやがった。相変わらず触れもしない、全くよくわかんねー奴だったが･･


３人組で現れて、本当に組んでやがることがわかった。
御大層な文句を並べて世界を救うためにすべての願いを踏みにじるんだと。

わたしはあいつらにアイリスも始まりの獣も世界も渡す気は無い。
あいつらは己の願いを叶える為に蛮族の大群を世界中に嗾けて脅迫してきた。
わたしらが応じなかった場合、全てを滅ぼしてから自分たちの願いを叶えるとでも言うつもりだろう。
これのどこが全ての種族の救済なんだ？救いって言葉を辞書で引くか、めいを手本にしな。

結局、どちらの意志を貫き通すかを比べるだけだ。
いつだって最後はこうなるし、そんな事はわかっていた。

ジュリア

史上初、国王直々の授与式で国王に返礼品をその場で返した冒険者！！
これは絶ッ対に大陸中の吟遊詩人が詠うぜ、間違いねーな！！

めい

カイナシティ自治領主、おめでとう！
正直向いてな･･じゃなくて、似合わな、えーと、あれだ。ガラじゃないかもな！

エアル

国王も斬れば死ぬ！わはは、ジョーダンだって！
けど、あいつらの世界を人形遊びっつって一番拒否したのはエアルだった。強くなったな！

#29_夜明け前に

久しぶりに─────わたしを、怒らせたな。


人様を試すようなマネしやがって。瓦解する人々を見て何が楽しい。
他者の瓦解を己の正当性の為に使うような連中は、ひたすら気に食わねえ。
低俗な表現をすりゃあ、同僚のヘイトスピーチしかしねえ政治家みたいでよ。
今の政治政策は劣悪である！◎◎氏は最悪だ！から始まる演説してるヤツな。

とはいえあっちの言うことが全くわからんこともない。
だからってわかろうと努力することもない。
大抵の場合、結局は力を振るうことになるんだからな。

ジュリア

今回の件がしくじってもし逃げることになったら･･
アンティーカに案内してもらうつもりだった。
そうでなくてもあの国楽しそうだから、今度覗きに行こうぜ。

めい

なんというか。加減、忘れたか･･･？
あと、そういえば今回は4人ともだいたい同じ事言ってたな。
ウチらの覇道を邪魔すんな、ってな。

エアル

イイ感じに振り切れて、これぞ夜明けって感じ！
エアルの理想郷の片鱗は見えたか？
わたしは見えそうで見えない！こりゃ一生かかるかもな～！

#28_それは、果てなる闘争の為に

あの白ドワーフは『イズマイアの娘』であり『この大陸のイズマイア』だった。
あやふやって、そういうことか･･･。


イズマイアは、このフレイルにくっついて来てるらしい･･･。理由はわからんがたまに喋れる。
あとたまにコッソリ出てきてお菓子とか持っていく。うん、わたしの先祖だ･･･。

ユグの里を巻き込んだ戦争はわかりやすく終わった。
戦争がしたい奴を、力で言うことを聞かせた。だいたいそういうことだ。
これはある意味、わたしが望んでいた一番の力の使い方なんだ。
わたし自身は、ただ見てみたいから、楽しいから、気になるからって理由で前に突き進んでいるが。
わたしにとっての冒険者、という部分ってのは、そういう力の使い方をする存在だ。


対してハーヴェスの今の空気は最悪だ。
安直に力で解決できないもどかしさが、募っていく･･･。

ジュリア

剣は砕かせない！わたしの酒のプールと、人生を楽しむ権利は、わたしのものだ！
ってこれ何の闘いだよ。
あと2週間に1回起きるって仙人かよ。いやわりと元から仙人っぽいな･･。

めい

サイレントアサシン冥途のめいちゃん。
酒場を飛び越えて劇場デビューか！？アクションの凄さがウケそう。
わたしらも最初の頃と本当に別人になったなー。

エアル

本業の神官は始まりの剣の話しづらそうだったな。
そんなに深く考えなくてもいいのさ。
救いたい、も自己満だし。極論を言えば欲だからよ。

#27_星火燎原

神ねえ･･･。いいじゃん、身近な神。あやふやな、大雑把なもの。ってとこか。
わたしも神になろうと思って道を辿ったらなれるかな。････よし、"果て"のひとつは、『神になる事』にする。


白ドワーフが遠いばーちゃん。で、やっぱり神っつーやつなんだと。イズマイア神、確定でいいのか。
そして影だけど遠いじーちゃんにも出くわしたってわけだ。


今まで旅してきて、蛮族だろうが魔神だろうが人となりを見とけって考えには前にも増して至ったんだけど。
それでもなお、イグニスに連なる神。そしてそれを信仰することは悪なんだと思っていた。

だけど、わからなくなっちまった。根底がひっくり返った。


絵からして、アンダルシアの始まりの獣が４本目の始まりの剣を使い、そして砕けた、ように見えた。
エアルから聞いたが、４本目の剣はフォルトナっつうらしい。わたしは、初めて聞いた。
破壊の剣、奪い合いを、争いを産んだ剣、･･･あとなんだったっけな。まあいいや。

わたしはこれを、アンダルシアの里は４本目の剣の信奉者みたいなもんでもあったって解釈をした。


本当に剣ごとに『善悪』の基準はあったのだろうか？


イグニスに連なる神はヘドの出る悪党が多いのは確かなはずだ。しかし、だからすべて悪だと言うのは。
これは一般人が蛮族を見る目と何ら変わらないんじゃないか？

･･･わたしも偉くなったもんだ。神と始まりの剣について論ずるなんて･･･。


ただスケールがでかくなっただけだろ。いつも通りさ。
『信じるものはまず自分。あとは信じる自分が信じてもいいって思ったものだいたい全部！』

#26_大破局の埋火

あのダークトロール曰く、エズマイアス家が神の子孫だったんだと。本当なんだろうか？


単に『神の子孫』って言うとフルシル神みたいな、生まれついての神を想像するよな。
少なくともわたしはそうなんだ。
だから実感が全然わかない。当たり前のことか。

でも、そうだなあ。強いて言えば、エズマイアス家はやたらみんな強いもんな。
わたし見てればわかるだろ？長い年月で薄まった神の力、なのかもな？

ただ、とんでもない神の力みたいなものを無理やりに継がされなくてよかったと思っている。
そうなったら多分、"夜明け"は無かったから。

同時に、今お前は神の一端だから何かしろって言われたらそこそこ受け入れられる。
わたしはそこまで強くなったと思えるから。


ところでまあ、あのダークトロールはわたしと同じような･･･探究者、求道者だと思うんだけど。
あいつはおそらく、道を突き進む事が楽しくて、自分の存在の痕跡＝何も残っていない事。そんな感じなのかな。
わたしは、道を突き進むのもいいけど、自分の通る道そのものが楽しい。どんな道か、何があるのか。
そして、自分の存在の痕跡は誰かの記憶の中にあるから、多少語り継がれてるくらいが気分がいいし、忘れ去られたくはない。
もちろん、自分の記憶の中にある自分が一番大事だけどな。

ジュリア

ジュリアは"迷わない"奴を気に居るよな。
確かにあのダークトロールは躊躇がカケラも無かった。
己を攻撃させて実力を測るあの仁王立ちといい、ユグの里の潰し方といい。
あいつとジュリアと気が合うってほどでもないけど、やっぱジュリアもどこか戦士だな。

めい

人助けは自分の為ってスラっと言っちゃうあたりさすが～。
まあ、わたしもそうだけど。
結局は自分の通る道が自分の良いようになってるほうが気分がいいんだよな。
そう考えると、根っこは一緒か。

エアル

わかってるって。エアルなりの男の見せ方ってやつだろ？
矛を構えず、ひたすらに盾となることを選んだと。
それもいいと思うぜ。
なんせ普段からめいに突っ込まれまくってるもんな。ちょっと違う？

#25_『マギカワールド!!』

何がどうしてこうなった

･･･忘れよう。


フェンディルってのはテラスティア大陸の国らしい。
もし行くなら船か飛行船で、なおかつ1か月じゃあ全然足りないな。
せっかく別の大陸に行くんなら、1年は見ておいた方がよさそうだ。

ドレイクにダークトロールにバルカンねぇ。
テラスティア大陸は名誉人族がメジャーなのか？
戦士としてはいい環境だと思う。一般人がどう思うかはさておき。

ジュリア

こんなこと言うのも何だけどさあ、わたしはガキの頃は男に囲まれる事が多かったから。
自分が男扱いされる事が多いのも解ってたけど、男同士の友情ってマジで憧れてたんだって。
そういうことなんだって。･･･でもそれはそれとしてやっぱ多少は変態かもしれねー。
相棒が変態だと困るか？（至って真面目な顔）

めい

パンツ野郎は当然なんだけど、めいはオッサンの事かなり嫌いだよな。
でもその手に付けてる武器。ソレはオッサンに命を救われた奴が鍛えた武器だぜ？
それとこれとは別の話だって？そうか？そうなのか。そう、なのか･･･。
なあ････もしかして････。これが女子力の差ってやつか？

エアル

いいなあ。わたしも男だったらな～。最近こう思う事が無かったけど久々にちょっと思った。
いや、よりにもよってアレでな。でもしょうがないじゃん、なんかいいと思ったんだから。
ま、どっちの方が優れているとかは思ったことも別にないしどっちでもいいんだけどさ。
気にしてもしょうがない･･･え、テラスティア大陸には性別を入れ替えられる神官がいる！？

#24_誓約を果たす者

大団円、か？


───────────────────────────────────────

記憶、印象、手に焼き付いた感覚を忘れない内にわたし自身への手紙を書いておく。

わたしたちの正しさ。それが示す道、誰にも邪魔はさせない。
わたしたちの背に、覇道を敷いてやろうぜ。面白そうじゃん。

人は正義を執行する際に最も残虐になり、所謂『善性』を失ってゆく───
───と。姉貴もひいじーちゃんも、他にもとにかくいろいろな人が言っていた。
悪人が悪人として悪事を行っているならまだまだかわいいものだ、と。

これから覇道を敷こうとするわたしは、その事に気を付けなければいけない。
己の覇道を大義名分として、口実として、善性を失い切ってはいけない。
これもきっと、"きになるドワーフ"の言っていた、『制御できない炎』のひとつの形だ。

形は大きく違えど、"獣"も己の正義のため、覇道を往くために狂い、あんな暴政を敷いたのだ。
アンダルシアでの出来事は、本当に、勉強に、復習になった。

きっとこの話をしたらお前は心配いらない、何難しいこと考えてんだ、って皆言ってくれるんだ。
だから、本当にわたしだけは、わたしに気を付けておく。もしもの時の為に、心の奥底に置いておく。
このことを手紙に纏め、たまに見返し、忘れないようにする。未来の、わたしへ。

善性を以て、暴虐の限り･･･いや、さすがに違うな。蹂躙の限りを尽くせ！

───────────────────────────────────────

フレイヤはどうだっただろう？
あいつは、『己は銃座であり、所持者に従う』という正義の為に暴虐を行ったのだろうか？

いや、そうじゃないな。善性を失うというのはもっと別の話だ。
わたしたちはお互いの正義がぶつかったから、ああなった。

そして、元に･･･ちょっと、いやだいぶ違う形だけど。元に、戻った。


うーーん。わたしたちの新居、どうなるかな～～～。気になる。
じゃなくて。


まあいいや。さあ、次だ。またわたしたちは踏み出していく。

ジュリア

最初、ジュリアはもっと人との、家族との繋がりが薄いと思ってた。
初めて会った時から、ほとんど家族と一緒にいないから。
わたしは家族を連れて、連れられて、森に入ることも結構あったから。

けど全然違ったな。解ってはいたけどさ。
冷淡に見えて、本当に絆にアツい、いい奴！

めい

例の約束を取り付けたのはめいだからな。
フレイヤが闘うと決めた時、マジで一番焦ったのはめいだろうな。
そういう重圧を背負う準備、できてるか？

できてないわけないよな！
本当に情にアツい、善人だな！

エアル

わたしたちに、めいに、引っ張られて。
けど気づけば背中を支えてる。いつもありがとな。
ジュリアの姉貴も言ってたけど踏ん切り付けとけよ。家を買うかもしれないんだからさ。

さあ、踏み出すぞ！
わたしたちの覇道を！･･･できれば着いてくる際にちょっと綺麗にしながら来てくれ。

#23_冬の訪れ

冬は、来なかった。わたしが"終わらせる"までもなく、新たな季節が、訪れた。
"あたたかな炎"は、各々の心の中に。万が一に現れる燎原の火はわたしだけで充分だ。


まず最初に改めて実感したわけだ･･･わたしが何も考えていない事をな。
顔無し野郎とそのお仲間も、デルバルドのおっさんも、獣を利用しようとしているらしいって事。
正直、後者はあんまりそういうもんだと考えてなかった。
わたしは「我儘を言う奴は躾けて平定してやる」くらいのもんだと思ってたワケだ。

それで、あの男の助言は笑える結果に終わったわけだが。
村でもあんだけ啖呵切ってな。ま、それはいいや。


･･･この結果は驚きだよ。驚きだけど、心のどっかではやるかもなとも思ってた。

わたしは所謂"負の遺産"は切り捨ててナンボだと思ってんだけど。
それをひっくり返しやがった。我が仲間ながらとんでもねー奴だよ。

この後、どうなるかな。
始まりの獣を利用しようとしていた連中は。
そして、あと２柱いるはずの始まりの獣は。
わたしの、炎は。

ジュリア

わたしから見たら負の遺産だけど、ジュリアから見たら連鎖だな。
まあなんだ、その。今まで･･･お疲れさん。

セレーネに嫉妬はしてないぞ。断じてしてない。
まあちょっと羨ましいけどな。ちょっとだけ･･ちょっとだけだぞ。

めい

世の中は奇跡で溢れてる、だっけか。
溢れさせてんのはどいつだよ･･･まったく。

傍から見たら綱渡りしながら爆弾置いて行ってるからな。
今まで通り、手助けくらいしてやるさ。それのメインは旦那だけどな！

エアル

二人揃ってこその奇跡かもな。
"導きの月"さんよ。その調子で道を照らしてやってくれ。

それにしてもどんちゃん騒ぎ（アイドル活動の事らしい）からだいぶ板についてきたな。
縁の下の力持ちポジションが。その調子でよろしくな！

#22_薄氷の世界

逃がさないぜ、ジュリア！


あの巫女、いいなあ･･･。
わたしとジュリアは、指輪が紅い糸、とか言ったけどさ。
セレーネとジュリアには紅い糸なんてもんはそもそも要らないんだよ。
最初からずっと繋がってんだから。

わたしとジュリアもそういう絆ができるかな、って最初は思ってたんだけど、
そうではないってことが解ってきた。

極論、わたしは探索者。探究者。求道者。全てを通過点だと思っている。
通過点が、選択肢が、もうひとつも無い。ゴールだと認められる所が、ひとつの果て。
旅がしたい。冒険がしたい。まだ見ぬものを。まだ得ていない何かを。

さて･･･そんなわたしの旅をここで終わりにされるつもりは無い。
そしてわたしの旅に、ジュリアを見捨ててバイバイっていう選択肢も無かった。




それで･･･気になったのは。わたしの先祖がなんだかすごいらしいってこと。
始まりの獣ってやつを止めた？

血筋で何かが決まるってのはあんまり好きじゃないんだが、
今だけは、わたしは同じことできるのかが気になってしょうがない。
願わくば、そうあってほしい。そうあらねばならない。
願わくば、我が魂を、我が腕を、"すべてを終わらせるもの"に。

待っていろ。その時が来たら、神の戦友にすらなってみせるさ。

ジュリア

わたしたちがジュリアの自由を勝ち取ってやるとか偉そうなことを言う気は無い。
ジュリアはただそのままに、自由に吹く風で居てくれ。

ああ、でも別に頼ることを覚えてもいいんだぜ！このブレイザ様とかどうだい！

めい

世界は奇跡で溢れてる、だってな。めいらしい言葉だ。
わたしも結構そう思う。アビスアローの、あの日から。

わたしも奇跡を起こせるかな。

エアル

誰かの代わりにあっさり死のうとすんじゃねーぞ。
そういうのをよく思わない戦士は結構いるんだ。わたしは別にそうでもないけど。

言ったところで止まらないのは解ってるけどな。結局4人とも"我が道"があるってことも解ってる。

#21_星に願いを 祈りに導を

林檎の雇い主は思ったより怪しくなかった･･･いや、ああいうまあまあ怪しい奴こそ裏ではガチで怪しいのかな。

星導祭はわたしの誕生日に近いんだ。ガキの頃は2倍祝ってもらったなあ。
めでたさが一度で２つ消費されちまう、って文句を言ったこともあったけど。はは、良い思い出さ。

祭りだ～～～～！！！！
正直なところアレは乱痴気騒ぎって感じだったな。
面白いからヨシ。ルルちゃんは慰めてやるからな！
そっちの気があっても別に構わねーぜ。


それにしても、アイリスを信用するな、ねえ･･･うーん。
わたしは一部の特例･･･共同体みたいな関係の奴を除いたら、基本的に"人"を信用するってなんか違う気がすんだよな。
信用するか否かはそいつの言った言葉、その内容、態度、なんかで決まるんだと考えている。
無条件に信用するのは、嘘による損ががわたしにもそいつ自身にも降りかかる間柄の奴。我らが"夜明け"とかな。

誰と話してても、「ああ、こいつ今何らかの理由で本心ではない事言ったな」って判る時がある。
ただ、ほとんどそれは重要でもないし、問い詰める必要なんかまったくないから言わない。
だいたい本人の気持ちだったり、大袈裟に言えば八方美人でありたくてそういうことを言う。
誰だってそういうことを言う事がある。その都度、しかしその重大さによって、そいつに対する信頼は変わり得る。

アイリスだってわたしに何度も嘘をついていた。でもだいたい重要でない嘘だ。
だからそれで信用は揺らいだりしない。

むしろ言うべきかもしれないことを黙ってるな、って勘づける方がよほど大事だろうな。
わたしはそっちは全然解らない。
･･･だからかな。最近のジュリアと、会話が弾まないことがある･･･。
なんとか勘ぐろうとして、なんだかよくわからなくなる。
あれから、ジュリアはあんまり"始まりの獣"については、話してくれない。

ジュリア

自由を謳歌しようとしてか、求めてか、わたしの語彙じゃ良い表現がわからないが、
昔っからジュリアは"自由"でいることになんだかこだわりがあったはずなんだ。

─でも今のジュリアは"自由"であるようにはに見えない事が、ある。
昔のジュリアはわたししか知らないけど、たぶんそういう雰囲気に、皆気付いてる。

めい

よくやった！いい飲みっぷりだった！これならわたしの実家の宴会にも招待できるな。
いや、無理には呼ばないけどな。
それにしてもエアルとイチャつくのに人目を憚らなくなってきたな。
いや、めいは元々か。面白いからいいぞ！もっとやれ！

エアル

人目を憚らなくなってきたのはこっちだな！？ジュリアも言ってたけど甘々。激甘。
ああ、それにしても、祭りってそういうキッカケになりやすいよな。
やっぱ色んな意味で余裕が無いといけないんだろう。
気分みたいな、わたしでも理解できるものから。財政、生活･･･偉い連中の領分まで。ああ、難しい、無縁なはずの、話だ。

#20_あなたを知ってる わたしを探して

まずはハッピーエンド･･･なのか？　チョコレート野郎には手も足も出ない。相変わらずわたしは何も解らない。


カイナシティには、思ってたよりいい奴しかいなかった。
善人ばっかりだ、って前に独りごちた気がするけど、
全くもって本当にそうだ。敵だったはずの相手すら、気付けば善人だ。
善悪で測れる事すら稀なのかも。
わたしたちだってそうだった。グラム爺を助けた時とかな。

これは全部解っていたことで、再確認でしかないんだけど。
己の正義で己の道を切り拓いてんだって実感できる。悪くない気分だぜ。




それから、記憶にまつわる出来事がたくさんあった。

わたしは、わたしの記憶が無くなる事よりも、誰かの記憶から消える方が嫌だな･･。




ああ、それにしてもリリアーヌがいるのは羨ましいな。
わたしにもああいう影が欲しい～。
って話をしたら、もしそんなのが居たら飯は半分ずつだって･･･。それはちょっと･･･。出費が嵩む。

ジュリア

壁画見た時随分慌ててたっていうか、狼狽えてたっていうか･･
普段のジュリアらしからぬ感じだった。
わかる事、もっと聞かせてくれよな。わたしは本当に解らないから･･まあ、不安なんだよ。

めい

思ったよりリアーヌ･･リリーはいいやつだったな。
自分の居場所が欲しかっただけだ。
大切なものってのは誰しもあるもんだな。

エアル

ユエルも思ったよりいいやつだったじゃん。
ユエルも自分の居場所が欲しいだけに見える･･･か？
世界に平等を、みたいなこと言ってたけどさ。本質はそうなのかもな。

#19_白と黒

わたしは何を背負っているんだ？おそらく、何も、全く知らずに、ここまで歩いてきた。


本当に不思議な事ばっかりで･･･
始まりの獣ってのはいくつか居て。
エアルは獣の力を持ってて。これはわたしが血清を注射したんだから知ってる。始まりの象徴らしい。
めいが多分、獣を･･･どうにかする？やつで。紡ぐ、らしい。よくわかんねー。
ジュリアが守り人。めいのポジションを守る奴で。そう、守るんだ。

わたしが終わらせるもの･･･終わりを早める者？
何の事かはさっぱりだ。

わたしはただのやたら強いだけの、ダークドワーフが先祖なちょっと変わった一般ドワーフ･･･じゃないのか？


っつーかわたしが動物に嫌われてんのだけはマジで納得いかね～！！！
あの金属板のせいだからな！！！わたしはセーフなんだよぉ！！！！ああ！！！

ジュリア

悪いね、わたしは宝物を、親友を逃がす気は無いんだ。
例え宝物の方から見つけてもらったのが始まりでもな。

ジュリアに対立する理由･･何も思いつかない。
今のわたしに譲れないものがあるか？それにジュリアがツバを吐くことは到底あり得ない。
わたしの背中に、一体何が乗っているんだ？わたしの身体に、一体何が流れているんだ？

こんなこと言うのもなんだけど、ジュリアと対立したらわたしの果ての切欠･･･ひとつ？になりそうな気がする。
それは、喜びとか哀しみとかそんな次元じゃないぜ。きっと、果てへの･･･わたし自身の、鍵だ。
だから、ゼウスは「そうならないことを祈ってる」って言ったけど、
果てへの鍵、切欠。そういう意味でだけは、手に力が入る。心が疼く。目の奥が燃えるようだ。

めい

ずいぶんひがみっぽい"自分"に目を付けられたモンだな！
こりゃあ記憶を取り戻しためいは相当性格が悪いに違いないぜ！

って冗談はおいといて。
わたしには失った家族とか過去とか無いから、実際ピンと来なかった。
わたしがもしめいと同じ状況だったら同じくゼウスを笑い飛ばしていたと思うけど。

結局あのユニコーンも善人だな。自分の首で済むと思ってるあたりがダメダメだ。
死ねば終わりだが、償えるとは思うなよ、ってことだよな。
万が一ジュリアとそういうことになっても、わたしはジュリアを殺して終わりにする気なんてさらさら無いぜ！
ジュリア側がどうかって？や、やめろぉ！聞くな！

エアル

漢気見せたか！？やったか！？
いやまぁ、エアルがやったかどうかはいいんだけどさ。
あ、でもやったら感想聞かせてくれよな。

そういえば･･エアルはでかい幻獣から好かれてたな。
白虎とか羨ましいなぁ。乗りて～！
今度こそエアルドラゴン爆誕しないかな～。

って話すると思い出すんだけど、ユエルのことがわかるんだったよな。
それにめいがたまにマインドリンクをかけてるみたいだし･･･
エアルは3人分の人生が送れそうだな。羨ましいぜ。
これは傍から見た感想ってやつで、本人は時折辛そうにしているけどな。
辛かったら吐き出せ。わたしでも、ジュリアでも。当然めいでもな！

#18_棄てられたもの達

ドワーフなんだから炎は好きだろって？･･･実はそうでもない。
迫りくる炎は、わたしを一切傷つけず、わたしの周囲だけを傷つけていく。
わたしから目を逸らすな。わたしを狙うのをやめるな。わたしを無視するな。
そういう気分になる･･･事がある。わたしはそれを、おどけて誤魔化す。

あの化物や似たような奴と本当に対峙することになったら、その時はわたしを前に立たせてくれよな。


しかしまぁマスターも顔の広い事だ。
マネネはどうだか知らないが、アイリスと仲良しなのは元からだし。
今回も相当な魔法使いとお知り合いだとよ。･･･おかげで助かってんな。運がいいね。


カイナシティ、リリアーヌ・シーング、めいを攻撃しないタロス･･･
大当たり、だといいんだがな。･･･いいのかな。
いや、まぁ大丈夫だろ。めいはいきなり居なくなったりしねーって。

ジュリア

こりゃ"いいやつ"っぷりが出たな！
けど、そういう方向での"いいやつ"っぷりをジュリアが披露する度に、
本当に謎も興味も深まるばかりだ。

めい

まぁ例えば記憶を取り戻したとして。
めいはめいを否定することは無いだろし、そんな事は出来ないだろうぜ。
そんな奴じゃない。

エアル

めいが記憶を取り戻す事に不安は無いか？
私はほ～んの少し不安が過ったぜ。もう無いけどな。
エアルも無いなら大丈夫だ。

#17_それは小さな冒険譚

敵じゃない、その時期は過ぎた、と思ったんだけどなぁ～

ウルルたちが実地訓練って聞いた時は結構驚いたけど、なかなかやるじゃん。
あのパーティのエースで6歳か･･･6歳？マジかよ。英雄待ったなし。
まあ、ゴブリンに手を下す時の様子は紛れもなく子供だったな。
ジュリアも言ってたがだからなんだい、ってなるんだけどよ。


トムキチおじさんは･･･忘れさせてくれ。
根っこが狂ってるくせに表面的には理詰めっぽい話してくるヤツは無理だ。
ただまぁ獣ね･･･わたしは人族と蛮族の他に動物もそこまで大きく違わないって思ってるけどな。
きっとこれが変だってんだろ？わーかってるって。


それにしてもゴブリンを殺すかどうかねぇ･･･。
わたしはあのデカブツゴブリン見て、なかなかいいなあって思ったんだよ。
ゴブリン如きじゃトロールみてーな期待はできないって今まで思ってたけどさ、
あのえらっそうなヤツが逃げる連中を守ろうとしてたってトコも含めて見る目が少し変わったね。

欲を言えば胸に一閃の切り傷でも残してやってからガンバって生き残ってほしかったな～！！
けどそういうことすると、そいつが人族に手あたり次第復讐したりしたら微妙にイヤじゃん。いや別にいいけど。
理想としてはお前があの時の傷をつけたドワーフ！みたいなカンジでわたしの前に立ちはだかってくれたりさ～～！！
サイッコーじゃん！？サイッコーだろ！？こういうのが闘争の果てにあるタイプの愛情なんだよ！！あ？違う？

いや、何よりこういう言動は皆から気が狂ってるって言われるからさ･･･。自覚はあるよ、ちくしょー。

結局世の中、余計なプライドと手に余る欲望、そして意思疎通の相反で腐っていっちまうんだよな。

わたしには大して関係がないことだが。

ジュリア

ジュリアは意思疎通が大切だって言ってた。
普段意思疎通する気が無さげにツンケンしてるように見えるけど、でも間違いなく確信を突いているんだ。
前も言ったけど蛮族に対する意識はわたしからしても異様だな。
善悪とかそんなんじゃなくてな、とにかく謎なんだよ。いつか解るかな？

めい

めいはエアルと一緒、で合ってっかな。
ゴブリンが人を襲わないという約束を守れるとは到底思えないってトコな。
いやあ、その通りだと思うぜ？蛮族に悪い奴はいるんだ。もちろん人族にも動物にもな。
どちらにせよ100%はねーんだけど信ずるか否かは人次第だよ。

エアル

元々わたしたちのカルラとリルルの引き込みがどういう話から始まったか、覚えてるか？
「蛮族＝悪が常識かと思いきや、そうでもないやつもいるじゃん。」って話だったはずだ。
だから蛮族に悪がいるって考えは蛮族＝悪とは全く違う。おかしくねーんだぜ。安心しな。
ジュリアは根本から別物みたいだし、わたしも親族に名誉人族がいたからちょっと違うけどな。

#16_空と海の子

郷に入っては郷に従え


謎は深まるばかりだよ。
何も解らない･･･けどいいや。探す楽しみが募るばかりだ。
私の道の果ては････元からあっさり手の届くところにあるなんて思っちゃいないが、
もっと、ず～～～っと彼方になったような気分だ。これって良い事だろ？
なんせ、急ぐ理由もないしな。わたしはわたしの歩幅で歩くぜ。


けど、あの歌はな･･なんつったらいいかなあ。

郷に入っては郷に従え、だよ。
わたしは形式ばった貴族とかのマナーとか礼とかキライだけどさ。
古から根付いてる･･･儀式的なもの。土着のもの。
唾を吐いちゃいけない領域だ。これは、人の過去と一緒なんだ。

そういうものは、敬う。これくらいは解ってるぜ。
実際にそこに居るやつらの柵とかはわかんないけどな。
皆が背負ってるものも、結局なんもわかんねーしよ。

ああ、でもこれはいずれわかるだろ。果てまでの道のり、楽しみだな。

ジュリア

ジュリアはこれまでの謎に関して大きなことを知ってるっぽい。
けど･･話してはくれない。でもそれでいいぜ、着いていくからよ。
わかんねーけど、わたしなりに考えてわかんねーままでもいいって決めたからな。

めい

めいとそっくりな･･･そっくり？あれ、本人だろ。エアルのおかんとかユエルってレベルじゃないぞ･･･。
過去だとか言っていた。めいって記憶が無いんだよな？
･･･やっぱ、何もわかんねーな。

エアル

エアルに血清を打つ時、正直めちゃくちゃ緊張した。
マジのマジにエアルドラゴンが爆誕しちゃったらどうすんだ？とか思ってた。
けど思ったよりなんともないし、結局エアルとその周りは何者なのかは･･･わからない。

#15_二つの蒼

🐲エアルドラゴン爆誕🐲

正直、バーサタイルか何かの映像を流し直してるところにわたしたちが混ぜられた、くらいの感覚だった。
実際は誰もが認識していたってことに心底驚いたよ。
そして、そう知った時に余計に怒りが湧いてきた。

己の過去に縋って諦めたり、栄光をしつこくひけらかしたりするヤツはムカつくけど、
その過去にツバ吐くやつはもっとムカつく。
故人を不当に蔑むヤツとか、クソ野郎以外の何物でも無いだろうが。

そして、あの過去弄り劇場は奈落の魔域だった。

思い通りの奈落を作れる奴。

ふざけた真似しやがって。

#14_深淵より覗くもの

過去の価値とは？

行方不明者探しのはずが･･･
予想外なんてもんじゃあないな。

このあまりにも浮世離れした雰囲気。
非現実的すぎる現実。
顔無し野郎の仕業でもおかしくない。
何を企ててるか知らねーが、いつかぶっ飛ばしてやる。
今回の出来事と関係なくてもな。

それにしても、エアルはおかんとそっくりだな。
そっくりすぎて今何が起きてるのかピンと来たくらいにはそっくりだ。

#13_奇妙な休暇、聖女様は着る服がない！

ガチの狂人だ。気が振れてるとかじゃなくて、ものさしがねじ曲がって時空を歪めているようなレベルの。

変わり者なんて言葉だけで済ませちゃダメだ･･･。
めちゃくちゃ失礼なこと言うけどあれはヤバい。
ヤバいとしか言いようが無いがとにかくヤバい。
知ってるか？ああいう人間が悪の道に走ると地図を変えるような出来事が起きるんだぜ。

･･･英雄かぁ。
わたしはさ、他人から成果を求められ続けて英雄になるって考えは全くなかったんだ。
わたしが成し遂げることが他人から賞賛されちゃって勝手に英雄になる、くらいに思ってた。
強いんだからよ。しょうがねーじゃん。

これが見る角度によってはいかに夢見がちでナメた考えかってこともわかってはいたつもりだった。
それでもわたしはそういう考えなんだからしょうがないだろ。勿論止める気はない。

けどな、期待の重圧に潰されるな、ってマジモンの英雄から諭されて。
成果を求められ続ける英雄、ってやつが如何に･･･こう･･･あれだ。やばいか･･･じゃなくて。
なんていうんだろう。素晴らしいものではないようだ、ってことが改めて思い知れた。

言いたいことが綺麗に纏まらねーけど、とにかく･･･。
こんな性格のまま育ててくれてありがとなって親に感謝しねえとな！わはは！



いっけね、ララミとの待ち合わせに遅れる。

ジュリア

さっすがファッションリーダーのジュリア！わたしは服に大金をかける気がなかったからホント助かった。
1000Gの服って時点で超高級品だろ。そうだよな？こういうとこはまだ英雄になれてねーや。なんちゃってな。
フレイヤとの銃撃戦もすっごかったぜ～。あのおっさんが居たら絶対見物料取ってるよあれは。
･･･んで、なんだっけ。やらなきゃいけないこと？なあ、それ、わたしにも手伝えるか？

めい

なんつーか、めいとガディアだけ二人組でいる時の雰囲気が異質だよな。おっさんと若い女だから？
カイナシティって初めて聞いたな。地図から消えたのがわりと最近･･･？
ガディアは一体何を知ってるんだろうな。手がかりがあればいいんだけど。
あとはそう･･･エアルとうまくやれよな。いろいろとな。

エアル

レティアさんの言ってるような、重圧に耐えきれなくなる英雄像ってのは、
トムキチおじさんとのやりとりを見た限りではエアルがそれっぽい感じがした。
気楽に行けよ、は無責任すぎるな。少しはわたしが･･･わたしたちが背負ってやるから好きにしたらいいさ。
どうせ隣に居る奥さんの分もお互い背負い合うんだろ、知ってる。

#12_心の在り方、魂の在り方　終局

わたしたちのギャンブルに付き合わせちまって悪かったな、ジュリア。
でも生きてたからセーフだな！
それに腕が動かないのも解呪できると来た。万事オッケーだ。

ああ、せっかくだから。指輪についてなんだけど、先祖代々の教えでな。
指輪を渡せるやつは大切にしろ。而して時には意地でも逃がすな。真の戦友を手から零すな。ってのがあってよ。
狩人にこんなこと言うのも気が引けるけど、ジュリアはどうしても逃がしちゃいけないんだ。
別に先祖の教えが無くても逃がさないぜ！これからもよろしくな、相棒。

あのチョコレート野郎は間違いなく奈落の魔域というものをコントロールしている。最後に確信した。
一体何故？どうやって？あいつの言う『第四の種族』は魔神に深く関わってしまうものになるんじゃないか？
止めなくては。

いや、いつも通り気に食わないからぶっ飛ばしてやるだけだ。
でも今は久しぶりにゆっくり休もう。
あんまり見たくない"果て"を見ちまった。
そして今度こそ、めいとエアルにも指輪を渡さなきゃ。

#12_心の在り方、魂の在り方

黄金林檎のやつら、結構遠慮なく蛮族を手にかけてたな。
はぐれ蛮族も軍人として登用しまくってる兵器キングドノンに送り出されたってのに。
たぶん深く考えてないんだろう。ドノン王もだからって功労者を私怨で処刑するような暗君じゃないし。

実はエズマイアス家にも名誉人族がいるんだ。
本当の血縁者じゃなくて義理の拾い子だけど。
･･･だからかな。今回の件、わたしは何が重大なのか実は何もピンと来てない･･･。
人族側の悪意が蛮族側に伝播しやすくなった･･･気がするってくらいかな。
そんなの早かれ遅かれって話だと思ったけど。

だからカルラが"こっち"を選んだのも、まぁそうだよな、って。
わたしと･･･わたしたちと居て楽しくないわけなんてないからな。

おっと、兵器キングって呼んだのはナイショな。
じーちゃんが勝手につけた渾名だからわたしは悪くない。悪くないからな。

ジュリア

ジュリアが人と蛮を分け隔てなく見ている理由の根幹は何だろう。
わたしたち全員に共通してそうなのは「個々人で見れば良い蛮族も悪い人族もいる」って考えだけど、
わたしの「親族に名誉人族が居たから気にならない」みたいな、別の理由が何かあったりすんのかな。

めい

めいが人と蛮を分け隔てなく見ている理由は･･･
「個々人で見れば」の話を、わたしたち4人の中で一番色濃く信じているからだろ。多分。
なんたって底抜けのいいやつ、正義の味方だからな！

エアル

エアルが人と蛮を分け隔てなく見ている理由は･･･
うまい言い方が思いつかないけど、わたしたちと一緒にいるから、一緒にここまで来たから、かな。
でも、今のエアルならわたしたちが居なくてもきっと同じ結論を出す･･･出せるんじゃないか？

#11_未知を照らす光たち

シュトラールはやばいって
なお笑い倒していたもよう


いや、平和だなー。ほんとに。
･･･奈落の中になんでこんな計画的な施設があるのか、だけはすげー不思議だ。
奈落の魔域ってのは唐突に発生して、中はなにもかもデタラメで、ぶっ壊して消す、そういうモノだと思ってた。
奈落の魔域をコントロールできるやつなんているのか？

ああ、魔神、かそれに深く関わってるヤツ、ってことか･･。


それにしてもわたし以外攻撃されなかったな！いいことだ！めいは避けたんだけどさ。
アリオルの一撃は今までに喰らったことがないくらい強烈だった。
もしもゴブリンシャーマンにヒザをついてた頃の私がアレを喰らったらそのまま死んでただろう。

ジュリア

いつもはわりと覇道を歩いて我を通す、って感じだけど今回はジュリアがなんだかめちゃくちゃ誠実だったな。
いや、いつものジュリアが誠実じゃないワケじゃないぜ！？
ジュリアは私と同類かと思ってたんだけど、私がいかに何も気にしないで生きてるか解っちまった気がするな～。
でもやめらんね～。

めい

芸人の魂に火が点いちまってないか？
いや、面白いから全然アリ！
それにしても触手は使いこなすの大変そうだったな～。あれはしょうがないな！
腕が何本もある感じなのか？

エアル

神官として出世したら一人称は吾輩で決まりだろぉ！？
なんでイヤなんだよぉ～！！
ってのはさておき、アンデッド一歩手前のヴァンパイアと不死仲間で仲良くなっちまったな。
わりと前代未聞のスゲー神官なんじゃないか？ライフォス神が垂涎してるぜ、きっと。

#10_奈落の矢

リルルたそ～💛

カルラの"招待状"に巻き込まれるような感じになったな。

あの列車の様子を見た時に、ふと思った。
これまで散々「人と蛮の境目は善と悪の境目と違う」って事を言い続けてきたわたしに対する、
逆から見た当てつけみてーだなって。
こういう世界がお前の理想なんだろぉ？って言われているような気がした。
いやまぁ、こりゃ平和なモンだなーとは思ったけどさ。

こう考えるってことはある意味無意識に蛮族の大半は平和と正反対で、
人族の大半は平和に寄り添っているって考えてるってことなんだよな、おそらく。

ん？いや、これはこれで合ってるじゃん。
ははは、なんだ。考えすぎだな。

個々人を見極める必要は当然あるから、こんなことは重要じゃなくて、
むしろ先入観の原因になるだけだろうし別にどうでもいいけどな。

ジュリア

ナイス勧誘！
リルルってよく考えたらウルルと名前も似てるよな。
ウルルは過保護マスターに育てられてるしさ、
ああいうやつが傍に居てやった方がいい刺激になるんじゃないか。

めい

最近のめいは戦技以外も見てておもしれーな！
このパーティーにこなれてきた感じを一気に通り越しちまって、
なんつーか裏組織のマフィア感あるぜ。
そのまま猪突猛進だ～！

エアル

こいつ、自分にも【クエスト】かけやがった･･･。
狂信とか言われてるオッサンの話してくれたけど、エアルもけっこう狂信者かもな！

「良き人の友」って言ってたけど、まぁ便宜上「人」って言葉をなんとなく使っただけで、
「人族の」って意味ってワケじゃあないんだろう、って勝手に思ってる。多分だけど。

ちょうどいい言葉が無いよな。「良き者の友」？なーんか堅すぎるかなあ。やっぱ人でいいよ人で。
そんなことはナチュラルに気にしないでいられたほうがいいさ、きっとな。

#9_地平の海を越えて

星砕きの名は伊達じゃねえ。

やっとラージャハに着いた。
ほんっと～にいろんなことがあったな。
王に縁があるなんて言ってたけど、今回はまさかの国王サマが出てきたぜ。
なんでマリルの事なんか聞いてきたんだ。
もしかしてわたしたちは思ったよりデカい出来事の渦中にいるのか？
楽しくなりそうだ。


この旅は、これだけ強くなってからじゃないと例の奈落じゃやってけねーぞ、って運命かもな？
そう考えると運命ってのも楽しいな！

武器の名前はまぁ、ひとまずなんでもいいか。とりあえずは、星砕き、って呼ばせてもらおっと。
こういうのって、人からつけてもらえたら面白いんだけどな。
わたしらのPT名もだけどさ。

ジュリア

斥候としての奇襲技術に磨きがかかったな！あのショットガン喰らったらひとたまりもないぜ。

3人とも見てて思ったんだけど、王族や皇族をそこらへんの･･･いわゆる"長(おさ)"かなんかだと思ってるよな。
ジュリアはそれが一番わかりやすいぜ。だからわたしみたいな軍の爪弾き者が付き合いやすいのかな！
偏屈貴族の逆鱗に触れなけりゃラクなんだけど。まあそういう面倒くささは解ってるだろうし。

それにしてもジュリアが倒れたか～。前に出るってそういう事だし、あの訓練やってなかったら勿論もっとヤバかった。
まああの時言った通り、ジュリアは修羅場をさっさと経験しておいたほうがそれをすぐ活かすからな。
わたしもそこまで取り乱さなかったし、これは信頼関係の成せる･･･あれ･･･
ほん･･･本当によがっ･･よかっだ。グスッ･･目にゴミが･･･。

めい

すげぇ！すげぇって言うしかないだろ。
妖精魔法も勿論そうなんだけど。いや、どいつが瀕死かよくあんな一瞬で判断できるな。
咄嗟の反撃も実践レベルになってるあたり、視野の広さってのがあるんだろうな～って思う。

そして、それよりも拳のキレと重さが今までとぜんっぜん違う！！
今までのめいの拳のイメージって短剣とか針だったんだけどさ。
マジで重ったい打撃を連続で繰り出してるんだな！！

あと最近のめいとエアルはなんつーか、己の正義に猪突猛進することに迷いがなくなってきたな！
わたしとジュリアに着いてくるにはそうじゃねーとな。

エアル

エアルもスゲー神官らしくなってきたな！
人の進む道をいっちょまえに語っててさ～。なかなかカッコいいぜ！
あと漫才やってからめいとギクシャクしてた感じが一気になくなったな。
なんだか最近自然体でいられてる感じっつーか。昔のエアルはカチカチだったからな。

そして今回の闘いはエアルの後押しが実感できた。
普段回復に手いっぱいだろ？回復しなくていいとなったら強烈な後押しがあるんだな！
神の奇跡、ってやつなんだよな？
私からしたら仲間からの後押しなんだけどさ。
とにかくすげーよ！

#8_輝くは明星の光

後悔なんてあるはずない。

思うがままに動いてたらなんだかすげー事になっちまったな。
それにしても、ジニアスタの選手には一度なってみたかったんだよ～。
これでわたしたちもジニアスタのヒーローだ！いえーい！

後悔なんてもんは、万が一大陸中に指名手配されて断頭台で死んでからすれば十分だ！！


めいが倒れた後のオーランドの二度目の剣がわたしに迫る時───
あろうことかわたしは目を瞑ったんだ。
自分でも諦めちまったのかなって思った。いや、半分諦めたかな。でもその時に気付いた。
今のわたしはあの時の剣を受けても、きっともう倒れない。

ジュリア

わたしとめいとエアルで持ちこたえてれば、いつか背中から勝利の弾丸が飛んでくる。
いつも通り！おお、これってまさかわたしたちの勝利の女神ってやつ！？
客観的に見たらそりゃ怖いよな！

冗談はさておき、オーランドもそうだけど、あのリルドラケンをぶち抜いていくのは感心だぜ。
めいの拳も、カルラの剣も･･･わたしのフレイルでさえまともに通らなかったからな。

めい

言い方があれだけどさ。めいって義賊だよな～。わたしも似たようなもんか？
今回の闘いを経て、めいにオススメできそうな金属じゃない防具を見繕おうとしたんだけど、
もっと違うやり方で行くってよ。

きっとまたとんでもない闘い方を見せてくれるに違いない。
めいが防具を新調しないことに喜んで期待すらしてしまう程に、
わたしの及びもつかない多彩さをまだまだ持っているんだ。

エアル

軍人と殴り合うって話になって、もしかしたらエアルがついてこないとは既に微塵も思ってなかった。
こう言っちゃなんだけど、惚れた弱みもあるし。めいが正に義賊の中の義賊、だしな。

今、エアルの中の正義はどんなふうになっている？"良いナイトメア"になれたか？なれたよな。
わたしが治療を手伝って罪状減免を図ってもいいぜって提案する前に、
すぐに逃げようって言った時は、わたしらと一緒に居るのがバッチリ板についてきたなって思ったぜ！

#7_惑わしの妖精郷

やばいやつらばっかだな

妖精はどれだけ強くても、どれだけ偉くても、どこまで行っても妖精だな。
これって妖精じゃなくてもそうなんだろうな。
わたしはどれだけ強くなっても、めちゃくちゃ偉い将軍になっても遠慮なくブレイザで居られそうだ。
もしダメとか言われてもブレイザのままで居る気だけどよ！


それにしても最近『王』にめちゃくちゃ縁があるよな。
今回なんて本来敵うはずのない相手に色々よくしてもらったし。
運命って言葉をあんまり信じる気はないけど、運命に翻弄されるってこういう事だろうな、とは思うぜ。
わたしにかかれば翻弄じゃあなくて波に乗ってるだけなんだがな！わーっはっはは！！

ジュリア

ある意味似た者同士っていうか、これはわたしが言えたことでもないけど、
正しい事を言うこととケンカを売ることが微塵もイコールで結びついてないあたり、イイ性格してるぜ。

でも気遣いだなんだって言って変なこと気にしてる奴より、
ジュリアみたいな気が置けないやつのほうがわたしはずっと付き合いやすいし、一緒に居て楽しい。
腕前に信頼を置ける事とかと同じくらい大事だ。
ただもうちょっとだけわたしのこと構ってくれよ～！！

あぁ～、将来軍人になった時も上下関係とか気にしたくねーなぁ。もっとジュリアのこと見習っちまおう。

めい

華麗な武闘をいっつも横で見せつけられて、こないだは杖から火球をぶっぱなしたと思ったら、
まずシルフのウィンの言葉を聞いてその結果皆の命の恩人だろ。
そんで例のぼっちスカディのところではホントに自分で小さい火球を撃てるようになってるし、
土壇場で今度は妖精を使役して、次は何の魔法が飛び出すかと思ったらまさかの歌だぜ。
そしてその間も、鋭い３連撃は衰えない、常に、正確に、強くなっていくんだ。

もう少し一緒に居れば、わたしがめいの闘いの分析書を書けそうな気すらする。
我ながらとんでもねーバケモノを横に並べたモンだな！
あっ、バケモンじゃなくて天使だったっけ？

エアル

カルラとイマイチ仲良くできてないな！
わりと顔似てると思うんだけど。もしかして穢れてて人間に近い顔だととこんな感じの童顔になるのか？（くっそ失礼）

エアルはわたしの嫌いな上下関係とか極端に礼儀的な気遣いみたいなものこそ気にしないけど、
基本的に『気にしすぎ』だよな！
まあ、わたしらの中で一番若いからしょうがねーっちゃしょうがねーのか？
って思ったけど、エアル以外の３人が気にしなさすぎな方だからバランサーとしては必須だな！

こりゃ面白い。今回も腕にいきなりダガー突き刺してたメンタルふにゃふにゃエアルだと思ってたけど、
実はわたしたちのバランサーだったんだぜ！
やっぱりやれる限りは誰一人として欠けちゃあならねーんだよ。

それでも不可抗力で誰か欠ける日が来たらそん時はそん時だ。

#6_歪みの砂漠

一寸先は闇とは正にこの事


ラージャハまで4日もあれば着くのに20日も暇がある、なんて余裕ぶっこいてたのが嘘みたいだぜ。

砂漠の遺跡に、不思議な石碑。
ジュリアはわたしと違って、自分の一族についてしっかりと理解しているみたいだ。
ドワーフの石碑だけ新しい後付けとはいえ、先祖同士なにか因縁があったかもしれないってのは面白い。
別にそんなもん無くてもわたしとジュリアは相棒だし、どっちでもいいけどよ。


ちょっとだけ･･･いや、昔のあのウルフの時と同じくらいには、死を覚悟したかな。
ただ、今回はわたし以外の3人を逃がす為ならそれもいいかもなって思った。
このわたしが他人の為に最悪死んでもいいって考えるようになるとは。
崖から　飛び降りた　わたしは　"生きて"　いる。

ジュリア

冷静に順番に対処していく姿はまさに狩人だな。いつも通りだけど、今回は際立ってたぜ。
やっぱりわたしらにはジュリアが必要だな。
でもなんだかんだ言ってジュリアも皆が必要だろ？

今度先祖の事について、キッチリ聞かせてもらわないとな。

もし今後過去が解って、敵同士だったら･･とか思うと、それはそれで何だか楽しいじゃねーか。
どうせそうだったとしてもわたしとジュリアの仲に亀裂が入るワケねーし。

めい

斥候としての腕はやっぱりレプラカーンにゃ敵わなねえな。
拳の鋭さもどんどん磨かれてる。だいたい横に居るめいから学べることは本当に多い。
でもロックからは相当な痛手を負わされてたな。あんまり無茶すんなよ。ってこれわたしの台詞じゃねえな！

ただエアルが距離を置いたとたんにしおらしくなるのは滑稽だな、いや滑稽は言い過ぎだ。
何やっても見てて楽しいから何でもやってくれよ。あり得ないとは思うけど"大破局"以外な。

エアル

肩を並べるのがサマになってきてる。やっぱり戦士として見ても逸材だな。
でも、それがもったいねえなんて無粋なことは口が裂けても言えないぜ。
心はどうだかわからんが、強さはもはや本物だ。

カタブツを演出してるけど油断したらめいのことガン見してるのバレバレだぜ。
もうこのテの言葉を何度言ったか解らないし、蛇足もいい所だけど、"お幸せ"にな。

#5_英雄への架け橋

ダークトロールってなんでだいたいイケメンなん

まさかアイリス姫に会うことになるとはな～。
将来お世話になる可能性は高いから、仲良くさせてもらおっと。
しかしまぁ、わたしは軍人一家だから王党派につかない選択肢なんざ考えたこともなかったな。
真っ先に声をかけてきてマスターとも仲良さそうだったアイリス姫と同陣営なのは僥倖だけど。
ハーヴェスに住んでたわけでもない皆はどうなんだろうな。
もしも3人が貴族派につく、とか言い出し･･･いや、これは多分ねーわ。


あのダークトロールいい奴だったな。
ああいう奴が、私の闘争の果てへの道筋に･･･もっと沢山居ることをを願う。
皆、一期一会の私の戦友だ。

ジュリア

動物にモテないジュリア。狩人としての何かがにじみ出ちゃってるな！わはは！
それでも平然と気にしないでいるところがジュリアだぜ。

ジュリアは派閥にいちばん興味無さそうだ。
私と一緒に行こう！で、いいんだけど。そんなんであっさり決めて良い事とも言い難いからな。

めい

や～っとやることやったみたいだな。ゆうべはおたのしみだったか？
始めてがテントってのは情緒があるんだか、それともないんだかな～！
翌日の闘いには特に支障が出てるようにゃ見えなかったが･･･


って、え？まだやってないの？マジで？

エアル

まさか一口であそこまで酔うとは･･･あえて言おう、よくやった！
ただまぁなんだ、そろそろわたしらの背中押しはお節介かもな。
めいは背中を押されてるエアルがちょっとだけ気に食わないみたいだし、あとは自分で前に出な。

#4_湯煙もくもく大合戦─防護点を脱がさないで！！─

　　　　　　　　　何これ？

楽しい旅行が、あっという間に変態大捕り物だ。
できれば男に、欲を言えばリルドラケンとかそのへんに生まれたかったなって思うことは戦士として多々あれど、
こういう事があると女に生まれたのも悪くねーと思うぜ！でも、女らしくない事自体はもう何も言えねー！
マリルさんは体で贖罪しろ！（二度目

わたしがぶつかった魔動機は無事に止まったかな？

ジュリア

すげー軽かった！
わたしの身長が190くらいあったら絵になったかもしれねーけど、わたしがジュリアを姫だっこしてもな？
柄が折れたツルハシみてーになっちまってたかな！

めい

必死に色々隠してたな･･･。
エアルになら見られてもいいだろうし、エアル以外はめいだけのことそこまで見ないんじゃないか？
エアルに見られるのも100%オッケーってわけじゃないみたいだな？よくわかんねーな～。

エアル

わたしの方から男湯に行ってやろうと思ってたけどなかなかやるじゃねーか！
思ってた通りのなかなかイイ体してたぜ。
めいとのコントもすげー面白えしよくできてるから、続きが気になるところだな！

#3_呪われし祈りの果てに

善人ばっかりだ。
弱い、っていうか、強さが足りてない。
それでもひたすらに自らの罪の意識を重ねに重ねて、
それを勝手に背負い込んで、自分が悪いってことにして、贖罪をしようとする。
その果ての結論が世界をぶっ壊せ、なのは飛躍しすぎだけどな！道を踏み外すってのはこのことか。

･･･あんなやつらの気持ちが解らない、とまでは言わないけど。
何があいつらを駆り立てるのかは、わたしにはよく解らないぜ。
まあ、十人十色、解らないのはお互い様だな。

接着剤、わたしもマネしてみようかと思ってたのは内緒だ。

ジュリア

最近なんだか、昔より活発っていうか、口数が増えた気がする。めちゃくちゃ良い事だぜ！
それにしてもマリルさんに選択はそれでいいのかって話してる時も。わたしの接着剤の話に突っ込んで来た時も。
ジュリアってなんだか人の心を見透かしてるかのように話すよな。本人はそんなつもりはないだろうけどさ。

指輪かぁ。うーん、真剣に悩んでみるか。シンプルなやつで、素材は変わらずロードナイト原石。あ、決まっちまった。

めい

めいって平和ボケ寄りだよな。今回の依頼の「善人」たちと似てる気がする･･･んだけどさ、どこか違うんだろうな。
押し通す強さを内に秘めているんだろうか。そのへんも、もう少し一緒にいりゃ解るよな。
まあ、だいたいわかってきてるんだけど。

あと、部屋にアロマとアロエのクリーム置いといたから、存分に活かしてくれ！

エアル

男子三日会わざれば刮目して見よとか言うけど、毎日見ててもイザって時になるまで全然わかんねーな。
闘争においては"強い"けど迷ってばっかのひよっこないいやつ、だと思ってたけど、もう立派な神官だぜ。
前は迷いに迷って決められもしなかったけど、今は迷いながらなんとか決めていけてるように見えるからな。
ハリセンで叩かれてからのヘタレっぷりはお子ちゃまのままだったけど。

エアルの部屋にはあえてロープ置いといた。丁寧に焼きなめして皮膚にチクチクしないようにしたやつ。頑張れよ！

#2_悪意の迷宮

運命の自動的失敗。

わたしは弱くなんかないし、敗けてもいない。
わたしは大切なもののおかげでもっと強くなれた。
いつの間にかすげー"いいやつ"に囲まれてたわけだ。
それが結論だ！！

わたしに合う武器は見つかった。あとはこのじゃじゃ馬をどこまでうまく扱えるか。
それにしても、じゃじゃ馬って。本当にわたしにピッタリだぜ。

ジュリア

ジュリアにばかり頼ってるのもな、ってなんとなく思ってたけど、余計だった。いつでもどこでも頼れる相棒だぜ。
わたしは頼りっぱなしであることを気に病む必要はもうないけど、ジュリアのためにもっと強くなる必要はある。

たぶんジュリアは"いいやつ"って言われることあんまりないかもな。
こんなに"いいやつ"なのに。

めい

ほんっとうに底抜けに"いいやつ"。こういうのを善とか純粋っていうのかな。
わたしは悪いことを気にしない"いいやつ"ってよく言われるけど、
わたしが思うに4人の中でいちばん"いいやつ"なのはめいだな。

エアル

ひでー顔してた、けど目の前の敵を打ち倒す力がある。ならそれは強さだろうよ。
わたしの言葉を覚えてるか？強い奴は"いいやつ"にも悪いやつにも簡単になれるんだぜ。
わたしが今のところ知ってるエアルはかなりの"いいやつ"だけどな。

#1_かかわる世界、かわる世界

わたしらにかかれば３つの依頼を同時にこなすなんて余裕。
さすがはわたしが認めた仲間たちだぜ！
と言いたいところだけど、まぎれもなく地獄のピクニックだった。
魔法使いは軟弱なやつ、って先入観は改めないとな。

あと、槍は私に合わないみたいだ。メイスは使いやすいんだけどこれは違う。何使おうかな。

ジュリア

ジュリアがあんなに･･･こう、感情的っていうか、ぱっと見で何考えてくれてるのかわかる言動するのは珍しいかもな。
やっぱりわたしらのこと心配なんだよな～？戦友だぜ、戦友。

めい

熊を持って帰るとか言い出した。よくよく考えてみれば悪くないよな。
だってめっちゃ強い修行相手になるかもしれないし！そして万が一の時には非常食。完璧だぜ！

エアル

会った時からそうだけど、やっぱりやたら迷って悩んでるくせにこんなに"強い"やつ初めて見たぜ。
しかもわたしより年下で未成年。やっぱりきっとすごいやつだな！

#0_呪いと祝福の大地に導かれし者

ジュリアが居た──指輪のおかげだ、予感通りだ。今だけはエズマイアス家に生まれたことに感謝したいね。
"きになるドワーフ"を追いかけたらカップルに出くわした。けどカップルじゃないって言ってた。
"気に食わない野郎ども"をぶちのめしたら人助けになってた。そのまま冒険者になれた。
ジュリア、めい、エアル。"わたしの世界に居られそうなやつら"が一気に現れた。　冒険者って案外いいもんじゃん。

ジュリア

良い意味であんまり変わってなかった。
ぱっと見でわかる見た目も、ぜんぜんつれない性格も、即決即断の頭の良さも、そして勿論、銃の腕もな。

めい

カップルその１！
まさか自分と大差ないガタイのやつを隣に立たせて闘うことになるとはな。いいコンビになれそうな予感がするぜ。

エアル

カップルその２！
物静かは物静かだけどジュリアとはまたなんか違う、さわやか？少年だぜ。それにしても神官ってのはすごいな。