【マスカレイド流怪盗芸術】
(クレメリア地方)- 入門条件
- _名誉点50
魔動機文明時代、クレメリア地方のクレイマリーポートで世間を賑わせた怪盗団、〈マスカレイド〉に伝わったとされる身体術です。
特殊な機構の拳銃からはワイヤーアンカーが放たれ、それを街の壁や遺跡の天井に突き刺し、縦横無尽に空中を飛び回る事で衛兵を翻弄したと言われてます。
やがて〈大破局〉の際に彼らは魔法王から盗み出した多くの魔剣やマジックアイテムを国に寄付し、姿を消しました。
その際このガンを同時に残した事により内部機構の研究が行われ量産され、彼らの動きを再現できるようになったと言われてます。
【マスカレイド流怪盗芸術】はその性質上、必要筋20より重たい武器や防具を装備したキャラクターは使用できません。
この身体術はシャドウやグラスランナーを中心とした密偵組織や遺跡ギルドがこの流派を伝えており、現在は蛮族の拠点調査や遺跡内部の調査に活かされています。
流派装備
名称 | 知名度 | カテゴリ | 価格 | 概要 |
---|---|---|---|---|
グラップリング・シューター | 17 | 〈ガン〉 | 1,200 +名誉点20 | 小型のワイヤー付きの針を射出できるガン |
〈ファントムマスク〉 | 18 | 装飾品:顔 | 3,500 +20名誉点 | 仮面舞踏会で貴族がつけるような、顔の上半分を隠すマスク |
秘伝
必筋20以上の武器・防具を装備している場合、この流派秘伝は使用できません。
《予告通り、そのお宝は頂いた:トレジャー・スティール》
- 必要名誉点
- 20
- タイプ
- 《掠め取り》変化型
- 前提
- なし
- 限定条件
- 〈グラップリング・シューター〉
- 使用
- シューター技能
- 適用
- 1回の射撃攻撃
- リスク
- 命中-2
- 概要
- 命中-2、命中時に戦利品判定を行う
- 効果
〈グラップリング・シューター〉を使用し〈ワイヤーピン〉を命中させた際に、敵の所持品を盗みます。
この宣言を行った射撃攻撃が命中した際、ワイヤーを対象に絡め、回避を-1する効果の代わりに「戦利品の獲得処理」を行います。
このとき、特技の宣言者自身やその装備品が持つ戦利品獲得時の効果(戦闘特技《トレジャーハント》や、装飾品〈幸運のお守り〉(⇒「1」338頁、『ET」 142頁)など) は適用されますが、アイテム(オートルーター) (⇒ 「ET」 131頁)のような、別途に発生させる効果は使えません。
また、「自動」欄は無視します。 これより、特技使用者は、戦利品と同等の価値の物品を入手します。
それは、あくまで「戦利品と同じ価格で売却できる何かです。戦利品が何らかの特殊効果を持っていたとしても再現できず、粗製のマテリアルカード(→ 「Ⅲ」118頁、「MA」 175頁)にもできません。
この効果は同じキャラクター(部位)に対しては、戦利品獲得処理を1回行う分だけ有効です。
戦利品獲得処理 の結果が「なし」だったとしても、この1回に数え、再度試 みることはできません。
しかし、命中力判定に失敗していた時には、同じキャラクター(部位)に、次回の手番以降で 再度試みることが可能です。
戦闘後処理での通常の戦利品の獲得処理は、この効果 を受けたキャラクター(部位)に対しても行えます。
この特技は宣言時に宣言回数としてカウントされません。
《さらば諸君、また会おう:ナイト・スクレイパー》
- 必要名誉点
- 30
- タイプ
- 常時型
- 前提
- 射手の体術
- 限定条件
- 〈グラップリング・シューター〉
- 使用
- シューター技能
- 適用
- 一回の回避力判定時
- リスク
- なし
- 概要
- 回避力を命中力で代用、同時に移動する
- 効果
回避を行なう際に、命中力判定で代用することができます。
これを行う場合、回避力判定の代わりに自身の装備している〈グラップリング・シューター〉による命中力判定を行い、達成値の比べあいを試みます。
このとき、通常の回避力判定とは逆に、《さらば諸君、また会おう:ナイト・スクレイパー》を試みる側が能動側、先に近接攻撃を試みた側が受動側となります。
能動側が有利な結果になった場合、受動側の攻擊ははずれ、同時に〈ワイヤーピン〉により10m以内の任意の地点に移動します。
その際自身が乱戦内にいた場合、そこから即座に離脱することが可能です。
そこに移動する間に遮蔽物がある場合、それを超えていくことはできません。(〈鷹の目〉がある場合を除きます)
受動側が有利な結果になった場合、その近接攻撃が命中します。
のみならず、算出ダメージの決定において、威力表参照や打撃点決定を行う2dの出目が「12」であったものとされます。これによりクリティカルが発生した場合、その2廻りめ以降は、通常の処理を行います。
この効果は、その成否にかかわらず、10秒 (1ラウンド)に1回しか試みることはできません。
《夜の帳が降りると共に:マスカレイド・プレリュード/マスカレイド・ワルツ/マスカレイド・フィナーレ》
- 必要名誉点
- 20/30/50
- タイプ
- 《必殺攻撃Ⅰ/Ⅱ/Ⅲ》変化型
- 前提
- 〈予告通り、そのお宝頂きに参上する:トレジャー・スティール〉、〈さらば諸君、また会おう:ナイト・スクレイパー〉、必殺攻撃
- 限定条件
- 〈グラップリング・シューター〉
- 使用
- シューター技能
- 適用
- 1回の武器攻撃
- リスク
- 回避力-2/回避-1/クリティカル無効能力無視、近接攻撃の場合クリティカルした際、威力が上昇する
- 概要
- 威力表の出目+1
- 効果
キャラクター1体を〈グラップリング・シューター〉で射撃攻撃する際に宣言できます。
10m以内の対象に〈ワイヤーピン〉での射撃が命中した場合、自身が対象の同地点まで(通常移動とはまた別です)移動し、〈両手利き〉で装備したもう片手の武器による攻撃を任意の武器技能で行えます。
この時、対象に〈グラップリング・シューター〉の対象に絡みつく効果を与えません。
この時、〈グラップリング・シューター〉に〈〜バレット〉をあらかじめ装填している場合、もう片手に武器が無くとも〈グラップリング・シューター〉で攻撃が可能です。
その際、自身がその対象に対する攻撃のダメージ算出の出目に+1のボーナス修正を得ます。
自分の手番終了時に、リスクとして自身の回避力を〈〜プレリュード〉で-2、〈〜ワルツ〉で-1、〈〜フィナーレ〉はクリティカル無効系や悪化系の能力を全て無視し、回避力のマイナス修正がありません。
また、〈〜フィナーレ〉で近接攻撃を行う場合、クリティカルが発生した場合、威力を+5した状態で振り足します。
その際、更にクリティカルが発生した場合、更に威力を+5します。
クリティカルが発生し続ける限り、威力が100になるまで、この効果は累積します。
算出ダメージの決定が終わったら、この効果は消滅し、次の命中本来の威力に戻ります。