【ユエンゾナル酔闘術】
(ブルライト地方)- 入門条件
- 50名誉点
ディガッド山脈のどこかにあるといわれるドワーフの王国ユエンゾナルで生まれたとされる飲酒による健康法が起源とされ、特殊な訓練により、酔うと力が増す身体を得られることに着目したリカントの拳闘士“酔強”シャティオが戦闘術として昇華させたものです。その技は、酒好きの拳闘士や戦士により受け継がれ、今では【ユエンゾナル酔闘術】として、大陸各地の国や街に道場があり、どこでも50名誉点で入門可能です。酒好きには好まれる流派ですが、酔いによるマイナス影響が大きいため、「酔闘術師は酒と技に酔って死ぬ」と言われています。
流派装備
この瓢箪徳利を装備したキャラクターは、瓢箪徳利に入った酒を補助動作または戦闘準備で、10秒(1ラウンド)に1回100mlだけ飲むことができます。主動作で飲む場合、10秒(1ラウンド)に最大で生命力ボーナス×100ml飲むことができます。瓢箪徳利の容量は、1000mlです。この瓢箪徳利にポーションを入れても補助動作または戦闘準備で飲むことはできません(《ポーションマスター》を習得していれば可能です)。
ワイン 100ml 酔い度1 1G
蒸留酒 100ml 酔い度3 2G
火竜酒 100ml 酔い度6 4G
名称 | 知名度 | カテゴリ | 価格 | 概要 |
---|---|---|---|---|
酔いどれ瓢箪 | 7 | 装飾品:背中、腰 | 50 +20名誉点 | 瓢箪徳利に入った酒を補助動作または戦闘準備で飲める |
秘伝
酩酊判定(オリジナルルール)
基準値:冒険者レベル+生命力ボーナス
所要時間:10分
解説:酒を飲むごとに酔い度が累積し、10分経過したら「10+酔い度」を目標値に判定を行い、失敗したらすべての行為判定にペナルティ修正を受ける。ペナルティ修正は、目標値と達成値の差で下記の表に従い決定する。酒を飲み続けた場合、10分ごとに同様の判定を行う。目標値と達成値の差が21以上となった場合、HPに「目標値」点の毒属性の魔法ダメージを受ける。これにより、HPが0以下になったら生死判定を行う。
ドワーフは、達成値に+10のボーナス修正を得る。リルドラケンは、ペナルティ修正が-3になった時点で寝る。
この判定で、1ゾロ(自動失敗)だった場合、例外的に達成値は「0」ではなく、「冒険者レベル+生命力ボーナス」とする。ペナルティ修正は、酒を飲み終えた時点から3時間経過ごとに1減少する。酔い潰れて寝た場合、自然に起きるのは6時間後。他人が主動作で起こすことは可能。
酒は毒属性として扱う。解毒効果の魔法や薬は達成値の比べあいの必要はなく酔いやペナルティ修正は解消する。
目標値と達成値の差 状態 ペナルティ修正 その他の影響
1~ 4 ほろ酔い期 行為判定-1 なし
5~ 8 酩酊初期 行為判定-2 なし
9~12 酩酊期 行為判定-3 なし(リルドラケン寝る)
13~16 泥酔初期 行為判定-4 なし(リルドラケン寝る)
17~20 泥酔期 行為判定-4 寝る
21~ 昏睡期 行為判定-4 寝る、HPに「目標値」点の毒属性の魔法ダメージを受ける
《酔易活身(すいいかっしん)》
- 必要名誉点
- 20
- タイプ
- 常時型
- 前提
- なし
- 限定条件
- なし
- 使用
- -
- 適用
- -
- リスク
- -
- 概要
- 酔い度3ごとに命中力・回避力判定を除く行為判定-1、近接攻撃のダメージ+2
- 効果
この秘伝の習得者は、酒に酔いやすくなり、酔えば酔うほど力を増します。飲酒した場合、酩酊判定は行わず、酔い度3ごとに命中力判定と回避力判定を除く行為判定に-1のペナルティ修正を受け(上限-4)、近接攻撃のダメージを「+2」点します(上限「+8」点)。酔い度13以上になると-4のペナルティ修正を受け、ダメージ「+8」点となった上で酔い潰れて寝ます(リルドラケンは酔い度9以上で寝ます)。酔い度30以上となった場合、HPに酔い度と同じ点数の毒属性の魔法ダメージを受けます。酒を飲み終えた時点から3時間経過ごとにペナルティ修正は1減少し、ダメージは「2」点減少します。酔い潰れて寝た場合、自然に起きるのは6時間後です。他人が主動作で起こすことは可能です。酒は毒属性で目標値0として扱います。
《酔舞妙攻(すいぶみょうこう)》
- 必要名誉点
- 20
- タイプ
- 独自宣言型
- 前提
- なし
- 限定条件
- 酔いで行為判定-1以上
- 使用
- -
- 適用
- 1回の近接攻撃
- リスク
- なし
- 概要
- 酔いによる行為判定-1ごとに命中力判定+1
- 効果
この秘伝は、酔いによる行為判定のペナルティ修正-1以上でないと使用できません。トリッキーな動きから攻撃を繰り出す技です。酔いが深いほどトリッキーな動きになります。近接攻撃を行うときに宣言し、その攻撃1回に有効です。複数を同時に攻撃する場合、その攻撃すべてに効果が適用されます。宣言を行った攻撃では命中力判定に酔いによる行為判定のペナルティ修正-1ごとに+1のボーナス修正を得ます。
《地転一掃(ちてんいっそう)》
- 必要名誉点
- 30
- タイプ
- 独自宣言型
- 前提
- なし
- 限定条件
- 酔いで行為判定-1以上 転倒状態 1H#武器、2H近接武器
- 使用
- -
- 適用
- 1回の近接攻撃
- リスク
- なし
- 概要
- 5体までを攻撃、ダメージなしで転倒させる。酔いによる行為判定-1ごとに1回攻撃可
- 効果
この秘伝は、酔いによる行為判定のペナルティ修正-1以上で、転倒状態であり、「用法:1H#」または「用法:2H」の近接武器で攻撃するときのみ宣言できます。寝転びながら、キックや武器で足払いを行います。近接攻撃可能な位置にあるキャラクターを5体まで任意に選び、それらすべてに攻撃を行います。攻撃者の命中力判定は一括で行います。このとき、転倒状態による命中力判定へのペナルティ修正は無視します。命中した場合、ダメージは与えられませんが、対象は転倒します。この攻撃は、1回の宣言で、酔いによる行為判定のペナルティ修正-1ごとに1回行えます。2回目以降の攻撃は、既に転倒しているキャラクターには効果はありません。この攻撃は、二足歩行する部位が一つだけのキャラクターしか対象にできません。二足歩行するものでも、それ以外の移動方法を持ち、その状態にあるとみなすときには対象にできません。この秘伝による攻撃は、〈追加攻撃〉を発生させません。また、〈蹴闘士のアンクレット〉で《両足利き》になっていても攻撃は1回に限られます。《変幻自在》や《バトルマスター》を習得していても、その他の「適用:1回の近接攻撃」の宣言特技や宣言型秘伝の宣言と同時使用できません。補助動作で、自ら転倒状態になることは可能ですが、転倒状態になったその手番内には起き上がることはできません(『Ⅰ』154頁)。
《千鳥誘反(ちどりゆうはん)》
- 必要名誉点
- 30
- タイプ
- 常時型
- 前提
- 《挑発攻撃Ⅰ》
- 限定条件
- 酔いで行為判定-3以上 自立状態
- 使用
- -
- 適用
- -
- リスク
- -
- 概要
- 回避力判定+1、敵の攻撃を誘い、回避力判定に成功するごとに次の攻撃のC値-1
- 効果
この秘伝の効果を得るには、酔いによる行為判定のペナルティ修正が-3以上で、秘伝使用者は地面に自分の足で立っていなければならず、飛行、浮遊、騎乗、搭載、転倒などの状態では使用できません。千鳥足でふらついているように見せ、敵の攻撃を誘い込んで反撃します。秘伝使用者は、回避力判定に+1のボーナス修正を得ます。敵は可能な限り秘伝使用者を攻撃します(攻撃方法は自由です)。知力18以上のキャラクターや、「知能:高い」やそれ以上の魔物には効果がありません。また、秘伝使用者を攻撃できない状況や、10m以上離れている場合は、この効果はありません。味方陣営に《千鳥誘反》の秘伝使用者が複数いる場合、敵の攻撃対象は《千鳥誘反》の秘伝使用者から無作為に決定します。秘伝使用者は、1ラウンドの間に敵からの近接攻撃に対する回避力判定に成功した回数をメモしておきます。そして、次の自身の手番で行う最初の近接攻撃では、C値が「-その回数」されます(この効果で、C値は「7」以下にはなりません)。その攻撃が複数を同時に攻撃するものであった場合、命中した中から任意に1体を選び、その対象に対するダメージ決定のみに、この効果が発生します。秘伝使用者が、《かいくぐり》を習得していて、回避力判定時に盾を装備していた場合、2体または同じ手番の2回目の攻撃まで効果が適用されます。